JPH07280566A - 角度自動補償装置 - Google Patents

角度自動補償装置

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JPH07280566A
JPH07280566A JP6095729A JP9572994A JPH07280566A JP H07280566 A JPH07280566 A JP H07280566A JP 6095729 A JP6095729 A JP 6095729A JP 9572994 A JP9572994 A JP 9572994A JP H07280566 A JPH07280566 A JP H07280566A
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light beam
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博雄 菅井
Ikuo Ishinabe
郁夫 石鍋
Junichi Furuhira
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    • G02B27/644Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image compensating for large deviations, e.g. maintaining a fixed line of sight while a vehicle on which the system is mounted changes course
    • GPHYSICS
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    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
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Abstract

(57)【要約】 【目的】角度自動補償装置に於いて、別途光学系を用意
することなく、又光学系の一部を組替える必要なく、水
平、垂直の両状態の使用を可能とする。 【構成】自由液面1を有する様透明液体を封入した液体
封入容器4と、前記自由液面に所要の角度で投射する投
光系21,22と、自由液面で反射され前記液体封入容
器から射出される光束を導く光学系とを有し、前記自由
液面で反射される光束の光軸が、自由液面が0゜或は9
0゜のいずれでも合致する様にし、装置の水平、垂直に
拘らず自動補償が行える様にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測量機器、測定機器等
に用いられ傾き量の変化の測定をし、或は機器の光軸を
鉛直に保持し、或は機器の光軸を水平に保持し、或は水
平、垂直な光束の照射面を形成する角度自動補償装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】測量機器、測定機器等に於いて各種測量
をする場合、測量機器、測定機器の基準面の補償、或は
光軸の鉛直性の補償をする必要がある。
【0003】従来これら補償を自動的に行うものに、2
本若しくは3本以上の吊線によりレンズ或はプリズム等
の振子体を振子状に懸吊し、測量機器、測定機器本体が
傾いた場合、磁気式等の制動機構により前記振子体を制
動して光路を自動補償しているもの、若しくは透明液体
の裏面反射を利用してアナモルフィックプリズム等の光
学系により、液面の全ての傾斜方向の変化に対して反射
光束が同一感度の光軸となる様にして光路を自動補償し
ているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し前記した従来技術
に於いては、装置全体を略水平、又は略垂直に設置した
場合の使用に限られ、略水平、又は略垂直の両設置条件
に共用することは困難であり、共用する為には別途用意
された光学系を取付けて使用するか、予め光学系の一部
を組替可能とし、略水平若しくは略垂直の使用状態に合
わせて、前記光学系の一部を組替える必要があった。こ
れらの場合、光学系の取外し、又は組立てにその再現性
が乏しく精度がよくない。又、部品のコストが蒿む等の
問題が生じた。
【0005】本発明は斯かる実情に鑑み、自由液面を利
用し、特別に用意された光学系や、光学系の一部を組替
えるという余分な機構を必要とせずに、装置が略水平状
態若しくは略垂直状態の両者に共用して光路を自動補償
する機構を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、自由液面を形
成する様透明液体を封入した液体封入容器と、前記自由
液面で反射させる様光束を該自由液面に所定の角度で照
射する第1投光系と、前記自由液面で反射された光束を
導き投影する為の投影光学系とを具備する傾斜角自動補
償装置に於いて、前記第1投光系と対向する位置に第2
投光系を設け装置全体を90°回転した時に該第2投光
系からの光束が自由液面で反射し前記投影光学系により
投影し得る様に構成した角度自動補償装置に係り、又自
由液面を形成する様透明液体を封入した液体封入容器
と、前記自由液面で反射させる様光束を該自由液面に所
定の角度で照射する投光系と、前記自由液面で反射され
た光束を導き投影する為の投影光学系とを具備する傾斜
角自動補償装置に於いて、前記投影光学系は、装置の傾
きが0°の時に自由液面により反射される光束を反射す
る為の第1反射部材と、装置全体を90°回転した時に
自由液面で反射される光束を反射する為前記第1反射部
材と対向する位置に配置した第2反射部材とを有する角
