JPH07273514A - 多層ハイブリッドカプラー - Google Patents

多層ハイブリッドカプラー

Info

Publication number
JPH07273514A
JPH07273514A JP7046882A JP4688295A JPH07273514A JP H07273514 A JPH07273514 A JP H07273514A JP 7046882 A JP7046882 A JP 7046882A JP 4688295 A JP4688295 A JP 4688295A JP H07273514 A JPH07273514 A JP H07273514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
lead
leads
ground plane
strip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7046882A
Other languages
English (en)
Inventor
William K Veitschegger
カー ヴェイトシェガー ウィリアム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AT&T Corp
Original Assignee
American Telephone and Telegraph Co Inc
AT&T Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by American Telephone and Telegraph Co Inc, AT&T Corp filed Critical American Telephone and Telegraph Co Inc
Publication of JPH07273514A publication Critical patent/JPH07273514A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/12Coupling devices having more than two ports
    • H01P5/16Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port
    • H01P5/18Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers
    • H01P5/184Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers the guides being strip lines or microstrips
    • H01P5/185Edge coupled lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/12Coupling devices having more than two ports
    • H01P5/16Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port
    • H01P5/18Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers
    • H01P5/184Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers the guides being strip lines or microstrips
    • H01P5/187Broadside coupled lines

Landscapes

  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Waveguide Connection Structure (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数の2導電体伝送ラインを電磁的に結合す
るためのマイクロ波方向性カプラー装置を提供する。 【構成】 マイクロ波方向性カプラーは、誘電体カプラ
ー基板と、基板の前部及び後部表面20a,20b上に
配置されると共に、それぞれ、基板を介して互いに電気
的にブロードサイド結合された中央帯状体26a,26
bと、基板の下縁にあるポート29a,49aで終端す
るリード部分28a,27aを有する細長い金属製の平
らな導電体25aとからなる。金属製接地平面領域50
a,51a,52aは、平らな導電体と協力して、前記
平らな導電体で与えられる各信号導電体と前記領域で与
えられる各接地導電体とからなる、対応するマイクロ波
伝送ラインを形成する。カプラー基板は垂直になってお
り、金属製コネクタ帯状体120〜123をその上に有
する誘電体支持板110上にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、各々、2ライ
ン間のマイクロ波エネルギーの転送を提供するための、
信号導電体手段と接地導電体手段とからなる、複数の2
導電体伝送ラインを電磁的に結合するためのマイクロ波
方向性カプラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】“多層
導波路カプラー”としてエム・エヌ・ワング(M.N.Wong)
の名前で1989年11月21日に発行された米国特許
第4,882,555 号は、4つの周縁を持つように四角形の回
路基板からなるマイクロ波カプラーを開示している。こ
の回路基板は、上面及び底面と、これらの上面及び底面
の中心にそれぞれ配置され、互いに結合された広い側面
になるように回路基板の端から端まで互いに向かい合わ
せに配置された上部及び底部金属パッドとを有する誘電
体サブストレートからなる。2つの上部金属片が、上部
パッドの両端とそれの連結部から、回路基板の上縁及び
下縁にある2つの各ポートまで伸びている。2つの底部
金属片が、底部片の両端とそれの連結部から、回路基板
の左縁及び右縁にある2つの各ポートまで伸びている。
サブストレートの上面及び底面の各々の上にあるパッド
及び金属片は溝により隣り合わせにされており、この溝
によって、それらの面にありかつ前記溝の外側のそれの
全体領域を覆うように広がった金属シートから間隔を置
かれている。
【0003】ワング式カプラーは、その4つのポートが
各々、ワングの回路基板の4つの周縁のそれぞれの縁に
あるため、外部のマイクロ波回路網に結合するのが難し
く費用がかかるという欠点がある。ワング式カプラーの
もう1つの欠点は、役に立たない場所があることであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】ワング式カプラーの上記
及びその他の欠点は、本発明に従って、付随の特許請求
の範囲により表わされる特徴を有する改善されたカプラ
ー装置により克服される。
【0005】
【実施例】本発明をもっと良く理解するために、それの
模範的な実施例の以下の説明と付随の図面について言及
する。
【0006】以下の説明において、互いの対応物である
構成要素は、それらの違いを示すために異なるアルファ
ベットの接尾辞を有する同一参照数字で示されている。
また、それらの構成要素のいずれの説明も、文脈で示さ
れない限り、その構成要素の対応物にも適用可能なもの
として行なわれていると理解すべきである。さらに、本
発明は、例えば“垂直”及び“水平”のような座標に関
して説明及び/または請求されているが、それの特定の
方位に制限されない。
【0007】さて、図1及び図2を参照すると、参照数
字10は、本発明の代表的な実施例である方向性カプラ
ーを示す。方向性カプラーは、カプラー組立品11と、
該カプラー組立品11を搭載してそれを接続するコネク
タ組立品12とからなる。
【0008】カプラー組立品11は、装置10において
誘電材料16で構成された平坦な長方形のカップラー基
板15の形をとっている誘電材料からなるサブストレー
トすなわち本体111からなる。基板15は、その厚み
方向と一致する横方向の次元に伸びており、また、横方
向の次元と直角の縦及び横の次元にも伸びている。これ
らの図では、縦及び横方向の次元は水平であり、横の次
元は垂直である。
【0009】基板15は2つの平行な平らな表面20a
及び20bを有し、これらは、基板の誘電材料の両面間
の厚みで互いに間隔を置かれるように基板の横方向の両
側にある。これらの面20a及び20bは、それぞれ横
方向の次元の一方向に関して、前部表面及び後部表面と
なっている。その方向は、以下、フロントツーバック横
方向と呼ばれ、カプラー装置の種々の構成要素を説明す
る際特にそれらの間の左−右関係を説明する際の基準方
向として用いられる。
【0010】次に、前部表面20a(図2)に注目する
と、これは、長方形になっており、上縁21aと、下縁
22aと、それぞれフロントツーバック横方向に関して
左縁及び右縁である側部周縁23a及び24aとを有す
る。前部表面20aは、その上に、細長い平らな金属製
の電気エネルギー導電体25aを備え、この導電体はこ
こでは前部導電体と呼ばれ、装置10において、前部表
面20aに張り合せた薄い銅層の形与えられる。前部導
電体25は、それの一部として、前部中央帯状体26a
と、それぞれフロントツーバック横方向に関して左側及
び右側前部リードである2つのリード27a及び28a
とからなる。
【0011】前部表面中央帯状体26aは、水平の中心
線31aを有し、基板15の垂直軸32に関して軸方向
に対称になっており、垂直的に上縁及び下縁21a、2
2aの中間に位置しかつ水平的にその左側及び右側側縁
23a、24aの中間に位置しているので、前部表面2
0aの中央位置にある。帯状体26aは、下端及び上端
33a、34aとこれらの端間の区域35aとを有す
る。また、帯状体26aは、リード27a及び28aが
それぞれ帯状体26aとの連結部を有するそれの左側及
び右側側端部36a、37aの間で細長く伸びている。
