JPH07276896A - 転写シート - Google Patents
転写シートInfo
- Publication number
- JPH07276896A JPH07276896A JP6070802A JP7080294A JPH07276896A JP H07276896 A JPH07276896 A JP H07276896A JP 6070802 A JP6070802 A JP 6070802A JP 7080294 A JP7080294 A JP 7080294A JP H07276896 A JPH07276896 A JP H07276896A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer sheet
- printing
- hydroxyl group
- design
- vinyl ether
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】被転写体としてガラス，アルミニウムとポリエ
チレンを積層させた複合材，鋼板，無機板材等に優れた
図柄を形成する転写用シートを提供する。 【構成】フィルム基材１上に、熱硬化性を有する水酸基
を含有する高分子重合体を塗布もしくは印刷し加熱硬化
した下塗り層２を形成し、次いで水酸基を含有するフッ
素含有のビニールエーテル共重合体をバインダーとする
印刷インキにて図柄３が形成され、転写時に下塗り層と
図柄の界面で剥離することを特徴とする転写シート。 【効果】本発明により、極めて耐候性の良好な転写シー
トを提供することができる。
チレンを積層させた複合材，鋼板，無機板材等に優れた
図柄を形成する転写用シートを提供する。 【構成】フィルム基材１上に、熱硬化性を有する水酸基
を含有する高分子重合体を塗布もしくは印刷し加熱硬化
した下塗り層２を形成し、次いで水酸基を含有するフッ
素含有のビニールエーテル共重合体をバインダーとする
印刷インキにて図柄３が形成され、転写時に下塗り層と
図柄の界面で剥離することを特徴とする転写シート。 【効果】本発明により、極めて耐候性の良好な転写シー
トを提供することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム基材上に熱硬
化性の下塗り層と、上塗り層としてフッ素含有ビニール
エーテル共重体を成分とする印刷インキにて形成されて
た耐候性に優れた転写シートに関するものである。
化性の下塗り層と、上塗り層としてフッ素含有ビニール
エーテル共重体を成分とする印刷インキにて形成されて
た耐候性に優れた転写シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来，外装壁材用途としては、耐候性を
有するポリエチレンテッレフタレート（ＰＥＴ），フッ
素樹脂フィルム等に図柄を裏面に印刷し、基材にラミネ
ートして行なうか、又は基材に直接印刷し図柄を構成す
る方法が提案されている。前者は，印刷フィルムをラミ
ネートするために高価であり、又基材とのラミネート強
度にバラツキが発生し易く、後者は図柄の意匠性が劣る
問題を有している。
有するポリエチレンテッレフタレート（ＰＥＴ），フッ
素樹脂フィルム等に図柄を裏面に印刷し、基材にラミネ
ートして行なうか、又は基材に直接印刷し図柄を構成す
る方法が提案されている。前者は，印刷フィルムをラミ
ネートするために高価であり、又基材とのラミネート強
度にバラツキが発生し易く、後者は図柄の意匠性が劣る
問題を有している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記問題を解決し、被
転写体としてガラス，アルミニウムとポリエチレンを積
層させた複合材，鋼板，無機板材等に優れた図柄を形成
する転写用シートを提供することである。
転写体としてガラス，アルミニウムとポリエチレンを積
層させた複合材，鋼板，無機板材等に優れた図柄を形成
する転写用シートを提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、フィルム
基材上に、熱硬化性を有する水酸基を含有する高分子重
合体を塗布もしくは印刷し加熱硬化した下塗り層を形成
し、次いで水酸基を含有するフッ素含有のビニールエー
テル共重合体をバインダーとする印刷インキにて図柄が
形成され、転写時に下塗り層と図柄の界面で剥離するこ
とを特徴とする転写シートである。第二の発明は、水酸
基を有するフッ素含有ビニールエーテル共重合体のガラ
ス転移点が３５℃以上であることを特徴とする第一発明
の転写シートである。
基材上に、熱硬化性を有する水酸基を含有する高分子重
合体を塗布もしくは印刷し加熱硬化した下塗り層を形成
し、次いで水酸基を含有するフッ素含有のビニールエー
テル共重合体をバインダーとする印刷インキにて図柄が
形成され、転写時に下塗り層と図柄の界面で剥離するこ
とを特徴とする転写シートである。第二の発明は、水酸
基を有するフッ素含有ビニールエーテル共重合体のガラ
ス転移点が３５℃以上であることを特徴とする第一発明
の転写シートである。
【０００５】第三の発明は、印刷インキに無機充填材が
用いられていることを特徴とする第一発明の転写シート
である。
用いられていることを特徴とする第一発明の転写シート
である。
【０００６】フィルム基材としては、紙、ポリエチレン
フィルム（ＰＥフィルム）、ポリプロピレンフィルム
（ＰＰフィルム）、ポリエステルテレフタレート（ＰＥ
