JPH07278352A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH07278352A JPH07278352A JP6077301A JP7730194A JPH07278352A JP H07278352 A JPH07278352 A JP H07278352A JP 6077301 A JP6077301 A JP 6077301A JP 7730194 A JP7730194 A JP 7730194A JP H07278352 A JPH07278352 A JP H07278352A
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- Japan
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- rubber
- pneumatic tire
- carbon black
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- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加硫時に加硫室のエアー抜き用孔からゴムが
流出したり、目詰まりを起こすことなどがなく、しか
も、所定の流動性を確保して低発熱性を向上させた空気
入りタイヤを提供する。 【構成】 空気入りタイヤのサイドウォール部のゴムが
天然ゴム及びジエン系合成ゴムからなる群から選ばれた
少なくとも１種のゴム分１００重量部に対して、窒素ガ
ス吸着量で８０ｍ2／ｇ以下の特性値を有するカーボン
ブラック５〜４０重量部と、下記式（Ｉ）で表される化
合物を０．１〜１．０重量部を配合してなるゴム組成物
から構成されたことを特徴とする空気入りタイヤ。 【化１】
流出したり、目詰まりを起こすことなどがなく、しか
も、所定の流動性を確保して低発熱性を向上させた空気
入りタイヤを提供する。 【構成】 空気入りタイヤのサイドウォール部のゴムが
天然ゴム及びジエン系合成ゴムからなる群から選ばれた
少なくとも１種のゴム分１００重量部に対して、窒素ガ
ス吸着量で８０ｍ2／ｇ以下の特性値を有するカーボン
ブラック５〜４０重量部と、下記式（Ｉ）で表される化
合物を０．１〜１．０重量部を配合してなるゴム組成物
から構成されたことを特徴とする空気入りタイヤ。 【化１】
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空気入りタイヤのサイ
ドウォール部のゴムに好適なゴム組成物を用いて低発熱
性を向上させた空気入りタイヤに関する。
ドウォール部のゴムに好適なゴム組成物を用いて低発熱
性を向上させた空気入りタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の空気入りタイヤ、特に、低燃費型
のトラック・バス用空気入りタイヤの設計要素として、
タイヤサイドウォール部の低発熱化が挙げられる。従来
より、低級グレードのカーボンブラック及びカーボンブ
ラックの減量等により、タイヤサイドウォール部の低発
熱化を達成してきたが、加硫時流動性が良すぎるため、
加硫室のエアー抜き用孔からゴムが流出したり、流出し
たゴムにより目詰まりを起こすなどの課題がある。
のトラック・バス用空気入りタイヤの設計要素として、
タイヤサイドウォール部の低発熱化が挙げられる。従来
より、低級グレードのカーボンブラック及びカーボンブ
ラックの減量等により、タイヤサイドウォール部の低発
熱化を達成してきたが、加硫時流動性が良すぎるため、
加硫室のエアー抜き用孔からゴムが流出したり、流出し
たゴムにより目詰まりを起こすなどの課題がある。
【０００３】加硫時の目詰まり等を防止するために、カ
ーボンブラック等の充填剤種及びその量を変更して流動
性を確保しようとすると、低発熱性を維持できなくなる
ことは不可避であることが判明し、流動性と低発熱性と
を共に両立する手法が必要となっていた。
ーボンブラック等の充填剤種及びその量を変更して流動
性を確保しようとすると、低発熱性を維持できなくなる
ことは不可避であることが判明し、流動性と低発熱性と
