JPH07273423A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造方法

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JPH07273423A
JPH07273423A JP6161794A JP6161794A JPH07273423A JP H07273423 A JPH07273423 A JP H07273423A JP 6161794 A JP6161794 A JP 6161794A JP 6161794 A JP6161794 A JP 6161794A JP H07273423 A JPH07273423 A JP H07273423A
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JP
Japan
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convex portion
wiring board
plate
printed wiring
concave portion
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JP6161794A
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English (en)
Inventor
Fumiji Nagaya
不三二 長屋
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/02Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
    • H05K3/022Processes for manufacturing precursors of printed circuits, i.e. copper-clad substrates

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プリント配線板の表面に形成される凸部又は凹
部の高さにばらつきがなく、その設定及び制御が容易
で、凸部又は凹部を別途加工工程を必要とすることなく
低コストにて形成し、更には凸部を形成したときの配線
板との密着強度が高く、凹部を形成する際に加工面が粗
くなることをなくす。 【構成】片方の鏡面板3に凹部4が形成された1組の鏡
面板3の間に、2枚の銅箔2がそれぞれ重ね合わされた
プリプレグ1を配置して、加熱プレスによって積層板を
形成した後、銅箔2への導体回路の形成を行うようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント配線板の製造方
法に係り、詳しくは、表面に凸部あるいは凹部を有する
プリント配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にプリント配線板においては、種々
の態様に応じてその配線板の表面に凸部あるいは凹部を
設けることがある。例えば、ICメモリカードに用いら
れる配線板において、コネクタと接続するために形成さ
れる複数の端子部のプリント配線板の厚さを他の部分よ
りも厚くする例が挙げられる。すなわち、凸部表面に端
子部を形成することにより、端子部がICカードのパッ
ケージ部材の表面と面一になって、コネクタとの接続性
が良好となる。このような端子部を設けるには絶縁基板
上に形成される導体層の端子部となる部分の導体層を、
厚付けめっきによって周辺の導体層よりも厚くする方法
がある。厚付けめっきには端子部となる部分に開口部が
形成されたマスク材が用いられ、例えば、約0.1mm
程度の厚付けがなされる。
【0003】又、別の例として、ICチップの搭載部を
有する多層プリント配線板において、最外層となる基板
の搭載部と対応する部分に形成された開口部の周囲に凸
部を設けることが挙げられる。この凸部は配線板に搭載
されたICチップを封止する際に用いられるポッティン
グ樹脂の流れ止めをする役割を有している。凸部を設け
るには、プリント配線板の開口部の周囲に接着剤を介し
て流れ止め部材を接着して高さ0.1mm〜1.0mm
の凸部を形成する。又、開口部の周囲にエポキシ樹脂等
の樹脂を印刷法により塗布して前記と同様の高さの凸部
を形成する方法がある。
【0004】更に別の例として、ICチップの搭載部を
有する多層プリント配線板において、その搭載部底面に
凹部を設けることが挙げられる。この凹部は配線板に形
成される搭載部の深さを確保して、ICチップを配線板
にできるだけ埋め込んだ状態で搭載するために設けられ
