JPH07279714A - ガス燃料エンジン - Google Patents

ガス燃料エンジン

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Publication number
JPH07279714A
JPH07279714A JP6074819A JP7481994A JPH07279714A JP H07279714 A JPH07279714 A JP H07279714A JP 6074819 A JP6074819 A JP 6074819A JP 7481994 A JP7481994 A JP 7481994A JP H07279714 A JPH07279714 A JP H07279714A
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JP
Japan
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air
control
fuel
gas fuel
fuel ratio
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Application number
JP6074819A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Suzuki
俊雄 鈴木
Hiromitsu Matsumoto
広満 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィードバック制御によっても目標空燃比の
混合気が得られない事態が発生する以前にユーザーに適
切な処置を促すことができるガス燃料エンジンを提供す
ること。 【構成】 ガス燃料の供給量を吸入空気量に応じて増減
させる可変ベンチュリ型ミキサ35と、ガス燃料供給系
への制御用空気(ブリードエア)の供給量を制御するブ
リードエア制御弁36と、混合気濃度が目標空燃比に対
してリッチ側にあるか又はリーン側にあるかを検出する
2 センサ21と、該センサ21の検出結果に基づい
て、混合気の空燃比が目標値となるよう、前記ブリード
エアの供給量をフィードバック制御するエンジン制御装
置(ECU)48を含んで構成される混合気形成装置3
0を備えるガス燃料エンジン1において、前記ECU4
8によるフィードバック制御における制御変数(補正係
数gfaf )が所定値を超えた場合にそのことを表示する
表示手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LPG、LNG、CN
G等のガスを燃料とするガス燃料エンジン、特に、ガス
燃料の供給量をフィードバック制御して目標空燃比の混
合気を形成するガス燃料エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】ガス燃料エンジンに供給すべき混合気を
形成する方法として、ガス燃料の供給量を吸入空気量に
応じて増減させるとともに、ガス燃料供給系に制御用空
気を供給し、混合気濃度が目標空燃比に対してリッチ側
にあるか又はリーン側にあるかを検出し、その検出結果
に基づいて、混合気の空燃比が目標値となるよう、前記
制御用空気の供給量をフィードバック制御する方法が知
られている。
【0003】而して、上記混合気形成方法によれば、吸
入空気量の変化に対してガス燃料供給量を正確に、且
つ、応答性良く追従させることができ、混合気の空燃比
を目標値(例えば、理論空燃比)に保つことができる。
【0004】ところで、上記方法を実現する混合気形成
装置としては、ガス燃料の供給量を吸入空気量に応じて
増減させる可変ベンチュリ型ミキサと、ガス燃料供給系
への制御用空気の供給量を制御する制御弁と、混合気濃
度が目標空燃比に対してリッチ側にあるか又はリーン側
にあるかを検出するセンサと、該センサの検出結果に基
づいて、混合気の空燃比が目標値となるよう、前記制御
用空気の供給量をフィードバック制御する制御手段を含
んで構成されるものが知られている。
【0005】而して、上記混合気形成装置においては、
制御用空気の供給量を制御するための制御弁は例えばス
テップモータによって駆動され、制御用空気供給量(つ
まり、混合気の空燃比)の前記フィードバック制御はス
テップモータのステップ数(つまり、制御弁の開度)S
TPを制御することによって行われており、より具体的
には、ステップ数STPに乗ずべき係数(以下、フィー
ドバック係数と称す)FKを制御することによって行わ
れている。
【0006】即ち、各時点でのステップ数STPは次
式;
【0007】
【数1】STP=FK×STP …(1) によって算出され、例えば、O2 センサ等の出力信号に
基づいて(つまり、混合気濃度が目標空燃比に対してリ
ッチ側にあるか又はリーン側にあるかによって)フィー
ドバック係数FKを時間tに対して所定の比率(=dF
K/dt)で増減させることによって制御用空気の供給
量のフィードバック制御が行われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記混合気
形成装置を備えるガス燃料エンジンにあっては、エアク
リーナの目詰まりによって吸気圧が経時的に低下し、或
いは可変ベンチュリ型ミキサにおけるニードル弁にカー
ボンが付着してガス燃料の通路面積が経時的に減少す
る。
【0009】従って、前記フィードバック制御を行わな
