JPH07272818A - 多心電線の電線被覆ストリップ兼端子圧着機における電線供給装置および電線保持用治具 - Google Patents

多心電線の電線被覆ストリップ兼端子圧着機における電線供給装置および電線保持用治具

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JPH07272818A
JPH07272818A JP8586594A JP8586594A JPH07272818A JP H07272818 A JPH07272818 A JP H07272818A JP 8586594 A JP8586594 A JP 8586594A JP 8586594 A JP8586594 A JP 8586594A JP H07272818 A JPH07272818 A JP H07272818A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電線供給装置で、多心電線における複数本の
電線供給を自動化し、電線供給作業の省力化と、電線に
対する端子圧着加工費の低廉化を図る。 【構成】 前後、昇降両シリンダ6、10にて、前後お
よび昇降動自在とした昇降テーブル14の前端と後端
に、回転テーブル25とスリットカム23をパルスモー
タ20にて回転自在に軸支し、スリットカム23をセン
サ27にて検知して原点を確認し、回転テーブル25に
装着した電線保持用治具30に、多心電線28の複数本
の電線29‥‥‥を等間隔に分散保持し、この電線29
‥‥‥を一本づつ順次、電線被覆ストリップ兼端子圧着
機に供給して、各電線29‥‥‥に端子を圧着加工可能
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多心ケーブル(以下、
これを多心電線と称す)における多数本の電線に端子を
圧着加工する場合、各電線の被覆ストリップと端子圧着
とを自動的に行なうようにした電線被覆ストリップ兼端
子圧着機にあって、上記電線を自動供給するための装置
と、当該装置に用られる電線保持用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】上記電線被覆ストリップ兼端子圧着機は
既知のものであり、図9の概略図に示されているよう
に、本体aと、アプリケーターbと、リールcと、フッ
トスイッチdを主要部として構成され、次のようにして
電線被覆のストリップおよび電線と端子の圧着を行ない
得るものである。
【0003】先ず、フットスイッチdをON操作する
と、本体a内の図示しないモータが始動し、当該モータ
と図示されていないストリップ部の駆動カムが、これま
た内設のクラッチにて接続されていることにより回転す
る。これによって、アプリケーターbのホルダーeが電
線fをクランプし、アプリケーターbの図示しないスト
リップ部におけるストリップブレードとカットブレード
が、図9において右側から左方向へ移動し、図示しない
ストリップブレードにより、電線fの被覆(図示せず)
に切り込みを入れると共に、上記カットブレード(図示
せず)により電線fの先端が所定位置で切断され、次い
で、ストリップ部(図示せず)が後方へ移動し、電線f
の先端部における被覆を切り取り、当該電線fの先端部
をストリップ状態とする。
【0004】図10および図11(A)(B)に示す端
子gは、既知の通りテープhによって、径方向へ連続的
に並列状態となるよう接着されており、図9の如くこの
連続端子iは、巻装されたリールcからガイド板jを介
してアプリケーターbに、同アプリケーターb内部の図
示しないツメにより一端子分(一ピッチ)づつ供給さ
れ、この際、端子gは図10に示した如く、電線fのス
トリップ部f′における下部側に供給される。
【0005】電線先端部をストップ後は、アプリケータ
ーbの図9に示す刃形部kが本体a内の図示しないプレ
ス機構によって下降され、当該刃形部kと、下部にある
図示しない刃形とによって、端子gと電線fのストリッ
