JPH07274899A - トリ肉の唐揚げの製造方法 - Google Patents
トリ肉の唐揚げの製造方法Info
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- JPH07274899A JPH07274899A JP6099172A JP9917294A JPH07274899A JP H07274899 A JPH07274899 A JP H07274899A JP 6099172 A JP6099172 A JP 6099172A JP 9917294 A JP9917294 A JP 9917294A JP H07274899 A JPH07274899 A JP H07274899A
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Abstract
分の重量比を1:1〜1:10の範囲に調節した調味液
にトリ肉を浸漬し、衣付けをした後、油ちょうする。 【効果】 トリ肉の唐揚げを製造するうえで、肉質が柔
らかい食感を有すること、保存している間や冷凍・解凍
の際に離水が起こりにくく、衣が湿っぽくなりにくいこ
とや、保存中に肉の生臭さが出ないこと、また、保存中
に肉質が褐変しにくいことなどの効果が得られる。
Description
るものであり、さらに詳しくは、柔らかい食感を有し、
常温で保存、または必要に応じて冷凍保存および解凍し
た後にも離水を起こしにくく、歩留りの高いトリ肉の唐
揚げの製造方法に関するものである。
揚げを製造する場合には、鶏肉を10〜20g程度の適
切な大きさに切った後、これに醤油、砂糖、化学調味
料、食塩等の調味料や必要に応じてコショウなどの各種
香辛料を加えて味付けし、表面に小麦粉、片栗粉等で衣
付けしてから、150〜230℃の油でキツネ色になる
程度まで揚げるが、その後、常温でのほかに冷蔵や冷凍
等の低温条件下で保存することもある。
の唐揚げには、柔らかい唐揚げを製造しようとしたとき
には、製造後、肉の生臭さがでることがあり、常温で保
存したときや冷蔵または冷凍保存したときに、肉質から
離水が起こり衣が湿っぽくなり、クリスピー性が失われ
るという課題や、肉質が褐色を帯びること、保存後の食
感も好ましいものとは言えないという課題があったので
ある。
く、保存後にも柔らかな食感を保ちながら、保存後に必
要に応じて冷凍・解凍しても離水や肉の生臭さが出ず、
肉が褐色に変色しないトリ肉の唐揚げの製造方法が要望
されていたのである。
め、鋭意検討した結果、トリ肉の唐揚げの食感、つま
り、肉の柔らかさや弾力性、保水性、風味等の品質に、
糖アルコールが深く関与していることを見出し、次い
で、意外にも、スリミ等のように、肉をすり潰した後に
水に晒して水溶性蛋白質等の水可溶成分を除去すること
なく、糖アルコール類と塩化ナトリウムとを特定割合に
調節してトリ肉に浸み込ませることによって、従来品の
課題である製品の柔らかさの保持や離水の防止等に成功
して、本発明を完成するに至った。
記の通りである。
ールの固形分の重量比を1:1〜1:10の範囲に調節
した調味液にトリ肉を浸漬した後、油ちょうすることを
特徴とするトリ肉の唐揚げの製造方法である。
ールの固形分の重量比を1:1〜1:10の範囲に調節
した調味液にトリ肉を浸漬し、衣付けをした後、油ちょ
うすることを特徴とするトリ肉の唐揚げの製造方法であ
る。
水溶液にしたときの浸透圧が100〜300ミリオスモ
ルの範囲のものである前記第1または第2に記載のトリ
肉の唐揚げの製造方法である。
実施する前記何れかに記載のトリ肉の唐揚げの製造方法
である。
固形分量として2〜12重量%用いる前記何れかに記載
のトリ肉の唐揚げの製造方法である。
である前記何れかに記載のトリ肉の唐揚げの製造方法で
ある。
ある前記何れかに記載のトリ肉の唐揚げの製造方法であ
る。
医薬品として使用可能な品質を備えたものである前記何
れかに記載のトリ肉の唐揚げの製造方法である。
20℃に48時間保持した後、唐揚げの筋肉部分を5X
5X5mmの大きさに切った試料片を、1秒間に0.5mm
の速度で、筋肉繊維の方向と水平の方向に2.5mm圧縮
するときに要する荷重(kg)で表わした場合に、2.