を共に両立する手法が必要となっていた。
【０００４】一方、本出願人は、天然ゴム及びジエン系
合成ゴムからなる群から選ばれた少なくとも１種のゴム
分１００重量部に対して、カーボンブラック２０〜１５
０重量部と、ヒドラジド化合物０．０５〜２０重量部を
配合した発熱性が改良されたゴム組成物を提案してい
る。（特開平４−１３６０４８号公報）。このゴム組成
物と本願とでは発熱性が改良されたゴム組成物を使用す
る点で一部共通しているが、特開平４−１３６０４８号
公報は、タイヤ、コンベアベルト、ホース等のあらゆる
ゴム製品の低発熱化を目的としているのに対し、本願
は、この低発熱化に優れたゴム組成物を基本着想として
更に研究を重ね、流動性と低発熱性とを共に両立するサ
イドウォールゴム部に特徴を有する空気入りタイヤであ
る点でその目的、構成及び効果が相違するものである。
合成ゴムからなる群から選ばれた少なくとも１種のゴム
分１００重量部に対して、カーボンブラック２０〜１５
０重量部と、ヒドラジド化合物０．０５〜２０重量部を
配合した発熱性が改良されたゴム組成物を提案してい
る。（特開平４−１３６０４８号公報）。このゴム組成
物と本願とでは発熱性が改良されたゴム組成物を使用す
る点で一部共通しているが、特開平４−１３６０４８号
公報は、タイヤ、コンベアベルト、ホース等のあらゆる
ゴム製品の低発熱化を目的としているのに対し、本願
は、この低発熱化に優れたゴム組成物を基本着想として
更に研究を重ね、流動性と低発熱性とを共に両立するサ
イドウォールゴム部に特徴を有する空気入りタイヤであ
る点でその目的、構成及び効果が相違するものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の課題を解決するものであり、加硫時に加硫室のエ
アー抜き用孔からゴムが流出したり、目詰まりを起こす
ことなどがなく、しかも、所定の流動性を確保して、か
つ、低発熱性を向上させた空気入りタイヤを提供するこ
とを目的とする。
従来の課題を解決するものであり、加硫時に加硫室のエ
アー抜き用孔からゴムが流出したり、目詰まりを起こす
ことなどがなく、しかも、所定の流動性を確保して、か
つ、低発熱性を向上させた空気入りタイヤを提供するこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するため、鋭意研究を行った結果、空気入りタイヤ
のサイドウォール部のゴムとして、天然ゴム及びジエン
系合成ゴムからなる群から選ばれた少なくとも１種のゴ
ム分１００重量部に対して、特定のカーボンブラック
と、特定の化合物とを特定量配合したゴム組成物を用い
ることにより目的の空気入りタイヤを得ることに成功
し、本発明を完成するに至ったのである。すなわち、本
発明の空気入りタイヤは、空気入りタイヤのサイドウォ
ール部のゴムが天然ゴム及びジエン系合成ゴムからなる
群から選ばれた少なくとも１種のゴム分１００重量部に
対して、窒素ガス吸着量で８０ｍ2／ｇ以下の特性値を
有するカーボンブラック５〜４０重量部と、下記式
（Ｉ）で表される化合物を０．１〜１．０重量部を配合
してなるゴム組成物から構成されたことを特徴とする。
解決するため、鋭意研究を行った結果、空気入りタイヤ
のサイドウォール部のゴムとして、天然ゴム及びジエン
系合成ゴムからなる群から選ばれた少なくとも１種のゴ
ム分１００重量部に対して、特定のカーボンブラック
と、特定の化合物とを特定量配合したゴム組成物を用い
ることにより目的の空気入りタイヤを得ることに成功
し、本発明を完成するに至ったのである。すなわち、本
発明の空気入りタイヤは、空気入りタイヤのサイドウォ
ール部のゴムが天然ゴム及びジエン系合成ゴムからなる
群から選ばれた少なくとも１種のゴム分１００重量部に
対して、窒素ガス吸着量で８０ｍ2／ｇ以下の特性値を
有するカーボンブラック５〜４０重量部と、下記式
（Ｉ）で表される化合物を０．１〜１．０重量部を配合
してなるゴム組成物から構成されたことを特徴とする。
【化２】
【０００７】
【作用】本発明の空気入りタイヤは、サイドウォール部
のゴムを天然ゴム及びジエン系合成ゴムからなる群から
選ばれた少なくとも１種のゴム分１００重量部に対し
て、特定のカーボンブラックと、特定の化合物とを特定