る。凹部を設けるには、ドリルを用いた座ぐり加工によ
り、深さ(高さ)0.2〜0.3mmの凹部を形成す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した厚
付けめっきにより端子部を凸状に形成する方法では、厚
付けめっきに時間がかかるとともに、形成された端子部
の高さにばらつきがあるという問題点がある。又、マス
ク材を用いて厚付けめっきを行う際に、めっきの一部が
マスク材の開口部の周縁を覆うオーバーハングが発生し
て、めっき後のマスク材の剥離が困難となり、作業性が
悪いという問題点もある。
【0006】又、配線板上に接着剤を介して流れ止め部
材を接着して凸部を形成する方法では、新たな部材を必
要とするため部品点数が増してコスト高となるという問
題点がある。又、凸部の高さを例えば、0.1mm単位
等で設定する場合、流れ止め部材の厚さと接着剤の厚さ
とを考慮しなければならないため、その設定が困難であ
るという問題点がある。更に、プリント配線板の表面に
接着剤を塗布しているため、接着剤と配線板との間の密
着性が低く剥がれ易い、すなわち接合信頼性が低いとい
う問題点がある。又、樹脂を印刷法により塗布して凸部
を形成する方法では、マスク材の厚さにより凸部の高さ
が決定されるので、その凸部を所望の高さに制御するの
が困難であるという問題点がある。
【0007】更には、ICチップの搭載部に凹部を形成
する方法では、凹部を形成する際に、配線板を載置する
テーブルを基準にして座ぐり加工する場合、配線板の板
厚のばらつきに対応して深さを制御するのが困難である
という問題点がある。又、配線板の表面を基準として深
さを設定して座ぐり加工する場合、深さ寸法が小さいの
で前記と同様に深さを制御するのが困難である。又、ド
リルを用いた機械的な座ぐり加工であるため、凹部の加
工面が粗くなるという問題点がある。
【0008】上記した凸部あるいは凹部を形成する方法
においては、プリント配線板の製造工程に加えてそれぞ
れ別途加工工程が必要となるため、製造コストが増加す
るとともに製造時間が長くなるという共通の問題点があ
る。
【0009】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、プリント配線板の表
面に形成される凸部又は凹部の高さにばらつきがなく、
その設定及び制御が容易で、凸部又は凹部を別途加工工
程を必要とすることなく低コストにて形成することがで
き、更には凸部を形成したときの配線板との密着強度が
高く、凹部を形成する際に加工面が粗くなることのない
プリント配線板の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め請求項1に記載の発明は、熱硬化性樹脂を含浸した基
材の少なくとも片面に銅箔を重ね合わせ、1組の鏡面板
の間に配置して加熱プレスによって積層板を形成した
後、前記銅箔への導体回路の形成を行うプリント配線板
の製造方法において、前記鏡面板の押圧面側に凸部又は
凹部のいずれか一方を形成した。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記鏡面板に形
成された凸部又は凹部のいずれか一方に対応して、前記
基材に含浸される熱硬化性樹脂の量を増減するようにし
た。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、熱硬化性樹脂
を含浸した基材の少なくとも片面に銅箔が重ね合わさ
れ、押圧面側に凸部又は凹部のいずれか一方が形成され
た1組の鏡面板間に配置されて加熱プレスによって積層
板が形成される。このとき、鏡面板に形成された凸部又
は凹部のいずれか一方にフロー状態の熱硬化性樹脂が追
従して、積層板の表面に凹部又は凸部のいずれか一方が
転写される。その後、銅箔への導体回路の形成が行われ
てプリント配線板が製造される。
【0013】従って、凸部又は凹部のいずれか一方を所
定の高さに形成すれば、その高さと同じ寸法の凹部又は
凸部のいずれか一方が積層板の表面に形成される。この
結果、積層板に形成される凹部又は凸部の高さにばらつ
きがなく、その設定及び制御が容易となる。又、凹部又
は凸部が加熱プレスと同時に別途加工工程を必要とする
ことなく低コストにて形成される。更に、凸部を形成し
たときには配線板と一体であるため密着強度が高く、プ
レス加工であるため凹部を形成したときに加工面が粗く
なることがない。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、鏡面板に
形成された凸部又は凹部のいずれか一方に対応して、基
材に含浸される熱硬化性樹脂の量が増減される。従っ
