JP3028040U - クリップ - Google Patents

クリップ

Info

Publication number
JP3028040U
JP3028040U JP1996001613U JP161396U JP3028040U JP 3028040 U JP3028040 U JP 3028040U JP 1996001613 U JP1996001613 U JP 1996001613U JP 161396 U JP161396 U JP 161396U JP 3028040 U JP3028040 U JP 3028040U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sandwiching
pair
knob
portions
clip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996001613U
Other languages
English (en)
Inventor
野 春 男 日
Original Assignee
野 春 男 日
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 野 春 男 日 filed Critical 野 春 男 日
Priority to JP1996001613U priority Critical patent/JP3028040U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3028040U publication Critical patent/JP3028040U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材を挟持すると同時に、別の物品を引
っ掛けて保持することのできるクリップを提供する。 【解決手段】 クリップ10は、壁面などに掛けるため
の係着穴としての貫通穴20を含む。貫通孔20は、つ
まみ部16の上端部の指受け部18を貫通して形成され
る。また、クリップ10は、他の物品などを引っ掛ける
ための突出部材としての帯状片32と留付片34とフッ
ク部38とを含む。帯状片32は、つまみ部16の幅方
向へ延びるよう配置され、その両端部がつまみ部の正面
から側面に延ばされて巻きつけるよう取り付けられる。
留付片34と帯状片32との間には、切り欠き部36が
形成される。切り欠き部36と、つまみ部16の縁部と
が噛み合わされて、帯状片32がつまみ部16に留め付
けられる。フック部38は、別のクリップの貫通穴に引
っかけて複数のクリップを着脱自在に連結するためのも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案はクリップに関し、特にたとえば、伝票や用紙などのシート材を挟み 持ち、一時的に保持するためのクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば伝票や用紙などのシート材を挟み持ち、一時的に保持するため のクリップがある。このようなクリップは、伝票や用紙などの保管や整理に便利 である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のクリップでは、シート材を挟持すると同時に、別の物品 を引っ掛けて保持することはできなかった。 また、従来のクリップでは、それぞれシート材を挟持した複数個のクリップを 相互に関連づけて保管等することができなかった。
【0004】 それゆえに、この考案の主たる目的は、シート材を挟持すると同時に、別の物 品を引っ掛けて保持することのできるクリップを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案にかかるクリップは、シート材を挟持するための挟持部材と、挟持部 材に形成され、壁面などに設けられた凸部に掛けるための係着穴と、挟持部材に 設けられ、物品を引っ掛けて保持するための突出部材とを含む、クリップである 。