量配合したゴム組成物を用いることにより構成したもの
であり、特定の配合割合となる上記特定のカーボンブラ
ック及び上記特定の化合物が互いに相乗することにより
初めて流動性と低発熱性とを共に両立するという新たな
事実に基づくものであり、それぞれの条件を部分的に満
足しても本発明の目的は達成されないものである（この
点に関しては、更に実施例等で詳しく説明する）。
のゴムを天然ゴム及びジエン系合成ゴムからなる群から
選ばれた少なくとも１種のゴム分１００重量部に対し
て、特定のカーボンブラックと、特定の化合物とを特定
量配合したゴム組成物を用いることにより構成したもの
であり、特定の配合割合となる上記特定のカーボンブラ
ック及び上記特定の化合物が互いに相乗することにより
初めて流動性と低発熱性とを共に両立するという新たな
事実に基づくものであり、それぞれの条件を部分的に満
足しても本発明の目的は達成されないものである（この
点に関しては、更に実施例等で詳しく説明する）。
【０００８】以下、本発明の内容を説明する。本発明に
おいて使用する上記式（Ｉ）で表される化合物は、空気
入りタイヤのサイドウォール部のゴム組成物に用いるこ
とにより、優れた発熱性改良効果を付与するものであ
る。上記式（Ｉ）で表される化合物のＡとしては、例え
ば、下記式の芳香族環（オルト、メタ、パラ位置にて置
換）、
おいて使用する上記式（Ｉ）で表される化合物は、空気
入りタイヤのサイドウォール部のゴム組成物に用いるこ
とにより、優れた発熱性改良効果を付与するものであ
る。上記式（Ｉ）で表される化合物のＡとしては、例え
ば、下記式の芳香族環（オルト、メタ、パラ位置にて置
換）、
【化３】 または、下記式の置換されているヒダントイン環、
【化４】 或いは、炭素数０〜１８の飽和又は不飽和直鎖状炭化水
素が挙げられる。炭素数０〜１８の飽和又は不飽和直鎖
状炭化水素としては、例えば、エチレン基、テトラメチ
レン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、オクタ
デカメチレン基、７，１１−オクタデカジエニレン基が
挙げられる。
素が挙げられる。炭素数０〜１８の飽和又は不飽和直鎖
状炭化水素としては、例えば、エチレン基、テトラメチ
レン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、オクタ
デカメチレン基、７，１１−オクタデカジエニレン基が
挙げられる。
【０００９】上記一般式（Ｉ）の具体的な化合物として
は、フタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジ
ド、テレフタル酸ジヒドラジド、１，３−ビス（ヒドラ
ジノカルボエチル）−５−イソプロピルヒダントイン、
下記式
は、フタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジ
ド、テレフタル酸ジヒドラジド、１，３−ビス（ヒドラ
ジノカルボエチル）−５−イソプロピルヒダントイン、
下記式
【化５】 、コハク酸ジビドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、ア
ゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、エ
イコサン二酸ジヒドラジド、７，１１−オクタデカジエ
ン−１，１８−ジカルボヒドラジド、シュウ酸ジヒドラ
ジドが好ましい。上記一般式（Ｉ）の化合物のうち、特
に、優れた発熱性改良効果を付与するものは、イソフタ
ル酸ジヒドラジド（ＩＤＨ）である。
ゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、エ
イコサン二酸ジヒドラジド、７，１１−オクタデカジエ
ン−１，１８−ジカルボヒドラジド、シュウ酸ジヒドラ
ジドが好ましい。上記一般式（Ｉ）の化合物のうち、特
に、優れた発熱性改良効果を付与するものは、イソフタ
ル酸ジヒドラジド（ＩＤＨ）である。
【００１０】本発明の空気入りタイヤのサイドウォール
部に使用するゴム組成物のゴム分としては、例えば、天
