JPH07275261A - 照明装置内蔵型歯科用ハンドピース - Google Patents
照明装置内蔵型歯科用ハンドピースInfo
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- JPH07275261A JPH07275261A JP7227994A JP7227994A JPH07275261A JP H07275261 A JPH07275261 A JP H07275261A JP 7227994 A JP7227994 A JP 7227994A JP 7227994 A JP7227994 A JP 7227994A JP H07275261 A JPH07275261 A JP H07275261A
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C1/00—Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design
- A61C1/08—Machine parts specially adapted for dentistry
- A61C1/088—Illuminating devices or attachments
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C17/00—Devices for cleaning, polishing, rinsing or drying teeth, teeth cavities or prostheses; Saliva removers; Dental appliances for receiving spittle
- A61C17/02—Rinsing or air-blowing devices, e.g. using fluid jets or comprising liquid medication
- A61C17/0202—Hand-pieces
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C17/00—Devices for cleaning, polishing, rinsing or drying teeth, teeth cavities or prostheses; Saliva removers; Dental appliances for receiving spittle
- A61C17/16—Power-driven cleaning or polishing devices
- A61C17/20—Power-driven cleaning or polishing devices using ultrasonics
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コスト増を招くこと無く、照明領域の拡大を
簡単な構造で実現でき、またライトガイドの強度を向上
させた歯科用ハンドピースを提供する。 【構成】 スケーラー20のハンドピース本体21には
超音波で振動する振動子22が組込まれており、工具4
が着脱交換可能なように取付けられる。ハンドピース本
体21が着脱自在に装着される継手31には光源13が
内蔵され、外部装置のスイッチ操作によって点灯または
消灯する。ハンドピース本体21には、振動子22の周
囲を覆うように、複数の光ファイバから成るライトガイ
ド10が内蔵されており、光源13にほぼ密着するよう
にライトガイド10の入射端面11aが位置している。
また、ライトガイド10の出射端面12aは、工具4を
取り囲むように円環状に形成され、ハンドピース本体2
1の軸心に対して回転対称の照明光を放射する。
簡単な構造で実現でき、またライトガイドの強度を向上
させた歯科用ハンドピースを提供する。 【構成】 スケーラー20のハンドピース本体21には
超音波で振動する振動子22が組込まれており、工具4
が着脱交換可能なように取付けられる。ハンドピース本
体21が着脱自在に装着される継手31には光源13が
内蔵され、外部装置のスイッチ操作によって点灯または
消灯する。ハンドピース本体21には、振動子22の周
囲を覆うように、複数の光ファイバから成るライトガイ
ド10が内蔵されており、光源13にほぼ密着するよう
にライトガイド10の入射端面11aが位置している。
また、ライトガイド10の出射端面12aは、工具4を
取り囲むように円環状に形成され、ハンドピース本体2
1の軸心に対して回転対称の照明光を放射する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、治療部位を照明するた
めの照明装置を内蔵した歯科用ハンドピースに関する。
めの照明装置を内蔵した歯科用ハンドピースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から歯科治療において、歯牙の切
削、歯垢の除去、治療箇所の洗浄、切削屑や唾液の回収
などのために、エアタービンハンドピース、マイクロモ
ーターハンドピース、スケーラー、スリーウェイシリン
ジ、バキュームシリンジなど各種ハンドピースが使用さ
れる。このようなハンドピースを用いて口腔内治療を行
う場合、診療台等に別途設置された無影灯を点灯して口
腔内を照明して治療作業を行っている。
削、歯垢の除去、治療箇所の洗浄、切削屑や唾液の回収
などのために、エアタービンハンドピース、マイクロモ
ーターハンドピース、スケーラー、スリーウェイシリン
ジ、バキュームシリンジなど各種ハンドピースが使用さ
れる。このようなハンドピースを用いて口腔内治療を行
う場合、診療台等に別途設置された無影灯を点灯して口
腔内を照明して治療作業を行っている。
【0003】しかし、患者の姿勢、治療部位、また術者
の作業方向によっては、口腔内の照明が不足して観察し
難くなり、その都度無影灯の位置調整作業が必要になっ
て、作業性の低下を招いている。
の作業方向によっては、口腔内の照明が不足して観察し
難くなり、その都度無影灯の位置調整作業が必要になっ
て、作業性の低下を招いている。
