JP3522857B2 - 傾斜角自動補償装置 - Google Patents

傾斜角自動補償装置

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JP3522857B2
JP3522857B2 JP28128694A JP28128694A JP3522857B2 JP 3522857 B2 JP3522857 B2 JP 3522857B2 JP 28128694 A JP28128694 A JP 28128694A JP 28128694 A JP28128694 A JP 28128694A JP 3522857 B2 JP3522857 B2 JP 3522857B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測量機器、測定機器等
に用いられ傾き量の変化の測定をし、或は機器の光軸を
鉛直に保持し、或は機器の光軸を水平に保持し、或は水
平、垂直な光束の照射面を形成する角度自動補償装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】測量機器、測定機器等に於いて各種測量
をする場合、測量機器、測定機器の基準面の補償、或は
光軸の鉛直性の補償をする必要がある。
【0003】従来これら補償を自動的に行うものに、2
本若しくは3本以上の吊線によりレンズ或はプリズム等
の振子体を振子状に懸吊し、測量機器、測定機器本体が
傾いた場合、磁気式等の制動機構により前記振子体を制
動して光路を自動補償しているもの、若しくは透明液体
の裏面反射を利用してアナモフィックプリズム等の光学
系により、液面の全ての傾斜方向の変化に対して反射光
束が同一感度の光軸となる様にして光路を自動補償して
いるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し前記した従来技術
に於いては、装置全体を略水平、又は略垂直に設置した
場合の使用に限られ、略水平、又は略垂直の両設置条件
に共用することは困難であり、共用する為には別途用意
された光学系を取付けて使用するか、予め光学系の一部
を組替可能とし、略水平若しくは略垂直の使用状態に合
わせて、前記光学系の一部を組替える必要があった。こ
れらの場合、光学系の取外し、又は組立てにその再現性
が乏しく精度がよくない。又、部品のコストが蒿む等の
問題が生じた。
【0005】本発明は斯かる実情に鑑み、自由液面を利
用し、特別に用意された光学系や、光学系の一部を組替
えるという余分な機構を必要とせずに、装置が略水平状
態若しくは略垂直状態の両者に共用して光路を自動補償
する機構を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、自由液面を形
成する様透明液体を封入した液体封入容器と、前記自由
液面で反射される様光束を該自由液面に所定の角度で投
射する投光系と、前記投光系の光軸を分割する分割手段
と、前記投光系からの光束を前記封入容器内部に透過さ
せる第1の光入射手段と、前記分割手段により分割され
た光軸を前記封入容器内部に透過させる第2の光入射手
段と、前記自由液面で反射された光束を前記封入容器よ
り射出する第1の光射出手段と、この光射出手段と対向
して配置された第2の光射出手段とを具備し、前記構成
を90°倒した時、前記分割手段により分割された光束
は、第2の入射手段から液体封入容器に入射して90°
回転した自由液面で反射され、前記第2の光射出手段よ
り射出するものであり、更に投光系により射出される光
束に於いて、その偏光方向は規定された偏光であり、
又、前記分割手段は偏光ビームスプリッタであり、前記
投光系と前記偏光ビームスプリッタ間の光軸上に可動に
配置された複屈折部材によりその偏光方向を回転させ、
前記構成全体を90°倒した時、前記可動に配置された
複屈折部材は光軸上から外れ、前記投光系からの光軸は
前記偏光ビームスプリッタにより前記構成全体を90°
