JPH0727954U - 蓋開閉装置のストッパ機構 - Google Patents

蓋開閉装置のストッパ機構

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JPH0727954U JP5905293U JP5905293U JPH0727954U JP H0727954 U JPH0727954 U JP H0727954U JP 5905293 U JP5905293 U JP 5905293U JP 5905293 U JP5905293 U JP 5905293U JP H0727954 U JPH0727954 U JP H0727954U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】自動車のコンソールボックスの蓋を両側から開
閉可能とする蓋開閉装置のストッパ機構を、蓋体を開い
たときに邪魔にならず外観に優れたものとするととも
に、がたつきの少ないものとする。 【構成】一端が蓋体2の前後方向の端面中央に揺動自在
に取付けられる伸縮自在な伸縮ロッド40と、蓋体2が
取り付く開口の前後方向内端面に左右方向に伸びるよう
設けられ、伸縮ロッド40の他端を揺動自在かつ左右方
向に摺動自在に支持案内するガイド手段50とより構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車のコンソールボックスの蓋を両側(運転席側と助手席 側と)から開閉可能とする蓋開閉装置において、蓋の開動を所定の全開位置まで に規制するストッパ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のコンソールボックス等は、例えば特開平3−7636号公報に見られ るように、蓋が両側(運転席側と助手席側と)から開閉可能とされることがある 。従来この種の両開き蓋開閉装置においては、蓋のストッパ機構が特に設けられ ておらず、蓋はその端縁等がボックスの開口縁部等に当接するまで開くことがで きるのが通常であった。
【0003】 なお、実開昭60−42869号公報に示されるように、蓋をボックスに対し て左右一対の円弧状のステーにより支持して両開き自在とし、この円弧状のステ ーの端に設けた鍔状部をボックス内面に当接させることにより、蓋の開動を所定 の全開位置までに阻止する装置も提案されている。しかしこの装置であると、蓋 を開けたときにはステーが大きく側面に張出し、蓋を閉じたときにはステーがボ ックス内に長く垂れ下がった状態となる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このため、上記特開平3−7636号公報に見られるような開閉装置であると 、蓋が大きく開けられる度に、蓋の端縁等がボックスの開口縁部に押し付けられ るので、この当接部分の表面仕上層が剥がれる等の損傷が生じることがあった。 また、実開昭60−42869号公報に示される装置であると、蓋を開けたと きにステーが邪魔になるとともに外観を損うという問題や、蓋を閉めた状態にお いてステーががたついて異音を生じる等の問題があった。
【0005】 本考案は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、 邪魔にならずかつがたつきも少ない構造で、蓋体の開動を所定の全開位置までに 阻止できる蓋開閉装置のストッパ機構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところは、 蓋体(2)を左右両側から開閉可能とする蓋開閉装置のストッパ機構であって 、 一端が蓋体(2)の前後方向の端面中央に揺動自在に取付けられる伸縮自在な 伸縮ロッド(40)と、蓋体(2)が取り付く開口の前後方向内端面に左右方向 に伸びるよう設けられ、前記伸縮ロッド(40)の他端を揺動自在かつ左右方向 に摺動自在に支持案内するガイド手段(50)とを備え、 蓋体(2)が全開位置まで開かれたとき、前記伸縮ロッド(40)が限界長さ まで伸びかつ該伸縮ロッド(40)の他端が前記ガイド手段(50)における摺 動限界に位置して蓋体(2)のさらなる開動を阻止するよう、前記伸縮ロッド( 40)の限界長さ及び前記ガイド手段(50)の摺動限界の位置が設定されてい ることを特徴とする蓋開閉装置のストッパ機構に存する。