然ゴム、合成ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエ
ン共重合ゴム、ポリブタジエンゴム、ブチルゴムなどが
挙げられ、これらのゴムを単独若しくは２種以上併用す
ることができる。
部に使用するゴム組成物のゴム分としては、例えば、天
然ゴム、合成ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエ
ン共重合ゴム、ポリブタジエンゴム、ブチルゴムなどが
挙げられ、これらのゴムを単独若しくは２種以上併用す
ることができる。
【００１１】本発明において、上記優れた発熱性改良効
果を示す上記一般式（Ｉ）で表される各々の化合物は、
単独で使用してもよく、又２種以上を併用してもよい。
上記一般式（Ｉ）で表される化合物の配合量は、ゴム分
１００重量部に対して、０．１〜１．０重量部、好まし
くは０．１〜０．５重量部である。０．１重量部未満で
は、ゴム流動性を変化させるのに不充分であり、また、
１．０重量部超過では、ポリマーのゲル化が促進され過
ぎるため、適正なタイヤサイドウォール部用のゴム配合
物が得られない。
果を示す上記一般式（Ｉ）で表される各々の化合物は、
単独で使用してもよく、又２種以上を併用してもよい。
上記一般式（Ｉ）で表される化合物の配合量は、ゴム分
１００重量部に対して、０．１〜１．０重量部、好まし
くは０．１〜０．５重量部である。０．１重量部未満で
は、ゴム流動性を変化させるのに不充分であり、また、
１．０重量部超過では、ポリマーのゲル化が促進され過
ぎるため、適正なタイヤサイドウォール部用のゴム配合
物が得られない。
【００１２】本発明において用いるカーボンブラック
は、窒素ガス吸着量で８０ｍ2／ｇ以下、好ましくは、
７０ｍ2／ｇ以下の特性値を有するものである。また、
本発明の特性値を有するカーボンブラックの配合量は、
ゴム分１００重量部に対して、５〜４０重量部、好まし
くは３０〜４０重量部である。この配合量が５重量部未
満では、サイドウォールゴム部の基本性能である耐摩耗
性、耐クラック性が低下することとなり好ましくない。
また、窒素ガス吸着量が８０ｍ2／ｇ超過、及び４０重
量部超過では、本発明の目的の一つである空気入りタイ
ヤのサイドウォール部のゴムの低発熱化を達成すること
ができず、また、ゴムの可塑度が高くなり過ぎるため、
押出作業を阻害し、好ましくない。
は、窒素ガス吸着量で８０ｍ2／ｇ以下、好ましくは、
７０ｍ2／ｇ以下の特性値を有するものである。また、
本発明の特性値を有するカーボンブラックの配合量は、
ゴム分１００重量部に対して、５〜４０重量部、好まし
くは３０〜４０重量部である。この配合量が５重量部未
満では、サイドウォールゴム部の基本性能である耐摩耗
性、耐クラック性が低下することとなり好ましくない。
また、窒素ガス吸着量が８０ｍ2／ｇ超過、及び４０重
量部超過では、本発明の目的の一つである空気入りタイ
ヤのサイドウォール部のゴムの低発熱化を達成すること
ができず、また、ゴムの可塑度が高くなり過ぎるため、
押出作業を阻害し、好ましくない。
【００１３】本発明において、前記特性値を有するカー
ボンブラックと上記一般式（Ｉ）の化合物以外に、必要
に応じて、加硫剤、軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤、
加硫促進助剤等の通常ゴム工業で使用される配合剤を適
宜配合することができる。上記空気入りタイヤのサイド
ウォール部に用いるゴム組成物は、上記ゴム分、カーボ
ンブラックと上記一般式（Ｉ）の化合物等を通常の加工
装置、例えば、ロール、バンバリーミキサー、ニーダー
等により混練することにより得られる。
ボンブラックと上記一般式（Ｉ）の化合物以外に、必要
に応じて、加硫剤、軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤、
加硫促進助剤等の通常ゴム工業で使用される配合剤を適
宜配合することができる。上記空気入りタイヤのサイド
ウォール部に用いるゴム組成物は、上記ゴム分、カーボ
ンブラックと上記一般式（Ｉ）の化合物等を通常の加工
装置、例えば、ロール、バンバリーミキサー、ニーダー
等により混練することにより得られる。
【００１４】
