JP2607509Y2 - 蓋開閉装置のストッパ機構 - Google Patents

蓋開閉装置のストッパ機構

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JP2607509Y2
JP2607509Y2 JP1993059052U JP5905293U JP2607509Y2 JP 2607509 Y2 JP2607509 Y2 JP 2607509Y2 JP 1993059052 U JP1993059052 U JP 1993059052U JP 5905293 U JP5905293 U JP 5905293U JP 2607509 Y2 JP2607509 Y2 JP 2607509Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車のコンソ
ールボックスの蓋を両側(運転席側と助手席側と)から
開閉可能とする蓋開閉装置において、蓋の開動を所定の
全開位置までに規制するストッパ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のコンソールボックス等は、例え
ば特開平3−7636号公報に見られるように、蓋が両
側(運転席側と助手席側と)から開閉可能とされること
がある。従来この種の両開き蓋開閉装置においては、蓋
のストッパ機構が特に設けられておらず、蓋はその端縁
等がボックスの開口縁部等に当接するまで開くことがで
きるのが通常であった。
【0003】なお、実開昭60−42869号公報に示
されるように、蓋をボックスに対して左右一対の円弧状
のステーにより支持して両開き自在とし、この円弧状の
ステーの端に設けた鍔状部をボックス内面に当接させる
ことにより、蓋の開動を所定の全開位置までに阻止する
装置も提案されている。しかしこの装置であると、蓋を
開けたときにはステーが大きく側面に張出し、蓋を閉じ
たときにはステーがボックス内に長く垂れ下がった状態
となる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このため、上記特開平
3−7636号公報に見られるような開閉装置である
と、蓋が大きく開けられる度に、蓋の端縁等がボックス
の開口縁部に押し付けられるので、この当接部分の表面
仕上層が剥がれる等の損傷が生じることがあった。ま
た、実開昭60−42869号公報に示される装置であ
ると、蓋を開けたときにステーが邪魔になるとともに外
観を損うという問題や、蓋を閉めた状態においてステー
ががたついて異音を生じる等の問題があった。
【0005】本考案は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、邪魔にならずかつが
たつきも少ない構造で、蓋体の開動を所定の全開位置ま
でに阻止できる蓋開閉装置のストッパ機構を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本考案の要旨とするところは、蓋体(2)を左右両
側から開閉可能とする蓋開閉装置のストッパ機構であっ
て、一端が蓋体(2)の端面中央に揺動自在に取付けら
れる伸縮自在な伸縮ロッド(40)と、蓋体(2)が取
り付く開口の内端面に設けられ、前記伸縮ロッド(4
0)の他端を揺動自在かつ左右方向に摺動自在に支持案
内するガイド手段(50)とを備え、前記伸縮ロッド
(40)は、伸び方向に付勢されていて、該伸び方向に
付勢する力に抗して蓋体(2)を全閉した状態では、前
記蓋体(2)の端面中央と前記ガイド手段(50)との
間で突っ張った状態になって縮んでおり、蓋体(2)が
全開位置まで開かれたとき、前記伸縮ロッド(40)が
限界長さまで伸びかつ該伸縮ロッド(40)の他端が前
記ガイド手段(50)における摺動限界に位置して蓋体
(2)のさらなる開動を阻止するよう、前記伸縮ロッド
(40)の限界長さ及び前記ガイド手段(50)の摺動
限界の位置が設定されており、前記伸縮ロッド(40)
は、前記蓋体(2)の全開位置において前記蓋体(2)
