JPH07279427A - クーリングパイプの配管構造 - Google Patents

クーリングパイプの配管構造

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JPH07279427A
JPH07279427A JP7584094A JP7584094A JPH07279427A JP H07279427 A JPH07279427 A JP H07279427A JP 7584094 A JP7584094 A JP 7584094A JP 7584094 A JP7584094 A JP 7584094A JP H07279427 A JPH07279427 A JP H07279427A
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JP
Japan
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section
cross
concrete
cooling pipe
cooling
Prior art date
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Pending
Application number
JP7584094A
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English (en)
Inventor
Yasunori Imaeda
靖典 今枝
Toshio Yasuda
敏夫 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイプクーリングのためのクーリングパイプ
を有効に利用しつつ、コンクリート構造物の誘発目地を
形成すべき断面内に、所望の応力集中効果を発揮しうる
断面欠損部分を容易に設けることのできるクーリングパ
イプの配管構造を提供することを目的とする。 【構成】 クーリングパイプの配管構造10は、コンク
リート製のブロック体を構築すべく組立てられたコンク
リート打設空間としての型枠1内に、該型枠1内に打設
されたコンクリートの硬化発熱を抑制すべく配設される
クーリングパイプ2を曲折することにより、コンクリー
ト構造物の誘発目地部として予定する断面であって、ブ
ロック体の壁厚等を鑑みて適宜設計された所定スパン毎
に設定された断面4内において、その一部を集中延長さ
せて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クーリングパイプの
配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリートの硬化時の発熱
を抑えて温度収縮によるひび割れを防止すべく、例え
ば、組立てられた型枠や、既設コンクリート構造物の間
の空間等のコンクリート打設空間内に打設されて、硬化
中のコンクリートを冷却する技術が種々開発されてお
り、その一つとしてパイプクーリングによる冷却方法が
知られている。そして、このパイプクーリングによる冷
却方法は、コンクリートが打設される空間内に冷却媒体
を流通させるためのクーリングパイプを予め配設してお
き、かかるパイプ内に冷却水や冷却ガス等の流体を流通
させてコンクリートと熱交換させることにより、硬化時
のコンクリートの発熱を抑制せんとするものである。
【0003】一方、コンクリート製の擁壁や床版等、相
当の延長や表面積を有するコンクリート構造物に対して
は、温度収縮や乾燥収縮に伴うコンクリートの変形によ
り広範囲にわたってひび割れが生じ、コンクリート構造
物の信頼性や美観が害されるのを防止すべく、このよう
なコンクリート構造物には、誘発目地と呼ばれる応力を
強制的に集中させるための構造が所定のスパン毎に設け
られる場合がある。すなわち、この誘発目地は、所定の
断面内に切り欠きや空洞を設けて断面欠損を生じさせ、
かかる断面の欠損によって構造上の弱点となった当該断
面に、温度収縮や乾燥収縮に伴うひずみ応力を集中さ
せ、当該断面のみに強制的にひび割れを生じさせてコン
クリート構造物の他の部分にひび割れが生じるのを防止
するものである。
【0004】そして、かかる誘発目地を設けるには、従
来より、例えば型枠の内面に凸部を延長突設して打設さ
れたコンクリート内に食い込ませ、これによって型枠の
脱型後にコンクリート構造物の表面に切り欠きを形成す
る方法や、誘発目地として予定する断面内に例えば亜鉛
引き鉄板を埋め込む方法、あるいは塩ビ管等を埋め込ん
でこの断面内に空洞を形成する方法などが適宜組み合わ
されて採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の誘発目地を形成する方法によれば、特に部材厚の
大きなコンクリート構造物では、断面の欠損を十分に確
保することができないため、当該誘発目地以外の部分に
有害なひび割れを生じさせる場合がある。このようなコ
ンクリート構造物に対しては、当該断面内に上記亜鉛引
き鉄板や塩ビ管等を数多く配設することも考えられる
が、配設作業に手間がかかるとともに、当該断面内の構
造が複雑になる。
【0006】一方、このようなコンクリート構造物に対
しては、コンクリート打設空間内に打設されるコンクリ
ートの硬化発熱を抑制すべく、上記パイプクーリングの
ためのパイプが予め当該空間内に配管される場合が多々
あるが、かかるクーリングパイプは、コンクリート内に
埋設残置されてコンクリートが硬化した後は有効利用さ
れることがない。
【0007】そこで、この発明は、かかる課題に着目し
てなされたもので、パイプクーリングのためのクーリン
グパイプを有効に利用しつつ、コンクリート構造物の誘
発目地を形成すべき断面内に、所望の応力集中効果を発
揮しうる断面欠損部分を容易に設けることのできるクー
リングパイプの配管構造を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、かかる目的
を達成するためになされたものであって、その要旨とす
るところは、打設したコンクリートをパイプクーリング
により冷却すべくコンクリート打設空間内に配設される
クーリングパイプの配管構造であって、該クーリングパ
イプを曲折することにより、該クーリングパイプの一部
を、コンクリート構造物の誘発目地部として予定する断
面内において集中延長させることを特徴とするクーリン
グパイプの配管構造にある。
【0009】
【作用】以上の構成を有するこの発明のクーリングパイ
プの配管構造によれば、コンクリート打設時にあって
は、通常のクーリングパイプと同様に、その内部に冷却
媒体を流通させることにより、打設されたコンクリート
の硬化時における硬化発熱を抑制することができる。
【0010】また、コンクリート構造物の構築後にあっ
ては、所定の断面内にクーリングパイプの一部が集中し
て配設されていることにより、当該断面は、クーリング
パイプ及びこれの内部の空洞によりその断面積が相当量
欠損した誘発目地部となる。その結果、この目地部が構
