JPH0728026A - カラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置

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JPH0728026A
JPH0728026A JP5168798A JP16879893A JPH0728026A JP H0728026 A JPH0728026 A JP H0728026A JP 5168798 A JP5168798 A JP 5168798A JP 16879893 A JP16879893 A JP 16879893A JP H0728026 A JPH0728026 A JP H0728026A
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JP
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liquid crystal
crystal cell
color
display
light
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JP5168798A
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English (en)
Inventor
Yasufumi Nishida
八寿史 西田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Priority to TW083103065A priority patent/TW345624B/zh
Priority to CN94103583.2A priority patent/CN1076482C/zh
Priority to KR1019940007654A priority patent/KR0154557B1/ko
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2203/00Function characteristic
    • G02F2203/34Colour display without the use of colour mosaic filters

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カラーフィルタを用いずに透過光を着色して光
の透過率を高くし、表示の明るさを十分高くすることが
できるとともに、1つ1つの画素の表示色をそれぞれ複
数色に変化させる。 【構成】ドットマトリックス液晶セル20をはさんで一
対の偏光板31,32を配置するとともに、液晶セル2
0と上偏光板との間に位相差板30を設け、かつ位相差
板30はその遅相軸を前記上偏光板31の透過軸に対し
て所定角度斜めにずらして配置してなり、前記液晶セル
20の各画素部に対応する部分の表示色がそれぞれ液晶
セル20の画素部に印加する電圧に応じて複数の色に変
化する液晶表示体10と、液晶セル20の各画素部にそ
れぞれ複数の色を選択的に表示させる駆動電圧を印加す
る表示駆動回路40とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドットマトリックス液
晶セルを用いたカラー液晶表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、着色した表示が得られるカラー液
晶表示装置としては、カラーフィルタを用いて透過光を
着色するものが利用されている。このカラー液晶表示装
置は、カラーフィルタを備えた液晶セルとこの液晶セル
をはさんで配置された一対の偏光板とからなる液晶表示
体と、前記液晶セルを駆動する表示駆動手段とで構成さ
れており、ドットマトリックス液晶セルを用いたカラー
液晶表示装置では、液晶セルに、その各画素部に対応さ
せて複数の色(一般には赤,緑,青の3色)のカラーフ
ィルタを交互に設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカラー液晶表示装置は、液晶表示体がカラーフィル
タを用いて透過光を着色するものであるため、光の透過
率が低く、したがって表示が暗いという問題をもってい
る。
【0004】これは、カラーフィルタでの光の吸収によ
るものであり、カラーフィルタは、その色に対応する波
長帯域の光もかなり高い吸収率で吸収するため、カラー
フィルタを通った着色光が、カラーフィルタに入射する
前の前記波長帯域の光に比べて大幅に光量を減じた光に
なり、表示が暗くなってしまう。
【0005】なお、従来のカラー液晶表示装置における
液晶表示体は透過型とされているが、この液晶表示体の
裏面に反射板を配置して反射型とすると、液晶表示体に
その表面側から入射し、裏面の反射板で反射されて表面
側に出射する光がカラーフィルタを2度通って二重に光
量を減じるため、表示がかなり暗くなって、表示装置と
してはほとんど使用できなくなる。
【0006】しかも、上記従来のカラー液晶表示装置
は、液晶セルの各画素部に対応する部分の表示色、つま
り1つ1つの画素の表示色が液晶セルの各画素部に設け
たカラーフィルタの色によって決まるため、同じ画素の
色は常に同じであり、したがって、カラーフィルタの色
以外の色は、複数の色の画素の組合わせで表示しなけれ
ばならなかった。
【0007】本発明は、カラーフィルタを用いずに透過
光を着色して光の透過率を高くし、表示の明るさを十分
高くすることができるとともに、1つ1つの画素の表示
色をそれぞれ複数色に変化させることができるカラー液
晶表示装置を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー液晶表示
装置は、ドットマトリックス液晶セルを用いたものであ
って、第1の発明は、前記液晶セルをはさんで一対の偏
光板を配置するとともに、前記液晶セルと一方の偏光板
との間に位相差板を設け、かつ前記位相差板はその遅相
軸をこの位相差板が隣接する偏光板の透過軸に対し所定
角度斜めにずらして配置してなり、前記液晶セルの各画
素部に対応する部分の表示色がそれぞれ前記液晶セルの
画素部に印加する電圧に応じて複数の色に変化する液晶
表示体と、前記液晶セルの各画素部にそれぞれ前記複数
の色を選択的に表示させる駆動電圧を印加する表示駆動
手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、第2の発明は、上記液晶セルの表面
側に偏光板を配置し、前記液晶セルの裏面側に反射板を
配置するとともに、前記偏光板と反射板のいずれか一方
と前記液晶セルとの間に位相差板を設け、かつ前記位相
差板はその遅相軸を前記偏光板の透過軸に対して所定角
度斜めにずらして配置してなり、1つ1つの画素の表示
色がそれぞれ前記液晶セルの画素部に印加する電圧に応
じて複数の色に変化する液晶表示体と、前記液晶セルの
各画素部にそれぞれ前記複数の色を選択的に表示させる
駆動電圧を印加する表示駆動手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0010】なお、上記第1および第2の発明におい
て、上記液晶セルは、液晶分子を両基板間においてツイ
スト配向させたものでも、あるいは液晶分子をホモジニ
アス配向させたものでもよい。
【0011】
【作用】本発明のカラー液晶表示装置は、液晶表示体
に、位相差板の偏光作用と液晶セルの偏光作用とによる
着色表示を行なわせるとともに、この液晶表示体の液晶
