JPH01163328A - 水洗式便器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水洗式便器に係り、特にトラップ排水路中に
ジェット水噴出口を設けたブローアウト方式の便器に関
する。

〔従来の技術〕

従来、水洗式便器としては、汚物を洗浄水によって排出
する形態に応じて、サイホン式、サイホンジェット式、
ウォッシュダウン式等のものが一般に利用されている。

また、この他に、トラップ流路にジェット水の噴出口を
設け、水を噴出することによって排出を一気に行うブロ
ーアウト式のものもある。

これらの水洗式便器では、封水のためのトラップ流路の
形状に特徴があり、またジェット水噴出口の有無によっ
て排水形態が変化するが、いずれもトラップを備えるこ
とが必須である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、特にブローアウト式のように、−気に汚物を
洗浄水とともに排出するものでは、封水レベルがトラッ
プ流路の人口よりも下に一時的に低下する。このため、
トラップ機能が果たせず、異臭の逆流の恐れがあるほか
、洗浄音も大きくなってしまう。

このような封水レベルの低下をなくすため、洗浄水は専
用のフラッシュバルブによって行い、洗浄水が不足しな
いように余分に供給することが一般に行われている。し
かし、汚物の排出及び便器の洗浄に必要な流量に比べて
、無駄に洗浄水を送ることになるので、節水の面で難点
がある。

そこで、本発明は、洗浄水の量を増やさなくても確実に
封水が得られるようにすると共に節水を図ることを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の水洗式便器は、以上の目的を達成するために、
トラップ流路に設けた噴出口から排出口方向ヘジェ７）
水を噴出し、該ジェット水の流れに誘起されて汚物と洗
浄水を排出するブローアウト式の便器であって、便器本
体のボール部用りに形成したリム通水路と前記ジェット
水の流路とをそれぞれ前記便器本体に設けた給水室に直
結し、前記リム通水路には前記ボール部へ向けて洗浄水
を排出する次数の射水孔を形成し、更に該リム通水路の
内部に上げ底状の隆起部を部分的に形成すると共に、該
隆起部の底壁に射水孔を設けたことを特徴とする。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。

第１図は本発明の水洗式便器の要部を一部切欠して示す
縦断面図、第２図ｊよ一部切欠平面図である。また、第
３図は第２図のＩ−１線及びＩＩ−ＩＩ線矢視での断面
を共に示したものであり、それぞれ右上がり及び左上が
りのハツチングで区別している。

図において、便器本体ｌの一端側には洗浄水が流入する
給水室２が形成され、これに連通してボールｉｌａを囲
むリム通水路３及びジェット水流路４が設けられている
。

リム通水路３は、第２図に示すように、給水室２に開け
た供給口２ａによって給水源側に連通し、＆浄水は二つ
の方向に別れてリム通水路３内を流れる。そして、供給
口２ａから流入した洗浄水：ま、リム通水路３の底壁に
開けた射水孔３ａからボール部１ａに排出される。また
、リム通水路３の終端側には、一対の隆起部５が便器本
体１の軸線に対して対称となるように形成されている。

この隆起部５は、第４図（ａ）に示すように、リム通水
路３を上げ底状としたもので、流路面積が第４図（ｂ）
に示す他の部分に比べて縮小している。そして、隆起部
５の下面にもボール部１ａに洗浄水を排出するための射
水孔５ａを開けている。

一方、シェフ）水流路４は、第３図に示すように、給水
室２の右側に設けた連絡路６によって給水源側に連通し
ている。そして、このジェット水流路４は、ボール部１
ａから排出口１ｂＢこ向かう緩やかな傾斜を持つトラッ
プ流路ＩＣの下に沿って、下方に向けて延びている。ま
た、トラップ流路ＩＣとの間の隔壁には、洗浄水の流れ
方向を指向する開口軸線を持つように噴出口４ａが設け
られている。

なお、実施例では、噴出口４ａは最も深い部分とトラッ
プ流路ＩＣの下流側の２個所に設けろれ、洗浄水の排出
効果を大きくしている。

以上の構成において、給水室２に流入した洗浄水は、供
給口２ａからリム通水路３へ及び連絡路６からジェット
水流路４に同時に供給される。リム通水路３に入った洗
浄水は、第２図の矢印で示すように二つに別れた流れと
なって、隆起部５側へ流下し、射水孔３ａ、　５ａから
ボール部１ａに排出される。また、ジェット水流路４側
の洗浄水は、噴出口４ａからトラップ流路１ｃに噴出さ
れ、この噴出水によるエジェクタ効果によって、ボール
部ｌｃ内の洗浄水及び汚物を排出口１ｂへ一気に流し出
す。このとき、トラップ流路ＩＣによる射水レベルも同
時に低下する。