【0004】そこで、近年、ハンドピース本体にライト
ガイドを内蔵してハンドピース先端から光を出射して、
治療部位を照明するようにしたハンドピースが開発さ
れ、実用化されている(特開昭60−58139号、特
公平5−56975号)。
ガイドを内蔵してハンドピース先端から光を出射して、
治療部位を照明するようにしたハンドピースが開発さ
れ、実用化されている(特開昭60−58139号、特
公平5−56975号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のハンドピースで
は、ライトガイドから出射される光が指向性を有するた
め、ハンドピース先端の中心軸線を中心とした照射領域
を形成するようにライトガイドの光軸を設定すると、光
軸から半径方向外方に遠く離れた領域では照明が暗くな
る傾向にあるという問題が生じる。このことを、さらに
図10を参照して述べる。
は、ライトガイドから出射される光が指向性を有するた
め、ハンドピース先端の中心軸線を中心とした照射領域
を形成するようにライトガイドの光軸を設定すると、光
軸から半径方向外方に遠く離れた領域では照明が暗くな
る傾向にあるという問題が生じる。このことを、さらに
図10を参照して述べる。
【0006】図10は、照明装置を内蔵したスケーラー
の照明の様子を示すものであり、図10(a)はスケー
ラーの使用状態図で、図10(b)は工具4の先端位置
での照明領域を示す図であり、図10(c)はスケーラ
ーからの照明光の照射状態図である。まず図10(a)
において、スケーラー3に取付けられた工具4の先端を
歯牙1に付着した歯石に軽く当てたり歯牙1と歯肉2と
の間の歯周ポケットや隣接歯間に挿入して、スケーラー
3から超音波を発生させると、工具4が高速に振動し
て、歯牙1に固着した歯垢や歯石を除去することができ
る。このような作業において、図10(c)に示すよう
に、スケーラー3の先端から中心軸Pの周りを回転対称
に、かつ光進行方向に沿って所定角度で拡がる照明光5
が出射する。工具4は根元から先端に行くほど湾曲しな
がら先細りになる形状を成し、一般に、工具4の先端4
aはスケーラー3の中心軸Pに対して偏心している。
の照明の様子を示すものであり、図10(a)はスケー
ラーの使用状態図で、図10(b)は工具4の先端位置
での照明領域を示す図であり、図10(c)はスケーラ
ーからの照明光の照射状態図である。まず図10(a)
において、スケーラー3に取付けられた工具4の先端を
歯牙1に付着した歯石に軽く当てたり歯牙1と歯肉2と
の間の歯周ポケットや隣接歯間に挿入して、スケーラー
3から超音波を発生させると、工具4が高速に振動し
て、歯牙1に固着した歯垢や歯石を除去することができ
る。このような作業において、図10(c)に示すよう
に、スケーラー3の先端から中心軸Pの周りを回転対称
に、かつ光進行方向に沿って所定角度で拡がる照明光5
が出射する。工具4は根元から先端に行くほど湾曲しな
がら先細りになる形状を成し、一般に、工具4の先端4
aはスケーラー3の中心軸Pに対して偏心している。
【0007】このとき図10(b)に示すように、照明
光5の照射領域5aは中心軸Pを中心とした円形状に形
成されるが、工具4の先端4aは照射領域5aの周辺部
に位置するため、治療上一番必要な工具4の先端4a近
傍の照明領域が不足する。したがって、図10(b)に
示す仮想円5b程度の照明領域が望まれる。
光5の照射領域5aは中心軸Pを中心とした円形状に形
成されるが、工具4の先端4aは照射領域5aの周辺部
に位置するため、治療上一番必要な工具4の先端4a近
傍の照明領域が不足する。したがって、図10(b)に
示す仮想円5b程度の照明領域が望まれる。
【0008】しかしながら、照明領域の拡大を図るため
には、大きな面積のライトガイドが必要となり、ハンド
ピースの大型化を招くことになる。また、光源とライト
ガイドとの間やライトガイドの出射端にレンズ系を設置
すると、コスト高になる。
には、大きな面積のライトガイドが必要となり、ハンド
ピースの大型化を招くことになる。また、光源とライト
ガイドとの間やライトガイドの出射端にレンズ系を設置
すると、コスト高になる。
【0009】また、照明領域5aを工具4の湾曲方向に
沿って偏向させ、たとえば照明領域5aの中心と先端4
aとを一致させることも考えられる。しかし、工具4の
取付構造として、スケーラー3の振動部に形成されたね
じ部と工具4の根元に形成されたねじ部とを螺合する構
造を一般に採用しており、工具4を緊締した状態で偏心
方向が個々にばらつくため、照明領域の偏向方向と一致
させるのが困難である。したがって、図10(b)に示
すように、照明光5の照射領域5aは中心軸Pを中心と
した回転対称の形状が望まれる。
沿って偏向させ、たとえば照明領域5aの中心と先端4
aとを一致させることも考えられる。しかし、工具4の
取付構造として、スケーラー3の振動部に形成されたね
じ部と工具4の根元に形成されたねじ部とを螺合する構
造を一般に採用しており、工具4を緊締した状態で偏心
方向が個々にばらつくため、照明領域の偏向方向と一致
させるのが困難である。したがって、図10(b)に示
すように、照明光5の照射領域5aは中心軸Pを中心と
した回転対称の形状が望まれる。
【0010】一方、ライトガイドが複数の光ファイバを
束ねて形成される場合、光ファイバ素線が細いけれど
も、特にガラスファイバなどでは小さな曲率半径で曲げ
ることができないため、ハンドピースの組立時に素線の
破損事故が発生する。また、光ファイバ束をネットで被
覆して保護することも考えられるが、断面形状が異形状
や複雑なもの、また狭い空間には使用できない。さら
に、各光ファイバ素線が固定されていないため、使用中
の振動や水、空気等の流体の流れの影響を受けて素線が
折れることがある。
束ねて形成される場合、光ファイバ素線が細いけれど
も、特にガラスファイバなどでは小さな曲率半径で曲げ
ることができないため、ハンドピースの組立時に素線の
破損事故が発生する。また、光ファイバ束をネットで被
覆して保護することも考えられるが、断面形状が異形状
や複雑なもの、また狭い空間には使用できない。さら