セルを上記表示駆動手段で駆動することにより、液晶表
示体の表示色を複数色に変化させるようにしたものであ
る。
【0012】すなわち、上記第1の発明のカラー液晶表
示装置における液晶表示体では、一方の偏光板を通って
位相差板に入射した直線偏光が、位相差板と液晶セルと
を通る過程でこれらの偏光作用により偏光状態を変えら
れて他方の偏光板に入射するため、その光のうち、前記
他方の偏光板を透過する偏光成分の波長光だけがこの偏
光板を出射して着色光になる。
【0013】この場合、位相差板の偏光作用は変化しな
いが、液晶セルの液晶分子の配向状態は印加電圧に応じ
て変化するため、この液晶セルは、液晶分子の配向状態
により異なる偏光作用を示す。
【0014】このため、位相差板と液晶セルとによる偏
光作用を受けた光は、液晶セルの液晶分子配向状態によ
り異なる偏光状態の光となって他方の偏光板に入射する
から、液晶セルの各画素部に対応する部分の表示色、つ
まり1つ1つの画素の表示色がそれぞれ、液晶セルの画
素部に印加する電圧に応じて複数の色に変化する。
【0015】すなわち、この液晶表示体は、カラーフィ
ルタを用いずに透過光を着色するものであり、したがっ
て着色光の光量は、液晶表示体に入射する光のうちの前
記着色光となる波長帯域の光の量とほとんど変わらない
から、光の透過率を高くして、表示の明るさを十分高く
することができる。
【0016】そして、この第1の発明のカラー液晶表示
装置は、上記液晶表示体の液晶セルを、その各画素部に
複数の色を選択的に表示させる駆動電圧を印加する表示
駆動手段によって駆動するものであるため、1つ1つの
画素の表示色をそれぞれ複数色に変化させることができ
る。
【0017】また、上記第2の発明のカラー液晶表示装
置における液晶表示体は、その表面側から入射する光を
裏面側の反射板で反射させて表示する反射型のものであ
り、表面側からの入射光は、偏光板と位相差板と液晶セ
ルを通って反射板で反射され、再び前記液晶セルと位相
差板と偏光板を通って出射する。
【0018】この液晶表示体においては、偏光板を通っ
て入射した直線偏光が、位相差板と液晶セルとを通る過
程でこれらの偏光作用により偏光状態を変えられるとと
もに、反射板で反射されて再び前記位相差板と液晶セル
とを通る過程でさらに偏光状態を変えられるため、前記
位相差板と液晶セルを通って再び偏光板に入射する光の
うち、偏光板を透過する偏光成分の波長光だけが偏光板
を出射して着色光になる。
【0019】この液晶表示体においても、位相差板と液
晶セルとによる2度ずつの偏光作用を受けた光は、液晶
セルの液晶分子配向状態により異なる偏光状態の光とな
って偏光板に入射するから、液晶セルの各画素部に対応
する部分の表示色、つまり1つ1つの画素の表示色がそ
れぞれ、液晶セルの画素部に印加する電圧に応じて複数
の色に変化する。
【0020】すなわち、この液晶表示体も、上記第1の
発明における液晶表示体と同様に、カラーフィルタを用
いずに透過光を着色するものであり、したがって着色光
の光量は、液晶表示体に入射する光のうちの前記着色光
となる波長帯域の光の量とほとんど変わらないから、光
の透過率を高くして、表示の明るさを十分高くすること
ができる。
【0021】そして、この第2の発明のカラー液晶表示
装置も、上記液晶表示体の液晶セルを、その各画素部に
複数の色を選択的に表示させる駆動電圧を印加する表示
駆動手段によって駆動するものであるため、1つ1つの
画素の表示色をそれぞれ複数色に変化させることができ
る。
【0022】
【実施例】
[第1の発明の実施例]以下、第1の発明の第1の実施
例を図1〜図7を参照して説明する。図1はカラー液晶
表示装置の構成図であり、このカラー液晶表示装置は、
液晶表示体10と、その表示駆動回路40とからなって
いる。
【0023】まず、液晶表示体10について説明する。
この液晶表示体10は、ドットマトリックス液晶セル2
0をはさんで一対の偏光板31,32を配置するととも
に、前記液晶セル20と一方の偏光板(この実施例では
上偏光板)31との間に、位相差板30を配置して構成
されている。なお、この実施例の液晶表示体10は反射
型のものであり、その裏面(下偏光板32の下面)には
反射板33が配置されている。
【0024】上記液晶セル20は、透明電極23,24
を形成しその上に配向膜25,26を形成した上下一対
の透明基板21,22を枠状のシール材27を介して接
合し、この両基板21,22間の前記シール材27で囲
まれた領域に液晶28を封入して構成されている。
【0025】この液晶セル20は、STN型のものであ
り、液晶28の分子は両基板21,22間において、1
80〜270°のツイスト角でツイスト配向されてい
る。なお、この実施例では、上記液晶セル20として単
純マトリックス方式のものを用いており、上基板21に
形成された透明電極23は走査電極、下基板22に形成
された透明電極24は信号電極である。
【0026】そして、上記位相差板30は、その遅相軸
をこの位相差板30が隣接する上偏光板31の透過軸に
対し所定角度斜めにずらして配置されており、さらに、
上記液晶セル20は、その位相差板隣接基板(上基板)
21側の液晶分子配向方向を位相差板30の遅相軸に対
し所定角度斜めにずらして配置され、一対の偏光板3
1,32は、その透過軸を互いにほぼ平行にして配置さ
れている。
【0027】図2は、上記液晶セル20の液晶分子配向
方向と位相差板30の遅相軸と一対の偏光板31,32
の透過軸とを示す平面図であり、図において、21aは
液晶セル20の上基板21側の液晶分子配向方向、22
aは下基板22側の液晶分子配向方向を示している。
【0028】この図2のように、上記液晶セル20の両
基板21,22側の液晶分子配向方向21a,22a
は、基準線(図では水平線)Oに対し互いに逆方向に所
定角度θずつ傾いた方向にあり、液晶分子は、そのツイ
スト方向を図に矢印Tで示したように、下基板22側か
ら上基板21側に向かってツイスト配向している。な
お、この実施例では、液晶セル20として、両基板2
1,22側の液晶分子配向方向21a,22aと基準線
Oとの角度θをそれぞれ30°とし、液晶分子を240
°のツイスト角でツイスト配向させたSTN型液晶セル
を用いている。
【0029】また、図2において、30aは位相差板3
0の遅相軸であり、この実施例では、位相差板30の遅
相軸30aを、上記基準線Oに対し所定の傾き角ψで斜
めに交差させている。したがって、この位相差板30の
遅相軸30aと液晶セル20の位相差板隣接基板21側
の液晶分子配向方向21aとはψ−θずれている。
【0030】さらに図2において、31aは位相差板3
0が隣接する上偏光板31の透過軸、32aは下偏光板
32の透過軸であり、この実施例では、両偏光板31,
32をいずれもその透過軸31a,32aを上記基準線
Oに対し直交させて配置して、これら偏光板31,32
の透過軸31a,32aを互いに平行にしている。
【0031】そして、この実施例では、上記基準線Oに
対する位相差板30の遅相軸30aの傾き角ψを45°
とし、位相差板30の遅相軸30aとこの位相差板30
が隣接する上偏光板31の透過軸31aとのずれ角φを
45°としている。
【0032】上記液晶表示体10は、その表面側から入
射する光(自然光または照明光源からの光)を裏面側の
反射板33で反射させて表示するものであり、表面側か
らの入射光は、上偏光板31と位相差板30と液晶セル
20と下偏光板32とを通って反射板33で反射され、
再び前記下偏光板32と液晶セル20と位相差板3と上
偏光板31とを通って出射する。
【0033】この液晶表示体10においては、上偏光板