【0012】リード27a、28aは、各端38a、3
9a及び40a、41aと、これらの間の各区域42
a、43aを有し、中央帯状体26aより幅が狭くなっ
ている(図2)。中央帯状体26aとのその連結部の外
方で、左側前部リード27aは下向きに傾斜した部分3
0aを有し、この部分は、中心線31aに対して下向き
の角度でリード27aの垂直部分44aへ傾斜するよう
に、実質的に直線的に下向きに細長く外方に伸びてい
る。垂直部分44aは、前部表面20aの下縁22aの
所にある部分30aの下端すなわち末端29aまで下へ
伸びている。前記末端29aはリード27aのポートを
構成する。しかし、右側前部リード28aは、中央帯状
体26aとの連結部の外方へ伸びているが、最初、中心
線31aに対して上向きの角度で傾斜するように、リー
ドの部分45aにわたって上向きに細長く外方へ伸びて
いる。次いで、このリードは水平部分46aを備えてお
り、この水平部分に、垂直なリード部分48aまで下向
きかつ外方に傾斜した部分47aが続いている。リード
部分48aは、前部表面20aの下縁22aの所にある
部分48aの下端すなわち末端49aまで下に伸びてい
る。前記末端はリード28aのポートを構成する。リー
ド部分30a及び44aはリード27aのくの字の下側
部分を形成し、リード部分47a及び48aはリード2
8aのくの字の下側部分を形成する。
【0013】前部表面20aは、その上に、帯状導電体
25aだけでなく3つの金属区域50a、51a及び5
2aも備え、これらは、それぞれ接地平面領域を構成
し、その表面に張りつけられた薄い銅層の形の金属層で
与えられる。領域50aは、前部表面中央帯状体26a
より下の基板15の中央部分に、左側及び右側前部リー
ド27a及び28aの間に細長く配置された中央前部領
域である。その下側において、領域50aは、前部表面
20aの下縁22aの所にあるそれの末端53まで下に
広がっている。切欠き状の空隙77aは、その下縁から
領域50aの金属区域中に広がっている。その上側にお
いて、領域50aは、それぞれ、リード27aの下端3
8a、中央帯状体26aの下端33a及びリード28a
の下端40aから間隙57a、58a、59aで分離さ
れた端54a、55a、56aを有する。図2により示
されているように、領域50aの右側には、帯状端部3
7aにある中央帯状体26aとリード28aの連結部の
近くで、領域50aの端56aとリード28aの下端4
0a間の間隙が、切迫部61aを有すると共に、その連
結部から離れるリード28aに沿って間隔が大きくなっ
た間隙59aの幅よりその切迫部の幅が非常に狭くなる
ような形状の上向きに突出した頭部60aを備えてい
る。
【0014】領域51aは、左側前部リード27aの左
方向の前部表面20aに配置され、前部表面20aの下
縁22aの所の領域の末端62aまで下に広がった左側
前部領域である。切欠き状空隙76aは、その下縁から
領域51aの金属区域中に広がっている。領域51a
は、間隙66aによってリード27aの上端39aから
分離された、傾斜する角のある端65aを有する。この
端65aは、帯状端部36aにある帯状体26aとリー
ド27aの連結部付近で、間隙66aの幅が、その連結
部からリード27aに沿ってもっと遠く離れているとこ
ろより非常に狭くなっている切迫部67aを提供する形
状にされている。傾斜した端65aは、前部表面20a
の上縁21aまで完全に垂直に立ち上がった領域51a
の端68aと、ほぼ上端34aの高さの所で交差してい
る。
【0015】領域52aは、右側前部リード28aの右
方向の前部表面20aに配置され、前部表面20aの下
縁22aの所の領域の末端70aまで下に広がった右側
前部領域である。領域52aは、間隙72aによってリ
ード28aの上端41aから分離された、角のある端7
1aを有する。帯状体端部37aにある中央帯状体26
aとそのリードとの連結部より上の場所で、端71a
は、前部表面20aの上縁21aまで完全に垂直に立ち
上がった領域52aの端73aと交差している。それぞ
れ領域51a及び52aの垂直な端68a及び73a
と、中央帯状体26aの上部水平端34aは、前部表面
20aにおいて、中央帯状体より上の比較的大きな露出
領域を限定している。
【0016】カプラー組立品11は、その中に、そのう
ちのいくつかは穴80〜89として図2に示されると共
にその他は穴90〜98として示されているが、さらに
他のものは示されないままになっている、複数のメッキ
された貫通穴すなわちバイアが形成されている。穴89
は基板15の垂直軸線32上にあり、穴80〜88及び
90〜98は、それぞれその軸線の左側及び右側にあ
る。穴80〜88及び90〜98は軸線32に関して対
称的に分布している。すなわち、例えば穴85と穴95
は同じ高さで軸線32から等距離にあり、同じ事が穴8
7穴97に当てはまり、以下同様である。各穴80〜8
9及び90〜98と示されていない穴は、前部接地平面
領域50a、51a、52aのうちの1つに前部開口部
を有し、前記穴は各々、その開口部及び領域から基板1
5を通り抜け、次いで基板の後部表面20bの金属製後
部接地平面領域(後でもっと詳細に説明される)を通っ
て、その後部接地平面領域にある前記穴の後部開口部ま
で貫通している。さらに、基板15の誘電材料16によ
って各穴に与えられる内側境界壁は、その穴を通る電気
の導電路を提供するために銅で被覆されている。したが
って、メッキされた各貫通穴80〜89及び90〜98
と、示されていない穴は、基板15の前部の金属製接地
平面領域を基板の後部の金属製接地平面領域に電気的に
接続する。前記接続のより詳細は後で与えられる。
【0017】カプラー組立品11は、コネクタ組立品1
2の上部に取り付けられ、そこから垂直に起立してい
る。このコネクタ組立品は、装置10において下部及び
上部表面108、109を有する母板すなわち支持板1
10の形をとる、誘電材料からなるコネクタサブストレ
ートすなわち本体からなる。コネクタすなわち支持板1
10とカプラー基板15は、互いに、方向性カプラー装
置10の金属製構成要素を支持するための絶縁基部ユニ
ットを提供する。支持板110の下部表面108には金
属層112があり、この金属層は、例えば下部表面に銅
を張りつけて形成することができ、支持板110上に主
接地平面領域を提供する。しかしまた、支持板110の
上部表面109には、その上部表面に被覆された銅層で
与えられて補助接地平面領域113を提供する中央の長
方形区域がある。この領域の細長い範囲は、好適には図
2よりむしろ図3に示される通りである。
【0018】同様のより小さい補助接地平面領域11
4、115及び116、117が、それぞれ中央の補助
接地平面領域113の左側及び右側に備えられている。
支持板110の上部接地平面領域113〜117は、垂
直なカプラー組立品11の前方まで支持板110を貫通
するメッキされた貫通穴118aにより、装置10の前
面側でその下部接地平面領域112に電気的に接続され
ている。
【0019】カプラー組立品を装置10の外部回路網に
電気的に接続する目的で、支持板110は、その上部表
面109上で横方向に伸びた4つの平行な金属製コネク
タ帯状体120、121、122及び123を備えてい
る。4つの帯状体120、121、122及び123
は、カプラー組立品11の前面側で、かつその長手方向
の次元において、それぞれ、空隙76aの中心と、帯状
導電体25aのリード27aの末端29aと、空隙77
aの中心と、帯状導電体25aのリード28aの末端4
9aとに合わせる。コネクタ帯状体120及び122
は、空隙76a及び77aによってカプラー基板15の
前面側にある接地平面領域51a、50aから分離され
ているので、接地平面領域の1つと接触して接地される
ことなく基板15の前面側の下を通過することができ
る。
【0020】しかし、コネクタ帯状体121及び123
は、そのようにカプラー基板15の前面側から電気的に
絶縁されていない。むしろ、これらのコネクタ帯状体
は、半田ビード125a及び126aによって、それぞ
れ、前部帯状導電体25aの左側及び右側前部リード2
7a及び28aの末端29a及び49aに電気的に接続
されている。他の半田ビード130aは、カプラー基板
15上の前部接地平面領域50a、51a及び52a
を、支持板110の上面にある接地平面領域113〜1
17に電気的に接続するために用いられている。
【0021】次に、装置10の裏面を示す図3を参照す
ると、カプラー基板15の後部表面20bの上には、
a)それの一部として後部中央帯状体26bと2つの後
部リード27b及び28bとからなる平らな細長い金属
製導電体25bと、b)その裏面の各後部接地平面領域
を構成する金属区域50b、51b及び52bがある。
後部表面20bと、構成要素25b〜28b及び50b
〜52bは、(図2と図3の比較から明らかになるよう
に)基板15の前面にある対応構成要素の実質的な複製
物である。しかし、それぞれ基板の前面及び裏面にある
前記構成要素を説明するためにここで用いられている名
称には、重要な違いがある。すなわち、フロントツーバ
ック横方向とは、ここでは、カプラー装置10の構成要
素間の左−関係を説明する際の基準方向として用いられ
る旨を初めに述べた。このフロントツーバック方向を、
どちらの構成要素が互いに対して“左側”及び“右側”
なのかを確認するための基準として用いると、後部リー
ド27b及び28bは、たとえ図3において反対のきき
手を持つように表わされていても、それぞれ右側及び左
側後部リードとしてここでは呼ばれる。同様に、後部接
地平面領域51b及び52bは、図3において反対の関
係を持つように表わされているが(しかし図1、2及び
4ではそうではない)、右側及び左側後部接地平面領域
としてここでは呼ばれる。左−右関係に対する同じアプ
ローチが、図3に示される他の構成要素にも用いられ
る。
【0022】装置10の前面と裏面のいくつかの違いは
次の通りである。図3において、支持板110上のコネ
クタ帯状体122及び120は、装置10の裏面におい
て短い長さで終わっており、それぞれ左側後部リード2