【0007】
【作用】
本考案の蓋開閉装置のストッパ機構であると、蓋体(2)が全開位置まで開か れると、伸縮ロッド(40)が限界まで伸びてかつその摺動端部がガイド手段( 50)の摺動限界に位置するので、伸縮ロッド(40)が蓋体が取り付く開口と 蓋体(2)との間で張って蓋体(2)のそれ以上の開動を阻止する。
【0008】 そして、ストッパ機構を構成する伸縮ロッドは、常にその両端が支持されてい るのでがたつき難い。また、蓋体(2)を開けたとき伸縮ロッド(40)は蓋体 (2)に沿うように立上がった姿勢となるので、邪魔にならず外観も損なわない 。
【0009】
【実施例】
以下、図1〜7に基づき本考案の一実施例を説明する。 図1,2はこの実施例の蓋開閉装置を適用したコンソールボックスの一部をス トッパ機構が設けられた端部において破断した側面図、図3は同コンソールボッ クスの縦断面図、図4はこの実施例のストッパ機構を構成する伸縮ロッドの部分 断面図、図5,6は同コンソールボックスの上面図、図7は同コンソールボック スの一部を中央において破断した側面図である。
【0010】 このコンソールボックスは、例えば合成樹脂よりなるもので、直方体状のボッ クス本体1と、このボックス本体1の上部開口を塞ぐ蓋体2とよりなり、後述す る如く、蓋開閉装置のヒンジピン11a,11b又はヒンジピン12a,12b を中心として蓋体2が左右両方向に開動自在となっているものである。
【0011】 そして、本実施例の蓋開閉装置のストッパ機構は、図1に示すように、一端が 蓋体2の前後方向(図5における上下方向)の端面中央に揺動自在に取付けられ る伸縮ロッド40と、ボックス本体1における上部開口の前後に位置する縁部1 aの内面に左右方向(図5における左右方向)に伸びるよう形成され、伸縮ロッ ド40の他端を揺動自在かつ左右方向に摺動自在に支持案内するスリット50( ガイド手段)とよりなる。なお、このストッパ機構は、蓋体2の前後両側に設け られていてもよいし、片側にのみ設けられてもよい。
【0012】 伸縮ロッド40は、蓋体2を閉めたときに蓋体2の端面に形成された凹部5に 収納される断面矩形の筒状部41及び棒状部42を有し、棒状部42の一端側が 筒状部41内に摺動自在嵌合して出没することで、伸縮するものである。筒状部 41内には圧縮コイルバネ43が押し縮められて挿入されており、棒状部42を 突出方向(すなわち伸び方向)に付勢しているが、図4に示すように棒状部42 の挿入端部に形成された大径部が筒状部41の基端に係合することで、棒状部4 2の突出長さ(すなわち伸び長さ)が規制されるようになっている。
【0013】 この伸縮ロッド40の筒状部41側の端部(一端)には、図3に示す如く、蓋 体2の凹部5をなす壁の丸孔を貫通するピン状部44が設けられ、このピン状部 44を介して伸縮ロッド40の筒状部41側の端部が蓋体2に対して揺動自在と なっている。また、この伸縮ロッド40の棒状部42側の端部(他端)には、図 3に示す如く、前記スリット50を貫通するピン状部45が設けられ、このピン 状部45を介して伸縮ロッド40の棒状部42側の端部がスリット50に対して 揺動自在かつ摺動自在に支持されている。
【0014】 伸縮ロッド40の限界長さ及びスリット50の両端位置(前記ピン状部45の 摺動限界の位置)は、蓋体2が図1に示す如く直立する位置(全開位置)まで開 かれたとき、伸縮ロッド40が限界長さまで伸びかつ前記ピン状部45がスリッ ト50の両端に位置して蓋体2のさらなる開動を阻止するよう設定されている。 また、前記ピン状部45とスリット50間の摩擦係数、あるいは前記圧縮コイル バネ43の付勢力等は、蓋体2が全開位置から閉じられるときに、前記ピン状部 45とスリット50間に滑り(摺動)が生じないように設定されている。