度自動補償装置に係り、更に自由液面を形成する様透明
液体を封入した液体封入容器と、前記自由液面で反射さ
せる様光束を該自由液面に所定の角度で照射する投光系
と、前記自由液面で反射された光束を再度自由液面に向
けて反射する為の第1反射部材と、再度自由液面により
反射された光束を導き投影する為の投影光学系とを具備
する傾斜角自動補償装置に於いて、前記第1反射部材と
対向する位置に配置され装置全体を90°回転した時の
自由液面で反射された光束を再度自由液面に向けて反射
する為の第2反射部材を設け自由液面により反射された
光束を前記投影光学系で投影し得る様に構成した角度自
動補償装置に係るものである。
【0007】
【作用】第1投光系と第2投光系を有することで、自由
液面が0゜でも90゜回転した状態でも、自由液面で反
射される反射光束を液体封入容器から同一方向に射出す
ることができ、全構成を90°倒した状態でも自動補償
が可能となる。又、第1反射部材と第2反射部材とを有
することで、1つの投光系からの光束が自由液面が0°
でも90°回転した状態でも反射光束を同一方向に導く
ことができ、全構成を90°倒した状態でも自動補償が
可能となる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例を
説明する。
【0009】自由液面に所定の角度をもって光束を入射
させ、該自由液面で光束が全反射した場合、自由液面が
光束に対して相対的に傾斜した時、液面の傾斜方向に対
して反射角の変化の感度が相違する。
【0010】先ず、反射光軸の所定の位置に、前記反射
光軸の反射角変化の感度が全方向で等しくなる為の光学
系と、角倍率調整用のビームエキスパンダを設けること
で、構成全体の傾きに関係なく反射光軸が常に一定な方
向を維持できる補償装置について説明する。
【0011】自由液面に所定の角度をもって光束を入射
させ、前記自由液面で光束が全反射した場合、自由液面
が光束に対して相対的に傾斜した時、液面の傾斜方向に
対して反射角の変化の感度が相違することを図14〜図
15に於いて説明する。
【0012】実際は自由液面が水平を保ち光束の入射方
向が変化するが、以下の説明は、光束の入射方向が一定
とし、自由液面が傾斜したと仮定して説明してある。
【0013】図中1は自由液面であり、該自由液面1に
入射光束2が角度θで入射したとする。前記自由液面1
と座標軸x,座標軸zが形成するxz座標平面が略一致
するものとし、又該座標平面に垂直な座標軸をyとす
る。前記入射光束2の光軸は前記座標軸z,座標軸yが
形成する座標平面内に存在するとする。この状態から前
記自由液面1が座標軸xを中心に角度αだけ傾斜したと
すると反射光束3の光軸は前記yz座標平面内を移動し
て、yz座標平面内で反射角がξ1xだけ変化する。この
場合液面変位角αと反射変位角ξ1xとの関係は、ξ1x=
2αとなり、この場合にはxy座標平面内での反射変位
角ξ2xは生じない。図中、14は反射ミラーを示す。
【0014】これに対して、図15に示す様に前記自由
液面1が座標軸zを中心に角度αだけ傾斜したとすると
前記反射光束3は前記xy座標平面、前記yz座標平面
からそれぞれ離反して移動する。従って、前記xy座標
平面、前記yz座標平面それぞれに、反射変位角ξ1zと
反射変位角ξ2zが現れる。更に、反射変位角ξ1zと自由
液面1の液面変位角αとの関係は、
【0015】
【数1】 ξ1z= cos-1( cos2 θ cos2α+ sin2 θ) ξ2z=90°− cos-1((1− cos2α) sinθ cos
θ)
【0016】となるが、例えば、α=10′、θ=50
°とすると、ξ2z=1.7″となり、ξ2zは精度上無視
できる値である。更に、液体透過後の光軸は、液体の屈
折率をnとすると、
【0017】
【数2】ξ1x′=2nα ξ1z′=n・ cos-1( cos2 θ cos2α+ sin2 θ)
【0018】となる。従って、前記反射変位角ξ1x′、
反射変位角ξ1z′とでは前記液面変位角αに対する感度
が異なる。この反射変位角ξ1x′と反射変位角ξ1z′と
の変位角の感度の相違を、光学的手段によって補正し、
同じ感度にすることで、全方向に対して常に一定の割合
で偏角していく光軸を得ることができる。
【0019】図16に於いて更に説明する。
【0020】図中4は、測定機等機器の本体に設けられ
た液体封入容器であり、該液体封入容器4に封入された
液体によって自由液面1が形成されている。又該自由液
面1には光源6から発した光束をコリメートレンズ5を
介し自由液面1に対して全反射される様に所定の角度を
もって投射しており、該光束の光軸は前記した様にyz
座標平面内に位置させる。
【0021】前記自由液面1が傾斜していない状態で、
該自由液面1で全反射される反射光束3の光軸に沿って
一対の楔状プリズム7,8から構成されるアナモルフィ
ックプリズム系9を配設する。
【0022】アナモルフィックプリズム系9を透過した
光束を、反射ミラー14によって鉛直方向に反射し、該
反射ミラー14によって反射された光束は、凸レンズ1
0,11から成るビームエキスパンダ12を透過させる
様にする。ここで、凸レンズ10の焦点距離をf3 、凸
レンズ11の焦点距離をf4 とすると、凸レンズ10と
凸レンズ11との間隔は、f3 +f4 に設定されてい
る。
【0023】尚、前記アナモルフィックプリズム系9は
反射ミラー14で反射された後の光路に設けてもよい。
【0024】図16に於いて液体への設定入射角θ=4
5°、機器の傾き角即ち自由液面1の傾き角α=1
0′、液体の屈折率n=1.5とすると、数式2により
自由液面1がx軸を中心に傾斜した場合の反射変位角ξ
1x′と自由液面1がz軸中心に傾斜した場合の反射変位
角ξ1z′は、それぞれξ1x′=30′,ξ1z′=21.