31を通って入射した直線偏光が、位相差板30を通る
過程でこの位相差板30の偏光作用を受けて楕円偏光と
なり、さらに液晶セル20を通る過程でこの液晶セル2
0の偏光作用を受けて偏光状態を変えられる。
【0034】このため、上記位相差板30と液晶セル2
0を通って下偏光板32に入射する光は、位相差板30
と液晶セル20とによる偏光作用を受けた非直線偏光で
あり、この非直線偏光のうち、下偏光板32を透過する
偏光成分の波長光だけがこの下偏光板32を出射して着
色光になる。
【0035】この場合、位相差板30の偏光作用は変化
しないが、上記液晶セル20の液晶分子の配向状態は両
基板21,22の電極23,24間に印加される電圧に
応じて変化するため、この液晶セル20は、液晶分子の
配向状態により異なる偏光作用を示す。
【0036】上記位相差板30の偏光作用による透過光
の着色について説明すると、外部からの光は、上偏光板
31により直線偏光されて、この上偏光板31の透過軸
31aに対し遅相軸30aが所定角度φ(この実施例で
はφ=45°)斜45°ずれている位相差板30に入射
し、この位相差板30を通る過程で、位相差板30のリ
タデーションRe の値に応じた偏光作用を受けて楕円偏
光となる。
【0037】そして、位相差板30を出射した楕円偏光
がそのまま液晶セル20を透過して下偏光板32に入射
すると、この楕円偏光のうち、下偏光板32を透過する
偏光成分の波長光だけがこの下偏光板32を通るため、
下偏光板32を通った光(直線偏光)が着色光になる。
【0038】次に、上記液晶セル20の偏光作用による
透過光の着色について説明すると、上記液晶表示体10
においては、上偏光板31を通って入射した光が、上記
位相差板30と、液晶分子を240°のツイスト角でツ
イスト配向させている液晶セル20とを通るため、液晶
セル20の両基板21,22の電極23,24間に電圧
を印加していない状態、つまり液晶分子がツイスト配向
している状態では、透過光が、液晶セル20のΔn・d
(液晶28の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積)の
値と液晶分子のツイスト角とに応じた偏光作用を受け
る。
【0039】すなわち、STN型液晶セル20は、液晶
分子がツイスト配向している液晶層での複屈折効果によ
り入射した直線偏光を楕円偏光させる偏光作用をもって
おり、さらに位相差板30の遅相軸30aと液晶セル2
0の上基板(位相差板隣接基板)21側の液晶分子配向
方向21aとは所定角度(ψ−θ)斜めにずれているた
め、位相差板30を通る過程でこの位相差板30の偏光
作用により楕円偏光となった光は、前記位相差板30の
遅相軸30aと液晶セル20の上基板21側の液晶分子
配向方向21aとのずれ角および液晶セル20のΔn・
dの値に応じた偏光作用を受けて、さらに偏光状態を変
えられる。
【0040】このため、液晶セル20に電圧を印加して
いない状態(液晶分子がツイスト配向している状態)で
は、下偏光板32を透過した光が、位相差板30の偏光
作用による着色光とは異なった色の着色光になる。
【0041】また、上記液晶セル20の電極23,24
間に電圧を印加すると、印加電圧を上げてゆくのにとも
なって液晶分子がツイスト配向状態から立上り配向して
ゆき、この液晶分子の配向状態の変化に対応して液晶セ
ル20での偏光作用が変化するため、位相差板30と液
晶セル20との両方の偏光作用による着色光の色が変化
する。
【0042】さらに、液晶分子が基板21,22面に対
してほぼ垂直に立上がった状態になると、液晶セル20
による偏光作用がほとんど無くなり、下偏光板32を透
過した光が、上述した位相差板30の偏光作用のみによ
る着色光になる。
【0043】このため、位相差板30と液晶セル20と
による偏光作用を受けた光は、液晶セル20の液晶分子
配向状態により異なる偏光状態の光となって下偏光板3
2に入射するから、液晶セル20の液晶分子配向状態を
変えることにより、上記着色光の色を変えることができ
る。
【0044】また、下偏光板32を通った着色光は、反
射板33で反射されて上述した光経路と逆の経路で液晶
表示体10の上面側に出射し、この着色光により表示パ
ターンが表示される。
【0045】なお、この場合、反射板33で反射される
着色光は、上述した位相差板30と液晶セル20との偏
光作用により非直線偏光となった光のうちの下偏光板3
2を透過した偏光成分の波長光だけであり、この光のほ
とんどは液晶セル20および位相差板30による偏光作
用を受けることなくこれらを透過するが、その波長域の
域端の極く僅かな波長成分の光は液晶セル20および位
相差板30を通る過程で偏光されて上偏光板31で吸収
されるため、上偏光板31を透過して出射する着色光
は、反射板33で反射された着色光よりもさらに色純度
が良くなった光となる。
【0046】このように、上記液晶表示体10は、カラ
ーフィルタを用いずに透過光を着色するものであり、し
たがって着色光の光量は、液晶表示体10に入射する光
のうちの前記着色光となる波長帯域の光の量とほとんど
変わらないから、光の透過率を高くして、表示の明るさ
を十分高くすることができる。
【0047】すなわち、従来のカラー液晶表示装置に用
いられている液晶表示体は、カラーフィルタにより透過
光を着色するものであるため、表示装置に入射する光の
うちの着色光となる波長帯域の光量に比べて、カラーフ
ィルタを通った着色光の光量がかなり減少するが、上記
実施例の液晶表示体10では、このような光量の減少は
ほとんど生じない。
【0048】このため、上記液晶表示体10は、反射型
のものであるが、その表示の明るさは十分であり、従来
のカラー液晶表示装置に用いられている液晶表示体に比
べて、格段に明るい着色表示が得られる。
【0049】また、従来のカラー液晶表示装置に用いら
れている液晶表示体は、ドットマトリックス液晶セルの
各画素部に対応する部分の表示色、つまり1つ1つの画
素の表示色が液晶セルの各画素部に設けたカラーフィル
タの色によって決まるため、同じ画素の色は常に同じで
あるが、上記液晶表示体10では、位相差板30の偏光
作用による着色光と、位相差板30と液晶セル20との
両方の偏光作用による着色光とが得られるとともに、こ
の両方の偏光作用による着色光の色が液晶セル20への
印加電圧に応じて変化するため、液晶セル20の各画素
部(走査電極23各信号電極24との交差対向部)に対
応する部分の表示色、つまり1つ1つの画素の表示色を
それぞれ複数の色に変化させることができる。
【0050】この液晶表示体10の表示色は、位相差板
30のリタデーションRe と、液晶セル20のΔn・d
および液晶分子ツイスト角と、上偏光板31の透過軸3
1aと位相差板30の遅相軸30aとのずれ角φと、液
晶セル20の位相差板隣接基板21側における液晶分子
配向方向21aと位相差板30の遅相軸30aとのずれ
角ψ−θとによって決まる。
【0051】その一例を上げると、上偏光板31の透過
軸31aと位相差板30の遅相軸30aとのずれ角φを
45°、液晶セル20の位相差板隣接基板21側の液晶
分子配向方向21aと位相差板30の遅相軸30aとの
ずれ角ψ−θを15°とし、位相差板30のリタデーシ
ョンReを1350nm、液晶セル20のΔn・dを
0.84μm、液晶分子ツイスト角を240°としたと
きは、液晶セル20の液晶分子が初期のツイスト配向状
態にあるときに表示色が「青」になり、液晶分子をほぼ
垂直に立上り配向させたときに表示色が「赤」になり、
また、液晶分子が初期のツイスト配向状態から立上り配
向してゆく途中で、光強度が高くかつ色純度も高い
