JPH072767Y2 - 水洗便器 - Google Patents

水洗便器

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JPH072767Y2
JPH072767Y2 JP1989089899U JP8989989U JPH072767Y2 JP H072767 Y2 JPH072767 Y2 JP H072767Y2 JP 1989089899 U JP1989089899 U JP 1989089899U JP 8989989 U JP8989989 U JP 8989989U JP H072767 Y2 JPH072767 Y2 JP H072767Y2
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water
toilet
rim
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JP1989089899U
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JPH0329571U (ja
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修 松本
祥一 中村
Original Assignee
株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業の利用分野] 本考案はリム通水路が片側旋回水路である水洗便器に係
り、特に洗浄水の通水音が小さくなるように改良された
水洗便器に関する。
[従来の技術] 給水源に連通するリム通水路が鉢部の上縁に周設され、
このリム通水路の底壁には鉢内への射水口が複数個設け
られており、このリム通水路の便器後部側が仕切られて
おり、給水源からの洗浄水が便器後部側から便器を一周
するように流れる片側旋回水路式の水洗便器は、従来か
ら広く用いられている。
ところで、この種の水洗便器においては、洗浄水がリム
通水路内に供給されると、該リム通水路内に残留してい
た空気が水と共に射水口を通過し、特有の騒音が発生す
る。
かかる気水通過に伴う騒音を低下する対策として、リム
通水路内から空気だけを選択的に抜き出そうとするもの
が提案されている。
例えば、実公昭60−32233号公報には、リム通水路の底
面の一部を上方に隆起させて壇部を形成し、通水初期の
段階(壇部が水没するまでの段階)において、この壇部
に設けた射水口からリム通水路内の残留空気を放出する
ことが記載されている。また、実開昭63−14679号公報
には、片側旋回のリム通水路の水路末端部において、射
水口よりも上位箇所に空気抜き孔を設けることが記載さ
れている。
[考案が解決しようとする課題] 本考案者らが種々研究したところ、気水通過に伴って発
生する騒音には、リム通水路内に流入した洗浄水に巻き
込まれた空気が大きく影響しており、射水口の気水通過
時の騒音を低減するためには、洗浄水中の巻き込み気泡
と水と分離して、水に先行して空気をリム通水路外へ抜
き出す必要があることが判明した。
即ち、ロータンクやフラッシュバルブから便器の給水路
内に水が供給され始めたときにあっては、それまで空洞
状態となっていた給水路内に水が勢い良く流れ込むた
め、給水路内の空気と洗浄水の先頭部分の水とが混ざり
合い、空気を巻き込んだ気泡混合水となってリム通水路
を流れる。この気泡混合水からは、気泡が離脱しようと
するが、従来の便器は(実開昭63−14679号、実公昭60
−32233号も含めて)、リム通水路が便鉢上縁を周回す
る長さしか有しておらず、気泡混合水から気泡が十分に
離脱する以前に気泡混合水が水路末端にまで到達してし
まう。なお、第5図は気泡混合水が水路末端に到達した
状態を模式的に示す断面図であり、40はリム通水路、41
はリム通水路40の底面壁、42は射水口、43はリム通水路
40の天井壁である。第5図のように、気泡Bを巻き込ん
だまま気泡混合水Wが水路末端44に到達すると、この気
泡Bが水と共に射水口42を通過し、騒音が発生する。
本考案は、上記従来の問題点を解決し、洗浄水の射水口
通過時に発生する騒音が著しく低減される水洗便器を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、給水源に連通するリム通水路が鉢部の上縁に
周設され、このリム通水路の底壁には鉢内への射水口が
複数個設けられており、このリム通水路は便器後部側が
仕切られており、給水源からの洗浄水が便器後部側から
便器前部に向って流れ、次いで便器後部側の水路末端部
に向って流れる片側旋回水路である水洗便器の改良に関
するものである。
本考案の水洗便器は、便器前部から水路末端部に向う前
記リム通水路の途中部分に、便器後方部側に延在する延
長水路を設け、洗浄水がこの延長水路を通過して水路末
端部に至るようにしたことを特徴とするものである。
[作用] 本考案の水洗便器において、ロータンク又はフラッシュ
バルブ等を経て洗浄水がリム通水路に供給されると、こ
の洗浄水は便器後部側から便器前方部へ向って流れ、さ
らに、この便器前方部から便器後方へ向って流れる。そ
して、この便器後方部へ到ると、まず延長水路に流入
し、この延長水路を通った後、水路末端に到達する。
この延長水路を流れる間に気泡が水から離脱し、空気が
単独でリム通水路の射水口から抜け出る。このように、
気泡が十分に抜け出た水が水路末端にまで達するように
なるので、射水口からは実質的に水だけ流出するように
なり、洗浄水の射水口通過時の発生音が著しく小さくな
るのである。
[実施例] 以下、図面を参照して実施例を説明する。第1〜3図
は、本考案の一実施例に係る水洗便器1の構成図であ
り、第3図は平面図、第2図は第3図のII−II線断面
図、第1図は第2図のI−I線断面図である。
この水洗便器1は密結型と称される洋風便器であり、前
方側に便鉢2が設けられ、後部側にロータンク(図示
略)の裁置部3が設けられている。便鉢2の上縁を周回
するようにリム通水路4が設けられており、このリム通
水路4の底面壁には多数の射水口5が間隔をおいて設け
られている。リム通水路4は、その後部が隔壁6で封隔
されており、このリム通水路4は片側旋回形式となって
いる。リム通水路4の始端側は、便器後方に向って延在
する給水路7を介して洗浄水の導入口8に連通してい
る。また、水路末端4tに到る途中部分には、便器の後方
へ延在するようにして延長水路10が設けられている。本
実施例では、この延長水路10は便器外面壁11、内面壁1
2、後面壁13及び仕切壁14にて囲まれており、便器後方