213′となる。従って、前記反射変位角ξ1x′と反射
変位角ξ1z′とでは(ξ1x′/ξ1z′)=1.414倍
の感度の差がある。よって、この条件では、
【0025】
【数3】ξ1x′=2nα、ξ1z′=1.414nα ξ1x′/ξ1z′=1.414
【0026】となる。次に、前記アナモルフィックプリ
ズム系9は前記感度差を光学的に補正する。
【0027】ここでアナモルフィックプリズム系9につ
いて図17、図18により説明する。
【0028】アナモルフィックプリズム系9を構成する
前記楔状プリズム7,8のプリズム頂角をa7 ,a8 、
楔状プリズム7,8の相対角をb、屈折率をng とし、
入射光束をDin,射出光束をDout とし、楔状プリズム
7,8を同一のものを使用するものとして、その頂角a
=a7 =a8 とすると、
【0029】
【数4】倍率Map=(Din/Dout )= cos2 a/(1
−ng 2 ・ sin2 a)
【0030】となるので、角倍率は近似的に1/Mapで
ある。よって、
【0031】
【数5】Map=2nα/1.414nα=1.414
【0032】となる様に、前記プリズム頂角をa、楔状
プリズム7,8の相対角をbとし、屈折率ng を選べば
(例えば、ng =1.51とした場合、a=25.55
9°、b=40.653°である)、前記アナモルフィ
ックプリズム系9透過後のξ1x′は、2nα×1.41
4nα/2nα=1.414nαに変換され、アナモル
フィックプリズム系9の透過後は、ξ1x′=ξ1z′とな
る。
【0033】而して、アナモルフィックプリズム系9透
過後の反射光束3の光軸は、前記自由液面1の全方向の
傾きに対して常に一様の反射変位角を有し、自由液面1
があらゆる方向に傾斜しても、この傾斜に対して常に同
一の感度の反射変位角が得られる。
【0034】更に、前記アナモルフィックプリズム9を
透過し、前記反射ミラー14により上方に反射された光
束が前記ビームエキスパンダ12を透過した場合に、該
ビームエキスパンダ12の角倍率が1/1.414n倍
であれば、透過後の光軸は、
【0035】
【数6】(ξ1x′=ξ1z′=1.414nα)×1/
1.414n=α
【0036】だけ傾き、前記ビームエキスパンダ12透
過後の最終光軸は、前記自由液面1と常に直交、即ち鉛
直を維持する。ここでビームエキスパンダ12の凸レン
ズ10の距離をf3 とし、凸レンズ11の焦点距離をf
4 とすると、ビームエキスパンダ12の角倍率Mexはf
3 /f4 となり、このf3 、f4 を選択することによ
り、角倍率Mexを1/1.414n倍とすることができ
る。
【0037】次に、図16で示した実施例に対して、前
記アナモルフィックプリズム系9を90°回転させ、M
=1/1.414となる様に、前記楔状プリズム7,8
のプリズム頂角をa7 ,a8 、楔状プリズム7,8の相
対角をb、屈折率をng を適宜選択してもよい。
【0038】前記光学系に於けるアナモルフィックプリ
ズム系9は、一般的に楕円形状のビームを円形に成形す
る目的として利用される。例えば、光源にレーザダイオ
ードを使用した場合、光束の断面形状はこのアナモルフ
ィックプリズム系9により、円形形状に近づけることが
できる(レーザダイオードのビーム形状は楕円形であ
る)。
【0039】一般に、この様なレーザダイオードを組込
んで使用する機械は、レーザポインタ、レーザマーカと
しての機能を有する場合が多く、ビームの照射された形
状は円形に近いものが望ましい。従って、本発明で、ア
ナモルフィックプリズム系9を利用して光軸の補正を行
うことはこの円形形状のビームを得る為にも大変有効で
ある。
【0040】如上の如く、液面変位角に対する前記反射
変位角ξ1x′と反射変位角ξ1z′との変位角の感度の相
違を光学的手段によって補正し、同じ感度にすること
で、全方向に対して常に一定の割合で偏角していく光軸
を得ることができる。
【0041】次に、自由液面に所定の角度をもって光束
を入射させ、前記自由液面で光束を全反射させ、射出さ
れた光束を鏡等の反射部材により反射してもう一度前記
自由液面に入射させ、前記自由液面で光束を全反射させ
た場合、自由液面が光束に対して相対的に傾斜した時、
液面の傾斜方向に対して、前記自由液面で光束を2回全
反射させた場合の、反射角の変化の感度の相違について
図19〜図20に於いて説明する。
【0042】尚、図19、図20中、図14、図15中
で示したものと同一のものには同符号を付してある。
【0043】前記自由液面1にビームスプリッタ15で
反射された入射光束2が角度θで入射し、前記自由液面
1で全反射され、反射鏡16で反射されて再び前記自由
液面1に入射し、前記自由液面1で全反射され、前記ビ
ームスプリッタ15を透過して前記反射ミラー14で反
射される場合を説明する。
【0044】前記自由液面1と座標軸x,座標軸zが形
成するxz座標平面が略一致するものとし、又該座標平
面に垂直な座標軸をyとする。前記入射光束2の光軸は
前記座標軸z,座標軸yが形成する座標平面内に存在す
るとする。この状態から前記自由液面1が座標軸xを中
心に角度αだけ傾斜したとすると反射光束3の光軸は前
記yz座標平面内を移動して、yz座標平面内で反射角
がξ1xだけ変化する。この場合液面変位角αと反射変位
角ξ1xとの関係は、ξ1x=4αとなり、この場合にはx
y座標平面内での反射変位角ξ2xは生じない。
【0045】これに対して、図20に示す様に前記自由
液面1が座標軸zを中心に角度αだけ傾斜したとすると
