JPH0727192Y2 - 水性ボールペン等筆記具のリフイール - Google Patents
水性ボールペン等筆記具のリフイールInfo
- Publication number
- JPH0727192Y2 JPH0727192Y2 JP1988015450U JP1545088U JPH0727192Y2 JP H0727192 Y2 JPH0727192 Y2 JP H0727192Y2 JP 1988015450 U JP1988015450 U JP 1988015450U JP 1545088 U JP1545088 U JP 1545088U JP H0727192 Y2 JPH0727192 Y2 JP H0727192Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- tail plug
- flow passage
- water
- air flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pens And Brushes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はインクの揮発による減量の抑制が要請される水
性ボールペン等筆記具のリフイールに関する。
性ボールペン等筆記具のリフイールに関する。
（従来の技術） インクを内部に収容した筆記具のリフイールには内圧を
調節するために軸筒の内部と外部を通気する空気孔を設
ける必要があり、従来のリフイールでは一般にこの空気
孔が軸筒の前端部に設けられることが多かつた。その反
面、空気孔を設けることによりインクがこの空気孔から
揮発して減量し筆記寿命が短縮する弊があるのでその対
策として軸筒内部の空気流通路を細く且つ長くする手段
が講じられている。然しながら細く長い空気流通路はリ
フイールに落下またはノツク操作等による衝撃が加わつ
た場合または急激な温度変化が生じた場合等にインク吸
蔵体から吐出したインクが流入すると完全に閉塞しやす
く従つて内圧調節が殆ど不能となつてペン先部へのイン
ク誘導が阻害され筆記が掠れたり又は空気孔やペン先部
からインクが噴き出して周囲を汚損する等の弊があつ
た。そこで本出願人はかかる問題点を解決するために第
３図に示すように、軸筒（１）の後端部に嵌着した尾栓
（２）における軸筒（１）に対する圧入筒部（３）の外
面部に円周方向の複数の周溝（例えば周溝Ａ（４）と周
溝Ｂ（５））と各周溝を連通する軸方向の複数の縦溝
（例えば縦溝Ａ（６）と縦溝Ｂ（７）からなり外部と連
通する空気流通路（８）を設け該空気流通路（８）と尾
栓（２）の内部を横孔（９）で連通せしめた構造の水性
ボールペン等筆記具のリフイールを各種先出願により提
示している。
調節するために軸筒の内部と外部を通気する空気孔を設
ける必要があり、従来のリフイールでは一般にこの空気
孔が軸筒の前端部に設けられることが多かつた。その反
面、空気孔を設けることによりインクがこの空気孔から
揮発して減量し筆記寿命が短縮する弊があるのでその対
策として軸筒内部の空気流通路を細く且つ長くする手段
が講じられている。然しながら細く長い空気流通路はリ
フイールに落下またはノツク操作等による衝撃が加わつ
た場合または急激な温度変化が生じた場合等にインク吸
蔵体から吐出したインクが流入すると完全に閉塞しやす
く従つて内圧調節が殆ど不能となつてペン先部へのイン
ク誘導が阻害され筆記が掠れたり又は空気孔やペン先部
からインクが噴き出して周囲を汚損する等の弊があつ
た。そこで本出願人はかかる問題点を解決するために第
３図に示すように、軸筒（１）の後端部に嵌着した尾栓
（２）における軸筒（１）に対する圧入筒部（３）の外
面部に円周方向の複数の周溝（例えば周溝Ａ（４）と周
溝Ｂ（５））と各周溝を連通する軸方向の複数の縦溝
（例えば縦溝Ａ（６）と縦溝Ｂ（７）からなり外部と連
通する空気流通路（８）を設け該空気流通路（８）と尾
栓（２）の内部を横孔（９）で連通せしめた構造の水性
ボールペン等筆記具のリフイールを各種先出願により提
示している。
（考案が解決しようとする問題点） 然しながら上記従来例には、インク吸蔵体（10）の後端
面から吐出して尾栓（２）の内部に入りこんだインクが
尾栓（２）の内面を伝わつて横孔（９）に浸入する虞が
残つていた。そこで本考案は、インク吸蔵体（10）の後
端面から吐出したインクが尾栓（２）の内面を伝わつて
も横孔（９）に浸入するのが困難で、よつて空気流通路
（８）内への浸入も防止され、空気流通路（８）の閉塞
防止がより完全化されて、内圧調節が常に正常に機能し
て筆記具性能が損われることなく、また空気孔やペイ先
部からのインクの噴き出しも生ずることなく、且つイン
クの揮発が抑制されて減量も少なく筆記寿命の短縮を防
止し得る水性ボールペン等筆記具のリフイールの提供を
目的とする。
面から吐出して尾栓（２）の内部に入りこんだインクが
尾栓（２）の内面を伝わつて横孔（９）に浸入する虞が
残つていた。そこで本考案は、インク吸蔵体（10）の後