に沿って立ち上がるとともに、前記蓋体(2)が全開位
置から閉じられるときに、前記ガイド手段(50)に対
して滑りが生じないように設定されていることを特徴と
する蓋開閉装置のストッパ機構に存する。
【0007】
【作用】本考案の蓋開閉装置のストッパ機構であると、
蓋体(2)が全開位置まで開かれると、伸縮ロッド(4
0)が限界まで伸びてかつその摺動端部がガイド手段
(50)の摺動限界に位置するので、伸縮ロッド(4
0)が蓋体が取り付く開口と蓋体(2)との間で張って
蓋体(2)のそれ以上の開動を阻止する。
【0008】そして、ストッパ機構を構成する伸縮ロッ
ドは、常にその両端が支持されているのでがたつき難
い。また、蓋体(2)を開けたとき伸縮ロッド(40)
は蓋体(2)に沿うように立上がった姿勢となるので、
邪魔にならず外観も損なわない。
【0009】
【実施例】以下、図1〜7に基づき本考案の一実施例を
説明する。図1,2はこの実施例の蓋開閉装置を適用し
たコンソールボックスの一部をストッパ機構が設けられ
た端部において破断した側面図、図3は同コンソールボ
ックスの縦断面図、図4はこの実施例のストッパ機構を
構成する伸縮ロッドの部分断面図、図5,6は同コンソ
ールボックスの上面図、図7は同コンソールボックスの
一部を中央において破断した側面図である。
【0010】このコンソールボックスは、例えば合成樹
脂よりなるもので、直方体状のボックス本体1と、この
ボックス本体1の上部開口を塞ぐ蓋体2とよりなり、後
述する如く、蓋開閉装置のヒンジピン11a,11b又
はヒンジピン12a,12bを中心として蓋体2が左右
両方向に開動自在となっているものである。
【0011】そして、本実施例の蓋開閉装置のストッパ
機構は、図1に示すように、一端が蓋体2の前後方向
(図5における上下方向)の端面中央に揺動自在に取付
けられる伸縮ロッド40と、ボックス本体1における上
部開口の前後に位置する縁部1aの内面に左右方向(図
5における左右方向)に伸びるよう形成され、伸縮ロッ
ド40の他端を揺動自在かつ左右方向に摺動自在に支持
案内するスリット50(ガイド手段)とよりなる。な
お、このストッパ機構は、蓋体2の前後両側に設けられ
ていてもよいし、片側にのみ設けられてもよい。
【0012】伸縮ロッド40は、蓋体2を閉めたときに
蓋体2の端面に形成された凹部5に収納される断面矩形
の筒状部41及び棒状部42を有し、棒状部42の一端
側が筒状部41内に摺動自在嵌合して出没することで、
伸縮するものである。筒状部41内には圧縮コイルバネ
43が押し縮められて挿入されており、棒状部42を突
出方向(すなわち伸び方向)に付勢しているが、図4に
示すように棒状部42の挿入端部に形成された大径部が
筒状部41の基端に係合することで、棒状部42の突出
長さ(すなわち伸び長さ)が規制されるようになってい
る。
【0013】この伸縮ロッド40の筒状部41側の端部
(一端)には、図3に示す如く、蓋体2の凹部5をなす
壁の丸孔を貫通するピン状部44が設けられ、このピン
状部44を介して伸縮ロッド40の筒状部41側の端部
が蓋体2に対して揺動自在となっている。また、この伸
縮ロッド40の棒状部42側の端部(他端)には、図3
に示す如く、前記スリット50を貫通するピン状部45
が設けられ、このピン状部45を介して伸縮ロッド40
の棒状部42側の端部がスリット50に対して揺動自在
かつ摺動自在に支持されている。
【0014】伸縮ロッド40の限界長さ及びスリット5
0の両端位置(前記ピン状部45の摺動限界の位置)
は、蓋体2が図1に示す如く直立する位置(全開位置)
まで開かれたとき、伸縮ロッド40が限界長さまで伸び
かつ前記ピン状部45がスリット50の両端に位置して
蓋体2のさらなる開動を阻止するよう設定されている。
また、前記ピン状部45とスリット50間の摩擦係数、
あるいは前記圧縮コイルバネ43の付勢力等は、蓋体2
が全開位置から閉じられるときに、前記ピン状部45と
スリット50間に滑り(摺動)が生じないように設定さ
れている。
【0015】次に上記ストッパ機構の作用を説明する。
伸縮ロッド40の摺動端部(ピン状部45)がスリット
