JPH0727545A - 長尺材真直度測定装置 - Google Patents

長尺材真直度測定装置

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JPH0727545A
JPH0727545A JP16805193A JP16805193A JPH0727545A JP H0727545 A JPH0727545 A JP H0727545A JP 16805193 A JP16805193 A JP 16805193A JP 16805193 A JP16805193 A JP 16805193A JP H0727545 A JPH0727545 A JP H0727545A
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measuring device
amount
laser beam
displacement
long material
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JP16805193A
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English (en)
Inventor
Koichiro Tajima
馬 浩一郎 但
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定装置の走行中に生じる測定装置の傾きな
どの姿勢の変化を逐次修正し、修正後にレーザー光軸か
ら変位測定器の位置ずれ量で測定値を補正することによ
って、精度の高いを測定を可能とする。 【構成】 変位測定器7の移動方向に平行にレーザービ
ームを照射するレーザー投光器20と、入射したレーザ
ービームを画像信号に変換するテレビカメラ21と、画
像信号に基づき予め記憶している基準形状からのレーザ
ービーム入射形状の変化を解析し初期設定状態からの測
定装置の姿勢の変化を検出する姿勢変化検出手段と、そ
の姿勢変化量から測定装置の姿勢を修正するための修正
量を算出する修正量算出手段と、修正量出力に基づき測
定装置の姿勢を修正するアクチュエータ15、16、1
7、18を設け、姿勢修正後のレーザービームの入射形
状の変化から変位測定器7の位置ずれ量を算出し、この
位置ずれ量で変位測定器によつて検出した歪量を補正し
て長尺材全体にわたって真直度を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的一方向に長い棒
材や帯材などの長尺材の曲りや反り(以下、歪みとい
う)をレーザービームにより鋼線などの測定基準を用い
ずに高精度に計測できるようにした長尺材真直度測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺材を機械装置の構造部材として利用
する場合、その真直度が問題となることがある。もし、
長尺材に歪みがあると、その用途によってはその利用価
値が無きに等しくなってしまうからである。このため、
歪みのある長尺材に対しては、予め使用条件に合致する
ように矯正加工を施さなければならない。この矯正加工
を効果的に行なうにあたっては、長尺材の歪み量の大き
さ、分布等を数値的に把握しておくことが不可欠の前提
となり、この意味で、長尺材の真直度を高精度に測定す
る技術が重要となってくる。
【0003】従来、長尺材の真直度の測定は、磁気セン
サやレーザ変位計のような非接触型の変位測定器を備え
た測定装置を長尺材に沿って平行に走行させ、あるい
は、逆に長尺材を測定装置に平行に移動させることによ
り計測している。その際、一般には、測定基準として、
測定装置の走行方向に張ったピアノ線などの鋼線を使用
している。この鋼線からのずれは、鋼線位置測定器を用
いて測定され、この測定結果と、変位測定器による測定
結果とを相互に比較、分析することによって、長尺材の
真直度の測定精度の向上を図っている。
【0004】そこで、かかる自動計測に使用される従来
の装置について図9を参照して説明する。同図におい
て、符号1は測定対象である長尺材を示し、ここでは、
長尺材1はエレベータのガイドレールとして使用される
部材である。符号2は、長尺材1に平行に走行可能な測
定装置を示す。この測定装置2は、走行台3の上面にお
いて長尺材1と平行に敷設された一組のガイドレール4
a、4bに沿って自走するように構成されている。
【0005】この従来例では、駆動源としてサーボモー
タ5が設けられ、このサーボモータ5によって回転駆動
されるピニオン(図示せず)がガイドレール4a、4b
の間に敷設されたラック6に噛み合っている。また、こ
