JPH0727843Y2 - ゴルフ鋲 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、ゴルフ靴の底にねじ込
み固定されるゴルフ鋲に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフ鋲は、スパイクピンと座板と固定
用ネジの三部分からなるものであって、全体を金属で製
作したもの、金属製座板部分のみを合成樹脂製外被材で
被包したものが一般的な構成である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところが上記従来のゴ
ルフ鋲は、地面上を歩行する時には地中にスパイクピン
が食い込み、優れたスパイク効果を発揮するが、コンク
リート、アスフアルト等の硬い路面を歩行する時には、
非常に滑り易く、また突き上げ感が強いものであった。
また、地面上を歩行した場合、スパイクピンの根本に形
成されている角隅に土が付着し、事後の除去が大変であ
った。本考案は、スパイク効果を喪失せずに、滑り止
め、突き上げ防止、土付着防止の効果が達成できる安全
性の高いゴルフ鋲を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案は、座板１の表面
中央にスパイクピン２が形成され、裏面中央には固定用
ネジ３が形成された金属製鋲において、座板１とスパイ
クピン２を、合成樹脂製外被材４で被包して、スパイク
ピン２の根本部分を凹み曲線５に形成するとともに、合
成樹脂製外被材４の頂部に、スパイクピン２の先端に通
ずる孔６を開設したことを特徴とするゴルフ鋲を要旨と
するものである。

【０００５】

【作用】上記のように、スパイクピン２を被包する合成
樹脂製外被材４の頂部にスパイクピン２の先端に通じる
孔６を開設することによって、接地時における合成樹脂
製外被材４の頂部の変形が容易となり、これが滑り止め
効果を良好にするとともに、突き上げ感を緩和するよう
に作用する。また、スパイクピン２の根本部分を凹み曲
線５としたから、該部分への土の付着が解消されるよう
に作用する。

【０００６】

【実施例】本考案のゴルフ鋲の実施例を図に基づいて説
明すると、図１は実施例の断面図図２は底面図であっ
て、座板１の表面中央にスパイクピン２が形成されたサ
ーメット又はタングステンカーバイト、チタンカーバイ
トで代表される超硬部材からなるスパイクヘッドの裏面
中央に、固定用ネジ３がスポット又はレーザー溶接等さ
れた金属製鋲において、座板１とスパイクピン２を、ウ
レタン、ナイロン等の合成樹脂製外被材４で被包して、
スパイクピン２の根本部分を凹み曲線５に形成するとと
もに、合成樹脂製外被材４の頂部に、スパイクピン２の
先端に通ずる孔６を開設した構成である。なお上記実施
例では、スパイクヘッドと固定用ネジを異なる材料で形
成した場合を説明したが、各部を機械加工の容易な金
属、例えば、耐摩耗性に優れた鉄、アルミ合金等で一体
形成する場合もある。

【０００７】上記ゴルフ鋲の製造は、固定用ネジ３を固
定するネジと、合成樹脂製外被材４が注入される空間
と、孔６を開設するための支持突起の形成された型内
へ、スパイクピン２の先端を前記支持突起で支持するよ
うに金属製鋲を配設した後、合成樹脂製被覆材４を注入
して製作するのである。

【０００８】

【考案の効果】以上説明した本考案のゴルフ鋲は、スパ
イクピン２を被包する合成樹脂製外被材４の頂部にスパ
イクピン２の先端に通じる孔６を開設したから、接地時
における合成樹脂製外被材４の頂部の変形が容易とな
り、これが滑り止め効果を良好にするとともに、突き上
げ感を緩和するように作用して、スパイク効果を喪失せ
ずに、コンクリート、アスファルト等の硬い路面での歩
行の安全性が良好となり、また、スパイクピン２の根本
部分を凹み曲線５としたから、該部分への土の付着が解
消され、靴底の掃除が簡単にできるゴルフ鋲を提供でき
る等の効果が達成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るゴルフ鋲の実施例の断面図であ
る。

【図２】本考案に係るゴルフ鋲の底面図である。

【符号の説明】

１ 座板 ２ スパイクピン ３
固定用ネジ ４ 合成樹脂製外被材 ５ 凹み曲線 ６
孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 座板１の表面中央にスパイクピン２が形
   成され、裏面中央には固定用ネジ３が形成された金属製
   鋲において、座板１とスパイクピン２を、合成樹脂製外
   被材４で被包して、スパイクピン２の根本部分を凹み曲
   線５に形成するとともに、合成樹脂製外被材４の頂部
   に、スパイクピン２の先端に通ずる孔６を開設したこと
   を特徴とするゴルフ鋲。