プ部f′を圧着し、このことによって、電線fと端子g
は図11(A)、(B)に示した如く圧着固定される。
【0006】次いで、アプリケーターbの刃形部kが上
昇し、連続端子iが図示しない上記ツメによって一ピッ
チ移送されると共に、上記ストリップ部f′が前進し、
電線fのホルダーeによるクランプが解除されるのであ
り、以下、上記動作を繰返すことによって、多心電線に
おける複数の電線に端子を順次圧着することができる。
【0007】従来、上記の如き電線被覆ストリップ兼端
子圧着機(以下機体と称す)に対して電線を供給するに
は、手動操作、すなわち、所謂手差しによって行うよう
にしている。すなわち、多心電線にあって集束されてい
る多数本の電線を分散させ、当該電線を一本づつ手動
で、上記機体のアプリケーターbに差し込むことで供給
するのであって、この結果、例えば5芯の多心電線の場
合は、上記アプリケーターbに対して、電線の挿脱操作
を5回繰り返し行うこととなって、手間がかかる上、上
記機体一台を作業員1人が専用することになるので、電
線と端子の圧着作業効率を、機械固有の効率以上に上げ
ることはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術が有する問題点に鑑み、請求項1では、電線保持用
治具に多心電線を位置決めすることで保持し、当該治具
を回転テーブルに固定しておくことで、前記した機体と
連動して多心電線における複数本の電線が、一本づつ順
次供給されるように構成することによって、上記機体に
対する電線供給の自動化を可能とすると共に、作業員一
人で複数の機械を使用できるようにして、作業効率の向
上を可能とした電線供給装置の提供を、その目的として
いる。
【0009】また、請求項2以下では、何れも電線保持
治具に関し、当該請求項2にあっては、複数本の電線
を、所定位置(向き)に保持できるだけでなく、電線の
着脱を容易にし得るものを提供しようとしており、請求
項3では、電線の保持をより安定した確実なものにし、
さらに、請求項4では回転テーブルの小さい回転角度
で、複数本の電線供給を可能にしようとしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1では電線被覆ストリップ兼端子
圧着機に対し、離接方向および上下方向へベース上に
て、夫々前後移動および昇降動可能なるよう前後シリン
ダーおよび昇降シリンダーを介して配設された昇降テー
ブルと、昇降テーブルに配設されているパルスモータ
と、上記昇降テーブル上の前端部に軸支され、前記パル
スモータにより、タイミングベルト等による巻掛け伝動
機構を介して回転される回転テーブルと、前記回転テー
ブルに脱着自在に装着される電線保持用治具と、前記パ
ルスモータの軸に固定されているスリットカムのスリッ
トを検知して原点を確認するためのセンサーと、前記前
後シリンダー、昇降シリンダー、パルスモータ、電線被
覆ストリップ兼端子圧着機に始動、停止信号を送信する
ための信号発生器およびON、OFFスイッチ並びに電
線数表示部、スタートボタン、非常停止ボタン等を備え
た操作ボックスとを備え、前記電線保持用治具は、多心
電線を着脱自在とした多心電線保持部と、多心電線にお
ける複数本の電線を分散した状態で、かつ外向きに着脱
自在に保持する複数個の電線保持部を設けたことを特徴
とする多心電線の電線被覆ストリップ兼端子圧着機にお
ける電線供給装置を提供しようとしている。
【0011】また、請求項2では本体は略円盤形状にし
て、かつ回転テーブルにピン止め固定可能なるようピン
孔が穿設され、当該本体の略中心には、一側へ多心電線
抜き差し用の拡幅開口部を有し、当該開口部との間に多
心電線の径よりも所要寸法だけ狭幅とした連通部が設け
られている多心電線用挿通保持孔が貫通形成され、当該
多心電線用挿通保持孔の下端には、一側へ多心電線の径
および複数本の電線全体における径よりも狭幅の開口部
を、前記拡幅開口部に連通して開設されている複数本の
電線挿通保持孔が形成されていると共に、前記本体の底