の測定装置2は、非接触型の変位測定器7を備えてお
り、この変位測定器7はシリンダ8によって走行方向と
は直交する方向に移動可能であって、長尺材1の側面に
対して所定の測定位置まで接近できるようになってい
る。
【0006】一方、走行台3上には、真直度の測定基準
としてガイドレール4a、4bと平行に鋼線9が張架さ
れている。この鋼線9には、滑車10a、10bを介し
て錘11によってたるまないように張力が付与されるよ
うになっている。また、測定装置2の台車2aには、走
行方向(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向)につい
て、および鉛直方向(Z軸方向)について、それぞれ鋼
線9と、この測定装置2との相対位置を測定する鋼線位
置測定器12a、12bが配設されている。なお、図
中、符号位置13は長尺材1を搬入、搬出するためのロ
ーラ装置を示し、符号14は、長尺材1を測定位置に固
定するためのクランプ装置を示している。
【0007】以上のような構成において、測定装置2が
ガイドレール4a、4bに沿って長尺材1に平行に移動
すると、変位測定器7は長尺材1との間の相対変位を検
出する。そのとき同時に鋼線位置測定器12a、12b
によって、測定基準となる鋼線9に対しての変位測定器
7の相対的な位置ずれが測定される。この位置ずれ量を
もって変位測定器7によって検出した変位量が補正され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、走行台
3や走行レール4a、4bには、不可避的に歪みがある
ことから、これに起因して測定装置2には、測定基準で
ある鋼線9からの位置ずれが生じる。この位置ずれに
は、前述した鋼線位置測定器12a、12bによって
は、検出するのが難しいものがある。すなわち、図10
に示す測定装置2において、測定装置2自体が走行中に
傾いた場合には、この測定装置2の傾きは、座標系の3
軸まわりの傾きが考えられるが、その傾斜は、鋼線9と
測定装置の相対的位置からは正確に検出することができ
ない。このような傾斜した状態のまま計測を続けると、
被測定物1の予定されていた測定箇所とは異なる部分を
測定することになる。この場合、図11に示すように、
同じ角度だけ測定器7が傾いたとした場合であっても、
測定箇所が異なってしまうと、被測定物1の断面形状に
よって大きな測定誤差が生じてしまうという問題があ
る。また、測定装置2の傾むく方向は、1方向ばかりで
あるとはかぎらず、三軸まわりの傾きや三軸方向への位
置ずれが複雑に絡みあうので、測定値に対して適切な補
正をかけ真の測定値を求めることが非常に困難であっ
た。そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問
題点を解消し、測定装置の走行中に生じる測定基準から
の位置ずれを逐次修正するとともに、この算出した位置
ずれ量で測定値を補正することによって、精度の高いを
測定を可能とするとするようにして長尺材真直度測定装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、被測定物の長尺材に平行に走行自在で
あり変位測定器により前記長尺材との間の相対距離を検
出する測定装置を備えた長尺材真直度測定装置におい
て、変位測定器の移動方向に平行にレーザービームを照
射するレーザー投光器と、入射したレーザービームを画
像信号に変換するテレビカメラと、前記画像信号に基づ
き予め記憶している基準形状からのレーザービーム入射
形状の変化を解析し初期設定状態からの測定装置の姿勢
の変化を検出する姿勢変化検出手段と、その姿勢変化量
から測定装置の姿勢を修正するための修正量を算出する
修正量算出手段と、前記修正量出力に基づき測定装置の
姿勢を修正するアクチュエータと、姿勢修正後のレーザ
ービームの入射形状の変化から変位測定器の位置ずれ量
を算出し、この位置ずれ量で前記変位測定器によつて検
出した歪量を補正して長尺材全体にわたって真直度を算
出する演算手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明は、前記の目的を達成するた
めに、被測定物の長尺材に平行に走行自在であり変位測
定器により前記長尺材との間の相対距離を検出する測定
装置を備えた長尺材真直度測定装置において、変位測定
器の移動方向に平行にレーザービームを照射するレーザ
ー投光器と、入射したレーザービームを画像信号に変換
するテレビカメラと、基準面に対する測定装置の傾斜を
検出する傾斜検出器と、前記傾斜検出器からの傾斜量
と、レーザービーム入射位置の変化に基づき初期設定状
