JPH07276985A - 車両用昇降式ガラスのシール構造 - Google Patents

車両用昇降式ガラスのシール構造

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JPH07276985A
JPH07276985A JP6073668A JP7366894A JPH07276985A JP H07276985 A JPH07276985 A JP H07276985A JP 6073668 A JP6073668 A JP 6073668A JP 7366894 A JP7366894 A JP 7366894A JP H07276985 A JPH07276985 A JP H07276985A
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JP
Japan
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glass
lip
vehicle
window
opening
Prior art date
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JP6073668A
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English (en)
Inventor
Toshiro Kusumoto
利朗 楠元
Hideyuki Mizutani
秀之 水谷
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】開口部内のガラスの厚さ方向のスペースを大き
くせず、ガラスの電熱線を損傷せず、ガラスが窓を略完
全に閉止したときガラスを確実にシールする。 【構成】窓の下縁の開口部19から出没して窓を開閉す
るガラス12の車内側表面に電熱線23がプリントさ
れ、ガラスの車内側表面に先端が圧接可能なリップ24
cを有するインナウエザストリップ24が開口部の車内
側周縁に取付けられる。リップの基端にリップと一体的
に形成された揺動レバー部24dが開口部内に突設さ
れ、リップから揺動レバー部にかけてインサート金具2
4eが埋設される。揺動レバー部をガラスに近付ける方
向に付勢することによりリップをガラスから離す板ばね
24fが開口部の車内側周縁と揺動レバー部との間に介
装され、ガラスが窓を略完全に閉止するとき揺動レバー
部を押してリップをガラスに圧接させるストッパ27が
ガラスの下端近傍の車内側表面に突設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の窓を開放可能に閉
止する昇降式ガラスのシール構造に関する。更に詳しく
は車内側表面に電熱線がプリントされた昇降式ガラスの
シール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の昇降式ガラスのシール構
造として、車両のバックドアの上部に形成された窓の下
縁に開口部が設けられ、この開口部から出没して窓を開
放可能に閉止する昇降可能なガラスの車内側表面に電熱
線がプリントされ、ガラスの車内側表面に先端が圧接さ
れるリップを有するインナウエザストリップが開口部の
車内側周縁に取付けられたものが知られている。
【0003】しかし、上記従来のシール構造では、イン
ナウエザストリップのリップの先端がガラスの昇降に拘
わらずガラスの車内側表面に常時圧接されているため、
リップとガラスとの間に侵入した塵埃により電熱線を傷
つける恐れがあった。
【0004】この点を解消するために、本出願人は電熱
線がプリントされたガラスの車内側表面に圧接されるイ
ンナウエザストリップのリップの下方にこのリップと一
体的にガラスの車内側表面に接近する延在部が形成さ
れ、延在部及びリップがこれらと一体的に形成されたヒ
ンジを中心にして一体に揺動可能に構成され、延在部の
うちガラスとは反対側の面に対向してリップと一体的に
円筒状に形成された弾性変形可能なばね部が設けられ、
このばね部がリップをガラス面より離す方向に付勢し、
ガラスの下端部に設けられた押圧部材の突部がガラスに
より窓が略完全に閉止されたときに延在部をガラスから
離す方向にヒンジを中心に回転させることによりリップ
をガラス面に圧接させる方向に回転させるように構成さ
れた自動車用ドアを特許出願した(特公昭63−459
68)。
