JPH0727787Y2 - 電線引留クランプ - Google Patents

電線引留クランプ

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JPH0727787Y2
JPH0727787Y2 JP8842892U JP8842892U JPH0727787Y2 JP H0727787 Y2 JPH0727787 Y2 JP H0727787Y2 JP 8842892 U JP8842892 U JP 8842892U JP 8842892 U JP8842892 U JP 8842892U JP H0727787 Y2 JPH0727787 Y2 JP H0727787Y2
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JP
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metal fitting
lever
electric wire
pressing
fitting
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JP8842892U
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三男 橋本
武昭 久保
貞次 西岡
国治 和中
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Kansai Electric Power Co Inc
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Kansai Electric Power Co Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、配電線を電柱の碍子
に連結するために用いられる電線引留クランプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来一般に使用されているこの種の電線
引留クランプは、図6及び図7に示すように、クランプ
本体51と押え金具52により構成され、該クランプ本
体51にその上面に開放された電線挿通溝53を設け、
該本体51の中央部分において上記電線挿通溝53の上
面に対向して上記押え金具52をボルト54により取付
けたものである。
【0003】上記の電線挿通溝53は両端部から中央に
至るに従い次第に凹入するように形成されており、押え
金具52の押え面の形状も、その電線挿通溝53の形状
に沿った曲面となっている。
【0004】なお、図中55は碍子連結穴、56は緊線
器の取付け穴である。
【0005】上記の引留クランプにより電線57をクラ
ンプする際は、電線57のクランプ部分の絶縁被覆を剥
離して導体を露出させ、ボルト54をゆるめて押え金具
52を電線挿通溝53から後退させる。しかるのちに、
導体を該電線挿通溝53の形状に合致するように屈曲さ
せ、これを電線挿通溝53に嵌め、ボルト54を締めて
押え金具52を導体の部分に押圧することにより電線5
7をクランプする。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記のごときクランプ
方法によると、次のような問題がある。
【0007】(1)電線の導体部分を電線挿通溝の形状
に合致するよう予め屈曲しなければならない。
【0008】(2)その電線をクランプする作業は、一
方の手で電線と押さえ金具及びボルトがクランプ本体か
ら外れないように固定させ、他方の手でボルトを締結す
る操作を行わなければならない。
【0009】(3)電線の導体が、中央部分で凹入した
電線挿通溝と、その凹入形状に沿った曲面を有する押え
金具との間で強固にクランプされるので、導体が損傷を
受けやすい。
【0010】以上のごとき問題にかんがみ、この考案は
クランプ構造に改良を加えることにより、これらの問題
点を解決することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案はクランプ本体、レバー金具及び電線押
え金具とを有し、上記クランプ本体の一端に碍子連結部
を設けると共に、他端にレバー金具取付け部を設け、上
記レバー金具取付け部から上記碍子連結部にわたり本体
上面と一側面に開放された電線挿通部を設け、上記レバ
ー金具取付け部を上記電線挿通溝の底壁から延びた下壁
と、これと対向して設けられた上壁とにより構成し、こ
れら両壁間に上記レバー金具の基部を挿入して、支点ピ
ンにより回動自在に取付け、上記レバー金具の基部の片
面と、レバー金具取付け部のいずれか一方の壁との間に
上記電線押え金具を介在せしめ、該押え金具の押え面を
電線捩りピッチの少なくとも1/2の長さに形成し、そ
の押え面を上記電線挿通部に対向せしめ、該レバー金具
の基部に挿通した連結ピンを上記押え金具に遊嵌し、上
記連結ピンの両端をレバー金具取付部の上下両壁に当接