前記反射光束3は前記xy座標平面、前記yz座標平面
からそれぞれ離反して移動する。従って、前記xy座標
平面、前記yz座標平面それぞれに、反射変位角ξ1zと
反射変位角ξ2zが現れる。更に、反射変位角ξ1zと自由
液面1の液面変位角αとの関係は、
【0046】
【数7】ξ1z= cos-1{ cos2α・ sin2 2θ− cos2
θ・ sin2 θ−( sin2 2α−cos2 2α・ cos2θ)
cos2 θ} ξ2z=90°− cos-1[{1/2( sin2 2α− cos2
2α・ cos2θ− cos2θ)+ cos2α・ cos2θ} s
in2θ]
【0047】となるが、例えば、α=10′、θ=45
°とすると、ξ2z=3.49″となり、ξ2zは、精度上
無視できる値である。更に、液体透過後の光軸は、液体
の屈折率をnとすると、
【0048】
【数8】ξ1x′=nξ1x ξ1z′=nξ1z
【0049】具体的には、α=10′、θ=45°、n
=1.5とすると、
【0050】
【数9】ξ1x′=60′ ξ1z′=n cos-1{ cos2α−1/2( sin2 2α)} =42.426′ ξ1x′/ξ1z′=1.414
【0051】この様にθ=45°の条件で、前記反射変
位角ξ1x′、反射変位角ξ1z′に関して、前記液面変位
角αに対する感度の相違は、前述した自由液面1で1回
反射された場合と同じになる。従って、傾斜に対して常
に同一の感度の反射変位角が得られる様にするアナモル
フィックプリズム系9を用いることができる。
【0052】ここでアナモルフィックプリズム系9の角
倍率Mapは、
【0053】
【数10】Map=4nα/2.829nα=1.414 1/Map=γap=1/1.414=0.70721
【0054】従って、アナモルフィックプリズム系9を
透過すると、
【0055】
【数11】 ξ1x′=4nα×1/1.414=2.829nα ξ1z′=2.829nα
【0056】となって補正される。更に、アナモルフィ
ックプリズム系9を透過後の光束の光軸を鉛直に維持す
る為に設けられるビームエキスパンダ12の倍率Mex
は、n=1.5とすると、
【0057】
【数12】 Mex=2.829nα/α=2.829n=4.244 γex=1/Mex=1/2.829n=0.236でよ
い。
【0058】如上の如く、液面変位角に対する前記反射
変位角ξ1x′と反射変位角ξ1z′との変位角の感度の相
違を光学的手段によって補正し、同じ感度にすること
で、全方向に対して常に一定の割合で偏角していく光軸
を得ることができる。
【0059】以下、斯かる角度自動補償機構を具備した
本発明の実施例について説明する。
【0060】図1は第1の実施例を示し、透明液体20
を封入した前記液体封入容器4を設け、前記透明液体2
0の自由液面1に対して水平と45°角度をもって光束
25を入射させる光軸を有する第1投光系21を設け、
該第1投光系21と同一の光軸上で前記液体封入容器4
を挾み、該第1投光系21と対向して第2投光系22を
設ける。
【0061】又、前記液体封入容器4の内部に液揺れ防
止具23を設ける。該液揺れ防止具23は、前記第1投
光系21の光軸と前記透明液体20とが交差する点に回
転中心を持っている。該液揺れ防止具23は後述する様
に前記透明液体20の自由液面1より若干液中に没した
位置に透明な液揺れ防止板24を有し、常に該液揺れ防
止板24が水平になる様、回転自在となっている。前記
第1投光系21からの光束25は液体封入容器4に入射
した後、透明液体20、液揺れ防止板24を透過し、前
記透明液体20の液面で全反射し、液揺れ防止板24、
透明液体20を透過し、液体封入容器4外に射出する。
【0062】前記透明液体20の自由液面1で反射され
た反射光束26は反射ミラー14により鉛直方向に反射
される。該反射ミラー14で反射された反射光束26の
光路上にアナモルフィックプリズム系9、ビームエキス
パンダ12、ペンタプリズム27を配設し、該ペンタプ
リズム27は回転自在であり、前記反射光束26を水平
方向に射出する様になっている。
【0063】前記した様にアナモルフィックプリズム系
9は反射感度を全方向で同様にし、ビームエキスパンダ
12は最終的に感度を調整する。従って、該ビームエキ
スパンダ12を透過した光束の光軸は、全構成の傾きに
関係なく常に鉛直方向に補償されている。従って、前記
ペンタプリズム27を回転させることで常に一定の水平
基準面を得ることができる。即ち、本発明をレベル出し
器に応用することができる。
【0064】次に、図2は全構成を90°回転した場合
を示す。
【0065】前記液揺れ防止具23は前記液揺れ防止板
24が水平になる様、90°回転し、透明液体20の自
由液面1は重力中心に対して常に水平であるので全構成
の90°に追従して回転して90°になる。
【0066】前記第2投光系22からの光束は前記透明
液体20の自由液面1で全反射し、反射光束の光軸は9
0°倒す前の射出光軸と同じ光軸を辿る。光学系全体は
90°倒れているので、前記ビームエキスパンダ12を
透過する光束の光軸は常に水平となっており、前記ペン
タプリズム27を回転することで照射される基準面は鉛
直方向に変換され、構成全体の傾きに関係なく一定な鉛
直基準面を得ることができる。
【0067】液体封入容器4中に封入された透明液体2
0は、外来振動により揺れを生じるが、この液揺れを前
記液揺れ防止具23によって抑制する。
【0068】図9〜図11に於いて液揺れ防止具23を