【0005】このように構成された自動車用ドアでは、
ガラスが昇降するときにはばね部が延在部をガラスに近
付ける方向に付勢することによりインナウエザストリッ
プのリップがガラスの車内側表面から離れるので、リッ
プがガラスの車内側表面にプリントされた電熱線を損傷
することがない。またガラスにより窓が略完全に閉止さ
れたときには押圧部材の突部が延在部をガラスから離す
ことによりリップがガラスの車内側表面に圧接されるの
で、このリップによりガラスを確実にシールできかつガ
ラスの振動を防止できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の自
動車用ドアでは、ガラスにより窓が略完全に閉止された
ときに押圧部材の突部と延在部と円筒状のばね部とがド
アの厚さ方向に略同一水平面内に位置するため、これら
の部材を収容するスペースをドア内部に確保しなければ
ならず、ドアの厚さが大きくなり、車内を狭める不具合
があった。この点を改善するために、押圧部材の突部と
延在部と円筒状のばね部のいずれかを鉛直方向にずらす
構造が考えられるが、この構造では上記部材のいずれか
を鉛直方向に延ばさなければならず、重量が増大する問
題点がある。また、上記従来の自動車用ドアでは、円筒
状のばね部がリップと一体的にゴムにより形成され、か
つ押圧部材の突部により繰返し変形するため、ばね部に
亀裂が発生して延在部をガラスに近付ける方向に付勢す
る力が小さくなって、リップがガラスから離れなくなる
恐れがある。
【0007】本発明の目的は、開口部内のガラスの厚さ
方向のスペースを大きくすることなく、ガラスの車内側
表面の電熱線を損傷することなく、かつガラスにより窓
を略完全に閉止したときにガラスを確実にシールできる
車両用昇降式ガラスのシール構造を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1、図4、図5
及び図7を用いて説明する。本発明の第1は、図1及び
図4に示すように、車両10の窓13の下縁に設けられ
た開口部19から出没して窓13を開放可能に閉止する
昇降可能なガラス12の車内側表面に電熱線23がプリ
ントされ、少なくともガラス12の車内側表面に先端が
圧接可能なリップ24cを有するインナウエザストリッ
プ24が開口部19の車内側周縁に取付けられた車両用
昇降式ガラスのシール構造の改良である。その特徴ある
構成は、インナウエザストリップ24がリップ24cの
基端にこのリップ24cと一体的に形成され開口部19
内に突設された揺動レバー部24dと、リップ24cか
ら揺動レバー部24dにかけて埋設されたインサート金
具24eと、開口部19の車内側周縁と揺動レバー部2
4dとの間に介装され揺動レバー部24dをガラス12
に近付ける方向に付勢することによりリップ24cをガ
ラス12から離す板ばね24fとを有し;ガラス12の
下端近傍の車内側表面にストッパ27が突設され;ガラ
ス12が上昇して窓13を略完全に閉止するときストッ
パ27が揺動レバー部24dを押して揺動レバー部24
dをガラス12から離すことによりリップ24cをガラ
ス12に圧接させるように構成されたところにある。
【0009】本発明の第2は、図5又は図7に示すよう
に、車両の窓の下縁に設けられた開口部59から出没し
て窓を開放可能に閉止する昇降可能なガラス12の車内
側表面に電熱線23がプリントされ、ガラス12の車内
側表面に向って突設されガラス12の車内側表面との間
に所定の隙間が形成されたリップ54bを有するインナ
ウエザストリップ54が開口部59の車内側周縁に取付
けられ、ガラス12の下端近傍の車内側表面にガラス1
2が上昇して窓を略完全に閉止するときリップ54bに
圧接されて所定の隙間を閉止する閉止体56又は86が
突設された車両用昇降式ガラスのシール構造である。ま
た、図5に示すように閉止体56が弾性体であることが
好ましい。
【0010】
【作用】図1及び図4に示される車両用昇降式ガラスの
シール構造では、ガラス12が窓13を略完全に閉止す
ると、ストッパ27が揺動レバー部24dを押し、揺動
レバー部24dがガラス12から離れる方向に回転し、
同時にリップ24cがインサート金具24eの剛性によ
り揺動レバー部24dと所定の角度を保った状態で回転
してその先端がガラス12の車内側表面に圧接される。
また、窓13を閉止したガラス12を下降させると、ガ
ラス12の下降とともにストッパ27が下降して揺動レ