させ、上記レバー金具の先端に遊嵌したボルトを本体の
ねじ穴に螺合した構成としたものである。
【0012】
【作用】上記構成の電線引留クランプを用いて電線をク
ランプする際は、電線からむき出した導体をそのまま本
体の上面から電線挿通溝に嵌めた後、ボルトを本体側面
から締付けてそのボルトを水平方向に進出させると、レ
バー金具及びこれと一体に押え金具が移動し、押え金具
は連結ピンのまわりで適宜角度回動してその押さえ面を
電線の導体と平行に保持し、少なくとも電線捩りピッチ
の1/2の長さにわたる範囲をクランプする。
【0013】
【実施例】この考案の実施例に係る電線引留クランプ
は、図1に示すように、クランプ本体1、レバー金具2
及び押え金具3を主要な構成要素としている。
【0014】クランプ本体1の先端部に円板形のカバー
用パッキング4を嵌着しており、そのパッキング4から
先端の部分に二股状の碍子連結部5が設けられる。上記
本体1の他端から上記パッキング4の直前の範囲にわた
り水平の底壁7及びこれから幅の狭い傾斜壁8を介して
垂直に立上がった側壁9が形成され、これらにより電線
挿通部6が形成される。
【0015】この電線挿通部6の後端部分においては、
上記側壁9の部分に、傾斜壁8上から逆傾斜面11をも
って突出した電線押え部12が設けられる。この逆傾斜
面11と前記の傾斜面8とにより、横向きV形の電線受
け溝13が形成される(図4参照)。
【0016】本体1の電線挿通部6は上記のように構成
されるので、全体として本体1の上面と、一方の側面と
に開放された溝であるということができる。
【0017】また、本体1の後端部分にレバー金具取付
け部14が設けられる。このレバー金具取付け部14
は、電線挿通部6の底壁7から側方へ延長された下壁1
5と、その下壁15の後端と一体で、かつ該下壁15と
一定の間隔をおいて平行に対向した上壁16とにより構
成される。この上壁16と下壁15には同一軸線上の支
点ピン穴17、18がそれぞれ設けられ、また上壁16
にねじ穴19が設けられる。
【0018】その他、本体1には、前記側壁9のパッキ
ング4に近い部分に底壁7と平行に突き出した電線受け
腕21が設けられ、また底壁7の側面にボルト用ねじ穴
22が設けられる。
【0019】次に、レバー金具2は、図1に示すよう
に、基部23とアーム24からなり、基部23に支点ピ
ン穴25が設けられ、アーム24の先端に前記の電線挿
通部6の長さ方向に長径を有する長穴26が設けられ
る。
【0020】また、基部23の側面に一段凹入して押え
金具受け部27が設けられ、その受け部27に押え金具
3の連結ピン穴28が設けられる。
【0021】上記のレバー金具2は、その基部23及び
押え金具受け部27が、前記の下壁15と上壁16の間
に挿入され(図4参照)、これらの各支点ピン穴17、
18、25を合致させ、支点ピン29を挿入し、その支
点ピン29の先端に抜止め用の割りピン31(図4参
照)を挿入する。
【0022】また、前述の長穴26に締付けボルト32
がルーズに挿通される。このボルト32は本体1のボル
ト用ねじ孔22に螺合される。ボルト32は、図3に示
すようにアーム24の下面にクリップ33で止めたワッ
シャ34により抜け止めされている。また、ボルト32
の長さは、電線挿通時アーム24を最大限に開放した場
合でもねじ穴22から外れない長さに形成されている。
【0023】上記の押え金具3は、取付け部35と、そ
の一端に設けられた押え部36とから成る。取付け部3
5は、前記の押え金具受け部27と上壁16との間に介
在される(図4参照)。また、その取付け部35に連結
ピン穴37及び円弧状の長穴38が設けられる。
【0024】上記の押え部36は、取付け部35から下
方に突出しており、その押え部36の他の面に、前述の
電線受け溝13と対向する横向きV形の電線押え面39
が形成される(図4参照)。
【0025】上記の押え金具3は、その取付け部35が
レバー金具2の押え金具受け部27に嵌められ、両者の
連結ピン穴28、37を合致させて、連結ピン41を挿
通することにより、レバー金具2に回動自在に取付けら
れる。連結ピン41の両端は前述の下壁15及び上壁1
6の内面に当接され、抜けることがない(図4参照)。
【0026】上記の押え金具3は、押え金具受け部27
の周壁により動きが規制されるまでの範囲内で自由に回
動し、電線押え面39の受け溝13に対する角度を自由
に変えることができる。
【0027】また、取付け部35に設けられた長穴38
には、前記の上壁16に設けたねじ穴19に螺入された
ビス43が遊嵌される。上記のビス43は押え金具3の
抜け止め用のものである。例えば、締付けボルト32を
本体1のねじ穴22から抜いてレバー金具2を大きく回
動させた場合に、押え金具3の連結ピン41が上壁16
と下壁15から外れると自重等で抜けることがある。そ
うすると、押え金具3が本体1及びレバー金具2から外
れて落下するおそれがある。電柱上で作業する場合、こ
のような落下物を避ける必要がある。このため、上記の