倒す前の光軸と分離し、前記自由液面により反射された
光束は第2の光射出手段により封入容器から射出される
ものである。
【0007】
【作用】自由液面が0゜でも90゜回転した状態でも、
自由液面で反射される反射光束を液体封入容器から同一
方向に射出することができ、全構成を90°倒した状態
でも自動補償が可能となる。又、光分割手段として偏光
ビームスプリッタ、及び複屈折部材の組合わせにより光
軸の分割を行っているので光量の損失を抑えている。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例を
説明する。
【0009】自由液面に所定の角度をもって光束を入射
させ、該自由液面で光束が全反射した場合、該自由液面
が光束に対して相対的に傾斜した時、液面の傾斜方向に
対して反射角の変化の感度が相違する。
【0010】従って、構成全体が傾いた場合に、傾きの
方向に関係なく常に一定の方向に維持できる様反射光軸
を補償する必要がある。
【0011】先ず、反射光軸の所定の位置に、前記反射
光軸の反射角変化の感度が全方向で等しくなる為の光学
系と、角倍率調整用のビームエキスパンダを設けること
で、構成全体の傾きに関係なく反射光軸が常に一定な方
向を維持できる補償装置について説明する。
【0012】自由液面に所定の角度をもって光束を入射
させ、前記自由液面で光束が全反射した場合、該自由液
面が光束に対して相対的に傾斜した時、液面の傾斜方向
に対して反射角の変化の感度が相違することを図6〜図
7に於いて説明する。
【0013】実際は自由液面が水平を保ち光束の入射方
向が変化するが、以下の説明は、光束の入射方向が一定
とし、自由液面が傾斜したと仮定して説明してある。
【0014】図6中1は自由液面であり、該自由液面1
に入射光束2が角度θで入射したとする。前記自由液面
1と座標軸x,座標軸zが形成するxz座標平面が略一
致するものとし、又該座標平面に垂直な座標軸をyとす
る。前記入射光束2の光軸は前記座標軸z,座標軸yが
形成する座標平面内に存在するとする。この状態から前
記自由液面1が座標軸xを中心に角度αだけ傾斜したと
すると反射光束3の光軸は前記yz座標平面内を移動し
て、yz座標平面内で反射角がξ1xだけ変化し、反射光
束3´となる。この場合液面変位角αと反射変位角ξ1x
との関係は、ξ1x=2αとなり、この場合にはxy座標
平面内での反射変位角ξ2xは生じない。図中、14は反
射ミラーを示す。
【0015】これに対して、図7に示す様に前記自由液
面1が座標軸zを中心に角度αだけ傾斜したとすると前
記反射光束3は前記xy座標平面、前記yz座標平面か
らそれぞれ離反して移動する。従って、前記xy座標平
面、前記yz座標平面それぞれに、反射変位角ξ1zと反
射変位角ξ2zが現れる。更に、反射変位角ξ1zと自由液
面1の液面変位角αとの関係は、
【0016】
【数1】 ξ1z= cos-1( cos2 θ cos2α+ sin2 θ) ξ2z=90°− cos-1((1− cos2α) sinθ cos
θ)
【0017】となるが、例えば、α=10′、θ=50
°とすると、ξ2z=1.7″となり、ξ2zは精度上無視
できる値である。更に、液体透過後の光軸は、液体の屈
折率をnとすると、
【0018】
【数2】ξ1x′=2nα ξ1z′=n・ cos-1( cos2 θ cos2α+ sin2 θ)
【0019】となる。従って、前記反射変位角ξ1x′、
反射変位角ξ1z′とでは前記液面変位角αに対する感度
が異なる。この反射変位角ξ1x′と反射変位角ξ1z′と
の変位角の感度の相違を、光学的手段によって補正し、
同じ感度にすることで、全方向に対して常に一定の割合
で偏角していく光軸を得ることができる。
【0020】図8に於いて更に説明する。
【0021】図中4は、測定機等機器の本体に設けられ
た液体封入容器であり、該液体封入容器4に封入された
液体によって自由液面1が形成されている。又該自由液
面1には光源6から発した光束をコリメートレンズ5を