バー部24dから離れ、揺動レバー部24dが板ばね2
4fの弾性力によりガラス12に近付く方向に回転し、
同時にリップ24cが揺動レバー部24dと所定の角度
を保った状態で回転してその先端がガラス12の車内側
表面から離れる。またこのガラス12の上昇時もリップ
24cがガラス12の車内側表面から離れた状態で上昇
する。
【0011】図5又は図7に示される車両用昇降式ガラ
スのシール構造では、ガラス12が窓を略完全に閉止す
ると、閉止体56又は86がリップ54bに圧接され
る。ガラス12を下降させると、ガラス12の下降とと
もに閉止体56又は86がリップ54bから離れ、リッ
プ54bの先端から所定の隙間だけ離れた状態でガラス
12は下降する。またこのガラス12の上昇時もリップ
54bの先端から所定の隙間だけ離れた状態でガラス1
2は上昇する。
【0012】
【実施例】次に本発明の第1実施例を図面に基づいて詳
しく説明する。図1〜図4に示すように、車両10の背
面にはバックドア11が取付けられ、バックドア11の
上部にはガラス12により開放可能に閉止される窓13
が形成される(図4)。バックドア11はドアアウタパ
ネル14及びドアインナパネル16を互いに接合するこ
とにより形成され、ドアインナパネル16の車内側表面
にはドアトリム17が取付けられる(図1及び図2)。
窓13の下縁、即ちバックドア11のドア本体18の上
面には車幅方向に延びる開口部19が形成され、ガラス
12はこの開口部19から出没して窓13を開放可能に
閉止する。ガラス12の下端にはガラスチャンネル21
が嵌着され、このチャンネル21の下面にはリフトアー
ムブラケット22が固着される(図1及び図3)。ドア
本体18内にはガラス12を昇降させるウインドウレギ
ュレータ(図示せず)が取付けられ、このレギュレータ
のリフトアーム(図示せず)の先端に回転可能に取付け
られたローラ(図示せず)が上記ブラケット22内を転
動するようになっている。またガラス12の車内側表面
には車両10の後方視界の妨げとなる霜や水滴を除去す
る電熱線23がプリントされる。
【0013】開口部19の車内側周縁、即ちドアトリム
17の上縁にはインナウエザストリップ24が取付けら
れる。このウエザストリップ24は図1〜図3に詳しく
示すように、ドアトリム17の上面に沿って設けられた
基部24aと、薄肉のヒンジ24bを介して基部24a
と一体的に形成されガラス12の車内側表面に向って斜
め上方に突設されたリップ24cと、リップ24cの基
端にこのリップ24cと一体的に形成され開口部19内
に突設された揺動レバー部24dと、リップ24cから
揺動レバー部24dにかけて埋設されたインサート金具
24eと、開口部19の車内側周縁と揺動レバー部24
dとの間に介装された板ばね24fとを有する。基部2
4aとヒンジ24bとリップ24cと揺動レバー部24
dはゴムにより形成され、基部24aとヒンジ24bと
リップ24cと揺動レバー部24dとインサート金具2
4eはガラス12の略全幅にわたって設けられる。また
揺動レバー部24dはリップ24cとともに横断面略く
の字状に形成され、インサート金具24eも横断面略く
の字状に形成される。揺動レバー部24dがヒンジ24
bを中心に揺動すると、リップ24cはインサート金具
24eの剛性により揺動レバー部24dと所定の角度を
保った状態で揺動するようになっている。
【0014】板ばね24fはばね鋼板を折曲げることに
より形成され、ドアトリム17のガラス12に対向する
面に取付けられた取付部24gと、揺動レバー部24d
の下部を保持するように横断面略U字状に形成された保
持部24hと、取付部24gと保持部24hとを連結す
る横断面略逆U字状の連結部24iとからなる。板ばね
24fの長さはこの例では開口部19の車幅方向の長さ
と比べて小さく形成され(図3)、図示しないが複数個
の板ばね24fがドアトリム17のガラス12に対向す
る面に所定の間隔をあけて取付けられる。板ばね24f
は揺動レバー部24dをガラス12に近付ける方向に付
勢する。また開口部19の車外側周縁、即ちドアアウタ
パネル14の上縁にはアウタウエザストリップ26が取
付けられる(図1、図2及び図4)。このウエザストリ
ップ26はドアアウタパネル14の上面及びガラス12
に対向する面に沿って設けられた基部26aと、基部2
6aと一体的に形成され基部26aからガラス1の車外
側表面に向って斜め上方に突設され常にガラス12の車
外側表面に圧接されるリップ26bとを有する。