8b及び右側後部リード27bの末端49b及び44b
に半田ビード126b及び125bで電気的に接続され
ている。基板15の前面及び裏面の多数の半田ビード1
25、126及び130は、カプラー組立品が指示組立
品12に固定される機械的接合を与える。
【0023】図1に戻ると、カプラー装置10は、その
前面で装置の外部回路網134に接続されているものと
して示されている。詳細には、コネクタ帯状体121及
び123は、帯状導電体25aの左側及び右側端部を、
(a)50オームマイクロ波発生源と(b)右側端部に
その導電体でみられる50オーム抵抗を提供する回路手
段136とからなる外部回路網134に属する構成要素
のそれぞれに電気的に接続するものとして示されてい
る。帯状体120及び121は、導電体25bの左側及
び右側端部を、それぞれ、(c)その導電体の左側端部
にある50オーム末端137と、(d)導電体25aか
ら導電体25bへ転送されるマイクロ波エネルギー用の
50オーム負荷138とからなる回路網134の構成要
素に電気的に接続する。したがって、支持板110上の
コネクタ帯状体121、123、122及び120は、
それぞれ、入力ポート、直通ポート、絶縁ポート及び結
合転送ポートとして知られる信号ポートを装置10を完
全なものにするために提供するのに役立つ。しかし、カ
プラー基板11のみ(すなわち組立品12なしに)を考
えると、リード末端29a、49a,29b及び49b
は、それぞれ、その入力ポート、直通ポート、絶縁ポー
ト及び結合転送ポートを基板装置に提供する。
【0024】コネクタ帯状体120〜123はいずれ
も、カプラー組立品の下を通過することができ、そのよ
うに通過する際に、切欠き状空隙76a、76b、77
a、77bのうちの1つによって、その組立品の接地平
面領域の1つと接触して接地されることから保護されて
いるので、支持板10上で、フロントツーバック横方向
またはバックツーフロント横方向のどちらかにカプラー
基板から離れて(帯状体の短い長さの部分を越えて)伸
びることができる。したがって、カプラー装置10は、
装置の前面のみ(または裏面のみ)で外部回路網に電気
的に接続されることに限らないという点でその接続能力
に融通性がある。この融通性のほんの一例として、図面
で示されるものの代わりに、コネクタ帯状体123は、
基板15の前面上のそれの短い長さの部分から、基板1
5及び切欠き状空隙76bの下を通って、そこから支持
板10上において、装置10の後部に配置された外部回
路構成要素136とその帯状体との電気接続部まで後方
へ伸びることができる。同様に、コネクタ帯状体120
は、支持板110上において、カプラー基板15から離
れて、装置10の後部に配置された外部回路構成要素1
38と帯状体120との電気接続部まで後方へ伸びるこ
とができる。装置10は、上述のように、コネクタ帯状
体120〜123がいずれも、基板15の下を通過する
ことができ、そのように通過する際に、基板15の切欠
き状空隙76、77によって、接地されることから保護
されているので、外部回路網への接続能力に融通性があ
る。
【0025】カプラー組立品11の特徴のうちまだ述べ
られていないのは次の通りである。基板15の誘電材料
は、10.5の誘電率のセラミック充填ポリテトラフラ
ウアエチレン材料である。この誘電材料の厚さは0.0
25″であり、基板15の横方向の両面にある金属層は
1/2OZ.銅クラッディングで与えられる。初めから
基板の両側に完全に被覆されているが初めから連続して
いる前記層は、前記両面に平らな導電体と接地平面領域
を形成するためにエッチングされる。
【0026】基板15上の中央帯状体26は0.8″の
長さと0.05″の幅を持ち、0.07″の幅を持つ帯
状体境界間隙58によって中央接地平面領域の近端55
から間隔を置かれている。帯状導電体のリード27及び
28は0.023″の幅を有する。基板15上の帯状体
25及び接地平面領域50〜52は、その上に酸化防止
剤の被覆(図示しない)を有し、この被覆は、金、また
はすず−鉛合金、または他の合金とすることができる。
【0027】次にいくつかの他の寸法及び値が与えられ
る。図2及び図3に示されるように、それぞれ前部及び
後部リード27と前部及び後部リード28の両側のリー
ド境界間隙57及び66とリード境界間隙59及び72
は、(それぞれ間隙66及び59の説明した切迫部67
及び61として狭くなった場所を除いて)前記リードよ
り幅が実質的に広い間隙である。これらのリードは、カ
プラー基板15の0.025″の厚さとほぼ同じ0.0
23″の厚さを有するので、図2及び図3は、言及した
間隙が(もしあればそれらの切迫部を除いて)基板の厚
さの値より実質的に広い幅の値を有するものを開示して
いる。実際は、間隙57及び72と間隙66及び59は
(切迫部67及び61の所を除いて)基板の0.02
5″の2倍の0.050″の幅を有する。切迫部67及
び61において、間隙66及び59は、0.0005″
乃至0.010の範囲にありかつ基板厚より値が小さい
幅を有する。
【0028】基板の全長は約1.875″であり、基板
の全幅は約0.485″である。したがって、基板15
は高さが長さの半分以下になっている。
【0029】次に、マイクロ波方向性カプラーとしてそ
の機能に寄与する組立品11の機械的及び電気的特性を
示す図4について述べる。図4は、(例えば平らな導電
体リード部分27及び28のように)それにより図示さ
れる構成要素のうちのいくつかの構成が、それらと同じ
構成要素として図2及び図3により示される構成と多少
相違していることに関する図である。このような相違が
存在する程度に、図2及び図3は好適な構成を示してい
る。
【0030】図4において、点刻のみされている図面の
範囲は、カプラー基板15の前面の接地平面領域の範囲
のみを表わし、小十字形のみが満たされている図面の範
囲は、カプラー基板15の裏面の接地平面領域の範囲の
みを表わし、点刻されかつ小十字形を含む図面の範囲
は、接地平面領域51a及び50b間と接地平面領域5
0a及び51b間の基板の厚さを通したオーバーラップ
の範囲を表わす。
【0031】次に、参照数字26で図4に示されている
細長く長手方向に伸びた水平のバーを考えると、このバ
ーは、帯状導電体25a(図2)の前部中央帯状体26
aと帯状導電体25b(図3)の後部中央帯状体26b
の両方を表わしている。これらの2つの中央帯状体は、
平行な平面にあり、基板15で与えられるサブストレー
トの厚さを介して互いにぴったり重なり合っている。前
記の点について、(基板15で例示される)サブストレ
ートの背中合わせの前面及び後面にある2つの構成要素
は“サブストレートの厚さを介してぴったり合った状態
にある”と述べたこと(または、2つの構成要素は“基
板を介して重なり合っている”、のような類似した述べ
方)でここで意味することは、サブストレートの前面を
おおって前部構成要素で占められる範囲が、サブストレ
ートを通ってその裏面に投影されて、前記前面の範囲の
外形を前記裏面に形成する場合、前記外形の範囲は、後
部構成要素で前記裏面に占められる実際の範囲と完全に
または部分的にオーバーラップする。平行で平坦であり
かつサブストレートの一定の厚さだけ互いに間隔を置か
れた前面及び裏面を横方向に持つ基板15で例示された
サブストレートの場合には、(前面の範囲の上述の外形
を形成するために)前面の範囲内のいずれかの場所から
とられる投影方向は、前記横方向と正確に一致する方向
である。しかし、他の場合(例えば、サブストレートの
前面及び裏面が平らだが平行でない(または一方もしく
は両方が平らでない)場合)には、上述の外形を形成す
るための、上述の前面の範囲内のいずれかの場所からサ
ブストレートの裏面への投影は、その場所と前記外形の
対応する場所の間で、これらの2つの場所間の間隔によ
って測定された場合のサブストレートの最小厚を生じ
る、サブストレートの貫通方向にもたらされる。
【0032】中央帯状体26a及び26bは、基板15
の厚さを介して完全に重なり合った状態にあるため、電
磁的に言えば、互いにブロードザイド結合されている。
さらに、各中央帯状体は、基板上にこれらの帯状体より
下に配置された両方の中央接地平面領域とも電磁的に結
合される。すなわち、前部中央帯状体26aは、準−同
平面導波路効果により、基板15の誘電材料を介して後
部中央領域50bに結合され、同様に、部分的にその材
料を介しかつ部分的に同平面導波路効果により、前部中
央領域50aに結合されている。後部中央帯状体26b
は、同様に、前部中央領域50a及び後部中央領域50
bの両方に結合されている。
【0033】もし望むなら、基板15の前部及び後部表
面20a、20bは、図示の左側及び右側接地平面領域
51及び52間の前部及び後部表面の範囲75a、75
b上に伸びる長方形のバーの形の金属区域(図示しな
い)でその上に与えられる追加の接地平面領域を持つこ
とができ、前記バーは図示の領域と一体的に連結され、
前記領域より下にある中央帯状体26a、26bから間
隙によって間隔を置かれる。前記追加の接地平面領域が
もしあれば、帯状体26a、26bと接地間の結合を増
大させるが、同時に、帯状体自身間の結合の減少を生じ
る可能性がある。
【0034】次に、平らな導電体25a、25bのリー
ドに話をそらせて、まず左側リード27a、28bに注
目すると、これらのリードは、基板15において、帯状
体26a、26bとリードの帯状端部36a、37bと
の連結部から外方へ互いに異なるそれぞれの進路を進
む。その結果、これらの帯状端部の外方で、リード27
aと、このリードの片側に関連するライン境界間隙57
a、66aは、リード28と、このリードの片側に関連
する境界間隙72b、59bとに基板15を介してオー
バーラップせず、その後、しばらくの間互いにもっとそ
れて、決してオーバーラップ関係にならないようにな
る。しかし、左側リード27a及び28bの各進路の前
記相違は、各リードを、その長さのほとんどにわたっ
て、基板の厚さを介して基板の両面の接地平面領域の範
囲と完全に重なり合う状態にさせる。すなわち、図4、
5及び6で示されるように、基板の前部にある左側リー