「緑」と「黄」の表示色になる。
【0052】次の[表1]は、上記液晶表示体10の液
晶セル20に印加する電圧と表示色との関係を示してい
る。なお、この[表1]において、印加電圧の値は、液
晶セル20の電極23,34間に加わる実効電圧値であ
る。
【0053】
【表1】
【0054】一方、図1に示した表示駆動回路40は、
上記液晶表示体10の液晶セル20を駆動するものであ
り、液晶セル20の各走査電極23と各信号電極24は
それぞれその端子部において表示駆動回路40に接続さ
れている。
【0055】この表示駆動回路40は、上記液晶セル2
0の各画素部にそれぞれ上述した複数の色を選択的に表
示させる駆動電圧を印加するものであり、液晶セル20
の各走査電極23に順次走査電極印加電圧を供給し、そ
れに同期させて各信号電極24に、外部回路からの表示
信号に応じた波形の信号電極印加電圧を供給して、液晶
セル20を時分割駆動する。
【0056】なお、例えば液晶表示体10の表示色が上
記[表1]のような青,緑,黄,赤の4色である場合、
表示駆動回路40は、液晶セル20の各画素部に、[表
1]に示したV1 ,V2 ,V3 ,V4 の4通りの駆動電
圧を選択的に印加する。
【0057】すなわち、上記カラー液晶表示装置は、上
記液晶表示体10の液晶セル20を、その各画素部に複
数の色を選択的に表示させる駆動電圧を印加して駆動す
るものであり、このカラー液晶表示装置によれば、液晶
セル20の各画素部に対応する部分の表示色、つまり1
つ1つの画素の表示色をそれぞれ複数の色に変化させる
ことができる。
【0058】このカラー液晶表示装置の具体的な表示例
を説明すると、図3〜図4は上記カラー液晶表示装置を
グラフ表示機能をもった電卓(電子卓上計算機)の表示
装置に適用した例を示しており、図3はグラフ表示状態
を示す図、図4は図3のA部分の拡大図、図5は電卓の
回路構成を示すブロック図である。
【0059】図3に示した表示例は、次の2つの関数 y<cx+b …(1) y2 >ax2 +b …(2) の曲線を表示した例であり、ここでは、x軸aとy軸b
を「赤」、上記関数(1)の一次曲線(直線)cと関数(2)
の二次曲線dを「黄」、この2つの関数(1) ,(2) を
それぞれ満たす領域eを「緑」で表示し、他の領域、つ
まり地色を「青」で表示している。
【0060】この表示は、1つ1つの画素の表示色を制
御して表示される。すなわち、上記図3のA部分の拡大
して示した図4において、各升目は1つ1つの画素であ
り、x軸aとy軸bはその表示画素の色を「赤」に制御
して表示され、関数(1) の一次曲線cと関数(2) の二次
曲線dはその表示画素の色を「黄」に制御して表示さ
れ、2つの関数(1) ,(2) をそれぞれ満たす領域eはそ
の表示画素の色を「緑」に制御して表示され、地色はそ
の表示画素の色を「青」に制御して表示されている。
【0061】次に、上記のような表示を行なわせるため
の電卓の回路構成を説明する。この電卓の回路は、図5
に示すように、電卓回路部50と、キー入力部56と、
色表示信号記憶部58と、液晶セル20の表示駆動回路
40と、それらの電源59とからなっている。
【0062】上記電卓回路部50では、キー入力部56
から入力キー57の操作によって入力された数値および
変数を用いた演算式が制御部51に送られ、記憶部52
に記憶される。制御部51は、前記演算式に従って前記
数値を演算部53により演算処理させ、その演算結果を
記憶部52に記憶させるとともに、前記演算結果を表示
色指定部54に送る。表示色指定部54は、前記演算結
果に基づいてグラフ表示のためのx−y座標および領域
の色指定を行ない、表示色が指定されたデータとして表
示信号発生部55へ出力する。
【0063】また、上記色表示信号記憶部58は、上述
した複数の表示色(青,緑,黄,赤の4色)にそれぞれ
対応する色表示信号を記憶しており、上記表示信号発生
部55は、表示色指定部54からのデータに基づいて色
表示信号記憶部58から所定の色表示信号を読出し、色
情報を含んだ表示信号を発生する。
【0064】一方、上記表示駆動回路40は、駆動電圧
発生回路41と、駆動波形形成回路42とを備えてお
り、駆動電圧発生回路41は、電源59の電圧から液晶
セル20の駆動波形を形成するために必要な電圧および
各表示色に対応した複数の互いに異なる電圧を作り、こ
れらの電圧を駆動波形形成回路42へ供給している。
【0065】また、上記駆動波形形成回路42には、電
卓回路部50の表示信号発生部55から演算結果に基づ
いて発生された表示信号が送られる。この駆動波形形成
回路42は、液晶セル20をマトリックス配列された画
素の走査電極23の数に対応したデューティ比で時分割
駆動するための複数の波形の走査電極印加電圧を発生
し、前記表示信号に基づいて上記駆動電圧発生回路41
から供給される複数の電圧を組合わせて、液晶セル20
の電極23,24間の液晶28が動作するのに十分な電
圧値となる波形の信号電極印加電圧を発生するととも
に、前記走査電極印加電圧を各走査電極23に順次供給
し、それに同期させて各信号電極24に前記信号電極印
加電圧を供給して、液晶セル20を時分割駆動する。
【0066】上記液晶セル20の駆動を、上述した2つ
の関数(1) ,(2) の曲線を示すグラフを表示させる場合
について説明すると、キー入力部56から前記2つの関
数(1) ,(2) とグラフ表示指令が入力された場合、電卓
回路部50の制御部51は、これらの関数を演算部53
で演算処理してグラフ表示データを表示色指定部54に
送り、表示色指定部54ではこのグラフ表示データのx
−y座標および前記関数に示された条件を満たす領域ご
との表示色を、x軸aとy軸bの表示色を「赤」、関数
(1) の一次曲線cと関数(2) の二次曲線dの表示色を
「黄」、この2つの関数(1) ,(2) をそれぞれ満たす領
域eの表示色を「緑」、他の領域の表示色を「青」と指
定する。
【0067】そして、表示色が指定されたグラフ表示デ
ータは表示信号発生部55に送られ、この表示信号発生
部55は、色表示信号記憶部58から所定の色表示信号
を読出し、色情報を含んだ表示信号を発生してこの表示
信号を表示駆動回路40の駆動波形形成回路42へ送
る。
【0068】この表示信号を受けた駆動波形形成回路4
2は、駆動電圧発生回路41から供給される複数の互い
に異なる電圧([表1]におけるV1 V2 ,V3 ,V4
)から表示信号の色情報に対応した電圧を選択して液
晶セル20を所定のデューティ比で時分割駆動するため
の走査電極印加電圧と信号電極印加電圧とを形成し、こ
らら電圧を液晶セル20の各走査電極23と各信号電極
24に供給して液晶セル20を駆動する。
【0069】したがって、液晶セル20の各画素部にそ
れぞれ、その画素部に対応する画素の表示色が指定の色
となる駆動電圧が印加され、図3および図4に示したよ
うに、x軸aとy軸bが「赤」の画素で表示され、関数
(1) の一次曲線cと関数(2)の二次曲線dが「黄」の画
素で表示され、2つの関数(1) ,(2) をそれぞれ満たす
領域eが「緑」の画素で表示され、他の領域、つまり地
色が「青」の画素で表示される。
【0070】なお、上記表示例の表示色は青,緑,黄,
赤の4色であるが、上記カラー液晶表示装置の液晶表示
体10の表示色は、位相差板30のリタデーションRe
と、液晶セル20のΔn・dおよび液晶分子ツイスト角
と、上偏光板31の透過軸31aと位相差板30の遅相
軸30aとのずれ角φと、液晶セル20の位相差板隣接
基板21側の液晶分子配向方向21aと位相差板30の
遅相軸30aとのずれ角ψ−θとを選択することにより
