JP2590624Y2 - 感震器 - Google Patents

感震器

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JP2590624Y2
JP2590624Y2 JP1992041442U JP4144292U JP2590624Y2 JP 2590624 Y2 JP2590624 Y2 JP 2590624Y2 JP 1992041442 U JP1992041442 U JP 1992041442U JP 4144292 U JP4144292 U JP 4144292U JP 2590624 Y2 JP2590624 Y2 JP 2590624Y2
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Japan
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switch
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plunger
steel ball
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成信 岸
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ストーブ、ファンヒー
タなどの異常な振動や衝撃時に自動消火操作を行う自動
復帰形の感震器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の感震器としては、図6に
示すようにベース部材30のスイッチ装着部31の支点
部32とカバー部材33の支点部34とでレバー35の
基部を揺動可能に保持し、このレバー35の先側に位置
するプランジャ36を、カバー部材33のすり鉢状の受
け部37の孔38に貫通させ、前記カバー部材33の受
け部37の鋼球座部38に鋼球39を載せ、プランジャ
36の鋼球当接部40に鋼球39を当接させたものがあ
る。
【0003】この場合、レバー35の先端部のプランジ
ャ36は鋼球39により押されてこのレバー35は下方
向に付勢されていて、このレバー35の中間部に、一方
の端子42に固着した可動片41の先端部が接触してい
て、可動片41は他方の端子43に接触している。
【0004】このように構成された感震器が振動を受け
ると、前記鋼球39が転動して前記プランジャ36の押
圧が解除されて、レバー35が上方に変位して、可動片
41が上方に変位しこの可動片41が他方の端子43か
ら離れて、スイッチの切り替えが行われる。
【0005】ここにおいて、感震器のハウジング部は、
ベース部材30とケース部材33とカバー部材44とか
ら構成されており、いずれの結合も単に嵌め合いやスナ
ップフイットによるものであった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の感震器にあっては、そのハウジング部のベース部材
30とケース部材33とカバー部材44との結合が単に
嵌め合いやスナップフイットによるので、シール性がな
く、粉塵や油水が内部に侵入して動作不良などを誘起す
るという問題点があった。
【0007】本考案は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、粉塵
や油水が内部に侵入することがなく、これらの侵入によ
る動作不良などをなくすことができる感震器を提供する
ことにある。
【0008】また、本考案の第2の目的とするところ
は、ハウジング部の強度が向上して端子の強度向上につ
ながるし、また、感震器の組み立てに際してベース部材
にケース部材を差し込むことができて組み立ての一方向
性を確保することができる感震器を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本校案は、振動や衝撃を感知する感知部
と、感知した振動などをスイッチ信号に交換するスイッ
チ部と、スイッチ信号を外部に出力する端子部と、これ
らの感知部スイッチ部及び端子部収納するハウジン
グ部とを備え、ハウジング部をベース部材とケース部材
とで構成し、該ベース部材及びケース部材のそれぞれに
筒状の周壁部が形成されていて、両周壁部を互いに重ね
合わせた状態で、前記ベース部材にケース部材を挿入す
ると共に、封止樹脂によって、前記ケース部材をベース
部材に固着して、前記ハウジング部内を密閉したことを
特徴とする。
