JPH07278501A - 紫外線硬化型粘着剤組成物及び両面粘着テープ - Google Patents

紫外線硬化型粘着剤組成物及び両面粘着テープ

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JPH07278501A
JPH07278501A JP6869994A JP6869994A JPH07278501A JP H07278501 A JPH07278501 A JP H07278501A JP 6869994 A JP6869994 A JP 6869994A JP 6869994 A JP6869994 A JP 6869994A JP H07278501 A JPH07278501 A JP H07278501A
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JP
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ultraviolet
meth
acrylate
double
sensitive adhesive
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JP6869994A
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English (en)
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Satoshi Takahashi
敏 高橋
Noboru Araki
荒木  登
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Dexerials Corp
Original Assignee
Sony Chemicals Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J4/00Adhesives based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; adhesives, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09J183/00 - C09J183/16

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】UL規格温度153℃に1000時間放置後、
接着力が初期値の50%以下に劣化しない紫外線硬化型
粘着剤組成物及び両面粘着テ−プを得ること。 【構成】主成分のアルキル基の炭素数が4〜14個のア
ルキルアルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステル100
重量部、ノニルフェノキシポリアルキレングライコール
(メタ)アクリレートを該(メタ)アクリル酸エステル
100重量部に対し5から15重量部、共重合可能な分
子量300以上の多官能オリゴアクリレ−トを0.00
01〜0.02モル 及び光開始剤からなる紫外線硬化
型からなる紫外線硬化型粘着剤組成物。及び両面はく離
処理した基材の片面に形成した該紫外線硬化型粘着剤組
成物層に透明はく離フィルムを積層し、紫外線を照射し
てなる両面粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紫外線硬化型粘着剤
組成物、紫外線硬化型粘着剤組成物を紫外線照射により
硬化させた粘着剤層を有する両面粘着テープ。
【0002】
【従来の技術】炭素数が4〜14個のアルキルアルコ−
ルのアクリル酸エステルモノマ−、これと共重合する単
官能モノマ−や架橋剤となる多官能アクリレ−トオリゴ
マ−そして光重合開始剤からなる紫外線硬化型粘着剤組
成物を紫外線で硬化して粘着テープを得ることはBelgiu
m,675,420 、5/1966 や米国特許第4,181,752 号明細書
(80年1月1日)などに開示されている。
【0003】炭素数が4〜14個のアルキルアルコ−ル
の(メタ)アクリル酸エステルモノマ−の中で、一般に
使用されているのは、炭素数が4個のブチルアクリレ−
ト、炭素数が8個の2エチルヘキシルアクリレ−トとイ
ソオクチルアクリレ−トである。これらを主成分にした
粘着剤は強いタックを有し、初期接着力が大きいので広
く粘着テープやその応用製品に用いられている。
【0004】
【発明が解決する課題】タックが強くて初期粘着力の大