任意に選ぶことができ、その場合も、液晶セル20の各
画素部に対応する部分、つまり1つ1つの画素の表示色
が液晶セル20に印加する電圧に応じて複数の色に変化
する。ただし、十分な着色効果を得るには、位相差板3
0の遅相軸30aと、この位相差板30が隣接する上偏
光板31の透過軸31aとのずれ角φをほぼ45°(例
えば45±5°)とするのが望ましい。
【0071】また、上記実施例では、位相差板30を液
晶セル20と上偏光板31との間に配置したが、この位
相差板30は、液晶セル20と下偏光板32との間に配
置してもよいし、一対の偏光板31,32はその透過軸
31a,32aを互いにほぼ直交させて配置してもよ
い。
【0072】さらに、上記実施例では、液晶セル20と
してSTN型のものを用いているが、この液晶セル20
は、液晶分子のツイスト角をほぼ90°としたTN型の
ものであってもよい。
【0073】図6は第1の発明の第2の実施例による液
晶セル20の液晶分子配向方向と位相差板30の遅相軸
と一対の偏光板31,32の透過軸とを示す平面図であ
る。この実施例は、液晶セル20として、その両基板側
における液晶分子配向方向21a,22aをほぼ直交さ
せて液晶分子をほぼ90°のツイスト角でツイスト配向
させたTN型のものを用いたものであり、この実施例で
は、上偏光板31の透過軸31aを液晶セル20の上基
板21側の液晶分子配向方向21aとほぼ平行にし、下
偏光板32の透過軸32aを上偏光板31の透過軸31
aと平行にするとともに、液晶セル20と上偏光板31
との間に配置した位相差板30の遅相軸30aを、この
位相差板30が隣接する上偏光板31の透過軸31aに
対して所定角度斜めにずらしている。
【0074】この実施例のカラー液晶表示装置も、位相
差板30の偏光作用と液晶セル20の偏光作用とによ
り、カラーフィルタを用いずに透過光を着色するもので
あり、したがって着色光の光量は、表示装置に入射する
光のうちの前記着色光となる波長帯域の光の量とほとん
ど変わらないから、光の透過率を高くして表示の明るさ
を十分高くすることができるし、また、液晶セル20の
各画素部に複数の色を選択的に表示させる駆動電圧を印
加することにより、1つ1つの画素の表示色を複数の色
に変化させることができる。
【0075】このカラー液晶表示装置における液晶表示
体10の表示色も、位相差板30のリタデーションRe
の値と、液晶セル20のΔn・dおよび液晶分子ツイス
ト角と、位相差板30が隣接する上偏光板31の透過軸
31aと位相差板30の遅相軸30aとのずれ角と、液
晶セル20の位相差板隣接基板21側の液晶分子配向方
向21aと位相差板30の遅相軸30aとのずれ角とに
よって決まる。
【0076】その一例を上げると、上偏光板31の透過
軸31aと位相差板30の遅相軸30aとのずれ角を4
5°、液晶セル20の位相差板隣接基板21側の液晶分
子配向方向21aと位相差板30の遅相軸30aとのず
れ角も45°とし、位相差板30のリタデーションRe
を450nm、液晶セル20のΔn・dを1.30μ
m、液晶分子ツイスト角を90°としたときは、液晶セ
ル20の液晶分子が初期のツイスト配向状態にあるとき
に表示色が「淡い青」になり、液晶分子をほぼ垂直に立
上り配向させたときに表示色が「橙」になり、また、液
晶分子が初期のツイスト配向状態から立上り配向してゆ
く途中で、光強度が高くかつ色純度も高い「濃い青」と
「黒」の表示色になる。
【0077】次の[表2]は、上記液晶表示体10の液
晶セル20に印加する電圧と表示色との関係を示してい
る。なお、この[表2]において、印加電圧の値は、液
晶セル20の電極23,34間に加わる実効電圧値であ
る。
【0078】
【表2】
【0079】また、上記カラー液晶表示装置に用いる液
晶セル20は、STNまたはTN型のような液晶分子を
ツイスト配向させたものに限らず、液晶分子をホモジニ
アス配向させたものであってもよい。
【0080】図7は第1の発明の第3の実施例による液
晶セル20の液晶分子配向方向と位相差板30の遅相軸
と一対の偏光板31,32の透過軸とを示す平面図であ
る。この実施例は、液晶セル20として、液晶分子をホ
モジニアス配向させた液晶セルを用いたものであり、こ
の実施例では、液晶セル20と上偏光板31との間に位
相差板30を、その遅相軸30aを液晶セル20の液晶
分子配向方向(ホモジニアス配向方向)aに対して所定
角度斜めにずらして配置し、この位相差板30の遅相軸
30aを、この位相差板30が隣接する上偏光板31の
透過軸31aに対して所定角度斜めにずらしている。
【0081】このカラー液晶表示装置も、液晶セル20
と一対の偏光板31,32と位相差板30と反射板33
とで構成される液晶表示体に、位相差板30の偏光作用
と液晶セル20の偏光作用とによる着色表示を行なわせ
るとともに、この液晶表示体の液晶セル20を上述した
表示駆動回路40で駆動することにより、液晶表示体の
表示色を複数色に変化させるようにしたものであり、上
偏光板31を通って位相差板30に入射した直線偏光
が、位相差板30と液晶セル20とを通る過程でこれら
の偏光作用により偏光状態を変えられて下偏光板32に
入射するため、この光のうち、下偏光板32を透過する
偏光成分の波長光だけがこの下偏光板32を透過して着
色光になる。
【0082】なお、下偏光板32を通った着色光は、反
射板33で反射されて上述した光経路と逆の経路で液晶
表示体10の上面側に出射し、この着色光により表示パ
ターンが表示される。
【0083】上記液晶分子をホモジニアス配向させた液
晶セル20の偏光作用について説明すると、この液晶セ
ル20は、液晶分子の長軸方向に遅相軸がある位相板と
考えてよい。
【0084】したがって、例えば位相板30のリタデー
ションRe と液晶セル20のΔn・dの値が等しく、位
相板30の遅相軸30aと液晶セル20の液晶分子配向
方向20aとが直交していれば、液晶セル20の電極間
に電圧を印加していない状態(液晶分子がホモジニアス
配向している状態)では、位相板30による偏光作用と
液晶セル20による偏光作用とが互いに逆になり、位相
板30によって直線偏光から楕円偏光に偏光された光
が、液晶セル20によって再び元の直線偏光(上偏光板
31により直線偏光された光)に戻される。
【0085】そして、この実施例では、一対の偏光板3
1,32の透過軸31a,32aを互いにほぼ平行にし
ているため、液晶セル20によって元の直線偏光に戻さ
れた光はそのまま下偏光板32を透過する。すなわち、
このときに下偏光板32を出射する光は、位相板30に
よる着色効果を液晶セル20によって打消された無着色
光(白色色)である。
【0086】一方、上記液晶セル20の電極間に電圧を
印加すると、この液晶セル20の液晶分子が立上り配向
し、それにともなって液晶セル20のΔn・dの値が小
さくなるため、液晶セル20での偏光作用が小さくな
る。
【0087】すなわち、液晶セル20のΔn・dは、液
晶の複屈折位相差Δnと液晶層厚dとの積であるが、液
晶の複屈折位相差Δnは、電圧の印加により液晶分子が
立上り配向するのにともなって小さくなり、液晶分子が
垂直に立上り配向したときに“0”となって、液晶セル
20のΔn・dの値がΔn・d=0となる。
【0088】そして、液晶セル20にΔn=0となる電
圧を印加したときは、この液晶セル20での偏光作用が
“0”となり、位相板30による着色効果が液晶セル2
0によって打消されなくなるため、位相板30を出射し
た楕円偏光がそのまま液晶セル20を透過して下偏光板
32に入射し、この下偏光板32を透過した光が上述し
た着色光になる。