介し自由液面1に対して全反射される様に所定の角度を
もって投射しており、該光束の光軸は前記した様にyz
座標平面内に位置させる。
【0022】前記自由液面1が傾斜していない状態で、
該自由液面1で全反射される反射光束3の光軸に沿って
一対の楔状プリズム7,8から構成されるアナモフィッ
クプリズム系9を配設する。
【0023】アナモフィックプリズム系9を透過した光
束を、反射ミラー14によって鉛直方向に反射し、該反
射ミラー14によって反射された光束は、凸レンズ1
0,11から成るビームエキスパンダ12を透過させる
様にする。ここで、凸レンズ10の焦点距離をf3 、凸
レンズ11の焦点距離をf4 とすると、凸レンズ10と
凸レンズ11との間隔は、f3 +f4 に設定されてい
る。
【0024】尚、前記アナモフィックプリズム系9は反
射ミラー14で反射された後の光路に設けてもよい。
【0025】図8に於いて液体への設定入射角θ=50
°、機器の傾き角即ち自由液面1の傾き角α=10′、
液体の屈折率n=1.4とすると、数式2により自由液
面1がx軸を中心に傾斜した場合の反射変位角ξ1x′と
自由液面1がz軸中心に傾斜した場合の反射変位角ξ1
z′は、それぞれξ1x′=28′,ξ1z′=18′とな
る。従って、前記反射変位角ξ1x′と反射変位角ξ1z′
とでは(ξ1x′/ξ1z′)=1.555倍の感度の差が
ある。よって、この条件では、
【0026】
【数3】ξ1x′=2nα、ξ1z′=1.286nα ξ1x′/ξ1z′=1.555
【0027】となる。次に、前記アナモフィックプリズ
ム系9は前記感度差を光学的に補正する。ここでアナモ
フィックプリズム系9について図9、図10により説明
する。
【0028】アナモフィックプリズム系9を構成する前
記楔状プリズム7,8のプリズム頂角をa7 ,a8 、楔
状プリズム7,8の相対角をb、屈折率をng とし、入
射光束をDin,射出光束をDout とし、楔状プリズム
7,8を同一のものを使用するものとして、その頂角a
=a7 =a8 とすると、
【0029】
【数4】倍率Map=(Din/Dout )= cos2 a/(1
−ng 2 ・ sin2 a)
【0030】となるので、角倍率は近似的に1/Mapで
ある。よって、
【0031】
【数5】Map=2nα/1.286nα=1.555
【0032】となる様に、前記プリズム頂角をa、楔状
プリズム7,8の相対角をbとし、屈折率ng を選べば
(例えば、ng =1.51とした場合、a=27.73
2°、b=44.793°である)、前記アナモフィッ
クプリズム系9透過後のξ1x′は、2nα×1.286
nα/2nα=1.286nαに変換され、アナモフィ
ックプリズム系9の透過後は、ξ1x′=ξ1z′となる。
【0033】而して、アナモフィックプリズム系9透過
後の反射光束3の光軸は、前記自由液面1の全方向の傾
きに対して常に一様の反射変位角を有し、自由液面1が
あらゆる方向に傾斜しても、この傾斜に対して常に同一
の感度の反射変位角が得られる。
【0034】更に、前記アナモフィックプリズム系9を
透過し、前記反射ミラー14により上方に反射された光
束が前記ビームエキスパンダ12を透過した場合に、該
ビームエキスパンダ12の角倍率が1/1.286n倍
であれば、透過後の光軸は、
【0035】
【数6】(ξ1x′=ξ1z′=1.286nα)×1/
1.286n=α
【0036】だけ傾き、前記ビームエキスパンダ12透
過後の最終光軸は、前記自由液面1と常に直交、即ち鉛
直を維持する。ここでビームエキスパンダ12の凸レン
ズ10の距離をf3 とし、凸レンズ11の焦点距離をf
4 とすると、ビームエキスパンダ12の角倍率Mexはf
3 /f4 となり、このf3 、f4 を選択することによ
り、角倍率Mexを1/1.286n倍とすることができ
る。
【0037】次に、図8で示した実施例に対して、前記
アナモフィックプリズム系9を90°回転させ、Map=
1/1.555となる様に、前記楔状プリズム7,8の