【0010】また、本考案、ベース部材とケース部材
にそれぞれに筒状の周壁部を形成して、これらの周壁部
が互いに重ねてハウジング部の周部を二重構造にした。
【0011】
【作用】請求項1の構成により、粉塵や油水が内部に侵
入することがなく、これらの侵入による動作不良などを
なくすことができる。
【0012】また、請求項2の構成により、ハウジング
部の強度が向上して端子の強度向上につながるし、ま
た、感震器の組み立てに際してベース部材にケース部材
を差し込むことができて組み立ての一方向性を確保する
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】(実施例1) 図1は本考案に係わる感震器の一実施例の平面図、図2
は同正面図、図3は同断面図である。この感震器はベー
ス部材1とケース部材2とカバー部材3とを備えてい
る。そして、ベース部材1とケース部材2とは感震器の
ハウジング部を構成している。
【0015】このベース部材1は下面が開口したコップ
状を成していて周壁部1aを備えており、その下部外周
側には取付部4が形成してある。ベース部材1の天井部
にはスイッチ装着部6が設けてあり、このスイッチ装着
部6にはスイッチ部5が装着してある。
【0016】このスイッチ部5はスイッチ装着部6の上
面部に位置してベース部材1にインサート成形された端
子部7、8を備えており、一方の端子部7には可動片9
の基部が固着してある。前記スイッチ装着部6の一側に
は支点部10が形成してある。
【0017】また、前記カバー部材3にはその中央部に
筒状のプランジャ保持部11が、一側に支点部12がそ
れぞれ形成してあり、プランジャ保持部11の中央部に
は孔14が設けてある。このカバー部材3はスイッチ装
着部6の口部に装着してあり、このカバー部材3の支点
部12とスイッチ装着部6の支点部10とでレバー15
の基部が揺動可能に保持されている。
【0018】プランジャ13は、その基部13aが太く
してあって、この基部13aの下面部には凹部から成る
鋼球当接部18が形成してある。
【0019】前記ケース部材2は上面が開口したコップ
状を成していて周壁部2aを備えており、その下部外周
側には環状の封止樹脂充填部16が形成してある。ケー
ス部材2の底面中央部には凹部よりなる鋼球座部17が
形成してあり、ケース本体2の内周面下部に円錐面部1
8が形成してある。
【0020】そして、前記プランジャ保持部11にプラ
ンジャ13を上下動可能に設けて、プランジャ13を孔
14を貫通させ、このプランジャ13の基部13aの鋼
球当接部18に、振動や衝撃の感知部である鋼球19を
当接した状態で、ベース部材1内に前記ケース部材2を
挿入してこのケース部材2の鋼球座部17に鋼球19を
当接し、封止手段となる前記封止樹脂充填部16に封止
樹脂20を充填してケース部材2がベース部材1に固着
してある。
【0021】この場合、ベース部材1の周壁部1aとケ
ース部材2の周壁部2aとが重なって二重構造になり、
ハウジング部の強度が向上して端子部7,8の強度向上
につながるし、また、感震器の組み立てに際してベース
部材1にケース部材2を差し込むことができて組み立て
の一方向性を確保している。
【0022】また、レバー15の先端部は前記プランジ
ャ13の中間部に前記可動片9の先端部が接触してい
て、レバー15の先端部は前記プランジャ13の上端部
に当接している。
【0023】このように構成された感震器が振動を受け
ると、前記鋼球19が転動して前記プランジャ13が押
し上げられて、レバー15を介して可動片9が押され、
この可動片9が他方の端子部8に接触し、スイッチ部の
切り替えが行われる。
【0024】上記の実施例にあっては、ベース部材1に
スイッチ部5とプランジャ13と鋼球19とを組み込
み、このベース部材1にケース部材2を組み込んで前記
封止樹脂充填部16に封止樹脂20を充填してケース部
材2をベース部材1に固着するために、感震器の内部は
完全密封されて気密が保持されるために、粉塵や油水が
内部に侵入することがなく、これらの侵入による動作不
良などをなくすことができる。
【0025】(実施例2) 図4は本考案に係わる感震器の他の実施例の同断面図で
ある。この感震器はベース部材1とケース部材2とカバ
ー部材3とを備えている。このケース部材2は上面が開
口したコップ状を成していて、その上面部にはベース部
材装着部21とカバー部材装着部22とが形成してあ
り、また、ケース部材2の底面中央部には凹部よりなる