液体封入容器4と共に説明する。
【0069】正8角形状の液体封入容器4内には透明液
体20が封入され、該透明液体20の自由液面1内に回
転中心を有する液揺れ防止具23が振り子軸28を介し
て設けられている。又、前記液体封入容器4はガラス等
の透明部材で構成され、或は少なくとも光束が入射し、
射出する部分は透明部材で構成されている。
【0070】該液揺れ防止具23は前記振り子軸28が
突設された断面凹状の揺動枠29と該揺動枠29の下面
より垂設された一対の台形状の錘30を有し、前記揺動
枠29の中央には光束を透過する為の透明板、特に光を
減衰させることのない様ガラス板の液揺れ防止板24が
嵌込まれており、該液揺れ防止板24と前記揺動枠29
の上面は面一となっており、該上面は前記自由液面1に
対し若干没水した状態となっている。
【0071】前記液揺れ防止具23の重心は前記液揺れ
防止板24の下方にあり、前記液体封入容器4の姿勢に
拘らず前記液揺れ防止板24の表面は水平を維持する様
になっている。
【0072】液体封入容器4に入射した光束は、前記透
明液体20、前記液揺れ防止板24を透過し、前記自由
液面1で全反射し、再び液揺れ防止板24、透明液体2
0を透過し、液体封入容器4から射出する。
【0073】前記液体封入容器4に封入された透明液体
20の固有振動数より前記液揺れ防止具23の固有振動
数を小さく設定すれば、液体の粘性と液揺れ防止板24
との抵抗により、自由液面1の揺れは抑制される。又、
液揺れ防止具23の回転中心が、自由液面1上の光束の
反射点にあることにより、前記液体封入容器4を90°
回転した場合も同様な状態が保たれ、前記した様に対向
する方向から光束が入射されると同方向に光束を反射す
る。
【0074】而して、角度自動補償装置の水平姿勢、垂
直姿勢の両姿勢でそれぞれ角度補償をすることができ
る。
【0075】ここで、前記第1投光系21、第2投光系
22の自由液面1への入射角度は略45°であるので、
光束を全反射する為には液体の屈折率は約1.4以上の
物質が必要である。但し、全反射させずに一部の反射光
を利用してもよい。又、前記液揺れ防止板24と揺動枠
29の上面は必ずしも同一面でなくともよく、更に前記
錘30の形状は台形に限られるものではなく矩形、円形
種々の形状が適用可能となる。又、反射ミラー14はプ
リズム等の他の反射部材に置換可能であることは言う迄
もない。
【0076】図3により第2の実施例を説明する。
【0077】前記液体封入容器4に封入された前記透明
液体20の自由液面1に対して水平と45°角度をもっ
て光束25を入射させる光軸を有する第1投光系21を
設け、該光束25の光軸に対して直交する光軸上に、又
前記液体封入容器4を挾み対称な位置に第1反射鏡3
1、第2反射鏡32を設ける。
【0078】前記第1反射鏡31は液体封入容器4から
射出される反射光束26を鉛直方向に反射し、前記第2
反射鏡32は液体封入容器4から射出される反射光束2
6を前記第1反射鏡31の反射光軸と交差する方向に反
射し、前記第2反射鏡32からの反射光束と前記第1反
射鏡31からの反射光束とが交差する位置にビームスプ
リッタ33を設ける。該ビームスプリッタ33は前記第
1反射鏡31からの光束は透過し、前記第2反射鏡32
からの反射光束は前記第1反射鏡31からの反射光束の
光軸と合致する様反射する。前記ビームスプリッタ33
から射出される光束の光路上にアナモルフィックプリズ
ム系9、ビームエキスパンダ12、ペンタプリズム27
を順次設ける。
【0079】全構成が垂直状態の時は、図3が示す様に
自由液面1で反射された光束26は、前記第1反射鏡3
1により鉛直方向に反射され、前記アナモルフィックプ
リズム系9、ビームエキスパンダ12に補償されて鉛直
となり、更に前記ペンタプリズム27で水平方向に射出
される。該ペンタプリズム27を回転することで水平な
回転照射面が得られる。
【0080】特に図示しないが、図3中矢印A方向に全
構成を90°倒した状態では、自由液面1も90°回転
し、自由液面1で反射された反射光束26は更に前記第
2反射鏡32、ビームスプリッタ33で反射され、前記
アナモルフィックプリズム系9、ビームエキスパンダ1
2を透過して水平な光束に補償される。更に、ペンタプ
リズム27を回転することで垂直な回転照射面が得られ
る。
【0081】尚、前記第1反射鏡31、第2反射鏡32
はプリズム等の他の反射手段に置換可能であることは言
う迄もない。
【0082】而して、第2の実施例に於いても角度自動
補償装置の水平姿勢、垂直姿勢の両姿勢でそれぞれ角度
補償をすることができる。
【0083】上記した2つの実施例は、光束の回転照射
面を水平面に形成する場合と鉛直面に形成する場合の両
方に於いて、傾きの補償を全方向で同様にするものであ
る。然し、鉛直面を形成する場合は、水平角方向に対し
ての角度補償は実際の使用に於いて厳密に必要でなく、
又構成そのものを回転させて使用すれば実用上支障はな
い。
【0084】図4は第3の実施例を示すものであり、図
3で示した第2の実施例からアナモルフィックプリズム
系9を除去し、第1反射鏡31とビームスプリッタ33
との間にシリンドリカルレンズ34を設けたものであ
る。即ち、反射光束26が鉛直方向に射出される光路に
のみ前記自由液面1での反射感度を全方向で同様にする
シリンドリカルレンズ34を組入れ、前記ビームエキス
パンダ12で最終的に感度を調整し、全方向に於いて鉛
直を補償された光軸を得る。これにより、前記ペンタプ
