JPH0728048U - キャップ - Google Patents

キャップ

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JPH0728048U
JPH0728048U JP6223493U JP6223493U JPH0728048U JP H0728048 U JPH0728048 U JP H0728048U JP 6223493 U JP6223493 U JP 6223493U JP 6223493 U JP6223493 U JP 6223493U JP H0728048 U JPH0728048 U JP H0728048U
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hinge
upper lid
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lid
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JP6223493U
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潔 竹内
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャップにおいて、ヒンジの曲げ剛性を小と
して動き易くし、開蓋操作性を向上すること。 【構成】 キャップ本体13にヒンジ14を介して上蓋
15を一体成形し、キャップ本体13と上蓋15との間
にゴム状弾性体42を設けてなるキャップ12におい
て、ヒンジ14の内部に切除部51を設けてなるもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は洗剤容器等のキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のキャップには、キャップ本体が容器の口部に装着され、キャップ本体に 対し上蓋が開閉自在に構成されたものがある。更に、このようなキャップには、 実開平3-69656 号公報や実開昭63-88965号公報に記載された考案のように、キャ ップ本体及び上蓋間に板ばねを配置し、この板ばねの付勢力によって上蓋を開蓋 するように構成されている。
【0003】 ところが、板ばねは付勢力が強く、上蓋が急激に開いてしまう。また、板ばね は、一般に金属製であるため錆易く、キャップ本体のノズルから注出される容器 内の内容物に上記錆が混入する虞れもある。
【0004】 そこで、本出願人は、内容物に錆が混入することがなく、かつ、ゴム状弾性体 の復元力により上蓋を適切な速度で緩やかに開くことができるキャップとして、 特願平5-168356号に記載のものを提案している。このキャップは、キャップ本体 にヒンジを介して上蓋が開閉自在に一体的に樹脂成形され、キャップ本体もしく は上蓋の少なくとも一方の上記ヒンジ近傍にゴム状弾性体を装着し、上蓋の閉蓋 時に上記ゴム状弾性体がキャップ本体と上蓋との間で弾性変形せしめられ、キャ ップ本体と上蓋とに設けられ、上蓋の閉蓋時に互いに係止して閉蓋係止力を発生 する閉蓋係止手段とを有してなるようにしたものである。
【0005】 本出願人が提案済の上記キャップによれば、キャップ本体及び上蓋間に配設さ れたゴム状弾性体が上蓋の閉蓋時に弾性変形するよう構成されたので、係止機構 を解除すれば、この弾性変形したゴム状弾性体の復元力によって上記上蓋を開蓋 させることができる。この復元力は、板ばね等のように過大でないため、上蓋を 適切な速度で緩やかに開かせることができる。また、上蓋に復元力を作用する物 体がゴム状弾性体であり、板ばね等の金属製でないので腐食せず、このため、キ ャップ本体のノズルから注出される内容物に錆が混入することがない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
然るに、熱可塑性樹脂製のキャップでは、ヒンジの曲げ剛性率が低温になるほ ど大きく(例えばポリプロピレンブロック型コポリマーにおいて 0℃の曲げ剛性 率は13,750kg/cm2であり、20℃の曲げ剛性率である9,060kg/cm2 の約 1.5倍にも なる)、ヒンジは低温になるほど動きにくい。
