JPH07274561A - 形状記憶合金アクチュエータ制御装置 - Google Patents

形状記憶合金アクチュエータ制御装置

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JPH07274561A
JPH07274561A JP6379194A JP6379194A JPH07274561A JP H07274561 A JPH07274561 A JP H07274561A JP 6379194 A JP6379194 A JP 6379194A JP 6379194 A JP6379194 A JP 6379194A JP H07274561 A JPH07274561 A JP H07274561A
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JP
Japan
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shape memory
memory alloy
alloy actuator
switch
impedance
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JP6379194A
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Inventor
Shinji Aramaki
晋治 荒巻
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】温度センサを形状記憶合金アクチュエータに取
り付けることなく、確実に動作させることができる形状
記憶合金アクチュエータ制御装置。 【構成】スイッチ106はオン、スイッチ107はオフ
のとき、スイッチ切り替え器110はPWM駆動信号発
生器103へ最大電圧を出力するようスイッチ109を
切り替える。これより形状記憶合金アクチュエータ10
1は通電加熱され縮み始め、スイッチ106、スイッチ
107は共にオフになり、スイッチ切り替え器110は
PIDコントローラ108からの入力をPWM駆動信号
発生器103へ出力するようにスイッチ109を切り替
える。このとき形状記憶合金アクチュエータ101の温
度は変態温度域に入っているため、PIDコントローラ
108によって指令抵抗値に制御される。これより形状
記憶合金アクチュエータ101の変位を決定し、マニピ
ュレータ関節部111の駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形状記憶合金の温度変
化による形状回復動作を利用して負荷を駆動する形状記
憶合金アクチュエータを制御する形状記憶合金アクチュ
エータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、よく用いられる形状記憶合金は相
変態により形状変化を行うときに電気抵抗が減少する。
しかし、形状記憶合金は相変態をしていない温度域では
通常の金属で見られるように温度上昇とともに抵抗が増
加する傾向がある。すなわち、形状記憶合金のインピー
ダンス直流抵抗成分は図8に示すように温度の上昇に伴
ってある温度T1までは増加し、T1からT2までは減
少し、T2以上では増加する。ここで、T1からT2ま
での温度域を変態温度域とすると、この範囲内がほぼ形
状記憶合金の正常な動作範囲内である。
【0003】さらに、インピーダンス直流抵抗成分と変
位との関係は図3(a)に示すようになる。この図3
(a)は形状記憶合金にかける電圧を階段状に上げてい
き、その各電圧において、形状記憶合金の温度が定常状
態になったときの変位とインピーダンス直流抵抗成分を
測定し、その結果をグラフ化したものである。変位0が
低温時の限界形状であり、変位4.5mm付近が高温時の
限界形状である。変位の両限界付近ではインピーダンス
直流抵抗成分は変位の増加に伴って増加し、それら以外
の領域では減少する。この変位の増加に伴ってインピー
ダンス直流抵抗成分が減少する領域は上記変態温度域と
一致する。また、変位の増加に伴ってインピーダンス直
流抵抗成分が増加する領域をインピーダンス直流抵抗成
分増加領域と呼ぶこととする。
【0004】このような形状記憶合金の利用法の1つと
して、形状記憶合金の変位に基づいて動作するアクチュ
エータがある。このアクチュエータの制御に関しては、
例えば、本出願人による特開平2−280679号公報
に開示されている。
【0005】すなわち、この公報に開示された制御装置
は、インピーダンス直流抵抗成分をフィードバックし
て、それに応じてアクチュエータを駆動制御するもので
あるが、特に、上記インピーダンス直流抵抗成分の上下
限にリミットを設けて、そのインピーダンス直流抵抗成
分の範囲内、すなわちインピーダンス直流抵抗成分が減
少する領域内で駆動制御を行い、形状記憶合金アクチュ
エータの過加熱や過冷却を防止するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、形状記
憶合金は変態温度域では変位の増加に伴ってインピーダ
ンス直流抵抗成分が減少し、それ以外の温度域ではイン
ピーダンス直流抵抗成分が増加するため、単にこのイン
ピーダンス直流抵抗成分からだけでは形状記憶合金の温
度が変態温度域かどうかの判断ができない。
【0007】また、形状記憶合金に温度センサを取り付
けるとしても、温度センサを形状記憶合金に密着させる
ことは難しく、正確に形状記憶合金の温度が検出できる
とは限らない。
【0008】従って、上記公報に開示されているよう
に、抵抗の上下限値を予め決めておいても、その形状記
憶合金の変態温度域以下や以上の領域、すなわちインピ
ーダンス直流抵抗成分増加領域を制御領域としてしまう
おそれがあった。
【0009】この問題を解決するためには、形状記憶合
金にかける電圧、つまり駆動電圧の範囲を予め変態温度
域に対応して設定することが最初に考えられるが、形状
記憶合金にかける電圧と形状記憶合金の温度との関係は
周囲の環境で左右される。さらに、変態温度も形状記憶
合金にかかる応力によって変化する。従って、この場合
でも、予め限定した電圧範囲が必ずしも変態温度域に対
応するとは限らないという問題点があった。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、温度センサを形状記憶合金アクチュ
エータに取り付けることなく、確実に動作させることが
できる形状記憶合金アクチュエータ制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の形状記憶合金アクチュエータ制御
装置は、形状記憶合金の変位に基づいて動作する形状記
憶合金アクチュエータの制御装置において、上記形状記
憶合金アクチュエータが形状記憶合金の変態温度域下限
に相当する第1の状態になったことを検出する下限検出
手段と、上記形状記憶合金アクチュエータが形状記憶合
金の変態温度域上限に相当する第2の状態になったこと