8kg未満である前記何れかに記載のトリ肉の唐揚げの
製造方法である。
シャーレ内で温度20℃に48時間保持した後に、離水
が観察されない前記何れかに記載のトリ肉の唐揚げの製
造方法である。
の制約は無く、ブロイラーの他に、採肉用の鶏以外のニ
ワトリ、カモ、アヒル、七面鳥、シャモ、キジ、ガチョ
ウ又はウズラなどの肉が入手し易く、経済的にも有利
で、更に、肉の蛋白質の性質を考慮した場合にも有利に
採用することが出来、本発明の効果である、唐揚げの肉
質が柔らかいこと、保存時に離水が起こらないことなど
の効果を得ることができる。
ましいが、従来から唐揚げを製造するときに採用してい
た程度のものであれば問題が無く、そのトリ肉が冷凍工
程を経由しているものの場合には、蛋白質の冷凍変性が
進行していることが多いので、冷凍工程を経由していな
いもののほうが好ましい。
質には特別な制約は無く、通常の食用に供し得る種類や
品質であれば何れも有利に採用することができ、塩化ナ
トリウムの形態についても格別の制約は無く、通常流通
している結晶性粉末の他、顆粒状、微粉末状、液状、成
型物個体などが何れも有利に採用可能で、また、必ずし
も純粋な塩化ナトリウムの形で用いる必要もなく、市販
の醤油や味噌などの調味利用の成分としての塩化ナトリ
ウムであってもよい。
質は、医薬品、食品又は食品添加物として市販されてい
る程度の品質で十分であり、種類はキシリトール、エリ
スリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトー
ル、ラクチトール、キシロビイトール、パラチニット、
還元キシロオリゴ糖、還元澱粉加水分解物、還元イソマ
ルトシルオリゴ糖、などが例示できるが、何れも本発明
に有利に採用可能であり、それらの中でも、10重量%
濃度の水溶液にした場合の浸透圧が100〜300ミリ
オスモルの範囲内のものが、離水を防ぐ効果が高いこと
や、肉質が柔らかい製品が得られることなどの理由か
ら、更に好ましい。
大きいものや、水に対する溶解度が高く、結晶が出にく
いもの、市販の価格が低いものが更に有利に採用可能で
あるが、そのような性質を備えたものとしてはマルチト
ール、還元澱粉加水分解物、還元キシロオリゴ糖、還元
イソマルトシルオリゴ糖などが挙げられる。
0%〜50%程度の範囲が本発明の効果を十分に発揮す
ることができて、更に経済性が高いこと、溶液の粘度が
取り扱い易い程度の高さであることなどの理由で好まし
い。
糖アルコールとの固形分重量比は、1:1〜1:10の
範囲が、製品の味のバランスが良好であること、塩化ナ
トリウムによる肉質の硬化を抑止できること、浸漬後の
肉の表面がベトつかず、衣の厚さが厚くなり過ぎないこ
と、トリ肉中に侵入する塩化ナトリウムの量がバラつか
ないことなどの理由、また本発明の最大の特徴であると
ころの、保存後の肉質が柔らかいという効果を得るうえ
からも好ましいが、糖アルコールの割合が前記の範囲よ
りも少ない場合、即ち、塩化ナトリウムの割合が多い場
合には、得られる本発明の効果が不十分であることが多
く、そのため製品が硬く、離水が起こりがちで、衣が湿
っぽいものになってしまうことが多いので好ましくな
い。
りも多い場合、即ち、塩化ナトリウムの割合が少ない場
合には、柔らかい製品が得られることが多いが、甘味が
強くなりすぎることがあり、また、漬け込み液中の塩化
ナトリウムが析出することがあるので、意図した製造条
件を実施することが出来ない場合があって好ましくな
い。
度の範囲は10〜60重量%程度が好ましく、15〜4
0%の範囲が更に好ましいが、該合計濃度が10%より
も低い場合は、漬け込み液の成分がトリ肉中に十分に浸
透せず、本発明の効果が十分に発揮できないことがあ
り、該合計濃度が60%を超えた場合には、浸漬液成分
のトリ肉中への浸透が不均一になりがちであるという理
由や、浸漬後のトリ肉の表面にベトつきが残りがちで、
油ちょう前の衣付けの際に必要以上に厚い衣がついてし
まい、外観も食感も損ねるので商品価値が失われてしま
うなどの理由から好ましくない。
コールと塩化ナトリウムとの混合液には、これらの2成
分の他に、味つけや風味つけのために甘味料、アミノ酸