きな両面粘着テ−プは、凹凸面を有する物体や極性また
非極性の種々の物体によく接着するし、低温でも粘着剤
層を加温して接着する必要はないという好ましい特徴を
有する。しかしこれらの両面粘着テ−プで接着した接着
物を高温に放置すると、劣化し易くその接着力の低下が
大きいのでUL規格(UL746C) で定める温度定格を満た
すことができない。
【0005】本発明は、UL規格(UL746C 電気機器に
使用される高分子材料の評価)で要求される温度定格1
05℃を満たす両面粘着テープを得ることを目的とす
る。この試験では接着物を153℃で1000時間放置
した後、接着力が初期値の50%以下に劣化しないこと
が要求される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は炭素数が4
から14個のアルキルアルコールの(メタ)アクリル酸
エステル、アルキルフェノキシポリアルキレングライコ
ール(メタ)アクリレート、分子量300以上の多官能
アクリレートオリゴマー及び光開始剤からなるを紫外線
硬化型粘着剤組成物をつくり、これを紫外線で照射して
得た両面粘着テープは高温に放置しても接着力の低下は
少ないことを見いだした。
【0007】光開始剤はアセトフェノン系又はベンゾイ
ン系のものが最適である。上記の粘着剤組成物をはく離
処理した支持体に塗布後、主波長352nmの複数の捕
虫用蛍光ランプで紫外線を照射する。捕虫用蛍光ランプ
が発する紫外線で粘着剤組成物を少なくとも80%を重
合させてから、主波長365nmの高圧水銀ランプの紫
外線を照射して両面粘着テープを得る。
【0008】以下に、本発明を詳細に説明する。炭素数
が4〜14個のアルキルアルコ−ルの(メタ)アクリル
酸エステルモノマ−、これと共重合可能な単官能モノマ
−や架橋剤となる多官能アクリレ−トオリゴマ−を光開
始剤の存在下で紫外線を照射して粘着テ−プを得ること
は、ベルギ−国特許第675,420号(1966年)
や米国特許第4,181,752号明細書(1980
年)などに開示されている。
【0009】一般的には、両面粘着テ−プは、タックが
大きくて初期粘着力のよいものが優れていると考えられ
ている。しかしながら、これら従来の両面粘着テ−プで
接着した被着体を高温に放置すると接着力が低下し、U
L規格(UL746C)で定める温度定格に合格するこ
とは困難であった。
【0010】本発明は、両面粘着テ−プで接着した被着
体を、温度定格105℃で要求される試験温度153℃
に放置してもその接着力の低下が抑えられた紫外線硬化
型粘着剤組成物及び該紫外線硬化型粘着剤組成物からな
る両面粘着テープに関するものである。
【0011】UL746C(電気・電子機器に使用され
る高分子材料の評価)に定める温度定格105℃が要求
する特性は、粘着剤で接着した接着物を153℃の空気
循環オ−ブンに1000時間放置した後、接着強度が初
期値に対して50%以上劣化しないことである。
【0012】本発明で使用するノニルフェノキシポリア
ルキレングライコール(メタ)アクリレートは単官能の
アクリレ−トでよく紫外線で硬化する。また炭素数9個
のノニル基が有するので、主成分の炭素数が4〜14個
のアルキルアルコ−ルのアクリル酸エステルモノマとも
よく相溶する。
【0013】ノニルフェノキシポリアルキレングライコ
ール(メタ)アクリレートはノニルフェノキシポリエチ
レンググライコールアクリレート及びノニルフェノキシ
ポリプロピレングライコ−ルアクリレ−トを選択するの
が好ましい。ポリエチレングリコ−ル及びポリプロピレ
ングリコ−ルの重合度nは問わず、一般にはnは2から
10までぐらいの化合物から群から少なくとも一種が選
ばれる。
【0014】本発明は、高温下における接着強度の低下
を抑える方法を鋭意研究した結果見出したもので、ノニ
ルフェノキシポリアルキレングライコール(メタ)アク
リレート中のポリアルキレングライコールのエ−テル結
合が酸化劣化に対して効果があるものと推定できる。両
者のモノマ−を単独または併用してもよい。その使用量
は、主成分の炭素数が4〜14個のアルキルアルコ−ル
の(メタ)アクリル酸エステルモノマ100重量部に対
して、5から15重量部配合するが好ましい。
【0015】
【発明の効果】 接着物を高温放置しても接着力の低下が少ない。U
L746C(電気・電子機器に使用される高分子材料の
評価)に定める温度定格105℃を満足する。 電気・電子機器に要求される温度定格を満たし、特
にフレキシブル回路基板に補強材を接着する等に好適に
用いられる。 無溶剤の紫外線硬化型粘着剤組成物を使用するの