を検出する上限検出手段と、上記形状記憶合金アクチュ
エータのインピーダンスを検出し、上記インピーダンス
が目標値となるように上記形状記憶合金アクチュエータ
を駆動する駆動手段と、上記下限検出手段及び上記上限
検出手段の出力に応じて上記駆動手段の動作を制御する
制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の形状記憶合金アクチュエ
ータ制御装置は、形状記憶合金の変位に基づいて動作す
る形状記憶合金アクチュエータの制御装置において、上
記形状記憶合金アクチュエータが形状記憶合金の変態温
度域下限及び上限のうちの所定の一方に相当する状態に
なったことを検出する検出手段と、上記形状記憶合金ア
クチュエータのインピーダンス直流抵抗成分を上記形状
記憶合金アクチュエータの駆動信号で微分する微分手段
と、上記形状記憶合金アクチュエータのインピーダンス
直流抵抗成分を検出し、上記インピーダンス直流抵抗成
分が目標値となるように上記形状記憶合金アクチュエー
タを駆動する駆動手段と、上記検出手段及び上記微分手
段の出力に応じて上記駆動手段の動作を制御する制御手
段とを具備したことを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の形状記憶合金アクチュエ
ータ制御装置は、形状記憶合金の変位に基づいて動作す
る形状記憶合金アクチュエータの制御装置において、上
記形状記憶合金アクチュエータのインダクタンスを検出
するインダクタンス検出手段と、上記インダクタンス検
出手段の出力に応じて上記インダクタンスが目標値とな
るように上記形状記憶合金アクチュエータを駆動する駆
動手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の形状記憶合金アクチュエータ制御装置
によれば、形状記憶合金の変位に基づいて動作する形状
記憶合金アクチュエータの制御装置において、上記形状
記憶合金アクチュエータが形状記憶合金の変態温度域下
限に相当する第1の状態になったことが下限検出手段に
より検出され、上記形状記憶合金アクチュエータが形状
記憶合金の変態温度域上限に相当する第2の状態になっ
たことが上限検出手段により検出される。また、駆動手
段により上記形状記憶合金アクチュエータのインピーダ
ンスが検出され、上記インピーダンスが目標値となるよ
うに上記形状記憶合金アクチュエータが駆動される。そ
して、制御手段により上記下限検出手段及び上記上限検
出手段の出力に応じて、上記駆動手段の動作が制御され
る。
【0015】また、上記形状記憶合金の変位に基づいて
動作する形状記憶合金アクチュエータの制御装置におい
て、形状記憶合金の変態温度域下限及び上限のうちの所
定の一方に相当する状態になったことが検出手段により
検出され、上記形状記憶合金アクチュエータのインピー
ダンス直流抵抗成分が微分手段により上記形状記憶合金
アクチュエータの駆動信号で微分される。また、駆動手
段により上記形状記憶合金アクチュエータのインピーダ
ンス直流抵抗成分が検出され、上記インピーダンス直流
抵抗成分が目標値となるように上記形状記憶合金アクチ
ュエータが駆動される。そして、制御手段により上記検
出手段及び上記微分手段の出力に応じて、上記駆動手段
の動作が制御される。
【0016】また、形状記憶合金の変位に基づいて動作
する形状記憶合金アクチュエータの制御装置において、
上記形状記憶合金アクチュエータのインダクタンスがイ
ンダクタンス検出手段により検出され、駆動手段により
上記インダクタンス検出手段の出力に応じて上記インダ
クタンスが目標値となるように上記形状記憶合金アクチ
ュエータが駆動される。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1(a)は本発明の第1実施例の形状記憶合金
アクチュエータ制御装置の構成を示す図である。
【0018】まず、形状記憶合金アクチュエータ101
は、形状記憶合金の温度変化による形状回復動作を利用
して負荷を駆動するものである。本第1実施例では、形
状記憶合金アクチュエータ101は、高温で縮むように
形状記憶され、図2(a)に示すようにその縮みによっ
てマニピュレータ関節部111を駆動するように取り付
けられている。この形状記憶合金アクチュエータ101
の材料としては、例えばチタンニッケルが用いられる。
また、このマニピュレータ関節部111の反対方向の付
勢にはバイアスばね102が用いられている。
【0019】そして、上記形状記憶合金アクチュエータ
101は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation;P
WM)駆動信号発生器103からのPWM駆動信号によ
り通電加熱され、変位が制御される。
【0020】上記PWM駆動信号発生器103は、コン
トローラ105から上記形状記憶合金アクチュエータ1
01へ通電するための信号を受け取る。このコントロー
ラ105は、抵抗指令値、及び形状記憶合金アクチュエ
ータ101のインピーダンス直流抵抗成分を取り込み、
形状記憶合金アクチュエータ101へ通電するための信
号を出力するPID(Proportional Integration Diffe
rential )コントローラ108と、さらにPWM駆動信
号発生器103への出力を切り替えるスイッチ109
と、スイッチ106、107のオン,オフ信号から上記
スイッチ109を切り替えるスイッチ切り替え器110
から成っている。
【0021】なお、本第1実施例では、このコントロー
ラ105は実際には入出力装置及びコンピュータで構成
され、上記PIDコントローラ108、スイッチ切り替
え器110、スイッチ109はソフトウエアで実現され
ている。
【0022】また、抵抗検出器104は上記マニピュレ
ータ関節部111内の形状記憶合金アクチュエータ10
1のインピーダンス直流抵抗成分を検出し、コントロー
ラ105内のPIDコントローラ108へ出力する。な
お、上記抵抗検出器104は、形状記憶合金アクチュエ
ータ101を含めてブリッジ回路を構成し、PWM駆動
信号の出力がオフ時、すなわち形状記憶合金アクチュエ
ータ101へのPWM駆動信号の出力パルスが停止して
いるときに働くように構成されている。
【0023】そして、上記PIDコントローラ108
は、外部より与えられる抵抗指令値と上記抵抗検出器1
04によって検出されるインピーダンス直流抵抗成分を
取り込み、スイッチ109を介してPWM駆動信号発生
器103へ信号を出力する。
【0024】なお、上記抵抗指令値はマニピュレータ関
節部111の目標とする曲げ角度に相当する目標抵抗値
を示すものであり、これをコントローラ105に入力す
ることにより、コントローラ105は、形状記憶合金ア
クチュエータ101の変位を決定し、マニピュレータ関
節部111の駆動を制御するものである。
【0025】ここで、上記スイッチ切り替え器110
は、マニピュレータ関節部111内のスイッチ106、