に、各光ファイバ素線が固定されていないため、使用中
の振動や水、空気等の流体の流れの影響を受けて素線が
折れることがある。
【0011】また、光ファイバ束を熱収縮チューブで被
覆することも考えられるが、断面形状が異形状や複雑な
ものは被覆できない。さらに、光ファイバ束を接着剤で
強固に固めてしまう方法もあるが、柔軟性が少ないかま
たは皆無となるため、曲率半径の小さなパイプ状のケー
シングには組込むことが不可能になる。
覆することも考えられるが、断面形状が異形状や複雑な
ものは被覆できない。さらに、光ファイバ束を接着剤で
強固に固めてしまう方法もあるが、柔軟性が少ないかま
たは皆無となるため、曲率半径の小さなパイプ状のケー
シングには組込むことが不可能になる。
【0012】本発明の目的は、コスト増を招くこと無
く、照明領域の拡大を簡単な構造で実現できる照明装置
内蔵型歯科用ハンドピースを提供することである。
く、照明領域の拡大を簡単な構造で実現できる照明装置
内蔵型歯科用ハンドピースを提供することである。
【0013】また本発明の目的は、ライトガイドの強度
が向上して、破損事故を防止できる照明装置内蔵型歯科
用ハンドピースを提供することである。
が向上して、破損事故を防止できる照明装置内蔵型歯科
用ハンドピースを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハンドピース
本体に光を導光する光源と、環状の光出射端面を有し、
前記光源からの光を導光してハンドピース先端部から中
心軸周りに照明光を出射するためのライトガイドとを備
える照明装置内蔵型歯科用ハンドピースにおいて、前記
ライトガイドの光出射端面は、周縁部から中心に向かっ
て凹むように傾斜する傾斜面を有することを特徴とする
照明装置内蔵型歯科用ハンドピースである。
本体に光を導光する光源と、環状の光出射端面を有し、
前記光源からの光を導光してハンドピース先端部から中
心軸周りに照明光を出射するためのライトガイドとを備
える照明装置内蔵型歯科用ハンドピースにおいて、前記
ライトガイドの光出射端面は、周縁部から中心に向かっ
て凹むように傾斜する傾斜面を有することを特徴とする
照明装置内蔵型歯科用ハンドピースである。
【0015】また本発明は、ハンドピース本体に光を導
光する光源と、前記光源からの光を導光してハンドピー
ス先端部から照明光を出射するためのライトガイドとを
備える照明装置内蔵型歯科用ハンドピースにおいて、前
記ライトガイドは、複数の光ファイバを束ねた形状を有
し、かつ弾性状被覆材で含浸または被覆されていること
を特徴とする照明装置内蔵型歯科用ハンドピースであ
る。
光する光源と、前記光源からの光を導光してハンドピー
ス先端部から照明光を出射するためのライトガイドとを
備える照明装置内蔵型歯科用ハンドピースにおいて、前
記ライトガイドは、複数の光ファイバを束ねた形状を有
し、かつ弾性状被覆材で含浸または被覆されていること
を特徴とする照明装置内蔵型歯科用ハンドピースであ
る。
【0016】
【作用】本発明に従えば、ライトガイドの光出射端面
は、周縁部から中心に向かって凹むように傾斜する傾斜
面を有することによって、光ファイバ内を全反射しなが
ら進行する光が光出射端面で屈折すると、スネルの法則
によって、光出射端面から出射する光が傾斜面の傾斜方
向とは反対方向に偏向するようになる。したがって、ハ
ンドピース中心軸に対する照明角度が大きくなり、簡単
な構造で照明領域の拡大を図ることができる。
は、周縁部から中心に向かって凹むように傾斜する傾斜
面を有することによって、光ファイバ内を全反射しなが
ら進行する光が光出射端面で屈折すると、スネルの法則
によって、光出射端面から出射する光が傾斜面の傾斜方
向とは反対方向に偏向するようになる。したがって、ハ
ンドピース中心軸に対する照明角度が大きくなり、簡単
な構造で照明領域の拡大を図ることができる。
【0017】また本発明に従えば、ライトガイドは複数
の光ファイバを束ねた形状を有し、かつ弾性状被覆材で
含浸または被覆されていることによって、光ファイバ素
線に印加される力がライトガイド全体に分散され、素線
の破損を防止できる。また、光ファイバの可撓性によっ
てライトガイドを任意の形状に形成でき、しかも弾性状
被覆材によって可撓性が維持されるため、複雑な空間や
狭い空間に組込むことが容易になる。
の光ファイバを束ねた形状を有し、かつ弾性状被覆材で
含浸または被覆されていることによって、光ファイバ素
線に印加される力がライトガイド全体に分散され、素線
の破損を防止できる。また、光ファイバの可撓性によっ
てライトガイドを任意の形状に形成でき、しかも弾性状
被覆材によって可撓性が維持されるため、複雑な空間や
狭い空間に組込むことが容易になる。
【0018】
【実施例】図1(a)は、本発明に係るライトガイド1
0の光学系を示す構成図である。ライトガイド10は複
数の光ファイバを束ねた形状を有し、一端はホルダ11
によって1つに束ねられ、たとえば円形の入射端面11
aが形成され、他端は大小一対の円筒状のホルダ12に
よって束ねられ、たとえば円環状の出射端面12aが形
成されている。出射端面12aには、周縁部から中心に
向かって凹むように傾斜する傾斜面が形成されている。
入射端面11aの近傍にはランプなどの光源13が配置
され、光源13から放射される光は入射端面11aから
入射して、各光ファイバの中を通過して、出射端面12
aから回転対称の照明光が放たれる。
0の光学系を示す構成図である。ライトガイド10は複
数の光ファイバを束ねた形状を有し、一端はホルダ11
によって1つに束ねられ、たとえば円形の入射端面11
aが形成され、他端は大小一対の円筒状のホルダ12に
よって束ねられ、たとえば円環状の出射端面12aが形
成されている。出射端面12aには、周縁部から中心に
向かって凹むように傾斜する傾斜面が形成されている。
入射端面11aの近傍にはランプなどの光源13が配置
され、光源13から放射される光は入射端面11aから
入射して、各光ファイバの中を通過して、出射端面12
aから回転対称の照明光が放たれる。
【0019】図2は、ライトガイド10を構成する光フ