面には、複数本の電線を底面に沿って略放射状態に分散
した状態で、一本づつ脱着自在なるよう挟着保持可能と
した複数個の電線保持用凹溝が、周方向へ等間隔に設け
られていることを特徴とする多心電線の電線被覆ストリ
ップ兼端子圧着機における電線供給装置の電線保持用治
具を提供しようとしている。
【0012】さらに、請求項3にあっては、本体は、2
個一対の中空半円柱体からなり、当該両中空半円柱体の
周壁対向部には、当該両中空半円柱体が略円柱形状に合
体可能にして、かつ、合体した状態で回転テーブル上に
ピン止め固定可能なるよう、各々にピン孔が貫設され、
互いに分離自在に組み合わせ可能とした一対のブラケッ
トが突設され、前記両中空半円柱体にあって、その頂壁
と底壁の対向部中心には、多心電線挟着保持用凹部が対
設されていると共に、底面には、同底面に沿って複数本
の電線が略放射状に分散された状態にて、脱着自在に係
嵌保持可能とした複数個の電線保持用凹溝が、周方向へ
等間隔に設けられていることを特徴とする多心電線の電
線被覆ストリップ兼端子圧着機における電線供給装置の
電線保持用治具を提供しようとしている。
【0013】さらにまた、請求項4では本体は平面略円
扇形状にして、かつ回転テーブル上にピン止め固定可能
なるようピン孔が貫設され、当該本体上面にあって、そ
の基端側には、多心電線を着脱自在に挟着保持可能とし
た多心電線用保持部が形成されていると共に、略円弧形
状とした先端部の近傍には、複数本の電線が平面略熊手
形状に分散された状態で、一本づつ着脱自在に挟着保持
可能とした複数個の電線保持部が、等間隔に設けられて
いることを特徴とする多心電線の電線被覆ストリップ兼
端子圧着機における電線供給装置の電線保持用治具を提
供しようとしている。
【0014】
【作用】多心電線を、治具の多心電線保持部に保持し、
当該電線における複数本の電線を一本づつ各々の電線保
持部に位置決め保持する。このことによって、複数本の
電線は、平面略放射状にして、かつ治具外周から外側へ
突出して保持される。上記治具に対する電線保持は手作
業によって行なわれる。
【0015】上記治具を回転テーブルにピン止めにて固
定したならば、当該装置の操作ボックスにおける電線数
表示(芯数表示)を端子と圧着加工する必要電線本数に
セットし、スタートボタンをON操作すると、マイクロ
センサによりスリットカムのスリットを検出し、複数本
の電線のうち、所定電線の原点を確認する。
【0016】原点を確認すると操作ボックスの信号発生
器から送信される信号により、前後シリンダーが始動し
て昇降テーブルを前進させ、所定位置に停止する。次い
で、昇降シリンダーが始動して昇降テーブルを下降さ
せ、所定位置に停止する。このことによって、所定の電
線だけが前記した機械に対して供給される。
【0017】次いで、前記機械に始動信号が送信され、
当該機械は既述のように動作し、被覆ストリップおよび
電線に端子を圧着し、電線に端子が圧着された後は、昇
降シリンダーが前記とは反対方向に駆動し、昇降テーブ
ルを上昇させ、所定位置に停止すると、信号発生器から
SMドライバーに送信され、パルスモータが始動し、巻
掛け伝動機構を介して回転テーブルを一ピッチ、即ち各
電線の間隔分だけ回転し、次の電線を、前述の機械に対
する供給位置に位置決めする。以下、記述動作を、端子
圧着加工電線数だけ繰り返して後、前後シリンダーが後
退動作して昇降テーブルを前記機械から後退させ、多心
電線の端子圧着加工を完了する。
【0018】
【実施例】本発明を、装置全体の側面図を示す図1と、
昇降テーブルの平面図を示す図2によって以下詳記す
る。先ず、図1の如く、ベース1上には、その上面にあ
って、前後方向(図1において左右方向)へ長く凹設し
たスライド凹溝1aに、シリンダーベース2の下面左右
端から突設したスライダー2a、2aを係嵌すること
で、シリンダーベース2が前後方向へスライド自在なる
よう配設されている。
【0019】上記ベース1の後端に固定した位置決め用
ブロック3には、ノブ4aを付設した調整用ねじ棒4を
