JPH07280828A - 変位検知センサ - Google Patents

変位検知センサ

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JPH07280828A
JPH07280828A JP6076954A JP7695494A JPH07280828A JP H07280828 A JPH07280828 A JP H07280828A JP 6076954 A JP6076954 A JP 6076954A JP 7695494 A JP7695494 A JP 7695494A JP H07280828 A JPH07280828 A JP H07280828A
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ball
sealing resin
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guide member
detection sensor
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Kazumi Yoshimura
和美 吉村
Kunio Sakamoto
邦夫 坂本
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 変位検知センサにおいて、ハウジングにおけ
る密閉性を向上するとともに、コストダウンを計り、さ
らに、見栄えの向上を図る。 【構成】 振動や衝撃に基づく変位を検知する検知部
3,15,16と、その検知部3,15,16で検知し
た変位をスイッチ信号に変換するスイッチ部5と、これ
らの検知部3,15,16とスイッチ部5とを収納する
ハウジング部とを備えてなる変位検知センサにおいて、
ハウジング部を、上面にスイッチ部5を装備するベース
部材1と、検知部3,15,16を外囲するようにベー
ス部材1上に装着されるキャップ状のカバー部材2とで
形成し、ベース部材1とカバー部材2との連結部に環状
に密閉して連続する封止樹脂充填空間を形成し、封止樹
脂充填空間に封止樹脂を注入充填してなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストーブ、ファンヒー
タなどに異常な振動や衝撃が働いた場合に、その異常を
検知出力する感振器等として使用される変位検知センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の感振器としては、図13
に示すように、スイッチ部100を中央部位に装備する
とともにその周部に取付け部101をフランジ状に形成
したベース部材102と、ボール104を外囲するキャ
ップ状のカバー部材106とを嵌合連結するとともに、
カバー部材106の下端部の周部において上方に開放す
る溝状の封止樹脂充填部108をベース部材102に形
成し、この封止樹脂充填部108に封止樹脂110を充
填したものが知られている。上記封止樹脂110の充填
は、外部からのガス、水、油等の侵入によるスイッチ部
100部の腐食を防止するように行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように開放した溝状の封止樹脂充填部108に封止樹脂
110を充填する構成においては、下記のような問題点
があった。
【0004】すなわち、溝状の封止樹脂充填部108に
封止樹脂110を単に塗り込むようにして充填するの
で、ベース部材102とカバー部材106とへの封止樹
脂110の密着が十分に行われなかったり、両部材10
2,106の隙間に樹脂が十分に入り込まなかったりし
て、十分な密閉性が得られない。また、封止樹脂充填部
108は溝形状であってある程度深くなるので、そこに
表面が凹むことがないように封止樹脂110を充填する
と多量の封止樹脂110が必要となり、さらに、表面が
凹むことがないように封止樹脂110を充填した場合
も、ひけ等によりどうしても表面が面一とならず、見栄
えが悪いという問題点もあった。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、変位検知センサにおいて、ハウジング
における密閉性を向上するとともに、コストダウンを計
り、さらに、見栄えの向上を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明における請求項1記載の発明は、振動や衝
撃に基づく変位を検知する検知部と、その検知部で検知
した変位をスイッチ信号に変換するスイッチ部と、これ
らの検知部とスイッチ部とを収納するハウジング部とを
備えてなる変位検知センサにおいて、前記ハウジング部