鋼球座部17が形成してあり、ケース本体2の内周面下
部に円錐面部18が形成してある。また、ケース本体2
の下部外周部には取付部23が設けてある。
【0026】ベース部材1はその周部に筒状部1bを有
しており、ベース部材1の天井部にはスイッチ装着部6
が設けてあり、このスイッチ装着部6にはスイッチ部5
が装着してある。スイッチ部5はスイッチ装着部6の上
面部に位置してベース部材1にインサート成形された端
子部7、8を備えており、一方の端子部7には可動片9
の基部が固着してある。前記スイッチ装着部6の一側に
は支点部10が形成してある。
【0027】また、前記カバー部材3にはその中央部に
筒状のプランジャ保持部11が、一側に支点部12がそ
れぞれ形成してあり、プランジャ保持部11の上面には
孔14が形成してある。前記プランジャ13は、その基
部13aが太くしてあって、この基部13aの下面部に
は凹部から成る鋼球当接部18が形成してある。
【0028】そして、前記ケース部材2内に鋼球19を
挿入してこの鋼球19を鋼球座部17に載せ、前記カバ
ー部材3のプランジャ保持部11にプランジャ13を上
下動可能に設けて、このカバー部材3をスイッチ装着部
6のカバー部材装着部22に装着し、プランジャ13を
孔14に貫通させ、このプランジャ13の基部13aの
鋼球当接部18に鋼球19を当接させる。この状態で、
ケース部材2のベース部材装着部21にベース部材1を
装着して、これのスイッチ装着部6の支点部10とカバ
ー部材3の支点部12とでレバー15の基部を揺動可能
に保持し、前記ベース部材装着部21の周面部21aと
ベース部材1の筒状部1bとの間の封止樹脂充填部16
に封止樹脂20を充填してケース部材2にベース部材1
を固着し、感震器が構成されている。
【0029】この場合、レバー15の先端部は前記プラ
ンジャ13の中間部に前記可動片9の先端部が接触して
いて、レバー15の先端部は前記プランジャ13の上端
部に当接している。
【0030】このように構成された感震器が振動を受け
ると、前記鋼球19が転動して前記プランジャ13が押
し上げられて、レバー15を介して可動片9が押され、
この可動片9が他方の端子部8に接触し、スイッチ部5
の切り替えが行われる。
【0031】上記の実施例にあっては、ベース部材1に
スイッチ部5を組み込み、カバー部材3にプランジャ1
3を組み込み、ケース部材2に鋼球19を組み込み、カ
バー部材3をケース部材2に組み込んだのちベース部材
1をケース部材2を組み込んで前記封止樹脂充填部16
に封止樹脂20を充填してケース部材2をベース部材1
に固着するために、感震器の内部は完全密封されて気密
が保持されるために、粉塵や油水が内部に侵入すること
がなく、これらの侵入による動作不良などをなくすこと
ができる。
【0032】(実施例3) 図5は本考案に係わる感震器の他の実施例の同断面図で
ある。この感震器はベース部材1とケース部材2とカバ
ー部材3とを備えており、このベース部材1の上面部に
は筒状部1cとケース部材嵌合部1dと封止樹脂充填部
16とが同心的に形成してあり、ベース部材1の底部に
はスイッチ装着部6が設けてあり、このスイッチ装着部
6にはスイッチ部5が装着してある。また、ベース部材
3の下部外周部には取付部24が設けてある。
【0033】スイッチ部5はスイッチ装着部6の面部に
位置してベース部材1にインサート成形された端子部
7、8を備えており、一方の端子部7には可動片9の基
部が固着してある。前記スイッチ装着部6の一側には支
点部10が形成してある。
【0034】ケース部材2は下面が開口したコップ状を
成していて、その下部には嵌合部25が形成してある。
【0035】また、前記カバー部材3はすり鉢状をなし
ていて、その中央部が鋼球座部17にしてあり、この鋼
球座部17の中央に孔14が設けてあり、また、カバー
部材3の下面一側に支点部12が形成してある。
【0036】そして、前記ベース部材1の筒状部1cに
カバー部材3を載置して、これのスイッチ装着部6の支
点部10とカバー部材3の支点部12とでレバー15の
基部を揺動可能に保持し、このレバー15の先側に位置
するプランジャ13を前記孔14に貫通させる。そし
て、前記カバー部材3の中央部の鋼球座部17に鋼球1
9を載せ、プランジャ13の鋼球当接部18に鋼球19
を当接させる。この状態で、ケース部材2の嵌合部25
をベース部材1のケース部材嵌合部1dを嵌合して、こ
の嵌合部1dの端面と前記筒状部1cの上面とでカバー
部材3の周縁部を挟持し、前記封止樹脂充填部16に封