ァイバ14の内部構造を示す断面図であり、図2(a)
は光出射端面が軸心に対して垂直である場合、図2
(b)は光出射端面が角度αで傾斜している場合であ
る。光ファイバ14は屈折率n2のコアと、屈折率n2
により小さい屈折率を持つクラッドで構成される。コア
内を進行する光がクラッドとの界面に達すると、光の全
反射によって反射するため、伝達損失が少ない導光が実
現する。
ァイバ14の内部構造を示す断面図であり、図2(a)
は光出射端面が軸心に対して垂直である場合、図2
(b)は光出射端面が角度αで傾斜している場合であ
る。光ファイバ14は屈折率n2のコアと、屈折率n2
により小さい屈折率を持つクラッドで構成される。コア
内を進行する光がクラッドとの界面に達すると、光の全
反射によって反射するため、伝達損失が少ない導光が実
現する。
【0020】まず図2(a)において、コア内を進行す
る光が光ファイバ14の軸心に対して角度θ2で光出射
端面に到達して屈折し角度θ1で出射する場合、外部の
屈折率をn1とおくと、スネルの法則によりn1・si
nθ1=n2・sinθ2が成立する。ここでn1<n
2の場合、θ1>θ2となり、コア内部の入射角より拡
がって放射される。
る光が光ファイバ14の軸心に対して角度θ2で光出射
端面に到達して屈折し角度θ1で出射する場合、外部の
屈折率をn1とおくと、スネルの法則によりn1・si
nθ1=n2・sinθ2が成立する。ここでn1<n
2の場合、θ1>θ2となり、コア内部の入射角より拡
がって放射される。
【0021】次に図2(b)において、光出射端面が角
度αで傾斜している場合、スネルの法則により、n1・
sin(θ3+α)=n2・sin(θ2+α)とな
る。ここで、外部が空気(n1=1)、コアがガラス
(n2=1.515)、入射角θ2=15°である場
合、傾斜角度α=0°、5°、10°、15°、20
°、25°に対応する出射角θ3を計算する。
度αで傾斜している場合、スネルの法則により、n1・
sin(θ3+α)=n2・sin(θ2+α)とな
る。ここで、外部が空気(n1=1)、コアがガラス
(n2=1.515)、入射角θ2=15°である場
合、傾斜角度α=0°、5°、10°、15°、20
°、25°に対応する出射角θ3を計算する。
【0022】
【表1】
【0023】このようにコア内部の入射角θ2が一定で
あっても、光出射端面の傾斜角度αが大きくなるほど、
光ファイバ14の軸心に対する出射角θ3が大きくなる
ことが理解される。したがって、ライトガイド10の出
射端面12aが周縁部から中心に向かって凹むように傾
斜する傾斜面を有することによって、ハンドピース中心
軸に対する照明角度が大きくなることが判る。そして、
この傾斜面は、図1(a)のような直線状であっても、
図1(b),図1(c)のような曲線状であっても同様
の作用が得られる。なお以上の説明において、ライトガ
イド10が光ファイバ束である例を示したが、ライトガ
イド10がいわゆる無垢の単一材料から成る導光部材で
あっても、出射端面に傾斜面を形成することによって同
様な光偏向作用が得られる。
あっても、光出射端面の傾斜角度αが大きくなるほど、
光ファイバ14の軸心に対する出射角θ3が大きくなる
ことが理解される。したがって、ライトガイド10の出
射端面12aが周縁部から中心に向かって凹むように傾
斜する傾斜面を有することによって、ハンドピース中心
軸に対する照明角度が大きくなることが判る。そして、
この傾斜面は、図1(a)のような直線状であっても、
図1(b),図1(c)のような曲線状であっても同様
の作用が得られる。なお以上の説明において、ライトガ
イド10が光ファイバ束である例を示したが、ライトガ
イド10がいわゆる無垢の単一材料から成る導光部材で
あっても、出射端面に傾斜面を形成することによって同
様な光偏向作用が得られる。
【0024】図3は本発明に係るライトガイド10の他
の例を示す図あり、図3(a)は円環状のプリズム15
の斜視図で、図3(b)は光学系を示す部分断面図であ
る。ライトガイド10は複数の光ファイバを束ねた形状
を有し、円環状の出射端面はたとえば軸心に対して垂直
に形成されている。さらに、出射端面の形状に一致する
ように、断面三角形状で円環状のプリズム15が接着さ
れている。
の例を示す図あり、図3(a)は円環状のプリズム15
の斜視図で、図3(b)は光学系を示す部分断面図であ
る。ライトガイド10は複数の光ファイバを束ねた形状
を有し、円環状の出射端面はたとえば軸心に対して垂直
に形成されている。さらに、出射端面の形状に一致する
ように、断面三角形状で円環状のプリズム15が接着さ
れている。
【0025】ライトガイド10内を伝達した光は出射端
面を通ってプリズム15の底面に入射して、さらにプリ
ズムの斜面15aから外部へ放射される。このようにラ
イトガイド10に形成された出射端面に別の光学部品を
接着して、光出射端面に傾斜面を形成することによって
も、同様な光偏向作用を得ることができる。
面を通ってプリズム15の底面に入射して、さらにプリ
ズムの斜面15aから外部へ放射される。このようにラ
イトガイド10に形成された出射端面に別の光学部品を
接着して、光出射端面に傾斜面を形成することによって
も、同様な光偏向作用を得ることができる。
【0026】図4は本発明に係るライトガイド10の他
の例を示す部分断面図である。ライトガイド10は複数
の光ファイバを束ねた形状を有し、円環状の出射端面1
2aには、外周面から内側へ向かって傾斜する外側傾斜
面と内周面から外側へ向かって傾斜する内側傾斜面が形
成され、ライトガイド10の厚さ方向の半分程度の位置
で各傾斜面が交差する。
の例を示す部分断面図である。ライトガイド10は複数
の光ファイバを束ねた形状を有し、円環状の出射端面1
2aには、外周面から内側へ向かって傾斜する外側傾斜
面と内周面から外側へ向かって傾斜する内側傾斜面が形
成され、ライトガイド10の厚さ方向の半分程度の位置
で各傾斜面が交差する。
【0027】ライトガイド10内を伝達した光が外側傾
斜面から出射すると、外向きに偏向した照明光が得られ
る。一方、ライトガイド10内の光が内側傾斜面から出