【0006】 また、この考案にかかるクリップは、シート材を挟持するための挟持部材と、 挟持部材の上端部近傍に形成され、壁面などに設けられた凸部に掛けるための係 着穴と、挟持部材に設けられ、物品を引っ掛けて保持するための突出部材とを含 むクリップであって、挟持部材は、挟持すべきシート材の厚み方向両面に配置さ れるべき一対の挟持部と、一対の挟持部を互いに当接する方向に常時付勢するた めの付勢手段と、一対の挟持部から挟持されたシート材と反対側へ延びて一体に 形成される一対のつまみ部と、一対のつまみ部を互いに近づく方向へ握り締める ことにより、付勢手段の付勢力に抗して一対の挟持部を互いに離間させるために 、一対のつまみ部間に形成されるヒンジ部とを含み、突出部材は、挟持部の下端 部近傍に形成されてもよい。
【0007】 さらに、この考案にかかるクリップは、突出部材が、一方のつまみ部の幅方向 へ延びるよう配置されその両端部がつまみ部の正面から側面に延び入れられつま み部に取り付けられる帯状片と、帯状片の略中央部から挟持部材の下端部近傍へ 延びて一体に形成され、先端が挟持部の下端縁より上方において鉤状に形成され てなるフック部とを含んでもよい。
【0008】 また、この考案にかかるクリップは、シート材を挟持するための挟持部材と、 挟持部材の上端部近傍に形成され、壁面などに設けられた凸部に掛けるための係 着穴と、挟持部材に設けられ、物品を引っ掛けて保持するための突出部材とを含 むクリップであって、挟持部材は、挟持すべきシート材の厚み方向両面に配置さ れるべき一対の挟持部と、一対の挟持部を互いに当接する方向に常時付勢するた めの付勢手段と、一対の挟持部から挟持されたシート材と反対側へ延びて一体に 形成される一対のつまみ部と、一対のつまみ部を互いに近づく方向へ握り締める ことにより、付勢手段の付勢力に抗して一対の挟持部を互いに離間させるために 、一対のつまみ部間に形成されるヒンジ部とを含み、突出部材は、一方のつまみ 部の幅方向へ延びるよう配置されその両端部がつまみ部の正面から側面に延び入 れられつまみ部に取り付けられる帯状片と、帯状片の両端部から上下方向に突き 出し、かつ、つまみ部の内側へ向かって延びるよう形成され、帯状片との間に生 じる切り欠き部につまみ部の縁部を噛み合わせて、帯状片をつまみ部に留め付け るための留付片と、帯状片の略中央部から挟持部材の下端部近傍へ延びて一体に 形成され、先端が挟持部の下端縁より上方において鉤状に形成されてなるフック 部とを含んでもよい。
【0009】 さらに、この考案にかかるクリップは、突出部材が、挟持部材の主面を切り起 こして挟持部材の外側へ延び出し形成され、その延び出された先端が挟持部の下 端縁より上方において鉤状に形成されてなるフック部を含んでもよい。
【0010】 また、この考案にかかるクリップは、突出部材が、挟持部材の主面に接着され るべき基板と、基板の裏面に形成され、基板を挟持部材の主面に接着させるため の接着剤層と、基板から挟持部材の下端部近傍へ延び出し一体に形成され、その 延び出された先端が挟持部の下端縁より上方において鉤状に形成されてなるフッ ク部とを含んでもよい。
【0011】 さらに、フック部は、挟持部材に取り付けられた根元から鉤状の先端へ行くに 従い、挟持部材の正面壁から遠ざかるように斜めに延びて形成されることが好ま しい。
【0012】
【作用】
この考案にかかるクリップは、壁面などに設けられたたとえばフックや釘棒な どの凸部に係着穴を引っ掛けることにより、壁面などに吊り下げられる。そして 、挟持部材によって、シート材が挟持される。さらに、突出部材に物品を引っ掛 けて保持することができる。
【0013】 また、この考案にかかるクリップは、突出部材に別のクリップの係着穴を引っ 掛けることにより、複数個連結することができる。この場合、特に、係着穴を挟 持部材の上端部近傍に形成し、突出部材を挟持部材の下端部近傍に形成した場合 には、挟持部材の下端部近傍に別のクリップの挟持部材の上端部近傍が連結され る。そして、その別のクリップの挟持部材の下端部近傍に、さらに別のクリップ の挟持部材の上端部近傍が連結される。こうして、それぞれシート材を挟持した まま、複数のクリップを上下方向に縦一列に連結することができる。このように して複数のクリップを連結することにより、各クリップに挟持されたシート材の 上端部間に、少なくとも各クリップの上端部近傍から下端部近傍にわたる長さ分 ずつの間隔をあけることができる。そのため、シート材を挟持させながら複数の クリップを連結した際にも、それぞれのクリップに挟持されたシート材のレター ヘッドが厚み方向に重なり隠れてしまうことなく、外部から見ることができ、連 結された各クリップにそれぞれ挟持されたシート材の中から、所望のシート材を 検索する際に便利である。