リズム27の回転により照射される光束面は常に水平を
維持することができる。
【0085】更に、第3の実施例を90°倒して図4で
示す状態にすると、構成全体の傾きに対し、自由液面1
で反射された光束はビームエキスパンダ12により倍率
調整され水平を補償されるが、水平角方向については少
ない角度の振れを示す。よって、回動するペンタプリズ
ム27により回転照射される光束面は常に鉛直を維持す
ることができるが、この鉛直面の水平方向の角度は補償
されない。ところが、前記の様に水平角方向の振れにつ
いては構成全体を回転させればよく、実用上は支障な
い。従って、本発明では第3の実施例の様に、片方の光
軸にのみ自由液面1での反射感度を全方向で同様にする
光学系を配置する構造が可能な為、構成の配置は縮小す
ることができる。
【0086】又、図5は第4の実施例を示すもので、光
源として半導体レーザーの様に直線偏光を発する光源を
使用し、投光系21から発せられる光束が紙面に平行な
直線偏光になるように設定すると共に、前記第1反射鏡
31とビームスプリッタ33との間、第2反射鏡32と
ビームスプリッタ33との間のいずれか一方(図5では
第2反射鏡32とビームスプリッタ33との間)に光束
の偏光方向を変更する複屈折部材、例えば1/2波長板
35を設け、第2反射鏡32からの反射光束の偏光方向
を前記第1反射鏡31からの光束の偏光方向に対して直
角方向に変える。
【0087】前記ビームスプリッタ33は、紙面に垂直
な偏光成分の光束を反射し、紙面に平行な偏光成分の光
束を透過する様な偏光特性の偏光ビームスプリッタにす
る。この為、ビームスプリッタ33は、第1反射鏡31
からの光束は透過し、第2反射鏡32に反射され1/2
波長板35を透過した光は反射する様に作用し、2つの
反射光束を同一の光軸に合わせることができる。
【0088】この様に、2つの偏光方向を互いに変える
ことにより、ビームスプリッタ33に於ける光の減衰を
極力押えて前記2つの反射光束の光軸を効率よく合致さ
せることができる。
【0089】図6は第5の実施例を示している。
【0090】前記液体封入容器4の自由液面1に対し、
ビームスプリッタ36を介して水平と45°角度をもっ
て光束25を入射させる光軸を有する第1投光系21を
設け、該光束25の入射光軸に対して直交する光軸上
に、又前記液体封入容器4を挾み対称な位置に第1反射
鏡31、第2反射鏡32を設ける。
【0091】全構成が図6で示される姿勢であると、前
記第1投光系21からの反射光束26は前記ビームスプ
リッタ36で反射され、前記自由液面1に45°の角度
で入射、更に全反射され、第1反射鏡31で反射され、
再び前記自由液面1で全反射され、前記ビームスプリッ
タ36を透過する。
【0092】前記自由液面1を2回全反射して前記ビー
ムスプリッタ36を透過した光束は、反射ミラー14で
鉛直方向に反射され、該反射ミラー14で反射された光
束の光路上にアナモルフィックプリズム系9、ビームエ
キスパンダ12が配設されている。
【0093】前記アナモルフィックプリズム系9、ビー
ムエキスパンダ12により前記自由液面1での反射感度
を全方向で同様にする。尚、前記自由液面1で2回反射
した場合も入射角が45°であると、自由液面1で1回
反射した場合と略同様に感度を全方向で同一にできるこ
とは前述した通りである。而して、全構成の傾きに関係
なく鉛直を補償される光軸が得られる。
【0094】前記ビームエキスパンダ12を透過した光
束をペンタプリズム27により水平方向に射出し、更に
該ペンタプリズム27を回転することで、常に水平な回
転照射面を得ることができる。
【0095】図6の矢印Aの方向に90°倒した場合、
前記第1投光系21からの反射光束26は前記ビームス
プリッタ36で反射され、90°回転した前記自由液面
1に45°の角度で入射、更に全反射され、第2反射鏡
32で反射され、再び前記自由液面1で全反射され、前
記ビームスプリッタ36、更にアナモルフィックプリズ
ム系9、ビームエキスパンダ12を透過する。
【0096】前記アナモルフィックプリズム系9、ビー
ムエキスパンダ12により前記自由液面1での反射感度
を全方向で同様にし、ビームエキスパンダ12を透過し
た光束は常に水平を維持する。前記ペンタプリズム27
により回転照射される回転照射面は構成の傾きに拘らず
常に鉛直な面を形成する。
【0097】尚、図中の液揺れ防止具23は前記した様
に自由液面1の揺れを抑制することは言う迄もない。
【0098】図7は第6の実施例を示している。該第6
の実施例は前記第5の実施例の構成に、前記液体封入容
器4と第1反射鏡31との間に光束の偏光方向を変更す
る複屈折部材、例えば1/4波長板37を追加して設
け、前記液体封入容器4と第2反射鏡32間に光束の偏
光方向を変更する複屈折部材、例えば1/4波長板38
を追加して設けたものである。又、この実施例では、光
源として半導体レーザーの様に直線偏光を発する光源を
使用し、投光系21から発せられる光束が紙面に垂直な
直線偏光になるように設定すると共に、ビームスプリッ
タ36は、紙面に垂直な方向の偏光を反射し、紙面に平
行な方向の偏光を透過する偏光特性を有する偏光ビーム
スプリッタにする。
【0099】この為、投光系21から発せられ、ビーム
スプリッタ36によって反射され自由液面に照射される
光束は、紙面に垂直な方向の直線偏光となる。この自由
液面1により反射された直線偏光は、1/4波長板3
7、又は、1/4波長板38を2回透過することにより