を、上面に前記スイッチ部を装備するベース部材と、前
記検知部を外囲するように前記ベース部材上に装着され
るキャップ状のカバー部材とで形成し、前記ベース部材
と前記カバー部材との連結部に環状に密閉して連続する
封止樹脂充填空間を形成し、前記封止樹脂充填空間に封
止樹脂を注入充填してなる構成とした。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ベース部材の下面に、前記封止樹脂充
填空間に連通する樹脂充填口と空気抜き穴とが設けられ
てなる構成とした。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記空気抜き穴が、凹設された樹脂溜まり
内で開口している構成とした。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記検知部が、ボールと、そのボールを上
面で受け止めるガイド部材と、そのガイド部材に装着さ
れボールに接触連動して上下方向に作動するプランジャ
とからなり、前記ガイド部材の周縁が前記カバー部材の
内周面に沿って形成された段部面と前記ベース部材に突
出形成された環状突出部面間に挟持され、かつ、前記ガ
イド部材の周縁とカバー部材の段部面もしくは環状突出
部面との接触が点接触によりなされてなる構成とした。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記検知部が、ボールと、そのボールを上
面で受け止めるガイド部材と、そのガイド部材に装着さ
れボールに接触連動して上下方向に作動するプランジャ
とからなり、前記カバー部材の天井部の下面に、当該変
位検知センサを上下逆とした際に、前記ボールを位置決
め保持する凹部を形成してなる構成とした。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記検知部が、ボールと、そのボールを上
面で受け止めるガイド部材と、そのガイド部材に装着さ
れボールに接触連動して上下方向に作動するプランジャ
とからなり、前記ガイド部材の下面に小さな凹凸形状の
結露形成面が設けられてなる構成とした。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記カバー部材の外面両側に、互いに平行
に位置する一対の保持用平面部が形成されてなる構成と
した。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ベース部材の両側に一対の取り付け部
を側方に突出形成し、その取り付け部それぞれの頂部
に、互いに平行に位置する一対の当接配置用面が形成さ
れてなる構成とした。
【0014】
【作用】本発明における請求項1記載の発明によれば、
ベース部材とカバー部材との連結部に環状に密閉して連
続する封止樹脂充填空間に封止樹脂を注入充填している
ので、ベース部材とカバー部材とへの封止樹脂の密着が
十分に行われるとともに、両部材の隙間にも樹脂が十分
に入り込む。また、封止樹脂充填空間は溝形状でないの
でその容積は小さく設計できる。また、表面に封止樹脂
が露呈しない構成が得られる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、ベース部材の下面側で樹脂
充填口から封止樹脂の充填が行える。
【0016】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、さらに、封止樹脂の充填に際して、
封止樹脂充填空間内の封止樹脂が樹脂溜まり内に流出し
て溜まる。注入された封止樹脂は二方に別れて封止樹脂
充填空間内に充填されるが、それぞれの充填のスピード
に差がある場合も、樹脂溜まり用の凹部内に封止樹脂が
溜められる間樹脂の注入が継続されることで、封止樹脂
充填空間の全体に封止樹脂の充填がなされる。
【0017】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、ガイド部がカバー部材の段
部面もしくは環状突出部面により点接触により安定して
支持される。
【0018】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、当該変位検知センサを上下
逆とした際に、ボールがカバー部材の凹部に位置決め保
持される。
【0019】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、ガイド部材の下面の結露形
成面で結露が促進されることで、スイッチ部での結露は
回避される。
【0020】請求項7記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、カバー部材の外面両側に形