【0089】また、液晶セル20の液晶分子配向状態は
印加電圧に応じて変化するため、この液晶セル20は、
液晶分子の配向状態により異なる偏光作用を示し、した
がって、液晶セル20の各画素部に対応する部分の表示
色がそれぞれ液晶セル20の画素部に印加する電圧に応
じて複数の色に変化する。
【0090】すなわち、この実施例のカラー液晶表示装
置における液晶表示体も、カラーフィルタを用いずに透
過光を着色するものであり、したがって着色光の光量
は、液晶表示体に入射する光のうちの前記着色光となる
波長帯域の光の量とほとんど変わらないから、光の透過
率を高くして、表示の明るさを十分高くすることができ
るし、また、液晶セル20の各画素部に複数の色を選択
的に表示させる駆動電圧を印加することにより、1つ1
つの画素の表示色を複数の色に変化させることができ
る。
【0091】このカラー液晶表示装置における液晶表示
体の表示色は、位相差板30のリタデーションRe の値
と、液晶セル20のΔn・dと、位相差板30が隣接す
る上偏光板31の透過軸31aと位相差板30の遅相軸
30aとのずれ角と、液晶セル20の液晶分子配向方向
20aと位相差板30の遅相軸30aとのずれ角とによ
って決まる。
【0092】その一例を上げると、液晶セル20の液晶
分子配向方向20aと位相差板30の遅相軸30aとの
なす角度を90°、上偏光板31の透過軸31aと位相
差板30の遅相軸30aとのずれ角を45°とし、位相
差板30のリタデーションReを1100nm、液晶セ
ル20のΔn・dを1.10μmとしたときは、液晶セ
ル20の液晶分子が初期のホモジニアス配向状態にある
ときは透過光が着色されずに表示色が「白」になり、液
晶分子をほぼ垂直に立上り配向させたときに表示色が
「緑」になり、また、液晶分子が初期のツイスト配向状
態から立上り配向してゆく途中で、光強度が高くかつ色
純度も高い「黒」と「紫」の表示色になる。
【0093】次の[表3]は、上記液晶表示体10の液
晶セル20に印加する電圧と表示色との関係を示してい
る。なお、この[表3]において、印加電圧の値は、液
晶セル20の電極間に加わる実効電圧値である。
【0094】
【表3】
【0095】したがって、この実施例のカラー液晶表示
装置においても、液晶セル20のコモン電極と各セグメ
ント電極との間に複数の色を選択的に表示させる駆動電
圧を印加することにより、同じセグメント電極に対応す
る部分の表示色を複数の色に変化させることができる。
【0096】なお、上記第1の発明は、裏面側に反射板
を配置した反射型のものに限らず、透過型のカラー液晶
表示装置にも適用することができるし、また、液晶セル
20は、単純マトリックス方式に限らず、アクティブマ
トリックス方式であってもよい。
【0097】[第2の発明の実施例]次に、第2の発明
の第1の実施例を図8および図9を参照して説明する。
図8はカラー液晶表示装置の構成図であり、このカラー
液晶表示装置は、液晶表示体10とその表示駆動回路4
0とからなっている。なお図8において、図1に示した
ものと対応するものには同符号を付し、重複する説明は
省略する。
【0098】上記液晶表示体10は、1つのドットマト
リックス液晶セル20と、1枚の位相差板30と、1枚
の偏光板31と、1枚の反射板33とからなっており、
偏光板31は液晶セル20の表面(図において上面)側
に配置され、反射板33は液晶セル20の裏面(図にお
いて下面)側に配置され、また位相差板30は液晶セル
20と偏光板31との間に配置されている。
【0099】図9は上記液晶セル20の液晶分子配向方
向と位相差板30の遅相軸と偏光板31の透過軸とを示
す平面図であり、図において、21aは液晶セル20の
上基板21側の液晶分子配向方向、22aは下基板22
側の液晶分子配向方向を示している。
【0100】この図9のように、上記液晶セル20の両
基板21,22側の液晶分子配向方向21a,22a
は、基準線(図では水平線)Oに対し互いに逆方向に所
定角度θずつ傾いた方向にあり、液晶分子は、そのツイ
スト方向を図に矢印Tで示したように、下基板22側か
ら上基板21側に向かってツイスト配向している。な
お、この実施例では、液晶セル20として、両基板2
1,22側の液晶分子配向方向21a,22aと基準線
Oとの角度θをそれぞれ30°とし、液晶分子を240
°のツイスト角でツイスト配向させたSTN型液晶セル
を用いている。
【0101】また、図9において、30aは位相差板3
0の遅相軸であり、この実施例では、位相差板30の遅
相軸30aを、上記基準線Oに対し所定の傾き角ψで斜
めに交差させている。したがって、この位相差板30の
遅相軸30aと液晶セル20の位相板隣接基板21側の
液晶分子配向方向21aとはψ−θずれている。
【0102】さらに図9において、31aは上記偏光板
31の透過軸であり、この実施例では、この偏光板31
を、その透過軸31aを上記基準線Oに対し直交させて
配置している。
【0103】そして、この実施例では、上記基準線Oに
対する位相差板30の遅相軸30aの傾き角ψを45°
とし、位相差板30の遅相軸30aと偏光板31の透過
軸31aとのずれ角φを45°としている。
【0104】このカラー液晶表示装置は、その表面側か
ら入射する光(自然光または照明光源からの光)を裏面
側の反射板33で反射させて表示する反射型のものであ
り、表面側からの入射光は、偏光板31と位相差板30
と液晶セル20を通って反射板33で反射され、再び前
記液晶セル20と位相差板30と偏光板31を通って出
射する。
【0105】一方、上記表示駆動回路40は、図1に示
したカラー液晶表示装置の表示駆動回路40と同様に、
液晶セル20の各画素部にそれぞれ複数の色を選択的に
表示させる駆動電圧を印加する。
【0106】そして、このカラー液晶表示装置において
は、偏光板31を通って入射した直線偏光が、この偏光
板31の透過軸31aに対して遅相軸30aが所定角度
(この実施例ではφ=45°)斜めにずれている位相差
板30と、液晶セル20とを通る過程でこれらの偏光作
用により偏光状態を変えられるとともに、反射板33で
反射されて再び前記液晶セル20および位相差板30を
通る過程でさらに偏光状態を変えられる。
【0107】このため、上記位相差板30と液晶セル2
0を通って再び偏光板31に入射する光は、位相差板3
0と液晶セル20とによる2度ずつの偏光作用を受けた
非直線偏光であり、したがって、この光のうち偏光板3
1を透過する偏光成分の波長光だけがこの偏光板31を
透過して出射し、出射光が着色光になる。
【0108】そして、上記液晶セル20は、液晶分子の
配向状態に応じて異なる偏光作用を示すため、位相差板
30と液晶セル20とによる2度ずつの偏光作用を受け
た光は、液晶セル20の液晶分子配向状態により異なる
偏光状態の光となって偏光板31に入射するから、液晶
セル20の液晶分子配向状態を変えることにより、偏光
板31を透過して出射する着色光の色を変えることがで
きる。
【0109】このように、上記カラー液晶表示装置は、
カラーフィルタを用いずに透過光を着色するものであ
り、したがって着色光の光量は、表示装置に入射する光
のうちの前記着色光となる波長帯域の光の量とほとんど
変わらないから、反射型のものでありながら、光の透過
率を高くして、表示の明るさを十分高くすることができ
るし、また、液晶セル20の各画素部にそれぞれ複数の
色を選択的に表示させる駆動電圧を印加することによ
り、この液晶セル20の各画素部に対応する部分の表示
色、つまり1つ1つの画素の表示色をそれぞれ複数の色
に変化させることができる。
【0110】このカラー液晶表示装置における液晶表示