態からの測定装置の姿勢の変化を検出する姿勢変化検出
手段と、その姿勢変化量から測定装置の姿勢を修正する
ための修正量を算出する修正量算出手段と、前記修正量
出力に基づき測定装置の姿勢を修正するアクチュエータ
と、姿勢修正後のレーザービームの入射位置の変化から
変位測定器の位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量で前
記変位測定器によって検出した歪量を補正して長尺材全
体にわたって真直度を算出する演算手段とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0011】
【作用】変位測定器が長尺材に沿って移動してしている
間、レーザー投光器からテレビカメラに向けてレーザー
ビームが照射され、テレビカメラはレーザービームを画
像としてとらえ、各測定点における画像信号に変換され
る。変位測定装置が傾斜している場合、レーザービーム
は、傾斜に対応するように初期入射形状から異なる形状
に入射形状が変化するので、画像信号から姿勢変化量が
算出されて、アクチュエータにより測定装置の姿勢が初
期状態に修正される。この修正した姿勢でテレビカメラ
に入射したレーザービームの入射形状から変位測定器の
位置ずれが算出されるので、レーザー光軸を測定基準と
する正確な位置ずれに変位測定器による測定データが補
正され、精度の高い測定が行われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による長尺材真直度測定装置の
一実施例について添付の図面を参照して説明する。な
お、図9の従来の測定装置と同一の構成要素には、同一
の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。図1に
おいて、符号2は、測定装置を示す。この測定装置の台
車2aには、平行に搭載テーブル2bが、後述するアク
チュエータを介して傾斜などが調整可能に設けられてい
る。この搭載テーブル2bには、非接触型の変位測定器
7が設けられるものである。測定装置2は図中x軸方向
に自走しながら、変位測定器7で長尺材1との間のy軸
方向の相対変位を測定し、測定データを演算装置23に
与えるようになっている。また、測定装置2の搭載テー
ブル2bには、テレビカメラ21が設置されている。こ
のテレビカメラ21は、走行台3の一端側に固定されて
いるレーザ投光器20と向かい合うようにテーブル上に
固定されるものであり、入射したレーザービームを画像
としてとらえ、その二次元的に配列された撮像素子によ
って電気信号に変換し、その画像信号を画像処理装置2
2に出力する。
【0013】この実施例では、測定装置2の姿勢を修正
できるように、前記テレビカメラ21が搭載される搭載
テーブル2bは、x軸、y軸、z軸の三軸について回動
自在であるとともに、z軸方向に昇降可能に構成されて
いる。すなわち、搭載テーブル2bは、回転機構部24
を介して台車2aの上面から所定の高さをおいて支持さ
れており、この回転機構部24は、搭載テーブル2bの
全体をx軸回りに回動させる第1のアクチュエータ15
と、搭載テーブル2bをy軸回りに回動させる第2のア
クチュエータ16およびz軸回りに回動させる第3のア
クチュエータ17を備えている。また、搭載テーブル2
bは、第4のアクチュエータ18によってz軸方向に全
体が昇降するように構成されている。
【0014】前記画像処理装置22は、テレビカメラ2
1から出力された画像信号を処理して、初期設定の状態
を基準とする測定装置2の姿勢の変化を検出する手段を
構成している。画像処理装置22は、その姿勢の変化量
を演算装置23に与え、この演算装置23は、測定装置
2の姿勢を初期設定の状態に修正するのに必要な修正量
をx軸、y軸、z軸回りの回転角度またはz軸方向の変
位量として算出し、アクチュエータ制御部25に出力す
るようになっている。また、画像処理装置22と演算装
置23によって、姿勢修正後のレーザービームの入射形
状の変化から変位測定器7の位置ずれ量を算出し、この
位置ずれ量で前記変位測定器7によつて検出した歪量を
補正して長尺材1全体にわたって真直度を算出する手段
が構成されている。
【0015】次に、実施例による長尺材1の真直度測定
について説明する。まず、被測定物である長尺材1をロ
ーラ装置13の上に載せて搬入してから、クランプ装置
14を用いて長尺材1を所定の測定位置に位置決めす
る。なお、長尺材1をクランプしたままでは、歪みが生
じてこれが測定誤差に反映されてしまうので、実際の測
定を行うときには、クランプ装置14を解放して行う。
【0016】そこで、測定装置2を走行台3の上を自走