【0014】 さらに、この考案にかかるクリップの挟持部材が、一対の挟持部と付勢手段と 一対のつまみ部とヒンジ部とを含む場合には、一対の挟持部および一対のつまみ 部は、一対のつまみ部間に形成されたヒンジ部を支点として、シーソー運動する 。したがって、一対の挟持部が当接した際には、一対のつまみ部は離間し、一対 のつまみ部を互いに近づけた際には、一対の挟持部は互いの間隔が拡がる方向へ 離間する。そして、シート材を挟持する際には、一対の挟持部は挟持すべきシー ト材の厚み方向両面に配置される。一対の挟持部は、付勢手段によって互いに当 接する方向に常時付勢される。そのため、その付勢力により、シート材が一対の 挟持部間に挟持される。また、一対のつまみ部を付勢手段の付勢力に逆らいなが ら、互いに近づく方向へ握り締めることにより、一対の挟持部を互いに離間させ ることができ、一対の挟持部間にシート材を出し入れすることができる。
【0015】 また、突出部材が帯状片とフック部とを含む場合には、帯状片は、一方のつま み部の幅方向へ延びるよう配置され、その両端部がつまみ部の正面から側面に延 び入れられて、つまみ部に取り付けられる。言い換えれば帯状片は、つまみ部に 巻き付けるようにして取り付けられる。したがって、製造の際に、つまみ部への 帯状片の取り付けが容易にできる。また、このように簡単に突出部材を取り付け ることができるので、この考案のクリップは、既存のクリップを利用して製造す ることが容易である。 さらに、この場合の帯状片には、フック部が一体に形成される。フック部は、 帯状片の略中央部から挟持部材の下端部近傍へ延びて一体に形成され、先端が挟 持部の下端縁より上方において鉤状に形成される。フック部の先端が挟持部の下 端縁よりも上方において鉤状に形成されているので、挟持部の下端縁にシート材 を挟持させる作業の邪魔にならない。そして、フック部の先端の鉤状の部分に別 のクリップの雌部の貫通孔を引っかけることにより、複数のクリップを着脱自在 に連結することができる。この場合にも、連結された複数のクリップのうち最上 端のクリップは、その係着穴によって壁面などに掛止することができるので、複 数のクリップを壁面などに縦一列に連結して吊り下げることができる。
【0016】 さらに、帯状片が留付片を含む場合には、留付片は、帯状片の両端部から上下 方向に突き出し、かつ、つまみ部の内側へ向かって延びるよう形成される。その ため、帯状片と留付片との間に切り欠き部が生じる。この切り欠き部につまみ部 の縁部を噛み合わせることにより、帯状片がつまみ部に留め付けられる。このよ うにして留め付けることにより、雄部がつまみ部に対してしっかりと取り付けら れる。この場合、切り欠き部がつまみ部の縁部に噛み合っているので、より大き な荷重に耐えることができる。したがって、挟持されるシート材Sの枚数が多く 重量が重い場合でも、容易に複数のクリップを連結して部屋の壁面などに吊るす ことができ、耐久性も高まる。
【0017】 また、フック部を挟持部材の主面を切り起こして挟持部材の外側へ延び出し形 成した場合には、フック部が挟持部材と一体に形成されるので、部品点数を削減 できる。
【0018】 さらに、突出部材が、基板と接着剤層とフック部とを含む場合には、製造の際 に、接着剤層によって基板を挟持部材に対して簡単に取り付けることができる。 この場合には、この考案のクリップを既存のクリップを利用して容易に製造する ことができる。
【0019】 さらに、フック部が挟持部材に取り付けられた根元から鉤状の先端へ行くに従 い、挟持部材の正面壁から遠ざかるように斜めに延びるよう形成した場合には、 複数のクリップを連結した際に、各クリップのフック部が挟持部材から正面斜め 下へ突き出して配置されることになる。そのため、係着穴を雄部のフック部の先 端に引っかけて連結する作業が行いやすくなる。また、連結した際に力のかかり やすい方向へフック部が延びて形成されるので、複数のクリップを安定的に連結 することができ耐久性も高まる。