端面から吐出したインクが尾栓（２）の内面を伝わつて
も横孔（９）に浸入するのが困難で、よつて空気流通路
（８）内への浸入も防止され、空気流通路（８）の閉塞
防止がより完全化されて、内圧調節が常に正常に機能し
て筆記具性能が損われることなく、また空気孔やペイ先
部からのインクの噴き出しも生ずることなく、且つイン
クの揮発が抑制されて減量も少なく筆記寿命の短縮を防
止し得る水性ボールペン等筆記具のリフイールの提供を
目的とする。
（問題点を解決するための手段） 本考案は、軸筒内部にインク吸蔵体を内蔵して当該イン
ク吸蔵体から中継芯を介して軸先端ペン先部へインクを
供給し軸筒の後端部に尾栓を嵌着して該尾栓の軸筒に対
する圧入筒部の外面部に円周方向の複数の周溝と各周溝
を連通する軸方向の複数の縦溝からなり外部と連通する
空気流通路を設けて該空気流通路と尾栓内部を横孔で連
通した水性ボールペン等筆記具のリフイールにおいて、
尾栓の内面部に横孔の開口部を囲繞する略円環状の周壁
を突設したことを特徴とする水性ボールペン等筆記具の
リフイールを提供することにより上記目的の達成を図る
ものである。
ク吸蔵体から中継芯を介して軸先端ペン先部へインクを
供給し軸筒の後端部に尾栓を嵌着して該尾栓の軸筒に対
する圧入筒部の外面部に円周方向の複数の周溝と各周溝
を連通する軸方向の複数の縦溝からなり外部と連通する
空気流通路を設けて該空気流通路と尾栓内部を横孔で連
通した水性ボールペン等筆記具のリフイールにおいて、
尾栓の内面部に横孔の開口部を囲繞する略円環状の周壁
を突設したことを特徴とする水性ボールペン等筆記具の
リフイールを提供することにより上記目的の達成を図る
ものである。
（実施例） 第１図及び第２図に示した本考案の一実施例について以
下説明する。
下説明する。
合成樹脂製の軸筒（１）の先端部にボール（11）を抱持
したボールペンチツプ（12）を取り付け、軸筒（１）の
大径部（13）の内部に収納したインク吸蔵体（10）とチ
ツプ（12）とを毛細管作用を有する中継芯（14）で連結
し、軸筒（１）の後端開口内面部には尾栓（２）を圧入
固着している。該尾栓（２）は前端が開口した圧入筒部
（３）を有し、その外面部に２つの円周方向の周溝Ａ
（４）と周溝Ｂ（５）、及び周溝Ａ（４）と周溝Ｂ
（５）を連通する軸方向の縦溝Ａ（６）、更に縦溝Ａ
（６）の位置から円周方向に180°回転した位置で周溝
Ｂ（５）と尾栓（２）の後端鍔部に設けた外部へ開口す
る切欠部（15）とを連通する縦溝Ｂ（７）とから成る空
気流通路（８）を設けており、また縦溝Ａ（６）の位置
から円周方向に180°回転した位置で周溝Ａ（４）と尾
栓（２）の内部を連通する横孔（９）を設け、また圧入
筒部（３）の前端縁には尾栓（２）の内部とインク吸蔵
体（10）の周囲の空隙部を連通する切欠部（16）を設
け、更に尾栓（２）の内面部には横孔（９）の開口部を
囲繞する略円環状の所要高さの周壁（17）を設けてい
る。
したボールペンチツプ（12）を取り付け、軸筒（１）の
大径部（13）の内部に収納したインク吸蔵体（10）とチ
ツプ（12）とを毛細管作用を有する中継芯（14）で連結
し、軸筒（１）の後端開口内面部には尾栓（２）を圧入
固着している。該尾栓（２）は前端が開口した圧入筒部
（３）を有し、その外面部に２つの円周方向の周溝Ａ
（４）と周溝Ｂ（５）、及び周溝Ａ（４）と周溝Ｂ
（５）を連通する軸方向の縦溝Ａ（６）、更に縦溝Ａ
（６）の位置から円周方向に180°回転した位置で周溝
Ｂ（５）と尾栓（２）の後端鍔部に設けた外部へ開口す
る切欠部（15）とを連通する縦溝Ｂ（７）とから成る空
気流通路（８）を設けており、また縦溝Ａ（６）の位置
から円周方向に180°回転した位置で周溝Ａ（４）と尾
栓（２）の内部を連通する横孔（９）を設け、また圧入
筒部（３）の前端縁には尾栓（２）の内部とインク吸蔵
体（10）の周囲の空隙部を連通する切欠部（16）を設
け、更に尾栓（２）の内面部には横孔（９）の開口部を
囲繞する略円環状の所要高さの周壁（17）を設けてい
る。
（作用） 尾栓（２）に設けられた空気流通路（８）は周溝Ａ
（４）、周溝Ｂ（５）、縦溝Ａ（６）及び縦溝Ｂ（７）
から成るので全体がかなり長くなり且つ複雑に曲つてい
るので空気が拡散しにくくインクの揮発を有効に防止し
てインク減量を抑制する。また落下等の衝撃等の原因で
インク吸蔵体（10）の後端面から飛散したインクが尾栓
（２）の内部に入り込んだ場合、そのインクが尾栓
（２）の内面部を伝わつて移動しても横孔（９）の周囲
には周壁（17）が存在するのでこの周壁（17）に妨げら
れて横孔（９）内へのインクの浸入は極めて困難とな
る。従つて空気流通路（８）がインクの浸入によつて閉
塞されることは殆どあり得ず、よつて内圧調節が常に正
常に機能することになる。
（４）、周溝Ｂ（５）、縦溝Ａ（６）及び縦溝Ｂ（７）
から成るので全体がかなり長くなり且つ複雑に曲つてい
るので空気が拡散しにくくインクの揮発を有効に防止し
てインク減量を抑制する。また落下等の衝撃等の原因で
インク吸蔵体（10）の後端面から飛散したインクが尾栓