ド27aは、その端部29aの所のわずかな部分と、中
央帯状体26aとの連結部36aの付近の短い部分14
0aとを除く全長が、基板を介して、リード用の基板1
5の後部にある接地平面50bの範囲とオーバーラップ
している。同様に、基板15の後部の左側リード28b
は、その端部49aの所のわずかな部分と、中央帯状体
26bとの連結部37bの付近の短い部分141bとを
除いて、左側前部平面領域51aの範囲と完全に重なり
合う状態になっている。
【0035】したがって、基板のそれぞれ前面及び裏面
にある(帯状導電体25、25bの)左側リード部分2
7a及び28bは各々、その長さのほとんどにわたっ
て、基板の厚さを介して基板の反対側の接地平面領域と
重なり合う状態になり、そのため、マイクロストリップ
伝送ラインに存在するものに近いブロードサイド結合を
その領域と共に持つ。しかし、リードの末端部分140
a及び141bは、基板の厚さを介していずれかの接地
平面領域のいずれかの範囲とオーバーラップしている。
そのようにする必要があるのは、前記オーバーラップを
生じさせるための唯一の方法が、リード部分140aの
場合には、連結部37bで後部中央帯状体26bに連結
するように修正された後部中央接地平面領域50bの頭
部60b(図3)を備えることであり、リード部分14
1bの場合には、連結部36aで前部中央帯状体26a
に連結するように修正された左側前部接地平面領域51
a(図2)を持つことであるためであるが、前記連結は
いずれも、それに連結される中央帯状体を接地して、カ
プラー装置10を不動作にする。
【0036】上述のリード部分140a及び141bを
基板15の両面の接地平面領域とブロードサイド結合さ
せることができないことは、部分140aの場合には、
リード27aと左側接地平面領域51a間の切迫部67
aを基板15の前面(図2、4、6)の間隙66aに提
供することにより、また部分141bの場合には、リー
ド28bと後部中央接地平面50bの頭部60bとの間
の切迫部61bを基板15の裏面の間隙59b(図3、
4、6)に提供することにより、補償される。これらの
切迫部の間隙67a及び61aの幅が狭いため、左側前
部リード27aは、その末端部分140aに至るまで、
同平面導波路結合により基板15のそのリードと同じ側
の前部左側接地平面領域51aと結合された状態とな
り、また、左側後部リード28bは、その末端部分に至
るまで、同平面導波路結合により後部中央接地平面領域
50bと結合された状態となる。
【0037】平らな導電体25a及び25bの左側リー
ド部分27a及び28bに関して上記に述べられた事
は、帯状導電体の右側リード部分28a及び27bに必
要な変更を加えて同様に適用する。すなわち、それらの
右側リード部分は、対応する帯状体26a及び26bと
の連結部の近くでは基板の厚さを介してオーバーラップ
しなくなり、そのようにオーバーラップがしなくなるこ
とによって、その後前記連結部から離れて進むようにな
る異なる進路を伴う。さらに、右側前部リード28a
は、その長さのほとんどにわたって、基板の後部にある
接地平面領域51bの範囲と基板15の厚さを介して重
なり合う状態にあり、また、右側後部リード27bは、
その長さのほとんどにわたって、前部中央接地平面領域
50aの範囲と基板の厚さを介して重なり合う状態にあ
る。したがって、右側リード28a及び27bは、各々
の長さのほとんどにわたって、そのリードから基板の両
面の接地平面領域とブロードサイド結合される。
【0038】しかし、これらのリード28a及び27b
は、中央帯状体26a及び26bとの連結部の近くに末
端部分141a及び140bを有し(図4、5、7)、
そして末端部分141a及び140bは、(a)それぞ
れ前部中央接地平面領域50a及び後部接地平年領域5
1bから狭い切迫間隙61a及び67bで分離されてい
ると共に、(b)それぞれ前記リード部分141a及び
140bと同じ基板の15の面にある接地平面領域50
a及び51bに同平面導波路結合によってそれぞれ結合
されている。
【0039】メッキされた貫通穴80〜89及び90〜
98(及び図面により示されている他の貫通穴)は、接
地平面領域を流れる高周波電流の帰還路を短絡するとい
う有効な電気的作用を実行する。例えば、中央接地平面
領域50の上端55の真下に一列に(図2)広がってい
る穴(そしてこれらの穴は穴87〜89及び97を含
む)は、それらの領域と中央帯状体26a、26bとの
場結合によってそれらの上端の近くに発生する高周波電
流を、前部領域50aと後部領域50b間のそれらの端
の近くに流させる。この時、それらの領域の端の間に前
記電流をもたらすために、母板110上の補助接地平面
113まで下がって回り道をする必要がない。
【0040】与えられた例から、基板15のメッキされ
た貫通穴は、支持板110の上部の補助接地平面113
〜117へのそれらの領域のいずれかの接続とは無関係
に、基板上の接地平面領域を電気的に相互接続すること
が明らかである。基板自身の貫通穴による基板15上の
接地平面領域の前記相互接続は、(基板15上の前記領
域が支持板110上の接地平面領域を介してのみ相互接
続することができる場合に、それらの進路が持つ長さと
比較されるものとして)それらの領域の高周波電流の帰
還進路をかなり短絡し、それにより、カプラー装置の損
失を減らし、さもなければカプラー装置の効率を促進す
るのに役立つ。
【0041】上記の説明から、カプラー装置10は、各
々が信号導電体手段と接地導電体を含む一対の2−導電
体伝送ラインからなり、2つのラインの各信号導電体手
段は、装置10のサブストレート手段15の両面上の平
らな導電体25a及び25bで与えられ、また、2つの
ラインの接地導電体手段は接地平面領域で与えられ、前
記2つの伝送ラインは、互いに電磁結合されて前記ライ
ンの一方から他方へのマイクロ波エネルギーの転送を生
じる部分を有するものであることがわかる。上述の平ら
な導電体があるのと同一の、装置のカプラーサブストレ
ートすなわち本体の表面上に接地平面領域を備えること
という、カプラー装置における規定は、それの望ましい
機能を実現するためにカプラーに含まれる必要がある材
料を保護し、さらに、カプラー装置の製造の容易さ及び
安価なことを促進する特徴になる。
【0042】カプラー装置10のさらにいくつかの特徴
を説明するために、基板15上の種々のリードの全長
は、対応する中央帯状体との連結部から、リードが基板
の下縁で終端するポートまで伸びていることが、図4及
び図5から注目される。左側前部及び後部リード27a
及び28bは長さが等しくなく、同様に、右側前部及び
後部リード28a及び27bは長さが等しくない。前記
不等性は、いずれのリードも、その範囲の少なくともほ
とんどにわたって他のリードとの基板を介するオーバー
ラップすることなく、前記連結部から前記ポートまで伸
ばすことができるリードの進路のレイアウトを容易にす
る。
【0043】平らな導電体25a及び25bは同じ全長
を有する。これらの長さは、導電体25aに対してはポ
ート29a及び49a間でこれらのポートを含んで測定
され、導電体25bに対しては、ポート29b及び49
b間でこれらのポートを含んで測定される。ハイブリッ
ドカプラーでは、互いに結合された2つの導電体は、も
しほかに何もなければカプラーの設計作業を簡単にする
ために、前記の等しい全長を有することが好適で(必須
ではないが)望ましい。
【0044】しかし、導電体25a及び25bは、全長
が等しいと共に、互いに関して左側リードの長さと互い
に関して右側リードの長さが等しくない、という望まし
い特徴の両方を達成するために、各導電体25a及び2
6bにおいて、その中の左側及び右側リードは、これら
の導電体を備えたカプラー装置10の場合のように、そ
れぞれ互いに等しくない長さを有する。もちろん、前記
不等性は、基板15上の中央帯状体26の長手方向の中
心が、導電体25a及び26bのポートからポートまで
の全長の各中心点145a、145bと一致しないとい
う特徴に導く。その代わり、帯状体中心32は、平らな
導電体の各々に含まれる2つのリードの内の長い方のリ
ード28にその位置を有する前記中心点からオフセット
される。前記導電体の全長の中心点145ではない所に
結合導電体の前記ブロードサイド結合された部分26を
持つことは、カプラーの動作に重大な悪影響を与えない
非対称になることがわかった。
【0045】カプラー基板上のリードが上述のように等
しくないということは、例えば、リード及び接地平面領
域の基板へのレイアウト設計のより大きな自由度を可能
にするという点で都合が良いことがある。しかし、説明
したリード不等性のどれかが存在するということを大ま
かに考慮に入れた本発明では必要とされない。
【0046】次に、中央帯状体26a及び26bをさら
に詳細に考察すると、帯状体26aの末端部分36a及
び37aは、帯状体の長手方向の中心から離れて向いて
いる頂角を有する合同の二等辺三角形の形状(図2、
6、7)を有する。また、帯状体26bの末端部分36
b及び37bは、帯状体26bの中心から離れて向いて
いる頂角を有すると共に、互いに、かつ部分36a、3
7aで形成される三角形と合同の二等辺三角形の形状
(図3)を有する。帯状体26bの三角形部分37b及
び36bは、フロントツーバック横方向の基板を介し
て、それぞれ、帯状体26aの三角形部分36a及び3
7aのすぐ後ろにあり、そのため、それらの三角形のう
ちのいずれかの三角形内の点で、他の三角形の対応する
点と基板を介してオーバーラップしない点はない。した
がって、これらの三角形部分は、中央帯状体26a、2
6bを介して導電体25a、26aの互いのブロードサ
イド結合に加わる。三角形部分36a、37b、37
a、36b内のこのような完全なオーバーラップは、帯
状体26a、26bの中心から離れた方向のそれらの部
分の外方へは生じない。
【0047】図6を参照すると、基板の前部表面におい
て、リード27aは、帯状体末端部分36aで限定され
る三角形の下辺との連結部150aを有し、前記連結部
の位置は点線で示されている。基板の前部表面の導電体