プリズム頂角をa7 ,a8 、楔状プリズム7,8の相対
角をb、屈折率をng を適宜選択してもよい。
【0038】前記光学系に於けるアナモフィックプリズ
ム系9は、一般的に楕円形状のビームを円形に成形する
目的として利用される。例えば、光源にレーザダイオー
ドを使用した場合、光束の断面形状はこのアナモフィッ
クプリズム系9により、円形形状に近づけることができ
る(レーザダイオードのビーム形状は楕円形である)。
【0039】一般に、この様なレーザダイオードを組込
んで使用する機械は、レーザポインタ、レーザマーカと
しての機能を有する場合が多く、光束の照射された形状
は円形に近いものが望ましい。従って、本発明で、アナ
モフィックプリズム系9を利用して光軸の補正を行うこ
とはこの円形形状の光束を得る為にも大変有効である。
【0040】如上の如く、液面変位角に対する前記反射
変位角ξ1x′と反射変位角ξ1z′との変位角に対する感
度の相違を光学的手段によって補正し、同じ感度にする
ことで、全方向に対して常に一定の割合で偏角していく
光軸を得ることができる。
【0041】以下、斯かる角度自動補償機構を具備した
本発明の実施例を図1、図2について説明する。
【0042】自由液面1を形成する様透明液体20を封
入した液体封入容器4の下側面に外部より透明液体20
へ光束を導く第1の光入射手段である第1入射窓21、
及び第2の光入射手段である第2入射窓22を隣接させ
設け、前記自由液面1で反射された反射光束を液体封入
容器4外部に射出させる第1の光射出手段である第1射
出窓23及び第2の光射出手段である第2射出窓24を
それぞれ前記液体封入容器4に設け、前記第2入射窓2
2に対して側方に第1射出窓23、前記第1入射窓21
に対して側方に第2射出窓24を配置する。
【0043】又、前記液体封入容器4内部に液揺れ防止
器25を前記透明液体20に浸漬させ回転自在に設け、
該液揺れ防止器25の回転軸心は前記自由液面1の面内
に合致、或は略合致する。該液揺れ防止器25は後述す
る様に、前記透明液体20の自由液面1より若干液中に
没した位置に透明な液揺れ防止板38を有し、該液揺れ
防止板38が常に水平になる様液揺れ防止器25の重心
位置が設定されている。
【0044】前記第1入射窓21、第2入射窓22に対
向して投光系26を設ける。該投光系26は光源部2
7、コリメータレンズ28、偏光ビームスプリッタ29
を前記第1入射窓21に向かって順次配設し、前記偏光
ビームスプリッタ29とコリメータレンズ28との間に
複屈折部材の1/2波長板30を回転自在に設ける。該
1/2波長板30は図1で示す様に装置の全構成のy軸
が鉛直方向に向いてる状態では前記1/2波長板30が
光源部27からの光束を横切り、図2に示す様に全構成
のz軸が鉛直方向に向いている状態では、前記光束の光
路から外れる様、重心位置が回転中心から偏心して決定
されている。
【0045】前記光源部27の光源は略直線偏光を有す
る半導体レーザが使用され、偏光方向は図1に示される
x軸に平行に振動する直線偏光になる様設け、前記光源
部27からの入射光束2が前記1/2波長板30を透過
すると偏光方向が90°回転し、y軸と平行になる様、
前記1/2波長板30の偏光面を設定してある。
【0046】前記偏光ビームスプリッタ29に対峙して
反射ミラー31が設けられ、該反射ミラー31は前記偏
光ビームスプリッタ29により反射された光束を前記第
2入射窓22に向けて反射する様になっている。又、該
偏光ビームスプリッタ29は前記1/2波長板30を透
過した入射光束2、即ちy軸と平行に振動する入射光束
2を透過し、前記1/2波長板30を透過しない入射光
束2、即ちx軸と平行に振動する入射光束2は反射する
様な形態に作られている。
【0047】前記第1入射窓21から透明液体20に入
射した入射光束2は、前記液揺れ防止器25の液揺れ防
止板38を透過し、図1の状態で前記自由液面1に対し
所要の角度、例えば50°で入射し、前記自由液面1で