107のオン、またはオフ信号に基づいて、図1(b)
に示すような論理にて上記スイッチ109の0、PID
コントローラ108からの入力信号、または最大の以上
3つの入力のうち、1つを出力するように切り替えを行
う。
【0026】スイッチ106、107は、上記マニピュ
レータ関節部111の動きによってオン、オフが切り替
わるスイッチである。そして、図2(b)に示すように
スイッチ106は、形状記憶合金アクチュエータ101
が低温時の形状のときにオンし、上記形状記憶合金アク
チュエータ101が温度上昇に伴って縮小するにつれて
オフとなるように取り付けられている。また、図2
(c)に示すようにスイッチ107は、形状記憶合金ア
クチュエータ101が高温時の形状のときにオンし、上
記形状記憶合金アクチュエータ101が温度下降に伴っ
て伸長するにつれてオフとなるように取り付けられてい
る。
【0027】従って、形状記憶合金アクチュエータ10
1が低温形状から高温形状へ変化しているときには、図
2(a)に示すようにスイッチ106、107は共にオ
フになる。
【0028】ここで、スイッチ106は図3(a)に示
した変態温度域の低温側限界の変位でスイッチがオン,
オフするように接点が調整されている、すなわち、低温
側限界の変位になったとき接点が接触を開始して、それ
より低温になるにつれてその接触が深まるようにする。
また、スイッチ107は図3(a)に示した変態温度域
の高温側限界の変位でスイッチがオン,オフするように
接点が調整されている、すなわち、高温側限界の変位に
なったとき接点が接触を開始して、それより高温になる
につれてその接触が深まるようにする。
【0029】上記スイッチ106、107の接点の調整
については、例えば、以下のような調整方法が考えられ
る。予め図3(a)に示すような形状記憶合金アクチュ
エータ101のインピーダンス直流抵抗成分と変位の特
性より、変態温度域の低温側限界の変位及び高温側限界
の変位になるときのインピーダンス直流抵抗成分値を求
めておく。また、マニピュレータ関節部111に設けら
れるスイッチ106、107は、ねじなどの構造を有
し、高さが調整できるものとする。そして、実際に上記
形状記憶合金アクチュエータ101を上記マニピュレー
タ関節部111に取り付け、低温側限界変位となるイン
ピーダンス直流抵抗成分を指令して、上記形状記憶合金
アクチュエータ101の変位が低温側限界となったと
き、スイッチ106の接点が接触を開始するように上記
スイッチ106のねじを調整する。次に、高温側限界変
位となるインピーダンス直流抵抗成分を指令して、上記
形状記憶合金アクチュエータ101の変位が高温側限界
となったとき、スイッチ107の接点が接触を開始する
ように上記スイッチ107のねじを調整する。
【0030】次に、本第1実施例の形状記憶合金アクチ
ュエータ制御装置の動作について説明する。形状記憶合
金アクチュエータ101のインピーダンス直流抵抗成分
を目標値に制御する場合について説明する。
【0031】まず、初期状態が低温の時、図2(b)に
示すようにスイッチ106はオン、スイッチ107はオ
フとなっている。このとき、図1(b)に示すような論
理でスイッチ切り替え器110はスイッチ109を切り
替えるため、スイッチ106はオン、スイッチ107は
オフより、スイッチ切り替え器110はPWM駆動信号
発生器103へ最大電圧を出力するようスイッチ109
を切り替える。
【0032】従って、形状記憶合金アクチュエータ10
1は通電加熱され縮み始め、図2(a)に示すようにス
イッチ106はオフ、スイッチ107もオフになる。す
ると、スイッチ106、およびスイッチ107が共にオ
フより、スイッチ切り替え器110はPIDコントロー
ラ108からの入力をPWM駆動信号発生器103へ出
力するようにスイッチ109を切り替える。
【0033】このとき、形状記憶合金アクチュエータ1
01の温度は変態温度域に入っているため、PIDコン
トローラ108によって、形状記憶合金アクチュエータ
101の抵抗値が指令抵抗値になるように制御される。
【0034】これにより、形状記憶合金アクチュエータ
101の温度が調節され、その変位が制御され、その結
果、マニピュレータ関節部111の駆動が制御される。
また、PIDコントローラ108による制御中に外乱な
どの影響で変態温度域を越えて形状記憶合金アクチュエ
ータ101が変形した場合、図2(c)に示すようにス
イッチ106はオフ,スイッチ107はオンとなり、ス
イッチ切り替え器110 はPWM駆動信号発生器10
3へ0電圧を出力するように、すなわち電圧を出力しな
いようにスイッチ109を切り替える。
【0035】これにより、形状記憶合金アクチュエータ
101は冷えて変態温度域に入る。以上説明したよう
に、本第1実施例によれば、スイッチ106、107の
オン,オフ状態の簡単な論理により、形状記憶合金アク
チュエータ101の温度が変態温度域にあるかどうかを
判断できる。
【0036】また、コントローラ105はスイッチ出力
の切り替え操作をするだけでよく、コントローラ105
内部の構成が簡素化できる。なお、本第1実施例におい
ては、マニピュレータ関節部111の一方に形状記憶合
金アクチュエータ101を取り付け、他方にバイアスば
ね102を取り付けたが、上記バイアスばね102に替
えて別の形状記憶合金アクチュエータを取り付けても良
い。これは、上記マニピュレータ関節部111の駆動に
合わせて2つの形状記憶合金アクチュエータが釣り合う
ように変位する、いわゆる拮抗型と呼ばれる構成であ
り、上記2つの形状記憶合金アクチュエータの変位が上
記マニピュレータ関節部111の駆動に釣り合うよう
に、上記2つの形状記憶合金アクチュエータへの通電加
熱を各々制御すれば良い。
【0037】なお、本第1実施例の各構成は、図1に示
した上記構成に限るわけではなく、図4に示すようなP
WM駆動信号発生器103と形状記憶合金アクチュエー
タ101との間にスイッチ109を配置するような構成
にし、例えば、スイッチ109及びスイッチ切り替え器
110の機能を形状記憶合金アクチュエータ101及び
スイッチ106、107の近傍へ移し、マニピュレータ
関節部111上に設けることも可能である。図5は、こ
のときのスイッチ構成の詳細図を示す図である。この図
5に示すようなスイッチ106、107、電気的スイッ
チ112、113、及び抵抗器114の構成によって、
スイッチ109及びスイッチ切り替え器110の機能と
同等の機能を持たせることができる。
【0038】図4に示すような構成にすれば、上記マニ
ピュレータ関節部111上に設けた上記スイッチ10
6、107で変態温度域限界を検出して、形状記憶合金
アクチュエータ101を駆動する電圧のオン,オフを制
御することができる。これにより、コントローラ105
からマニピュレータ関節部111までの配線のうち、ス
イッチ切り替え器110からスイッチ106、及びスイ
ッチ107までの2本の配線を減らすことができ、マニ
ピュレータが多関節になったときに有利となる効果があ
る。
【0039】図6(a)は本発明の第2実施例の形状記