50の左端にある状態から、図1の鎖線に示す如く蓋体
2が右側に開かれると、伸縮ロッド40は反時計回りに
揺動しながら圧縮コイルバネ43の付勢力により蓋体2
を押上げるように伸びて蓋体2を開ける操作を補助し、
その後蓋体2がさらに開動するにつれ伸縮ロッド40の
摺動端部がスリット50を右側に摺動しつつ全体的に立
上がるようにさらに揺動する。そして、蓋体2が全開位
置まで開かれると、伸縮ロッド40が限界まで伸びてか
つその摺動端部がスリット50の右端に位置するので、
伸縮ロッド40が蓋体2とボックス本体1との間で張っ
て蓋体2のそれ以上の開動を阻止する。
【0016】なお、この全開位置において蓋体2が放置
されたとしても、前述した如くピン状部45とスリット
50間に滑りは生じないので、蓋体2はこの全開位置に
保持される。また、この全開位置から蓋体2が内側に押
されて閉じられるときには、伸縮ロッド40の摺動端部
はスリット50の右端に位置したまま、伸縮ロッド40
が反時計回りに揺動しつつ縮んで、図1に示す状態と左
右反対の姿勢に収納される。
【0017】次に、伸縮ロッド40の摺動端部(ピン状
部45)がスリット50の左端にある状態から、図2の
鎖線に示す如く蓋体2が左側に開かれると、伸縮ロッド
40は反時計回りに揺動しながら圧縮コイルバネ43の
付勢力によりこの場合も蓋体2を押上げるように伸びて
蓋体2を開ける操作を補助しつつ、全体的に立上がる。
そして、蓋体2が全開位置まで開かれると、この場合も
伸縮ロッド40が限界まで伸びてかつその摺動端部がス
リット50の左端に位置するので、伸縮ロッド40が蓋
体2とボックス本体1との間で張って蓋体2のそれ以上
の開動を阻止する。
【0018】なお、この全開位置において蓋体2が放置
されたとしても、前述した如くピン状部45とスリット
50間に滑りは生じないので、蓋体2はやはりこの全開
位置に保持される。また、この全開位置から蓋体2が内
側に押されて閉じられるときには、伸縮ロッド40の摺
動端部はスリット50の左端に位置したまま、伸縮ロッ
ド40が時計回りに揺動しつつ縮んで、図1に示すもと
の状態に戻る。
【0019】このように上記ストッパ機構であると、蓋
体2をいずれの側に開いても全開位置(この場合直立姿
勢)において伸縮ロッド40が蓋体2に沿うように立上
がり蓋体2のさらなる開動を阻止するとともに、蓋体2
の姿勢を保持する。このため、蓋体2の端部がボックス
本体1に当って損傷することが回避されるとともに、邪
魔になるものがなく蓋体2から手を放しても全開が維持
されるのでボックス本体1への物の出し入れが容易とな
り外観も向上する。しかも、ストッパ機構を構成する伸
縮ロッド40は、常にその両端が支持されているのでが
たつき難く、車両等の走行時の振動等があっても異音が
生じにくい。
【0020】なお、本考案のストッパ機構は、蓋開閉装
置本体の構成(蓋の両開きを可能とする構成)により限
定されるものではないが、この実施例の場合蓋開閉装置
本体の構成は以下のようになっている。
【0021】すなわち、図5〜7に示すように、蓋体2
の前後方向の両端面における左端に軸線を一致させて出
没自在に設けられた左側ヒンジピン11a,11bと、
前記両端面における右端に軸線を一致させて出没自在に
設けられた右側ヒンジピン12a,12bと、これらヒ
ンジピンをそれぞれ突出方向に付勢する圧縮コイルバネ
13a,13b,14a,14b(付勢部材)と、前記
ヒンジピンの各対に対応して摺動自在に蓋体に設けられ
た左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン16と、
これらの操作ボタン15,16と対応する二つのヒンジ
ピンとをそれぞれ連結する引張りケーブル17a,17
b,18a,18bと,後述する嵌合解除位置まで押込
まれた操作ボタン15,16にそれぞれ係合して戻り方
向への摺動を阻止する左側係合部材19あるいは右側係
合部材20と、前記二つの操作ボタン15,16の間に
摺動自在に配置され同時操作を防止するロッド21とよ
りなるものである。