て、積層板の形成と同時に凹部又は凸部のいずれか一方
を形成する際に、樹脂量の不足又は余剰が生じることが
ない。
【0015】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明をICメモリカードに用いら
れるプリント配線板の製造方法に具体化した実施例1を
図1〜図4に従って説明する。
【0016】ガラス・エポキシ樹脂製で厚さ0.1mm
の基材としてのプリプレグ(商品名:R−1766,松
下電工(株)製)1を3枚と、厚さ18μmの銅箔(商
品枚:3EC−HTE,三井金属鉱業(株)製)2とを
2枚準備する。プリプレグ1は樹脂量が通常の樹脂量
(50重量%)よりも多い60重量%で、銅箔2は18
0℃での伸び率が7%程度のものを使用する。1組の厚
さ1mmのステンレス製(JIS規格:SUS630
オーステナイト系ステンレス鋼)の鏡面板3を準備する
(図1)。
【0017】この鏡面板3の一方には図1,図4に示す
ように、プレス面に凹部4が形成されている。凹部4は
その内側面4aが鏡面板3の表面に向かって外向きのテ
ーパ状に形成されており、その内側面4aと表面との間
の角度θが135°の側面台形状となっている。又、凹
部4の底部の幅Wは5mmで、凹部4の深さ(高さ)H
が0.1mmとなっている。凹部4の形成は放電加工に
より溝部を形成した後、両側面にバイトを使用した切削
加工を行って内側面4aを形成することにより行われ
る。
【0018】そして、各プリプレグ1を重ね合わせ、そ
の外側に銅箔2をそれぞれ配置し、プリプレグ1、銅箔
2及び鏡面板3に治具ピンJを挿入して位置決めした状
態で、鏡面板3を用いた加熱プレスを行う。この加熱プ
レスにより絶縁層5の両面に銅箔2が張りつけられ、片
面に絶縁層5と一体の側面台形状の凸部6を有する厚さ
約0.3mmの積層板7が形成される(図2)。なお、
この積層板7を同時に複数形成する場合には、凹部4を
有する鏡面板3を積層板7の数よりも1枚多く用いて、
鏡面板3間に積層板7が挟持された状態で一度に加熱プ
レスしてもよい。加熱プレスはほぼ180℃に加熱した
状態で30Kgf/cm2 のプレス圧で2時間行った。
凸部6は凹部4の形状に合わせて銅箔2が伸び、フロー
状態となったプリプレグ1の樹脂が凹部4に充填される
ことにより形成される。このとき、プリプレグ1の樹脂
量は通常よりも多いので、凹部4を埋めるのに不足が生
じることがない。又、凸部6は前記した凹部4の幅W及
び高さHと同じ寸法に形成され、加熱プレスが終了した
後、その形状を損なうことなく鏡面板3から離型され
る。
【0019】次に、凸部6が形成された部分の積層板7
に穴明けを行った後、パネルめっきによりスルーホール
8、及び導体回路9を形成する。このとき、凸部6の上
面に導体回路9の一部を構成する複数の端子部10をス
ルーホール8と連続して形成する。そして、導体回路9
の所定の部分にソルダーレジスト11を塗布してプリン
ト配線板を得る(図3,図5)。
【0020】上記したように実施例1においては、鏡面
板3に凹部4を形成して加熱プレスによって積層板7の
形成と同時に凸部6を形成するようにした。従って、凹
部4を所定の高さHに形成すれば、その高さHと同じ寸
法の凸部6を積層板7の表面に形成することができる。
この結果、凸部6の高さにばらつきがなく、その設定及
び制御を容易に行うことができる。又、凸部6を加熱プ
レスと同時に別途加工工程を必要とすることなく低コス
トにて形成することができる。更に、凸部6はプリント
配線板を構成する絶縁層5と一体に形成されているの
で、密着強度が高くなり接合信頼性が向上する。
【0021】又、凹部4に対応して、プリプレグ1に含
浸される熱硬化性樹脂の量を通常よりも多くしたことに
より、積層板7を形成する際に凹部4に充填される樹脂
量の不足が生じることがない。
【0022】更には、凹部4の幅Wを5.0mmで、高
さH(深さ)を0.1mmとしたことにより、肉薄なプ
リプレグ1(0.1mm×3枚)を使用しても凹部4と
対応する形状を確実に転写することができる。又、上記
した凹部4の寸法と、銅箔2に伸び率が7%程度のもの
を用いたことにより、銅箔2を介して凸部6を形成する
際に、銅箔2の破壊を防止することができる。
【0023】又、凹部4をテーパ状に形成して内側面4
aと積層板7の表面との間の角度θを135°としたこ
とにより、凸部6の形状が凹部4に対応した側面台形状
となって、加熱プレス終了後に凸部6の形状を損なうこ
となく良好に鏡面板3から離型することができる。
【0024】(実施例2)次に、実施例2について説明
する。この実施例はICチップ(ベアチップ)を搭載す
る電子部品搭載用基板の製造方法に具体化したものであ
り、鏡面板3の構成が前記実施例1と異なる。