憶合金アクチュエータ制御装置の構成を示す図である。
まず、形状記憶合金アクチュエータ201は、形状記憶
合金の温度変化による形状回復動作を利用して負荷を駆
動するものである。本第2実施例では、形状記憶合金ア
クチュエータ201は、高温で縮むように形状記憶さ
れ、図7(a)に示すようにその縮みによってマニピュ
レータ関節部211を駆動するように取り付けられてい
る。この形状記憶合金アクチュエータ101の材料とし
ては、例えばチタンニッケルが用いられる。また、反対
方向の付勢にはバイアスばね202が用いられている。
【0040】さらに、このマニピュレータ関節部211
には、上記マニピュレータ関節部211の動きによって
オン、オフが切り替わるスイッチ206が取り付けられ
ている。
【0041】そして、図2(b)に示すようにスイッチ
206は、形状記憶合金アクチュエータ201が低温時
の形状のときにオンし、上記形状記憶合金アクチュエー
タ101が温度上昇に伴って縮小するにつれてオフとな
るように取り付けられている。すなわち、スイッチ20
6は図3(a)に示した変態温度域の低温側限界の変位
でスイッチがオン,オフするように接点が調整されてい
る。なお、上記スイッチ206の接点の調整は、上記第
1実施例と同様の調整方法により行う。
【0042】そして、上記形状記憶合金アクチュエータ
201は、PWM駆動信号発生器203からのPWM駆
動信号により通電加熱され、変位が制御される。上記P
WM駆動信号発生器203は、コントローラ205から
上記形状記憶合金アクチュエータ201へ通電するため
の信号を受け取る。
【0043】また、抵抗検出器204は上記マニピュレ
ータ関節部211内の形状記憶合金アクチュエータ20
1のインピーダンス直流抵抗成分を検出し、コントロー
ラ205内のPIDコントローラ207、及び微分器2
08へ出力する。
【0044】なお、上記抵抗検出器204は、形状記憶
合金アクチュエータ201を含めてブリッジ回路を構成
し、PWM駆動信号の出力がオフ時、すなわち形状記憶
合金アクチュエータ201へのPWM駆動信号の出力パ
ルスが停止しているときに働くように構成されている。
【0045】また、上記微分器208は、コントローラ
205からPWM駆動信号発生器203への出力信号で
形状記憶合金アクチュエータ201のインピーダンス直
流抵抗成分を微分するものである。ここで、本来は図8
に示すように温度でインピーダンス直流抵抗成分を微分
した時の符号で変態温度域かどうかを判断するべきであ
るが、PWM駆動信号発生器203への入力と形状記憶
合金アクチュエータ201の温度との関係は符号関係が
変わらないため、上記微分器208は、既知のPWM駆
動信号発生器203への入力で微分するようにしてい
る。
【0046】また、上記微分器208の出力は、PWM
駆動信号発生器203への入力が一定のときは0にな
る。しかし、例外として上記微分器208の出力は、P
WM駆動信号発生器203への入力が0のとき、PWM
駆動信号発生器203への入力の変化分がマイナス1と
して計算され、PWM駆動信号発生器203への入力が
最大値のとき、PWM駆動信号発生器203への入力の
変化分がプラス1として計算される。
【0047】そして、上記PIDコントローラ207
は、外部より与えられる抵抗指令値と上記抵抗検出器2
04によって検出されるインピーダンス直流抵抗成分を
取り込み、スイッチ209を介してPWM駆動信号発生
器203へ信号を出力する。
【0048】なお、上記抵抗指令値はマニピュレータ関
節部211の目標とする曲げ角度に相当する目標抵抗値
を示すものであり、これをコントローラ205に入力す
ることにより、コントローラ205は、形状記憶合金ア
クチュエータ201の変位を決定し、マニピュレータ関
節部211の駆動を制御するものである。
【0049】ここで、上記スイッチ切り替え器210
は、マニピュレータ関節部211内のスイッチ206の
オン、またはオフ信号、及び上記微分器208の出力に
基づいて、図6(b)に示すような論理にて上記スイッ
チ209の0、PIDコントローラ108からの入力信
号、または最大の以上3つの入力のうち、1つを出力す
るように切り替えを行う。
【0050】なお、本第2実施例では、上記コントロー
ラ205は入出力装置及びコンピュータで構成され、上
記PIDコントローラ207、スイッチ切り替え器21
0、スイッチ209はソフトウエアで実現されている。
【0051】次に、本第2実施例の形状記憶合金アクチ
ュエータ制御装置の動作について説明する。形状記憶合
金アクチュエータ201のインピーダンス直流抵抗成分
を目標値に制御する場合について説明する。
【0052】まず、初期状態が低温の時、図7(b)に
示すようにスイッチ206はオンとなっている。このと
き、図6(b)に示すスイッチ209の出力切り替え論
理に従って、上記スイッチ206がオンより、スイッチ
切り替え器210はPWM駆動信号発生器203へ最大
電圧を出力するようスイッチ209を切り替える。
【0053】これにより、上記PWM駆動信号発生器2
03から最大の電流が流され、上記形状記憶合金アクチ
ュエータ201の温度は上昇し始める。そして、形状記
憶合金アクチュエータ201の温度が図8に示したよう
にT1に達するまでは、インピーダンス直流抵抗成分は
増加する。
【0054】その後温度がT1を超えると変態を開始
し、形状記憶合金アクチュエータ201は縮み、スイッ
チ206はオフになる。このときインピーダンス直流抵
抗成分は減少し始める。そのため、微分器208出力の
符号はマイナスとなる。
【0055】すると、スイッチ206はオフ、微分器2
08出力の符号はマイナスより、スイッチ切り替え器2
10はPIDコントローラ207からの入力をPWM駆
動信号発生器203へ出力するようスイッチ209を切
り替える。
【0056】このとき、形状記憶合金アクチュエータ2
01の温度は変態温度域に入っているため、PIDコン
トローラ207によって、形状記憶合金アクチュエータ
201の抵抗値が指令抵抗値になるように制御される。
これにより、形状記憶合金アクチュエータ201の温度
が決定されその変位が制御され、その結果、マニピュレ
ータ関節部211の駆動が制御される。
【0057】また、PIDコントローラ207による制
御中に外乱などの影響で変態温度域を越えて形状記憶合
金アクチュエータ201が変形した場合、スイッチ20
6はオフ、微分器出力の符号はプラスとなり、スイッチ
切り替え器210はPWM駆動信号発生器203へ0電
圧を出力するように、すなわち電圧を出力しないように
スイッチ209を切り替える。
【0058】これにより、形状記憶合金アクチュエータ
201は冷えて変態温度域に入る。以上説明したよう
に、本第2実施例によれば、スイッチ206のオン,オ
フ状態および微分器208の符号の簡単な論理により形
状記憶合金アクチュエータ201の温度が変態温度域に
あるかどうかを判断できる。
【0059】また、マニピュレータに取り付けるスイッ