回転自在にして、かつ前後方向へ長く貫通支承させてあ
り、当該調整用ねじ棒4を、上記シリンダーベース2の
後端に固定したアジャスト用プレート5のねじ孔5aに
進退自在なるよう螺挿し、上記調整用ねじ棒4を必要に
応じて回動することで、シリンダーベース2の後退位置
を微調整可能としてある。
【0020】上記シリンダーベース2の上に固設した前
後シリンダー6上には、スライドベース7を前後方向へ
スライド自在に配設し、当該スライドベース7の後端に
固定したアジャスタブロック7aを、前後シリンダー6
の出力軸6aに固定してあり、当該前後シリンダー6に
よって、上記スライドベース7は前後方向へスライド自
在である。さらに、上記スライドベース7上にはブラケ
ット8が、ボルト9‥‥‥止めにより植立に固定され、
当該ブラケット8には、昇降シリンダー10を上下方向
へ長く、ボルト11‥‥‥によって固定してある。
【0021】上記昇降シリンダー10の出力軸10aに
は、アジャスタブロック12を固定し、当該アジャスタ
ブロック12には、ストッパボルト13が、上記昇降シ
リンダー10のストッパブロック10bと対向して螺合
され、上記アジャスタブロック12上には、昇降テーブ
ル14を水平に、かつ前後方向へ長く固設されている。
さらに、図1および図2に示した通り、上記昇降テーブ
ル14の前端(同上図において右端)にボルト15‥‥
‥止めにより固定したプーリー受け16上には、タイミ
ングプーリー17と回転テーブル25とが、垂直軸18
により回転自在なるように軸支されている。
【0022】上記昇降テーブル14上の後端部には、取
付けプレート19を介してパルスモータ20と図示され
ていないパルス発振器が、テンション調整用ねじ21に
よって前後方向へ移動調整可能なるよう固定されてい
る。上記パルスモータ20の駆動軸20aは、上記取付
けプレート19を貫通して上方へ突出させ、その突出端
には、タイミングプーリー22とスリットカム23とが
各々固定され、当該タイミングプーリー22と前記のタ
イミングプーリー17には、タイミングベルト24が回
装されている。尚、上記パルスモータ20の駆動軸20
aと、上記回転テーブル25とは、図示例の如くタイミ
ングプーリー17、22と、タイミングベルト24とに
よる巻掛けの伝動機構26により伝動させてもよいが、
これに変えて、図示しないチェーン、またはVベルト、
半ベルト等による巻掛け伝動機構を採択することもでき
る。
【0023】前記の取付けプレート19上には、スリッ
トカム23の図2に示されているスリット23aを検出
することで、後に詳記する多心電線28における複数本
の電線29‥‥‥のうち、最初に被覆ストリップと端子
圧着を行う電線につき、これを、所定の供給位置に位置
決めするための原点確認用であるフォトマイクロセンサ
ー27が固定されている。
【0024】次に、上記した回転テーブル25上にあっ
て、これに着脱自在なるよう固定される電線保持用治具
30につき、以下説示する。図1ないし図4の(A)
(B)に示した当該電線保持用治具30は、円盤形状と
した本体30aの中心に、一側へ多心電線抜き差し用の
拡幅開口部30cを有する多心電線用挿通保持孔30b
が、上下方向へ貫通して形成されていると共に、当該多
心電線用挿通保持孔30bと上記拡幅開口部30cは連
通部30dによって連通されている。
【0025】上記拡幅開口部30cの幅Aは、多心電線
28の径よりも所要寸法だけ大きく設定してあると共
に、上記多心電線用挿通保持孔30bの径は、上記多心
電線28を挿通保持可能なるように設定してあり、一方
上記連通部30dの幅Bは多心電線28の径よりも小さ
く、かつ多心電線28を強制的に上記多心電線用挿通保
持孔30bへ押し込むことができ寸法に形成されてい
る。
【0026】また、上記多心電線用挿通保持孔30bの
下端には、複数本の電線29‥‥‥の挿通保持孔30e
が形成され、当該挿通保持孔30eの一側には、同挿通
保持孔30eに上記電線29‥‥‥を押し込みにより挿