いで例えばステップモータのステップ数STPを固定す
れば、前記吸気圧の低下によってガス燃料の供給量が増
えて混合気の空燃比が次第に大きくなる反面、前記可変
ベンチュリ型ミキサにおけるガス燃料の通路面積の減少
によってガス燃料の供給量が減って混合気の空燃比が次
第に小さくなり、所望の空燃比の混合気を得ることがで
きず、排気特性の悪化を招く。
【0010】ところが、実際には、前述のフィードバッ
ク制御がなされ、混合気の空燃比が目標値に保たれる。
【0011】しかしながら、エアクリーナの目詰まりや
可変ベンチュリ型ミキサのニードル弁へのカーボンの付
着が発生すると、前記フィードバック制御によって目標
空燃比を得るためのステップモータのステップ数STP
が次第に変化するため、エアクリーナの目詰まり等の程
度によっては、フィードバック制御によって目標空燃比
を得ることが不可能な事態が発生し、排気特性の悪化を
招く原因となる。
【0012】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、フィードバック制御よっても
目標空燃比の混合気が得られない事態が発生する以前に
ユーザーに適切な処置を促すことができるガス燃料エン
ジンを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1記載の発明は、ガス燃料の供給量を吸入空気量
に応じて増減させる可変ベンチュリ型ミキサと、ガス燃
料供給系への制御用空気の供給量を制御する制御弁と、
混合気濃度が目標空燃比に対してリッチ側にあるか又は
リーン側にあるかを検出するセンサと、該センサの検出
結果に基づいて、混合気の空燃比が目標値となるよう、
前記制御用空気の供給量をフィードバック制御する制御
手段を含んで構成される混合気形成装置を備えるガス燃
料エンジンにおいて、前記制御手段によるフィードバッ
ク制御における制御変数が所定値を超えた場合にそのこ
とを表示する表示手段を設けたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記制御弁はステップモータによって
駆動され、前記フィードバック制御はステップモータの
ステップ数を制御することによって行われるものとし、
該フィードバック制御における前記制御変数をステップ
モータのステップ数に乗ずべき係数としたことを特徴と
する。
【0015】請求項3記載の発明は、前記請求項1又は
2記載の発明において、前記制御変数を補正すべき補正
係数を学習制御によって求め、この補正係数が所定値を
超えた場合に前記表示手段がそのことを表示するよう構
成したことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、ガス燃料の供給量
を吸入空気量に応じて増減させる可変ベンチュリ型ミキ
サと、ガス燃料供給系への制御用空気の供給量を制御す
る制御弁と、混合気濃度が目標空燃比に対してリッチ側
にあるか又はリーン側にあるかを検出するセンサと、該
センサの検出結果に基づいて、混合気の空燃比が目標値
となるよう、前記制御用空気の供給量をフィードバック
制御する制御手段を含んで構成される混合気形成装置を
備えるガス燃料エンジンにおいて、所定のスロットル開
度における吸気圧を検出する検出手段を設けるととも
に、該検出手段によって検出された吸気圧が所定値を超
えた場合にそのことを表示する表示手段を設けたことを
特徴とする。
【0017】
【作用】本発明によれば、エアクリーナの目詰まりのた
めに所定のスロットル開度における吸気圧が所定値を超
えた場合、或いはエアクリーナの目詰まり又は可変ベン
チュリ型ミキサのニードル弁へのカーボンの付着のため
に制御用空気の供給量のフィードバック制御における制
御変数が所定値を超えた場合には、表示手段によってそ
のことをユーザーに知らせるようにしたため、フィード
バック制御よっても目標空燃比の混合気が得られない事
態が発生する以前にユーザーに適切な処置を促すことが
できる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0019】図1は本発明に係るガス燃料エンジンの基
本構成図である。
【0020】図1に示すガス燃料エンジン1は水冷式4
気筒4バルブエンジンであって、そのシリンダブロック
2に形成された4つのシリンダボア2aのそれぞれには
ピストン3が摺動自在に嵌装されており、各ピストン3
はコンロッドを介して不図示のクランク軸に連結されて
いる。
【0021】又、上記シリンダブロック2の上部に被着
されたシリンダヘッド4の下部には燃焼凹部4aが形成
されており、該燃焼凹部4aと前記ピストン3の頂部3
aとの間には燃焼室5が形成されている。そして、シリ
ンダヘッド4の燃焼凹部4aには吸気ポート4bと排気
ポート4cがそれぞれ2つずつ開口しており、各吸気ポ
ート4b、排気ポート4cは吸気弁6、排気弁7によっ
てそれぞれ適当なタイミングで開閉される。即ち、吸気
弁6、排気弁7はスプリング8,9によって吸気ポート
4b、排気ポート4cを閉じる方向に付勢されており、
これらはヘッドカバー10内に回転自在に収納されたカ
ム軸11,12によって適当なタイミングで開閉され
る。
【0022】尚、前記シリンダブロック2とシリンダヘ
ッド4には冷却ジャケット13,14が形成されてお
り、これらの冷却ジャケット13,14にはクーラント
液が不図示のクーラントポンプによって循環せしめられ