や核酸系調味料、みりんなどの各種調味料、香辛料、リ
ン酸塩等、通常の乾燥塩蔵魚肉に用いられる各種添加剤
などを適宜添加混合して用いることができる。
について説明する。
重量比1:1〜1:10の範囲の水溶液を用意するが、
糖アルコールとして濃度10%の水溶液にしたときの浸
透圧が100〜300ミリオスモルの範囲内のものを用
いることが好ましい。
の例としては、市販の還元澱粉加水分解物、還元キシロ
オリゴ糖、還元イソマルトシルオリゴ糖等がある。
間は、トリ肉の大きさや鮮度、肉の部位、トリの種類な
どにより微妙に相異するので一概に述べることはできな
いが、短時間に浸漬したい場合にはトリ肉の大きさを一
口大に切ったものが有利であり、ブロイラーのモモ肉を
そのまま浸漬するような場合には5〜10時間程度で液
中の成分が均一に浸透する。
殊な操作は必要としないが、浸漬中に、液を一度攪き混
ぜるか、トリ肉を裏返しする程度の操作を加えることも
有利に採用できる。
抑制する意味や微生物を増殖させないという意味から低
温を保持することが望ましく、その際の好ましい温度と
しては15℃以下が、更に好ましい温度範囲としては0
℃〜10℃が、最も好ましい温度範囲としては0.1℃
〜5℃が挙げられる。
販のインジェクターを用いて浸漬液をトリ肉に注入し、
肉を揉むこともできるが、その場合には肉塊がある程度
大きいことや予め骨を除去した肉であることなどが要求
される。
必要に応じて水きり、衣付けした後、油ちょうするが、
その際に採用する油ちょう方法には温度と時間を適宜選
択する他には、つまり、過度に肉が硬くならないように
長時間高温で加熱することを避けることの他には格別の
制約は無く、常圧での油ちょうや加圧下または減圧下で
の油ちょうなど公知の様々な方法が採用可能である。
を必要としないなどの理由から最も採用しやすいのが常
圧で150〜180℃程度の温度で、1〜3分間程度加
熱する方法である。
り、本発明の方法の優れた特徴である、肉質が柔らかい
食感を有すること、保存している間や冷凍・解凍の際に
離水が起こりにくく、衣が湿っぽくなりにくいことや、
保存中に肉の生臭さが出ないこと、また、保存中に肉質
が褐変しにくいことなどの効果が得られる。
に本発明の方法を説明するが、本発明の技術的範囲は以
下の例に制限されるものではない。
い限り重量%を表わすものとする。
(株)製、商品名PO−20]300gと市販の食塩40
gとを樹脂製の3リットルの直方体容器に取り、冷水2
10gを入れて溶解し、温度4℃に調節して塩化ナトリ
ウムと糖アルコールとの合計濃度45.5%の浸漬液と
した。
(ソルビット)が2〜4%、2糖(マルチトール)が7
〜10%、3糖(マルトトリイトール)が9〜11%、
4糖以上(オリゴ糖アルコール)が75〜80%であ
る。
を浸漬液に入れ、温度4℃に調節して15時間浸漬した
後、金網の上で15分間水切りした。
口大にカットし、小麦粉と片栗粉を1:1の割合で混合
した粉をまぶして温度170℃に調節したサラダ油で2
分間揚げた後、油切り及び放冷して3.10kgのトリ
肉の唐揚げを得た。
M−1]を用いて本実施例に用いた還元澱粉加水分解物
の浸透圧を濃度10%で、25℃にて測定した結果、1
05ミリオスモルであった。
℃で48時間保存した後、衣の水分を測定し、肉からの
離水の目安として採用した結果、衣の水分は40%であ
り、同条件で保存した唐揚げの衣を除き、筋肉部分を5
X5X5mmの大きさに切った試料片を、クリープメーター
[(株)山電製、レオナーRE−33005]を用いて、1秒間
に0.5mmの速度で、筋肉繊維の方向と水平の方向に
2.5mm圧縮するときに要する荷重(kg)を測定して
柔らかさの指標としたところ、1.7kgであった。
柔らかいことを示す。
ピーで生臭さも無く、肉質の弾力性が感じられる柔らか
な食感で、味のバランスもとれた好ましい品質であっ
た。
30日間冷凍保存したのち、170℃のサラダ油で2分
間揚げて解凍し、1.94kgの解凍後の唐揚げを得た
後、前記柔らかさの指標を測定したところ、2.2kg
であり、温度20℃で解凍後、48時間保存した後の衣
の水分を測定したところ、33%であった。
ピー性が損なわれておらず、肉質も弾力性が感じられる