通させ得るよう狭幅とした開口部30fが上記拡幅開口
部30cと連通して連設されている。
【0027】上記挿通保持孔30eの径は、上記電線2
9‥‥‥全体の径よりも僅かに小さく設定して、当該電
線29‥‥‥を挿通保持し得るようにしてあり、一方、
上記狭幅開口部30fの幅cは、上記電線29‥‥‥に
おける一本の電線の径と同等ないしはそれよりも僅かに
大きく設定してある。
【0028】さらに、上記本体30aの底面30gには
図11(B)に明示した如く、上記した電線挿通保持孔
30eから半径方向へ上記電線29の数と対応する複数
個の電線保持用凹溝30h‥‥‥を、周方向へ等間隔
に、かつ平面放射状に形成させてある。この各電線保持
用凹溝30h‥‥‥は、電線29を強制的に押し込み、
または引張ることで着脱できるように開口部の幅を電線
29の径より僅かに小さく設定してある。
【0029】さらに、また、上記本体30aには、前記
回転テーブル25の上面にあって、偏心位置から起立突
設させた治具固定用の二本のピン31、31を抜き差し
自在な二個のピン孔30i、30iが、上下方向へ貫通
して形成され、当該ピン孔30i、30iにピン31、
31を差し込むことで、当該電線保持用治具30は、図
1〜図3に示した如く回転テーブル25上に着脱自在な
るよう装着される。
【0030】上記ピン31、31とピン孔30i、30
iは、同上図に示されている通り、複数本の電線29‥
‥‥、即ち図示した5本の電線29、29a、29b、
29c、29dのうち、何れか一本の電線、図示例では
電線29が、既述の機械における図示したアプリケータ
ー32に対する供給位置に位置決めされるように、予め
その位置が設定されている。このことによって、電線2
9が図2のようにアプリケーター32に対する供給位置
に位置決めされた状態を、前記したフォトマイクロセン
サ27により原点として確認することになる。
【0031】図5は、当該電線供給装置の電気回路と配
管系を示しており、同上図において、33はアクチュエ
ータ部を、34は操作ボックスを各々示している。アク
チュエータ部33における前記した前後シリンダー6、
昇降シリンダー10は、夫々電磁バルブ35、36を介
して、マニホルド37と接続され、当該マニホルド37
はレギュレーター38を介して図示しないエアーコンプ
レッサーに連結されている。
【0032】次に、上記の操作ボックス34には、上記
アクチュエータ部33のパルスモータ20と接続される
SMドライバー39、信号発生器40を有すると共に、
多心電線28の電線数表示部41、スタートボタン4
2、非常停止ボタン43、ON、OFFスイッチ44、
電源45、ノイズフィルタ46、電源入力プラグ47、
シーケンサー48を具備している。上記の電線数表示部
41、スタートボタン42、非常停止ボタン43、O
N、OFFスイッチ44は、図1に示した通り操作ボッ
クス34の表部に、操作自在なるよう配設されている。
【0033】従って、以上説明した電線供給装置と、電
線保持用治具を用いるには、図3に示したように、手作
業で、多心電線28を電線保持用治具30の挿通保持孔
30bに押し込むことで保持した後、複数本(5本)の
電線29、29a〜29dを、底面30gの電線保持用
凹溝30h‥‥‥に各々押し込み嵌合して放射状の位置
決め状態で保持させ、当該電線保持用治具30を回転テ
ーブル25上に、そのピン31、31にピン孔30i、
30iを嵌合することによって位置決め固定する。
【0034】次いで、図1に示す操作ボックス34の電
線数表示部41を電線29、29a〜29dの本数にセ
ットし、スタートボタン42をONにすることで、フォ
トマイクロセンサ27により原点を確認する。原点確認
後は、前後シリンダー6が始動し、昇降テーブル19を
所定ストローク前進させ、所定位置に停止する。さらに
昇降シリンダー10が始動し、昇降テーブル19を所定
ストローク下降させ、所定位置に停止する。このことに
よって、電線29は図3に示した如く、既述の機械にお
けるアプリケーター32に供給されるが、この時、前説
