JPH0727874U

JPH0727874U - クリップ

Info

Publication number: JPH0727874U
Application number: JP6314293U
Authority: JP
Inventors: 康裕長濱
Original assignee: Daiwa Corp
Current assignee: Daiwa Corp
Priority date: 1993-10-29
Filing date: 1993-10-29
Publication date: 1995-05-23

Abstract

(57)【要約】【目的】クリップとフックの両方の機能を兼ね備える
など極めて使い勝手の良いクリップを提供する。【構成】ボードや壁などに取着される基台１の前面に
挟み片部２を装着し、基台１と挟み片部２との間にばね
作用によりメモ用紙などを挟んで保持するようにしたク
リップであって、前記挟み片部２の前面に引手及び掛止
用の屈曲片部８を前方へ一体に突設した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、メモ用紙等の紙片を挟ませるクリップに引手及び掛止用のフックを一体に設けて使い勝手を良くしたクリップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、メモ用紙や伝票等の紙片を一時的に挟み付けて保管しておくにクリップが用いられており、例えば平板状の基台の前面に挟み片部を装着し、基台と挟み片部との間にばね作用によりメモ用紙などを挟んで保持し、またスチール製のボードなどに貼り付けて使用できるように基台の裏側にはマグネットを取着したものが有る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、ボードなどに磁着させて使用することから、クリップの無用の脱落を防ぐため、かなり強い磁着力を持たせたマグネットを取り付けているので、逆にクリップをボードから取り外すことが容易ではなかった。また、この種クリップは機能上紙片を挟んで保持する以外の機能を持たないため、例えば輪ゴム，キーホルダーなどの小物類を係止するには別途係止フックを用意しなければならず、場所をとるばかりか、その分費用が嵩むなど使い勝手が良いものではなかった。そこで、本考案は上記課題を解決すべくなされたもので、ボードなどに簡単に脱着でき、しかも複数の機能を持つことから極めて使い勝手の良いクリップを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる目的を達成するために本考案のクリップは、ボードや壁などに取着される基台の前面に挟み片部を装着し、基台と挟み片部との間にばね作用によりメモ用紙などを挟んで保持するようにしたクリップであって、前記挟み片部の前面に引手及び掛止用の屈曲片部を前方へ一体に突設した構成からなる。

【０００５】

【作用】

このように構成されるクリップは、屈曲片部を引手として使うことによりボードや壁等からの取り外しが容易となり、また、ボード等に取り付けた状態で、メモ用紙などの紙片を挟むと共に前記屈曲片部に輪ゴム等の小物類を掛止させることもできる。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案のクリップの一実施例を図面と共に説明する。図１において１は円板状をなす基台であり、該基台１の前面に挟み片部２が装着されている。また、前記基台１の裏側には平板状のマグネット３が貼り付けてある。前記基台１の前面とこれと対向する挟み片部２の裏面両側に、図２及び図３に示すようにそれぞれ係止突片４，５が対向させて突設されており、各係止突片４，５をピン６により枢支させている。また、基台１の前面と挟み片部２の裏面間にばね部材７が配設され、そのばね作用によって挟み片部２の下端部が基台１の前面下部に圧接するように付勢される。そして、挟み片部２の前面下端には引手及び掛止用の屈曲片部８が前方へ一体に突設されている。

【０００７】本考案のクリップは上記構成からなり、マグネット３を例えばスチール製のボード９の前面所定個所に磁着して固定させ、図４に矢示するように挟み片部２の上端を押し、挟み片部２の下端と基台１間に紙片１０を挟む。また、屈曲片部８には輪ゴム１１を掛止する。このように本考案のクリップは、紙片１０を挟んで保持するクリップとしての機能を発揮すると同時に、輪ゴム１１を係止するフックとしての機能をも発揮することができる。更に、屈曲片部８は強く磁着されるクリップをボード９面から取り外す際の引手として使用する。すなわち、屈曲片部８を持って前方へ引くか又は左右方向へこじることによりクリップを簡単に取り外すことができ、位置替えするに楽である。なお、本実施例においては、基台の裏面にマグネット３を貼り付けるようにしたが、この他に吸着盤を取り付けるか、着脱自在な粘着シートを貼着するようにしても良く、このようにすれば取り付けられる範囲が広がり至便である。

【０００８】

【考案の効果】

以上述べたように本考案のクリップは、前面に突出している屈曲片部を引手として使用することで基台を容易に取り外しできるから、簡単に位置替えでき、また、屈曲片部をフックとして使用することでフックとクリップの両方の機能を同時に発揮することができるなど極めて使い勝手が良い。さらにフックとクリップの両方の機能を持ちながら構成部品が従来のクリップと変らないために、組み立てや、材料費等のコストを上昇させることなく製作することができるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るクリップの斜視図。

【図２】同上平面図。

【図３】同上側面図。

【図４】同上使用例の斜視図。

【符号の説明】

１基台２挟み片部３マグネット８屈曲片部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ボードや壁などに取着される基台の前面
に挟み片部を装着し、基台と挟み片部との間にばね作用
によりメモ用紙などを挟んで保持するようにしたクリッ
プであって、前記挟み片部の前面に引手及び掛止用の屈
曲片部を前方へ一体に突設したことを特徴とするクリッ
プ。