成された保持用平面部を挟持することで特定方向におけ
る保持が行える。
【0021】請求項8記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、当接配置用面を互いに当接
することで、複数個の変位検知センサを整列配置でき
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0023】図1は本発明の変位検知センサである感振
器の底面側斜視図、図2は断面図、図3は底面図であ
る。
【0024】感振器Kは、ベース部材1とカバー部材2
とガイド部材3とを備えており、ベース部材1とカバー
部材2とで感振器のハウジング部を構成している。
【0025】このベース部材1の上面部には上方に突出
する筒状部1aと環状のカバー部材嵌合溝1bとが同心
位置に形成してあり、ベース部材1の底部の中央にはス
イッチ装着部4が設けてあり、このスイッチ装着部4に
はスイッチ部5が装着してある。ベース部材1の下部外
周部には一対の取付け部1dが側方に突出形成されてお
り、それら頂部には互いに平行に位置する一対の当接配
置用面1eが形成されている。
【0026】図4は製造ラインL上における感振器Kの
それぞれを示し、感振器Kは上下を逆として製造ライン
L上を搬送されている。そして、上記のようにベース部
材1の両端に当接配置用面1eが設けられているので、
隣接する感振器Kそれぞれの当接配置用面1eが互いに
当接して、感振器Kは容易に整列されて搬送される。
【0027】また、ベース部材1の前後位置には、一対
のカバー部材1取り付け用の係止爪1fが突出形成され
ている。さらに、ベース部材1の底面の両側の取付け部
1dの近傍それぞれには、後に説明する封止樹脂充填空
間20に連通する樹脂注入口21と樹脂溜まり22とが
それぞれ凹設され、また、ベース部材1の底面の上記樹
脂注入口21と樹脂溜まり22の内側位置には、2個の
開口23,24が形成されている。上記の開口23,2
4はともにベース部材1に後に説明する一対の端子部
7,8がインサート成形される際の固定に使用されるも
ので、とくに、大きい方の開口24は、成形後端子部7
にスイッチ部材9をかしめ付ける際の端子部支持用の治
具の当接用開口として利用される。
【0028】スイッチ部5はベース部材1のスイッチ装
着部4にインサート形成された端子部7,8とスイッチ
部材9とを備えている。このスイッチ部材9は、図5に
示すように、バネ性を有する板材に舌片状のレバー10
を打ち抜き形成し、このレバー10を除く部分を可動片
11にして、このレバー10と可動片11とを一体化し
たものであり、可動片11の基部は固定部11aとして
ある。そして、スイッチ部材9は、その可動片11の固
定部11aを端子部7にカシメにより固着してあり、可
動片11の自由端は、前記ガイド部材3の下面一側に突
設形成されたストッパ部12に当接支持されている。
【0029】図6は上記端子部7の下面を示すもので、
上記のようにベース部材1にインサート成形された際に
上記の開口24から露呈する部分7aの周囲には複数の
凹凸条7bが環状に付設されており、この凹凸条7b部
分がベース部材1の樹脂に密着することでシール性を向
上させ、開口24からのガス、水等の侵入を確実に防止
する構成としている。端子部8の開口23部分において
も同様の構成が採用されている。
【0030】カバー部材2はキャップ状で、その内周面
の下部には上記ベース部材1の筒状部1aに相対する段
部30が形成され、下端縁の外周側には上記嵌合溝1b
に嵌合される嵌合縁31が形成されている。上記段部3
0面には、図7の拡大断面図に示すように、合計4個の
突起32が形成されている。そして、このカバー部材2
が、嵌合縁31が嵌合溝1bに嵌合されてベース部材1
に取り付けられることで、段部30面と筒状部1bの上
端面との間にガイド部材3の周縁が挟持され、突起32
のそれぞれによりガイド部材3は押さえ込まれガタつく
ことがない構成とされている。
【0031】また、このガイド部材3の挟持される地位
より外周の下方位置には、カバー部材2とベース部材1
間に封止樹脂充填空間20が形成される。図8は封止樹
脂充填空間20と上記樹脂注入口21及び樹脂溜まり2
2との連通構成を示すもので、環状の封止樹脂充填空間
20の相反する位置に樹脂注入口21と樹脂溜まり22
とが連通配置されている。
【0032】また、カバー部材2の外周面のベース部材
1の取付け部1dそれぞれに相対する部分には、互いに
平行に位置する一対の保持用平面部35が形成され、さ
らに、カバー部材2の天井部2aの下面中央には、ボー
ル16の位置決め保持用の円形の凹部41が形成されて
いる。