で、環境への汚染がなく、火災等に対し安全性の高い方
法で両面粘着テープを製造できる。
【0016】〔本発明の粘着剤組成物〕主成分のアルキ
ル基の炭素数が4〜14個のアルキルアルコ−ルの(メ
タ)アクリル酸エステル92重量部から98重量部に対
し、エチレン性不飽和結合基を含有する単量体を2重量
から8重量部を配合する。該エチレン性不飽和結合基を
有する単量体は、官能基を含有するアクリル酸、メタア
クリル酸、アクリル酸アミド、2−エチルヘキシルアク
リレート、2エチルヘキシルメタアクリレート、N−メ
チロールアクリルアミド等の中か選ぶのが好ましい。
【0017】ノニルフェノキシポリアルキレングライコ
ールはノニルフェノキシポリエチレンググライコールア
クリレート及びノニルフェノキシポリプロピレングライ
コ−ルアクリレ−トから選択するのが好ましい。両者の
モノマ−を単独または併用してもよい。その使用量は、
主成分の炭素数が4〜14個のアルキルアルコ−ルの
(メタ)アクリル酸エステルモノマ100重量部に対し
て、5から15重量部配合するが好ましい。
【0018】本発明においては、さらにこれらと共重合
可能な分子量300以上の多官能オリゴアクリレ−トを
0.0001〜0.02モルそして光開始剤からなる紫
外線硬化型粘着剤組成物に関するものである。
【0019】本発明において使用しうる炭素数が4〜1
4個のアルキルアルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステ
ルモノマとしては、ブチルアクリレ−ト、イソアミルア
クリレ−ト、2−エチルヘキシルアクリレ−ト、ノニル
アクリレ−ト、イソノニルアクリレ−ト、イソオクチル
アクリレ−ト、ラウリルアクリレ−ト等が使用できる。
その他、テトラヒドロフルフリ−ルアクリレ−ト、イ
ソボニルアクリレ−ト、エトキシアクリレ−ト、ブトキ
シアクリレ−ト、フェノキシアクリレ−ト、シクロヘキ
シルアクリレ−トなどがあげられる。
【0020】また、炭素数が4〜14個のアルキルアル
コ−ルの(メタ)アクリル酸エステルモノマーは官能基
を有するモノマ−、例えばアクリル酸、メタアクリル
酸、2−ヒドキシエチルアクリレ−ト、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリ−ト、2−ヒドロキシプロピルア
クリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
−ト、グリシジルメタアクリレートを数%から数10%
含有するのが好ましく、約10%ぐらいが最も好まし
い。
【0021】分子量300以上の多官能オリゴアクリレ
−トは、ビニル基間の炭素数が10個以上のものであ
り、例えばエンネアエチレングライコ−ルジアクリレ−
ト(新中村化学工業社製、NKエステルA−400
等)、テトラデカエチレングライコ−ルジアクリレ−ト
(新中村化学工業社製、NKエステルA−600等)の
ポリアルキレングライコ−ルのジアクリレ−ト、エチレ
ンオキサイド変性ビスフェノ−ルAジアクリレ−ト(共
栄社油脂化学工業社製、BP−4EA等)、エチレンオ
キサイド変性ビスフェノ−ルAジアクリレ−ト(共栄社
油脂化学工業社製、BP4PA等)、エチレンオキサイ
ド変性トリメチロ−ルプロパントリアクリレ−ト(共栄
社油脂化学工業社製、TPM−6EO−3A等)、ヒド
ロキシピバリン酸ペンチルグライコ−ルジアクリレ−ト
(日本火薬工業社製、KAYARADMANDA等)及
びその誘導体(日本火薬工業社製、KAYARAD H
X−220、KAYARAD HX−620等)などが
あげられる。また、オリゴエステルアクリレ−トやオリ
ゴウレタンアクリレ−トも使用できる。
【0022】また、その添加量は、炭素数が4〜14個
のアルキルアルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステルモ
ノマー100重量部に対して、0.0001〜0.02
モル配合するのが効果的である。0.0001モルより
少ないと粘着テ−プの耐熱保持力が劣り、0.02モル
量より多く添加すると粘着テ−プのタックが減少する。
【0023】光重合開始剤は、アセトフェノン系又はベ
ンゾイン系のものが最適で、例えば一般に市販されてい
る4−フェノキシジシクロアセトフェノン、4−t−ブ
チル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェ
ノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