（２）の内部に入り込んだ場合、そのインクが尾栓
（２）の内面部を伝わつて移動しても横孔（９）の周囲
には周壁（17）が存在するのでこの周壁（17）に妨げら
れて横孔（９）内へのインクの浸入は極めて困難とな
る。従つて空気流通路（８）がインクの浸入によつて閉
塞されることは殆どあり得ず、よつて内圧調節が常に正
常に機能することになる。
（考案の効果） 本考案は叙上のように、インクの揮発によるインク減量
を抑制して筆記寿命の短縮化を防止し、然も落下等の原
因によりインク吸蔵体からインクが吐出しても空気流通
路の閉塞を防止して内圧調節を常に正常に機能させて良
好な筆記性能を保つと共にペン先部や空気孔からのイン
クの噴き出しによる周囲の汚損を防止する等の効果があ
る。
を抑制して筆記寿命の短縮化を防止し、然も落下等の原
因によりインク吸蔵体からインクが吐出しても空気流通
路の閉塞を防止して内圧調節を常に正常に機能させて良
好な筆記性能を保つと共にペン先部や空気孔からのイン
クの噴き出しによる周囲の汚損を防止する等の効果があ
る。
第１図は本考案実施例の全体の断面図、第２図は第１図
の断面から90°回転した位置の尾栓のみの断面図、第３
図は従来例の断面図である （１）……軸筒、（２）……尾栓、（３）……圧入筒
部、（４）……周溝Ａ、（５）……周溝Ｂ、（６）……
縦溝Ａ、（７）……縦溝Ｂ、（８）……空気流通路、
（９）……横孔、（10）……インク吸蔵体、（11）……
ボール、（12）……チツプ、（13）……大径部、（14）
……中継芯、（15）……切欠部、（16）……切欠部、
（17）……周壁。
の断面から90°回転した位置の尾栓のみの断面図、第３
図は従来例の断面図である （１）……軸筒、（２）……尾栓、（３）……圧入筒
部、（４）……周溝Ａ、（５）……周溝Ｂ、（６）……
縦溝Ａ、（７）……縦溝Ｂ、（８）……空気流通路、
（９）……横孔、（10）……インク吸蔵体、（11）……
ボール、（12）……チツプ、（13）……大径部、（14）
……中継芯、（15）……切欠部、（16）……切欠部、
（17）……周壁。
Claims (1)
- 【請求項１】軸筒内部にインク吸蔵体を内蔵して当該イ
ンク吸蔵体から中継芯を介して軸先端ペン先部へインク
を供給し軸筒の後端部に尾栓を嵌着して該尾栓の軸筒に
対する圧入筒部の外面部に円周方向の複数の周溝と各周
溝を連通する軸方向の複数の縦溝からなり外部と連通す
る空気流通路を設けて該空気流通路と尾栓内部を横孔で
連通した水性ボールペン等筆記具のリフイールにおい
て、尾栓の内面部に横孔の開口部を囲繞する略円環状の
周壁を突設したことを特徴とする水性ボールペン等筆記
具のリフイール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988015450U JPH0727192Y2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | 水性ボールペン等筆記具のリフイール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988015450U JPH0727192Y2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | 水性ボールペン等筆記具のリフイール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01119382U JPH01119382U (ja) | 1989-08-11 |
| JPH0727192Y2 true JPH0727192Y2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=31227513
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988015450U Expired - Lifetime JPH0727192Y2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | 水性ボールペン等筆記具のリフイール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0727192Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0221270Y2 (ja) * | 1985-09-25 | 1990-06-08 | ||
| JPS62238799A (ja) * | 1986-04-10 | 1987-10-19 | 堀 二郎 | 筆記具 |
-
1988
- 1988-02-08 JP JP1988015450U patent/JPH0727192Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01119382U (ja) | 1989-08-11 |
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