連続端子の一端子52がアプリケーター32に供給され
る。
【0035】これに次いで、既述の機械は送信信号によ
り始動し、図3に示すホルダー49で電線29を固定す
ると、ストリップブレード50、カットブレード51
が、図示の矢印D方向へ移動し、ストリップブレード5
0により電線29の図示しない被覆に切込みを入れ、カ
ットブレード51で電線29の先端部をカットする。
【0036】次に、ストリップ部、すなわち、上記スト
リップブレード50と、カットブレード51が図示の矢
印E方向へ移動することで、被覆ストリップを行い、ア
プリケーター32の刃形部53が図示しないプレス機構
によって下降され、当該刃形部53と、刃形54にて電
線29に端子52が圧着固定される。
【0037】さらに、刃形部53が上昇し、連続端子が
アプリケーター32内部の図示しない送り爪によって一
端子分移送されると共に、上記ストリップブレード5
0、カットブレード51が反矢印E方向へ移動し、ホル
ダー49による電線29の固定を解除する。電線29と
端子52を圧着完了後は、昇降シリンダー10によって
昇降テーブル19は所定位置まで上昇されて停止する
と、パルスモータ20が回転し、回転テーブル25を一
定角度回転する。このことによって、次の電線29a
が、上記アプリケーター32に対する供給位置に位置固
定され、以下、上記したと同様にして電線29aに対す
る端子52の圧着がなされることになる。上記動作を電
線29‥‥‥の数だけ繰り返すことで、多心電線28の
全ての電線29‥‥‥に端子が圧着固定される。
【0038】図1ないし図3は、上記した電線保持用治
具30によって複数本(5本)の電線29‥‥‥を水平
に保持し、この水平状態のままで上記アプリケーター3
2に供給する場合につき示したが、図6に示したよう
に、電線29‥‥‥を垂直状態にて保持し、端子52を
圧着加工する電線29は、ホルダー49で押え込むこと
で水平とした状態にて、アプリケーター32に供給する
ようにすることも可能である。しかし、この場合は、回
転テーブル25、タイミングプーリ17は図示しない水
平状態の軸によって昇降テーブル19に軸支されること
になる。
【0039】図7は電線保持用治具30の他実施例を示
し、これによるときは、本体30aは、2個一対の中空
半円柱体30j、30kにより形成されており、当該両
中空半円柱体30j、30kの対向部における周壁か
ら、両中空半円柱体30j、30kを略円柱形状に合体
可能とするため、一対のブラケット30l、30l、3
0mを組み合わせ、かつ分離可能なるよう突設させてあ
り、当該ブラケット30l、30l、30mには、回転
テーブル25上から起立突設したピン31、31に合致
させて、ピン孔30i、30iが貫設されている。
【0040】さらに、上記両中空半円柱体30j、30
kの頂壁30n、30oと底壁30p、30qの対向部
中心には、多心電線挟持用凹部30r、30r、30
s、30sが、平面略半円形状に凹設させてあると共
に、上記底壁30p、30qの裏面には、電線29‥‥
‥の数と対応する複数個の電線保持用凹溝30t‥‥‥
が、上記した多心電線挟持用凹部30r、30sから半
径方向へ放射状に、かつ周方向へ等間隔にて凹設されて
いる。
【0041】従って、上記した電線保持用治具30にあ
っては、図7のように本体30aを二分割した状態で、
例えば一方の多心電線挟持用凹部30r、30sに多心
電線28を挿入して両中空半円柱体30j、30kを合
体させることで、多心電線28を中心に挟持保持したな
らば、複数の電線29、29b‥‥‥を各々の凹溝30
t‥‥‥に嵌め込んで後、一対のブラケット30l、3
0l、30mのピン孔30i‥‥‥にピン31、31を
差し込んで回転テーブル25上にセットすることで、複
数の電線29‥‥‥を水平、かつ放射状に保持すること
ができる。
【0042】図8は、さらに電線保持用治具30の他実
施例を示しており、本体30aは平面略扇形状に形成さ
せてあり、当該本体30aの上面にあって、その基端3