良好な食感の好ましい品質であった。
150gとした他は実施例1と同様にして塩化ナトリウ
ムと糖アルコールとの合計濃度36.3%の浸漬液とし
た。
を浸漬液に入れ、温度4℃に調節して15時間浸漬した
後、金網の上で15分間水切りした。
大にカットし、実施例1と同様に油ちょうし、油切り及
び放冷して3.14kgの鶏肉の唐揚げを得た。
例1と同様にして、衣の水分を測定したところ、衣の水
分は43%であり、実施例1と同様にして柔らかさを測
定したところ、2.0kgであった。
ピーで、肉質の弾力性が感じられる柔らかな食感で、味
のバランスもとれた好ましい品質であった。
30日間冷凍保存したのち、実施例1と同様に解凍し、
1.95kgの解凍後の唐揚げを得た後、前記柔らかさ
の指標を測定したところ、2.5kgであり、実施例1
と同様に衣の水分を測定したところ、37%であった。
ピー性が損なわれておらず、肉質も弾力性が感じられる
良好な食感の好ましい品質であった。
470gとし、冷水の量を250gとして温度を8℃に
調節した他は実施例1と同様にして塩化ナトリウムと糖
アルコールとの合計濃度48.6%の浸漬液とした。
漬液に入れ、温度8℃に調節して12時間浸漬した後、
金網の上で15分間水切りした。
口大にカットし、油の温度を175℃として2分間揚げ
た他は実施例1と同様に油ちょうし、油切り及び放冷し
て2.90kgのシャモ肉の唐揚げを得た。
実施例1と同様にして、衣の水分を測定したところ、衣
の水分は39%であり、実施例1と同様にして柔らかさ
を測定したところ、1.6kgであった。
ピーで、肉質の弾力性が感じられる柔らかな食感で、味
のバランスもとれた好ましい品質であった。
45日間冷凍保存したのち、実施例1と同様に解凍し、
1.95kgの解凍後の唐揚げを得た後、前記柔らかさ
の指標を測定したところ、2.1kgであり、実施例1
と同様に衣の水分を測定したところ、31%であった。
ピー性が損なわれておらず、肉質も弾力性が感じられる
良好な食感の好ましい品質であった。
(株)製のPO−30を用い、その量を450gとし、冷
水の量を315gとして、温度を10℃に調節した他は
実施例1と同様にして、塩化ナトリウムと糖アルコール
との合計濃度44.3%の浸漬液とした。
(ソルビット)が4〜6%、2糖(マルチトール)が1
4〜20%、3糖(マルトトリイトール)が15〜20
%、4糖以上(オリゴ糖アルコール)が60〜65%で
ある。
漬液に入れ、温度10℃に調節して11時間浸漬した
後、金網の上で15分間水切りした。
口大にカットし、油の温度を160℃として2.5分間
揚げた他は実施例1と同様に油ちょうし、油切り及び放
冷して2.88kgのシャモ肉の唐揚げを得た。
元澱粉加水分解物の浸透圧を測定した結果、180ミリ
オスモルであった。
実施例1と同様にして、衣の水分を測定したところ、衣
の水分は42%であり、実施例1と同様にして柔らかさ
を測定したところ、1.8kgであった。
ピーで、肉質の弾力性が感じられる柔らかな食感で、味
のバランスもとれた好ましい品質であった。
40日間冷凍保存したのち、実施例1と同様に解凍し、
1.94kgの解凍後の唐揚げを得た後、前記柔らかさ
の指標を測定したところ、2.3kgであり、実施例1
と同様に衣の水分を測定したところ、33%であった。
ピー性が損なわれておらず、肉質も弾力性が感じられる
良好な食感の好ましい品質であった。
(株)製のPO−40を用い、その量を286gとし、塩
化ナトリウムの量を20gとし、、冷水の量を200g
として温度を5℃に調節した他は実施例1と同様にして
塩化ナトリウムと糖アルコールとの合計濃度43.5%
の浸漬液とした。
(ソルビット)が1〜5%、2糖(マルチトール)が5
0〜55%、3糖(マルトトリイトール)が17〜25
%、4糖以上(オリゴ糖アルコール)が23〜30%で
ある。
漬液に入れ、温度5℃に調節して16時間浸漬した後、
金網の上で15分間水切りした。
口大にカットし、油の温度を160℃として2.0分間
揚げた他は実施例1と同様に油ちょうし、油切り及び放
冷して2.98kgのウズラ肉の唐揚げを得た。
元澱粉加水分解物の浸透圧を測定した結果、220ミリ