【0020】
【考案の効果】
この考案にかかるクリップは、シート材を挟持すると同時に、別の物品を突出 部材に引っ掛けて一時的に保持することができる。 また、この考案にかかるクリップによれば、シート材を挟持しながら、複数個 連結することができる。そのため、シート材の整理や保管をする際に、シート材 を挟持させながら複数のクリップを相互に関連づけて連結することができるので 便利である。 さらに、この考案によれば、複数のクリップにそれぞれ保持された複数枚のシ ート材のレターヘッドが、厚み方向に完全に重なり合わないので、外部から見る ことができる。そのため、所望のシート材を一目で捜し出すことができ、各クリ ップに保持された複数枚のシート材の中から所望のシート材を検索するのに便利 である。
【0021】 この考案の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0022】
【考案の実施の形態】
図1は、この考案の一実施例を示す斜視図である。このクリップ10は、シー ト材Sを挟持するための挟持部材12を含む。挟持部材12は、挟持すべきシー ト材Sの厚み方向両面に対向して配置されるべき一対の挟持部14,14を含む 。一対の挟持部14,14は、挟持されるべきシート材Sの上縁部に対して、そ の幅方向に延びるよう形成されている。このクリップ10でシート材Sを挟持す る際には、一対の挟持部14,14間にシート材Sの上縁部が挟持される。
【0023】 一対の挟持部14,14の略中央部から上方へ突き出すようにして、それぞれ 正面から見て略短冊状の一対のつまみ部16,16が形成される。すなわち、一 対のつまみ部16,16は、一対の挟持部14,14から、挟持されるシート材 Sとは反対側へ延びて、一対の挟持部14,14と一体に形成される。また、一 対のつまみ部16,16は、厚み方向に互いに対向して配置される。なお、この 明細書において、クリップ10の上下方向とは、シート材Sを挟持した一対の挟 持部14,14の方を下といい、一対のつまみ部16,16の方を上という。
【0024】 一対のつまみ部16,16の上端部には、それぞれ正面から見て略円形の指受 け部18,18が一体に形成される。一対のつまみ部16,16の上端部の指受 け部18,18は、使用者がつまみ持つためのものである。 また、指受け部18,18の中央部をそれぞれ貫通して、この実施例の掛止穴 としての貫通孔20,20が形成される。すなわち、この貫通孔20,20は、 たとえば部屋の壁面に設けられた凸部としてのフックや釘棒などに引っかけてク リップ10を壁面に吊るしたり、後述の突出部材としてのフック部28に引っか けて複数のクリップを互いに連結したりするためのものである。
【0025】 一対のつまみ部16,16間には、ヒンジ部22が形成される。この実施例の ヒンジ部22は、4枚の支持片24と軸部材26とからなる。4枚の内の2枚の 支持片24は、一方のつまみ部16の指受け部18との境目近傍の両側縁から、 それぞれ他方のつまみ部16へ向かって延び出し、一方のつまみ部16と一体に 形成される。残りの2枚の支持片24は、他方のつまみ部16の指受け部18と の境目近傍の両側縁から、それぞれ一方のつまみ部16へ向かって延び出し、他 方のつまみ部16と一体に形成される。一方のつまみ部16の支持片24の先端 は、対応する他方のつまみ部16の支持片24の先端とそれぞれ重なり合うよう に形成される。 これらの支持片24の先端部は、軸部材26によって回動自在に軸支される。 この軸部材26は、4枚の支持片24の先端部を同時に貫いて形成される。軸部 材26の両端部は、支持片24の両外側へ延びだされ、抜け出さないようにカシ メられる。
【0026】 さらに、一対のつまみ部16,16間には、付勢手段としてのコイル状のスプ リング28が配置される。スプリング28は、軸部材26の周りに巻き付くよう に配置され、その一端部が一方のつまみ部16の上端部の指受け部18の内側に 当接され、他端部が他方のつまみ部16の上端部の指受け部18の内側に当接さ れる。このスプリング28によって、一対のつまみ部16,16の上端部間の間 隔が拡がる方向に常時付勢される。したがって、一対のつまみ部16,16は、 軸部材26を中心として回動し、それぞれの下端部の一対の挟持部14,14が 互いに当接する。