【実施例】以下に、実施例及び比較例等により、本発明
を更に具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例
等によって、何等限定されるものではない。
を更に具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例
等によって、何等限定されるものではない。
【００１５】（実施例１〜４、比較例１〜１０）下記表
１及び表２に示される配合組成でバンバリーミキサーを
用いて混練し、各種タイヤサイドウォール用ゴム組成物
を調製した。この各種タイヤサイドウォール用ゴム組成
物の流動性の指標であるＭＬ1+4（１３０℃）及びマイ
クロベント 長さ（mm）を測定した。また、この各種タ
イヤサイドウォール用ゴム組成物を加硫してサンプルを
作製し、 tanδ、ＴＢ（ｋｇ／ｃｍ2）、ＥＢ（％）、
１００％Ｍｏｄ（ｋｇ／ｃｍ2）について測定した。更
に、上記各種ゴム組成物を加硫してタイヤサイドウォー
ルゴムを作製し、この各サイドウォールゴムを使用して
試験タイヤ（サイズ２９５／７５Ｒ２２．５）を作製し
てＲＲ（転がり抵抗）INDEX（％）を評価した。これら
の結果を下記表１及び表２に示す。
１及び表２に示される配合組成でバンバリーミキサーを
用いて混練し、各種タイヤサイドウォール用ゴム組成物
を調製した。この各種タイヤサイドウォール用ゴム組成
物の流動性の指標であるＭＬ1+4（１３０℃）及びマイ
クロベント 長さ（mm）を測定した。また、この各種タ
イヤサイドウォール用ゴム組成物を加硫してサンプルを
作製し、 tanδ、ＴＢ（ｋｇ／ｃｍ2）、ＥＢ（％）、
１００％Ｍｏｄ（ｋｇ／ｃｍ2）について測定した。更
に、上記各種ゴム組成物を加硫してタイヤサイドウォー
ルゴムを作製し、この各サイドウォールゴムを使用して
試験タイヤ（サイズ２９５／７５Ｒ２２．５）を作製し
てＲＲ（転がり抵抗）INDEX（％）を評価した。これら
の結果を下記表１及び表２に示す。
【００１６】上記ＭＬ1+4（１３０℃）、 tanδ、ＴＢ
（ｋｇ／ｃｍ2）、ＥＢ（％）、マイクロベント 長さ
（mm）、ＲＲ INDEX（％）の測定は、下記の方法等に
より行った。 (1) ＭＬ1+4（１３０℃） ムーニー粘度により流動性を評価した。ムーニー粘度
は、島津製作所製ムーニー粘度計を使用して、１３０℃
で測定した。試験法は、ＪＩＳ Ｋ６３００に準拠して
行い、ＭＬ1+4（１分予熱後、４分稼動後のムーニー粘
度値）を求めた。指数が大きい程、良好なことを示し、
ＭＬ 1+4が５０未満であると好ましくない。
（ｋｇ／ｃｍ2）、ＥＢ（％）、マイクロベント 長さ
（mm）、ＲＲ INDEX（％）の測定は、下記の方法等に
より行った。 (1) ＭＬ1+4（１３０℃） ムーニー粘度により流動性を評価した。ムーニー粘度
は、島津製作所製ムーニー粘度計を使用して、１３０℃
で測定した。試験法は、ＪＩＳ Ｋ６３００に準拠して
行い、ＭＬ1+4（１分予熱後、４分稼動後のムーニー粘
度値）を求めた。指数が大きい程、良好なことを示し、
ＭＬ 1+4が５０未満であると好ましくない。
【００１７】(2) tanδ レオメトリクス社製、メカニカルスペクトロメーターを
用いて動的歪１.０％、周波数（振動）52Ｈｚの条件下
で２５℃におけるtanδを測定した。tanδの数値が小さ
い程、発熱性が小さいことを示し、tanδが０．１８を
超えると好ましくない。
用いて動的歪１.０％、周波数（振動）52Ｈｚの条件下
で２５℃におけるtanδを測定した。tanδの数値が小さ
い程、発熱性が小さいことを示し、tanδが０．１８を
超えると好ましくない。
【００１８】(3) ＴＢ（ｋｇ／ｃｍ2） 室温下で破断時の弾性率をＪＩＳ ６３０１に準拠して
測定した。数値が大きい程、耐破壊特性が良好なことを
示し、ＴＢが１６０未満であると好ましくない。
測定した。数値が大きい程、耐破壊特性が良好なことを
示し、ＴＢが１６０未満であると好ましくない。
【００１９】(4) ＥＢ（％） ＪＩＳ ６３０１に準拠し、３号ダンベルを試料として
用いて測定した。数値が大きい程、破壊伸度が良好なこ
とを示し、ＥＢが５２０未満であると好ましくない。