25と基板の後部表面のそれの反対側の金属部分とで与
えられる伝送ラインに関して、リード27aは帯状体2
6aまで連続的に伸びているが、領域50bのリード2
7aの反対側の部分で与えられる接地導電体は、基板の
後部表面における全距離を帯状体26bまで伸ばさな
い。それは、リード28bに接する間隙61bが、接地
平面領域のその部分を、帯状体26bから、かつリード
27aの末端部分140aと基板を介して対向して分離
すると共に、部分140aの導電体25aに沿った長さ
を決定し、その長さは間隙61bの幅に等しいためであ
る。導電体25aのマイクロストリップ結合は、定義に
より、基板15の両面にある接地された金属部分に対す
るものなので、技術的に言うと、中央帯状体26aから
離れた間隙61bの端で終了する。前記終了にかかわら
ず、導電体25aと基板の後部表面20a上の金属部分
とで与えられる伝送ラインは、該ラインが間隙61bに
到達した時、リード末端部分140aからの電界ライン
が中央帯状体26aで終端するようにその間隙をブリッ
ジすることができるので、帯状体26aの方へ“オープ
ン”に見えない。そして、その帯状体は、接地されずに
中央帯状体26aとブロードサイド結合されて、2つの
帯状体により、信号導電体25aを含む伝送ラインのリ
ード27aを越える連続を提供する。しかし、帯状体2
6bと、リード27aの反対側の接地平面領域50aの
一部との間にある間隙61bの存在は、前記伝送ライン
に、もし補償されなければ、ラインのインピーダンスに
異常を生じる電気的及び機械的不連続を持ち込む。
【0048】同様の不連続が、基板上の他のリードと、
それらのリードから基板の他面上の接地平面領域のそれ
らと対向する一部とで与えられる伝送ライン間にも存在
する。詳細には、基板の後部表面のリード28bは、帯
状体26bの末端部分(図3)で定義される三角形の上
辺との連結部151b(図6)を有するが、基板の前部
表面上のリード27bに対向する接地平面領域の一部
は、帯状体28bの末端部分141bと対向すると共
に、一部141bのリード28bに沿った長さを決定す
る間隙67aだけ、帯状体26aの末端部分36aで定
義される三角形の上辺から分離されている。なぜなら、
前記長さが間隙67aの幅に等しいからである。さら
に、基板15の右側において、リード28a(図7)
は、帯状体末端部分37aで定義される三角形の上辺と
の連結部151aを有するが、基板がリード28aと反
対になっている領域51bの一部は、帯状体26bの末
端部分37b(図3)で定義される三角形の上辺から間
隙67bにより分離されている。さらにまた、リード2
7bは、帯状体末端部分37bで定義される三角形の下
辺との連結部150b(図7)を有するが、たとえ基板
がリード27bと対向しているといっても、領域50a
の一部は、帯状体末端部分37aで定義される三角形の
下辺から間隙61aにより分離されている。
【0049】したがって、リード27及び28と、基板
を介してこれらと対向する接地平面領域で与えられるラ
インは、今説明した前記ラインの不連続を有する。しか
し、この不連続は、全てのラインに対して同一だが今考
察されているリード27aを含むラインで代表される方
法で補償される。
【0050】図4及び図5を参照し、部分44aとして
示されているリード27aの一部を考察すると、基板の
下縁22から空隙77bの上部間まで達する小間隔に対
して、前部リード27aは、基板を介してそれと対向す
る接地平面領域を欠いているが、前記欠如は、もし望む
なら、図4の図示で示唆されるような非常に狭い幅ま
で、リード27aのいずれかの側との間隙57a、66
aをその間隔にわたって狭くするという手段を用いて補
償することができる。しかし、伝送ラインの異常なイン
ピーダンスを避ける目的で前記手段に訴えることは不要
であり、しかも、間隙57a、66aを前記のように狭
くすると、リード27aとコネクタ帯状体121(図
2)間になされる半田接続の接地を防ぐことが困難にな
ることがわかった。よって、前記手段を用いず、間隙5
7a、66aがカプラー基板の最下部22で全幅を有す
るようにすることが好適であることがわかった。
【0051】前記手段がとられようがとられまいが、リ
ード27aに接する間隙57a及び66aは、リード2
7aが、ポート29aの所のそのリードの端部から中央
帯状体26aとそのリードの連結部150aまで進むに
つれて、リード27aの全長のより大きな範囲にわたっ
てそれらの全幅を有する。リード27a自身のその範囲
にわたる存在と、誘電体基板15と、リード27aと同
じ平面にある領域51a及び50aと、間隙66a、5
7aは、互いに図8に示される構造を提供し、この構造
は、リードが基板の両面にある接地平面領域の一部と基
板を介してほとんどオーバーラップする場合に、リード
伝いにマイクロ波を伝送するための両面化された同平面
波結合に要する構成要素を備えている。しかし、前記構
成要素がこのような結合を作り出すのに十分なものか否
かは、基板材料の誘電率、(基板の反対側の接地平面領
域50bからのリードの距離を決定する)基板厚に対す
るリードの幅と、ここで重要なパラメータとして、間隙
66a及び57aの幅対その距離を決定する基板厚の比
とを含む多数の要因の影響によって決まる。前記厚さに
対する間隙の幅の増加は、マイクロ波伝送用の有効な同
平面導波路の創作を抑制する傾向があり、逆の言い方
が、前記厚さに対する前記間隙の幅の減少に当てはま
る。経験則として、リード27aのそのより大きな範囲
にわたるマイクロ波伝送が、少なくとも主に、同平面導
波路結合と比較されるものとしてマイクロストリップ導
波路結合によるものであることを保証するために、間隙
66a及び57aの幅は、他の要因が斟酌される場合に
その結果を生じるように基板15の厚さより十分大きく
すべきである。上述のように、間隙66a及び57a
は、それらの範囲の少なくともほとんどにわたって、基
板厚の2倍の幅を有し、その比は、基板15の場合に
は、今説明したように、リードの前記範囲にわたるマイ
クロ波の伝送を、実質的に完全にリードのマイクロスト
リップ導波路結合によって行なわせる。
【0052】図8は、リード27a(及び全ての他のリ
ード)のより大きな範囲にわたるカプラー装置10の動
作特性を示す。詳細には、このリードのより大きな範囲
に渡るマイクロ波の伝送は、領域50a及び51aとリ
ード27aとの結合と異なるものとして、実質的に完全
に、基板の反対側の接地平面領域部分とリード27aと
のマイクロストリップ導波路結合によって行なわれる。
すなわち、同平面モードにあるマイクロ波電磁場は、E
C で示される1つだけの同平面電界ラインにより各領域
50、51aとリード27aとのその中に示される結合
によって図8に表わされるように非常に微弱なものであ
る。比較すれば、リード27aのより大きな範囲にわた
って、リード伝いのマイクロ波の伝送は、実質的に完全
に、接地平面領域50bとリードのマイクロストリップ
導波路結合により行なわれ、前記の有効なマイクロスト
リップ伝送は、EM で示されるマイクロストリップ電界
ラインの図示の高密度により、図8に表わされている。
同平面導波路結合によるリードのその範囲にわたる前記
伝送は、その導波路結合が完全にマイクロストリップで
あるそのラインを設計する際になされる仮定によりリー
ド27aを含む伝送ラインのために計算される50オー
ムインピーダンスが、そのラインのために測定されたイ
ンピーダンス値から5%以下だけはずれている計算数字
になる事からから知られているマイクロストリップ導波
路結合による前記伝送と比較した場合無視できる。
【0053】主に、面領域50bとの基板15を介する
そのリードのマイクロストリップ導波路結合によってリ
ード27a伝いにマイクロ波を伝送することのいくつか
の利点は、次の通りである。第1に、リード27a(及
び他のリード)の幅は、例えば、同平面導波路結合が用
いられた場合より10倍小さく作ることができる。第2
に、基板15は、伝送が同平面であるべきであった場合
に必要とされるより非常に小さい厚さにすることができ
る。第3に、結合が同平面であった場合ほどエッチング
公差について注意する必要がない。
【0054】さらに(及び、ブロードサイド結合された
パッドが各々、縦方向の側で同平面接地平面領域と結合
されなければならないワング式カプラーと異なるものと
して)、前記マイクロストリップ結合は、(それらの下
側でのそれらのストリップとそれらの下の接地平面領域
50との上述の結合に加えて)それらの上側でのストリ
ップ26とそれらの上の接地平面領域との導波路結合の
必要性を避け、導波路結合の除去を可能にし、それらの
上側出のストリップ26の前記結合の図示のような除去
は、基板15の高さを減少させ、それによりコスト節約
をもたらす。
【0055】前に述べたように、間隙61bによりリー
ド27aを含む伝送ラインに生じる不連続は、もしその
ままにすると、ラインインピーダンスに異常を生じる。
この不連続で生じ得る問題は、基板15において、実質
的に完全に、リードのより大きな範囲にわたるマイクロ
ストリップ導波路結合による伝送から、帯状体26aと
のその連結部150aの近くのリード27aのより小さ
い範囲にわたって生じるマイクロ波伝送へ変化する、リ
ード27aの全長伝いのマイクロ波伝送のモードを持つ
ことによって克服される。また、その伝送のかなりの部
分は、同平面導波路結合により影響を受ける。リード2
7a伝いの伝送の一方のモードから他方のモードへの前
記変化は、図9に示され、前に説明したように、間隙6
6aの幅を、図8に示されるその幅から切迫部67aの
幅に狭くすることによって実行され、その幅は、基板1
5の厚さより値が小さくなる。このように間隙66aの
幅を狭くすると、リード27aは、接地平面領域よりむ
しろ、基板を介してそれと対向してその連結部の近くに
間隙61bを有する、リード27aで生じるマイクロス
トリップ導波路結合の不連続により連結部150aの近
くのマイクロストリップ導波路結合の有効性の損失を部
分的にまたは完全に補償する程度に、リードの長さに沿
ってマイクロ波を伝送するのに有効な同平面導波路結合