止樹脂20を充填してケース部材2にベース部材1を固
着し、感震器が構成されている。
【0037】この場合、レバー15の先端部のプランジ
ャ13は鋼球19により押されてこのレバー15は下方
向に付勢されていて、このレバー15の中間部に前記可
動片9の先端部が接触していて、可動片9は他方の端子
部8に接触している。
【0038】このように構成された感震器が振動を受け
ると、前記鋼球19が転動して前記プランジャ13の押
圧が解除されて、レバー15が上方に変位して、可動片
9が上方に変位しこの可動片9が他方の端子部8から離
れて、スイッチの切り替えが行われる。
【0039】上記の実施例にあっては、ベース部材1に
スイッチ部5とプランジャ13を組み込み、カバー部材
3をケース部材2に組み込み、カバー部材3に鋼球19
を載せたのちベース部材1をケース部材2を組み込んで
前記封止樹脂充填部16に封止樹脂20を充填してケー
ス部材2をベース部材1に固着するために、感震器の内
部は完全密封されて気密が保持されるために、粉塵や油
水が内部に侵入することがなく、これらの侵入による動
作不良などをなくすことができる。
【0040】なお、ケース部材2にベース部材1を封止
する手段に封止樹脂充填部16に封止樹脂20を充填す
るようにしたが、樹脂に限らず、超音波溶接などもあ
る。
【0041】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、振動や
衝撃を感知する感知部と、感知した振動などをスイッチ
信号に変換するスイッチ部と、スイッチ信号を外部に出
力する端子部と、これらの感知部とスイッチ部と端子部
とを収納するハウジング部とを備え、ハウジング部をベ
ース部材とケース部材とで構成してベース部材とケース
部材とを封止手段により封止して内部を密閉したので、
粉塵や油水が内部に侵入することがなく、これらの侵入
による動作不良などをなくすことができる。
【0042】また、本考案は、ース部材とケース部材
にそれぞれに筒状の周壁部を形成して、これらの周壁部
が互いに重ねてハウジング部の周部を二重構造にしたの
で、ハウジング部の強度が向上して端子の強度向上につ
ながるし、また、感震器の組み立てに際してベース部材
にケース部材を差し込むことができて組み立ての一方向
性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる感震器の一実施例の平面図であ
る。
【図2】同正面図である。
【図3】同断面図である。
【図4】本考案に係わる感震器の他の実施例の断面図で
ある。
【図5】従来の感震器の断面図である。
【符号の説明】
1 ベース部材 2 ケース部材 5 スィッチ部 7,8 端子部 16 封止樹脂充填部 19 鋼球(感知部) 20 封止樹脂

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動や衝撃を感知する感知部と、感知し
    た振動などをスイッチ信号に交換するスイッチ部と、ス
    イッチ信号を外部に出力する端子部と、これらの感知
    スイッチ部及び端子部収納するハウジング部とを
    備え、ハウジング部をベース部材とケース部材とで構成
    、該ベース部材及びケース部材のそれぞれに筒状の周
    壁部が形成されていて、両周壁部を互いに重ね合わせた
    状態で、前記ベース部材にケース部材を挿入すると共
    に、封止樹脂によって、前記ケース部材をベース部材に
    固着して、前記ハウジング部内を密閉したことを特徴と
    する感震器。
JP1992041442U 1992-05-26 1992-05-26 感震器 Expired - Lifetime JP2590624Y2 (ja)

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JPH0594731U JPH0594731U (ja) 1993-12-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60181624U (ja) * 1984-05-11 1985-12-02 オムロン株式会社 自動水平感震器

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JPH0594731U (ja) 1993-12-24

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