用いて測定した。数値が大きい程、破壊伸度が良好なこ
とを示し、ＥＢが５２０未満であると好ましくない。
【００２０】(5) マイクロベント 長さ（mm） マイクロ ベント（スプュー）からのゴム流出の長さを
測定した。ゴム可塑度が低すぎると、マイクロ ベント
（スプュー）からのゴム流出（加硫時）量が多くなり、
その長さが８mm以上になると目詰まりを起こし、連続加
硫ができなくなる。従って、マイクロベント 長さ（m
m）が小さい程、流動性が良好なことを示す。
測定した。ゴム可塑度が低すぎると、マイクロ ベント
（スプュー）からのゴム流出（加硫時）量が多くなり、
その長さが８mm以上になると目詰まりを起こし、連続加
硫ができなくなる。従って、マイクロベント 長さ（m
m）が小さい程、流動性が良好なことを示す。
【００２１】(6) ＲＲ INDEX（％） ＲＲ INDEX（％）、即ち、転がり抵抗指数は、外径1.7
ｍのドラム上にタイヤを接触させてドラムを回転させ、
一定速度まで上昇後、ドラムを走行させて所定速度での
慣性モーメントから算出した値から下式によって評価し
た。ＲＲの値が大きいほど転がり抵抗が小であり、−５
未満であると好ましくない。
ｍのドラム上にタイヤを接触させてドラムを回転させ、
一定速度まで上昇後、ドラムを走行させて所定速度での
慣性モーメントから算出した値から下式によって評価し
た。ＲＲの値が大きいほど転がり抵抗が小であり、−５
未満であると好ましくない。
【数１】
【００２２】
【表１】
【００２３】
【表２】
【００２４】〔上記表１及び表２の考察〕実施例１〜４
は、本発明の範囲であり、本範囲内であれば、サイドウ
ォールゴム部の性能（耐破壊特性、破壊伸度等）を低下
させることなく、ムーニー粘度（ＭＬ1+4）及びマイク
ロベント 長さ（mm）、並びに、tanδ、ＲＲ（転がり
抵抗）のすべてを著しく向上させることが判明した。
は、本発明の範囲であり、本範囲内であれば、サイドウ
ォールゴム部の性能（耐破壊特性、破壊伸度等）を低下
させることなく、ムーニー粘度（ＭＬ1+4）及びマイク
ロベント 長さ（mm）、並びに、tanδ、ＲＲ（転がり
抵抗）のすべてを著しく向上させることが判明した。
【００２５】これに対して、比較例１〜１０は、本発明
の範囲外となるものである。比較例１、３、４、５は、
本発明における化合物（ＩＤＨ）を配合しない場合で、
かつ、カーボンブラックの特性及びその配合量を変えた
場合であり、これらの場合は、ムーニー粘度（Ｍ
Ｌ1+4）及びマイクロベント長さ（mm）、または、tanδ
及びＲＲ（転がり抵抗）のすべてを満足することはでき
ないことが判明した。比較例２は、本発明における化合
物（ＩＤＨ）、カーボンブラックを配合した場合である
が、化合物（ＩＤＨ）の配合量のみが本発明の範囲外
（１．５重量部）となる場合であり、この場合は、サイ
ドウォールゴム部の性能（耐破壊特性、破壊伸度等）を
低下させることが判明した。比較例６は、本発明におけ
る化合物（ＩＤＨ）、カーボンブラックを配合した場合
であるが、カーボンブラックの配合量のみが本発明の範
囲外（４５重量部）となる場合であり、この場合は、ta
nδ及びＲＲ（転がり抵抗）、すなわち、低発熱性を達
成できないことが判明した。比較例７〜１０は、本発明
の範囲外となるカーボンブラックを使用した場合であ
り、本発明における化合物（ＩＤＨ）を配合する場合又
は配合しない場合である。これらの場合、マイクロベン
ト長さ（mm）、tanδ及びＲＲ（転がり抵抗）、すなわ
ち、低発熱性等を達成できないことが判明した。
の範囲外となるものである。比較例１、３、４、５は、
本発明における化合物（ＩＤＨ）を配合しない場合で、
かつ、カーボンブラックの特性及びその配合量を変えた
場合であり、これらの場合は、ムーニー粘度（Ｍ
Ｌ1+4）及びマイクロベント長さ（mm）、または、tanδ
及びＲＲ（転がり抵抗）のすべてを満足することはでき
ないことが判明した。比較例２は、本発明における化合
物（ＩＤＨ）、カーボンブラックを配合した場合である
が、化合物（ＩＤＨ）の配合量のみが本発明の範囲外
（１．５重量部）となる場合であり、この場合は、サイ
ドウォールゴム部の性能（耐破壊特性、破壊伸度等）を