チが1つですみ、マニピュレータを小型化できる。な
お、本第2実施例の各構成は、図6(a)に示した上記
構成に限るわけではなく、スイッチ206が上記第1実
施例で示したスイッチ107の位置、すなわち高温側時
の形状でオンとなる位置にあっても、スイッチ切り替え
器210の切り替え論理を図6(c)に示すように変え
ることにより、容易に本第2実施例と同等の作用が行わ
れるようにすることができる。
【0060】このような変態温度域上限を検出するスイ
ッチを設ける構成にすれば、形状記憶合金が高温になる
と確実に電圧がかからなくなり、ノイズなどの影響で微
分器出力にエラーがあった場合に過加熱を防止する効果
がある。
【0061】また、本第2実施例の各構成は、図6
(a)に示した上記構成に限るわけではなく、スイッチ
209及びスイッチ切り替え器210の機能の一部を、
図9に示すようなPWM駆動信号発生器203と形状記
憶合金アクチュエータ201との間に配置するような構
成にし、例えば、形状記憶合金アクチュエータ201及
びスイッチ106の近傍へ移し、マニピュレータ関節部
111上に設けることも可能である。
【0062】また、図10は、このときのスイッチ構成
の詳細を示す図である。この図10に示すような構成に
よって、スイッチ206はオン状態で形状記憶合金アク
チュエータ201に電源電圧(最大電圧)をかけるた
め、スイッチ209およびスイッチ切り替え器210の
機能の一部を有することになる。
【0063】図9に示すような構成にすれば、上記マニ
ピュレータ関節部211上に設けた上記スイッチ206
で変態温度域下限を検出して、形状記憶合金アクチュエ
ータ201を駆動する電圧の制御を行うことができる。
これにより、コントローラ205からマニピュレータ関
節部211までの配線のうち、スイッチ切り替え器21
0からスイッチ206までの1本の配線を減らすことが
でき、マニピュレータが多関節になったときに有利とな
る効果がある。
【0064】図11(a)は本発明の第3実施例の形状
記憶合金アクチュエータ制御装置の構成を示す図であ
る。まず、形状記憶合金アクチュエータ301は、形状
記憶合金の温度変化による形状回復動作を利用して負荷
を駆動するものである。本第3実施例では、形状記憶合
金アクチュエータ301は、高温で縮むように形状記憶
され、その縮みによってマニピュレータ関節部311を
駆動するように取り付けられている。この形状記憶合金
アクチュエータ301の材料としては、例えばチタンニ
ッケルが用いられる。また、反対方向の付勢にはバイア
スばねが用いられている。
【0065】そして、上記形状記憶合金アクチュエータ
301は、PWM駆動信号発生器302からのPWM駆
動信号により通電加熱され、変位が制御される。上記P
WM駆動信号発生器302は、コントローラ304から
上記形状記憶合金アクチュエータ301へ通電するため
の信号を受け取る。
【0066】また、抵抗検出器303は上記マニピュレ
ータ関節部311内の形状記憶合金アクチュエータ30
1のインピーダンス直流抵抗成分を検出し、コントロー
ラ304内のPIDコントローラ307、及び位相比較
器306へ出力する。
【0067】なお、上記抵抗検出器303は、形状記憶
合金アクチュエータ301を含めてブリッジ回路を構成
し、PWM駆動信号の出力がオフ時、すなわち形状記憶
合金アクチュエータ301へのPWM駆動信号の出力パ
ルスが停止しているときに働くように構成されている。
【0068】また、高周波発生器305は、例えば、1
0MHzの高周波をブリッジ電源に重畳させ、位相比較
器306は上記高周波発生器305の出力と上記抵抗検
出器303の出力との位相を比較し、その位相差をイン
ダクタンス演算器308へ出力する。
【0069】ここで、スイッチ切り替え器310は、上
記インダクタンス演算器308の出力に基づいて、図1
1(b)に示すような論理にてスイッチ309の0、上
記PIDコントローラ307からの入力信号、または最
大の以上3つの入力のうち、1つを出力するように切り
替えを行う。
【0070】そして、上記PIDコントローラ307
は、外部より与えられる抵抗指令値と上記抵抗検出器3
03によって検出されるインピーダンス直流抵抗成分を
取り込み、スイッチ309を介してPWM駆動信号発生
器302へ信号を出力する。
【0071】なお、上記抵抗指令値はマニピュレータ関
節部311の目標とする曲げ角度に相当する目標抵抗値
を示すものであり、これをコントローラ304に入力す
ることにより、コントローラ304は、形状記憶合金ア
クチュエータ301の変位を決定し、マニピュレータ関
節部311の駆動を制御するものである。
【0072】なお、上記コントローラ304は入出力装
置及びコンピュータで構成され、上記インダクタンス演
算器308、PIDコントローラ307、スイッチ切り
替え器310、及びスイッチ309はソフトウエアで実
現されている。
【0073】次に、本第3実施例の形状記憶合金アクチ
ュエータ制御装置の動作について説明する。この形状記
憶合金アクチュエータ301のインダクタンスと変位と
の関係は、図3(b)に示すように単調減少カーブであ
る。ここで、図3(b)は図3(a)に示したのと同じ
ように、形状記憶合金アクチュエータ301にかける電
圧を階段状に上げていき、その各電圧において、この形
状記憶合金アクチュエータ301の温度が定常状態にな
ったときの変位とインダクタンスを測定し、その結果を
グラフ化したものである。
【0074】ここで、インダクタンスの上下限しきい値
を図3(b)に示すように設ける。このとき、上限しき
い値は図3(a)に示したインピーダンス直流抵抗成分
の極大値に対応する変位値におけるインダクタンス値、
つまり図3(b)に示したA点よりも小さな値とする。
下限しきい値は図3(a)に示したインピーダンス直流
抵抗成分の極小値に対応する変位値におけるインダクタ
ンス値、つまり図3(b)に示したB点より大きな値と
する。
【0075】次に、形状記憶合金アクチュエータ301
のインピーダンス直流抵抗成分を目標値に制御する場合
について説明する。まず、初期状態が低温の時、インダ
クタンスは上限しきい値を越えている。
【0076】このとき、図11(b)に示すスイッチ3
09の出力切り替え論理に従って、形状記憶合金アクチ
ュエータ301のインダクタンスが上限しきい値を越え
ていることにより、スイッチ切り替え器310はPWM
駆動信号発生器302へ最大電圧を出力するようにスイ
ッチ309を切り替える。
【0077】これにより、形状記憶合金アクチュエータ
301は通電加熱され縮み始め、インダクタンスが上限
しきい値と下限しきい値の間になる。形状記憶合金アク
チュエータ301のインダクタンスが上下限しきい値の
間になっていることにより、スイッチ切り替え器310
はPIDコントローラ307からの入力をPWM駆動信
号発生器302へ出力するようにスイッチ309を切り
替える。
【0078】このとき、形状記憶合金アクチュエータ3
01の温度は変態温度域に入っているためPIDコント