ここで、洗浄水の供給が終了ましかになると、リム通水
路３内への供給量も次第に減少し、隆起部５よりも低い
水位となる。このため、隆起部５の射水孔５ａからの排
出は停止し、これるを除く射水孔３ａからのみ洗浄水が
排出される。したがって洗浄水の流路面積が減少する結
果、全体の射水孔３ａ、　５ａからの排出に比べて、ボ
ール部１ａへの供給時間を長く引き伸ばすことができる
。

このように、隆起部５を設けたことにより、洗浄後期に
は洗浄水の供給が継続され、封水レベルが下がっていて
も、これを補う洗浄水の追加によって封水を確保できる
。したがって、従来のように、専用のフラッシュバルブ
を用いて洗浄水の遣を増やすことは全く必要がなく、節
水が可能となる。

また、洗浄水の給水初期の段階では、リム通水路３内の
隆起部５は、これを除く他の部分が洗浄水で占められる
までは水没しないまま残る。このため、射水孔３ａから
排出できないままリム通水路３内に残った空気は、隆起
部５の射水孔５ａが閉じるまでの時間を利用して全て射
水孔５ａから速やかに排出される。したがって、洗浄開
始時におけるリム通水路３内での空気と洗浄水の混合等
による騒音の発生が抑制される。また、空気の巻き込み
もないので、リム通水路３内の全体を洗浄水によって満
たすことができ、洗浄に必要な水量を確保できる。

なお、実施例では、リム通水路３には２つの流れによっ
て洗浄水が流下する構成としているが、これに代えて、
第２図においてリム通水路３内を時計方向又は反時計方
向の左旋回方式のものとしてもよい。また、隆起部５に
ついても、２個所に設けるのに代えて適切な１個所に配
置することもできる。そして、このように洗浄水の流れ
や隆起部５の配置が異なっても、前記と同様な作用効果
を果たすことができる。

〔発明の効果〕

以上ｊご説明したように、本発明の水洗式便器において
は、リム通水路の中に隆起部を設け、内杷の水位の低下
によってこの隆起部を除く部分の射水孔から洗浄水を排
出可能としている。このため洗浄後期の水位低下時には
、洗浄水が流れ出る流路面積が小さくなるので、洗浄水
の供給時間を引き伸ばすことができる。したがって、封
水レベルが下がって汚物の排出が不連続とならないよう
に洗浄水を補充でき、しかも節水を図る二とができるの
で、特にブローアウト式のように一気に洗浄水を排出し
てしまうものの場合′ではきわめて有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の水洗式便器の一実施例を一部切欠して
示す縦断面図、第２図は一部切欠平面図、第３図は第２
図の■−Ｉ線及び■−■線での断面を共に示す断面図、
第４図（ａ）及び（ｂ）はそれぞれ第２図のト（線及び
ｒＶ−ｒＶ線矢視による断面図である。 １：便器本体　　　　１ａ：ボールお １ｂ：排出口　　　　　１ｃニドラップ流路２：給水室
　　　　　２ａ゛供給口 ３：リム通水路　　　３ａ：射水孔 ４ニジエツト水流路　４ａ、噴出口 ５：隆起部　　　　　５ａ・射水孔 ６：連絡路 特許出願人　　　　　東陶機器株式会社代　　理　　人
　　　　　　　　小　　堀　　　益　（ぼか２名）第１
図 第２図 第３図 第４図 （０）　　　　　（ｂ） ｎ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、トラップ流路に設けた噴出口から排出口方向へジェ
   ット水を噴出し、該ジェット水の流れに誘起されて汚物
   と洗浄水を排出するブローアウト式の便器であって、便
   器本体のボール部周りに形成したリム通水路と前記ジェ
   ット水の流路とをそれぞれ前記便器本体に設けた給水室
   に直結し、前記リム通水路には前記ボール部へ向けて洗
   浄水を排出する複数の射水孔を形成し、更に該リム通水
   路の内部に上げ底状の隆起部を部分的に形成すると共に
   、該隆起部の底壁に射水孔を設けたことを特徴とする水
   洗式便器。