低下させることが判明した。比較例６は、本発明におけ
る化合物（ＩＤＨ）、カーボンブラックを配合した場合
であるが、カーボンブラックの配合量のみが本発明の範
囲外（４５重量部）となる場合であり、この場合は、ta
nδ及びＲＲ（転がり抵抗）、すなわち、低発熱性を達
成できないことが判明した。比較例７〜１０は、本発明
の範囲外となるカーボンブラックを使用した場合であ
り、本発明における化合物（ＩＤＨ）を配合する場合又
は配合しない場合である。これらの場合、マイクロベン
ト長さ（mm）、tanδ及びＲＲ（転がり抵抗）、すなわ
ち、低発熱性等を達成できないことが判明した。
【００２６】次に、低発熱性を付与する上記式（Ｉ）で
表される化合物（イソフタル酸ジヒドラジド、ＩＤＨ）
と抗張力との関係について評価した結果を図１に示す。
図１は、横軸に上記イソフタル酸ジヒドラジド（ＩＤ
Ｈ）、縦軸に抗張力（TENSILE STRENGTH）をとり、上記
ＩＤＨの配合量のみを変動した場合の関係を示す。図１
の結果から明らかなように、ＩＤＨの配合量が１．０重
量部を越えると抗張力も低下することが判明した。
表される化合物（イソフタル酸ジヒドラジド、ＩＤＨ）
と抗張力との関係について評価した結果を図１に示す。
図１は、横軸に上記イソフタル酸ジヒドラジド（ＩＤ
Ｈ）、縦軸に抗張力（TENSILE STRENGTH）をとり、上記
ＩＤＨの配合量のみを変動した場合の関係を示す。図１
の結果から明らかなように、ＩＤＨの配合量が１．０重
量部を越えると抗張力も低下することが判明した。
【００２７】上記表１及び２、並びに図１の結果を総合
すると、本発明の範囲となる化合物（ＩＤＨ）及びその
配合量（０．１〜１．０重量部）、並びに、カーボンブ
ラックの特性（窒素ガス吸着量で８０ｍ2／ｇ以下）及
びその配合量（５〜４０重量部）内で初めて、低発熱化
を著しく向上させることができ、しかも、従来の課題で
ある加硫時に加硫室のエアー抜き用孔からのゴムの流出
及び目詰まりを起こすことがなく所定の流動性を確保で
きることが判明した。
すると、本発明の範囲となる化合物（ＩＤＨ）及びその
配合量（０．１〜１．０重量部）、並びに、カーボンブ
ラックの特性（窒素ガス吸着量で８０ｍ2／ｇ以下）及
びその配合量（５〜４０重量部）内で初めて、低発熱化
を著しく向上させることができ、しかも、従来の課題で
ある加硫時に加硫室のエアー抜き用孔からのゴムの流出
及び目詰まりを起こすことがなく所定の流動性を確保で
きることが判明した。
【００２８】
【発明の効果】本発明によれば、空気入りタイヤ、特
に、トラック・バス用空気入りタイヤの低燃費化には、
タイヤサイドウォール部ゴムの低発熱化が不可欠である
が、本発明ではその低発熱化を著しく向上させ、しか
も、従来の課題である加硫時に加硫室のエアー抜き用孔
からのゴムの流出及び目詰まりを起こすことなどがない
ので、低燃費の空気入りタイヤの生産性を飛躍的に向上
させることができる空気入りタイヤが提供される。
に、トラック・バス用空気入りタイヤの低燃費化には、
タイヤサイドウォール部ゴムの低発熱化が不可欠である
が、本発明ではその低発熱化を著しく向上させ、しか
も、従来の課題である加硫時に加硫室のエアー抜き用孔
からのゴムの流出及び目詰まりを起こすことなどがない
ので、低燃費の空気入りタイヤの生産性を飛躍的に向上
させることができる空気入りタイヤが提供される。
【図１】ＩＤＨ（イソフタル酸ジヒドラジド）の配合量
のみを変化した場合（横軸）と抗張力（縦軸）との関係
を示すグラフである。
のみを変化した場合（横軸）と抗張力（縦軸）との関係
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０８Ｌ 9/00 ＫＣＴ
Claims (1)
- 【請求項１】 空気入りタイヤのサイドウォール部のゴ
ムが天然ゴム及びジエン系合成ゴムからなる群から選ば
れた少なくとも１種のゴム分１００重量部に対して、窒
素ガス吸着量で８０ｍ2／ｇ以下の特性値を有するカー
ボンブラック５〜４０重量部と、下記式（Ｉ）で表され
る化合物を０．１〜１．０重量部を配合してなるゴム組