ローラ307によって、形状記憶合金アクチュエータ3
01の抵抗値が指令抵抗値になるように制御される。こ
れにより、形状記憶合金アクチュエータ301の温度が
調節されその変位が制御され、その結果、マニピュレー
タ関節部311の駆動が制御される。
【0079】また、PIDコントローラ307による制
御中に外乱などの影響で変態温度域を越えて形状記憶合
金アクチュエータ301が変形した場合、インダクタン
スの下限しきい値を越えるため、スイッチ切り替え器3
10は0電圧を出力するようスイッチ309を切り替え
る。
【0080】これにより、形状記憶合金アクチュエータ
301は冷えて変態温度域に入る。以上説明したよう
に、本第3実施例によれば、スイッチやセンサを必要と
せず形状記憶合金アクチュエータ301が変態温度域に
あるかどうかを判断できる。そのため、マニピュレータ
関節部311を小型化できる。
【0081】また、インダクタンスは位相比較器306
の出力から換算しているため、直接インダクタンスを求
めるよりも回路が簡素化できる。さらに、形状記憶合金
アクチュエータ301の形状をインダクタンスの変化の
大きい形状、例えばコイル状などに変形すれば、インダ
クタンスの変化を大きくでき、形状記憶合金アクチュエ
ータ301の変位に対して、上下限しきい値の高精度の
検出が可能となる。
【0082】図12は本発明の第4実施例の形状記憶合
金アクチュエータ制御装置の構成を示す図である。ま
ず、形状記憶合金アクチュエータ401は、形状記憶合
金の温度変化による形状回復動作を利用して負荷を駆動
するものである。本第4実施例では、形状記憶合金アク
チュエータ401は、高温で縮むように形状記憶され、
その縮みによってマニピュレータ関節部411を駆動す
るように取り付けられている。この形状記憶合金アクチ
ュエータ101の材料としては、例えばチタンニッケル
が用いられる。また、反対方向の付勢にはバイアスばね
が用いられている。
【0083】そして、上記形状記憶合金アクチュエータ
401は、PWM駆動信号発生器402からのPWM駆
動信号により通電加熱され、変位が制御される。上記P
WM駆動信号発生器402は、コントローラ404から
上記形状記憶合金アクチュエータ401へ通電するため
の信号を受け取る。
【0084】また、インダクタンス検出器403は、上
記マニピュレータ関節部411内の形状記憶合金アクチ
ュエータ401のインダクタンスを検出し、コントロー
ラ404内のPIDコントローラ406へ出力する。
【0085】なお、上記インダクタンス検出器403は
形状記憶合金アクチュエータ401を含めてブリッジ回
路を構成し、PWM駆動信号の出力がオフ時、すなわち
形状記憶合金アクチュエータ301へのPWM駆動信号
の出力パルスが停止しているときに働くように構成され
ている。
【0086】また、このときインダクタンス検出器40
3は、高周波発生器405によって発生される10MH
zの高周波を形状記憶合金アクチュエータ401に与え
た状態でインダクタンスを検出する。
【0087】そして、上記コントローラ404内のPI
Dコントローラ406は、外部より与えられるインダク
タンス指令値、及び上記インダクタンス検出器403か
らの出力を取り込み、PWM駆動信号発生器402へ信
号を出力する。
【0088】なお、上記インダクタンス指令値はマニピ
ュレータ関節部411の目標とする曲げ角度に相当する
目標インダクタンス値を示すものであり、これをコント
ローラ404に入力することにより、コントローラ40
4は、形状記憶合金アクチュエータ401の変位を決定
し、マニピュレータ関節部411の駆動を制御するもの
である。
【0089】なお、本第4実施例では、このコントロー
ラ404は実際は入出力装置及びコンピュータで構成さ
れ、PIDコントローラ406はソフトウエアで実現さ
れている。
【0090】次に、本第4実施例の形状記憶合金アクチ
ュエータ制御装置の動作について説明する。コントロー
ラ404は、PIDコントローラ406によって、形状
記憶合金アクチュエータ401のインダクタンスがイン
ダクタンス指令値になるように制御する。
【0091】このとき、形状記憶合金アクチュエータ4
01のインダクタンスと変位との関係は図3(b)に示
すように単調減少カーブであるためPIDコントローラ
406によって、形状記憶合金アクチュエータ401の
インダクタンスがインダクタンス指令値になるように、
形状記憶合金アクチュエータ401の変位を制御するこ
とにより、マニピュレータ関節部411の駆動を制御す
ることができる。
【0092】以上説明したように、本第4実施例によれ
ば、スイッチやセンサを必要とせずマニピュレータ関節
部411を小型化できる。また、形状記憶合金アクチュ
エータ401のインピーダンス直流抵抗成分検出器が必
要無く、装置が簡略化できる。
【0093】さらに、インピーダンス直流抵抗成分によ
って制御できない上述したインピーダンス直流抵抗成分
増加領域も同一の制御則で制御が可能となる。また、形
状記憶合金形状アクチュエータ401をインダクタンス
の変化の大きい形状、例えばコイル状などに変形すれ
ば、インダクタンスの変化を大きくでき、形状記憶合金
アクチュエータ401の変位に対して高精度の制御が可
能となる。
【0094】なお、上記各実施例においては、形状記憶
合金アクチュエータの材料としてチタンニッケルを用い
たが、これはチタンニッケルに限るわけではなく、2種
類の相状態であるマルテンサイト相とオーステナイト相
の間を遷移している領域、すなわち変態が生じている領
域(図3に示す変態温度域)で形状を記憶し、図3に示
すようなインピーダンス直流抵抗成分と変位の関係を有
する材料であれば用いることができる。
【0095】以上実施例に基づいて、本発明を説明した
が、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能で
ある。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のように
なる。 (1)第1実施例(図1、図2、図4、図5)に対応。
【0096】形状記憶合金の変位に基づいて動作する形
状記憶合金アクチュエータの制御装置において、上記形
状記憶合金アクチュエータが形状記憶合金の変態温度域
下限に相当する第1の状態になったことを検出する下限
検出手段と、上記形状記憶合金アクチュエータが形状記
憶合金の変態温度域上限に相当する第2の状態になった
ことを検出する上限検出手段と、上記形状記憶合金アク
チュエータのインピーダンスを検出し、上記インピーダ
ンスが目標値となるように上記形状記憶合金アクチュエ
ータを駆動する駆動手段と、上記下限検出手段及び上記
上限検出手段の出力に応じて上記駆動手段の動作を制御
する制御手段と、を具備したことを特徴とする形状記憶
合金アクチュエータ制御装置。
【0097】このような形状記憶合金アクチュエータ制
御装置によれば、変態温度域を検出する検出器により形
状記憶合金アクチュエータの温度制御範囲が限定され、
その範囲内でインピーダンス直流抵抗成分フィードバッ