射すると、内向きに偏向した照明光が得られる。このよ
うに光出射端面に外側傾斜面および内側傾斜面を形成す
ることによって、外向きおよび内向きの光偏向作用が生
ずる。
斜面から出射すると、外向きに偏向した照明光が得られ
る。一方、ライトガイド10内の光が内側傾斜面から出
射すると、内向きに偏向した照明光が得られる。このよ
うに光出射端面に外側傾斜面および内側傾斜面を形成す
ることによって、外向きおよび内向きの光偏向作用が生
ずる。
【0028】図5は、本発明の一実施例であるスケーラ
ー20の断面図である。スケーラー20のハンドピース
本体21には超音波で振動する振動子22が組込まれて
おり、工具4が着脱交換可能なように振動子22の駆動
部に取付けられている。振動子22で発生した振動は工
具4の先端に効率良く伝達され、歯牙に固着した歯垢や
歯石に工具4を接触させると、歯石、歯垢等を迅速に除
去できる。
ー20の断面図である。スケーラー20のハンドピース
本体21には超音波で振動する振動子22が組込まれて
おり、工具4が着脱交換可能なように振動子22の駆動
部に取付けられている。振動子22で発生した振動は工
具4の先端に効率良く伝達され、歯牙に固着した歯垢や
歯石に工具4を接触させると、歯石、歯垢等を迅速に除
去できる。
【0029】ハンドピース本体21は、チューブ28が
接続された継手31に対して着脱可能であり、ハンドピ
ース本体21単独で滅菌処理や消毒処理等を実施するこ
とができる。振動子22を駆動するための電力は、ハン
ドピース本体21側に収納された電線23および接続ピ
ン24と、継手31側のコネクタ27に収納された接続
電極25および電線26を介して、外部装置から供給さ
れる。
接続された継手31に対して着脱可能であり、ハンドピ
ース本体21単独で滅菌処理や消毒処理等を実施するこ
とができる。振動子22を駆動するための電力は、ハン
ドピース本体21側に収納された電線23および接続ピ
ン24と、継手31側のコネクタ27に収納された接続
電極25および電線26を介して、外部装置から供給さ
れる。
【0030】また、工具4の周囲から患部に向けて水な
どの流体を噴射したり、振動子22を冷却するために、
チューブ28内に流体管路30が形成され、途中でハン
ドピース本体21の着脱に対応した管の接続機構が設け
られる。
どの流体を噴射したり、振動子22を冷却するために、
チューブ28内に流体管路30が形成され、途中でハン
ドピース本体21の着脱に対応した管の接続機構が設け
られる。
【0031】継手31には白熱ランプやハロゲンランプ
や発光ダイオードなどの光源13が内蔵され、チューブ
28内の電線を介して電力が供給され、外部装置のスイ
ッチ操作によって点灯または消灯する。一方、ハンドピ
ース本体21には、振動子22の周囲を覆うように、複
数の光ファイバから成るライトガイド10が内蔵されて
おり、光源13にほぼ密着するようにライトガイド10
の入射端面11aが位置している。また、ライトガイド
10の出射端面12aは、工具4を取り囲むように円環
状に形成され、ハンドピース本体21の軸心に対して回
転対称の照明光を放射する。
や発光ダイオードなどの光源13が内蔵され、チューブ
28内の電線を介して電力が供給され、外部装置のスイ
ッチ操作によって点灯または消灯する。一方、ハンドピ
ース本体21には、振動子22の周囲を覆うように、複
数の光ファイバから成るライトガイド10が内蔵されて
おり、光源13にほぼ密着するようにライトガイド10
の入射端面11aが位置している。また、ライトガイド
10の出射端面12aは、工具4を取り囲むように円環
状に形成され、ハンドピース本体21の軸心に対して回
転対称の照明光を放射する。
【0032】図6は図5に示すライトガイド10の形状
を示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正
面図、図6(c)は左側面図、図6(d)は右側面図、
図6(e)は図6(a)中のA1−A1断面図、図6
(f)は図6(b)中のA2−A2断面図、図6(g)
は図6(b)中のA3−A3断面図である。
を示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正
面図、図6(c)は左側面図、図6(d)は右側面図、
図6(e)は図6(a)中のA1−A1断面図、図6
(f)は図6(b)中のA2−A2断面図、図6(g)
は図6(b)中のA3−A3断面図である。
【0033】ライトガイド10は複数の光ファイバを束
ねた形状を有し、一端はホルダ11によって1つに束ね
られ、円形の入射端面11aが形成される。他端は、図
6(e)に示すように、大小一対の円筒状のホルダ12
によって束ねられ、円環状の出射端面12aが形成され
ている。出射端面12aには、周縁部から中心に向かっ
て凹むように傾斜する傾斜面が形成され、開き角度βは
180°より小さく、たとえばβ=150°程度に設定
される。図6(a)および図6(f)に示すように、ラ
イトガイド10の中間部分は図5の振動子22の外形に
合わせて2本に分岐した形状を有する。
ねた形状を有し、一端はホルダ11によって1つに束ね
られ、円形の入射端面11aが形成される。他端は、図
6(e)に示すように、大小一対の円筒状のホルダ12
によって束ねられ、円環状の出射端面12aが形成され
ている。出射端面12aには、周縁部から中心に向かっ
て凹むように傾斜する傾斜面が形成され、開き角度βは
180°より小さく、たとえばβ=150°程度に設定
される。図6(a)および図6(f)に示すように、ラ
イトガイド10の中間部分は図5の振動子22の外形に
合わせて2本に分岐した形状を有する。
【0034】ライトガイド10は、耐熱性弾性状被覆
材、たとえばシリコーンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴ
ムまたはエポキシ樹脂やアクリル樹脂等で含浸または被
覆されており、これによって可撓性を維持しつつ、光フ
ァイバの強度を向上させている。特に、スケーラー20
には振動子22が搭載されており、この振動に耐えるた
めには、光ファイバを弾性状被覆材で補強することが好