造上の弱点となって温度収縮や乾燥収縮に伴うひずみ応
力を効率よく集中させ、当該目地部のみに強制的にかつ
容易にひび割れを生じさせることができる。
【0011】
【実施例】以下この発明の実施例を、添付図面を参照し
て詳細に説明する。図1は、この発明の一実施例にかか
るクーリングパイプの配管構造10を示すものであり、
コンクリート製のブロック体を構築すべく組立てられ
た、コンクリート打設空間としての型枠1内にクーリン
グパイプ2を配設した状況を示している。
【0012】クーリングパイプ2は、周知のように、そ
の内部に冷却媒体を流通させることにより、型枠1内に
打設されるコンクリートの硬化発熱を抑制すべく型枠1
内に配設されるものである。
【0013】そして、当該クーリングパイプ2は、型枠
1内において、誘発目地部として予定する断面4、すな
わちコンクリートの配合、ブロック体の壁厚等を鑑みて
適宜設計された所定間隔すなわち所定スパン毎に設定さ
れた断面4において曲折することにより、当該断面4内
においてその一部が集中延長している。
【0014】このように、クーリングパイプ2を前記各
断面4において集中配設するには、図3にクーリングパ
イプ2のみ拡大して示すように、ブロック体の長手方向
に延長する上下3列の水平パイプ5a、5b、5cを断
面4において相互に連結することにより行う。すなわ
ち、垂直に配設される側方鉛直パイプ6によって、同一
スパン内において上下に配置される水平パイプ5a,5
bないし5b,5cを相互に連結するとともに、断面4
を挟んで、一方のスパンの最下段に位置する水平パイプ
5cと、これと隣接する他方のスパンの最上段に位置す
る水平パイプ5aとを中央鉛直パイプ6´によって連結
する。これによって、断面4内には、3本の鉛直パイプ
6,6´が配設され、コンクリートが打設された後当該
断面4は、これらのパイプ及びこれの内部の空洞分によ
って断面積が相当量欠損されることとなる。
【0015】また、本実施例では、さらに、型枠1を構
成する枠板1a,1aの内側面には、断面4内に、該ブ
ロック体の壁面に切欠部を形成するための凸部材3が設
けられている。すなわち、この凸部材3を打設されるコ
ンクリート内に食い込ませて形成される切欠部によって
も、当該断面4の面積が欠損することになり、前記クー
リングパイプ2による断面欠損と併せて、後述するコン
クリートの温度収縮や乾燥収縮時において、さらに効率
よく応力集中を生じさせることとなる。
【0016】そして、このように型枠1内にクーリング
パイプ2を配設してなるクーリングパイプの配管構造1
0によれば、コンクリート打設時にあっては、通常のク
ーリングパイプと同様に、その内部に冷却媒体を流通さ
せることにより、打設されたコンクリートの硬化時にお
ける硬化発熱を抑制することができる。
【0017】一方、コンクリート製のブロック体の構築
後にあっては、クーリングパイプ2の垂直パイプ6,6
´の配設により、誘発目地としての断面4は、各パイプ
及びこれの内部の空洞分の面積が相当量欠損することと
なり、当該断面が誘発目地となって、ここに温度収縮や
乾燥収縮に伴うひずみ応力を集中させ、当該断面のみに
強制的にひび割れを生じさせることができる。したがっ
て、部材厚の大きなコンクリート構造物であっても、所
望の応力集中効果を発揮するのに十分な断面の欠損を容
易に確保することができ、当該誘発目地部以外の部分に
ひび割れが生じて、構造物の信頼性や、美観が損なわれ
ることを防止することができる。また、断面4内に切欠
部を設けることにより、さらに効率良く誘発目地分ひび
割れを生じさせることができる。
【0018】なお、本実施例では、クーリングパイプ2
を誘発目地部として予定する断面4内に集中延長するに
あたり、水平パイプ5a、5b、5cを連結する鉛直パ
イプ6、6´を用いたが、この発明はかかる実施例に限
定されるものではなく当該断面4内にクーリングパイプ
を延長することができれば種々の方法によって曲折配設
することができる。
【0019】また、上記実施例では、この発明のクーリ
ングパイプの配管構造を組立てられた型枠内に適用した
場合について記載したが、この発明はこれに限定される
ものではなく、例えば既設コンクリート構造物の間の空
間など、コンクリートが打設される種々の空間に適用す
ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクーリン
グパイプの配管構造によれば、従来、打設されるコンク
リート内に埋設残置され、コンクリートが硬化した後は
利用されることがなかったクーリングパイプを有効に利
用しつつ、所望の応力集中効果を発揮しうる断面欠損部
分を容易に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるクーリングパイプの配
管構造を型枠内に配設した状況を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例において、型枠内に配設される
クーリングパイプの一部を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 型枠(コンクリート打設空間) 2 クーリングパイプ 4 断面 10 クーリングパイプの配管構造

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打設したコンクリートをパイプクーリン
    グにより冷却すべくコンクリート打設空間内に配設され
    るクーリングパイプの配管構造であって、該クーリング
    パイプを曲折することにより、該クーリングパイプの一
    部を、コンクリート構造物の誘発目地部として予定する
    断面内において集中延長させることを特徴とするクーリ
    ングパイプの配管構造。
JP7584094A 1994-04-14 1994-04-14 クーリングパイプの配管構造 Pending JPH07279427A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7584094A JPH07279427A (ja) 1994-04-14 1994-04-14 クーリングパイプの配管構造

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JP7584094A JPH07279427A (ja) 1994-04-14 1994-04-14 クーリングパイプの配管構造

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JPH07279427A true JPH07279427A (ja) 1995-10-27

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100441725B1 (ko) * 2001-09-08 2004-07-27 (주)청우종합건축사사무소 토목공사용 상,하수로관의 거푸집
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