て冷却に供される。
【0023】ところで、前記シリンダヘッド4には、前
記吸気ポート4bを介して燃焼室5に連通する吸気通路
15と、前記排気ポート4cを介して燃焼室5に連通す
る排気通路16が形成されており、吸気通路15には吸
気マニホールド17の一端が接続され、該吸気マニホー
ルド17の他端にはプリナムチャンバ18が設けられて
いる。
【0024】又、前記排気通路16には排気マニホール
ド19の一端が接続されており、該排気マニホールド1
9の他端には触媒コンバータ20が接続されており、同
排気マニホールド19の途中には、排気ガス中の酸素濃
度を検出するためのO2 センサ21が取り付けられてい
る。尚、上記触媒コンバータ20の触媒層は、一酸化炭
素(CO)と炭化水素(HC)の酸化及び窒素酸化物
(NOX )を還元するための所謂三元触媒を含んでい
る。
【0025】ところで、前記O2 センサ21は排気ガス
中の酸素濃度と大気中の酸素濃度との差を起電力に変換
するものであり、酸素濃度の差が所定値以上のとき、即
ち、混合気濃度が理論空燃比に対してリッチ側にあると
きに検出信号を出力するタイプのものが採用されてい
る。尚、O2 センサとしては、混合気濃度が理論空燃比
に対してリーン側にあるときに検出信号を出力するタイ
プのものを採用しても良い。
【0026】ところで、前記プリナムチャンバ18はE
GRバルブ22を有するEGR通路23によって前記排
気マニホールド19に連通接続されており、EGRバル
ブ22はEGRレギュレータ24からの吸気負圧で開閉
され、プリナムチャンバ18にEGRガスを導入する。
【0027】而して、前記プリナムチャンバ18の上流
側開口には、本発明に係る混合気形成装置30を介して
エアクリーナ25が接続されており、混合気形成装置3
0によって形成されて混合気は前記吸気マニホールド1
7を経てガス燃料エンジン1の前記燃焼室5に供給され
て燃焼に供される。
【0028】ここで、混合気形成装置30の構成を説明
する。
【0029】本実施例に係る混合気形成装置30は、前
記エアクリーナ25と前記プリナムチャンバ18とを連
通する吸気通路31と、該吸気通路31に一体的に形成
された燃料供給チャンバ32と、該燃料供給チャンバ3
2と不図示のガス燃料源とを連通接続するガス燃料通路
33と、前記燃料供給チャンバ32とエアクリーナ25
とを連通接続するブリードエア通路34と、前記吸気通
路31のベンチュリ部31aの通路面積を可変制御する
可変ベンチュリ型ミキサ35と、前記ブリードエア通路
34の通路面積を変えて前記燃料供給チャンバ32に供
給される制御用空気としてのブリードエアの量を制御す
るブリードエア制御弁(以下、ABCVと称す)36
と、前記燃料供給チャンバ32に供給される燃料の圧力
を調整するレギュレータ60を含んで構成されている。
【0030】上記可変ベンチュリ型ミキサ35は、前記
吸気通路31のベンチュリ部31aに設けられており、
これは密閉ボックス状のチャンバ37と、該チャンバ3
7内に摺動自在に嵌装されたピストン38を有してお
り、該ピストン38の先端には、前記燃料供給チャンバ
32の主ジェット32aに対して出没するニードル弁
(メータリングロッド)39が取り付けられている。
尚、主ジェット32a及びニードル弁39は、如何なる
吸入空気量に対しても前記ABCV36の開度の平均値
が略一定のまま空燃比を略一定に維持できる形状を有し
ている。
【0031】而して、上記ピストン38はチャンバ内3
7に縮装されたスプリング40によって閉じ方向(図1
の左方向)に付勢されており、チャンバ37内には該ピ
ストン38によって区画されるエア室S1,S2が形成
されている。そして、一方のエア室S1はポート41を
介して前記吸気通路31のベンチュリ部31aに連通し
ており、他方のエア室S2はポート42を介して大気に
連通している。
【0032】ところで、前記吸気通路31の可変ベンチ
ュリ型ミキサ35の下流側には、スロットル操作によっ
て開閉するスロットル弁43が設けられている。
【0033】他方、前記エアクリーナ25には、吸入空
気量を測定するためのエアフローメータ47が取り付け
られており、該エアフローメータ47の出力はエンジン
制御装置(以下、ECUと称す)48に入力される。
尚、図示していないが、エアクリーナ25にはフィルタ
エレメントの目詰まりを検出するための目詰まりセンサ
が設けられており、該目詰まりセンサの出力も同様に前
記ECU48に入力される。更に、ECU48には、前
記スロットル弁43の開度(負荷)、クーラント液の温
度、エンジン回転数、前記O2 センサ21の出力、排気
温度、絶対吸気圧、不図示の負圧センサの出力等の各種
信号が入力される。
【0034】又、前記可変ベンチュリ型ミキサ35に
は、燃料供給チャンバ32から導出するアイドルディス
チャージライン49、燃料遮断弁51、調整可能なニー
ドル弁52及びアイドルポート53を含むアイドル回路
50が設けられており、アイドルポート53は、吸気通
路31内において前記スロットルバルブ43のアイドル
位置下流側に開口している。更に、吸気通路31のスロ
ットル弁43よりも下流側には、負圧スイッチ54が設
けられている。尚、上記燃料遮断弁51は前記ECU4
8によってその開閉が制御され、これにより前記アイド
ルディスチャージライン49を通る燃料量が制御され
る。
【0035】ところで、本実施例では、前記ABCV3
6はステップモータ55によって駆動されてその開度が