【0015】 次に上記ストッパ機構の作用を説明する。 伸縮ロッド40の摺動端部(ピン状部45)がスリット50の左端にある状態 から、図1の鎖線に示す如く蓋体2が右側に開かれると、伸縮ロッド40は反時 計回りに揺動しながら圧縮コイルバネ43の付勢力により蓋体2を押上げるよう に伸びて蓋体2を開ける操作を補助し、その後蓋体2がさらに開動するにつれ伸 縮ロッド40の摺動端部がスリット50を右側に摺動しつつ全体的に立上がるよ うにさらに揺動する。そして、蓋体2が全開位置まで開かれると、伸縮ロッド4 0が限界まで伸びてかつその摺動端部がスリット50の右端に位置するので、伸 縮ロッド40が蓋体2とボックス本体1との間で張って蓋体2のそれ以上の開動 を阻止する。
【0016】 なお、この全開位置において蓋体2が放置されたとしても、前述した如くピン 状部45とスリット50間に滑りは生じないので、蓋体2はこの全開位置に保持 される。また、この全開位置から蓋体2が内側に押されて閉じられるときには、 伸縮ロッド40の摺動端部はスリット50の右端に位置したまま、伸縮ロッド4 0が反時計回りに揺動しつつ縮んで、図1に示す状態と左右反対の姿勢に収納さ れる。
【0017】 次に、伸縮ロッド40の摺動端部(ピン状部45)がスリット50の左端にあ る状態から、図2の鎖線に示す如く蓋体2が左側に開かれると、伸縮ロッド40 は反時計回りに揺動しながら圧縮コイルバネ43の付勢力によりこの場合も蓋体 2を押上げるように伸びて蓋体2を開ける操作を補助しつつ、全体的に立上がる 。そして、蓋体2が全開位置まで開かれると、この場合も伸縮ロッド40が限界 まで伸びてかつその摺動端部がスリット50の左端に位置するので、伸縮ロッド 40が蓋体2とボックス本体1との間で張って蓋体2のそれ以上の開動を阻止す る。
【0018】 なお、この全開位置において蓋体2が放置されたとしても、前述した如くピン 状部45とスリット50間に滑りは生じないので、蓋体2はやはりこの全開位置 に保持される。また、この全開位置から蓋体2が内側に押されて閉じられるとき には、伸縮ロッド40の摺動端部はスリット50の左端に位置したまま、伸縮ロ ッド40が時計回りに揺動しつつ縮んで、図1に示すもとの状態に戻る。
【0019】 このように上記ストッパ機構であると、蓋体2をいずれの側に開いても全開位 置(この場合直立姿勢)において伸縮ロッド40が蓋体2に沿うように立上がり 蓋体2のさらなる開動を阻止するとともに、蓋体2の姿勢を保持する。このため 、蓋体2の端部がボックス本体1に当って損傷することが回避されるとともに、 邪魔になるものがなく蓋体2から手を放しても全開が維持されるのでボックス本 体1への物の出し入れが容易となり外観も向上する。しかも、ストッパ機構を構 成する伸縮ロッド40は、常にその両端が支持されているのでがたつき難く、車 両等の走行時の振動等があっても異音が生じにくい。
【0020】 なお、本考案のストッパ機構は、蓋開閉装置本体の構成(蓋の両開きを可能と する構成)により限定されるものではないが、この実施例の場合蓋開閉装置本体 の構成は以下のようになっている。
【0021】 すなわち、図5〜7に示すように、蓋体2の前後方向の両端面における左端に 軸線を一致させて出没自在に設けられた左側ヒンジピン11a,11bと、前記 両端面における右端に軸線を一致させて出没自在に設けられた右側ヒンジピン1 2a,12bと、これらヒンジピンをそれぞれ突出方向に付勢する圧縮コイルバ ネ13a,13b,14a,14b(付勢部材)と、前記ヒンジピンの各対に対 応して摺動自在に蓋体に設けられた左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン 16と、これらの操作ボタン15,16と対応する二つのヒンジピンとをそれぞ れ連結する引張りケーブル17a,17b,18a,18bと,後述する嵌合解 除位置まで押込まれた操作ボタン15,16にそれぞれ係合して戻り方向への摺 動を阻止する左側係合部材19あるいは右側係合部材20と、前記二つの操作ボ タン15,16の間に摺動自在に配置され同時操作を防止するロッド21とより なるものである。