0u側の中央には、多心電線用保持部30vを突設して
あると共に、先端30w側には、周方向へ一定の間隔を
おいて複数個の電線保持部30x‥‥‥が突設されてい
る。
【0043】上記多心電線用保持部30vおよび電線保
持部30x‥‥‥は横断面略U字形状にして、多心電線
28および電線29‥‥‥を強制的に押し込み、または
引張ることで、着脱自在に挟着保持可能なるよう形成さ
れている。また、本体30aには当然のことながら二個
のピン孔30i、30iが貫設されている。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、請求項1によるときは、既知の電線被覆ス
トリップ兼端子圧着機と連動して、当該機械に対する電
線供給を自動的に行ない得ることから、上記機械を効率
よく稼動でき、また、上記機械に当該装置をセットする
ことで、作業員一人で複数の機械を管理でき、従って、
省力化を図り得ることから、人件費を低減でき、電線と
端子の圧着加工を大巾にコストダウンできる。
【0045】また、請求項2では、多心電線における複
数本の電線を所定向きで等間隔に保持し得ることから、
複数本の電線を前記機械に対して順番に一本づつ供給す
べく、当該装置によるコントロールを容易、かつ確実に
行ない得ることとなり、上記機械に対する電線供給を、
安定かつ、確実なものとすることができる。
【0046】さらに、請求項3にあっては、多心電線
を、二個一対の中空半円柱体によって挟着することで、
より強固に保持し得ることから、回転テーブルによる間
欠回転時において、複数本の電線がずれたり、変移する
ことはなく、所定の向きに保持し得るから、前記機械に
対する供給を、より正確なものとすることができ、ま
た、請求項4によれば、多心電線および複数本の電線の
等間隔保持と、取り外しをワンタッチ操作によって容易
に行なうことができる上、当該装置における回転テーブ
ルの回転制御を小角度とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多心電線の電線被覆ストリップ兼
端子圧着機における電線供給装置の実施例を示す全体の
側面図である。
【図2】同上実施例を示す昇降テーブルの平面図であ
る。
【図3】同上実施例を示す電線供給部分と、端子圧着機
におけるアプリケーター部の斜視図である。
【図4】図3に示した電線保持用治具を示し、(A)は
平面図、(B)は底面図である。
【図5】本発明に係る電線供給装置のアクチュエータ部
と操作ボックスの電気回路と配管系を示す説明図であ
る。
【図6】本発明に係る電線保持用治具の一実施例を示す
他使用態様を示した斜視図である。
【図7】同上治具の他実施例を示す分解斜視図である。
【図8】同上治具の異種実施例を示す平面図である。
【図9】電線被覆ストリップ兼端子圧着機を示す略示斜
視図である。
【図10】同上機を用いて電線に端子を圧着する前の状
態を示す平面図である。
【図11】同上機を用いて電線に端子を圧着した状態を
示し、(A)はその平面図で、(B)は側面図である。
【符号の説明】
1 ベース 6 前後シリンダー 10 昇降シリンダー 14 昇降テーブル 20 パルスモータ 23 スリットカム 23a スリット 25 回転テーブル 26 巻掛け伝動機構 28 多心電線 29 電線 30 電線保持用治具 30a 本体 30b 多心電線挿通用保持孔 30c 拡幅開口部 30d 連通部 30e 電線挿通保持孔 30f 狭幅開口部 30g 底面 30h 電線保持用凹溝 30i ピン孔 30j 中空半円柱体 30k 中空半円柱体 30l ブラケット 30m ブラケット 30n 頂壁 30o 頂壁 30p 底壁 30q 底壁 30r 多心電線挟持用凹部 30s 多心電線挟持用凹部 30t 電線保持用凹溝 34 操作ボックス 40 信号発生器 41 電線数表示部 42 スタートボタン 43 非常停止ボタン 44 ON、OFFスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線被覆ストリップ兼端子圧着機に対