Ｔフィルム）等を用いることができるが、耐熱性等より
ＰＥＴフィルムが好ましい。
フィルム（ＰＥフィルム）、ポリプロピレンフィルム
（ＰＰフィルム）、ポリエステルテレフタレート（ＰＥ
Ｔフィルム）等を用いることができるが、耐熱性等より
ＰＥＴフィルムが好ましい。
【０００７】下塗り層に用いる水酸基を含有する高分子
重合体とは、例えばヒドロキシエチルアクリレート２ー
ヒドロキシプロピルアクリレート，２ーヒドロキシエチ
ルメタメタクリレート，２ーヒドロキシプロピルメタク
リレート等の１つ以上のモノマーと不飽和ポリエステル
樹脂，ウレタン変性不飽和ポリエステル樹脂，アクリル
変性不飽和ポリエステル樹脂，エポキシ変性不飽和ポリ
エステル樹脂との共重合体であり、熱硬化反応系として
は、アミノ反応，エポキシ反応，ウレタン反応等がある
が、この中でも印刷インキとの離型性のよいアミノ反応
が望ましい。
重合体とは、例えばヒドロキシエチルアクリレート２ー
ヒドロキシプロピルアクリレート，２ーヒドロキシエチ
ルメタメタクリレート，２ーヒドロキシプロピルメタク
リレート等の１つ以上のモノマーと不飽和ポリエステル
樹脂，ウレタン変性不飽和ポリエステル樹脂，アクリル
変性不飽和ポリエステル樹脂，エポキシ変性不飽和ポリ
エステル樹脂との共重合体であり、熱硬化反応系として
は、アミノ反応，エポキシ反応，ウレタン反応等がある
が、この中でも印刷インキとの離型性のよいアミノ反応
が望ましい。
【０００８】印刷インキのバインダーに用いる水酸基を
有するフッ素含有ビニールエーテル共重合体としては、
例えばポリテトラフルオロエチレンポリビニルフルオラ
イド，ポリビニリデンフルオライド，ポリクロロトリフ
ルオロエチレン，及びＣn F2 n +1基を含む水酸基含有ア
ルキルビニールエーテルの共重合樹脂が挙げられる。着
色剤としては、従来公知の染・顔料を微粒子化したもの
を用いることができる。なお、印刷インキは被転写体表
面に施される化合物と強固に接着するために熱硬化反応
されたものでないほうが望ましい。
有するフッ素含有ビニールエーテル共重合体としては、
例えばポリテトラフルオロエチレンポリビニルフルオラ
イド，ポリビニリデンフルオライド，ポリクロロトリフ
ルオロエチレン，及びＣn F2 n +1基を含む水酸基含有ア
ルキルビニールエーテルの共重合樹脂が挙げられる。着
色剤としては、従来公知の染・顔料を微粒子化したもの
を用いることができる。なお、印刷インキは被転写体表
面に施される化合物と強固に接着するために熱硬化反応
されたものでないほうが望ましい。
【０００９】また、転写シートのブロッキングを防止す
るためには、水酸基を有するフッ素含有ビニールエーテ
ル共重合体のガラス転移点を３５℃以上とし、無機充填
材を添加するとよい。無機充填材としては、二酸化硅
素、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の微粒子である。
印刷方法は、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン
印刷等により任意の図柄を形成することができる。
るためには、水酸基を有するフッ素含有ビニールエーテ
ル共重合体のガラス転移点を３５℃以上とし、無機充填
材を添加するとよい。無機充填材としては、二酸化硅
素、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の微粒子である。
印刷方法は、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン
印刷等により任意の図柄を形成することができる。
【００１０】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。実施例中，部は重量部を，％は重量％をそれぞれ表
す。
る。実施例中，部は重量部を，％は重量％をそれぞれ表
す。
【００１１】
実施例１ 厚み２５ミクロンのポリエステルフィルム（東レ：ルミ
ラ−Ｆ６５）に、下塗り層を印刷し、１８０℃で加熱硬
化させた。この下塗り層上に下記印刷インキにて４色グ
ラビア印刷し、極めて意匠性の優れた図柄を形成した。 （下塗り層） アクリル・ポリエステルポリオール共重合体 ７０部 （大成化工社製「アクリット８ＤＬ１００」固形分 ４５％） メラミン樹脂 １０部 （住友化学社製「スミマールＭ１００Ｃ」固形分９８％） トルエン ９部 ＭＥＫ ９部 パラトルエンスルフォン酸（硬化触媒） ２部 （印刷インキ） 水酸基を有するフッ素含有ビニルエーテル共重合体 ５０部 （旭硝子社製「ルミフロンＬＦ７２１Ｍ」 固形分 ５０％） 顔料 ９部 二酸化ケイ素 ２８部 ＭＥＫ １９部 トルエン １０部 印刷後１００℃で乾燥した後巻取り、この印刷物をフッ
素塗料をベースコートしたガラス，アルミニウムとポリ
エチレンを心材とするアルミニウムとポリエチレン積層
させた複合材，鋼板，無機板材にロール転写条件基材温
度１００℃，転写圧３Ｋｇｆ／ｃｍ2 で転写し、上塗り
着色材と下塗り層との界面より剥離する事が確認され
た。転写物の耐候性試験（ウェザーメーター３０００時
間）においては、色差が（ΔＥ）５以下の変退色の少な
い図柄を保持する事が確認された。
ラ−Ｆ６５）に、下塗り層を印刷し、１８０℃で加熱硬
化させた。この下塗り層上に下記印刷インキにて４色グ