反射された後、反射光束3として液揺れ防止板38を透
過し第1射出窓23より射出する様になっている。又、
前記第2入射窓22から透明液体20に入射した入射光
束2は、前記液揺れ防止器25の液揺れ防止板38を透
過し、図2の状態で前記自由液面1に対し所要の角度、
50°で入射し、前記自由液面1で反射された反射光束
3が液揺れ防止板38を透過し、第2射出窓24より射
出する様になっている。
【0048】前記第1射出窓23から射出される反射光
束3を鉛直方向に反射する反射ミラー14を設け、前記
第1射出窓23と前記反射ミラー14間にアナモフィッ
クプリズム系9を設け、反射ミラー14で反射された反
射光束3の光軸上にビームエキスパンダ12、偏光ビー
ムスプリッタ33、モータ等所要の回転手段で回転され
る回動ペンタプリズム36を順次配設する。
【0049】又、前記第2射出窓24に対峙させ反射ミ
ラー34を設け、該反射ミラー34で前記第2射出窓2
4から射出する反射光束3を前記偏光ビームスプリッタ
33に導くと共に該偏光ビームスプリッタ33と前記反
射ミラー34との間にビームエキスパンダ35を配設
し、前記偏光ビームスプリッタ33で反射された反射光
束3の光軸は前記偏光ビームスプリッタ33を透過した
光束の光軸と合致する様にする。該偏光ビームスプリッ
タ33はy軸と平行に振動する光束を透過し、x軸と平
行に振動する光束を反射する様製作してある。
【0050】以下、作動を説明する。
【0051】前記光源部27より射出され、前記1/2
波長板30を透過してy軸方向の振動を有する入射光束
2は、前記偏光ビームスプリッタ29を透過し、前記第
1入射窓21より透明液体20内に入射し、更に前記自
由液面1で全反射される。該透明液体20の反射点は前
記液揺れ防止器25の回転軸心に一致、或は略一致して
いる。
【0052】前記透明液体20の自由液面1で反射され
た反射光束3は第1射出窓23より射出し、アナモフィ
ックプリズム系9を透過した後、前記反射ミラー14に
より鉛直方向に反射され、更にビームエキスパンダ1
2、偏光ビームスプリッタ33を透過し、前記回動ペン
タプリズム36により前記反射光束3は水平方向に射出
される。
【0053】前記した様にアナモフィックプリズム系9
は前記自由液面1での反射感度を全方向で同様にし、ビ
ームエキスパンダ12は最終的に感度を調整する。従っ
て、該ビームエキスパンダ12を透過した光束の光軸
は、全構成の傾きに関係なく常に鉛直方向に補償されて
いる。従って、前記回動ペンタプリズム36から射出さ
れる反射光束3は水平基準線を形成し、更に回動ペンタ
プリズム36を回転させることで常に一定の水平基準面
を得ることができる。即ち、本発明をレベル出し器に応
用することができる。
【0054】次に、図2は全構成を90°回転した場合
を示す。
【0055】前記液揺れ防止具25は前記液揺れ防止板
38が水平になる様、90°回転し、透明液体20の自
由液面1は重力中心に対して常に水平であるので全構成
の90°回転に追従して90°回転する。又、前記1/
2波長板30も90°回転し、前記入射光束2の光路か
ら外れる。従って、偏光ビームスプリッタ29にはx軸
方向の振動を有する入射光束2が入射し、該入射光束2
は前記偏光ビームスプリッタ29により前記反射ミラー
31に向かって反射される。該反射ミラー31により反
射され、前記第2入射窓22から入射した入射光束2は
前記自由液面1で全反射される。この時の入射光束2の
透明液体20での反射点は前記液揺れ防止器25の回転
軸心に一致、或は略一致している。
【0056】前記自由液面1で反射された反射光束3は
第2射出窓24より射出し、反射ミラー34で反射さ
れ、ビームエキスパンダ35を透過し、更に偏光ビーム
スプリッタ33で水平方向に反射され、90°倒す前の
反射光束の光軸と同じ光軸を辿る。光学系全体は90°
倒れているので、前記偏光ビームスプリッタ33で反射
される反射光束3の光軸は常に水平となっており、前記
回動ペンタプリズム36を回転することで照射され形成