【0007】 このため、ゴム状弾性体の弾性復元力(開蓋力)によって上蓋を開蓋せしめる に際し、低温でも十分な開き角度を確保しようとする場合には、低温で動きにく いヒンジに対し十分な開蓋力を発生させるため、ゴム状弾性体の弾性復元力が大 となるように弾性体厚みを厚く設定しなければならない。
【0008】 然しながら、ゴム状弾性体の弾性復元力が大なる場合には、キャップ本体と上 蓋との間の閉蓋係止手段が発生せしめるべき閉蓋係止力(ゴム状弾性体の弾性復 元力と、キャップ本体に設けた注出口に付与すべき密封力との和)が増大し、ひ いては開蓋時にこの閉蓋係止力に対応するものとなる開蓋操作力が増大する結果 、開蓋操作性が悪くなる。
【0009】 尚、ヒンジの曲げ剛性を小として動き易いものにするため、ヒンジの厚みを薄 くし、或いは幅を短くすることが考えられる。ところが、ヒンジの厚みは金型成 形上0.25mm程度が限界である。また、ヒンジの全幅は閉蓋操作過程で上蓋に及ぼ す閉蓋操作方向のずれに起因する、キャップ本体に対する上蓋の位置合せの安定 、及びヒンジのひねり変形の過大による切断の防止を図るために一定幅以下に短 くすることができない。
【0010】 本考案は、キャップ本体にヒンジを介して上蓋を一体成形し、キャップ本体と 上蓋との間にゴム状弾性体を設けてなるキャップにおいて、ヒンジの厚みや全幅 を必要以上に小さくすることなく、ヒンジの曲げ剛性を小として動き易くし、ゴ ム状弾性体の弾性復元力に相対応する閉蓋係止力を低減して開蓋操作性を向上す ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本考案によれば、キャップ本体にヒンジを介して上蓋が開閉 自在に一体的に樹脂成形され、キャップ本体もしくは上蓋の少なくとも一方の上 記ヒンジ近傍にゴム状弾性体を装着し、上蓋の閉蓋時に上記ゴム状弾性体がキャ ップ本体と上蓋との間で弾性変形せしめられ、キャップ本体と上蓋とに設けられ 、上蓋の閉蓋時に互いに係止して閉蓋係止力を発生する閉蓋係止手段とを有して なるキャップであって、ヒンジの内部に切除部を設けてなるようにしたものであ る。
【0012】 請求項2に記載の本考案によれば、請求項1に記載の本考案において更に、前 記ヒンジが、キャップ本体に結合される厚肉部と、上蓋に結合される厚肉部と、 両厚肉部間の薄肉部とからなるとき、前記切除部が薄肉部に設けられてなるよう にしたものである。
【0013】
【作用】
請求項1に記載の本考案によれば、下記、の作用がある。 キャップ本体と上蓋との間に介装されたゴム状弾性体が上蓋の閉蓋時に弾性 変形するように構成されたので、キャップ本体と上蓋との閉蓋状態が解除される と、この弾性変形したゴム状弾性体の弾性復元力が上蓋を開蓋させるものとなる 。この復元力は、コイルばねの如くに過大でなく、上蓋を適切な速度で緩やかに 開かせることができる。
【0014】 また、上蓋に復元力を付与する部材がゴム状弾性体であり、コイルばねの如く の金属製でないから腐食せず、キャップ本体の注出口から注出される内容物に錆 の混入を生ずることもない。
【0015】 ヒンジの内部に切除部を設けたから、ヒンジの厚みや全幅を必要以上に小さ くすることなく、ヒンジの曲げ剛性を小として動き易くすることができる。この ため、ゴム状弾性体の弾性復元力が格別に大きくなくても、ヒンジに対し十分な 開蓋力を及ぼし、ヒンジの曲げ剛性率が大となる低温でも十分な開き角度を確保 できる。
【0016】 即ち、ゴム状弾性体は、その弾性復元力を確実に大とする必要がなく、薄肉物 で足りる。従って、キャップ本体と上蓋との間の閉蓋係止手段が発生せしめるべ き閉蓋係止力(ゴム状弾性体の弾性復元力と、キャップ本体に設けた注出口に付 与すべき密封力との和)は小で足り、ひいては開蓋時にこの閉蓋係止力に対応す るものとなる開蓋操作力を小として開蓋操作性を向上し得るものとなる。
【0017】 尚、ヒンジの曲げ剛性を小としながらも、ヒンジの全幅は格別短くされるもの でないから、閉蓋操作過程で上蓋の閉蓋操作方向がずれても、キャップ本体に対 する上蓋の位置合せは安定であり、ヒンジのひねり変形角度も小であってヒンジ のひねり切断を生ずることがない。