【0015】ガラス12の下端近傍の車内側表面にはス
トッパ27が突設される(図1〜図3)。ストッパ27
は樹脂により形成され、ガラス12に形成された孔12
aにピン27aを挿通しその突出端を熱変形させてかし
めることによりガラス12に固着される(図1及び図
2)。ストッパ27は板ばね24fと略同一の長さに形
成され(図3)、ガラス12が上昇して窓を略完全に閉
止した状態で板ばね24fの保持部24hに対向する位
置にそれぞれ設けられる。ストッパ27はガラス12が
窓を略完全に閉止するときストッパ27が揺動レバー部
24dを押して揺動レバー部24dをガラス12から離
すことによりリップ24cをガラス12に圧接させる厚
さを有する。またストッパ27の上部には上方に向うに
従ってその厚さが小さくなる方向に傾斜する傾斜面27
bが形成される。
【0016】このように構成された車両用昇降式ガラス
のシール構造では、ガラス12が上昇して窓13を略完
全に閉止すると、ストッパ27が傾斜面27bに案内さ
れてスムーズに揺動レバー部24dを押すので、揺動レ
バー部24dはガラス12から離れる方向にヒンジ24
bを中心に回転する。上記揺動レバー部24dの回転に
より、リップ24cはインサート金具24eの剛性によ
り揺動レバー部24dと所定の角度を保った状態で回転
し、その先端がガラス12の車内側表面に圧接される
(図1)。このときリップ24cは電熱線23がプリン
トされていないガラス12の下端近傍の車内側表面に圧
接される。この結果、ガラス12の内外面がインナウエ
ザストリップ24及びアウタウエザストリップ26のリ
ップ24c,26bによりそれぞれ確実にシールされる
ので、車内に風や塵埃等が侵入することはなく、車両1
0が走行中に振動してもガラス12が振動することはな
い。
【0017】また、窓13を閉止したガラス12を下降
させると、ガラス12の下降とともにストッパ27が下
降して揺動レバー部24dから離れ、揺動レバー部24
dは板ばね24fの弾性力によりガラス12に近付く方
向にヒンジ24bを中心に回転する。上記揺動レバー部
24dの回転により、リップ24cは揺動レバー部24
dと所定の角度を保った状態で回転し、その先端がガラ
ス12の車内側表面から離れ、この状態でガラス12は
下降する(図2)。またこのガラス12を上昇させると
きもリップ24cがガラス12の車内側表面から離れた
状態で上昇する。この結果、リップ24cがガラス12
の車内側表面にプリントされた電熱線23に全く接触し
ないので、この電熱線23を損傷することはない。
【0018】図5及び図6は本発明の第2実施例を示
す。図5及び図6において上記第1実施例と同一符号は
同一部品を示す。この例では、ドアアウタパネル14及
びドアインナパネル16を互いに接合することにより形
成されたバックドア51のドア本体58の上面には開口
部59が形成され、この開口部59の車内側周縁、即ち
ドアインナパネル16の上縁にはインナウエザストリッ
プ54が取付けられる。このウエザストリップ54はド
アインナパネル16の上面及びガラス12に対向する面
に沿って設けられた基部54aと、基部54aと一体的
に形成され基部54aからガラス12の車内側表面に向
って斜め上方に突設されたリップ54bとを有する。リ
ップ54bの先端とガラス12の車内側表面との間には
所定の隙間が形成される。
【0019】ガラス12の下端近傍の車内側表面にはガ
ラス12が上昇して窓(図示せず)を略完全に閉止する
ときリップ54bに圧接される閉止体56が突設され
る。閉止体56はガラス12の略全幅にわたって設けら
れ、ガラス12に接着された取付部56aと、この取付
部56aと一体的に形成され上記リップ54bに圧接可
能な圧接部56bとを有する。閉止体56はばね鋼板を
折曲げることにより或いは樹脂により横断面略逆V字状
に形成され、圧接部56bがリップ54bに圧接される
とき取付部56a及び圧接部56bのなす角度が小さく
なり、圧接部56bがリップ54bから離れたとき取付
部56a及び圧接部56bのなす角度が常に所定の角度
に復帰する弾性体である。
【0020】このように構成された車両用昇降式ガラス
のシール構造では、ガラス12が上昇して窓(図示せ
ず)を略完全に閉止すると、閉止体56の圧接部56b
がリップ54bに圧接され(図5)、ガラス12の内外
面がインナウエザストリップ54及びアウタウエザスト
リップ26のリップ54b,26bによりそれぞれ確実