ク制御が行われる。これにより、上記形状記憶合金アク
チュエータ制御装置は、変態温度域を検出する検出器に
よりその温度制御範囲が限定されるため、温度センサを
形状記憶合金アクチュエータに取り付けて温度制御範囲
を限定することなく、変態温度域で確実に動作させるこ
とができる。 (2)第1実施例(図1、図2、図4、図5)に対応。
【0098】上記(1)において、上記下限検出手段及
び上記上限検出手段が上記第1及び第2の状態のいずれ
かを検出していないときに上記駆動手段に上記検出抵抗
成分が目標値となるように形状記憶合金アクチュエータ
を駆動させることを特徴とする形状記憶合金アクチュエ
ータ制御装置。
【0099】このような形状記憶合金アクチュエータ制
御装置によれば、変態温度域を検出する検出器により形
状記憶合金アクチュエータの温度制御範囲が限定され、
その範囲内でインピーダンス直流抵抗成分フィードバッ
ク制御が行われる。これにより、上記形状記憶合金アク
チュエータ制御装置は、変態温度域を検出する検出器に
よりその温度制御範囲が限定されるため、温度センサを
形状記憶合金アクチュエータに取り付けて温度制御範囲
を限定することなく、変態温度域で確実に動作させるこ
とができる。 (3)第1実施例(図1、図2、図4、図5)に対応。
【0100】上記(1)において、上記駆動手段が上記
形状記憶合金アクチュエータのインピーダンスの直流抵
抗成分を検出し、上記直流抵抗成分が目標値となるよう
に上記形状記憶合金アクチュエータを駆動させることを
特徴とする形状記憶合金アクチュエータ制御装置。
【0101】このような形状記憶合金アクチュエータ制
御装置によれば、変態温度域を検出する検出器により形
状記憶合金アクチュエータの温度制御範囲が限定され、
その範囲内でインピーダンス直流抵抗成分フィードバッ
ク制御が行われる。これにより、上記形状記憶合金アク
チュエータ制御装置は、変態温度域を検出する検出器に
よりその温度制御範囲が限定されるため、温度センサを
形状記憶合金アクチュエータに取り付けて温度制御範囲
を限定することなく、変態温度域で確実に動作させるこ
とができる。 (4)第1実施例の変形例。
【0102】上記(1)において、上記駆動手段が上記
形状記憶合金アクチュエータのインピーダンスのインダ
クタンスを検出し、上記インダクタンスが目標値となる
ように上記形状記憶合金アクチュエータを駆動させるこ
とを特徴とする形状記憶合金アクチュエータ制御装置。
【0103】このような形状記憶合金アクチュエータ制
御装置によれば、変態温度域を検出する検出器により形
状記憶合金アクチュエータの温度制御範囲が限定され、
その範囲内で上記形状記憶合金アクチュエータのインピ
ーダンス中のインダクタンスがブリッジ回路などを用い
て検出される。そして、これに基づいてインダクタンス
のフィードバック制御が行われる。これにより、上記形
状記憶合金アクチュエータ制御装置は、変態温度域を検
出する検出器によりその温度制御範囲が限定されるた
め、温度センサを形状記憶合金アクチュエータに取り付
けて温度制御範囲を限定することなく、変態温度域で確
実に動作させることができる。 (5)第2実施例(図6、図7、図9、図10)に対
応。
【0104】形状記憶合金の変位に基づいて動作する形
状記憶合金アクチュエータの制御装置において、上記形
状記憶合金アクチュエータが形状記憶合金の変態温度域
下限及び上限のうちの所定の一方に相当する状態になっ
たことを検出する検出手段と、上記形状記憶合金アクチ
ュエータのインピーダンス直流抵抗成分を上記形状記憶
合金アクチュエータの駆動信号で微分する微分手段と、
上記形状記憶合金アクチュエータのインピーダンス直流
抵抗成分を検出し、上記インピーダンス直流抵抗成分が
目標値となるように上記形状記憶合金アクチュエータを
駆動する駆動手段と、上記検出手段及び上記微分手段の
出力に応じて上記駆動手段の動作を制御する制御手段
と、を具備したことを特徴とする形状記憶合金アクチュ
エータ制御装置。
【0105】このような形状記憶合金アクチュエータ制
御装置によれば、形状記憶合金アクチュエータの変態温
度域限界を検出する検出器の出力及び微分器出力の符号
により温度制御範囲が限定され、その範囲内でインピー
ダンス直流抵抗成分フィードバック制御が行われる。こ
れにより、上記形状記憶合金アクチュエータ制御装置
は、片方の変態温度域限界を検出する検出器と微分器出
力の符号とにより温度制御範囲が限定されるため、温度
センサを形状記憶合金アクチュエータに取り付けて温度
制御範囲を限定することなく、変態温度域を求めること
ができる。 (6)第2実施例(図6、図7、図9、図10)に対
応。
【0106】上記(5)において、上記検出手段が変態
温度域下限及び上限のうちの所定の一方に相当する状態
になったことを検出せず且つ上記微分手段の出力の符号
がマイナスのときに上記駆動手段を駆動することを特徴
とする形状記憶合金アクチュエータ制御装置。
【0107】このような形状記憶合金アクチュエータ制
御装置によれば、形状記憶合金アクチュエータの変態温
度域限界を検出する検出器の出力及び微分器出力の符号
により温度制御範囲が限定され、その範囲内でインピー
ダンス直流抵抗成分フィードバック制御が行われる。こ
れにより、上記形状記憶合金アクチュエータ制御装置
は、片方の変態温度域限界を検出する検出器と微分器出
力の符号とにより温度制御範囲が限定されるため、温度
センサを形状記憶合金アクチュエータに取り付けて温度
制御範囲を限定することなく、変態温度域を求めること
ができる。 (7)第3実施例(図11)に対応。
【0108】形状記憶合金の変位に基づいて動作する形
状記憶合金アクチュエータの制御装置において、上記形
状記憶合金アクチュエータのインダクタンスを検出する
インダクタンス検出手段と、上記形状記憶合金アクチュ
エータのインピーダンス直流抵抗成分を検出し、上記イ
ンピーダンス直流抵抗成分が目標値となるように上記形
状記憶合金アクチュエータを駆動する駆動手段と、上記
インダクタンス検出手段の出力に応じて上記駆動手段の
動作を制御する制御手段と、を具備したことを特徴とす
る形状記憶合金アクチュエータ制御装置。
【0109】このような形状記憶合金アクチュエータ制
御装置によれば、形状記憶合金アクチュエータのインダ
クタンスを検出する検出器の出力値と、予め設定したし
きい値との比較により上記形状記憶合金アクチュエータ
の温度制御範囲が限定され、その範囲内でインピーダン
ス直流抵抗成分フィードバック制御が行われる。これに
より、上記形状記憶合金アクチュエータ制御装置は、イ
ンダクタンスを検出する検出器により温度制御範囲が限
定されるため、温度センサを形状記憶合金アクチュエー
タに取り付けて温度制御範囲を限定することなく、変態
温度域を求めることができる。また、マニピュレータに
取り付ける変態温度域限界を検出する検出器を無くすこ
とができ、マニピュレータを小型化できる。 (8)第3実施例(図11)に対応。
【0110】上記(7)において、上記インダクタンス