【0027】 このクリップ10の挟持部材12は、上述の構成をとるので、一対の挟持部1 4,14および一対のつまみ部16,16は、ヒンジ部22を支点としてシーソ ー運動する。すなわち、一対の挟持部14,14が当接した際には、一対のつま み部16,16は離間し、一対のつまみ部16,16の上端部の指受け部18, 18を互いに近づけた際には、一対の挟持部14,14は互いの間隔が拡がる方 向へ離間する。そして、シート材Sを挟持する際には、一対の挟持部14,14 は挟持すべきシート材Sの厚み方向両面に配置される。一対の挟持部14,14 は、スプリング28によって互いに当接する方向に常時付勢される。そのため、 付勢力により、シート材Sが一対の挟持部14,14間に挟持される。また、一 対のつまみ部16,16の上端部の指受け部18,18をスプリング28の付勢 力に逆らいながら、互いに近づく方向へ握り締めることにより、一対の挟持部1 4,14を互いに離間させることができる。そして、一対の挟持部14,14間 にシート材Sを出し入れすることができる。一対のつまみ部16,16の上端部 の指受け部18,18を握り締める力を弱めれば、スプリング28の付勢力によ り、一対の挟持部14,14は互いに当接する方向へ付勢され、シート材Sが挟 持される。
【0028】 さらに、このクリップ10は、突出部材としての連結具30を含む。図2は、 この実施例の連結具30を示す斜視図であり、図3は、その展開図である。この 実施例の連結具30は、一方のつまみ部16の幅方向へ延びるよう配置される帯 状片32を含む。帯状片32は、その両端部が一方のつまみ部16の正面から側 面に延び入れられて、一方のつまみ部16に巻き付けられるようにして取り付け られる。
【0029】 この実施例では、帯状片32が、ヒンジ部22と挟持部14との間において、 一方のつまみ部16に取り付けられる。そのため、帯状片32の上端部は、ヒン ジ部22の下端縁により規制され、帯状片32の下端部は、挟持部14の上端縁 によって規制されるので、帯状片32が上下方向へずれ動くことが防止される。 したがって、複数のクリップ10・・・を連結した際にも、より大きな荷重に耐 えることができる。
【0030】 また、帯状片32には、その両端部から上下方向に突き出し、かつ、つまみ部 の内側へ向かって延びるよう留付片34,34が形成される。留付片34,34 と帯状片32との間には、略L字形状の切り欠き部36,36が形成される。切 り欠き部36,36に一方のつまみ部16の幅方向の両縁部を噛み合わせること により、帯状片32が一方のつまみ部16にしっかりと留め付けられる。
【0031】 さらに、フック部38が、帯状片32の略中央部から挟持部材12の下端部近 傍へ延びて一体に形成される。フック部38は、別のクリップ10′の貫通孔2 0′に引っかけるようにして着脱自在に連結するためのものである。フック部3 8の先端は、図4および図5に示すように一対の挟持部14,14の下端縁より 上方において、側面から見て略J字の鉤状に形成される。下端縁より上方におい て形成するのは、フック部38が一対の挟持部14,14にシート材Sを挟持さ せる作業の妨げにならないようにするためである。
【0032】 また、この実施例では、図5に示すように、フック部38が挟持部材12に取 り付けられた根元から鉤状の先端へ行くに従い、挟持部材12の正面壁から遠ざ かるように斜めに延びるよう形成される。そのため、複数のクリップ10・・・ を連結した際に、各クリップ10・・・のフック部38が、挟持部材12から正 面斜め下へ突き出して配置されることになる。したがって、一方のクリップ10 の貫通孔20を他方のクリップ10′のフック部38に引っ掛けて連結する作業 が行いやすくなる。また、複数のクリップ10・・・を連結して吊り下げた時の 力のかかる方向へフック部38が延びるので丈夫である。