紙面に平行な直線偏光に変換され、ビームスプリッタ3
6に戻った光束は、ビームスプリッタ36を透過し、反
射ミラー14に向けて投影される。
【0100】この様にビームスプリッタ36を偏光ビー
ムスプリッタにすることにより、ビームスプリッタ36
における光の減衰を極力押えて効率よく使用することが
できる。
【0101】図8は、更に第7の実施例を示しており、
第6の実施例での1/4波長板37,38の代わりに、
ビームスプリッタ36と自由液面1との間の光路に、1
/4波長板39を配置したものであり、ビームスプリッ
タ36の偏光特性等は第6の実施例と共通するものであ
る。
【0102】その為、投光系21からの紙面に垂直な方
向の直線偏光は、該1/4波長板39を通過し、更に液
体封入容器4を透過し、前記第1反射鏡31、第2反射
鏡32で反射され、更に液体封入容器4を透過した光束
が、再び前記1/4波長板39を透過することで、紙面
に水平な方向の直線偏光に変換され、ビームスプリッタ
36を透過し、反射ミラー14に向けて投影される。
【0103】而して、実施例7に於いても、ビームスプ
リッタ36を偏光ビームスプリッタにすることにより、
ビームスプリッタ36における光の減衰を極力押えて効
率よく使用することができる。
【0104】図12は本発明の応用例を示している。
【0105】前記各実施例に於いて、実際に使用される
場合、全構成の傾きは通常制限を受ける。従って、使用
に際し、要求される傾きの制限内に入っているかを検知
する必要がある。斯かる要求には以下に示す如くすれば
よい。
【0106】前記図1で示した第1の実施例に於いて説
明する。前記した反射ミラー14に代えハーフミラー4
0を配設し、前記アナモルフィックプリズム系9を移動
し、該ハーフミラー40と前記液体封入容器4との間に
設ける。前記自由液面1からの反射光束を鉛直方向への
反射光束41と透過光束42に分割する。該透過光束4
2は凸レンズ43を透過し、遮光板44に穿設したピン
ホール45を通って受光素子46に受光される。前記ピ
ンホール45は前記凸レンズ43の焦点に配設されてい
る。又、前記ピンホール45の直径は、制限の範囲に対
応する大きさとする。
【0107】全構成が傾くと、自由液面1からの反射光
束は光軸角度のずれを生じる。該構成は前記した様に、
シリンドリカルレンズ系9を有するので、全構成の傾斜
角に対し反射光束は全方向に対して一様の感度を示す。
前記透過光束42は前記凸レンズ43、ピンホール45
を通って前記受光素子46に受光される。ところで、ピ
ンホール45は凸レンズ43の焦点に配置されているの
で、集光した光束はピンホール45上で移動し、移動量
が大きいと光束は前記遮光板44に遮られる。
【0108】この移動量が要求される傾き制限以上とな
った時に、前記受光素子46の受光量が所定光量以下と
なる様、前記ピンホール45の直径を決定する(図13
参照)。
【0109】而して、前記受光素子46の受光量を監視
することで、全構成の傾きが制限角度内にあるかどうか
の判断をすることができる。
【0110】尚、ピンホール45を省略し、前記受光素
子46をCCD等の受光素子とし、該受光素子46によ
りビームスポットの位置を検出する様にしてもよい。
【0111】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、特別に
用意された光学系や、光学系の一部を組替えるという余
分な機構を必要とせずに、装置が略水平状態若しくは略
垂直状態の両者に共用して光路を自動補償することがで
きるので、装置が簡単でよく、作業性が向上すると共に
精度、再現性が向上し、更に常に水平を維持する自由液
面の反射を利用しているので、従来の振り子式の角度補
償装置の様に高度な組立て技術を必要とせず簡単に組立
てることができ、又従来の振り子式の角度補償装置の様
に光学部材を吊るという作業の代りに液体封入容器に液
体を注入するという作業でよい為、作業が著しく簡単
で、作業者の違いによる組立て精度のばらつきがなく、
更に液体を完全に密閉するので経時変化がなく、耐環境
性に優れ、更に又外来振動、衝撃に対して液体の粘性を
利用し制動することができ、複雑な制動装置を必要とし
ない等、種々の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例で90°倒した状態を示
す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す説明図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す説明図である。
【図5】本発明の第4の実施例を示す説明図である。
【図6】本発明の第5の実施例を示す説明図である。
【図7】本発明の第6の実施例を示す説明図である。
【図8】本発明の第7の実施例を示す説明図である。
【図9】本発明に使用される液揺れ防止具を具備した液
体封入容器を示す正面図である。
【図10】同前液揺れ防止具を具備した液体封入容器を
示す側断面図である。
【図11】前記液揺れ防止具の斜視図である。
【図12】本発明の応用例を示す説明図である。
【図13】本発明の応用例に於けるをビームスポットと
ピンホールとの関係を示す説明図である。
【図14】自由液面が傾斜した場合の反射光束の反射角
の変化を説明する説明図である。
【図15】自由液面が傾斜した場合の反射光束の反射角
の変化を説明する説明図である。
【図16】自由液面で1度反射される場合の角度自動補