制御され、ステップモータ55は後述のフィードバック
制御によってその駆動が制御される。
【0036】尚、図1において、56は燃料供給制御
弁、57は燃料遮断弁、58はアイドルスピード制御
弁、59は補助燃料供給弁である。ここで、前記燃料供
給チャンバ32にガス燃料を供給するための前記レギュ
レータ(ベーパライザ)60の構成を説明する。
【0037】レギュレータ60は、そのハウジング61
内に導入路62を有しており、該導入路62には導入管
63が接続されている。そして、この導入路62は第1
圧力調整ポート64まで延出しており、該第1圧力調整
ポート64は第1圧力調整弁65によってその開閉が制
御され、第1圧力調整弁65は調節ねじ66、スプリン
グ67等を含む第1付勢部材68によって作動する。
【0038】又、ハウジング61内には第1蓋板69が
装着されており、これによりハウジング61内には第1
圧力調整室70が形成されている。尚、第1付勢部材6
8の調節により、前記第1圧力調整室70のガス燃料の
圧力は約0.3atgに設定される。
【0039】更に、ハウジング61内の前記第1蓋板6
9の逆側にはダイヤフラム71と第2蓋板72が装着さ
れており、これにより第2圧力調整室73が形成されて
いる。そして、第2圧力調整室73は通路74を介して
前記第1圧力調整室70に連通している。
【0040】又、上記通路74の第2圧力調整室73の
側には、開閉可能な第2圧力調整弁75が設けられてお
り、該第2圧力調整弁75は、前記ダイヤフラム71と
連動する第2付勢部材76によってその作動が制御され
る。尚、ダイヤフラム71の背面側には大気ポート77
を介して大気圧が作用している。
【0041】而して、前記第2付勢部材76の調節によ
って、前記第2圧力調整室73内のガス燃料の圧力は大
気圧よりも僅かに低い圧力に設定され、このように設定
されたガス燃料が前記ガス燃料通路33を通って前記燃
料供給チャンバ32に供給される。
【0042】尚、ハウジング61内には加熱通路78が
設けられており、エンジン1の前記冷却ジャケット1
3,14での熱交換によって加熱されたクーラント液が
加熱通路78を通過して循環することによって、レギュ
レータ60の内部においてより安定したガス温度が維持
され、より燃料の良好な気化と調整作用が行われる。
【0043】次に、混合気形成装置30の作用を説明す
る。
【0044】ガス燃料エンジン1が駆動され、該エンジ
ン1の吸入行程において吸気弁6が開いて排気弁7が閉
じ、ピストン3がシリンダボア2a内を下降すると、シ
リンダボア2a内に発生する負圧に引かれて空気がエア
クリーナ25内に吸引され、該空気はエアクリーナ25
によって浄化された後、吸気通路31を図1の矢印方向
に流れる。尚、このとき、吸入空気量は前記エアフロー
メータ47によって検出され、その検出信号は前記EC
U48に入力される。又、同様にエンジン回転数、絶対
吸気負圧等も検出され、それらの検出信号もECU48
に入力される。
【0045】ところで、エアクリーナ25に導入された
空気の一部はブリードエア(制御用空気)としてブリー
ドエア通路34から燃料供給チャンバ32に供給され、
これによって燃料供給チャンバ32内の圧力が調整さ
れ、該燃料供給チャンバ32への燃料供給量が制御され
る。つまり、レギュレータ60によって気化された燃料
の燃料供給チャンバ32への供給量はガス燃料通路33
の圧力と燃料供給チャンバ32内の圧力との差圧によっ
て決定されるため、前述のようにブリードエアの供給量
を制御して燃料供給チャンバ32内の圧力を変えること
によって燃料の供給量を制御することができる。
【0046】ここで、ブリードエアの供給量はABCV
36の開度調整によって行なわれ、ABCV36の開度
調整はステップモータ55をフィードバック制御するこ
とによってなされる。
【0047】而して、スロットル弁43が全閉状態にあ
るアイドリング状態においては、吸気通路31における
吸入空気量が小さく、吸気通路31のベンチュリ部31
aは略大気圧に保たれるため、前記可変ベンチュリ型ミ
キサ35のエア室S1,S2の内圧は略同等(大気圧)
となってピストン38には差圧に基づく力が作用せず、
該ピストン38はスプリング40の付勢力によってその
ニードル弁39が燃料供給チャンバ32の主ジェット3
2aを閉じる位置で静止している。
【0048】従って、エンジン1がアイドリング状態に
あるときには、前記アイドル回路50から燃料が供給さ
れるが、このとき、アイドルディスチャージライン49
の燃料供給チャンバ32との連結部が前記エアブリード
通路34の燃料供給チャンバ32との連結部よりも主ジ
ェット32a側に配置されているため、アイドルディス
チャージライン49の上流側においてブリードエアによ
る燃料供給量の制御が行われる。このため、ブリードエ
アによって制御された燃料がアイドルディスチャージラ
イン49に流れることとなり、この結果、アイドル回路
50の応答性が高められる。
【0049】次に、スロットル操作によってスロットル
弁43が徐々に開かれてエンジン1の運転状態がアイド
リング状態を脱してオフアイドル状態となると、吸気通
路31を流れる吸入空気量が増え、吸気通路31のベン
チュリ部31aに負圧が発生する。そして、この負圧は
ポート41を介して可変ベンチュリ型ミキサ35の一方
のエア室S1に作用するため、ピストン38は両エア室
S1,S2の差圧(つまり、吸入空気量)に比例する力
によってチャンバ37側(図1の右方)に移動し、その