【0033】 この実施例では、図4および図5に示すように、複数のクリップ10・・・を 互いに連結する際には、一方のクリップ10のフック部38を他方のクリップ1 0′の貫通孔20′に引っ掛けて着脱自在に連結することができる。フック部3 8と貫通孔20′とは、所望の時に連結したり、連結を解いたりすることができ る。最上端のクリップ10の貫通孔20は、部屋の壁面などに設けられたフック や釘棒などに引っ掛けて、吊るすことができる。従って、この考案によれば、そ れぞれシート材Sを挟持した複数のクリップ10・・・を縦一列に連結して、部 屋の壁面などに吊り下げておくことができる。そのため、たとえば伝票などのシ ート材Sの整理や検索に便利である。 また、このクリップ10は、クリップ同士を連結することに限らず、フック部 38に他の物品を引っ掛けて一時的に保持することに用いることもできて便利で ある。
【0034】 さらに、この実施例では、連結具30の帯状片32が、つまみ部16に巻き付 けるようにして取り付けられるので、製造の際に連結具30の取り付けが容易に できる。そのため、この実施例のクリップ10は、既存のクリップを利用して製 造することが容易である。さらに、このように取り付けられているので、連結具 30を取り外すことも比較的容易である。 また、フック部38の先端が挟持部14の下端縁よりも上方において鉤状に形 成されているので、挟持部14の下端縁にシート材Sを挟持させる作業の邪魔に なりにくい。 さらに、この実施例では、切り欠き部36,36がつまみ部16の幅方向の両 縁部に噛み合っているので、連結具30はより大きな荷重に耐えることができる 。 なお、この連結具30を製造するためには、たとえば一枚の真ちゅうからなる 平らな金属板を図3に示すように切断し、各片を図2に示すように折り曲げるこ とにより、比較的容易に製造することができる。
【0035】 また、この実施例では、図4および図5に示すように、それぞれシート材Sを 挟持したまま、複数のクリップ10、10′・・・を上下方向に連結することが できる。シート材Sを挟持させながら複数のクリップ10、10′・・・を連結 すると、通常、シート材Sの長さはクリップ10の長さよりも長いので、図5に 示すように厚み方向にシート材Sが複数枚積み重なることになる。 しかし、この実施例では、各クリップ10、10′・・・同士がそれぞれの上 端部近傍および下端部近傍において連結されるので、それぞれの挟持部14、1 4′・・・間に少なくとも各クリップ10・・・の上端部近傍から下端部近傍に わたる長さ分ずつの間隔をあけることができる。 そのため、シート材Sを挟持させながら複数のクリップ10・・・を連結した 際にも、図4に示すように、それぞれのクリップ10・・・の挟持部14・・・ に挟持されたシート材Sのレターヘッドが露出されて外部から見ることができる ので、所望のシート材Sを検索する際に便利である。
【0036】 このように、この実施例のクリップ10は、シート材Sを挟持しながら、複数 個連結することができる。そのため、シート材Sの整理や保管をする際に、シー ト材Sを挟持させながら複数のクリップ10・・・を相互に関連づけて連結する ことができるので便利である。また、複数のクリップ10・・・にそれぞれ保持 された複数枚のシート材Sが、厚み方向に完全に重なり合わず、下層に保持され たシート材Sのレターヘッドが表面に露出して外部から見ることができる。その ため、所望のシート材Sを一目で捜し出すことができ、各クリップ10・・・に 保持された複数枚のシート材Sの中から所望のシート材Sを検索するのに便利で ある。
【0037】 また、図6は、この考案の他の実施例を示す斜視図である。図6に示すように 、連結手段のフック部38は、挟持部材12の主面を切り起こして挟持部材12 の外側へ延び出し形成してもよい。この場合には、フック部38が挟持部材12 と一体に形成されるので、部品点数を削減できる。
【0038】 さらに、図7は、この考案のさらに他の実施例を示す斜視図である。図7に示 す連結具30は、基板30aと接着剤層30bとフック部30cとを含む。この 場合には、製造の際に、接着剤層30bによって基板30aをつまみ部16に対 して簡単に取り付けることができる。この場合には、既存のクリップを利用して 、本願のクリップを容易に製造することができる。
【0039】 さらに、挟持部14とフック部38とを金属や樹脂から一体成形により形成し てもよい。
【0040】 また、クリップの挟持部材は、上述の構造のものに限らず、たとえば付勢手段 と一体となった板バネから形成されてもよく、他の構造のものでもよいのはもち ろんのことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すクリップの連結具を示す斜視図であ