【0022】 左側ヒンジピン11a,11bあるいは右側ヒンジピン12a,12bは、突 出状態においてボックス本体1における上部開口の前後に位置する縁部1aの両 内面にそれぞれ形成された軸受穴(図示略)に回転自在に嵌合するもので、それ ぞれ同一軸線上に配置されている。
【0023】 左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン16は、蓋体2の左右の端部のう ち、対応するヒンジピンが設けられた側の端部に(この場合、左側操作ボタン1 5は左端に、右側操作ボタン16は右端に)配置され、摺動方向を蓋体の上面に 沿う左右方向とされている。すなわち、蓋体2の左右両端の下面側には、蓋体2 の前後方向の同一位置に位置して、蓋体2の上面に沿って内方に伸びる断面四角 形の凹部3,4が形成され、各操作ボタン15,16は、この凹部3,4にそれ ぞれ摺動自在に嵌込まれている。
【0024】 これら左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン16の奥側の端面の両端に は、凹部3,4の奥側の壁を貫通して伸びる摺動軸22,23が形成され、これ ら摺動軸22,23の先端の大径部は、凹部3,4の奥側の壁に当接することに より操作ボタン15,16が蓋体2の左右の端面よりも突出しないよう、これら 操作ボタン15,16の外方への摺動ストロークを規制するストッパ24,25 を構成している。
【0025】 そして、摺動軸22,23の周囲であって、操作ボタン15,16と凹部3, 4の奥側の壁との間には、圧縮コイルバネ26,27が取付けられ、操作ボタン 15,16を外方に付勢している。また、これら左側操作ボタン15あるいは右 側操作ボタン16の両側面からは、それぞれ凹部3,4の側壁を貫通して伸びる 突起28a,28b,29a,29bがそれぞれ形成され、それぞれ引張りケー ブル17a,17b,18a,18bの一端が固定されるようになっている。な お、凹部3,4の側壁において、突起28a,28b,29a,29bが貫通す る部分には、操作ボタン15,16の摺動方向に長穴(図示略)が形成され、干 渉が起きないようになっている。
【0026】 また、この操作ボタン15,16の摺動ストロークは、各ヒンジピンが前記軸 受穴から完全に抜けて蓋体2内に没するためのストローク以上の値に設定され、 この各ヒンジピンが前記軸受穴から完全に抜けて蓋体2内に没したときの操作ボ タン15,16の位置が前記嵌合解除位置となっている。さらに、これら操作ボ タン15,16の下面側には、左側係合部材19あるいは右側係合部材20が配 置される凹部15a,16aがそれぞれ形成され、これら凹部15a,16a内 には、左側係合部材19あるいは右側係合部材20が係合する段部15b,16 bが形成されている。
【0027】 引張りケーブル17a,17b,18a,18bは、対応するヒンジピンの嵌 合を解除するための操作ボタン15,16の操作方向がこれらを蓋体2の内部に 押込む方向となるよう、蓋体15,16の左右の端部側から引き回されて操作ボ タン15,16の前記突起28a,28b,29a,29bに取付けられている 。
【0028】 すなわち、蓋体2の左右の端部における、凹部3,4のそれぞれ両側には、前 記突起28a,28b,29a,29bよりも蓋体2の端部側に位置して、引張 りケーブル17a,17b,18a,18bにそれぞれ摺接する摺接ピン30a ,30b,31a,31bが設けられ、引張りケーブル17a,17b,18a ,18bは、それぞれこれら摺接ピン30a,30b,31a,31bに巻回さ れて引き回され、蓋体2の端部側から前記突起28a,28b,29a,29b に取付けられている。