体10の表示色は、位相差板30のリタデーションRe
と、液晶セル20のΔn・dおよび液晶分子ツイスト角
と、偏光板31の透過軸31aと位相差板30の遅相軸
30aとのずれ角φと、液晶セル20の位相差板隣接基
板21側における液晶分子配向方向21aと位相差板3
0の遅相軸30aとのずれ角ψ−θとによって決まる。
【0111】その一例を上げると、偏光板31の透過軸
31aと位相差板30の遅相軸30aとのずれ角φを4
5°、液晶セル20の位相差板隣接基板21側の液晶分
子配向方向21aと位相差板30の遅相軸30aとのず
れ角ψ−θを15°とし、位相差板30のリタデーショ
ンReを930nm、液晶セル20のΔn・dを0.8
3μm、液晶分子ツイスト角を240°としたときは、
液晶セル20の液晶分子が初期のツイスト配向状態にあ
るときに表示色が「紫」になり、液晶分子をほぼ垂直に
立上り配向させたときに表示色が「橙」になり、また、
液晶分子が初期のツイスト配向状態から立上り配向して
ゆく途中で、光強度が高くかつ色純度も高い「緑」と
「黄」の表示色になる。
【0112】次の[表4]は、上記液晶表示体10の液
晶セル20に印加する電圧と表示色との関係を示してい
る。なお、この[表4]において、印加電圧の値は、液
晶セル20の電極23,34間に加わる実効電圧値であ
る。
【0113】
【表4】
【0114】そして、上記カラー液晶表示装置の液晶表
示体10は、表示駆動回路40により、液晶セル20の
各画素部にそれぞれ複数の色を選択的に表示させる駆動
電圧を印加して駆動されるため、このカラー液晶表示装
置によれば、液晶セル20の各画素部に対応する部分の
表示色を複数の色に変化させることができる。
【0115】なお、上記実施例では、位相差板30を液
晶セル20と偏光板31との間に配置したが、この位相
差板30は、液晶セル20と反射板33との間に配置し
てもよいし、一対の偏光板31,32はその透過軸31
a,32aを互いにほぼ直交させて配置してもよい。
【0116】さらに、上記実施例では、液晶セル20と
してSTN型のものを用いているが、この液晶セル20
は、液晶分子のツイスト角をほぼ90°としたTN型の
ものであってもよい。
【0117】図10は第2の発明の第2の実施例による
液晶セル20の液晶分子配向方向と位相差板30の遅相
軸と偏光板31の透過軸とを示す平面図である。この実
施例は、液晶セル20として、その両基板側における液
晶分子配向方向21a,22aをほぼ直交させて液晶分
子をほぼ90°のツイスト角でツイスト配向させたTN
型のものを用いたものであり、この実施例では、偏光板
31の透過軸31aを液晶セル20の上基板21側の液
晶分子配向方向21aとほぼ平行にし、液晶セル20と
偏光板31との間に配置した位相差板30の遅相軸30
aを偏光板31の透過軸31aに対して所定角度斜めに
ずらしている。
【0118】この実施例のカラー液晶表示装置における
液晶表示体10の表示色は、位相差板30のリタデーシ
ョンRe の値と、液晶セル20のΔn・dおよび液晶分
子ツイスト角と、偏光板31の透過軸31aと位相差板
30の遅相軸30aとのずれ角と、液晶セル20の位相
差板隣接基板21側の液晶分子配向方向21aと位相差
板30の遅相軸30aとのずれ角とによって決まる。
【0119】その一例を上げると、偏光板31の透過軸
31aと位相差板30の遅相軸30aとのずれ角を45
°、液晶セル20の位相差板隣接基板21側の液晶分子
配向方向21aと位相差板30の遅相軸30aとのずれ
角も45°とし、位相差板30のリタデーションReを
450nm、液晶セル20のΔn・dを1.30μm、
液晶分子ツイスト角を90°としたときは、液晶セル2
0の液晶分子が初期のツイスト配向状態にあるときに表
示色が「淡い青」になり、液晶分子をほぼ垂直に立上り
配向させたときに表示色が「橙」になり、また、液晶分
子が初期のツイスト配向状態から立上り配向してゆく途
中で、光強度が高くかつ色純度も高い「濃い青」と
「黒」の表示色になる。
【0120】なお、このカラー液晶表示装置における液
晶表示体10の液晶セル20に印加する電圧と表示色と
の関係は、上述した第1の発明のTN型液晶セルを用い
た実施例と同じ([表2]と同じ)である。
【0121】また、上記カラー液晶表示装置に用いる液
晶セル20は、STNまたはTN型のような液晶分子を
ツイスト配向させたものに限らず、液晶分子をホモジニ
アス配向させたものであってもよい。
【0122】図11は第2の発明の第3の実施例による
液晶セル20の液晶分子配向方向と位相差板30の遅相
軸と偏光板31の透過軸とを示す平面図である。この実
施例は、液晶セル20として、液晶分子をホモジニアス
配向させた液晶セルを用いたものであり、この実施例で
は、液晶セル20と偏光板31との間に位相差板30
を、その遅相軸30aを液晶セル20の液晶分子配向方
向(ホモジニアス配向方向)aに対して所定角度斜めに
ずらして配置し、この位相差板30の遅相軸30aを偏
光板31の透過軸31aに対して所定角度斜めにずらし
ている。
【0123】このカラー液晶表示装置も、液晶セル20
と偏光板31と位相差板30と反射板33とで構成され
る液晶表示体に、位相差板30の偏光作用と液晶セル2
0の偏光作用とによる着色表示を行なわせるものであ
り、液晶表示体10の表示色は、位相差板30のリタデ
ーションRe の値と、液晶セル20のΔn・dと、偏光
板31の透過軸31aと位相差板30の遅相軸30aと
のずれ角と、液晶セル20の液晶分子配向方向aと位相
差板30の遅相軸30aとのずれ角とによって決まる。
【0124】その一例を上げると、液晶セル20の液晶
分子配向方向aと位相差板30の遅相軸30aとのなす
角度を90°、偏光板31の透過軸31aと位相差板3
0の遅相軸30aとのずれ角を45°とし、位相差板3
0のリタデーションReを1100nm、液晶セル20
のΔn・dを1.10μmとしたときは、液晶セル20
の液晶分子が初期のホモジニアス配向状態にあるときは
透過光が着色されずに表示色が「白」になり、液晶分子
をほぼ垂直に立上り配向させたときに表示色が「緑」に
なり、また、液晶分子が初期のツイスト配向状態から立
上り配向してゆく途中で、光強度が高くかつ色純度も高
い「黒」と「紫」の表示色になる。
【0125】なお、このカラー液晶表示装置における液
晶表示体10の液晶セル20に印加する電圧と表示色と
の関係は、上述した第1の発明のホモジニアス配向液晶
セルを用いた実施例と同じ([表3]と同じ)である。
【0126】すなわち、上記第2の発明の各実施例によ
るカラー液晶表示装置も、カラーフィルタを用いずに透
過光を着色するものであり、したがって着色光の光量
は、表示装置に入射する光のうちの着色光となる波長帯
域の光の量とほとんど変わらないから、反射型のもので
ありながら、光の透過率を高くして、表示の明るさを十
分高くすることができるし、また、液晶セル20の各画
素部に複数の色を選択的に表示させる駆動電圧を印加す
ることにより、1つ1つの画素の表示色を複数の色に変
化させることができる。
【0127】
【発明の効果】第1の発明のカラー液晶表示装置は、ド
ットマトリックス液晶セルをはさんで一対の偏光板を配
置するとともに、前記液晶セルと一方の偏光板との間に
位相差板を設け、かつ前記位相差板はその遅相軸をこの
位相差板が隣接する偏光板の透過軸に対して所定角度斜
めにずらして配置してなり、前記液晶セルの各画素部に
対応する部分の表示色がそれぞれ前記液晶セルの画素部
に印加する電圧に応じて複数の色に変化する液晶表示体
と、前記液晶セルの各画素部にそれぞれ前記複数の色を