パン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ−テル、ベ
ンゾインイソブチル−テル、ベンジルジメチルケタ−ル
等やこれらの混合物があげられる。
【0024】また、その添加量は、炭素数が4〜14個
のアルキルアルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステルモ
ノマ、ノニルフェノキシポリアルキレングライコール
(メタ)アクリル酸エステル及び分子量300以上の多
官能オリゴアクリレ−トの合計100重量部に対して
0.005〜0.1重量部とするのが効果的である。こ
の添加量が0.005重量部以下であると重合が進まな
いし0.1重量部以上であると耐熱保持力が劣るように
なる。
【0025】一方、上述のモノマ−を主体とした組成物
の液の粘度は0.002から0.02Pa・sと低いの
で、支持体に塗布するのが困難なのでポリマ−を溶解す
るか該組成物をプレ重合して組成物の粘度を1から10
Pa・sぐらいまで上昇させる必要がある。
【0026】該ポリマーはモノマ−に溶解または膨潤す
るポリマー、例えばアクリルゴム、スチレンブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、スチレンイソプレンブロックポ
リマ−、スチレンブタジエンブロックポリマ−、低分子
量ポリエチレン、低分子量ポリイソプレン等から選ばれ
る。その使用量は1〜15重量%である。
【0027】また、モノマ−液を増粘させるためにフィ
ラ−を混入させることも有効である。シリカ、水酸化ア
ルミニウム、硫酸バリウム、クレ−、タルク、微粉末エ
アロジル、ガラスバブル、ガラスビ−ズ、プラスチック
製のマイクロバル−ン、プラスチック製の微粉末等が使
用可能であるが紫外線の透過を妨げな範囲で添加する必
要ある。
【0028】〔本発明の両面粘着テ−プの製造法〕両面
はく離処理した透明なポリエステルフィルムの一方の面
に、紫外線硬化型粘着剤組成物を所定の厚さに塗布す
る。さらにその上から、片面はく離処理した透明なポリ
エステルフィルムを重ねて、所定の間隔にセットしたロ
ールの間を通して厚さを調節してから、紫外線を照射し
て両面粘着テープを製造する。
【0029】また粘着剤組成物を同様に両面はく離処理
した透明なポリエステルフィルムの一方の面に、紫外線
硬化型粘着剤組成物を塗布した後、紫外線を透過しうる
基材を粘着剤層の上に置き、粘着剤層に基材を含浸させ
てから片面はく離処理した透明ポリエステルフィルムを
被せ、同様にロール間で所定の厚みに調節し、紫外線を
を照射して粘着テ−プを製造することもできる。
【0030】〔紫外線の照射方法〕本発明では、重合反
応を起こさせるエネルギ−源として波長352nmの光
を選択的に発する直管状の捕虫用蛍光ランプを使用す
る。さらに、この蛍光ランプ多数本並べることにより互
に干渉させて強度の増大した光を使用することができ
る。
【0031】一本の捕虫用蛍光ランプの発する光は、光
の強度が0.5mw/cm2 程度の肉眼で凝視できるほ
ど微弱であるが、複数集めて干渉させると1.5mw/
cm2以上の強度の光となり、重合反応時間を短縮でき
経済的である。直管状の捕虫用蛍光ランプの光が干渉す
るためには、できるだけ互いに近づける方がよく、逆に
互いに離れると光の強度は増加しない。その間隔を0m
mから100mmにすることが好ましい。
【0032】捕虫用蛍光ランプによる照射によって、少
なくとも80%以上のモノマ−を重合させる。その後、
主波長365nmの高圧水銀ランプの紫外線を照射し重
合を完結させる。捕虫用蛍光ランプのみでも100%近
くまで重合は進行するが、得られた粘着テ−プのタック
が低くなる傾向がある。高圧水銀ランプを併用すること
により所定のタックが発現し、重合時間を短縮すること
ができるので経済的である。
【0033】高圧水銀ランプは、低波長域200nm以
下の紫外線を発生しないオゾンレスタイプのものを使用
するのが好ましい。すなわち、低波長域の紫外線は空気
中の酸素をオゾン化し有害であること、また粘着テ−プ
の劣化を助長する。高圧水銀ランプは、出力30w/c
m以上のタイプならいずれも使用することができる。照
射紫外線の強度は、30mw/cm2 以上が好ましい。
【0034】
【実施例】以下、本発明を種々の実施例に基づいて具体
的に説明する。
【0035】〔実施例 1〕次の工程により無溶剤型粘
着剤液を調製した。2−エチルヘキシルアクリレ−ト9
0g、アクリル酸10gからなる混合モノマ液100g
にアクリルゴム(トアクロンPS220、東亜ペイント