【0025】最初に、電子部品搭載用基板の構成につい
て簡単に説明する。図6,図7に示すように、電子部品
搭載用基板21は中央部に電子部品の搭載用凹部22を
有する基板23と、搭載用凹部22と対応する開口部2
4及び両面に導体回路25を有する中間基板26とを備
えている。又、開口部24よりも大きな開口面積の開口
部27を有する最外層となる基板28を備えている。そ
して、各基板23,26,28がプリプレグ等の接着層
29を介して積層された後、加圧接着されている。最外
層となる基板28の開口部27の周縁部には凸部30が
形成されている。
【0026】基板23,26,28が積層された基板に
は、めっき処理が施された複数のスルーホール31が形
成されている。基板23,28には各スルーホール31
に対応したランド32が形成されている。このスルーホ
ール31には図示しないリード・ピンが挿入されるよう
になっている。
【0027】次に、上記のように構成された電子部品搭
載用基板21の製造方法について説明する。最初に基板
23及び最外層となる基板28の製造方法について説明
する。
【0028】3枚のプリプレグ1に積層された1枚の銅
箔2を鏡面板34の凸部33が形成された側とは反対側
に配置して、鏡面板34,3を用いた加熱プレスによっ
て搭載用凹部22を有する基板(積層板)23を形成す
る(図8)。凸部33は切削加工により側面がテーパ状
となるような側面台形状に形成され、その寸法は下部の
幅Wが5.0mmで、高さHが0.2mmとなってい
る。又、プリプレグ1は樹脂量が通常の樹脂量(50重
量%)よりも少ない48重量%のものが使用される。
【0029】次に、プリプレグ1に積層された1枚の銅
箔2を鏡面板37の凹部36が形成された側に配置し
て、鏡面板37,3を用いた加熱プレスによって凸部3
0を有する最外層となる基板(積層板)28を形成する
(図9)。凹部36は内側面がテーパ状の側面台形状に
形成され、その寸法は底部の幅Wが1.0mmで、高さ
Hが0.3mmとなっている。
【0030】次に、電子部品搭載用基板21の製造方法
について説明する。基板23と最外層となる基板28と
の間にプリプレグPを介して、開口部24及び導体回路
25を有する中間基板26を配置した状態で、鏡面板3
7,3を用いた加熱プレスによって積層板を形成する。
この加熱プレスは鏡面板3と基板22の銅箔2とが対向
し、鏡面板37と最外層となる基板28の銅箔2とが対
向するようにして行われる。このとき、鏡面板37の凹
部36と、最外層となる基板28の凸部30とは治具ピ
ンJによって位置決めされているため、確実に係合す
る。
【0031】そして、得られた積層板に穴明けを行った
後、パネルめっきによりスルーホール31、及びランド
32を形成し、所定の部分にソルダーレジスト(図示せ
ず)を塗布して電子部品搭載用基板21を得る。このと
き、凸部30上の銅箔2は除去される。
【0032】そして、座ぐり加工によって開口部27が
形成された後、開口部24,27を通過して搭載用凹部
22にICチップ(二点鎖線にて図示)41が搭載さ
れ、ワイヤーボンディングにより導体回路25と電気的
に接続された後、ポッティング樹脂によって封止され
る。このとき、樹脂は凸部30によって堰き止められて
開口部27の周縁部へのはみ出しが防止される。
【0033】上記したように実施例2においては、基板
23と同時に搭載用凹部22を形成し、最外層となる基
板28と同時に凸部30を形成するようにしたことによ
り、実施例1と同様の効果を得ることができる。又、鏡
面板34の凸部33の表面が鏡面となっているので、加
熱プレスによって搭載用凹部22を形成したときに、そ
の搭載用凹部22の面が粗くなることはない。
【0034】又、電子部品搭載用基板21を製造する際
に鏡面板37と最外層となる基板28とを対向させて、
治具ピンJによって位置決めした状態で加熱プレスする
ようにしたことにより、凹部36と凸部30とが確実に
係合して、凸部30の損傷を防止することができる。
【0035】凸部33に対応して、プリプレグ1に含浸
される熱硬化性樹脂の量を通常よりも少なくしたことに
より、基板23を形成する際に樹脂量の余剰が生じるこ
とがない。
【0036】なお、本発明は以下のように具体化するこ
ともできる。 (1)上記各実施例では伸び率が7%程度の銅箔2を使
用したが、5%以下の伸び率を有する通常の銅箔を使用
してもよい。銅箔2の伸び率の範囲は5%〜10%であ
ることが、加熱プレスの際に銅箔2が鏡面板3に形成さ
れた凸部又は凹部に追従し易く、かつ破壊を防止できる
という点から好ましい。
【0037】(2)鏡面板3に形成される凸部又は凹部
の高さHは0.5mm以下であることが好ましい。0.