を、そのより小さい範囲にわたり、接地平面領域51a
に対して持つことになる。説明した変化の発生は、図9
において、図8と比較される場合の同平面電界ラインE
C の数の増加と、図8と比較される場合のマイクロスト
リップ電界ラインEM の数の減少によって表わされる。
【0056】基板15上のリードの片側の間隙の幅を説
明した前記間隙の切迫部まで狭くすることに関して興味
ある点は、前記のように幅を狭くするのが2つの点で有
効なことである。すなわち、例えば、間隙66aの幅を
切迫部67aまで狭くすることは、リード27a伝いの
マイクロ波の伝送のための同平面導波路結合を提供し、
それにより、マイクロ波導波路結合によるリード27a
伝いのマイクロ波の伝送において間隙61aで生じる不
連続を補償する。しかし、同時に、間隙66aの存在
は、リード28b伝いのマイクロ波のマイクロストリッ
プ結合による伝送の不連続を発生させるが、間隙66a
の幅を切迫部67aまで狭くすれば、リード28aを含
む伝送ラインにおけるその不連続のサイズが減少する。
【0057】上述した変化の一態様は、リード27伝い
のマイクロ波の伝送が、帯状体26aの方へのリード2
7a伝いの前進に従って、図9により示されるように、
実質的に完全にリード27aの下にある状態から少なく
とも部分的にリード27aの上にある状態へ変化する電
磁場によって援助されることである。メッキされた貫通
穴は、リード27aとの間のマイクロストリップ結合に
より接地平面領域50bにおいて始めに発生する高周波
電流を領域50bから領域51aに直接流させ、そこで
領域51aの上に形成される同平面電磁場を援助するこ
とにより、前記変化の手助けをする。
【0058】中央帯状体26aは、その下の接地平面領
域50aに結合されると共に、基板15の反対側の接地
平面領域50bにも、該接地平面領域50bが帯状体2
6aの平面にないけれどもその平面からほんのわずかだ
け位置が変わっている限りにおいては、最初は同平面結
合であり次に準−同平面結合と呼ばれるものになる各導
波路結合によって結合される。領域50a及び50bの
上端の真下で基板15を貫通するものとして図2に示さ
れるメッキされた貫通穴88及び他の穴は、これらの領
域の多数の金属結合を上端で互いに提供することによ
り、帯状体26aと接地平面領域50a及び50bの同
平面及び準−同平面導波路結合をより有効なものににす
るのに役立ち、その結果、これらの領域は、事実上、基
板15を介して全ての方向に広がる1つの厚い金属性銅
本体として帯状体26aより見られる。同じ穴は同様
に、それぞれ領域50b及び領域50aと帯状体26b
の同平面及び準−同平面導波路結合(図示しない)をよ
り有効なものにする。
【0059】述べられていることから、導電体25a伝
いのマイクロ波の伝送は、(a)結合で生じる電界が導
電体25aの内側すなわち後部表面で終わる、主にリー
ド27a伝いのマイクロストリップ結合による伝送か
ら、(b)同平面結合で生じる電界が導電体25aの外
側すなわち前部表面で終わる、中央帯状体26a伝いの
同平面導波路結合による伝送への変化を経験することが
明らかである。前記変化を生じにくいのは、高周波電流
が、金属本体(例えば導電体25a)の中よりむしろそ
の表面にのみ流れる傾向があるからである。しかし、メ
ッキされた貫通穴86は、次の通り簡単に説明する仕方
で前記変化の手助けをする。
【0060】間隙61bから離れたリード27a(図
6)に沿った場所で、高周波電流が、そのリードとその
領域のマイクロストリップ結合で生じた電界の作用によ
り導電体25aから接地平面領域50bに流れるように
生じたと仮定する。前記電流は、間隙61bの近くで、
導電体25aと、基板の後部表面20b上のそれと対向
する金属部分の間でその間隙の近くに存在する電界で与
えられる進路により、導電体25aに戻ろうとする際に
異常に高いインピーダンスに遭遇する。しかし、導電体
25aへの帰還流の代わりの進路として、前記電流は、
バックツーフロント方向に、領域50bから穴86を通
って領域50aの外表面へ流れ、その外表面で、領域5
0aと帯状体26aの同平面結合を可能にする手助けを
して維持する。前記電流はその同平面結合によって導電
体25aに戻される。メッキされた貫通穴86は、前記
高周波電流を平らな導電体25aの両面の位置の一方か
ら他方へ自由に通過させることにより、導電体25aと
接地両面領域の導波路結合を可能にして、説明したよう
に、マイクロストリップ結合から同平面結合に変化させ
る時の重要な役割を演じる。
【0061】メッキされた貫通穴96(図7)は、主に
リード27b伝いのマイクロストリップ結合による伝送
から導電体25bの帯状体26b伝いの同平面結合に寄
る伝送への、導電体25bを介するマイクロ波伝送の変
化の手助けをする際の穴86について今説明したことに
類似した作用を行なう。
【0062】穴84(図6)に関して、間隙67aから
位置を変えたリード28bに沿った場所で、高周波電流
が、そのリードと領域間のマイクロストリップ結合で生
じた電界により導電体25aのリード28bから接地平
面領域51aへ、リアツーフロント方向に流れるように
生じたと仮定する。前記電流は、接地平面領域50bの
外表面へフロントツーリア方向に穴84を通過すること
により導電体25bに戻り、それにより、前記接地平面
領域50bと導電体25aの中央帯状体26bの間の同
平面結合の形成を可能にする手助けをして維持する。前
記電流は前記同平面結合によって導電体25bに戻され
る。また、穴84を通る電流通過は、切迫部61b(図
3)の所のリード28bと接地平面領域50bの同平面
結合を可能にして維持する手助けをする。
【0063】穴94は、導電体25aの場合に、導電体
25aの帯状体26aの右側端部37aの所で接地平面
領域50aとの同平面導波路結合の形成を可能にして維
持する手助けをすることによって、主にリード28a
(図2)伝いのマイクロストリップ結合から帯状体26
a伝いの同平面導波路結合への、その導電体の結合の変
化を手助けするべく同じ仕方で行なう。また、穴94を
通る電流通過は、切迫部61aの所のリード28aと接
地平面領域50aの同平面結合を可能にして維持する手
助けをする。
【0064】穴86、94及び穴84、96の存在は、
補償されない程度までそれぞれ間隙61b、67b及び
間隙67a、61aにより導電体25a及び25bを含
む伝送ライン伝いにそれぞれ生じる上述のインピーダン
ス異常を補償する要因となる。
【0065】さらに重大事として、それぞれ、基板の左
側の前部及び後部リード27a及び28b間に長手方向
にかつ基板の右側の前部及び後部リード28a及び27
b間に長手方向に基板15上に配置された、メッキされ
た貫通穴82、83及び92、93は、基板の両面の接
地平面領域を互いに電気的に結合するばかりでなく、穴
の長手方向の両面にある伝送ラインの互いの付着結合を
防ぐのに役立つ穴である。
【0066】説明したカプラー組立品11は、特に、基
板上のリードと接地平面領域が全て基板15の下部に末
端を有するので、例えばコネクタ組立品12に関する外
部のマイクロ波回路網にカプラー組立品11を電気的に
接続するのが非常に容易であるという利点を有する。カ
プラー組立品11の数ある中の他の利点は、全ての前記
末端が基板15の1つの周縁上にあるので、組立品はコ
ンパクトにすることができると共に、例えばワング特許
の装置より安く製造することができる。
【0067】図1〜図3で表わされたカプラー装置の電
気的特性のいくつかのさらなる詳細は次の通りである。
説明した装置は、それへの入力パワーを2つの経路に分
割するものである。これは、その直通及び結合出力ポー
トが、カプラーの入力ポートに供給されたパワーから公
称3dBのパワーダウンになることを意味する。このカ
プラー装置は、その結合転送ポートに表われる高周波エ
ネルギーの位相がその直通ポートに供給される高周波エ
ネルギーの位相と公称90°の位相関係になるので、9
0°クォードラチャカプラーである。カプラー装置10
は、881MHz±12.5MHzの周波数を有するマ
イクロ波エネルギーと共に用いられるように設計され
る。
【0068】本発明は、例えば、制限なしに、以下の特
性からなる、上記に説明した実施例の変形を含む。カプ
ラー装置のカプラー基板は、都合の良いことに、誘電材
料からなる単一本体で与えられているが、前記材料から
なる複合本体で与えられても良い。さらに、帯状導電体
及び接地平面領域を支持する基板の両面として、基板の
誘電材料のそれらの間の一定の厚さだけ互いに間隔を置
かれた平行な平らな表面であることが都合が良いが、前
記表面が平らだが平行でないものや、表面のうちの一方
または両方が平らでないものも、本発明の範囲内にあ
る。さらにまた、帯状導電体及び接地平面領域は、その
上に堆積される金属被覆によるよりもむしろ前記表面上
の金属箔で与えられても良い。帯状導電体のリード部分
は、それの中央帯状体部分より幅が狭いものとして説明
されたが、前記中央帯状体部分より幅が狭くなっている
必要はない。上記は、本発明により保護される誘電カプ
ラー装置の特定の形態のほんの数例にすぎないものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カプラー組立品と、該カプラー組立品を搭載し
てそれとの接続を提供する支持組立品とからなる、本発
明による改善された方向性誘電カプラーの平面図であ
り、前記支持組立品は切り欠いた状態で示されている。
【図2】図1の装置の前部側の等角図である。
【図3】図1の装置の後部側の等角図である。
【図4】観察者が、カプラー組立品の方へ貫通してフロ
ントツーバック横方向に見るべきであった場合の、カプ
ラー組立品の前部及び後部側から見られる各正面図の重
ね合わせである概略正面図である。
【図5】図4と同様だが、カプラー装置の前部及び後部
側の癖胃要素がそれぞれ実線及び点線で示されている、
“透けて見える”正面図である。
【図6】図5の左側円内部分の拡大図である。
【図7】図5の右側円内部分の拡大図である。
【図8】組立品のカプラー基板が上部にあるその前部表