    し、離接方向および上下方向へベース上にて、夫々前後
    移動および昇降動可能なるよう前後シリンダーおよび昇
    降シリンダーを介して配設された昇降テーブルと、昇降
    テーブルに配設されているパルスモータと、上記昇降テ
    ーブル上の前端部に軸支され、前記パルスモータによ
    り、タイミングベルト等による巻掛け伝動機構を介して
    回転される回転テーブルと、前記回転テーブルに脱着自
    在に装着される電線保持用治具と、前記パルスモータの
    軸に固定されているスリットカムのスリットを検知して
    原点を確認するためのセンサーと、前記前後シリンダ
    ー、昇降シリンダー、パルスモータ、電線被覆ストリッ
    プ兼端子圧着機に始動、停止信号を送信するための信号
    発生器およびON、OFFスイッチ並びに電線数表示
    部、スタートボタン、非常停止ボタン等を備えた操作ボ
    ックスとを備え、前記電線保持用治具は、多心電線を着
    脱自在とした多心電線保持部と、多心電線における複数
    本の電線を分散した状態で、かつ外向きに着脱自在に保
    持する複数個の電線保持部を設けたことを特徴とする多
    心電線の電線被覆ストリップ兼端子圧着機における電線
    供給装置。
  2. 【請求項2】 本体は略円盤形状にして、かつ回転テー
    ブルにピン止め固定可能なるようピン孔が穿設され、当
    該本体の略中心には、一側へ多心電線抜き差し用の拡幅
    開口部を有し、当該開口部との間に多心電線の径よりも
    所要寸法だけ狭幅とした連通部が設けられている多心電
    線用挿通保持孔が貫通形成され、当該多心電線用挿通保
    持孔の下端には、一側へ多心電線の径および複数本の電
    線全体における径よりも狭幅の開口部を、前記拡幅開口
    部に連通して開設されている複数本の電線挿通保持孔が
    形成されていると共に、前記本体の底面には、複数本の
    電線を底面に沿って略放射状態に分散した状態で、一本
    づつ脱着自在なるよう挟着保持可能とした複数個の電線
    保持用凹溝が、周方向へ等間隔に設けられていることを
    特徴とする多心電線の電線被覆ストリップ兼端子圧着機
    における電線供給装置の電線保持用治具。
  3. 【請求項3】 本体は、2個一対の中空半円柱体からな
    り、当該両中空半円柱体の周壁対向部には、当該両中空
    半円柱体が略円柱形状に合体可能にして、かつ、合体し
    た状態で回転テーブル上にピン止め固定可能なるよう、
    各々にピン孔が貫設され、互いに分離自在に組み合わせ
    可能とした一対のブラケットが突設され、前記両中空半
    円柱体にあって、その頂壁と底壁の対向部中心には、多
    心電線挟着保持用凹部が対設されていると共に、底面に
    は、同底面に沿って複数本の電線が略放射状に分散され
    た状態にて、脱着自在に係嵌保持可能とした複数個の電
    線保持用凹溝が、周方向へ等間隔に設けられていること
    を特徴とする多心電線の電線被覆ストリップ兼端子圧着
    機における電線供給装置の電線保持用治具。
  4. 【請求項4】 本体は平面略円扇形状にして、かつ回転
    テーブル上にピン止め固定可能なるようピン孔が貫設さ
    れ、当該本体上面にあって、その基端側には、多心電線
    を着脱自在に挟着保持可能とした多心電線用保持部が形
    成されていると共に、略円弧形状とした先端部の近傍に
    は、複数本の電線が平面略熊手形状に分散された状態
    で、一本づつ着脱自在に挟着保持可能とした複数個の電
    線保持部が、等間隔に設けられていることを特徴とする
    多心電線の電線被覆ストリップ兼端子圧着機における電
    線供給装置の電線保持用治具。
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