ましい。
材、たとえばシリコーンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴ
ムまたはエポキシ樹脂やアクリル樹脂等で含浸または被
覆されており、これによって可撓性を維持しつつ、光フ
ァイバの強度を向上させている。特に、スケーラー20
には振動子22が搭載されており、この振動に耐えるた
めには、光ファイバを弾性状被覆材で補強することが好
ましい。
【0035】また、光ファイバはガラスファイバ等で構
成され、上記被覆材として耐熱性(耐熱温度150℃以
上)、耐湿性のものを使用すれば、ハンドピース本体2
1にライトガイド10を装着したままでオートクレーブ
が可能となる。
成され、上記被覆材として耐熱性(耐熱温度150℃以
上)、耐湿性のものを使用すれば、ハンドピース本体2
1にライトガイド10を装着したままでオートクレーブ
が可能となる。
【0036】また、弾性状被覆材の硬度としては、JI
S A 5〜100が好ましく、これ以下であると被覆
材がエアーや水で飛ばされやすく、またこれ以上である
と柔軟性が低下し、狭い空間への組付作業が低下した
り、ファイバーの折損が生じやすくなる。
S A 5〜100が好ましく、これ以下であると被覆
材がエアーや水で飛ばされやすく、またこれ以上である
と柔軟性が低下し、狭い空間への組付作業が低下した
り、ファイバーの折損が生じやすくなる。
【0037】図5に戻って、光源13から放射される光
は入射端面11aから入射して、ライトガイド10の中
を通過して、出射端面12aから回転対称の照明光が放
たれる。特に出射端面12aには開き角度β=150°
程度の傾斜面が形成されているため、β=180°のも
のと比べて、照明角度がより大きくなって照明領域が拡
大している。
は入射端面11aから入射して、ライトガイド10の中
を通過して、出射端面12aから回転対称の照明光が放
たれる。特に出射端面12aには開き角度β=150°
程度の傾斜面が形成されているため、β=180°のも
のと比べて、照明角度がより大きくなって照明領域が拡
大している。
【0038】図7は、本発明の他の実施例であるスリー
ウェイシリンジ40の断面図である。スリーウェイシリ
ンジ40は、2つのレバー43を操作することによっ
て、ノズル47の先端から水、空気またはミスト(水お
よび空気の混合)という3つの状態を任意に切換えて、
患部に向かって噴出させることができる。ハンドピース
本体41は、チューブ48が接続された継手42に対し
て着脱可能であり、ハンドピース本体41単独で滅菌処
理や消毒処理等を実施することができる。
ウェイシリンジ40の断面図である。スリーウェイシリ
ンジ40は、2つのレバー43を操作することによっ
て、ノズル47の先端から水、空気またはミスト(水お
よび空気の混合)という3つの状態を任意に切換えて、
患部に向かって噴出させることができる。ハンドピース
本体41は、チューブ48が接続された継手42に対し
て着脱可能であり、ハンドピース本体41単独で滅菌処
理や消毒処理等を実施することができる。
【0039】チューブ48内には、水や空気などの流体
管路および電線が収納されて外部装置に接続されてい
る。レバー43を操作すると、付勢されたボール弁45
が弁棒44によって移動して流体管路46が導通して、
ノズル47へ向かって流体が供給される。なお、流体管
路46の途中でハンドピース本体41の着脱に対応した
管の接続機構が設けられる。
管路および電線が収納されて外部装置に接続されてい
る。レバー43を操作すると、付勢されたボール弁45
が弁棒44によって移動して流体管路46が導通して、
ノズル47へ向かって流体が供給される。なお、流体管
路46の途中でハンドピース本体41の着脱に対応した
管の接続機構が設けられる。
【0040】一方、ハンドピース本体41には白熱ラン
プやハロゲンランプや発光ダイオードなどの光源13が
内蔵され、チューブ48内の電線50、接続電極51、
接続ピン52、接続ピン53、接続電極54等を介して
電力が供給され、外部装置等のスイッチ操作によって点
灯または消灯する。ノズル47には、複数の光ファイバ
から成るライトガイド10が内蔵されており、光源13
にほぼ密着するようにライトガイド10の入射端面11
aが位置している。また、ライトガイド10の出射端面
12aは、水管路70や空気管路71などの流体管路を
取り囲むように円環状に形成され、ノズル47の軸心に
対して回転対称の照明光を放射する。
プやハロゲンランプや発光ダイオードなどの光源13が
内蔵され、チューブ48内の電線50、接続電極51、
接続ピン52、接続ピン53、接続電極54等を介して
電力が供給され、外部装置等のスイッチ操作によって点
灯または消灯する。ノズル47には、複数の光ファイバ
から成るライトガイド10が内蔵されており、光源13
にほぼ密着するようにライトガイド10の入射端面11
aが位置している。また、ライトガイド10の出射端面
12aは、水管路70や空気管路71などの流体管路を
取り囲むように円環状に形成され、ノズル47の軸心に
対して回転対称の照明光を放射する。
【0041】図8(a)は図7に示すノズル47の端面
図で、図8(b)は図7中B1−B1断面図で、図8
(c)は図7中B2−B2断面図である。図8(a)に
おいて、ノズル47端面の中央には水管路70が形成さ
れ、その周りに同心円環状に空気管路71が形成され、
さらにその周りに同心円環状にライトガイド10の出射
端面12aが形成されている。また図8(b)におい
て、断面中央には水管路70が形成され、その周りに断
面円弧状の空気管路71が3箇所形成され、さらにその
周りに円環状のライトガイド10が配置されている。ま
た図8(c)において、断面中央には円形状のライトガ
イド10が配置され、その隣に円形状の水管路70およ
び空気管路71が配置されている。このような構成によ
ってノズル47の小型化を図っている。
図で、図8(b)は図7中B1−B1断面図で、図8
(c)は図7中B2−B2断面図である。図8(a)に
おいて、ノズル47端面の中央には水管路70が形成さ
れ、その周りに同心円環状に空気管路71が形成され、