【0033】上記のようにカバー部材2に一対の保持用
平面部35が設けられているので、感振器Kはその保持
用平面部35が挟持されることで定まった方向における
保持が可能となり、これにより、自動組み立て機により
感振器Kの組み立てできるようになる。また、上記の位
置決め保持用の円形の凹部41は、その開口縁42を角
構成とされることで感振器Kを上下逆とした場合に、図
9に示すように、ボール16をその部分に位置決め保持
するもので、これにより、組み立て時、製品の搬送時等
においてボール16が安定して保持される。
【0034】さらに、カバー部材2の前後位置には、ベ
ース部材1に取り付けられる際にその係止爪1fが係止
される係止開口44が形成された係止片45が下方に突
設されている。
【0035】ガイド部材3の上面は浅いすり鉢状をなし
ていて、その中央部をボール16が通常位置するボール
座部13にしてあり、このボール座部13の中央にプラ
ンジャ15が貫通状態で上下方向に挿入してあり、この
プランジャ15の下端部が前記スイッチ部材9のレバー
10の先側に上方より接触している。また、ガイド部材
3の下面には成形に際して小さな凹凸形状の結露形成面
3aが設けられ、この面3aで結露が促進されるように
してスイッチの接点部分での結露を防止し、接点の接続
不良を防止している。
【0036】上記ボール16とガイド部材3とプランジ
ャ15とのそれぞれにより検知部が構成される。
【0037】以下、上記感振器Kの組み立て手順を説明
する。
【0038】組立てに際しては、開口が上向きになるよ
うに反転した状態のカバー部材2内に、ボール16、ガ
イド部材3、および、プランジャ15を組付け、予めス
イッチ部材9を装着したベース部材1の筒状部1aをカ
バー部材2の開口に嵌入して、筒状部1aの先端面とカ
バー部材2の開口内部の段部30との間にガイド部材3
の周縁部を挟持し、かつ、カバー部材2の下端部2aを
ベース部材1のカバー部材嵌合溝1bに嵌入し、そし
て、カバー部材2の係止片45それぞれに形成された係
止開口44にベース部材1の係止爪1fそれぞれを係止
して、両部材1,2が固定された状態とする。
【0039】この状態においては、カバー部材2の開口
内部の段部30面に形成された4個の突起32が点接触
においてガイド部材3の周縁を押さえ込むことで、ガイ
ド部材3はガタつくことなく固定され、これにより、ボ
ール16が安定作動して検知精度が向上されるようにな
る。なお、ベース部材1とカバー部材2の相対硬度に差
を持たすことで、突起32の潰れもしくは食い込み作用
が働いて、ガイド部材3の固定がさらに強固なものとで
きる。図7に示す実施例では、突起32がガイド部材に
食い込む構成となっている。
【0040】その後、上下反転姿勢のベース部材1の底
面の樹脂注入口21から封止樹脂充填空間20に封止樹
脂18を注入充填する。
【0041】図10は樹脂注入口21部分における封止
樹脂18の注入状態を示すもので、注入器のノズル50
には途中まで弾性チューブ51が被嵌されており、その
弾性チューブ51の下端面がベース部材1の樹脂注入口
21の開口縁面に弾力的に密着して当接される状態にお
いて、ノズル50は樹脂注入口21内に差し入れられ
る。そして、樹脂注入口21の下部に開口する封止樹脂
充填空間20への連通部53の開口縁に形成される環状
テーパー部54に、ノズル50の下端開口縁が当接する
気密状態において封止樹脂18の注入が行われる。上記
のように、弾性チューブ51の下端面がベース部材1の
樹脂注入口21の開口縁面に弾力的に密着して当接され
ることで、ノズル50が安定した状態において封止樹脂
18の注入が行え、また、その部分からの封止樹脂18
の溢れ出しも防止できる。さらに、連通部53の開口縁
に形成されるテーパー部54にノズル50の下端開口縁
が当接する気密状態において封止樹脂18の注入が行わ
れることで、封止樹脂18へのエアの混入が防止される
ようになっている。
【0042】樹脂注入口21から注入された封止樹脂1
8は、樹脂溜まり22部分が空気抜き穴となっているこ
とで、両側に別れて封止樹脂充填空間20内を進んで充
填される。そして、さらに樹脂注入口21から樹脂注入
が継続されることで、封止樹脂18は樹脂溜まり22内
に流出して溜まる。
【0043】上記において、樹脂溜まり22がなく単に
空気穴のみがある場合は、封止樹脂充填空間20の一方
側のみに封止樹脂18が充填された状態においても空気
穴から樹脂が流出し、その時点で注入を停止すると、封
止樹脂充填空間20内への封止樹脂18の充填が不完全
となる恐れがある。これに対し樹脂溜まり22を設けた
構成として、封止樹脂充填空間20からの封止樹脂18
の樹脂溜まり22内への流出をある程度継続させること
で、封止樹脂充填空間20内の両側全体に確実に封止樹
