JPH07272472A - ディスクプレーヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピックアップのレンズの清掃後におけるほこ
りやごみ等の再付着を防止し、良好な再生を可能にする
ディスクプレーヤを提供する。 【構成】 停止位置におけるピックアップ６のレンズ６
ａの真上から外れた位置のメカニズムフレーム１の天板
に清掃用の穴１１を設け、このメカニズムフレーム１の
天板の穴１１と停止位置におけるピックアップ６のレン
ズ６ａとを結ぶ線上のクランパアーム５に開口部１２を
設けたことにより、清掃後に穴１１から入った上方から
のほこりやごみ等がピックアップ６のレンズ６ａに直接
付着することがない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、コンパクトディスク
等のディスクプレーヤに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のディスクプレーヤについて図３を
参照しながら説明する。図３は従来のディスクプレーヤ
の構成を示し、（ａ）はその概略平面図、（ｂ）はその
概略断面図である。図３において、１はメカニズムフレ
ーム、２は基板、３は基板２に固定されたモータ（図示
せず）で回転するターンテーブル、４はターンテーブル
上に挿入されたディスクを位置決め保持するクランパ、
５は基板２に取り付けられ回動するクランパアーム、６
はレンズ６ａを通してディスクに光を照射して信号を読
み出すピックアップ、７はピックアップ６を載置し移動
するためのピックアップ支持台、８は送りねじ、９はガ
イドシャフト、１０はピックアップ移動用モータ、１５
はメカニズムフレーム１の天板に設けた穴、１６はクラ
ンパアーム５に設けた穴、１７はクランパアーム５を下
向きに付勢するばねである。なお、送りねじ８，ガイド
シャフト９，ピックアップ移動用モータ１０は基板２に
取り付けられている。

【０００３】この従来のディスクプレーヤは、ディスク
挿入前は、図示しない手段によりクランパアーム５がば
ね１７に抗して上方に支持され、図のようにクランパ４
がターンテーブル５の上方に位置している。メカニズム
フレーム１の前面（図中、矢印１８で指す面）にディス
ク挿入口（図示せず）を設けてあり、このディスク挿入
口からディスクを挿入すると、図示しない移送手段によ
りディスクをターンテーブル３上に移送する。そして、
ディスクがターンテーブル３上に移送されると、ばね１
７で下向きに付勢されたクランパアーム５が回動してク
ランパ４により、ターンテーブル３へのクランプを行っ
て、再生が可能となる。再生は、ターンテーブル３を回
転し、ピックアップ支持台７に取り付けられたピックア
ップ６からディスクに光を照射して信号を読み出すこと
により行う。ピックアップ支持台７は、送りねじ８とガ
イドシャフト９により位置決め保持され、ピックアップ
移動用モータ１０により、ベルトやギヤを介して送りね
じ８を回転することにより、ピックアップ支持台７がデ
ィスクの径方向（例えば内側から外側）に移動し、ディ
スク全面の再生が可能となる。

【０００４】この従来のディスクプレーヤでは、ピック
アップ６のレンズ６ａ上のほこりやごみ等により音がと
ぎれたりする再生不良を無くすために、組立時や修理時
に、メカニズムフレーム１に設けた穴１５とクランパア
ーム５に設けた穴１６とを介して、綿棒等でピックアッ
プ６のレンズ６ａを清掃していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ピックアップ６のレンズ６ａの清掃用の穴
１５，１６の位置とピックアップ６のレンズ６ａの位置
とが上下に一直線上に並んだ状態であるため、清掃後に
穴１５，１６から入ったほこりやごみ等がレンズ６ａに
再度付着することがあり、再生不良の原因となってい
た。