【0029】 なお、引張りケーブル17a,17b,18a,18bの長さは、左側ヒンジ ピン11a,11bあるいは右側ヒンジピン12a,12bが前記軸受穴に嵌合 し、左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン16が自由状態(ストッパ24 ,25が効いており、左側操作ボタン15あるいは右側右側操作ボタン16の端 面が蓋体2の端面の位置に一致している状態)にある場合に、図5に示すごとく 、各引張りケーブルがたるみなく緊張するような値に設定されている。
【0030】 左側係合部材19あるいは右側係合部材20は、それぞれ、鋼線等の引張りケ ーブルを細長くループ状に曲げ、この引張りケーブルの両端を横方向に平行に伸 ばした形状とされたもので、前記凹部3,4の底面に形成された突起32,33 の二つの横穴に各端部が挿入されて支持され、全体の変形を伴いつつ上下方向に 揺動するものである。
【0031】 この左側係合部材19あるいは右側係合部材20は、ループ状部分の外側の一 端が、図7に示す如くボックス本体1の開口端面1bに向かって下方に折曲して おり、自然状態(変形していない状態)においては、この一端が蓋体2の下面か ら下方に伸び、内側の他端が上向くように、突起32,33への取付け位置等が 設定されている。これにより、左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン16 がヒンジピンの嵌合が外れる位置(以下、嵌合解除位置という。)まで押込まれ ると、自動的にこの左側係合部材19あるいは右側係合部材20の他端が前記段 部15b,16bに係合するようになっている。
【0032】 ロッド21は、前記凹部3,4の奥側の壁を両端部がそれぞれ貫通した状態に 配置され、操作ボタン15,16と同方向に摺動自在とされて、操作ボタン15 ,16の一方が嵌合解除位置に摺動すると、両端がこれら二つの操作ボタン15 ,16の内側の端面に略当接する長さのものである。なお、このロッド21の一 端と凹部4の奥面を構成する壁との間には圧縮ばね35が配設されて、このロッ ド21のがたつきを防止している。
【0033】 次に、上記蓋開閉装置本体の作用を説明する。 まず、蓋体2がボックス本体1の上部開口に取付き、左側ヒンジピン11a, 11b及び右側ヒンジピン12a,12bがそれぞれ開口縁部1aの軸受穴に嵌 合した状態にあるときには、これらヒンジピンを嵌合する側に付勢するばね13 a,13b,14a,14bの力により、左側操作ボタン15あるいは右側操作 ボタン16が押されない限り、蓋体2が開口を閉じている状態は保持される。( このとき、左側係合部材19あるいは右側係合部材20は、外側の端部がボック ス本体1の上部開口端面1bに当接して蓋体2内に押込まれ、その内側の端部が 各左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン16の段部15b,16bに乗り 上げた状態にあり、変形状態となっている。) そして、例えば蓋体2を右側から開けようとする場合には、蓋体2の右端の右 側操作ボタン16のある付近に手をかけて、この手の指で右側操作ボタン16を 押して引けば、ワンタッチで開くことができる。すなわち、図6に示すように、 右側操作ボタン16を嵌合解除位置まで押込むと、右側ヒンジピン12a,12 bのみが引張りケーブル18a,18bを介して引かれてそれぞれ蓋体2内に引 き込まれるので、左側ヒンジピン11a,11bを揺動軸として蓋体2を右側か ら開くことができる。
【0034】 一方、蓋体2の左端の左側操作ボタン15のある付近に手をかけて、この手の 指で右側操作ボタン16を嵌合解除位置まで押して引けば、同様に左側ヒンジピ ン11a,11bのみが引張りケーブル17a,17bを介して引かれてそれぞ れ蓋体2内に引き込まれるので、右側ヒンジピン12a,12bを揺動軸として 蓋体2を左側からワンタッチで開くことができる。