させ、変位測定器7によって長尺材1との間のy軸方向
の変位量を計測する。この測定と並行して、レーザー投
光器20からレーザービームをテレビカメラ21に向け
て照射する。テレビカメラ21は、各測定点において、
レーザービームを受光し、その画像を画像信号に変換し
て画像処理装置22に出力する。ここで、図2はビデオ
カメラ21の受光面におけるレーザービームの入射形状
を模式的に示した図である。この場合、破線で表した面
0 を初期設定でのビデオカメラ21の受光面とし、符
号S0 で受光面P0 におけるレーザービームLの入射形
状を表すものとする。測定装置2の走行中には、走行台
3の傾斜やガイドレール4a、4bの曲りなどに起因し
て、テレビカメラ21の位置がレーザー光軸に関して相
対的に位置ずれする。このため、テレビカメラ21の受
光面が初期受光面P0 から相対的に傾いている場合、例
えば、受光面P1 にずれると、その位置ずれ量に対応す
るようにして入射形状に変化が生じる。
【0017】本発明では、この入射形状の変化から、以
下に説明するようにして、測定装置2の傾き、変位を検
出する。
【0018】なお、図2において、初期設定状態のビデ
オカメラ21の受光面P0 がレーザー光軸に対して垂直
に設定されている場合には、例えば、この位置から同じ
角度、すなわち±θだけ前後のA方向とB方向にずれる
と、レーザービームLの入射形状が全く同じ形状となっ
て、両者を区別するための変化量の解析の処理が複雑と
なってしまう。このため、初期設定時にビデオカメラ2
1の受光面をレーザー光軸に対してあらかじめ所定の角
度だけ傾けておくことによって、入射形状の変化に基づ
く傾き等の解析が容易になる。
【0019】そこで、以下、レーザービームの入射形状
の変化からテレビカメラの傾き、変位を算出する手法を
図3ないし図4を参照して説明する。この図3では、符
号P0 で初期設定状態でのテレビカメラ21の受光面を
示し、符号P1 で傾いている状態にある受光面を示して
いる。この場合、座標系としては、絶対座標系ではな
く、測定装置2を基準とする相対座標系を用いる。すな
わち、X軸を測定装置2の走行方向に、Y軸を変位測定
器7の測定方向に合せ、鉛直方向にZ軸をとるようにな
っている。測定装置2に傾き等が生じたときに、座標系
がX’Y’Z’に変化したものとする。この実施例で
は、受光面P0 でのレーザービームの入射形状として、
レーザービームLの3点の入射点A0 、B0 、C0 を各
頂点とする三角形と、傾きが生じているときの入射点
A、B、Cを各頂点とする三角形ABCを考える。また
三角形A0 0 0 を含む平面の基準単位法線ベクトル
をn0 と、三角形のABCの単位法線ベクトルnをもっ
て、それぞれ初期設定時の受光面P0 、傾いた受光面P
の向きを代表させている。なお、基準単位法線ベクトル
0 の向きは、X軸と一致させておき、また、基準とな
る三角形A0 0 0 の入射形状は、予め記憶されてい
るものである。
【0020】まず、3点A、B、Cの座標が算出され
る。この3点A、B、Cから受光面の平面が座標系で特
定されるので、その法線ベクトルnを算出することがで
きる。この場合、X’軸に法線ベクトルnの向きを一致
させておく。
【0021】そこで、図4において、単位法線ベクトル
nをY’軸のまわりに回転させて、XY平面上にくるよ
うにした。ベクトルをaとし、このベクトルaと単位法
線ベクトルnとがなす角度をβとする。また、前記ベク
トルaとX軸のなす角度をαとする。法線ベクトルnを
α、βを用いて表すと、次のようにして表される。 n=( cosβ・ sinα, cosβ・ cosα, sinβ) (1) 従って、入射点の3点の座標A、B、Cから求めた法線
ベクトルと(1)式が等しいとおくことによって、それ
ぞれ角度α、βを算出することができる。
【0022】しかして、前記角度α、βは、テレビカメ
ラ21の受光面Pが初期設定状態の受光面P0 からZ軸
回りにα、Y軸回りにβだけずれていることに対応して
いる。逆に考えれば、測定装置2を傾いた状態から初期
設定の状態に修正するには、法線ベクトルnが基準法線
ベクトルに平行になるように座標系をα、βだけ回転さ
せればよいことがわかる。従って、図4において、ビデ
オカメラ21の受光面PをY’軸回りにβ、続いてZ軸
回りにαだけ回転させることによって、初期設定状態の
受光面P0 と平行になるように修正されることになる。
【0023】そこで、演算装置23は、前記の角度α、
βを算出すると、この修正量データをアクチュエータ制
御部25に出力する。これによって、アクチュエータ1
6はビデオカメラ21をY軸回りに回転角βだけ回動さ
せ、また、アクチュエータ17はビデオカメラ21をZ