【０００６】この発明の目的は、ピックアップのレンズ
の清掃後におけるほこりやごみ等の再付着を防止し、良
好な再生を可能にするディスクプレーヤを提供すること
である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明のディスクプレ
ーヤは、停止位置におけるピックアップのレンズの真上
から外れた位置のメカニズムフレームの天板に清掃用の
穴を設け、このメカニズムフレームの天板の穴と停止位
置におけるピックアップのレンズとを結ぶ線上のクラン
パアームに開口部を設けたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】この発明の構成によれば、停止位置におけるピ
ックアップのレンズの真上から外れた位置のメカニズム
フレームの天板に清掃用の穴を設け、このメカニズムフ
レームの天板の穴と停止位置におけるピックアップのレ
ンズとを結ぶ線上のクランパアームに開口部を設けたこ
とにより、組立が終了した後のピックアップのレンズの
清掃時や修理時には、メカニズムフレームの天板の穴か
ら綿棒等を差し込むと、クランパアームの開口部を挿通
してピックアップのレンズに綿棒が達し、レンズのほこ
りやごみ等を取り除くことができる。そして、停止位置
におけるピックアップのレンズの真上から外れた位置の
メカニズムフレームの天板に清掃用の穴を設けているた
め、清掃後に天板の清掃用の穴から入った上方からのほ
こりやごみ等がピックアップのレンズに直接付着するこ
とがなく、清掃後におけるほこりやごみ等の再付着を防
止することができる。

【０００９】

【実施例】この発明の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。図１はこの発明の第１の実施例のディスク
プレーヤの構成を示し、（ａ）はその概略平面図、
（ｂ）はその概略断面図である。図１において、１１は
ピックアップ６のレンズ６ａの清掃用としてメカニズム
フレーム１の天板に設けた穴、１２は同じく清掃用とし
てクランパアーム５に設けた穴である。なお、図３と同
一のものには同一符号を付し、詳しい説明は省略する。

【００１０】このディスクプレーヤは、ディスクを載置
し回転するターンテーブル３と、このターンテーブル３
の上方に配置されてディスクを上からクランプするクラ
ンパ４を取り付けたクランパアーム５と、上面にレンズ
６ａを有しディスクの下方に配置され径方向に移動自在
に設けられたピックアップ６と、このピックアップ６を
ディスクの径方向に移動させるピックアップ移動手段
と、ターンテーブル３，クランパアーム５，ピックアッ
プ６およびピックアップ移動手段を内蔵するメカニズム
フレーム１とを備えている。なお、ピックアップ移動手
段は、ピックアップ支持台７，送りねじ８，ガイドシャ
フト９，ピックアップ移動用モータ１０およびベルトや
ギヤ等からなり、ピックアップ移動用モータ１０を駆動
することによりピックアップ６を取り付けたピックアッ
プ支持台７をディスクの径方向に移動させる機構であ
る。以上の構成は、従来例と同様である。

【００１１】この実施例の特徴は、図１の停止位置にお
けるピックアップ６のレンズ６ａの真上から外れた位置
のメカニズムフレーム１の天板に清掃用の穴１１を設
け、このメカニズムフレーム１の天板の穴１１と停止位
置におけるピックアップ６のレンズ６ａとを結ぶ線上の
クランパアーム５に開口部１２を設けたことである。こ
の構成により、組立が終了した後のピックアップ６のレ
ンズ６ａの清掃時や修理時には、メカニズムフレーム１
の天板の穴１１から綿棒等を差し込むと、クランパアー
ム５の開口部１２を挿通してピックアップ６のレンズ６
ａに綿棒が達し、レンズ６ａのほこりやごみ等を取り除
くことができる。そして、停止位置におけるピックアッ
プ６のレンズ６ａの真上から外れた位置のメカニズムフ
レーム１の天板に清掃用の穴１１を設けているため、清
掃後に穴１１から入った上方からのほこりやごみ等がピ
ックアップ６のレンズ６ａに直接付着することがなく、
清掃後におけるほこりやごみ等の再付着を防止すること
ができ、再生時に音がとぎれたりすることなく良好な再
生を行うことができる。

【００１２】つぎに、第２の実施例を図２に示す。図２
はこの発明の第２の実施例のディスクプレーヤの構成を
示す概略平面図である。図２において、図１および図３
と同一のものには同一符号を付し、その説明を省略す
る。この実施例では、メカニズムフレーム１の天板に設
けた清掃用の穴１３の位置と、クランパアーム５に設け
た開口部１４の位置とが、第１の実施例と異なり、その
他の構成は第１の実施例と同様である。第１の実施例で
は、天板の穴１１およびクランパアーム５の開口部１２
をピックアップ６のレンズ６ａが移動する軌跡の真上に
設けていたが、この第２の実施例では、レンズ６ａが移
動する軌跡からずらして天板の穴１３を設けているた
め、天板の穴１３と停止位置におけるピックアップ６の
レンズ６ａとを結ぶ線上のクランパアーム５に設けた開
口部１４は穴ではなく、クランパアーム５の端部を変形
したものとなっている。

