JPH07280666A - 炉内ガス温度測定装置 - Google Patents

炉内ガス温度測定装置

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JPH07280666A
JPH07280666A JP6959594A JP6959594A JPH07280666A JP H07280666 A JPH07280666 A JP H07280666A JP 6959594 A JP6959594 A JP 6959594A JP 6959594 A JP6959594 A JP 6959594A JP H07280666 A JPH07280666 A JP H07280666A
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JP
Japan
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furnace
sound wave
temperature
receiver
gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP6959594A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobutaka Izawa
伸貴 伊沢
Miki Kazama
美希 風間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 材質的に耐熱性の高い高価な材質を用いるこ
となく長期間に亘り使用することができ、しかも炉内の
全横断面域における温度分布傾向を把握することもでき
る炉内ガス温度測定装置を提供する。 【構成】 対向する炉壁2,2の夫々の所要位置に音波
発信器7と、該音波発信器7から発信された音波10を
炉内を横断させて受信する受信器11とを配設し、炉外
の信号処理器14において音波発信器7からの発信信号
7aと受信器11からの受信信号11aとにより両者間
の音波10の伝播時間を計測し、更に計測された伝播時
間に基づいて炉内ガス5の温度を演算し、その温度信号
14aを表示器15へと出力して表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炉内ガス温度測定装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の炉内ガス温度測定装置の一
例を示すもので、加熱炉1等の炉壁2の上方位置に熱電
対3が挿入配置されており、該熱電対3により検出され
た温度信号3aが炉外の所要位置に配設された表示器4
に入力されて炉内ガス5の温度が表示されるようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来の炉内ガス温度測定装置においては、炉内に挿入し
た熱電対3先端の検温部が高温の炉内ガス5に晒され、
しかも炉内ガス5の温度を直接的に計測する方式である
が故に熱電対3自体を断熱や冷却により熱保護すること
ができない為、熱電対3の材質的な耐熱要求が極めて高
いという不具合があり、熱電対3に耐熱性の高い高価な
材質を用いなければならない上に、このように耐熱性の
高い高価な材質を用いても短期間に熱電対3が焼損して
しまうことが避けられないという問題があった。
【0004】また、熱電対3を用いた検温方式では、熱
電対3の検温部が届く範囲、即ち炉壁2周辺部でのワン
ポイント計測となる為、炉内の全横断面域における温度
分布傾向を把握することができないという不具合もあっ
た。
【0005】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、材質的に耐熱性の高い高価な材質を用いることなく
長期間に亘り使用することができ、しかも炉内の全横断
面域における温度分布傾向を把握することもできる炉内
ガス温度測定装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、炉壁の所要位
置に配設された音波発信器と、該音波発信器から発信さ
れた音波を炉内を横断させて受信するよう炉壁に配設さ
れた受信器と、前記音波発信器からの発信信号と受信器
からの受信信号とを入力して両者間の音波の伝播時間を
計測し且つ計測された伝播時間に基づいて炉内ガスの温
度を演算する信号処理器と、該信号処理器からの温度信
号を入力して炉内ガスの温度を表示する表示器とを備え
たことを特徴とする炉内ガス温度測定装置、に係るもの
である。
【0007】
【作用】従って本発明では、音波発信器から音波を発信
すると、この音波は炉内を横断して受信器により受信さ
れ、信号処理器において前記音波発信器からの発信信号
と受信器からの受信信号とにより両者間の音波の伝播時
間が計測され、更に計測された伝播時間に基づいて炉内
ガスの温度が演算され、その温度信号が表示器へと出力
されて表示される。
【0008】このように、炉内ガスの温度を音波の伝播
時間に基づいて間接的に計測すれば、音波発信器及び受
信器自体を高温の炉内ガスに晒すことなく断熱や冷却手
段を講じて熱保護しながら炉内ガス温度を計測すること
が可能となる。
【0009】また、音波発信器と受信器との間における
平均的な温度を計測することが可能となり、更に、複数
組の音波発信器と受信器により音波の送受信方向が炉内
の全横断面域を網羅するようにすれば、全横断面域にお
ける温度分布傾向を把握することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0011】図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わし
ている。
【0012】図1及び図2に示す如く、加熱炉1等の炉
壁2上部における所要位置に比較的小さな口径の開口部
6が穿設され、該開口部6に対峙する炉壁2の外側位置
には炉内に向けた音波発信器7が配置されており、該音
波発信器7は前記開口部6周囲の炉壁2に取付けた収納
箱8に収容されている。
【0013】一方、前記開口部6を穿設した炉壁2に対
向する炉壁2の所要位置には比較的小さな口径の開口部
9が穿設され、該開口部9に対峙する炉壁2の外側位置
には、前記音波発信器7から発信された音波10を炉内
を横断させて受信するよう受信器11が配設されてお
り、該受信器11は前記開口部9周囲の炉壁2に取付け
た収納箱12に収容されている。
【0014】ここで、前記音波発信器7及び受信器11
を収容した夫々収納箱8,12には、冷却したパージガ