ラビア印刷し、極めて意匠性の優れた図柄を形成した。 （下塗り層） アクリル・ポリエステルポリオール共重合体 ７０部 （大成化工社製「アクリット８ＤＬ１００」固形分 ４５％） メラミン樹脂 １０部 （住友化学社製「スミマールＭ１００Ｃ」固形分９８％） トルエン ９部 ＭＥＫ ９部 パラトルエンスルフォン酸（硬化触媒） ２部 （印刷インキ） 水酸基を有するフッ素含有ビニルエーテル共重合体 ５０部 （旭硝子社製「ルミフロンＬＦ７２１Ｍ」 固形分 ５０％） 顔料 ９部 二酸化ケイ素 ２８部 ＭＥＫ １９部 トルエン １０部 印刷後１００℃で乾燥した後巻取り、この印刷物をフッ
素塗料をベースコートしたガラス，アルミニウムとポリ
エチレンを心材とするアルミニウムとポリエチレン積層
させた複合材，鋼板，無機板材にロール転写条件基材温
度１００℃，転写圧３Ｋｇｆ／ｃｍ2 で転写し、上塗り
着色材と下塗り層との界面より剥離する事が確認され
た。転写物の耐候性試験（ウェザーメーター３０００時
間）においては、色差が（ΔＥ）５以下の変退色の少な
い図柄を保持する事が確認された。
【００１２】
【発明の効果】本発明により、意匠製の優れた絵柄を形
成する耐光性の優れた転写シートができるようになっ
た。
成する耐光性の優れた転写シートができるようになっ
た。
【図１】は、転写シートの断面図を示す。
１．ポリエステルフィルム ２．下塗り層 ３．上塗り層（着色剤）
Claims (3)
- 【請求項１】フィルム基材上に、熱硬化性を有する水酸
基を含有する高分子重合体を塗布もしくは印刷し加熱硬
化した下塗り層を形成し、次いで水酸基を含有するフッ
素含有のビニールエーテル共重合体をバインダーとする
印刷インキにて図柄が形成され、転写時に下塗り層と図
柄の界面で剥離することを特徴とする転写シート。 - 【請求項２】水酸基を有するフッ素含有ビニールエーテ
ル共重合体のガラス転移点が３５℃以上であることを特
徴とする請求項１記載の転写シート。 - 【請求項３】印刷インキに無機充填材が用いられている
ことを特徴とする請求項１記載の転写シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6070802A JPH07276896A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6070802A JPH07276896A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 転写シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07276896A true JPH07276896A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13442054
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6070802A Pending JPH07276896A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 転写シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07276896A (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01320196A (ja) * | 1988-06-22 | 1989-12-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写シート |
| JPH039900A (ja) * | 1989-06-06 | 1991-01-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写箔の製造方法 |
| JPH03295642A (ja) * | 1990-04-15 | 1991-12-26 | Maruto Sangyo Kk | 虹彩を呈する積層構造物、装飾糸および転写箔 |
| JPH0473183A (ja) * | 1990-05-30 | 1992-03-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 外装化粧材用転写シート |
-
1994
- 1994-04-08 JP JP6070802A patent/JPH07276896A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01320196A (ja) * | 1988-06-22 | 1989-12-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写シート |
| JPH039900A (ja) * | 1989-06-06 | 1991-01-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写箔の製造方法 |
| JPH03295642A (ja) * | 1990-04-15 | 1991-12-26 | Maruto Sangyo Kk | 虹彩を呈する積層構造物、装飾糸および転写箔 |
| JPH0473183A (ja) * | 1990-05-30 | 1992-03-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 外装化粧材用転写シート |
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