【0022】左側ヒンジピン11a,11bあるいは右
側ヒンジピン12a,12bは、突出状態においてボッ
クス本体1における上部開口の前後に位置する縁部1a
の両内面にそれぞれ形成された軸受穴(図示略)に回転
自在に嵌合するもので、それぞれ同一軸線上に配置され
ている。
【0023】左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタ
ン16は、蓋体2の左右の端部のうち、対応するヒンジ
ピンが設けられた側の端部に(この場合、左側操作ボタ
ン15は左端に、右側操作ボタン16は右端に)配置さ
れ、摺動方向を蓋体の上面に沿う左右方向とされてい
る。すなわち、蓋体2の左右両端の下面側には、蓋体2
の前後方向の同一位置に位置して、蓋体2の上面に沿っ
て内方に伸びる断面四角形の凹部3,4が形成され、各
操作ボタン15,16は、この凹部3,4にそれぞれ摺
動自在に嵌込まれている。
【0024】これら左側操作ボタン15あるいは右側操
作ボタン16の奥側の端面の両端には、凹部3,4の奥
側の壁を貫通して伸びる摺動軸22,23が形成され、
これら摺動軸22,23の先端の大径部は、凹部3,4
の奥側の壁に当接することにより操作ボタン15,16
が蓋体2の左右の端面よりも突出しないよう、これら操
作ボタン15,16の外方への摺動ストロークを規制す
るストッパ24,25を構成している。
【0025】そして、摺動軸22,23の周囲であっ
て、操作ボタン15,16と凹部3,4の奥側の壁との
間には、圧縮コイルバネ26,27が取付けられ、操作
ボタン15,16を外方に付勢している。また、これら
左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン16の両側
面からは、それぞれ凹部3,4の側壁を貫通して伸びる
突起28a,28b,29a,29bがそれぞれ形成さ
れ、それぞれ引張りケーブル17a,17b,18a,
18bの一端が固定されるようになっている。なお、凹
部3,4の側壁において、突起28a,28b,29
a,29bが貫通する部分には、操作ボタン15,16
の摺動方向に長穴(図示略)が形成され、干渉が起きな
いようになっている。
【0026】また、この操作ボタン15,16の摺動ス
トロークは、各ヒンジピンが前記軸受穴から完全に抜け
て蓋体2内に没するためのストローク以上の値に設定さ
れ、この各ヒンジピンが前記軸受穴から完全に抜けて蓋
体2内に没したときの操作ボタン15,16の位置が前
記嵌合解除位置となっている。さらに、これら操作ボタ
ン15,16の下面側には、左側係合部材19あるいは
右側係合部材20が配置される凹部15a,16aがそ
れぞれ形成され、これら凹部15a,16a内には、左
側係合部材19あるいは右側係合部材20が係合する段
部15b,16bが形成されている。
【0027】引張りケーブル17a,17b,18a,
18bは、対応するヒンジピンの嵌合を解除するための
操作ボタン15,16の操作方向がこれらを蓋体2の内
部に押込む方向となるよう、蓋体15,16の左右の端
部側から引き回されて操作ボタン15,16の前記突起
28a,28b,29a,29bに取付けられている。
【0028】すなわち、蓋体2の左右の端部における、
凹部3,4のそれぞれ両側には、前記突起28a,28
b,29a,29bよりも蓋体2の端部側に位置して、
引張りケーブル17a,17b,18a,18bにそれ
ぞれ摺接する摺接ピン30a,30b,31a,31b
が設けられ、引張りケーブル17a,17b,18a,
18bは、それぞれこれら摺接ピン30a,30b,3
1a,31bに巻回されて引き回され、蓋体2の端部側
から前記突起28a,28b,29a,29bに取付け
られている。
【0029】なお、引張りケーブル17a,17b,1
8a,18bの長さは、左側ヒンジピン11a,11b
あるいは右側ヒンジピン12a,12bが前記軸受穴に
嵌合し、左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン1