される基準面は鉛直方向に変換され、構成全体の傾きに
関係なく常にzy平面内に於いて鉛直を維持する回転照
射面を得ることができる。
【0057】ここで、図2の様に構成全体を90°倒し
た場合の光軸の補償に関してはzy平面に於いて鉛直を
補償し、xy平面に関しては光軸の補償は行わない。こ
れは本装置の使用上、鉛直照射面を基準点に合致させる
際、構成を回転させて基準にのせる為、装置の設置時に
照射面の回転方向の動きが鈍い方が使い勝手が良いから
である。
【0058】又、第1の入射窓と第2の入射窓は図1に
ある様に一体になっていてもよく、或は分離させ設けて
もよい。この様に、偏光方向を規定することにより、ビ
ームスプリッタに於ける光の減衰を極力押さえることが
できる。
【0059】前記液体封入容器4中に封入された透明液
体20は、外来振動により揺れを生じるが、この液揺れ
を前記液揺れ防止器25によって抑制する。
【0060】図3〜図5に於いて液揺れ防止器25を説
明する。
【0061】該液揺れ防止器25は前記液揺れ防止板3
8と揺動板支持体39から成り、該揺動板支持体39の
上面に前記液揺れ防止板38が水平に設けられている。
【0062】前記揺動板支持体39は前記液揺れ防止板
38の若干上方を通過する回転軸心を有し、液揺れ防止
器25の重心が前記回転軸心を含み前記液揺れ防止板3
8に対して直交する面内にあり、且液揺れ防止板38の
下方に存在する様に設定されている。前記揺動板支持体
39の上面には凹部40が形成され、該凹部40に掛渡
されて前記液揺れ防止板38が固着されている。該液揺
れ防止板38は光を減衰させない様透明ガラス材であ
る。前記揺動板支持体39の下面には回転方向に平行な
溝が刻設されて櫛歯状となっており、透明液体20間で
適宜な抵抗が形成される。又、前記揺動板支持体39の
材質を熱伝導率の高い材質、例えば銅を使用し、更に櫛
歯状の形状とすることで表面積を増大させ、揺動板支持
体39と透明液体20間の熱伝導を向上させている。
【0063】而して、透明液体20の固有振動数よりも
該透明液体20内での前記液揺れ防止器25の固有振動
数を小さくして、液体の粘性と、透明液体20と揺動板
支持体39間の抵抗により液揺れ防止器25の振動が抑
止され、安定した自由液面1が得られる。
【0064】又、環境温度が急激に変化した際にも前記
揺動板支持体39が透明液体20の内部への熱伝達を大
きくしているので、温度差が生じにくく、屈折率の分布
が発生するのを防止して、光束の安定性を高めることが
できる。
【0065】尚、反射ミラー14はプリズム等の他の反
射部材に置換可能であることは言う迄もない。
【0066】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、特別に
用意された光学系や、光学系の一部を組替えるという余
分な機構を必要とせずに、装置が略水平状態若しくは略
垂直状態の両者に共用して光路を自動補償することがで
きるので、装置が簡単でよく、作業性が向上すると共に
精度、再現性が向上し、更に常に水平を維持する自由液
面の反射を利用しているので従来の振り子式の角度補償
装置の様に高度な組立て技術を必要とせず簡単に組立て
ることができ、又従来の振り子式の角度補償装置の様に
光学部材を吊るという作業の代りに液体封入容器に液体
を注入するという作業でよい為、作業が著しく簡単で、
作業者の違いによる組立て精度のばらつきがなく、更に
液体を完全に密閉するので経時変化がなく、耐環境性に
優れ、更に又外来振動、衝撃に対して液体の粘性を利用
し制動することができ、複雑な制動装置を必要としない
等、種々の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成説明図である。
【図2】同前実施例で90°倒した状態を示す説明図で
ある。
【図3】本発明に使用される液揺れ防止器の平面図であ
る。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】図4のB−B矢視図である。