さらにその周りに同心円環状にライトガイド10の出射
端面12aが形成されている。また図8(b)におい
て、断面中央には水管路70が形成され、その周りに断
面円弧状の空気管路71が3箇所形成され、さらにその
周りに円環状のライトガイド10が配置されている。ま
た図8(c)において、断面中央には円形状のライトガ
イド10が配置され、その隣に円形状の水管路70およ
び空気管路71が配置されている。このような構成によ
ってノズル47の小型化を図っている。
【0042】図9は図7に示すライトガイド10の形状
を示す図であり、図9(a)は平面図、図9(b)は正
面図、図9(c)は底面図である。ライトガイド10は
複数の光ファイバを束ねた形状を有し、一端はホルダ1
1によって1つに束ねられ、円形の入射端面11aが形
成される。他端は円筒状のホルダ12によって束ねら
れ、円環状の出射端面12aが形成されている。出射端
面12aには、図1(a)に示すように、周縁部から中
心に向かって凹むように傾斜する傾斜面が形成される。
を示す図であり、図9(a)は平面図、図9(b)は正
面図、図9(c)は底面図である。ライトガイド10は
複数の光ファイバを束ねた形状を有し、一端はホルダ1
1によって1つに束ねられ、円形の入射端面11aが形
成される。他端は円筒状のホルダ12によって束ねら
れ、円環状の出射端面12aが形成されている。出射端
面12aには、図1(a)に示すように、周縁部から中
心に向かって凹むように傾斜する傾斜面が形成される。
【0043】ライトガイド10は、弾性状被覆材や前述
の耐熱性被覆材で含浸または被覆されており、これによ
って可撓性を維持しつつ、光ファイバの強度を向上させ
ている。特に、スリーウェイシリンジ40ではライトガ
イド10とノズル47との隙間に空気管路71が形成さ
れて、圧力4kg/cm2 程度の高圧空気が流れるた
め、この流速に耐えるためには、光ファイバを弾性状の
被覆材で補強することが好ましい。また、光ファイバは
ガラスファイバ等で構成され、上記被覆材として耐熱
性、耐湿性のものを使用すれば、ハンドピース本体41
にライトガイド10を装着したままでオートクレーブが
可能となる。
の耐熱性被覆材で含浸または被覆されており、これによ
って可撓性を維持しつつ、光ファイバの強度を向上させ
ている。特に、スリーウェイシリンジ40ではライトガ
イド10とノズル47との隙間に空気管路71が形成さ
れて、圧力4kg/cm2 程度の高圧空気が流れるた
め、この流速に耐えるためには、光ファイバを弾性状の
被覆材で補強することが好ましい。また、光ファイバは
ガラスファイバ等で構成され、上記被覆材として耐熱
性、耐湿性のものを使用すれば、ハンドピース本体41
にライトガイド10を装着したままでオートクレーブが
可能となる。
【0044】図7に戻って、光源13から放射される光
は入射端面11aから入射して、ライトガイド10の中
を通過して、出射端面12aから回転対称の照明光が放
たれる。特に出射端面12aには傾斜面が形成されてい
るため、照明角度がより大きくなって照明領域が拡大し
ている。
は入射端面11aから入射して、ライトガイド10の中
を通過して、出射端面12aから回転対称の照明光が放
たれる。特に出射端面12aには傾斜面が形成されてい
るため、照明角度がより大きくなって照明領域が拡大し
ている。
【0045】なお、本実施例では光源をハンドピース内
部またはチューブとハンドピースとの継手の内部に設け
た例を示したが、これに限らず、チューブ基部に光源を
配し、チューブ内にライトガイドを有するものでもよ
い。また、これをエアータービンハンドピース、マイク
ロモーターハンドピース、バキュームシリンジに適用し
てもよい。
部またはチューブとハンドピースとの継手の内部に設け
た例を示したが、これに限らず、チューブ基部に光源を
配し、チューブ内にライトガイドを有するものでもよ
い。また、これをエアータービンハンドピース、マイク
ロモーターハンドピース、バキュームシリンジに適用し
てもよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、ハ
ンドピース中心軸に対する照明角度が大きくなり、簡単
な構造で照明領域の拡大を図ることができる。
ンドピース中心軸に対する照明角度が大きくなり、簡単
な構造で照明領域の拡大を図ることができる。
【0047】また本発明によれば、光ファイバ素線に印
加される力がライトガイド全体に分散され、素線の破損
を防止できる。また、光ファイバの可撓性によってライ
トガイドを任意の形状に形成でき、しかも弾性状の被覆
材によって可撓性が維持されるため、複雑な空間や狭い
空間に組込むことが容易になる。
加される力がライトガイド全体に分散され、素線の破損
を防止できる。また、光ファイバの可撓性によってライ
トガイドを任意の形状に形成でき、しかも弾性状の被覆
材によって可撓性が維持されるため、複雑な空間や狭い
空間に組込むことが容易になる。
【図1】本発明に係るライトガイド10の光学系を示す
構成図である。
構成図である。
【図2】ライトガイド10を構成する光ファイバ14の
内部構造を示す断面図であり、図2(a)は光出射端面
が軸心に対して垂直である場合、図2(b)は光出射端
面が角度αで傾斜している場合である。
内部構造を示す断面図であり、図2(a)は光出射端面
が軸心に対して垂直である場合、図2(b)は光出射端
面が角度αで傾斜している場合である。
【図3】本発明に係るライトガイド10の他の例を示す
図あり、図3(a)は円環状のプリズム15の斜視図
で、図3(b)は光学系を示す部分断面図である。
図あり、図3(a)は円環状のプリズム15の斜視図
で、図3(b)は光学系を示す部分断面図である。
【図4】本発明に係るライトガイド10の他の例を示す
部分断面図である。
部分断面図である。
【図5】本発明の一実施例であるスケーラー20の断面
図である。
図である。
【図6】図5に示すライトガイド10の形状を示す図で
あり、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図、図6
(c)は左側面図、図6(d)は右側面図、図6(e)