脂18の充填が行える。したがって、作業者は樹脂溜ま
り22内に封止樹脂18が溜まったことを確認して封止
樹脂18の注入を停止することで、封止樹脂充填空間2
0への封止樹脂18の充填を確実に行え、また、樹脂溜
まり22内に封止樹脂18を溜めることで、封止樹脂1
8のオーバーフローも回避できるようになる。
【0044】図11、図12は樹脂溜まり22部分の他
の実施例の断面構成を示し、図11に示すものでは封止
樹脂充填空間20と連通部60との接続部をロート部6
1とすることで封止樹脂充填空間20の異なる側から樹
脂溜まり22への封止樹脂18が流出がスムーズに行わ
れるようにしている。また、図12に示すものでは、連
通部60を2本とすることで、封止樹脂充填空間20内
を異なる側から流動してきた封止樹脂18がスムーズに
樹脂溜まり22に流出する構成としている。このように
して、これら他の実施例で示すものは、封止樹脂充填空
間20全体への封止樹脂18の充填がより早く行える構
成としている。
【0045】上記のように密閉された封止樹脂充填空間
20内に封止樹脂18を注入充填することで、ベース部
材1とカバー部材2とへの封止樹脂18の密着が十分に
行われるとともに、両部材1,2の隙間にも樹脂が十分
に入り込み、十分な密閉性が得られる。また、封止樹脂
充填空間20は溝形状でなくその容積は小さく設計でき
るので封止樹脂18を節約できるとともに、表面に封止
樹脂18部分が露呈しないので見栄えも良いものとな
る。
【0046】なお、感振器Kとして使用環境等の関係か
ら密閉性をあまり必要としない場合は、封止樹脂の充填
を行わない構成の製品としてもよく、また、封止樹脂充
填空間20にパッキンを装着するようにしてもよい。
【0047】上記のようにして、カバー部材2とベース
部材1とを密封状態に連結固定する感振器Kが完成す
る。
【0048】以上にようにして構成した感振器Kを水平
姿勢に置くと、図1に示すように、ボール16が正しく
ボール座部13に受け止め載置され、レバー10の先端
部に接するプランジャ15はボール16の自重により押
されてこのレバー10は下方向に付勢されていて、可動
片11の中間部は他方の端子部8の接点8aに接触して
いる。
【0049】このように設置された感振器が振動を受け
ると、前記ボール16が転動してボール座部13から外
れて前記プランジャ15の押圧が解除されて、レバー1
0が上方に変位して可動片11が上方に変位し、この可
動片11が他方の端子部8の接点8aから離れて、スイ
ッチの切替えが行われる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における請
求項1記載の発明によれば、ベース部材とカバー部材と
の連結部に環状に密閉して連続する封止樹脂充填空間に
封止樹脂が注入充填されることで、ベース部材とカバー
部材とへの封止樹脂の密着が十分に行われるとともに、
両部材の隙間にも樹脂が十分に入り込み、これにより高
い密閉性が達成され、その結果、外部からのガス、水、
油等の侵入がなくてスイッチ部の腐食が防止される耐久
性に優れる変位検知センサが得られる。
【0051】また、封止樹脂充填空間は溝形状でないの
でその容積は小さく設計でき、これにより封止樹脂の節
約が行えコストダウンが図れる。
【0052】また、封止充填が表面に露呈しないこと
で、意匠性を向上できる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、ベース部材の下面側で封止
樹脂の充填が行えるので、部品の組み立て方向と封止樹
脂の充填方向とを同じとでき、込み立て作業性を向上で
きる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、さらに、封止樹脂の充填に際し樹脂
溜まり内に封止樹脂を溜めることで、封止樹脂充填空間
の全体に封止樹脂の充填が確実に行え、これにより、密
閉性をより高いものとでき、また、封止樹脂の充填作業
も容易に行えるようになる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、ガイド部材が点接触により
安定して支持されることでガタつきがなくなり、これに
より、ボールの動作も安定して検知精度が向上される。
【0056】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、ボールがカバー部材の凹部
に位置決め保持されることで安定し、組み立てや搬送が
容易にできるようになる。
【0057】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、ガイド部材の下面の結露形
成面で結露が促進されることで、スイッチ部での結露は