検出手段により検出したインダクタンスが所定範囲にな
っているときに上記駆動手段を駆動することを特徴とす
る記載の形状記憶合金アクチュエータ制御装置。
【0111】このような形状記憶合金アクチュエータ制
御装置によれば、形状記憶合金アクチュエータのインダ
クタンスを検出する検出器の出力値と、予め設定したし
きい値との比較により上記形状記憶合金アクチュエータ
の温度制御範囲が限定され、その範囲内でインピーダン
ス直流抵抗成分フィードバック制御が行われる。これに
より、上記形状記憶合金アクチュエータ制御装置は、イ
ンダクタンスを検出する検出器により温度制御範囲が限
定されるため、温度センサを形状記憶合金アクチュエー
タに取り付けて温度制御範囲を限定することなく、変態
温度域を求めることができる。また、マニピュレータに
取り付ける変態温度域限界を検出する検出器を無くすこ
とができ、マニピュレータを小型化できる。 (9)第4実施例(図12)に対応。
【0112】形状記憶合金の変位に基づいて動作する形
状記憶合金アクチュエータの制御装置において、上記形
状記憶合金アクチュエータのインダクタンスを検出する
インダクタンス検出手段と、上記形状記憶合金アクチュ
エータのインダクタンスを検出し、上記インダクタンス
が目標値となるように上記形状記憶合金アクチュエータ
を駆動する駆動手段と、を具備したことを特徴とする形
状記憶合金アクチュエータ制御装置。
【0113】このような形状記憶合金アクチュエータ制
御装置によれば、形状記憶合金アクチュエータのインダ
クタンスがインダクタンス検出器により検出され、イン
ダクタンスのフィードバック制御が行われる。これによ
り、マニピュレータに取り付ける変態温度域限界を検出
する検出器を無くすことができ、マニピュレータを小型
化できる。また、インピーダンス直流抵抗成分によって
制御できない上記インピーダンス直流抵抗成分増加領域
も同一の制御則で制御が可能となる。
【0114】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、温度
センサを形状記憶合金アクチュエータに取り付けること
なく、確実に動作させることができる形状記憶合金アク
チュエータ制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施例の形状記憶合金ア
クチュエータ制御装置の構成を示す図であり、(b)は
上記第1実施例におけるスイッチ109の出力切り替え
論理を示す表である。
【図2】第1実施例のマニピュレータ関節部111の構
造を示す図であり、(a)は形状記憶合金アクチュエー
タ101が低温形状と高温形状の中間の形状にあると
き、(b)は低温形状にあるとき、(c)は高温形状に
あるときを示す図である。
【図3】(a)は形状記憶合金アクチュエータの変位と
インピーダンス直流抵抗成分の関係図であり、(b)は
形状記憶合金アクチュエータの変位とインダクタンスの
関係図である。
【図4】第1実施例の変形例の構成を示す図である。
【図5】第1実施例の変形例におけるスイッチ構成の詳
細を示す図である。
【図6】(a)は本発明の第2実施例の形状記憶合金ア
クチュエータ制御装置の構成を示す図であり、(b)は
上記第2実施例におけるイッチ209の出力切り替え論
理を示す表であり、また(c)は上記第2実施例の変形
例におけるスイッチ209の出力切り替え論理を示す表
である。
【図7】第2実施例のマニピュレータ関節部の構造を示
す図である。
【図8】形状記憶合金アクチュエータの温度とインピー
ダンス直流抵抗成分の関係図である。
【図9】第2実施例の変形例の構成を示す図である。
【図10】第2実施例の変形例におけるスイッチ構成の
詳細を示す図である。
【図11】(a)は本発明の第3実施例の形状記憶合金
アクチュエータ制御装置の構成を示す図であり、(b)
は上記第3実施例におけるスイッチ309の出力切り替
え論理を示す表である。
【図12】本発明の第4実施例の形状記憶合金アクチュ
エータ制御装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
101…形状記憶合金アクチュエータ、102…バイア
スばね、103…パルス幅変調(PWM)駆動信号発生
器、104…抵抗検出器、105…コントローラ、10
6…スイッチ、107…スイッチ、108…PIDコン
トローラ、109…スイッチ、110…スイッチ切り替
え器、111…マニピュレータ関節部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状記憶合金の変位に基づいて動作する
    形状記憶合金アクチュエータの制御装置において、 上記形状記憶合金アクチュエータが形状記憶合金の変態
    温度域下限に相当する第1の状態になったことを検出す
    る下限検出手段と、 上記形状記憶合金アクチュエータが形状記憶合金の変態
    温度域上限に相当する第2の状態になったことを検出す
    る上限検出手段と、 上記形状記憶合金アクチュエータのインピーダンスを検
    出し、上記インピーダンスが目標値となるように上記形
    状記憶合金アクチュエータを駆動する駆動手段と、 上記下限検出手段及び上記上限検出手段の出力に応じて
    上記駆動手段の動作を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする形状記憶合金アクチュエー
    タ制御装置。
  2. 【請求項2】 形状記憶合金の変位に基づいて動作する
    形状記憶合金アクチュエータの制御装置において、 上記形状記憶合金アクチュエータが形状記憶合金の変態
    温度域下限及び上限のうちの所定の一方に相当する状態
    になったことを検出する検出手段と、 上記形状記憶合金アクチュエータのインピーダンス直流
    抵抗成分を上記形状記憶合金アクチュエータの駆動信号
    で微分する微分手段と、 上記形状記憶合金アクチュエータのインピーダンス直流
    抵抗成分を検出し、上記インピーダンス直流抵抗成分が
    目標値となるように上記形状記憶合金アクチュエータを
    駆動する駆動手段と、 上記検出手段及び上記微分手段の出力に応じて上記駆動
    手段の動作を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする形状記憶合金アクチュエー
    タ制御装置。
  3. 【請求項3】 形状記憶合金の変位に基づいて動作する
    形状記憶合金アクチュエータの制御装置において、 上記形状記憶合金アクチュエータのインダクタンスを検
    出するインダクタンス検出手段と、 上記インダクタンス検出手段の出力に応じて上記インダ
    クタンスが目標値となるように上記形状記憶合金アクチ
    ュエータを駆動する駆動手段と、 を具備したことを特徴とする形状記憶合金アクチュエー
    タ制御装置。
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