6が自由状態(ストッパ24,25が効いており、左側
操作ボタン15あるいは右側右側操作ボタン16の端面
が蓋体2の端面の位置に一致している状態)にある場合
に、図5に示すごとく、各引張りケーブルがたるみなく
緊張するような値に設定されている。
【0030】左側係合部材19あるいは右側係合部材2
0は、それぞれ、鋼線等の引張りケーブルを細長くルー
プ状に曲げ、この引張りケーブルの両端を横方向に平行
に伸ばした形状とされたもので、前記凹部3,4の底面
に形成された突起32,33の二つの横穴に各端部が挿
入されて支持され、全体の変形を伴いつつ上下方向に揺
動するものである。
【0031】この左側係合部材19あるいは右側係合部
材20は、ループ状部分の外側の一端が、図7に示す如
くボックス本体1の開口端面1bに向かって下方に折曲
しており、自然状態(変形していない状態)において
は、この一端が蓋体2の下面から下方に伸び、内側の他
端が上向くように、突起32,33への取付け位置等が
設定されている。これにより、左側操作ボタン15ある
いは右側操作ボタン16がヒンジピンの嵌合が外れる位
置(以下、嵌合解除位置という。)まで押込まれると、
自動的にこの左側係合部材19あるいは右側係合部材2
0の他端が前記段部15b,16bに係合するようにな
っている。
【0032】ロッド21は、前記凹部3,4の奥側の壁
を両端部がそれぞれ貫通した状態に配置され、操作ボタ
ン15,16と同方向に摺動自在とされて、操作ボタン
15,16の一方が嵌合解除位置に摺動すると、両端が
これら二つの操作ボタン15,16の内側の端面に略当
接する長さのものである。なお、このロッド21の一端
と凹部4の奥面を構成する壁との間には圧縮ばね35が
配設されて、このロッド21のがたつきを防止してい
る。
【0033】次に、上記蓋開閉装置本体の作用を説明す
る。まず、蓋体2がボックス本体1の上部開口に取付
き、左側ヒンジピン11a,11b及び右側ヒンジピン
12a,12bがそれぞれ開口縁部1aの軸受穴に嵌合
した状態にあるときには、これらヒンジピンを嵌合する
側に付勢するばね13a,13b,14a,14bの力
により、左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン1
6が押されない限り、蓋体2が開口を閉じている状態は
保持される。(このとき、左側係合部材19あるいは右
側係合部材20は、外側の端部がボックス本体1の上部
開口端面1bに当接して蓋体2内に押込まれ、その内側
の端部が各左側操作ボタン15あるいは右側操作ボタン
16の段部15b,16bに乗り上げた状態にあり、変
形状態となっている。)そして、例えば蓋体2を右側か
ら開けようとする場合には、蓋体2の右端の右側操作ボ
タン16のある付近に手をかけて、この手の指で右側操
作ボタン16を押して引けば、ワンタッチで開くことが
できる。すなわち、図6に示すように、右側操作ボタン
16を嵌合解除位置まで押込むと、右側ヒンジピン12
a,12bのみが引張りケーブル18a,18bを介し
て引かれてそれぞれ蓋体2内に引き込まれるので、左側
ヒンジピン11a,11bを揺動軸として蓋体2を右側
から開くことができる。
【0034】一方、蓋体2の左端の左側操作ボタン15
のある付近に手をかけて、この手の指で右側操作ボタン
16を嵌合解除位置まで押して引けば、同様に左側ヒン
ジピン11a,11bのみが引張りケーブル17a,1
7bを介して引かれてそれぞれ蓋体2内に引き込まれる
ので、右側ヒンジピン12a,12bを揺動軸として蓋
体2を左側からワンタッチで開くことができる。
【0035】この際、例えば蓋体2を左側から開くべ
く、左側操作ボタン15が嵌合解除位置まで押込まれた
ときには、図7に示す如く左側係合部材19がその変形
状態からの復元力により自動的に反時計回り揺動し、こ
の左側係合部材19の内側の端部が左側操作ボタン15
の段部に自動的に係合して、左側操作ボタン15の戻り
を阻止する。また、ロッド21は、二つの操作ボタン1
5,16の間に介在して、たとえ右側操作ボタン16に