オスモルであった。
実施例1と同様にして、衣の水分を測定したところ、衣
の水分は46%であり、実施例1と同様にして柔らかさ
を測定したところ、2.1kgであった。
ピーで、肉質の弾力性が感じられる柔らかな食感で、味
のバランスもとれた好ましい品質であった。
35日間冷凍保存したのち、実施例1と同様に解凍し、
1.95kgの解凍後の唐揚げを得た後、前記柔らかさ
の指標を測定したところ、2.7kgであり、実施例1
と同様に衣の水分を測定したところ、39%であった。
ピー性が損なわれておらず、肉質も弾力性が感じられる
良好な食感の好ましい品質であった。
85.2gとし、塩化ナトリウムの量を50gとし、冷
水の量を180gとして温度を6℃に調節した他は実施
例1と同様にして塩化ナトリウムと糖アルコールとの合
計濃度34.9%の浸漬液とした。
液に入れ、温度6℃に調節して10時間浸漬した後、金
網の上で15分間水切りした。
口大にカットし、油の温度を170℃として2.5分間
揚げた他は実施例1と同様に油ちょうし、油切り及び放
冷して2.99kgのカモ肉の唐揚げを得た。
施例1と同様にして、衣の水分を測定したところ、衣の
水分は49%であり、実施例1と同様にして柔らかさを
測定したところ、2.3kgであった。
や欠けるものの、肉質の弾力性が感じられる柔らかな食
感で、味のバランスもとれた好ましい品質であった。
20日間冷凍保存したのち、実施例1と同様に解凍し、
1.94kgの解凍後の唐揚げを得た後、前記柔らかさ
の指標を測定したところ、2.7kgであり、実施例1
と同様に衣の水分を測定したところ、40%であった。
ピー性が損なわれておらず、肉質も弾力性が感じられる
良好な食感の好ましい品質であった。
温度4℃に調節して実施例1と同様に塩化ナトリウム濃
度16%の浸漬液とした。
を浸漬液に入れ、温度4℃に調節して15時間浸漬した
後、金網の上で15分間水切りした。
口大にカットし、小麦粉と片栗粉を1:1の割合で混合
した粉をまぶして温度170℃に調節したコーンサラダ
油で2分間揚げた後、油切り及び放冷して3.19kg
の鶏肉の唐揚げを得た。
%であり、柔らかさは、2.9kgであった。
30日間冷凍保存したのち、実施例1と同様に解凍し、
1.94kgの解凍後の唐揚げを得た後、前記柔らかさ
の指標を測定したところ、3.91kgであり、実施例
1と同様に衣の水分を測定したところ、50%であっ
た。
g、冷水210gを用い、温度10℃に調節し、実施例
1と同様にして塩化ナトリウムと糖との合計濃度40%
の浸漬液とした。
を浸漬液に入れ、温度10℃に調節して10時間浸漬し
た後、金網の上で15分間水切りした。
較例1と同様に処理して油ちょうし、油切り及び放冷し
て3.11kgの鶏肉の唐揚げを得た。
%であり、柔らかさは、2.6kgであったが、衣の外
観が濃い茶色になり、甘味の強い品質であった。
例1と同じ条件で測定したところ、300ミリオスモル
であった。
25日間冷凍保存したのち、実施例1と同様に解凍し、
1.94kgの解凍後の唐揚げを得た後、前記柔らかさ
の指標を測定したところ、3.4kgであり、実施例1
と同様に衣の水分を測定したところ、43%であった。
アルコールを用い、その量を300gとし、塩化ナトリ
ウムの量を15gとし、温度を5℃とした他は実施例1
と同様にして、塩化ナトリウムと糖アルコールとの合計
濃度42.9%の浸漬液とした。
漬液に入れ、温度5℃に調節して9時間浸漬した後、金
網の上で15分間水切りした。
度175℃とした他は比較例1と同様に処理して油ちょ
うし、油切り及び放冷して2.95kgのアヒル肉の唐
揚げを得た。
%であり、柔らかさは、1.6kgであったが、甘味が
強くて塩味が不足したバランスの悪い味であった。
40日間冷凍保存したのち、実施例1と同様に解凍し、
1.95kgの解凍後の唐揚げを得た後、前記柔らかさ
の指標を測定したところ、2.2kgであり、実施例1
と同様に衣の水分を測定したところ、35%であった。
アルコールを用い、その量を90gとし、塩化ナトリウ
ムの量を80gとし、温度を8℃とした他は実施例1と
同様にして塩化ナトリウムと糖アルコールとの合計濃度
36.4%の浸漬液とした。