【図6】自由液面が傾斜した場合の反射光束の反射角の
変化を説明する説明図である。
【図7】自由液面が傾斜した場合の反射光束の反射角の
変化を説明する説明図である。
【図8】自由液面で1度反射される場合の角度自動補償
についての説明図である。
【図9】アナモフィックプリズム系に対する透過光束の
光軸の変化を示す説明図である。
【図10】(A)(B)はアナモフィックプリズム系に
対する透過光束の光軸の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自由液面 4 液体封入容器 9 アナモフィックプリズム系 12 ビームエキスパンダ 14 反射ミラー 21 第1入射窓 22 第2入射窓 23 第1出射窓 24 第2出射窓 25 液揺れ防止器 26 投光系 33 偏光ビームスプリッタ 34 反射ミラー 35 ビームエキスパンダ 36 回動ペンタプリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−147890(JP,A) 特開 平6−147891(JP,A) 特開 平6−147892(JP,A) 特開 平6−147893(JP,A) 特開 平7−280566(JP,A) 特開 平8−35835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 15/00 G01C 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自由液面を形成する様透明液体を封入し
    た液体封入容器と、前記自由液面で反射される様光束を
    該自由液面に所定の角度で投射する投光系と、前記投光
    系の光軸を分割する分割手段と、前記投光系からの光束
    を前記封入容器内部に透過させる第1の光入射手段と、
    前記分割手段により分割された光軸を前記封入容器内部
    に透過させる第2の光入射手段と、前記自由液面で反射
    された光束を前記封入容器より射出する第1の光射出手
    段と、この光射出手段と対向して配置された第2の光射
    出手段とを具備した傾斜角自動補償装置であって、前記
    傾斜角自動補償装置を90°倒した時、前記分割手段に
    より分割された光束は、第2の入射手段から液体封入
    容器に入射して前記自由液面で反射され、前記第2の光
    射出手段より射出することを特徴とする傾斜角自動補償
    装置。
  2. 【請求項2】 投光系により射出される光束に於いて、
    その偏光方向は規定された偏光であり、又、前記分割手
    段は偏光ビームスプリッタであり、前記投光系と前記偏
    光ビームスプリッタ間の光軸上に可動に配置された複屈
    折部材によりその偏光方向を回転させ、前記傾斜角自動
    補償装置を90°倒した時、前記可動に配置された複屈
    折部材は光軸上から外れ、前記投光系からの光軸は前記
    偏光ビームスプリッタにより前記傾斜角自動補償装置
    90°倒す前の光軸と分離し、前記自由液面により反射
    された光束は第2の光射出手段により封入容器から射出
    されることを特徴とする請求項1の傾斜角自動補償装
    置。
  3. 【請求項3】 第1の光射出手段及び第2の光射出手段
    から射出される光軸は、偏光ビームスプリッタにより同
    一の光軸とされることを特徴とする請求項1又は請求項
    2の傾斜角自動補償装置。
  4. 【請求項4】 自由液面での反射が全反射となる様液面
    への入射角を設定したことを特徴とする請求項1〜請求
    項3の傾斜角自動補償装置。
  5. 【請求項5】 液体内面の反射位置が略回転軸位置にな
    る様な液揺れ防止板を有することを特徴とする請求項1
    〜請求項4の傾斜角自動補償装置。
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