にシールされるので、車内に風や塵埃等が侵入すること
はない。またインナウエザストリップ54やガラス12
に組付誤差が生じてリップ54bとガラス12との隙間
が大きくなっても、弾性体である閉止体56によりその
誤差が吸収され、窓を閉じたガラス12の車内側表面は
リップ54b及び閉止体56により確実にシールされ
る。また、窓を閉止したガラス12を下降させると、ガ
ラス12の下降とともに閉止体56がリップ54bから
離れ、リップ54bの先端から所定の隙間だけ離れた状
態でガラス12は下降する(図6)。このガラス12を
上昇させるときもリップ54bの先端から所定の隙間だ
け離れた状態でガラス12は上昇する。この結果、リッ
プ54bがガラス12の車内側表面にプリントされた電
熱線23に全く接触しないので、この電熱線23を損傷
することはない。
【0021】なお、上記実施例ではバックドアに形成さ
れた窓を開放可能に閉止しかつ車内側表面に電熱線がプ
リントされた昇降式のガラスを挙げたが、これは一例で
あってサイドドアやドア以外のボデーに形成された窓を
開放可能に閉止しかつ車内側表面に電熱線がプリントさ
れた昇降式のガラスに適用してもよい。また、上記第1
実施例では複数の板ばねを開口部の車内側周縁に沿って
所定の間隔をあけて取付け、ガラスが窓を略完全に閉止
した状態でストッパを上記複数の板ばねに対向するガラ
スの車内側表面にそれぞれ固着したが、開口部の車内側
周縁の略全長にわたって単一の板ばねを取付け、ガラス
が窓を略完全に閉止した状態で単一のストッパを上記単
一の板ばねに対向するガラスの車内側表面に固着しても
よい。
【0022】また、上記第2実施例では閉止体としてば
ね鋼板を折曲げることにより或いは樹脂により形成され
た弾性体を挙げたが、インナウエザストリップやガラス
の組付誤差が殆どなく、リップとガラスとの間の隙間を
略一定に保つことができれば、図7及び図8に示すよう
に樹脂又は金属により帯板状に形成された閉止体86を
ガラス12の車内側表面にこのガラス12の全幅にわた
って接着してもよい。またリップ54bの先端にリップ
54bとガラス12との間の隙間を塞ぐ小片87をリッ
プ54bと一体的にゴムにて形成することにより、ガラ
ス12が下降してもリップ54bとガラス12との間の
隙間から塵埃が侵入するのを防止できる。小片87は極
めて薄肉に形成されているので、ガラス12の昇降時の
小片87とガラス12との摺動抵抗は極めて小さく、電
熱線23を損傷することはない。図7及び図8において
上記第2実施例と同一符号は同一部品を示す。更に、上
記第2実施例では閉止体をばね鋼板を折曲げることによ
り或いは樹脂により横断面略逆V字状に形成したが、閉
止体を横断面略V字状に形成してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、イ
ンナウエザストリップのリップの基端にこのリップと一
体的に形成された揺動レバー部を開口部内に突設し、リ
ップから揺動レバー部にかけてインサート金具を埋設
し、開口部の車内側周縁と揺動レバー部との間に介装さ
れた板ばねが揺動レバー部をガラスに近付ける方向に付
勢することによりリップをガラスから離し、ガラスの下
端近傍の車内側表面にストッパを突設したので、ガラス
が上昇して窓を略完全に閉止するときストッパが揺動レ
バー部を押して揺動レバー部をガラスから離すことによ
りリップがガラスに圧接される。この結果、ガラスがリ
ップにより確実にシールされるので、車内に風や塵埃等
が侵入することはなく、車両が振動してもガラスは振動
しない。また、ガラスを昇降するときにはストッパが揺
動レバー部から離れるので、揺動レバー部は板ばねの弾
性力によりガラスに近付く。この結果、リップがガラス
から離れるので、ガラスの車内側表面にプリントされた
電熱線が損傷することはない。
【0024】またインナウエザストリップのリップをガ
ラスから離す方向に付勢するばねがリップと一体的にゴ
ムにより筒状に形成された従来の自動車用ドアと比較し
て、本発明では上記ばねを殆ど取付スペースを必要せず
かつ繰返し変形しても弾性定数が変化しない板ばねによ
り形成したので、リップが板ばねの弾性力により確実に
ガラスから離れ、かつ開口部内のガラスの厚さ方向のス
ペースを大きくすることない。更に車内側表面に電熱線
がプリントされたガラスの車内側表面に向って突設され
たインナウエザストリップのリップとガラスの車内側表
面との間に所定の隙間を形成し、ガラスの下端近傍の車