5mm以上にすると銅箔2の伸び率が大きくても凸部又
は凹部を形成する際に銅箔2が破壊されることがある。
なお、凸部又は凹部上の銅箔2を導体回路等として使用
せず除去する場合は、この限りでない。
【0038】(3)鏡面板3の凹部4が形成された部分
の厚さは、形成されていない部分の厚さの半分以上とな
るように設定させるのが好ましい。凹部が形成された部
分の厚さが半分以下となると、鏡面板の強度が劣化する
ことがある。又、鏡面板3の材質としてステンレス以外
の銅、アルミニウム、等の金属を使用してもよい。
【0039】(4)プリプレグ1の使用枚数や樹脂量を
任意に変更してもよい。又、プリプレグをガラス・ポリ
イミド製としてもよい。 (5)鏡面板3の表面と凹部4の内側面4aとの間の角
度θを任意に変更してもよい。この場合、角度θの範囲
を90°以上180°未満とするのが好ましい。90°
以下になると鏡面板3から積層板7を離型する際に凸部
6の形状が損なわれる。
【0040】(6)凹部4,36及び凸部33の形状を
側面台形状としたが、代わりに、角部が円弧状の略側面
台形状、側面半円形状、側面四角形状、側面三角形状等
に変更してもよい。
【0041】(7)実施例2において、基板23の製造
と、最外層となる基板28の製造とを離型材を用いて一
度に行うようにしてもよい。この場合、鏡面板34に対
向するプリプレグ1、銅箔2、離型材、プリプレグ1、
鏡面板37に対向する銅箔2の順に積層して加熱プレス
すればよい。このようにすれば、同時に2つの基板を製
造することができる。この場合に用いられる離型材とし
て金属板等からなる比較的剛性の高いものを使用するこ
とが好ましい。
【0042】なお、本発明における鏡面板を以下のよう
に定義する。鏡面板:加熱プレスにより積層板を形成す
る際に用いられるものであり、当て板、押し板、積層用
固定具、プレス熱板等の呼称を含むものとする。
【0043】上記実施例から把握できる請求項に記載し
た以外の技術思想について、以下にその効果とともに記
載する。 (1)請求項1又は2に記載の製造方法において、銅箔
の伸び率を5%〜10%とした。このようにすれば、加
熱プレスの際の銅箔の破壊を防止できる。
【0044】(2)請求項1又は2に記載の製造方法に
おいて、鏡面板表面と凸部の側面又は凹部の内側面のい
ずれか一方との間の角度を90°以上180°未満とし
た。このようにすれば、積層板に形成される凸部又は凹
部の形状を損なわずに鏡面板から離型することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、プリント配線板の表面に形成される凸部
又は凹部の高さにばらつきがなく、その設定及び制御が
容易で、凸部又は凹部を別途加工工程を必要とすること
なく低コストにて形成することができ、更には凸部を形
成したときの配線板との密着強度が高く、凹部を形成し
たときに加工面が粗くなることがなくなる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、上記効果
に加えて積層板の形成と同時に凸部又は凹部のいずれか
一方を形成する際に、樹脂量の不足又は余剰が生じるこ
とがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のプリント配線板の製造方法
において凸部を有する積層板を形成する状態を示す模式
図である。
【図2】凸部を有する積層板を示す模式図である。
【図3】スルーホール及び導体回路が形成されたプリン
ト配線板を示す模式図である。
【図4】鏡面板を示す部分模式図である。
【図5】プリント配線板を示す部分斜視図である。
【図6】実施例2におけるプリント配線板を用いた電子
部品搭載用基板を示す概略断面図である。
【図7】電子部品搭載用基板を示す概略平面図である。
【図8】凹部を有する積層板を形成する状態を示す模式
図である。
【図9】凸部を有する積層板を形成する状態を示す模式
図である。
【図10】電子部品搭載用基板を形成する状態を示す模
式図である。
【符号の説明】
1…プリプレグ、2…銅箔、3…鏡面板、4…凹部、7
…積層板、9…導体回路、23…積層板としての基板、
28…積層板としての最外層となる基板、33…凸部、
34,37…鏡面板、36…凹部、W…幅、H…高さ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂を含浸した基材の少なくと
    も片面に銅箔を重ね合わせ、1組の鏡面板の間に配置し
    て加熱プレスによって積層板を形成した後、前記銅箔へ
    の導体回路の形成を行うプリント配線板の製造方法にお
    いて、 前記鏡面板の押圧面側に、凸部又は凹部のいずれか一方
    を形成したプリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記鏡面板に形成された凸部又は凹部の
    いずれか一方に対応して、前記基材に含浸される熱硬化
    性樹脂の量を増減するようにした請求項1に記載のプリ
    ント配線板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012221539A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Dainippon Printing Co Ltd サスペンション用基板、サスペンション、素子付サスペンション、ハードディスクドライブおよびサスペンション用基板の製造方法
JP2012238357A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Dainippon Printing Co Ltd サスペンション用基板、サスペンション、素子付サスペンションおよびハードディスクドライブ

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JP2012221539A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Dainippon Printing Co Ltd サスペンション用基板、サスペンション、素子付サスペンション、ハードディスクドライブおよびサスペンション用基板の製造方法
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