【００１３】この実施例によっても、第１の実施例同
様、組立が終了した後のピックアップ６のレンズ６ａの
清掃時や修理時には、メカニズムフレーム１の天板の穴
１３から綿棒等を差し込むと、クランパアーム５の開口
部１４を挿通してピックアップ６のレンズ６ａに綿棒が
達し、レンズ６ａのほこりやごみ等を取り除くことがで
きる。そして、停止位置におけるピックアップ６のレン
ズ６ａの真上から外れた位置のメカニズムフレーム１の
天板に清掃用の穴１３を設けているため、清掃後に穴１
３から入った上方からのほこりやごみ等がピックアップ
６のレンズ６ａに直接付着することがなく、清掃後にお
けるほこりやごみ等の再付着を防止することができ、良
好な再生を行うことができる。

【００１４】なお、上記実施例において、メカニズムフ
レーム１の天板に設けた清掃用の穴１１，１３およびク
ランパアーム５に設けた開口部１２，１４の位置は一例
である。また、上記実施例では、ピックアップ６の停止
位置を、図１，図２に示すように、ピックアップ６の移
動範囲における左端（図面上）としたが、これに限定さ
れるものではない。すなわち、ピックアップ６の移動範
囲内において特定の位置を設定し、この特定の位置にお
けるピックアップ６のレンズ６ａの真上から外れた位置
のメカニズムフレーム１の天板に穴１１，１３を設ける
ようにしてあり、上記ピックアップ６の移動範囲内にお
ける特定の位置を停止位置と表現したものであり、停止
位置という代わりに、待機位置または初期位置と表現す
ることもできる。

【００１５】

【発明の効果】この発明のディスクプレーヤは、停止位
置におけるピックアップのレンズの真上から外れた位置
のメカニズムフレームの天板に清掃用の穴を設け、この
メカニズムフレームの天板の穴と停止位置におけるピッ
クアップのレンズとを結ぶ線上のクランパアームに開口
部を設けたことにより、組立が終了した後のピックアッ
プのレンズの清掃時や修理時には、メカニズムフレーム
の天板の穴から綿棒等を差し込むと、クランパアームの
開口部を挿通してピックアップのレンズに綿棒が達し、
レンズのほこりやごみ等を取り除くことができる。そし
て、停止位置におけるピックアップのレンズの真上から
外れた位置のメカニズムフレームの天板に清掃用の穴を
設けているため、清掃後に天板の清掃用の穴から入った
上方からのほこりやごみ等がピックアップのレンズに直
接付着することがなく、清掃後におけるほこりやごみ等
の再付着を防止することができ、良好な再生を行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１の実施例のディスクプレーヤの
構成を示す概略平面図および概略断面図である。

【図２】この発明の第２の実施例のディスクプレーヤの
構成を示す概略平面図である。

【図３】従来のディスクプレーヤの構成を示す概略平面
図および概略断面図である。

【符号の説明】 １ メカニズムフレーム ３ ターンテーブル ４ クランパ ５ クランパアーム ６ ピックアップ ６ａ レンズ ７ ピックアップ支持台（ピックアップ移動手段） ８ 送りねじ（ピックアップ移動手段） ９ ガイドシャフト（ピックアップ移動手段） １０ ピックアップ移動用モータ（ピックアップ移動
手段） １１，１３ メカニズムフレームの天板に設けた穴 １２，１４ クランパアームに設けた開口部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸山 靖也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクを載置し回転するターンテーブ
   ルと、このターンテーブルの上方に配置されて前記ディ
   スクを上からクランプするクランパを取り付けたクラン
   パアームと、上面にレンズを有し前記ディスクの下方に
   配置され径方向に移動自在に設けられたピックアップ
   と、このピックアップを前記ディスクの径方向に移動さ
   せるピックアップ移動手段と、前記ターンテーブル，ク
   ランパアーム，ピックアップおよびピックアップ移動手
   段を内蔵するメカニズムフレームとを備えたディスクプ
   レーヤであって、 停止位置における前記ピックアップのレンズの真上から
   外れた位置の前記メカニズムフレームの天板に清掃用の
   穴を設け、このメカニズムフレームの天板の穴と前記停
   止位置におけるピックアップのレンズとを結ぶ線上の前
   記クランパアームに開口部を設けたことを特徴とするデ
   ィスクプレーヤ。