浸漬液に入れ、温度8℃に調節して7時間浸漬した後、
金網の上で15分間水切りした。
較例1と同様に処理して油ちょうし、油切り及び放冷し
て2.98kgのガチョウ肉の唐揚げを得た。
%であり、柔らかさは、2.8kgであったが、塩味が
強くてバランスの悪い味であった。
50日間冷凍保存したのち、実施例1と同様に解凍し、
1.95kgの解凍後の唐揚げを得た後、前記柔らかさ
の指標を測定したところ、3.5kgであり、実施例1
と同様に衣の水分を測定したところ、48%であった。
体容器に取り、冷水300gを入れて溶解し、温度9℃
に調節して塩化ナトリウム濃度20%の浸漬液とした。
を浸漬液に入れ、温度9℃に調節して8時間浸漬した
後、金網の上で15分間水切りした。
施例1と同条件で油ちょうし、油切り及び放冷して3.
05kgの鶏肉の唐揚げを得た。
%であり、柔らかさは、3.2kgであった。
10日間冷凍保存したのち、実施例1と同様に解凍し、
1.95kgの解凍後の唐揚げを得た後、前記柔らかさ
の指標を測定したところ、4.0kgであり、実施例1
と同様に衣の水分を測定したところ、51%であった。
トリ肉の唐揚げを用いて、味質の比較試験を10名の成
人男女をパネルとして行った。
と感じた場合は+1、塩味が薄いと感じた場合は−1、
丁度良いと感じた場合は0として、全員の解答を累計し
た。この数値は0に近いほうが好ましい。
甘さが足りないと感じた場合は+1、甘さが強いと感じ
た場合は−1、丁度良いと感じた場合は0として、全員
の解答を累計した。この数値は0に近いほうが好まし
い。
とにより、トリ肉の唐揚げを製造するうえで、肉質が柔
らかい食感を有すること、保存している間や冷凍・解凍
の際に離水が起こりにくく、衣が湿っぽくなりにくいこ
とや、保存中に肉の生臭さが出ないこと、また、保存中
に肉質が褐変しにくいことなどの効果が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 液中の塩化ナトリウムと糖アルコールの
固形分の重量比を1:1〜1:10の範囲に調節した調
味液にトリ肉を浸漬した後、油ちょうすることを特徴と
するトリ肉の唐揚げの製造方法。 - 【請求項2】 糖アルコールが、濃度10重量%水溶液
にしたときの浸透圧が100〜300ミリオスモルの範
囲のものである請求項1に記載のトリ肉の唐揚げの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09917294A JP3268543B2 (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | トリ肉の唐揚げの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09917294A JP3268543B2 (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | トリ肉の唐揚げの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07274899A true JPH07274899A (ja) | 1995-10-24 |
JP3268543B2 JP3268543B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=14240238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09917294A Expired - Fee Related JP3268543B2 (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | トリ肉の唐揚げの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3268543B2 (ja) |
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-
1994
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