選択的に表示させる駆動電圧を印加する表示駆動手段と
を備えたものであるから、カラーフィルタを用いずに透
過光を着色して光の透過率を高くし、表示の明るさを十
分高くすることができるとともに、1つ1つの画素の表
示色をそれぞれ複数色に変化させることができる。
【0128】また、第2の発明のカラー液晶表示装置
は、ドットマトリックス液晶セルの表面側に偏光板を配
置し、前記液晶セルの裏面側に反射板を配置するととも
に、前記偏光板と反射板のいずれか一方と前記液晶セル
との間に位相差板を設け、かつ前記位相差板はその遅相
軸を前記偏光板の透過軸に対して所定角度斜めにずらし
て配置してなり、前記液晶セルの各画素部に対応する部
分の表示色がそれぞれ前記液晶セルの画素部に印加する
電圧に応じて複数の色に変化する液晶表示体と、前記液
晶セルの各画素部にそれぞれ前記複数の色を選択的に表
示させる駆動電圧を印加する表示駆動手段とを備えたも
のであるから、カラーフィルタを用いずに透過光を着色
して光の透過率を高くし、表示の明るさを十分高くする
ことができるとともに、1つ1つの画素の表示色をそれ
ぞれ複数色に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の第1の実施例によるカラー液晶表
示装置の構成図。
【図2】同実施例による液晶セルの液晶分子配向方向と
位相差板の遅相軸と偏光板の透過軸とを示す平面図。
【図3】カラー液晶表示装置をグラフ表示機能をもった
電卓の表示装置に適用した例を示すグラフ表示状態図。
【図4】図3のA部分の拡大図。
【図5】電卓の回路構成を示すブロック図。
【図6】第1の発明の第2の実施例による液晶セルの液
晶分子配向方向と位相差板の遅相軸と偏光板の透過軸と
を示す平面図。
【図7】第1の発明の第3の実施例による液晶セルの液
晶分子配向方向と位相差板の遅相軸と偏光板の透過軸と
を示す平面図。
【図8】第2の発明の第1の実施例によるカラー液晶表
示装置の構成図。
【図9】同実施例による液晶セルの液晶分子配向方向と
位相差板の遅相軸と偏光板の透過軸とを示す平面図。
【図10】第2の発明の第2の実施例による液晶セルの
液晶分子配向方向と位相差板の遅相軸と偏光板の透過軸
とを示す平面図。
【図11】第2の発明の第3の実施例による液晶セルの
液晶分子配向方向と位相差板の遅相軸と偏光板の透過軸
とを示す平面図。
【符号の説明】
10…液晶表示体 20…液晶セル 20a…ホモジニアス配向液晶セルの液晶分子配向方向 21a…ツイスト配向液晶セルの上基板側における液晶
分子配向方向 22a…ツイスト配向液晶セルの下基板側における液晶
分子配向方向 20a…ホモジニアス配向液晶セルの液晶分子配向方向 21,22…透明基板 23…走査電極 24…信号電極 25,26…配向膜 28…液晶 30…位相差板 30a…遅相軸 31,32…偏光板 31a,32a…透過軸 33…反射板 40…表示駆動回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドットマトリックス液晶セルをはさんで一
    対の偏光板を配置するとともに、前記液晶セルと一方の
    偏光板との間に位相差板を設け、かつ前記位相差板はそ
    の遅相軸をこの位相差板が隣接する偏光板の透過軸に対
    し所定角度斜めにずらして配置してなり、前記液晶セル
    の各画素部に対応する部分の表示色がそれぞれ前記液晶
    セルの画素部に印加する電圧に応じて複数の色に変化す
    る液晶表示体と、 前記液晶セルの各画素部にそれぞれ前記複数の色を選択
    的に表示させる駆動電圧を印加する表示駆動手段とを備
    えたことを特徴とするカラー液晶表示装置。
  2. 【請求項2】液晶セルは液晶分子を両基板間においてツ
    イスト配向させたものであることを特徴とする請求項1
    に記載のカラー液晶表示装置。
  3. 【請求項3】液晶セルは液晶分子をホモジニアス配向さ
    せたものであることを特徴とする請求項1に記載のカラ
    ー液晶表示装置。
  4. 【請求項4】ドットマトリックス液晶セルの表面側に偏
    光板を配置し、前記液晶セルの裏面側に反射板を配置す
    るとともに、前記偏光板と反射板のいずれか一方と前記
    液晶セルとの間に位相差板を設け、かつ前記位相差板は
    その遅相軸を前記偏光板の透過軸に対して所定角度斜め
    にずらして配置してなり、前記液晶セルの各画素部に対
    応する部分の表示色がそれぞれ前記液晶セルの画素部に
    印加する電圧に応じて複数の色に変化する液晶表示体
    と、 前記液晶セルの各画素部にそれぞれ前記複数の色を選択
    的に表示させる駆動電圧を印加する表示駆動手段とを備
    えたことを特徴とするカラー液晶表示装置。
  5. 【請求項5】液晶セルは液晶分子を両基板間においてツ
    イスト配向させたものであることを特徴とする請求項4
    に記載のカラー液晶表示装置。
  6. 【請求項6】液晶セルは液晶分子をホモジニアス配向さ
    せたものであることを特徴とする請求項4に記載のカラ
    ー液晶表示装置。
JP5168798A 1993-04-12 1993-07-08 カラー液晶表示装置 Pending JPH0728026A (ja)

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JP5168798A JPH0728026A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 カラー液晶表示装置
US08/223,219 US5585950A (en) 1993-04-12 1994-04-05 STN LCD device displaying multiple colors in response to different voltages which includes a retardation plate
MYPI94000833A MY144447A (en) 1993-04-12 1994-04-07 Stn lcd device displaying multiple colors in response to different voltages which includes a retardation plate
TW083103065A TW345624B (en) 1993-04-12 1994-04-08 Color liquid crystal display apparatus
CN94103583.2A CN1076482C (zh) 1993-04-12 1994-04-12 彩色液晶显示装置
KR1019940007654A KR0154557B1 (ko) 1993-04-12 1994-04-12 컬러 액정 표시장치

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010225438A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Casio Computer Co Ltd 表示素子及び表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010225438A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Casio Computer Co Ltd 表示素子及び表示装置

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