軸回りに回転角αだけ回動させるので、テレビカメラ2
1の受光面Pは初期状態の受光面P0と平行になり、こ
のときのレーザービームの入射形状は、図5に示すよう
に、三角形A1 1 1 となる。
【0024】ここで、三角形A1 1 1 が初期状態の
入射形状である三角形A0 0 0からずれているの
は、これまでの修正ではX軸回りに修正を行っていない
からである。この場合、X軸回りのずれは、角度γだけ
位置ずれしているので、演算装置はこのずれ角γを算出
し、角度γだけ回動テレビカメラ21をX軸回りに回動
させるための制御信号をアクチュエータ制御部25に出
力する。これによって、アクチュエータ15が回転して
ビデオカメラ21の受光面P1 の傾きは初期設定状態に
修正される。
【0025】以上のような修正後のテレビカメラ21の
受光面P1 でのレーザービームの入射形状A1 1 1
は図6、図7に示すようになる。ここで、基準である入
射形状A0 0 0 からのZ軸方向へのずれ量ΔZ、Y
軸方向へのずれ量ΔYは、測定基準であるレーザー光軸
からの変位測定器7の相対的な位置ずれ量に相当してい
る。
【0026】演算装置23は、この位置ずれ量を記憶す
るとともに、変位測定器7から与えられた歪みデータを
位置ずれ量で補正することによって、測定装置2の自走
に伴う誤差を較正するので、長尺材1について正確な歪
み量を得ることができる。
【0027】次に、他の実施例について、図8を参照し
て説明する。この実施例では、測定装置2の搭載テーブ
ル2bにテレビカメラ21の傾き、位置ずれを修正する
アクチュエータを3台設けていることは、前記第1実施
例の場合と同様であるが、この第2実施例では、アクチ
ュエータ25、26、27は、それぞれ載置テーブル2
bに対してZ軸方向の変位を与えることができるように
なっている。
【0028】この場合、図4において、初期状態の単位
基準ベクトルnをZ軸の方向と一致するようにとり、
図4において、測定装置2が傾むいたときの受光面Pの
法線ベクトルnが90度X’Z’平面上で回転したベク
トルn′で受光面Pの方向を代表させる。第1の実施
例と同様にし、この法線ベクトルn′とベクトルn
を平行にさせるためのZ軸回りの回転角α、Y軸回りの
回転角βを算出する。
【0029】このα、βを用いて法線ベクトルを表すと
式(2)のようになる。 nd=(-sinβ・ cosα,-sinβ・ sinα, cosβ) (2)
【0030】一方、アクチュエータ25、26、27に
よって、Z軸方向の変位Z1 、Z2、Z3 を与えた場
合、この状態での平面は、変位Z1 、Z2 、Z3 で表す
ことができるので、その法線ベクトルもこれらのZ軸方
向の変位を用いて表すことができ、これと式(2)を等
しいとおくことによって、測定装置2の傾きを初期状態
に修正するのに必要なZ軸方向の変位量を算出すること
ができる。
【0031】したがって、測定装置2の変位を修正した
あとには、図6、図7に示したようなレーザービームの
入射形状のずれ量ΔY、ΔZから変位測定器7の変位を
補正して長尺材1の正確な歪み量を計測することができ
る。
【0032】なお、Z軸回りの回転変位θについては、
アクチュエータ25,26,27では修正できないの
で、この方向の修正には、別にアクチュエータ28を設
けている。
【0033】また、以上は、レーザービームの入射点を
3点とり、その形状の変化を画像情報として処理するこ
とにより、初期基準面に対する傾き、位置ずれの修正量
を検出していた実施例である。
【0034】これに対して、傾斜センサ30を搭載台2
bに設け、この傾斜センサ30を用いて、例えば、X−
Y平面の傾きを直接計測するようにすれば、演算により
Y軸回りの修正回転角を算出する必要がなくなるので、
修正量検出の演算処理の過程を簡略化することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、テレビカメラに入射したレーザービームの入
射形状の変化を解析して測定装置の傾きなどの姿勢の変
化を検出し、測定装置の姿勢の修正を行ってから、レー
ザービームの入射形状の光軸からのずれ量に基づいて変
位測定器の位置ずれ量を算出しているので、この位置ず
れ量を用いて変位測定器によつて検出した歪量を補正す
ることにより、レーザー光軸を正確な測定基準として長
尺材全体にわたって精度の高い計測を行うことができ
る。
【0036】また、傾斜検出器を用いて測定装置の傾斜
を検出し、この傾斜量と、レーザービーム入射位置の変
化から測定装置の姿勢の変化を検出することにより、測
定装置の姿勢を修正する処理を簡略化できるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による長尺材真直度測定装置の一実施例