【0018】 請求項2に記載の本考案によれば、下記の作用がある。 ヒンジが、キャップ本体に結合される厚肉部と、上蓋に結合される厚肉部と 、両厚肉部間の薄肉部とからなるとき、切除部が薄肉部に設けられるものとする ことにより、閉蓋時にヒンジの背面に形成される凹状切欠部が浅く、この切欠部 のコーナーが手指等に引っ掛かることがなく、容器の取扱性を損なうことがない 。
【0019】
【実施例】
図1は第1実施例に係るキャップの開蓋状態を示す模式図であり、(A)は断 面図、(B)は平面図、図2は第1実施例に係るキャップの閉蓋状態を示す模式 図であり、(A)は断面図、(B)は平面図、図3は第2実施例に係るキャップ を示す模式図であり、(A)は開蓋状態図、(B)は閉蓋状態図、図4は第3実 施例に係るキャップの開蓋状態を示す模式図であり、(A)は断面図、(B)は 平面図である。
【0020】 (第1実施例)(図1、図2) 容器10は、容器本体11の開口部にキャップ12を取付け、キャップ12の 開蓋状態下で、容器本体11をスクイズ変形(絞り変形)せしめる等により、洗 剤等の内容物を注出可能とする。
【0021】 キャップ12は、キャップ本体13にヒンジ14を介して上蓋15を開閉自在 としている。キャップ本体13とヒンジ14と上蓋15はポリプロピレン等の熱 可塑性樹脂にて一体成形されている。
【0022】 キャップ本体13は、注出口21を備える天面部22と、天面部22の注出口 21回りに一体的に設けられる取付筒23と、天面部22の取付筒23回りに一 体的に設けられる外側筒24とを有する。また、キャップ本体13は、キャップ 12の前面側で外側筒24のヒンジ14に相対する位置に陥凹部25を有する。 取付筒23は丸筒状であって雌ねじ26を有し、この雌ねじ26を容器本体11 の開口部に設けてある雄ねじに螺着することにて、キャップ12を容器本体11 に取付可能とする。外側筒24は容器本体11の外径に適合する角筒状である。
【0023】 上蓋15は、椀型状であり、キャップ本体13の注出口21に密封状態で係合 して閉蓋状態を維持し得る突起状の密封係合部31をその内面中央部に有する。 注出口21と密封係合部31とは、本考案の閉蓋係止手段を構成し、上蓋15の 閉蓋時に互いに係止して閉蓋係止力を発生する。また、上蓋15は、キャップ1 2の前面側でキャップ本体13に設けた陥凹部25の上方に、開蓋操作力を付与 し得る開蓋操作部32を有する。
【0024】 さて、キャップ本体13の天面22には、ヒンジ14の近傍に嵌合溝41が形 成され、この嵌合溝41にゴム状弾性体42が嵌着される。このゴム状弾性体4 2は、ゴムまたはエラストマー等(例えば、コンパウンドとして信越化学工業株 式会社製KE951Uと、加硫剤として同社製C−8とで合成されるメチルビニ ル系生ゴム)から構成される。また、ゴム状弾性体42は、図2(A)に示すよ うに断面略コ字形状であり、一端部43が上記嵌合溝41に嵌装される。ゴム状 弾性体42の他端部44は先細りの楔形状に形成され、その先端が上蓋15の内 面に接触して、圧縮及び曲げ変形可能に構成される。
【0025】 即ち、図2(A)および(B)に示すように、上蓋15を閉蓋する過程で、ゴ ム状弾性体42の他端部44先端が上蓋15の内面に当接し、押圧される。この 押圧により、ゴム状弾性体42の他端部44が内向きに曲がり、ゴム状弾性体4 2はA部42A及びB部42Bが曲げ変形し、上蓋15の閉蓋時に、他端部44 はゴム状弾性体42の内面42Cと上蓋15の内面との間に畳み込まれる如くに なって圧縮変形する。
【0026】 然るに、キャップ12にあっては、ヒンジ14が、キャップ本体13に結合さ れる厚肉部14Aと、上蓋15に結合される厚肉部14Bと、両厚肉部14A、 14Bの間の薄肉部14Cとからなり、この薄肉部14Cの内部に切除部51を 設けている。切除部51は、ヒンジ14の全幅Wの中央部に1個設けられている 。
【0027】 然るに、キャップ12は、以下の如くに開閉される。 (1) キャップ12の閉蓋時、上蓋15の密封係合部31がキャップ本体13の 注出口21に密封状態で係合して閉蓋係止力を発生せしめ、閉蓋状態が維持され る。このとき、ゴム状弾性体42は、キャップ本体13と上蓋15との間で曲げ 及び圧縮の弾性変形を付与される。