る。
【図3】図2に示す連結具の展開図である。
【図4】図1に示すクリップの使用状態を示す平面図で
ある。
【図5】図1に示すクリップの使用状態を示す側面図で
ある。
【図6】この考案の他の実施例を示す斜視図である。
【図7】この考案のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 クリップ 12 挟持部材 14 挟持部 16 つまみ部 18 指受け部 20 貫通孔 22 ヒンジ部 24 支持片 26 軸部材 28 スプリング 30 連結具 32 帯状片 34 留付片 36 切り欠き部 38 フック部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を挟持するための挟持部材、 前記挟持部材に形成され、壁面などに設けられた凸部に
    掛けるための係着穴、および前記挟持部材に設けられ、
    物品を引っ掛けて保持するための突出部材を含む、クリ
    ップ。
  2. 【請求項2】 シート材を挟持するための挟持部材、 前記挟持部材の上端部近傍に形成され、壁面などに設け
    られた凸部に掛けるための係着穴、および前記挟持部材
    に設けられ、物品を引っ掛けて保持するための突出部材
    を含むクリップであって、 前記挟持部材は、挟持すべきシート材の厚み方向両面に
    配置されるべき一対の挟持部と、 前記一対の挟持部を互いに当接する方向に常時付勢する
    ための付勢手段と、 前記一対の挟持部から挟持された前記シート材と反対側
    へ延びて一体に形成される一対のつまみ部と、 前記一対のつまみ部を互いに近づく方向へ握り締めるこ
    とにより、前記付勢手段の付勢力に抗して前記一対の挟
    持部を互いに離間させるために、前記一対のつまみ部間
    に形成されるヒンジ部とを含み、 前記突出部材は、前記挟持部の下端部近傍に形成され
    る、クリップ。
  3. 【請求項3】 前記突出部材は、一方の前記つまみ部の
    幅方向へ延びるよう配置されその両端部が前記つまみ部
    の正面から側面に延び入れられ前記つまみ部に取り付け
    られる帯状片と、 前記帯状片の略中央部から前記挟持部材の下端部近傍へ
    延びて一体に形成され、先端が前記挟持部の下端縁より
    上方において鉤状に形成されてなるフック部とを含む、
    請求項2に記載のクリップ。
  4. 【請求項4】 シート材を挟持するための挟持部材、 前記挟持部材の上端部近傍に形成され、壁面などに設け
    られた凸部に掛けるための係着穴、および前記挟持部材
    に設けられ、物品を引っ掛けて保持するための突出部材
    を含むクリップであって、 前記挟持部材は、挟持すべきシート材の厚み方向両面に
    配置されるべき一対の挟持部と、 前記一対の挟持部を互いに当接する方向に常時付勢する
    ための付勢手段と、 前記一対の挟持部から挟持された前記シート材と反対側
    へ延びて一体に形成される一対のつまみ部と、 前記一対のつまみ部を互いに近づく方向へ握り締めるこ
    とにより、前記付勢手段の付勢力に抗して前記一対の挟
    持部を互いに離間させるために、前記一対のつまみ部間
    に形成されるヒンジ部とを含み、 前記突出部材は、一方の前記つまみ部の幅方向へ延びる
    よう配置されその両端部が前記つまみ部の正面から側面
    に延び入れられ前記つまみ部に取り付けられる帯状片
    と、 前記帯状片の両端部から上下方向に突き出し、かつ、前
    記つまみ部の内側へ向かって延びるよう形成され、前記
    帯状片との間に生じる切り欠き部に前記つまみ部の縁部
    を噛み合わせて、前記帯状片を前記つまみ部に留め付け
    るための留付片と、 前記帯状片の略中央部から前記挟持部材の下端部近傍へ
    延びて一体に形成され、先端が前記挟持部の下端縁より
    上方において鉤状に形成されてなるフック部とを含む、
    クリップ。
  5. 【請求項5】 前記突出部材は、前記挟持部材の主面を
