JPH0727827U - 長尺な吹込成形品 - Google Patents

長尺な吹込成形品

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JPH0727827U
JPH0727827U JP6299593U JP6299593U JPH0727827U JP H0727827 U JPH0727827 U JP H0727827U JP 6299593 U JP6299593 U JP 6299593U JP 6299593 U JP6299593 U JP 6299593U JP H0727827 U JPH0727827 U JP H0727827U
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blow
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章博 奈良原
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株式会社千代田製作所
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用スポイラの如く吹込成形によって製
造される長尺な成形品の変形を防止する。 【構成】 長手方向に沿ったパーティングラインを有す
る成形金型にパソリンをセットし、非対称な横断面形状
を有する長尺な吹込成形品について、パーティングライ
ン間の周長が短い方の成形金型に接する吹込成形品10
の一部に内方突出部14を設け、収縮量の差が少なくな
るようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は長手方向に沿ったパーティングラインを有する成形金型間にパリソン をセットし、吹込成形した非対称な横断面形状を有する長尺な吹込成形品に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車に装着されるリヤスポイラやバンパなどの長尺物は吹込成形(ブロー成 形)によって製造することができるが、図8に実線で示されている変形を生じ易 い問題がある。断面形状を見ると製品には図9(a)、(b)に示すような偏肉 が生じており、樹脂の収縮差により変形が起こると考えられる。各種の製品につ いて変形の発生状況を検討した結果、製品の横断面形状が非対称であるため肉厚 に差が生じるとか、パーティングラインを境に各成形金型で接触面積に大差があ る場合に顕著な変形を生じることなどが判明した。
【0003】 例えば、図8のリヤスポイラSでは、製品外観として人目を惹く外側曲面Pと 、トランクRに向かう内側曲面Qの境にパーティングラインLを設定することに なる(図9(a)、(b))。そのためパーティングラインL間の周長の差が大 きく、外側曲面Pを成形する金型面積と内側曲面Qを成形する金型面積との間の 差が無視できなくなり、外側曲面Pの製品肉厚と内側曲面Qの製品肉厚に差を生 じ、その結果図8、図10の場合には収縮率の大きい内側曲面Qの側で彎曲が強 まるように変形する。このような形状はトランクリッドRとの間に隙間Tを作る ため、対策を講じなければならない。しかし従来は製品肉厚の均一化につとめる とか金型内冷却時間をのばす、或いは成形製品を矯正することなどが試みられて いるに過ぎず、どれも十分ではない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題とするところは長尺な 吹込成形品に構造的な対策を施し、それにより成形後の製品の変形を極小にする ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本考案は長手方向に沿ったパーティングラインを有 する成形金型にパリソンをセットし、吹込成形した非対称な横断面形状を有する 長尺な吹込成形品について、パーティングライン間の周長が短い方の成形金型に 接する吹込成形品の一部に、パリソンを断面形状の内方へ突出させることにより 前記成形金型との接触面積を増大させる内方突出部を設けるという手段を講じた ものである。前記内方突出部は、長尺な吹込成形品の変形の原因となる長手方向 の収縮を中央部寄りに移動させる作用を持つ。
【0006】
【実施例】
図1乃至図4は本考案に係る吹込成形品の第1の実施例に関するもので、長手 方向に沿ったパーティングラインを有する成形金型間にパリソンを同方向からセ ットし、吹込成形した非対称な横断面形状を有する長尺な吹込成形品である。
【0007】 この吹込成形品10は、製品外観上重要部分を構成する外側曲面11と、外観 上重要ではなく、取り付け相手12への取り付け面などを構成する内側曲面13 とを有し、外側曲面11は断面における外形長さが内側曲面13よりも大きいほ ぼD字形の断面形状を有する。
【0008】 この吹込成形品10を成形する成形金型のパーティングラインLは、外観上重 要な外側曲面11を避けて設定され、成形品長手方向に延びるが、2部分からな る成形金型のパーティングラインL、Lの間の周長が短い内側曲面13の側に、 横断面形状の内方へ突出するように内方突出部14を型成形し、内側曲面13に 凹部を設けて、成形金型との接触面積を増大させる。15は内方突出部14の表 面であり、成形金型との接触面である。