【0028】 (2) キャップ12の開蓋時、容器本体11を片手で握り、その例えば親指が加 える開蓋操作力により上蓋15の開蓋操作部32を押上げる。これにより、上蓋 15はヒンジ14を中心として開蓋方向に押上げられ、ひいては上蓋15の密封 係合部31をキャップ本体13の注出口21から離脱せしめる。この密封係合部 31と注出口21との係合解除と同時に、上記(1) の弾性変形状態にあるゴム状 弾性体42の弾性復元力が上蓋15の開き力として作用し、上蓋15を開蓋する 。
【0029】 以下、本実施例の作用について説明する。 キャップ本体13と上蓋15との間に介装されたゴム状弾性体42が上蓋1 5の閉蓋時に弾性変形するように構成されたので、キャップ本体13と上蓋15 との閉蓋状態が解除されると、この弾性変形したゴム状弾性体42の弾性復元力 が上蓋15を開蓋させるものとなる。この復元力は、コイルばねの如くに過大で なく、上蓋15を適切な速度で緩やかに開かせることができる。
【0030】 また、上蓋15に復元力を付与する部材がゴム状弾性体42であり、コイルば ねの如くの金属製でないから腐食せず、キャップ本体13の注出口21から注出 される内容物に錆の混入を生ずることもない。
【0031】 更に、ゴム状弾性体42の一端部43がキャップ本体13の嵌合溝41に嵌着 され、接着剤等が使用されないので、接着剤が容器内の内容物に流出することが なく、更に接着剤が内容物によって劣化する現象も生じない。
【0032】 ヒンジ14の内部に切除部51を設けたから、ヒンジ14の厚みや全幅を必 要以上に小さくすることなく、ヒンジ14の曲げ剛性を小として動き易くするこ とができる。このため、ゴム状弾性体42の弾性復元力が格別に大きくなくても 、ヒンジ14に対し十分な開蓋力を及ぼし、ヒンジ14の曲げ剛性率が大となる 低温でも十分な開き角度を確保できる。
【0033】 即ち、ゴム状弾性体42は、その弾性復元力を確実に大とする必要がなく、薄 肉物で足りる。従って、キャップ本体13と上蓋15との間の閉蓋係止手段(注 出口21と密封係合部31)が発生せしめるべき閉蓋係止力(ゴム状弾性体42 の弾性復元力と、キャップ本体13に設けた注出口21に付与すべき密封力との 和)は小で足り、ひいては開蓋時にこの閉蓋係止力に対応するものとなる開蓋操 作力を小として開蓋操作性を向上し得るものとなる。
【0034】 尚、ヒンジ14の曲げ剛性を小としながらも、ヒンジ14の全幅は格別短くさ れるものでないから、閉蓋操作過程で上蓋15の閉蓋操作方向がずれても、キャ ップ本体13に対する上蓋15の位置合せは安定であり、ヒンジ14のひねり変 形角度も小であってヒンジ14のひねり切断を生ずることがない。
【0035】 ヒンジ14が、キャップ本体13に結合される厚肉部14Aと、上蓋15に 結合される厚肉部14Bと、両厚肉部14A、14B間の薄肉部14Cとからな るとき、切除部51が薄肉部に設けられるものとすることにより、閉蓋時にヒン ジ14の背面に形成される凹状切欠部52(図2(B))が浅く、この切欠部5 2のコーナーが手指等に引っ掛かることがなく、容器10の取扱性を損なうこと がない。
【0036】 (第2実施例)(図3) 第2実施例が第1実施例と異なる点は、図3(A)に示す如く、ヒンジ14の 厚肉部14Aの両端部がキャップ本体13に連なる部分に丸味部53Aを設け、 ヒンジ14の厚肉部14Bの両端部が上蓋15に連なる部分に丸味部53Bを設 けたことにある。
【0037】 この第2実施例によれば、閉蓋時にヒンジ14の両端部が滑らかな丸味部53 A、53Bとなり、ヒンジ14の両端部にきつい段差を生ずることがなく、ヒン ジ14の両端部が手指等に引っ掛かることがなく、容器10の取扱性を損なうこ とがない(図3(B))。
【0038】 (第3実施例)(図4) 第3実施例が第1実施例と異なる点は、図4(B)に示す如く、ヒンジ14の 全幅Wの内部に2個の切除部51、51を設けたことにある。
【0039】 表1は、本考案例A〜Dを、比較例E〜Gとともに示した実験結果である。尚 、キャップ材質(ヒンジ材質)はポリプロピレンのブロック型コポリマーであり 、その 0℃の曲げ剛性率は13,750kg/cm2、20℃の曲げ剛性率は9,060kg/cm2 であ る。また、ゴム状弾性体材質はシリコーンゴムであり、その 0℃の曲げ剛性率は 10kg/cm2、20℃の曲げ剛性率は9kg/cm2 である。
【0040】
【表1】