成物から構成されたことを特徴とする空気入りタイヤ。 【化１】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6077301A JPH07278352A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6077301A JPH07278352A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07278352A true JPH07278352A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13630087
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6077301A Pending JPH07278352A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07278352A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100405123B1 (ko) * | 1996-04-13 | 2004-02-25 | 금호타이어 주식회사 | 타이어의 사이드월 고무조성물 |
| WO2008047582A1 (fr) | 2006-09-29 | 2008-04-24 | Bridgestone Corporation | Composition de caoutchouc pour du caoutchouc pour flanc de pneumatique et pneumatique à carcasse radiale pour chargement lourd utilisant celle-ci |
| JP2015083639A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 東洋ゴム工業株式会社 | ゴム組成物 |
| JP2017110068A (ja) * | 2015-12-15 | 2017-06-22 | 株式会社ブリヂストン | タイヤのサイドゴム用ゴム組成物及びタイヤ |
| CN113308031A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-08-27 | 三角（威海）华盛轮胎有限公司 | 非公路巨型矿用自卸车胎基橡胶组合物及其轮胎 |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP6077301A patent/JPH07278352A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100405123B1 (ko) * | 1996-04-13 | 2004-02-25 | 금호타이어 주식회사 | 타이어의 사이드월 고무조성물 |
| WO2008047582A1 (fr) | 2006-09-29 | 2008-04-24 | Bridgestone Corporation | Composition de caoutchouc pour du caoutchouc pour flanc de pneumatique et pneumatique à carcasse radiale pour chargement lourd utilisant celle-ci |
| JP2015083639A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 東洋ゴム工業株式会社 | ゴム組成物 |
| JP2017110068A (ja) * | 2015-12-15 | 2017-06-22 | 株式会社ブリヂストン | タイヤのサイドゴム用ゴム組成物及びタイヤ |
| CN113308031A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-08-27 | 三角（威海）华盛轮胎有限公司 | 非公路巨型矿用自卸车胎基橡胶组合物及其轮胎 |
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