へ向う延長往路10Aと便器前方へ向う延長復路10Bより成
る。
なお、前記給水路7の底面壁には開口15が開設されてお
り、この開口15はトラップ部20のゼット孔16に水路17を
介して連通している。
第1図の18はロータンク固定用ボルトの挿通孔、19は便
座及び便蓋の固定用ボルトの挿通孔である。
このように構成された水洗便器1において、ロータンク
から水洗水が供給されると、この洗浄水は給水路7から
便器前方に向って流れ、その一部は開口15、水路17を経
て、ゼット孔16からトラップ部20に噴出される。洗浄水
の残部はリム通水路4に流れ込み、まず、該リム通水路
4を便器前方に向って流れ、次いで、便器後方に向って
流れて、延長水路10に流れ込む。そして、延長往路10A
から延長復路10Bを経て、再びリム通水路4に戻り、そ
の後、水路末端4tにまで流れる。
この洗浄水の先頭部分には、多量の気泡が混合している
が、洗浄水がリム通水路4及び延長水路10を流れる間に
気泡が十分に水から離脱し、洗浄水の先頭部分が延長水
路10からリム通水路4に戻る部分では、洗浄水の内には
気泡はほとんど含まれないものとなっている。このた
め、洗浄水が水路末端4tに達するまで、射水口5からは
気泡を全く、又は、ほとんど含まない水が射水されよう
になり、射水口の水通過音がきわめて小さなものとな
る。
なお、洗浄水の先頭部分は高速でリム通水路4内を流れ
るので、気泡を多量に含む、この先頭部分の洗浄水は、
リム通水路4の途中箇所では射水口5からほとんど流出
しない。洗浄水の先頭部分が水路末端4tに達すると、こ
の先頭部分の水は水路末端4t部分の射水口5(5t)から
流出するが、延長水路10を通過した洗浄水には気泡はほ
とんど含まれておらず、洗浄水先頭部分が射水口5tを通
過しても騒音は殆ど発生しない。
なお、ロータンクからの水の供給が停止した後も、延長
水路10に滞留した水が徐々に便鉢2内に流出するので、
この水がトラップ水の補給水として使用するという効果
も奏される。
第4図は、本考案の別の実施例を示す平断面図である。
本実施例では、延長水路10の延長復路10Bの水路長がさ
らに長くなるように、内面壁12に及び仕切壁14から突出
壁21、22が交互に突設されている。このように延長水路
をさらに長くすることにより、洗浄水中の気泡が一般と
確実に分離されるようになり、洗浄水流出音がさらに小
さくなる。
第4図では、突出壁21、22を延長復路10Bに設けている
が、延長往路10Aに同様の突出壁部を設けても良い。た
だし、リム通水路4から延長水路10内に洗浄水の先端が
流入し易くなるようにするために、突出壁を延長復路側
にのみ設け、延長往路側での通水抵抗を小さくするのが
好適である。
上記実施例では、給水源がロータンクとされているが、
本考案はハイタンクやフラッシュバルブ付給水管などを
給水源とするのにも適用できる。
上記実施例は、所謂サイホンゼット式の洋風便器に関す
るものであるが、本考案はその他の各種の形式の洋風便
器にも適用できる。また延長水路を設置できる大きさの
ものであれば、和風便器にも適用しても良い。
また、上記実施例では、延長水路10が便器の一方の側壁
に沿って後方に延在されているが、図示以外の箇所に設
けても良い。
[効果] 以上の通り、本考案の水洗便器によると、洗浄水に巻き
込まれた気泡が洗浄水から分離され、空気が洗浄水に先
行して射水口から抜け出すようになるので、洗浄水の射
水口通過音が著しく小さなものとなる。
なお、ロータンク等の給水源からの水の供給が停止した
後も、延長水路に滞留した水が徐々に便鉢内に流出する
ので、この水がトラップ水の補給水として作用するとい
う効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例を示す水平断面図、第2図は同縦断面
図、第3図は平面図である。第4図は別の実施例を示す
水平断面図である。第5図は従来例の水路内の状態を示
す模式的な縦断面図である。 1……水洗便器、2……便鉢、4……リム通水路、5…
…射水口、6……仕切壁、7……給水路、10……延長水
路、10A……延長往路、10B……延長復路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水源に連通するリム通水路が鉢部の上縁
    に周設され、このリム通水路の底壁には鉢内への射水口
    が複数個設けられており、このリム通水路は便器後部側
    が仕切られており、給水源からの洗浄水が便器後部側か
    ら便器前部に向って流れ、次いで便器後部側の水路末端
    部に向って流れる片側旋回水路である水洗便器におい
    て、便器前部から水路末端部に向う前記リム通水路の途
    中部分に、便器後方部側に延在する延長水路を設け、洗
    浄水がこの延長水路を通過して水路末端部に至るように
    したことを特徴とする水洗便器。
JP1989089899U 1989-07-31 1989-07-31 水洗便器 Expired - Lifetime JPH072767Y2 (ja)

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JP1989089899U JPH072767Y2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 水洗便器

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JP1989089899U JPH072767Y2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 水洗便器

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JPH0329571U JPH0329571U (ja) 1991-03-25
JPH072767Y2 true JPH072767Y2 (ja) 1995-01-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5634833A (en) * 1979-08-30 1981-04-07 Kokuriyuu Sai Flush toilet stool
JPH0315664Y2 (ja) * 1985-10-09 1991-04-04

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JPH0329571U (ja) 1991-03-25

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