ビス43を押え金具3の長穴38に通している。この長
穴38を円弧状に形成し、上記のビス43をこれに遊嵌
しているのは、ビス43によって押え金具3の本来の自
由な動きを妨げないようにするためである。
【0028】また、上記の電線受け溝13と電線押え面
39の対向部分の長さは、図5に示すように、電線46
の導体47の捩りピッチPの少なくとも半分の長さを有
するように形成される。このため、電線受け溝13と電
線押え面39との間において、全素線にクランプ力が及
ぶことになる。
【0029】実施例の電線引留クランプは以上のように
構成され、電柱の腕木にブラケットを介して取付けられ
た碍子44(図3参照)に碍子連結部5を連結し、本体
1の後端に設けた延線器取付け穴45に延線器を取付
け、電線46を緊張させる。電線46は従来と同様に部
分的に導体47を露出させ、その導体47の部分を本体
1の上面から電線挿通部6に嵌め、その一部を電線受け
腕21に載せる(図2参照)。次に、締付けボルト32
を締付けると、レバー金具2のアーム24が本体1に接
近する方向に移動し、同時に押え金具3が電線46の方
向に移動し、その導体47に接する。
【0030】レバー金具2は支点ピン29を中心として
回動するが、押え金具3はレバー金具2に対して回転自
在に取付けられているので、押え金具3は導体47に接
すると、その導体47に沿う角度に姿勢を変え、押え面
39と受け溝13との間で該導体47をクランプする。
【0031】なお、上記実施例のように、受け溝13及
び押え面39の両方を相い対向する横向きのV形に形成
すると、導体47と4箇所において線接触するので、一
層大きいクランプ強度がえられる。
【0032】以上の作業を完了すると、引留クランプ及
び電線46に絶縁カバーを被せると共に、これをパッキ
ング4のまわりに密着させて、カバーと引留クランプと
の間に一定の間隔を保持する。
【0033】
【考案の効果】以上のように、この考案は電線挿通部が
直状であり、上面に開放されているので、電線を屈曲す
る必要がなく、また電線の挿入作業が容易である。更に
電線をクランプする範囲が導体の捩りピッチの少なくと
も1/2以上あるので、強いクランプ力が得られる。
【0034】また、締付ボルトは本体に対して水平の姿
勢にあるので、締付け操作が容易であり、電線の導体を
損傷するおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の分解斜視図
【図2】同上の平面図
【図3】同上の正面図
【図4】図2のIV−IV線における断面図
【図5】電線のクランプ部分の概略図
【図6】従来例の正面図
【図7】同上の側面図
【符号の説明】
1 クランプ本体 2 レバー金具 3 押え金具 4 カバー用パッキング 5 碍子連結部 6 電線挿通部 7 底壁 8 傾斜壁 9 側壁 11 逆傾斜面 12 電線押え部 13 電線受け溝 14 レバー金具取付け部 15 下壁 16 上壁 17 支点ピン穴 18 支点ピン穴 19 ねじ穴 21 電線受け腕 22 ボルト用ねじ穴 23 基部 24 アーム 25 支点ピン穴 26 長穴 27 押え金具受け部 28 連結ピン穴 29 支点ピン 31 割りピン 32 締付けボルト 33 クリップ 34 ワッシャ 35 取付け部 36 押え部 37 連結ピン穴 38 長穴 39 電線押え面 41 連結ピン 43 ビス 44 碍子 45 延線器取付け穴 46 電線 47 導体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランプ本体、レバー金具及び電線押え
    金具とを有し、上記クランプ本体の一端に碍子連結部を
    設けると共に、他端にレバー金具取付け部を設け、上記
    レバー金具取付け部から上記碍子連結部にわたり本体上
    面と一側面に開放された電線挿通部を設け、上記レバー
    金具取付け部を上記電線挿通溝の底壁から延びた下壁
    と、これと対向して設けられた上壁とにより構成し、こ
    れら両壁間に上記レバー金具の基部を挿入して、支点ピ
    ンにより回動自在に取付け、上記レバー金具の基部の片
    面と、レバー金具取付け部のいずれか一方の壁との間に
    上記電線押え金具を介在せしめ、該押え金具の押え面を
    電線捩りピッチの少なくとも1/2の長さに形成し、そ
    の押え面を上記電線挿通部に対向せしめ、該レバー金具
    の基部に挿通した連結ピンを上記押え金具に遊嵌し、上
    記連結ピンの両端をレバー金具取付部の上下両壁に当接
    させ、上記レバー金具の先端に遊嵌したボルトを本体の
    ねじ穴に螺合してなる電線引留クランプ。
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JPH0652333U JPH0652333U (ja) 1994-07-15
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