先部に取り付けられたニードル弁39が燃料供給チャン
バ32の主ジェット32aを開く。このため、主ジェッ
ト32aの開口面積が増大し、この開口面積の増大に見
合う量のガス燃料が燃料供給チャンバ32から吸気通路
31に流出し、この燃料がそこを流れる空気と混合して
所定空燃比の混合気が形成され、この混合気はプリナム
チャンバ18、吸気マニホールド17及びエンジン1の
シリンダヘッド4に形成された各気筒の吸気通路15を
経て吸気ポート4bから燃焼室5に供給されて燃焼に供
される。
【0050】そして、燃焼室5での混合気の燃焼によっ
て生じた排気ガスは、エンジン1が排気行程に移行して
吸気弁6が閉じて排気弁7が開き、ピストン3がシリン
ダボア2a内を上昇すると、燃焼室5から排気通路16
及び排気マニホールド19を経て触媒コンバータ20を
通過し、これに含まれるCO、HC、NOX 等が触媒コ
ンバータ20によって還元されて浄化された後、不図示
の排気・消音装置を経て大気中に排出される。
【0051】而して、このオフアイドル状態において
も、前述と同様にフィードバック制御によってステップ
モータ55が制御され、ABCV36の開度の調整によ
って燃料供給チャンバ32へのブリードエアの供給量が
制御される。
【0052】ここで、上記フィードバック制御について
説明する。
【0053】ステップモータ55のフィードバック制御
は、該ステップモータ55のステップ数STP(=0〜
200)を制御することによってなされ、本実施例で
は、制御変数としてステップ数STPに乗ずべきフィー
ドバック係数FKが制御される。
【0054】即ち、各時点でのステップ数STPは次
式;
【0055】
【数2】 STP=(FK+1000)×STP/1000 …(2) によって算出され、フィードバック係数FKはO2 セン
サ21の出力信号(つまり、混合気濃度が目標空燃比に
対してリッチ側にあるか否か)に基づいて図2に示す時
間的な変化率(=dFK/dt)でもって制御される。
【0056】ここで、フィードバック係数FKの時間的
な変化率(=dFK/dt)を決定するものとして以下
の6つの因子が規定されている(図2参照)。
【0057】リッチディレイ リーンディレイ リッチスキップ リーンスキップ リッチ比例係数 リーン比例係数 尚、図2に示すように、フィードバック係数FKの上限
値がリーン側、下限値がリッチ側に対応する。
【0058】而して、本実施例では、フィードバック係
数FKはエンジン負荷(実際には、絶対吸気圧)の関数
とされ、前記6つの因子〜を各絶対吸気圧300,
450,600,760mmHgに対して表1に示すよ
うに規定している。尚、表1に示す絶対吸気圧300,
450,600,760mmHgの中間の値に対する各
因子〜の値は補間法によって求められる。
【0059】
【表1】 尚、表1において、リッチタイマ周期TRとリッチ係数
SRは図2に示すようにのリッチ比例係数を規定し、
リーンタイマ周期TLとリーン係数はSLはのリーン
比例係数を規定する。
【0060】ここで、フィードバック制御の手順を図2
を参照しながら図3に示すフローチャートに従って説明
する。尚、図2に示すフィードバック係数FKにおい
て、鎖線はステップモータ55(ABCV36)の実際
の作動に対するフィードバック係数FKの時間的変化を
示す。
【0061】前記ECU48はO2 センサ21から入力
される信号によって混合気濃度が目標空燃比(理論空燃
比)に対してリッチ側にあるか否かを判断する(図4の
STEP1)。
【0062】O2 センサ21の起電力が所定値(例え
ば、500mV)を超えると、図2に示すように、O2
センサ21の出力はONとなり、混合気濃度はリーン側
からリッチ側に反転するため、STEP1での判断結果はY
ESとなり、次に、リッチフラグ=1であるか否かが判
断される(STEP2)。この場合、リッチ状態に反転する
以前のリーン状態においてはリッチフラグ=0に設定さ
れているため(STEP20参照)、STEP2での判断結果は
NOとなり、ここでリッチフラグ=1に設定され(STEP
3)、その後、リッチスキップがOFF(クリア)され
(STEP4)、リッチディレイタイマもリセットされる
(STEP5)。続いて、リーンディレイタイマがリセット
され(STEP6)、更に、リッチタイマもリセットされ
(STEP7)、リターンされる(STEP8)。
【0063】前述のようにリッチフラグ=1に設定され
たため(STEP3)、STEP2での判断結果はYESとな
り、STEP9へ進み、そこでリッチスキップがONか否か
が判断されるが、STEP4においてリッチスキップはOF
Fされているため、STEP9での判断結果はNOとなり、
リッチディレイタイマがカウントアップされ(STEP1
0)、このカウントアップはリッチディレイタイマ≧
となるまで継続される(STEP11)。そして、リッチデ
ィレイタイマ≧となると、リッチスキップがONされ
(STEP12)、フィードバック係数FKにが加算され
る(FK=FK+)(STEP13)。
【0064】上述のようにフィードバック係数FKに
が加算されると、フィードバック係数FKは瞬時に増え
て前記(2)式によって算出されるステップモータ55
のステップ数STPが大きくなり、この結果、ABCV
36の開度が大きくなって燃料供給チャンバ32へのブ
リードエアの供給量が増え、燃料供給チャンバ32内の
圧力が高くなって燃料の供給量が減少し、この結果、混