は図6(a)中のA1−A1断面図、図6(f)は図6
(b)中のA2−A2断面図、図6(g)は図6(b)
中のA3−A3断面図である。
あり、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図、図6
(c)は左側面図、図6(d)は右側面図、図6(e)
は図6(a)中のA1−A1断面図、図6(f)は図6
(b)中のA2−A2断面図、図6(g)は図6(b)
中のA3−A3断面図である。
【図7】本発明の他の実施例であるスリーウェイシリン
ジ40の断面図である。
ジ40の断面図である。
【図8】図8(a)は図7に示すノズル47の端面図
で、図8(b)は図7中B1−B1断面図で、図8
(c)は図7中B2−B2断面図である。
で、図8(b)は図7中B1−B1断面図で、図8
(c)は図7中B2−B2断面図である。
【図9】図7に示すライトガイド10の形状を示す図で
あり、図9(a)は平面図、図9(b)は正面図、図9
(c)は底面図である。
あり、図9(a)は平面図、図9(b)は正面図、図9
(c)は底面図である。
【図10】図10(a)は照明装置を内蔵したスケーラ
ーの使用状態図で、図10(b)は工具先端位置におけ
る照明領域を示す図で、図10(c)はスケーラーから
の照明光の照射状態図である。
ーの使用状態図で、図10(b)は工具先端位置におけ
る照明領域を示す図で、図10(c)はスケーラーから
の照明光の照射状態図である。
4 工具 10 ライトガイド 11、12 ホルダ 11a 入射端面 12a 出射端面 13 光源 14 光ファイバ 15 プリズム 20 スケーラー 21 ハンドピース本体 22 振動子 31、42 継手 40 スリーウェイシリンジ 46 流体管路 47 ノズル 70 水管路 71 空気管路
Claims (2)
- 【請求項1】 ハンドピース本体に光を導光する光源
と、 環状の光出射端面を有し、前記光源からの光を導光して
ハンドピース先端部から中心軸周りに照明光を出射する
ためのライトガイドとを備える照明装置内蔵型歯科用ハ
ンドピースにおいて、 前記ライトガイドの光出射端面は、周縁部から中心に向
かって凹むように傾斜する傾斜面を有することを特徴と
する照明装置内蔵型歯科用ハンドピース。 - 【請求項2】 ハンドピース本体に光を導光する光源
と、 前記光源からの光を導光してハンドピース先端部から照
明光を出射するためのライトガイドとを備える照明装置
内蔵型歯科用ハンドピースにおいて、 前記ライトガイドは、複数の光ファイバを束ねた形状を
有し、かつ弾性状被覆材で含浸または被覆されているこ
とを特徴とする照明装置内蔵型歯科用ハンドピース。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7227994A JPH07275261A (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 照明装置内蔵型歯科用ハンドピース |
CN 95103892 CN1117379A (zh) | 1994-04-11 | 1995-04-10 | 内装发光器的牙科用手持件 |
DE1995113616 DE19513616A1 (de) | 1994-04-11 | 1995-04-10 | Zahnmedizinisches Handstück mit eingebauter Beleuchtungseinrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7227994A JPH07275261A (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 照明装置内蔵型歯科用ハンドピース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07275261A true JPH07275261A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13484696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7227994A Pending JPH07275261A (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 照明装置内蔵型歯科用ハンドピース |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07275261A (ja) |
CN (1) | CN1117379A (ja) |
DE (1) | DE19513616A1 (ja) |
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JP2008529586A (ja) * | 2005-02-07 | 2008-08-07 | アムデント アーベー | 歯科用ハンドピース |
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JP2016514893A (ja) * | 2013-04-01 | 2016-05-23 | ビノド ヴイ パシー | 照明装置 |
CN106491230A (zh) * | 2016-12-05 | 2017-03-15 | 桂林市啄木鸟医疗器械有限公司 | 一种新型的超声洁牙机换能器及含其的牙机手柄 |
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USD938095S1 (en) | 2013-04-01 | 2021-12-07 | Pathy Medical, Llc | Lighting device |
US20220296338A1 (en) * | 2021-03-16 | 2022-09-22 | Chih-I Tsai | Dental handpiece structure |
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