社製)5gを攪拌機のついた容器で48時間攪拌し溶解
した。この溶液は粘度1.5Pa・sの粘稠な液であっ
た。更に、ノニルフェノキシジプロピレングライコ−ル
アクリレ−ト(M−117、東亜合成化学社製)10
g、分子量312のヒドロキシピバリン酸ネオペンチル
グライコ−ルジアクリレ−ト(KAYARAD MAN
DA、日本化薬社製)を0.0005モル(0.156
g)、アセトフェノン系光開始剤2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(ダロキュア
1173、メルク社製)0.02gを添加し紫外線硬化
型粘着剤組成物を得た。次に、以下の工程により転写型
両面粘着テ−プを製造した。
【0036】両面をシリコ−ンではく離処理した厚さ5
0μmの透明ポリエステルフィルムの一方の面に該紫外
線硬化型粘着剤組成物を約60g/m2 塗布した。その
上に、片面をシリコ−ンではく離処理した厚さ50μm
の透明なポリエステルフィルムのはく離面を載置し、粘
着剤層が厚さ0.06mmになるように調製されたロ−
ルの間を通して厚みを調製した。次に主波長352nm
の捕虫用蛍光ランプを複数本セットした照射炉で紫外線
硬化型粘着剤組成物の重合率が少なくとも約80%にな
るまで紫外線を照射した。
【0037】光の強度は、一本のランプだけだと0.4
4mw/cm2 であったが、複数本セットすることによ
り、2.00mw/cm2 まで上昇していた。
【0038】次に主波長365nmの高圧水銀ランプを
照射して紫外線硬化型粘着剤組成物の重合を完結させ
る。高圧水銀ランプは、出力80w/cmのランプを使
用した。紫外線の照射強度は、35.5mw/cm2
あった。
【0039】実施例1で得た両面粘着テ−プを以下のよ
うに評価した。 〔接着力〕被着材として、280番の耐水研磨紙で研磨
した厚さ2mm、幅30mm、長さ120mmのステン
レス板と厚さ0.025mmのポリイミドフィルム(デ
ュポン社製、カプトン100H)を使用した。
【0040】両面粘着テ−プを幅20mm、長さ100
mmに切断し、片面はく離処理のポリエステルフィルム
を剥がしてステンレス板に仮貼付する。次にもう一方の
ポリエステルフィルムを剥がして該ポリイミドフィルム
を載置し、80℃ 5kgf/cm2 で10秒間圧着し
た。
【0041】接着試験片を153℃に調整した空気循環
オ−ブンの中に入れ、250時間、500時間、750
時間、1000時間後に取り出し、23℃において18
0度方向に毎分300mmの速度で引き剥がし、接着強
度を測定した。
【0042】その結果、初期の接着強度は、1.9kg
f/2cmであり、250時間後、500時間後、75
0時間後、1000時間後の接着強度は、各々2.1k
gf/2c、1.8kgf/2cm、1.8kgf/2
c、1.8kgf/2cmで接着強度の低下がなかっ
た。
【0043】〔耐熱保持力〕JIS Z 0237の保
持力の測定方法に準じて行った。被着材としては、28
0番の耐水研磨紙で研磨した厚さ2mmのステンレス板
と厚さ0.05mmのアルミニウム箔を使用した。接着
面積は、ステンレス板に対しては25×25mm、アル
ミニウム箔に対しては幅25mm長さ50mmとした。
【0044】接着方法は接着力測定用試験片の作製に準
じて行なった。接着後、1kgfの荷重をアルミ箔側か
ら垂直にかけ、180℃に1時間放置した後の接着部の
ズレの大きさを測定した。ほとんどズレが発生せず、耐
熱保持力優れた両面粘着テープであった。
【0045】〔実施例 2〜5〕実施例1で使用したノ
ニルフェノキシジプロピレングライコールアクリレート
(M−117、東亜合成化学社製)の使用量を、各々5
g、7.5g、12.5g及び15gに変化させた粘着
剤組成物を調製し、実施例1と同様にして両面粘着テ−
プを製造して評価した。評価結果を表1に示す。
【0046】〔実施例 6〕実施例1で使用したノニル
フェノキシジプロピレングライコールアクリレート(M
−117、東亜合成化学社製)の使用量を、ノニルフェ
ノキシテトラエチレングライコールアクリレート(M−
113、東亜合成化学社製)に置き換えて、同じように
評価した。
【0047】〔実施例 7〕実施例1で使用したノニル
フェノキシジプロピレングライコールアクリレート(M
−117、東亜合成化学社製)の半量を、ノニルフェノ
キシテトラエチレングライコールアクリレート(M−1
13、東亜合成化学社製)に置き換えて、同じように評
価した。
【0048】実施例 8 実施例1で使用した多官能オリゴアクリレ−トKAYA