【0041】 従来例E〜Gでは、ヒンジの全幅W=13.0mmの内部に切除部を有していない。 この従来例E〜Gでは、ゴム状弾性体の厚みを大きくすることにて、大きな蓋開 き角度を得るものであるが、この場合には閉蓋係止力が大きくなり、開蓋操作性 が悪くなる。
【0042】 これに対し、本考案例A、Cは、前述第1実施例によるものであり、ヒンジの 全幅W=13.0mmの内部に1個の切除部(Aでは長さ 7mm、Cでは長さ 6mm)を設 け、ヒンジの中実部長さをAでは6.0mm 、Cでは7.0mm に短くした。また、本発 明例B、Dは、前述第2実施例によるものであり、ヒンジの全幅W=13.0mmの内 部に2個の切除部を設け、ヒンジの中実部長さをBでは6.5mm 、Dでは7.0mm に 短くした。この本考案例A〜Dでは、ゴム状弾性体の厚みを大きくすることなく 、十分な蓋開き角度を得ることができ、この場合には閉蓋係止力を小とし、開蓋 操作性を向上できた。例えば、本考案例Aでは、ヒンジの中実部長さを6.0mm と することで、ゴム状弾性体の厚みを1.6mm の薄肉(ばね力234gf )としながら、 5℃、24時間放置の開き角度を110 度にまで大きくできた。
【0043】 以上、本考案の実施例を図面により詳述したが、本考案の具体的な構成はこの 実施例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等 があっても本考案に含まれる。例えば、閉蓋時にキャップ本体と上蓋の間で弾性 変形せしめられるゴム状弾性体は、キャップ本体と上蓋の少なくとも一方に装着 されるものであれば良く、その装着形態は如何様であっても良い。また、キャッ プ本体と上蓋とに設けられる閉蓋係止手段は、キャップ本体側の注入口と上蓋側 の密封係合部との組合わせによるものに限らず、その係止態様は如何様であって も良い。
【0044】 また、本考案の実施において、切除部はヒンジの薄肉部に設けるものに限らず 、厚肉部に設け、或いは厚肉部と薄肉部に渡って設けられるものであっても良い 。
【0045】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、キャップ本体にヒンジを介して上蓋を一体成形 し、キャップ本体と上蓋との間にゴム状弾性体を設けてなるキャップにおいて、 ヒンジの厚みや全幅を必要以上に小さくすることなく、ヒンジの曲げ剛性を小と して動き易くし、ゴム状弾性体の弾性復元力に相対応する閉蓋係止力を低減して 開蓋操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施例に係るキャップの開蓋状態を
示す模式図であり、(A)は断面図、(B)は平面図で
ある。
【図2】図2は第1実施例に係るキャップの閉蓋状態を
示す模式図であり、(A)は断面図、(B)は平面図で
ある。
【図3】図3は第2実施例に係るキャップを示す模式図
であり、(A)は開蓋状態図、(B)は閉蓋状態図であ
る。
【図4】図4は第3実施例に係るキャップの開蓋状態を
示す模式図であり、(A)は断面図、(B)は平面図で
ある。
【符号の説明】
12 キャップ 13 キャップ本体 14 ヒンジ 14A、14B 厚肉部 14C 薄肉部 15 上蓋 21、31 閉蓋係止手段 42 ゴム状弾性体 51 切除部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップ本体にヒンジを介して上蓋が開
    閉自在に一体的に樹脂成形され、 キャップ本体もしくは上蓋の少なくとも一方の上記ヒン
    ジ近傍にゴム状弾性体を装着し、上蓋の閉蓋時に上記ゴ
    ム状弾性体がキャップ本体と上蓋との間で弾性変形せし
    められ、 キャップ本体と上蓋とに設けられ、上蓋の閉蓋時に互い
    に係止して閉蓋係止力を発生する閉蓋係止手段とを有し
    てなるキャップであって、 ヒンジの内部に切除部を設けてなるキャップ。
  2. 【請求項2】 前記ヒンジが、キャップ本体に結合され
    る厚肉部と、上蓋に結合される厚肉部と、両厚肉部間の
    薄肉部とからなるとき、前記切除部が薄肉部に設けられ
    てなる請求項1記載のキャップ。
JP6223493U 1993-10-27 1993-10-27 キャップ Withdrawn JPH0728048U (ja)

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