の全体構成を表した斜視図。
【図2】テレビカメラ受光面におけるレーザービームの
入射形状を説明する説明図。
【図3】測定中にビデオカメラにレーザービームが入射
する様子を表した説明図。
【図4】測定中のビデオカメラの受光面の向きを法線ベ
クトルを用いて表した説明図。
【図5】測定装置の傾きを算出する過程において、y
軸、z軸まわりの修正を行ったあとのビデオカメラのレ
ーザー入射パターンの例を表した説明図。
【図6】変位測定器の測定基準からの位置ずれ量を算出
する過程において、ビデオカメラのレーザー入射パター
ンからz軸方向の位置ずれを求める例を表した説明図。
【図7】変位測定器の測定基準からの位置ずれ量を算出
する過程において、ビデオカメラのレーザー入射パター
ンからy軸方向の位置ずれを求める例を表した説明図。
【図8】本発明による他の実施例による測定装置の構成
を表した斜視図。
【図9】従来技術による長尺材測定装置の構成を表した
斜視図。
【図10】従来技術による長尺材真直度測定装置におい
て、測定中の測定装置の傾きを表した説明図。
【図11】従来技術による長尺材真直度測定装置におい
て、測定中に測定装置が傾くことによって測定に大きな
誤差が生ずることを示す説明図。
【符号の説明】
1 長尺材 3 測定装置 5 サーボモータ 7 変位測定器 15、16、17、18 アクチュエータ 20 レーザー投光器 21 テレビカメラ 22 画像処理装置 23 演算装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物の長尺材に平行に走行自在であり
    変位測定器により前記長尺材との間の相対距離を検出す
    る測定装置を備えた長尺材真直度測定装置において、 変位測定器の移動方向に平行にレーザービームを照射す
    るレーザー投光器と、入射したレーザービームを画像信
    号に変換するテレビカメラと、前記画像信号に基づき予
    め記憶している基準形状からのレーザービーム入射形状
    の変化を解析し初期設定状態からの測定装置の姿勢の変
    化を検出する姿勢変化検出手段と、 その姿勢変化量から測定装置の姿勢を修正するための修
    正量を算出する修正量算出手段と、 前記修正量出力に基づき測定装置の姿勢を修正するアク
    チュエータと、 姿勢修正後のレーザービームの入射形状の変化から変位
    測定器の位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量で前記変
    位測定器によつて検出した歪量を補正して長尺材全体に
    わたって真直度を算出する演算手段とを備えたことを特
    徴とする長尺材真直度測定装置。
  2. 【請求項2】被測定物の長尺材に平行に走行自在であり
    変位測定器により前記長尺材との間の相対距離を検出す
    る測定装置を備えた長尺材真直度測定装置において、 変位測定器の移動方向に平行にレーザービームを照射す
    るレーザー投光器と、入射したレーザービームを画像信
    号に変換するテレビカメラと、 基準面に対する測定装置の傾斜を検出する傾斜検出器
    と、前記傾斜検出器からの傾斜量と、レーザービーム入
    射位置の変化に基づき初期設定状態からの測定装置の姿
    勢の変化を検出する姿勢変化検出手段と、その姿勢変化
    量から測定装置の姿勢を修正するための修正量を算出す
    る修正量算出手段と、 前記修正量出力に基づき測定装置の姿勢を修正するアク
    チュエータと、姿勢修正後のレーザービームの入射位置
    の変化から変位測定器の位置ずれ量を算出し、この位置
    ずれ量で前記変位測定器によって検出した歪量を補正し
    て長尺材全体にわたって真直度を算出する演算手段とを
    備えたことを特徴とする長尺材真直度測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002228442A (ja) * 2000-11-30 2002-08-14 Mixed Reality Systems Laboratory Inc 位置姿勢の決定方法及び装置並びに記憶媒体
KR101139596B1 (ko) * 2010-02-18 2012-04-27 동부제철 주식회사 봉강 인발용 다이스 각도 조절장치
CN116907417A (zh) * 2023-09-11 2023-10-20 季华实验室 平面度检测方法、系统及存储介质

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