RAD MANDAの代わりに、分子量708のテトラ
デカエチレングライコ−ルジアクリレ−ト(新中村化学
社製 NKエステルA−600)を0.0005モル
(0.354g)を使用した以外は実施例1と全く同様
にして両面粘着テ−プを製造し評価を行った。その結
果、初期の接着強度は、2.1kgf/2cmであった
が、153℃に放置後500時間では、2.0kgf/
2cm、1000時間では、1.7kgf/2cmで初
期値の50%以上を維持できた。また、180℃の耐熱
保持力試験では、ズレは0.2mmであった。
【0049】
【表1】 接着力(Kgf/20mm) ズレ(mm) 実施例 M117:M113 初期値 500H 1000H 耐熱保持力 1 10 − 1.9 1.8 1.8 0 2 5 − 1.8 1.6 1.4 0.5 3 7.5 − 2.0 1.8 1.6 0.1 4 12.5 − 1.8 1.8 1.8 0 5 15 − 1.8 1.7 1.7 0.2 6 − 10 2.1 1.9 1.9 0.2 7 5 5 1.9 1.9 1.7 0.5 500H は接着物を500時間、153℃で放置した後の
接着力。1000H は接着物を1000時間、153℃で放
置した後の接着力。
【0050】〔比較例 1〕実施例1の粘着剤組成物か
らノニルフェノキシジプロピレングライコ−ルアクリレ
−ト(東亜合成化学工業社製、M−117)を全量除い
た紫外線硬化型粘着剤組成物ついて、実施例1と全く同
様にして両面粘着テ−プをつくり、評価した。その結
果、接着強度は、初期は1.9kgf/2cmであった
が、500時間後には 1.0kgf/2cm、100
0時間後には 0.7kgf/2cmであり、初期値の
50%を維持できなかった。
【0051】〔比較例 2〕実施例1の粘着剤組成物の
ノニルフェノキシジプロピレングリコ−ルアクリレ−ト
(M−117、東亜合成化学社製)の添加量を3重量部
にし、実施例1と同様にして全く同様にして両面粘着テ
−プをつくり、評価した。た。その結果、初期の接着強
度は、1.9 kgf/2cmであったが、1000時間後に
は、0.60 kgf/2cmとなり、初期値の50%を保持で
きなかった。
【0052】〔比較例 3〕実施例1の粘着剤組成物の
ノニルフェノキシジプロピレングリコ−ルアクリレ−ト
(M−117、東亜成化学社製)の添加量を20重量部
使用した以外は、全く実施例1と同様にして紫外線硬化
型粘着剤組成物及び両面粘着テ−プをつくり、評価し
た。その結果、初期の接着強度は1.1kgf/2cm であっ
たが、1000時間後には、0.50 kgf/2cmとなり、
初期値の50%を保持できなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKE JKP

Claims (4)

    【整理番号】SCP930098 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数が4から14個のアルキルアルコ
    ールの(メタ)アクリル酸エステルを92重量部から9
    8重量部、エチレン性不飽和結合基を有する単量体を2
    重量部から8重量部、アルキルフェノキシポリアルキレ
    ングライコールを5重量部から15重量部、分子量30
    0以上の多官能性オリゴアクリレート及び光重合開始剤
    からなる紫外線硬化型粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 該アルキルフェノキシポリアルキレング
    ライコール(メタ)アクリレートがノニルフェノキシジ
    プロピレングライコールであることを特徴とする請求項
    1記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 該アルキルフェノキシポリアルキレング
    ライコール(メタ)アクリレートがノニルフェノキシジ
    エチレングライコールであることを特徴とする請求項1
    記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】支持体のはく離処理面に請求項1の紫外線
    硬化型粘着剤組成物層を形成し、紫外線で硬化させたこ
    とを特徴とする両面粘着テープ。
JP6869994A 1994-04-06 1994-04-06 紫外線硬化型粘着剤組成物及び両面粘着テープ Pending JPH07278501A (ja)

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