合気の空燃比は目標空燃比に対してリーン側へ移行す
る。
【0065】以上の処理が終了した時点でリッチスキッ
プはONされているため(STEP12)、STEP9での判断
結果はYESとなり、次に、リッチタイマ≧TRとなる
までリッチタイマがカウントアップされる(STEP14〜
16)。そして、リッチタイマ≧TRとなると、フィー
ドバック係数FKにリッチ係数SRが加算(FK=FK
+SR)され(STEP17)、リッチタイマがリセットさ
れる(STEP18)。
【0066】上述のようにフィードバック係数FKにリ
ッチ係数SRが加算されると、前記(2)式によって算
出されるステップモータ55のステップ数STPが更に
大きくなり、この結果、ABCV36の開度が大きくな
って燃料供給チャンバ32へのブリードエアの供給量が
更に増え、燃料供給チャンバ32内の圧力が更に高くな
って燃料の供給量が更に減少し、この結果、混合気の空
燃比は目標空燃比に対して更にリーン側へ移行する。
【0067】上述の結果、O2 センサ21の出力がOF
Fに反転すると、その時点から以上とは逆にフィードバ
ック係数FKが減じられ、混合気の空燃比が目標空燃比
に対してリッチ側に移行せしめられる。
【0068】即ち、O2 センサ21の起電力が所定値
(例えば、500mV)以下に下がると、図2に示すよ
うに、O2 センサ21の出力はOFFとなり、混合気濃
度はリッチ側からリーン側に反転するため、STEP1での
判断結果はNOとなり、次に、リッチフラグ=0である
か否かが判断される(STEP19)。この場合、リーン状
態に反転する以前のリッチ状態においてはリッチフラグ
=1に設定されているため(STEP3参照)、STEP19で
の判断結果はNOとなり、ここでリッチフラグ=0に設
定され(STEP20)、その後、リーンスキップがOFF
(クリア)され(STEP21)、リーンディレイタイマも
リセットされる(STEP22)。続いて、リッチディレイ
タイマがリセットされ(STEP23)、更に、リーンタイ
マもリセットされ(STEP24)、リターンされる(STEP
25)。
【0069】前述のようにリッチフラグ=0に設定され
たため(STEP20)、STEP19での判断結果はYESと
なり、STEP26へ進み、そこでリーンスキップがONか
否かが判断されるが、STEP20においてリーンスキップ
はOFFされているため、STEP26での判断結果はNO
となり、リーンディレイタイマがカウントアップされ
(STEP27)、このカウントアップはリーンディレイタ
イマ≧となるまで継続される(STEP28)。そして、
リーンディレイタイマ≧となると、リーンスキップが
ONされ(STEP29)、フィードバック係数FKから
が減算される(FK=FK−)(STEP30)。
【0070】上述のようにフィードバック係数FKから
が減算されると、フィードバック係数FKは瞬時に小
さくなって前記(2)式によって算出されるステップモ
ータ55のステップ数STPも小さくなり、この結果、
ABCV36の開度が小さくなって燃料供給チャンバ3
2へのブリードエアの供給量が減り、燃料供給チャンバ
32内の圧力が低くなって燃料の供給量が増大し、この
結果、混合気の空燃比は目標空燃比に対してリッチ側へ
移行する。
【0071】以上の処理が終了した時点でリーンスキッ
プはONされているため(STEP29)、STEP26での判
断結果はYESとなり、次に、リーンタイマ≧TLとな
るまでリーンタイマがカウントアップされる(STEP31
〜33)。そして、リーンタイマ≧TLとなると、フィ
ードバック係数FKからリーン係数SLが減算(FK=
FK−SL)され(STEP34)、リーンタイマがリセッ
トされる(STEP35)。
【0072】上述のようにフィードバック係数FKから
リーン係数SLが加算されると、前記(2)式によって
算出されるステップモータ55のステップ数STPが更
に小さくなり、この結果、ABCV36の開度が小さく
なって燃料供給チャンバ32へのブリードエアの供給量
が更に減り、燃料供給チャンバ32内の圧力が更に低く
なって燃料の供給量が更に増大し、この結果、混合気の
空燃比は目標空燃比に対して更にリッチ側へ移行する。
【0073】而して、以上のようなフィーバック制御を
繰り返すことによって混合気の空燃比は目標値に保持さ
れるが、本実施例においては、前述のようにフィードバ
ック係数FKが吸入空気量に影響するパラメータである
エンジン負荷(絶対吸気圧)の関数として求められるた
め、エンジン負荷によるフィードバック係数FKの変化
率の相異や吸入空気量が小さい領域における空燃比の変
化量の相異を補償することができ、混合気の空燃比をエ
ンジン1の全運転領域に亘って目標値に正確に設定する
ことができる。
【0074】又、本実施例によれば、フィードバック係
数FKの時間的な変化率をエンジン負荷に応じて変える
ことができるため、吸入空気量に対してフィードバック
周波数を一定にすることができ、この結果、エンジン1
の全運転領域に亘って混合気の空燃比のバラツキを小さ
く抑えることができるとともに、触媒コンバータ20に
よる排気ガスの浄化率を高く保つこともできる。
【0075】ところで、本実施例においては、前記エア
クリーナ25の目詰まり及び前記可変ベンチュリ型ミキ
サ35におけるニードル弁39へのカーボンの付着を常
時監視し、それらの程度が或る限度を超えると、そのこ
とをユーザーに知らせてユーザーに適切な処置を促すよ
うにしている。