押込み方向の外力が加わってもこの右側操作ボタン16
の摺動を阻止する。このため、蓋体2を一旦いずれかの
側に開くと、一旦引き込まれた開いた側のヒンジピンが
突出したり、蓋体2を支持している残りのヒンジピンが
引き込まれて蓋体2が外れてしまうことはない。
【0036】そして、蓋体2を元の状態に閉じるには、
単に開いた蓋体2をボックス本体1の上部開口端面1b
に当接するまで倒せばよい。すると、開いた側の係合部
材の外側の端部がこの開口端面1bに押されて揺動し、
その内側の端部と操作ボタンの前記段部との係合が外れ
て、前述の蓋体2が開口を閉じている状態に戻る。
【0037】すなわち、例えば左側から開いた蓋体2を
閉じた場合には、図7に示す如く、左側係合部材19が
その外側の端部においてボックス本体1の開口端面1b
に押されて時計回りに揺動し、この左側係合部材19の
外側の端部と段部15bとの係合が外れる。このため、
左側操作ボタン15あるいは左側ヒンジピン11a,1
1bは、バネ13a,13bあるいはバネ26の復元力
により元の位置に戻り、左側ヒンジピン11a,11b
は縁部1aの内面の軸受穴に嵌合する。
【0038】
【考案の効果】本考案の蓋開閉装置のストッパ機構によ
れば、蓋体をいずれの側に開いても所定の全開位置にお
いて伸縮ロッドが蓋体に沿うように立上がり蓋体のさら
なる開動を阻止する。このため、蓋体の端部等が蓋体を
取付けた開口縁部等に当って損傷することが回避される
とともに、張出して邪魔になるものがなく開口からの物
の出し入れが容易となり外観も向上する。しかも、スト
ッパ機構を構成する伸縮ロッドは、常にその両端が支持
されているのでがたつき難く、車両等の走行時の振動等
があっても異音が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるストッパ機構を示すコ
ンソールボックスの側面図である。
【図2】本考案の一実施例であるストッパ機構の作動状
態を示すコンソールボックスの側面図である。
【図3】本考案の一実施例であるストッパ機構を示すコ
ンソールボックスの縦断面図である。
【図4】本考案の一実施例であるストッパ機構の伸縮ロ
ッドを示す断面図である。
【図5】本考案の一実施例であるストッパ機構を適用し
た蓋開閉装置を示すコンソールボックスの平面図であ
る。
【図6】本考案の一実施例であるストッパ機構を適用し
た蓋開閉装置の作用を示すコンソールボックスの平面図
である。
【図7】本考案の一実施例であるストッパ機構を適用し
た蓋開閉装置を示すコンソールボックスの側面図であ
る。
【符号の説明】
2…蓋体 40…伸縮ロッド 50…スリット(ガイド手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋体を左右両側から開閉可能とする蓋開閉
    装置のストッパ機構であって、 一端が蓋体の端面中央に揺動自在に取付けられる伸縮自
    在な伸縮ロッドと、蓋体が取り付く開口の内端面に設け
    られ、前記伸縮ロッドの他端を揺動自在かつ左右方向に
    摺動自在に支持案内するガイド手段とを備え、 前記伸縮ロッドは、伸び方向に付勢されていて、該伸び
    方向に付勢する力に抗して蓋体を全閉した状態では、前
    記蓋体の端面中央と前記ガイド手段との間で突っ張った
    状態になって縮んでおり、 蓋体が全開位置まで開かれたとき、前記伸縮ロッドが限
    界長さまで伸びかつ該伸縮ロッドの他端が前記ガイド手
    段における摺動限界に位置して蓋体のさらなる開動を阻
    止するよう、前記伸縮ロッドの限界長さ及び前記ガイド
    手段の摺動限界の位置が設定されており、 前記伸縮ロッドは、前記蓋体の全開位置において前記蓋
    体に沿って立ち上がるとともに、前記蓋体が全開位置か
    ら閉じられるときに、前記ガイド手段に対して滑りが生
    じないように設定されていることを特徴とする蓋開閉装
    置のストッパ機構。
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