【0035】 この際、例えば蓋体2を左側から開くべく、左側操作ボタン15が嵌合解除位 置まで押込まれたときには、図7に示す如く左側係合部材19がその変形状態か らの復元力により自動的に反時計回り揺動し、この左側係合部材19の内側の端 部が左側操作ボタン15の段部に自動的に係合して、左側操作ボタン15の戻り を阻止する。また、ロッド21は、二つの操作ボタン15,16の間に介在して 、たとえ右側操作ボタン16に押込み方向の外力が加わってもこの右側操作ボタ ン16の摺動を阻止する。このため、蓋体2を一旦いずれかの側に開くと、一旦 引き込まれた開いた側のヒンジピンが突出したり、蓋体2を支持している残りの ヒンジピンが引き込まれて蓋体2が外れてしまうことはない。
【0036】 そして、蓋体2を元の状態に閉じるには、単に開いた蓋体2をボックス本体1 の上部開口端面1bに当接するまで倒せばよい。すると、開いた側の係合部材の 外側の端部がこの開口端面1bに押されて揺動し、その内側の端部と操作ボタン の前記段部との係合が外れて、前述の蓋体2が開口を閉じている状態に戻る。
【0037】 すなわち、例えば左側から開いた蓋体2を閉じた場合には、図7に示す如く、 左側係合部材19がその外側の端部においてボックス本体1の開口端面1bに押 されて時計回りに揺動し、この左側係合部材19の外側の端部と段部15bとの 係合が外れる。このため、左側操作ボタン15あるいは左側ヒンジピン11a, 11bは、バネ13a,13bあるいはバネ26の復元力により元の位置に戻り 、左側ヒンジピン11a,11bは縁部1aの内面の軸受穴に嵌合する。
【0038】
【考案の効果】
本考案の蓋開閉装置のストッパ機構によれば、蓋体をいずれの側に開いても所 定の全開位置において伸縮ロッドが蓋体に沿うように立上がり蓋体のさらなる開 動を阻止する。このため、蓋体の端部等が蓋体を取付けた開口縁部等に当って損 傷することが回避されるとともに、張出して邪魔になるものがなく開口からの物 の出し入れが容易となり外観も向上する。しかも、ストッパ機構を構成する伸縮 ロッドは、常にその両端が支持されているのでがたつき難く、車両等の走行時の 振動等があっても異音が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるストッパ機構を示すコ
ンソールボックスの側面図である。
【図2】本考案の一実施例であるストッパ機構の作動状
態を示すコンソールボックスの側面図である。
【図3】本考案の一実施例であるストッパ機構を示すコ
ンソールボックスの縦断面図である。
【図4】本考案の一実施例であるストッパ機構の伸縮ロ
ッドを示す断面図である。
【図5】本考案の一実施例であるストッパ機構を適用し
た蓋開閉装置を示すコンソールボックスの平面図であ
る。
【図6】本考案の一実施例であるストッパ機構を適用し
た蓋開閉装置の作用を示すコンソールボックスの平面図
である。
【図7】本考案の一実施例であるストッパ機構を適用し
た蓋開閉装置を示すコンソールボックスの側面図であ
る。
【符号の説明】
2…蓋体 40…伸縮ロッド 50…スリット(ガイド手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋体を左右両側から開閉可能とする蓋開閉
    装置のストッパ機構であって、 一端が蓋体の前後方向の端面中央に揺動自在に取付けら
    れる伸縮自在な伸縮ロッドと、蓋体が取り付く開口の前
    後方向内端面に左右方向に伸びるよう設けられ、前記伸
    縮ロッドの他端を揺動自在かつ左右方向に摺動自在に支
    持案内するガイド手段とを備え、 蓋体が全開位置まで開かれたとき、前記ロッドが限界長
    さまで伸びかつ該伸縮ロッドの他端が前記ガイド手段に
    おける摺動限界に位置して蓋体のさらなる開動を阻止す
    るよう、前記伸縮ロッドの限界長さ及び前記ガイド手段
    の摺動限界の位置が設定されていることを特徴とする蓋
    開閉装置のストッパ機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011088620A (ja) * 2009-09-28 2011-05-06 Toyoda Gosei Co Ltd 収納ボックス

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