【0076】具体的には、前記(2)式に乗ずべき補正
係数gfaf を導入してステップモータ55のステップ数
STPを次式:
【0077】
【数3】 STP=gfaf ×jfaf ×STP/1000 …(3) ここに、jfaf =1000+FK …(4) によって算出し、上記フィードバック制御値jfaf に目
標幅を設定し、その目標幅を監視することによって前記
補正係数gfaf の学習を行なう方法が採られている。
【0078】上記補正係数gfaf はエアクリーナ25の
目詰まりと可変ベンチュリ型ミキサ35におけるニード
ル弁39へのカーボンの付着の程度によって変化する係
数であって、混合気の空燃比を目標値(理論空燃比)に
保つためにステップモータ55のステップ数STPを変
化させるための係数である。
【0079】ところで、エアクリーナ25の目詰まりの
影響が最も顕著に現れるのは高負荷運転域であり、可変
ベンチュリ型ミキサ35におけるニードル弁39へのカ
ーボンの付着の影響が最も顕著に現れるのはアイドル運
転域である。
【0080】ここで、前記補正係数gfaf の学習制御ル
ーチンを用いたエアクリーナ25の目詰まりとニードル
弁39へのカーボンの付着の検出とそれに対する対処
(ランプ表示)を図4に示すフローチャートに基づいて
説明する。
【0081】学習ルーチンにおいては、先ず、フィード
バック制御中か否かが判断され(図4のSTEP1)、フィ
ードバック制御がなされている場合には、混合気をリッ
チ側へフィードバック制御しているか否か、つまり、フ
ィードバック係数FK(jfaf )を減少させているか否
かが判断される(STEP2)。
【0082】フィードバック係数FK(jfaf )を減少
させて混合気をリッチ化している場合、前記(4)式に
て表わされるフィードバック制御値jfaf が目標幅以内
にあるか否かが判断され(STEP3)、可変ベンチュリ型
ミキサ35のニードル弁39へのカーボンの付着が甚だ
しいためにフィードバック制御値jfaf が目標範囲を超
えている場合には、補正係数gfaf を減算し(STEP
4)、減算した後の補正係数gfaf を学習値としてこの
値gfaf が下限値MINを下回ったか(gfaf <MI
N)否かが判断される(STEP5)。
【0083】上記判断の結果、補正係数gfaf が下限値
MINを下回っていなければ(gfaf ≧MIN)、減算
された補正係数gfaf を用いて前記(3)式によってフ
ィードバック制御されるべきステップモータ55のステ
ップ数STPが算出され、ステップモータ55のステッ
プ数STPはより大きな減少率で下げられる。この結
果、ブリードエアの供給量が絞られ、ニードル弁39へ
のカーボンの付着によって主ジェット23aとニードル
弁39との間の通路面積が減少した分だけ燃料供給チャ
ンバ32へのガス燃料の供給量が増加し、これによって
混合気の空燃比が目標値に維持される。このとき、目標
空燃比の混合気を得るためのステップモータ55のステ
ップ数STPは小さい側へ移行する。
【0084】又、補正係数gfaf が下限値MINを下回
っていれば(gfaf <MIN)、前記ECU48は図5
に示すリレー回路80を駆動してランプ90に通電し、
該ランプ90を点灯してユーザーに異常(ニードル弁3
9へのカーボンの付着)を知らせ(STEP6)、ユーザー
に適切な処置を促す。
【0085】一方、混合気をリーン側へフィードバック
制御しているか否か、つまり、フィードバック係数FK
(jfaf )を減少させているか否かの判断(STEP2)の
結果、フィードバック係数FK(jfaf )を増加させて
混合気をリーン化している場合、フィードバック制御値
faf は目標幅以内にあるか否かが判断され(STEP
7)、エアクリーナ25の目詰まりが甚だしいためにフ
ィードバック制御値jfafが目標範囲を超えている場合
には、補正係数gfaf を加算し(STEP8)、加算した後
の補正係数gfaf を学習値としてこの値gfaf が上限値
MAXを超えたか(gfaf >MAX)否かが判断される
(STEP9)。
【0086】上記判断の結果、補正係数gfaf が上限値
MAX以下であれば(gfaf ≦MAX)、加算された補
正係数gfaf を用いて前記(3)式によってフィードバ
ック制御されるべきステップモータ55のステップ数S
TPが算出され、ステップモータ55のステップ数ST
Pはより大きな増加率で増加せしめられる。この結果、
ブリードエアの供給量が増やされ、エアクリーナ25の
目詰まりによって吸気圧が下がった分だけ燃料供給チャ
ンバ32へのガス燃料の供給量が減少し、これによって
混合気の空燃比が目標値に維持される。このとき、目標
空燃比の混合気を得るためのステップモータ55のステ
ップ数STPは大きい側へ移行する。
【0087】又、補正係数gfaf が上限値MAXを超え
ていれば(gfaf >MAX)、前記ECU48は図5に
示すリレー回路80を駆動してランプ90に通電し、該
ランプ90を点灯してユーザーに異常(エアクリーナ2
5の目詰まり)を知らせ(STEP6)、ユーザーに適切な
処置を促す。
【0088】以上のように、本実施例では、学習制御に
よって得られた補正係数gfaf を監視することによって
エアクリーナ25の目詰まりやニードル弁39へのカー
ボンの付着を検知し、それらの程度が或る限度を超える
と、そのことをユーザーに知らせて適切な処置を促すよ
うにしたため、フィードバック制御によっても目標空燃