【0009】 例示の内方突出部14は横断面形状が外側曲面11とおおむね相似型とされ、 長手方向形状は吹込成形品10の形状に応じ、幅広い箇所は幅広く、彎曲箇所は 彎曲するように設定されている。16は両端部であるが、この部分は長尺物の変 形に余り影響を持たないので内方突出部は設けなくても設けてもどちらでも良い 。17は端壁であり、長尺成形品の長手方向とほぼ直交している。
【0010】 このように構成された本考案の吹込成形品では、内方突出部14によって内側 曲面13の成形金型との接触面積が増大し、それにより肉厚が薄くなり外側曲面 11の肉厚との差が極小に向かい(図3)、かつまた多少の収縮差も内方突出部 の凸形状により収縮方向が製品長手方向の中央部に移動するため(図4)、内外 曲面13、11で樹脂収縮率と方向がほぼ一致し、変形を抑制するように作用す る。図4の矢印は、内方突出部の変形(収縮)量が外側曲面のそれとほぼ一致す ることを示す。
【0011】 次に第2の実施例について図5乃至図7により説明すると、この例は吹込成形 品20の外形に応じて、深さが深浅異なる内方突出部24、24′…を内側曲面 23に設けたものである。即ち吹込成形品両端に近い箇所の内方突出部24は浅 く、その内側の突出部24′はやや深く、最も太い中央部には最も深い突出部2 4″を形成し、さらに各内方突出部24、24′、24″の境に端壁27、27 ′、27″を成形品長手方向とほぼ直交する方向に設けてある。
【0012】 第2の実施例の内方突出部24…は、表面25…を直線として収縮が直線化す るようにし、端壁27…をそれと直交方向に設けることにより倒れ込みを防止し ている点でも第1実施例の場合と相違する。
【0013】 このように内方突出部24…を段階的に設けることにより、変形防止作用が段 階的に働き、また複数の端壁27″の変形防止作用は多段階に働き、過度に働く こともない。なお、各図中21は外側曲面、25、25′、25″は各内方突出 部14…の表面、26は両端部を示す。
【0014】
【考案の効果】
本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、吹込成形品が非対 称な横断面形状を有する長尺製品であっても、その構造に起因した変形に対抗し 得る内方突出部をパーティングライン間に設け、成形金型との接触面積を増しな がら収縮作用線を製品中心線に近ずけるという変形防止作用により変形を抑える ことができ、従って、変形が生じても極小であり、無修整のまま製品として使用 することができるから2次加工的な修整や、成形時の制約などの必要をなくすこ とができ、最初から正確な形状に成形することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る長尺な吹込成形品の第1の実施例
を示す平面図。
【図2】同上の後面図。
【図3】同じく拡大断面図。
【図4】同上の長手方向の作用説明図。
【図5】第2の実施例を示す平面図。
【図6】同上の後面図。
【図7】(a)図6のA−A線断面図。 (b)図6のB−B線断面図。
【図8】従来例の平面図。
【図9】(a)図8のA−A線断面図。 (b)図8のB−B線断面図。
【図10】変形状態を示す説明図。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿ったパーティングラインを
    有する成形金型にパリソンをセットし、吹込成形した非
    対称な横断面形状を有する長尺な吹込成形品であって、
    パーティングライン間の周長が短い方の成形金型に接す
    る吹込成形品の一部に、パリソンを断面形状の内方へ突
    出させることにより前記成形金型との接触面積を増大さ
    せる内方突出部を設けたことを特徴とする長尺な吹込成
    形品。
  2. 【請求項2】 横断面形状はほぼD形の部分を有し、D
    形の直線部分にそこから曲線部分方向へ突出した内方突
    出部を設けた請求項第1項記載の長尺な吹込成形品。
  3. 【請求項3】 内方突出部は、吹込成形品の各部の太さ
    に応じて深さを異にした複数の内方突出部からなる請求
    項第1項記載の長尺な吹込成形品。
JP1993062995U 1993-10-29 1993-10-29 長尺な吹込成形品 Expired - Lifetime JP2525586Y2 (ja)

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JPH0727827U true JPH0727827U (ja) 1995-05-23
JP2525586Y2 JP2525586Y2 (ja) 1997-02-12

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6197056U (ja) * 1984-12-03 1986-06-21
JPH0354047A (ja) * 1989-07-22 1991-03-08 Fuji Heavy Ind Ltd 融氷ウィンドガラス

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6197056U (ja) * 1984-12-03 1986-06-21
JPH0354047A (ja) * 1989-07-22 1991-03-08 Fuji Heavy Ind Ltd 融氷ウィンドガラス

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