ス13が導入されるようになっており、該パージガス1
3により前記音波発信器7及び受信器11の冷却と収納
箱8,12内への炉内ガス5の侵入防止が図られるよう
にしてある。
【0015】更に、炉外の所要位置には、前記音波発信
器7からの発信信号7aと受信器11からの受信信号1
1aとを入力して両者間の音波10の伝播時間を計測し
且つ計測された伝播時間に基づいて炉内ガス5の温度を
演算する信号処理器14と、該信号処理器14からの温
度信号14aを入力して炉内ガス5の温度を表示する表
示器15とが配設されている。
【0016】而して、音波発信器7から音波10を発信
すると、この音波10は炉内を横断して受信器11によ
り受信され、信号処理器14において前記音波発信器7
からの発信信号7aと受信器11からの受信信号11a
とにより両者間の音波10の伝播時間が計測される。
【0017】このとき、受信器11は音波10の反射波
等も受信することになる為、音波発信器7から音波10
が発信されてから一番最初に音波10を受信した時点ま
でを伝播時間として計測がなされる。
【0018】更に、前記信号処理器14では、計測され
た伝播時間に基づいて炉内ガス5の温度が演算される。
【0019】即ち、炉内ガス5中を伝播する音波10の
速度vは炉内ガス5の温度Tが上昇するにつれ速くなる
という特性があり、炉内ガス5の比熱比をK、炉内ガス
5の気体定数をRとした場合に、前記速度vは下記の数
式の如く表わされる。
【0020】
【数1】v=√(KRT)
【0021】従って、音波発信器7と受信器11との間
の距離は予め判っているので、伝播時間が判れば自ずか
ら音波10の速度vが求まり、また、炉内ガス5の比熱
比Kや気体定数Rも予め判っているので、温度Tを演算
により求めることができる。
【0022】このようにして、信号処理器14にて求め
られた炉内ガス温度は、温度信号14aとして表示器1
5へと出力され、該表示器15にて例えばモニタ画面等
に表示される。
【0023】また、各収納箱8,12へ導入されるパー
ジガス13により、音波発信器7及び受信器11の冷却
と収納箱8,12内への炉内ガス5の侵入防止が図られ
る。
【0024】以上に述べたように上記実施例では、炉内
ガス5の温度を音波10の伝播時間に基づいて間接的に
計測するようにしているので、音波発信器7及び受信器
11自体を高温の炉内ガス5に晒すことなくパージガス
13等により熱保護しながら炉内ガス温度を計測するこ
とができ、これによって、材質的に耐熱性の高い高価な
材質を用いることなく長期間に亘り使用することが可能
となる。
【0025】また、音波発信器7と受信器11との間に
おける平均的な温度を計測することができるので、従来
の如き熱電対を用いた炉壁2周辺部でのワンポイント計
測と比較して、より確かな温度計測が可能となる。
【0026】更に、図3に示す如く、前記と同様の音波
発信器7と受信器11のペアを炉壁2の全周に複数組配
設して夫々のペアの音波10の送受信方向が網目状に配
置されるようにすれば、炉内の全横断面域における温度
分布傾向を把握することもできる。
【0027】ただし、この場合には各ペアの音波10の
周波数を変えておくか、或いは各ペアの音波10の送受
信を時間差を持たせて行うようにする。
【0028】尚、本発明の炉内ガス温度測定装置は、上
述の実施例にのみ限定されるものではなく、加熱炉以外
の各種の炉に適用し得ること、音波発信器と受信器とは
必ずしも図示した例の如く一対一で対応させる必要はな
く、一つの音波発信器に対して指向性を有する複数の受
信器を対応させるようにしても良いこと、又、高性能の
音波発信器及び受信器の場合には炉壁に開口部を穿設す
ることなく炉壁を隔てた炉外から音波を送受信するよう
にしても良いこと、音波発信器及び受信器の断熱や冷却
の手段には水冷手段等の様々な手段を採用し得ること、
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】上記した本発明の炉内ガス温度測定装置
によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0030】(I)炉内ガスの温度を音波の伝播時間に
基づいて間接的に計測するようにしているので、音波発
信器及び受信器自体を高温の炉内ガスに晒すことなく断
熱や冷却手段を講じて熱保護しながら炉内ガス温度を計
測することができ、これによって、材質的に耐熱性の高
い高価な材質を用いることなく長期間に亘り使用するこ
とが可能となる。
【0031】(II)音波発信器と受信器との間におけ
る平均的な温度を計測することができるので、従来の如
き熱電対を用いた炉壁周辺部でのワンポイント計測と比
較して、より確かな温度計測が可能となる。
【0032】(III)複数組の音波発信器と受信器に
より音波の送受信方向が炉内の全横断面域を網羅するよ
うにすれば、全横断面域における温度分布傾向を把握す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略図である。
【図2】図1の音波発信器及び受信器の詳細を示す断面
図である。
【図3】図1の音波発信器及び受信器を複数組配置した
例を示す平面図である。
【図4】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
2 炉壁 5 炉内ガス 7 音波発信器 7a 発信信号 10 音波 11 受信器 11a 受信信号 14 信号処理器 14a 温度信号 15 表示器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉壁の所要位置に配設された音波発信器
    と、該音波発信器から発信された音波を炉内を横断させ
    て受信するよう炉壁に配設された受信器と、前記音波発
    信器からの発信信号と受信器からの受信信号とを入力し
    て両者間の音波の伝播時間を計測し且つ計測された伝播
    時間に基づいて炉内ガスの温度を演算する信号処理器
    と、該信号処理器からの温度信号を入力して炉内ガスの
    温度を表示する表示器とを備えたことを特徴とする炉内
    ガス温度測定装置。
JP6959594A 1994-04-07 1994-04-07 炉内ガス温度測定装置 Pending JPH07280666A (ja)

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Cited By (5)

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