    切り起こして前記挟持部材の外側へ延び出し形成され、
    その延び出された先端が前記挟持部の下端縁より上方に
    おいて鉤状に形成されてなるフック部を含む、請求項2
    に記載のクリップ。
  6. 【請求項6】 前記突出部材は、前記挟持部材の主面に
    接着されるべき基板と、 前記基板の裏面に形成され、前記基板を前記挟持部材の
    主面に接着させるための接着剤層と、 前記基板から前記挟持部材の下端部近傍へ延び出し一体
    に形成され、その延び出された先端が前記挟持部の下端
    縁より上方において鉤状に形成されてなるフック部とを
    含む、請求項2に記載のクリップ。
  7. 【請求項7】 前記フック部は、前記挟持部材に取り付
    けられた根元から鉤状の先端へ行くに従い、前記挟持部
    材の正面壁から遠ざかるように斜めに延びて形成される
    ことを特徴とする、請求項3ないし請求項6のいずれか
    に記載のクリップ。
JP1996001613U 1996-02-16 1996-02-16 クリップ Expired - Lifetime JP3028040U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001613U JP3028040U (ja) 1996-02-16 1996-02-16 クリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001613U JP3028040U (ja) 1996-02-16 1996-02-16 クリップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3028040U true JP3028040U (ja) 1996-08-30

Family

ID=43163126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996001613U Expired - Lifetime JP3028040U (ja) 1996-02-16 1996-02-16 クリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3028040U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2358241B1 (en) Hanging device
GB2138487A (en) An attaching device
US5029788A (en) Clip-hanger for suspending articles from walls
JPH0588679B2 (ja)
JPS631638A (ja) 積み重ねたシ−トのデイスペンサ
US7128301B2 (en) Two piece calendar holder
US20090266952A1 (en) Magnetic Organizer
EP2650989B1 (en) Fastener assisted hanger
JP3028040U (ja) クリップ
JPH09217714A (ja) クリップ
US5500987A (en) Pin clip
US11932045B2 (en) Non-slip assembly for binder clip
US5399409A (en) Tacking device for attaching to textured surfaces
KR101211785B1 (ko) 제본용 바인더
JP3115140U (ja) 傘又は杖用掛け具
JPH10225365A (ja) ハンガー
JPH0639472U (ja) クリップ式テープカッター
JP3978092B2 (ja) テープ状ストラップのための係止クリップ
JP3234573U (ja) 棚板ハンガー
JPH0615700Y2 (ja) 紙挾み
JP3074347U (ja) 見本帳の綴じ具
JPH08131387A (ja) 掃除具
JPS6343997Y2 (ja)
JP3043335U (ja) プリントクラブ(登録商標)シート用リフィールクリップ
JP3104014B2 (ja) クリップボード用挟持具及びクリップボード