償についての説明図である。
【図17】アナモルフィックプリズム系に対する透過光
束の光軸の変化を示す説明図である。
【図18】(A)(B)はアナモルフィックプリズム系
に対する透過光束の光軸の変化を示す説明図である。
【図19】自由液面で2度反射される場合の反射光束の
反射角の変化を説明する説明図である。
【図20】自由液面で2度反射される場合の、自由液面
が傾斜した時の反射光束の反射角の変化を説明する説明
図である。
【符号の説明】
1 自由液面 2 入射光束 3 反射光束 4 液体封入容器 9 アナモルフィックプリズム系 12 ビームエキスパンダ 14 反射ミラー 20 透明液体 21 第1投光系 22 第2投光系 23 液揺れ防止具 24 液揺れ防止板 27 ペンタプリズム 31 第1反射鏡 32 第2反射鏡 33 ビームスプリッタ 34 シリンドリカルレンズ 36 ビームスプリッタ 37 1/4波長板 38 1/4波長板 39 1/4波長板
フロントページの続き (72)発明者 古平 純一 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社ト プコン内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自由液面を形成する様透明液体を封入し
    た液体封入容器と、前記自由液面で反射させる様光束を
    該自由液面に所定の角度で照射する第1投光系と、前記
    自由液面で反射された光束を導き投影する為の投影光学
    系とを具備する傾斜角自動補償装置に於いて、前記第1
    投光系と対向する位置に第2投光系を設け装置全体を9
    0°回転した時に該第2投光系からの光束が自由液面で
    反射し前記投影光学系により投影し得る様に構成したこ
    とを特徴とする角度自動補償装置。
  2. 【請求項2】 液体内に液揺れ防止板を回転自在に設
    け、該液揺れ防止板の回転中心が自由液面に略合致する
    請求項1の角度自動補償装置。
  3. 【請求項3】 自由液面を形成する様透明液体を封入し
    た液体封入容器と、前記自由液面で反射させる様光束を
    該自由液面に所定の角度で照射する投光系と、前記自由
    液面で反射された光束を導き投影する為の投影光学系と
    を具備する傾斜角自動補償装置に於いて、前記投影光学
    系は、装置の傾きが0°の時に自由液面により反射され
    る光束を反射する為の第1反射部材と、装置全体を90
    °回転した時に自由液面で反射される光束を反射する為
    前記第1反射部材と対向する位置に配置した第2反射部
    材とを有することを特徴とする角度自動補償装置。
  4. 【請求項4】 液体内に液揺れ防止板を回転自在に設
    け、該液揺れ防止板の回転中心が自由液面に略合致する
    請求項3の角度自動補償装置。
  5. 【請求項5】 投影光学系は、第1反射部材からの反射
    光束と第2反射部材からの反射光束とが交差する位置に
    ビームスプリッタを有する請求項3又は請求項4の角度
    自動補償装置。
  6. 【請求項6】 投光系により照射する光を所定偏光方向
    を持った偏光とし、投影光学系の第1反射部材を含む光
    路と第2反射部材を含む光路の少なくとも一方に偏光方
    向を変える為の複屈折部材を設けると共に、ビームスプ
    リッタは偏光ビームスプリッタである請求項5の角度自
    動補償装置。
  7. 【請求項7】 自由液面を形成する様透明液体を封入し
    た液体封入容器と、前記自由液面で反射させる様光束を
    該自由液面に所定の角度で照射する投光系と、前記自由
    液面で反射された光束を再度自由液面に向けて反射する
    為の第1反射部材と、再度自由液面により反射された光
    束を導き投影する為の投影光学系とを具備する傾斜角自
    動補償装置に於いて、前記第1反射部材と対向する位置
    に配置され装置全体を90°回転した時の自由液面で反
    射された光束を再度自由液面に向けて反射する為の第2
    反射部材を設け自由液面により反射された光束を前記投
    影光学系で投影し得る様に構成したことを特徴とする角
    度自動補償装置。
  8. 【請求項8】 液体内に液揺れ防止板を回転自在に設
    け、該液揺れ防止板の回転中心が自由液面に略合致する
    請求項7の角度自動補償装置。
  9. 【請求項9】 投光系からの光束と自由液面からの反射
    光束とを分離する為に投光系光路に設けられたビームス
    プリッタを有する請求項7又は請求項8の角度自動補償
    装置。
  10. 【請求項10】 投光系により照射する光を所定偏光方
    向をもった偏光とし、自由液面と第1反射部材との間及
    び自由液面と第2反射部材との間に偏光方向を変える為
    の複屈折部材を設けると共に、ビームスプリッタは偏光
    ビームスプリッタである請求項9の角度自動補償装置。
  11. 【請求項11】 投光系により照射する光を所定偏光方
    向をもった偏光とし、自由液面とビームスプリッタとの
    間に偏光方向を変える為の複屈折部材を設けると共に、
    ビームスプリッタは偏光ビームスプリッタである請求項
    9の角度自動補償装置。
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