比の混合気が得られない事態の発生が事前に防がれる。
【0089】尚、以上の実施例では、補正係数gfaf
監視することによってエアクリーナ25の目詰まりやニ
ードル弁39へのカーボンの付着を検知したが、エアク
リーナ25の目詰まりは所定のスロットル開度における
吸気圧を不図示の検出手段によって検出することによっ
ても検知することができる。つまり、スロットル弁43
の各開度における吸気圧の下限値を規定しておき、各ス
ロットル開度において検出された吸気圧が規定値以下に
下がれば、エアクリーナ25の目詰まりの程度が大きい
としてランプ表示等によってユーザーにそのことを知ら
せ、ユーザーに適切な処置を促すことができる。
【0090】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、エアクリーナの目詰まりのために所定のスロット
ル開度における吸気圧が所定値を超えた場合、或いはエ
アクリーナの目詰まり又は可変ベンチュリ型ミキサのニ
ードル弁へのカーボンの付着のために制御用空気の供給
量のフィードバック制御における制御変数が所定値を超
えた場合には、表示手段によってそのことをユーザーに
知らせるようにしたため、フィードバック制御によって
も目標空燃比の混合気が得られない事態が発生する以前
にユーザーに適切な処置を促すことができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス燃料エンジンの基本構成図で
ある。
【図2】O2 センサ出力とフィードバック係数との関係
を示す図である。
【図3】フィードバック制御の手順を示すフローチャー
トである。
【図4】学習制御ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図5】ランプ点灯回路を示す図である。
【符号の説明】
1 ガス燃料エンジン 21 O2 センサ 30 混合気形成装置 33 ガス燃料通路 34 ブリードエア通路 35 可変ベンチュリ型ミキサ 36 ブリードエア制御弁(ABCV) 48 エンジン制御装置(ECU) 55 ステップモータ 80 ランプ(表示手段) FK フィードバック係数(制御変数) gfaf 補正係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 21/02 311 M A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス燃料の供給量を吸入空気量に応じて
    増減させる可変ベンチュリ型ミキサと、ガス燃料供給系
    への制御用空気の供給量を制御する制御弁と、混合気濃
    度が目標空燃比に対してリッチ側にあるか又はリーン側
    にあるかを検出するセンサと、該センサの検出結果に基
    づいて、混合気の空燃比が目標値となるよう、前記制御
    用空気の供給量をフィードバック制御する制御手段を含
    んで構成される混合気形成装置を備えるガス燃料エンジ
    ンにおいて、前記制御手段によるフィードバック制御に
    おける制御変数が所定値を超えた場合にそのことを表示
    する表示手段を設けたことを特徴とするガス燃料エンジ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記制御弁はステップモータによって駆
    動され、前記フィードバック制御はステップモータのス
    テップ数を制御することによって行われ、該フィードバ
    ック制御における前記制御変数はステップモータのステ
    ップ数に乗ずべき係数であることを特徴とする請求項1
    記載のガス燃料エンジン。
  3. 【請求項3】 前記制御変数を補正すべき補正係数を学
    習制御によって求め、この補正係数が所定値を超えた場
    合に前記表示手段がそのことを表示することを特徴とす
    る請求項1又は2記載のガス燃料エンジン。
  4. 【請求項4】 ガス燃料の供給量を吸入空気量に応じて
    増減させる可変ベンチュリ型ミキサと、ガス燃料供給系
    への制御用空気の供給量を制御する制御弁と、混合気濃
    度が目標空燃比に対してリッチ側にあるか又はリーン側
    にあるかを検出するセンサと、該センサの検出結果に基
    づいて、混合気の空燃比が目標値となるよう、前記制御
    用空気の供給量をフィードバック制御する制御手段を含
    んで構成される混合気形成装置を備えるガス燃料エンジ
    ンにおいて、所定のスロットル開度における吸気圧を検
    出する検出手段を設けるとともに、該検出手段によって
    検出された吸気圧が所定値を超えた場合にそのことを表
    示する表示手段を設けたことを特徴とするガス燃料エン
    ジン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100353982B1 (ko) * 1999-10-11 2002-09-26 현대자동차주식회사 시엔 가스 차량의 고장 체크 시스템
JP2009121464A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Volvo Construction Equipment Ab 掘削機用エンジン回転数制御装置及びその制御方法

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