内側表面にガラスが上昇して窓を略完全に閉止するとき
リップに圧接されて所定の隙間を閉止する閉止体を突設
することにより、上記効果と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例車両用昇降式ガラスのシール
構造を示す図4のA−A線断面図。
【図2】ガラスが下降して窓が開放された状態を示す図
1に対応する断面図。
【図3】インナウエザストリップ及びガラスの要部斜視
図。
【図4】そのガラスを含む車両の斜視図。
【図5】本発明の第2実施例を示す図1に対応する断面
図。
【図6】ガラスが下降して窓が開放された状態を示す図
5に対応する断面図。
【図7】本発明の第3実施例を示す図5に対応する断面
図。
【図8】ガラスが下降して窓が開放された状態を示す図
7に対応する断面図。
【符号の説明】
10 車両 12 ガラス 13 窓 19,59 開口部 23 電熱線 24,54 インナウエザストリップ 24c,54b リップ 24d 揺動レバー部 24e インサート金具 24f 板ばね 27 ストッパ 56,86 閉止体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(10)の窓(13)の下縁に設けられた開
    口部(19)から出没して前記窓(13)を開放可能に閉止する
    昇降可能なガラス(12)の車内側表面に電熱線(23)がプリ
    ントされ、少なくとも前記ガラス(12)の車内側表面に先
    端が圧接可能なリップ(24c)を有するインナウエザスト
    リップ(24)が前記開口部(19)の車内側周縁に取付けられ
    た車両用昇降式ガラスのシール構造において、 前記インナウエザストリップ(24)が前記リップ(24c)の
    基端にこのリップ(24c)と一体的に形成され前記開口部
    (19)内に突設された揺動レバー部(24d)と、 前記リップ(24c)から前記揺動レバー部(24d)にかけて埋
    設されたインサート金具(24e)と、 前記開口部(19)の車内側周縁と前記揺動レバー部(24d)
    との間に介装され前記揺動レバー部(24d)を前記ガラス
    (12)に近付ける方向に付勢することにより前記リップ(2
    4c)を前記ガラス(12)から離す板ばね(24f)とを有し;前
    記ガラス(12)の下端近傍の車内側表面にストッパ(27)が
    突設され;前記ガラス(12)が上昇して前記窓(13)を略完
    全に閉止するとき前記ストッパ(27)が前記揺動レバー部
    (24d)を押して前記揺動レバー部(24d)を前記ガラス(12)
    から離すことにより前記リップ(24c)を前記ガラス(12)
    に圧接させるように構成されたことを特徴とする車両用
    昇降式ガラスのシール構造。
  2. 【請求項2】 車両の窓の下縁に設けられた開口部(59)
    から出没して前記窓を開放可能に閉止する昇降可能なガ
    ラス(12)の車内側表面に電熱線(23)がプリントされ、 前記ガラス(12)の車内側表面に向って突設され前記ガラ
    ス(12)の車内側表面との間に所定の隙間が形成されたリ
    ップ(54b)を有するインナウエザストリップ(54)が前記
    開口部(59)の車内側周縁に取付けられ、 前記ガラス(12)の下端近傍の車内側表面に前記ガラス(1
    2)が上昇して前記窓を略完全に閉止するとき前記リップ
    (54b)に圧接されて前記所定の隙間を閉止する閉止体(5
    6,86)が突設された車両用昇降式ガラスのシール構造。
  3. 【請求項3】 閉止体(56)が弾性体である請求項2記載
    の車両用昇降式ガラスのシール構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106394206A (zh) * 2015-07-31 2017-02-15 旭硝子株式会社 汽车的腰线部隔音结构及汽车用门玻璃
EP3135518A1 (en) * 2015-07-31 2017-03-01 Asahi Glass Company, Limited Automobile beltline portion sound insulating structure and automobile door glass

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