面と共に水平になるべきであった場合に見られる、図1
のカプラー組立品の一部の部分拡大断面図であり、前記
組立品の動作特性を概略的に表わしているが、一定の割
合で作られておらず、その表示は当然量的に正確なもの
としてとられていないものである。
【図9】組立品のカプラー基板が上部にあるその前部表
面と共に水平になるべきであった場合に見られる、図1
のカプラー組立品の一部の部分拡大断面図であり、前記
組立品の動作特性を概略的に表わしているが、一定の割
合で作られておらず、その表示は当然量的に正確なもの
としてとられていないものである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平横方向の次元の厚みと該厚みで分離
    された前部表面及び後部表面(20a,20b)を有
    し、かつそれぞれ長手方向に伸びた水平の下縁(22
    a,22b)を含むそれぞれの周囲を有する水平及び垂
    直に広がった誘電体カプラー基板(15)と、対応する
    表面の周囲にある、各導電体の両端(29,49)間で
    それぞれ前記前部表面及び前記後部表面上に伸びている
    前部及び後部の細長い金属製導電体(25a,25b)
    と、前記表面上の前記リードのそばのリード境界間隙
    (57,66,59,72)と前記帯状体の下にある帯
    状体境界間隙58とによって前記各表面上の導電体から
    間隔を置かれるように、それぞれ前記前部表面及び後部
    表面上に配置された金属製前部接地平面領域(50a,
    51a,52a)及び金属製後部接地平面領域(50
    b,51b,52b)とからなり、前記前部及び後部導
    電体は、それぞれ、前記基板の中央に位置し、前記基板
    を介して互いにブロードサイド結合された前部及び後部
    中央帯状体(26a,26b)からなり、また、それぞ
    れ前記前部及び後部導電体は、それぞれ前記前部帯状体
    及び後部帯状体の両端との連結部(150,151)を
    有すると共に、前記連結部から、それぞれ前記前部導電
    体及び後部導電体を支持する、前記表面の末端のうちの
    対応する末端まで伸びる2つの前部リード(27a,2
    8a)及び2つの後部リード(27b,28b)からな
    り、前記リードは、全長の少なくともほとんどにわたっ
    て、前記基板の両表面上の接地平面領域の一部とオーバ
    ーラップしているマイクロ波カプラー装置(10)であ
    って、それぞれ前記前部リード(27a,28a)及び
    後部リード(28b,28b)の末端(29a,49
    a)及び(29b,49b)が、全て、前記表面の下縁
    (22a,22b)の所にあると共に、各々、前記基板
    (15)の長さの長手方向に残りの末端から間隔を置か
    れていることを特徴とするマイクロ波カプラー装置(1
    0)。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロ波カプラー装置
    において、前記前部表面領域(50a,51a,52
    a)及び後部表面領域(50b,51b,52b)は、
    対応する表面(20a,20b)にそれぞれの末端を有
    し、該末端は、前記表面の前記下縁(22a,22b)
    の所にあり、対応する表面の長さにおいて、互いにかつ
    前記表面上のリードから間隔を置かれていることを特徴
    とするマイクロ波カプラー装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のマイクロ波カプ
    ラー装置において、各前部表面及び後部表面20上のリ
    ードのそばのリード境界間隙(57,66,59,7
    2)は、それらの末端(29,49)から始まって少な
    くともそれらの全長のほとんどを構成する前記リードの
    範囲にわたって、少なくとも主に、前記リードが前記基
    板を介してオーバーラップする前記接地平面領域の一部
    と前記リードとのマイクロストリップ導波路結合によっ
    て、前記範囲にわたってマイクロ波の伝送を提供するた
    めに、前記基板(15)の厚さより十分大きな幅を有す
    ることを特徴とするマイクロ波カプラー装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のマイクロ波カプラー装置
    において、前記リード境界間隙は、前記リードの前記範
    囲にわたって、前記基板の前記厚さの少なくとも約2倍
    の大きさの幅を有するマイクロ波カプラー装置。
  5. 【請求項5】 先行する請求項のいずれかに記載のマイ
    クロ波カプラー装置において、前記リードは、それらの
    全長において、それぞれ、前記リードの前記末端(2
    9,49)と、前記リードとそれらの対応する中央帯状
    体26との前記連結部(150,151)の近傍に、よ
    り大きな範囲とより小さな範囲を有し、各リード27,
    28に対して各々そばにあるリード境界間隙は、それぞ
    れ、前記基板(15)の前記厚さより幅が大きくなって
    いる範囲から小さくなっている範囲までの前記リードの
    前記より大きい範囲及びより小さい範囲にわたって変形
    していることを特徴とするマイクロ波カプラー装置。
  6. 【請求項6】 先行する請求項のいずれかに記載のマイ
    クロ波カプラー装置において、前記各中央帯状体26
    は、前記帯状体と同じ表面20上で前記帯状体の下にあ
    る前記領域50のうちの1つと前記基板の反対側の表面
    上で前記帯状体の下にある前記領域(50)のうちの1
    つの両方と結合された導波路であり、前記帯状体26
    は、前記帯状体の上にある接地平面領域との有効な導波
    路結合を持たないことを特徴とするマイクロ波カプラー
    装置。
  7. 【請求項7】 先行する請求項のいずれかに記載のマイ
    クロ波カプラー装置において、金属壁を有し、前記表面
    20の両面にある接地平面領域間を貫通する複数の貫通
    穴を含み、前記貫通穴は、前記導電体を前記接地平面領
    域から分離する間隙57,58,59,66,72のう
    ちの1つまたは1つ1つのそばに互いに間隔を置いた関
    係に配置されていることを特徴とするマイクロ波カプラ
    ー装置。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至7のいずれかに記載のマイ
    クロ波カプラー装置において、前部リード(27,2
    8)及び後部リード(27,28)の末端(29,4
    9)は、その上にカプラー基板15が搭載される水平絶
    縁支持板110の上面にあるコネクタ帯状体(120,
    121,122,123)と電気的に接続され、カプラ
    ー基板上の接地平面領域(50,51,52)の末端
    (53,62,70)は、支持板110の上面にある補
    助接地平面領域(113,114,115,116,1
    17)と、金属壁を有し、支持板110の下部表面にあ
    る主金属製接地平面領域(112)まで支持板110を
    貫通する貫通穴118とによって、電気的に接続されて
    いることを特徴とするマイクロ波カプラー装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のマイクロ波カプラー装置
    において、カプラー基板15の前部及び後部表面の下縁
    22にあるリード末端(29,49)は、前記リードか
    ら前記基板の反対側の表面上の接地平面領域にあると共
    に前記下縁から上方へ広がった空隙と、基板を介してオ
    ーバーラップしており、前記下縁から上方へ伸びてお
    り、前記空隙は、前記コネクタ120,121,12
    2,123を、前記基板上のいずれの接地平面領域とも
    接触することなく前記末端(29,49)付近の前記カ
    プラー基板15の下を通過させることを特徴とするマイ
    クロ波カプラー装置。
  10. 【請求項10】 水平横方向の次元の厚みと該厚みで分
    離された前部表面及び後部表面(20a,20b)を有
    し、かつそれぞれの周囲を有する水平及び垂直に広がっ
    た誘電体カプラー基板(15)と、対応する表面の周囲
    にある、各導電体の両端(29,49)間でそれぞれ前
    記前部表面及び前記後部表面上に伸びている前部及び後
    部の細長い金属製導電体(25a,25b)と、前記表
    面上の前記リードのそばのリード境界間隙(57,6
    6,59,72)と前記帯状体の下にある帯状体境界間
    隙58とによって前記各表面上の導電体から間隔を置か
    れるように、それぞれ前記前部表面及び後部表面上に配
    置された金属製前部接地平面領域(50a,51a,5
    2a)及び金属製後部接地平面領域(50b,51b,
    52b)とからなり、前記前部及び後部導電体は、それ
    ぞれ、前記基板の中央に位置し、前記基板を介して互い
    にブロードサイド結合された前部及び後部中央帯状体
    (26a,26b)からなり、また、それぞれ前記前部
    及び後部導電体は、それぞれ前記前部帯状体及び後部帯
    状体の両端との連結部(150,151)を有すると共
    に、前記連結部から、それぞれ前記前部導電体及び後部
    導電体を支持する、前記表面の末端のうちの対応する末
    端まで伸びる2つの前部リード(27a,28a)及び
    2つの後部リード(27b,28b)からなり、前記リ
    ードは、全長の少なくともほとんどにわたって、前記基
    板の両表面上の接地平面領域の一部とオーバーラップし
    ているマイクロ波カプラー装置(10)であって、各前
    部及び後部表面20上のリード(27,28)のそばの
    境界間隙(57,66,59,72)は、それらの末端