回避され、これによりスイッチ部の動作不良が解消され
る。
【0058】請求項7記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、保持用平面部を保持するこ
とで特定方向の保持ができ、これにより、自動組み立て
機による組み立てができるようになる。
【0059】請求項8記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、さらに、複数個の変位検知センサを
整列配置できるようになり、これにより、製造ライン等
における変位検知センサの整列が容易に行えるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感振器の一実施例を示す底面側斜
視図
【図2】本発明に係る感振器の一実施例を示す断面図
【図3】本発明に係る感振器の一実施例を示す底面図
【図4】製造ラインにおける感振器の配置を示す平面図
【図5】スイッチ部材の斜視図
【図6】端子部の底面図
【図7】ガイド部材の固定状態を示す部分断面図
【図8】封止樹脂充填空間の配置を示す説明図
【図9】ボールの保持構造を示す部分断面図
【図10】封止樹脂の注入構造を示す断面図
【図11】樹脂溜まり部分の他の実施例の断面図
【図12】樹脂溜まり部分のさらに他の実施例の断面図
【図13】従来例の断面図
【符号の説明】
1 ベース部材 2 カバー部材 3 ガイド部材(検知部) 5 スイッチ部 15 プランジャ(検知部) 16 ボール(検知部) 18 封止樹脂 20 封止樹脂充填空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動や衝撃に基づく変位を検知する検知
    部と、その検知部で検知した変位をスイッチ信号に変換
    するスイッチ部と、これらの検知部とスイッチ部とを収
    納するハウジング部とを備えてなる変位検知センサにお
    いて、 前記ハウジング部を、上面に前記スイッチ部を装備する
    ベース部材と、前記検知部を外囲するように前記ベース
    部材上に装着されるキャップ状のカバー部材とで形成
    し、 前記ベース部材と前記カバー部材との連結部に環状に密
    閉して連続する封止樹脂充填空間を形成し、 前記封止樹脂充填空間に封止樹脂を注入充填してなるこ
    とを特徴とする変位検知センサ。
  2. 【請求項2】 前記ベース部材の下面に、前記封止樹脂
    充填空間に連通する樹脂充填口と空気抜き穴とが設けら
    れてなる請求項1記載の変位検知センサ。
  3. 【請求項3】 前記空気抜き穴が、凹設された樹脂溜ま
    り内で開口している請求項2記載の変位検知センサ。
  4. 【請求項4】 前記検知部が、ボールと、そのボールを
    上面で受け止めるガイド部材と、そのガイド部材に装着
    されボールに接触連動して上下方向に作動するプランジ
    ャとからなり、 前記ガイド部材の周縁が前記カバー部材の内周面に沿っ
    て形成された段部面と前記ベース部材に突出形成された
    環状突出部面間に挟持され、かつ、前記ガイド部材の周
    縁とカバー部材の段部面もしくは環状突出部面との接触
    が点接触によりなされてなる請求項1記載の変位検知セ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 前記検知部が、ボールと、そのボールを
    上面で受け止めるガイド部材と、そのガイド部材に装着
    されボールに接触連動して上下方向に作動するプランジ
    ャとからなり、 前記カバー部材の天井部の下面に、当該変位検知センサ
    を上下逆とした際に、前記ボールを位置決め保持する凹
    部を形成してなる請求項1記載の変位検知センサ。
  6. 【請求項6】 前記検知部が、ボールと、そのボールを
    上面で受け止めるガイド部材と、そのガイド部材に装着
    されボールに接触連動して上下方向に作動するプランジ
    ャとからなり、 前記ガイド部材の下面に小さな凹凸形状の結露形成面が
    設けられてなる請求項1記載の変位検知センサ。
  7. 【請求項7】 前記カバー部材の外面両側に、互いに平
    行に位置する一対の保持用平面部が形成されてなる請求
    項1記載の変位検知センサ。
  8. 【請求項8】 前記ベース部材の両側に一対の取り付け
    部を側方に突出形成し、その取り付け部それぞれの頂部
    に、互いに平行に位置する一対の当接配置用面が形成さ
    れてなる前記請求項1記載の変位検知センサ。
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