    (29,49)から始まってそれらの全長の少なくとも
    ほとんどを構成する前記リードの範囲にわたって、少な
    くとも主に、前記リードが前記基板を介してオーバーラ
    ップする前記接地平面領域と前記リードとのマイクロス
    トリップ導波路結合によって、前記範囲にわたるマイク
    ロ波の伝送を提供するために、前記基板(15)の厚さ
    より十分に大きな幅を有することを特徴とするマイクロ
    波カプラー装置。
JP7046882A 1994-03-07 1995-03-07 多層ハイブリッドカプラー Withdrawn JPH07273514A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US350600 1989-05-11
US20699694A 1994-03-07 1994-03-07
US08/350,600 US5486798A (en) 1994-03-07 1994-12-07 Multiplanar hybrid coupler
US206996 2000-05-24

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07273514A true JPH07273514A (ja) 1995-10-20

Family

ID=26901867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7046882A Withdrawn JPH07273514A (ja) 1994-03-07 1995-03-07 多層ハイブリッドカプラー

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5486798A (ja)
EP (1) EP0671776B1 (ja)
JP (1) JPH07273514A (ja)
DE (1) DE69510112T2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5561405A (en) * 1995-06-05 1996-10-01 Hughes Aircraft Company Vertical grounded coplanar waveguide H-bend interconnection apparatus
US5539362A (en) * 1995-06-30 1996-07-23 Harris Corporation Surface mounted directional coupler
US6624722B2 (en) 2001-09-12 2003-09-23 Radio Frequency Systems, Inc. Coplanar directional coupler for hybrid geometry
JP2003087002A (ja) * 2001-09-14 2003-03-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波スイッチ
US6686812B2 (en) 2002-05-22 2004-02-03 Honeywell International Inc. Miniature directional coupler
US6956449B2 (en) * 2003-01-27 2005-10-18 Andrew Corporation Quadrature hybrid low loss directional coupler
US6894582B2 (en) * 2003-02-07 2005-05-17 Harris Corporation Microwave device having a slotted coaxial cable-to-microstrip connection and related methods
US6903625B2 (en) * 2003-10-16 2005-06-07 Northrop Grumman Corporation Microstrip RF signal combiner
US7888185B2 (en) * 2006-08-17 2011-02-15 Micron Technology, Inc. Semiconductor device assemblies and systems including at least one conductive pathway extending around a side of at least one semiconductor device
US7839235B2 (en) 2007-05-24 2010-11-23 Huawei Technologies Co., Ltd. Feed network device, antenna feeder subsystem, and base station system
CA2983014A1 (en) 2015-04-17 2016-10-20 Bird Technologies Group, Inc. Radio frequency power sensor having a non-directional coupler
CN108232700B (zh) * 2016-12-19 2024-02-20 蒋仙保 防溢水耦合器
WO2018212270A1 (ja) * 2017-05-19 2018-11-22 株式会社村田製作所 方向性結合器および高周波モジュール
CN110780112B (zh) * 2019-10-25 2022-06-28 武汉滨湖电子有限责任公司 一种高平坦度功率检测装置
CN112952330B (zh) * 2021-02-02 2023-05-09 成都中微普业科技有限公司 一种非平面微带线结构

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2812501A (en) * 1954-03-04 1957-11-05 Sanders Associates Inc Transmission line
US4525689A (en) * 1983-12-05 1985-06-25 Ford Aerospace & Communications Corporation N×m stripline switch
JPS6313502A (ja) * 1986-07-04 1988-01-20 Yuniden Kk マイクロ波方向性結合器
US4967171A (en) * 1987-08-07 1990-10-30 Mitsubishi Danki Kabushiki Kaisha Microwave integrated circuit
US4882555A (en) * 1988-08-12 1989-11-21 Hughes Aircraft Company Plural plane waveguide coupler
US5032803A (en) * 1990-02-02 1991-07-16 American Telephone & Telegraph Company Directional stripline structure and manufacture

Also Published As

Publication number Publication date
US5486798A (en) 1996-01-23
DE69510112T2 (de) 2000-03-02
EP0671776A1 (en) 1995-09-13
EP0671776B1 (en) 1999-06-09
DE69510112D1 (de) 1999-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07273514A (ja) 多層ハイブリッドカプラー
US4494083A (en) Impedance matching stripline transition for microwave signals
US6239384B1 (en) Microelectric lead structures with plural conductors
US5402088A (en) Apparatus for the interconnection of radio frequency (RF) monolithic microwave integrated circuits
JP3299266B2 (ja) 可撓性の細片線導体を備えた装置及び同装置の製造方法
JPH06243729A (ja) 平面状フレックス回路
JP2001044716A (ja) ストリップライン給電装置
GB2210510A (en) Microwave balun
US20090279274A1 (en) Circuit boards
US5662816A (en) Signal isolating microwave splitters/combiners
JPS59100602A (ja) 無線周波ハイブリッド結合回路
JP3635873B2 (ja) ストリップライン給電装置
JP3170030B2 (ja) 高周波用電子部品の信号線路
JPH0653703A (ja) ストリップラインの接続構造
JPH10209720A (ja) 多層実装mmic回路
JPH10327004A (ja) 同軸コネクタを有する回路モジュール
JPH08139503A (ja) 高周波半導体装置用基板
JPH08250911A (ja) 高周波気密モジュール
JP2678506B2 (ja) 多層ストリップ線路
JPH11186458A (ja) 高周波用伝送線路の接続構造および配線基板
KR960010010B1 (ko) 레인지 커플러
JPH09135117A (ja) スパイラルアンテナ
JPH05199019A (ja) 高周波回路パッケージ
JP3504453B2 (ja) 電力分配合成器
JP2004281120A (ja) 同軸コネクタと多相基板との接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020507