JP2533999Y2 - 水性ボールペン等リフイールの尾栓構造 - Google Patents

水性ボールペン等リフイールの尾栓構造

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JP2533999Y2
JP2533999Y2 JP8927591U JP8927591U JP2533999Y2 JP 2533999 Y2 JP2533999 Y2 JP 2533999Y2 JP 8927591 U JP8927591 U JP 8927591U JP 8927591 U JP8927591 U JP 8927591U JP 2533999 Y2 JP2533999 Y2 JP 2533999Y2
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龍広 中川
直樹 平山
宏一 相原
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オート株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水性インキを含浸した
インキ吸蔵体を収納してなる軸筒後部に外尾栓と中尾栓
の嵌着体が密嵌され、それら軸筒、外尾栓、中尾栓の間
に軸筒内外を連通する蛇行状空気流通路を形成した水性
ボールペン等リフイールの尾栓構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水性インキを含浸したインキ吸蔵
体を内蔵したリフイールの尾栓には軸筒内外を連通させ
る空気流通路を形成することによってインキの蒸発を抑
制し、なおかつ円滑なインキ流れを保証している。一例
として実公平2−8797号公報に開示のものを図4に
示し、簡単に説明すると次のとおりである。
【0003】1はリフイール(あるいはインキカートリ
ッジとも呼ぶ)の軸筒であって、該軸筒1後部には外尾
栓2と中尾栓3の嵌着体が密嵌されている。この軸筒1
内外を連通する空気流通路は、軸筒1後部と外尾栓2間
に形成した開口4、該開口4とつながる外尾栓2外周面
に形成した溝5、該溝5と繋がる外尾栓2先端部に形成
した切欠6、該切欠6とつながる中尾栓3外周面に形成
した溝7、該溝7と繋がる中尾栓3の後端部と外尾栓2
の底部間の僅かな隙間8により蛇行状に形成されてい
る。この隙間8を形成するため中尾栓3の筒部は外尾栓
2の筒部より僅かに短くしている。尚、9は中尾栓3の
中心孔、10は中尾栓3の頭部前面に形成した十字状の
インキ吸蔵体受け用突条、11はインキ吸蔵体、12は
上記隙間8と連続させて中尾栓3の外周面と外尾栓2の
内周面との間に形成したインキ保持用の空間であって、
その隙間は毛細管作用が働く僅かなものとしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した蛇行状空気流
通路を有する筆記具における問題点は、その筆記具を不
用意に落下したときの衝撃等によってインキ吸蔵体11
に保持していたインキが中尾栓3内に脱落することがあ
ることである。脱落したインキは僅かな隙間8を閉鎖乃
至はその通路面積を縮減し、これによって空気流通機能
が阻害されインクの出が悪くなる。また極端な場合は軸
筒内圧の調節が不能となり、筆記部よりインキ漏れが発
生する原因にもなる。この為、図4の例では、インキ保
持用の空間12が形成されていて、該空間12が呈する
毛細管作用で隙間8を塞いでいるインキを吸引するよう
にしている。しかし、これによって上記隙間8を復活さ
せることは困難であり、毛細管作用が働く程度の狭い空
間12ではインキ収納容量的にも充分ではなかった。
【0005】本考案は、中尾栓の胴部先端を外尾栓の頭
部底面に圧着し、その圧着状態を確実に維持することで
インキ吸蔵体から脱落したインキを中尾栓内に溜め、脱
落インキによって蛇行状空気流通路を塞ぐことがないよ
うにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するため、リフィールの軸筒後部に外尾栓と中尾栓
の嵌着体を密嵌し、それら軸筒、外尾栓、中尾栓の間に
軸筒内外を連通する蛇行状空気流通路を形成した尾栓構
造において、外尾栓の筒部長さよりも長くした中尾栓の
筒部長さの約半分に当る頭部側を密嵌大径部、残りを小
径部となすと共に、該小径部の先端部を薄肉となし、該
薄肉の先端部を外尾栓頭部底面に圧着した密嵌状態で外
尾栓の胴部先端部と中尾栓の頭部底面との間に隙間を、
また中尾栓の小径部と外尾栓筒部内面との間の環状空間
箇所を夫々形成せしめ、上記隙間と連通する溝を上記外
尾栓と上記中尾栓の密嵌大径部の夫々の外周面長手方向
に穿設し、中尾栓小径部のほぼ中間に貫通横孔を穿設し
たことを特徴とする。
【0007】
【作 用】外尾栓頭部底面に圧着する中尾栓の先端を薄
肉としたことで該圧着箇所における反発弾性力は弱くで
き、従ってリフィールの落下等で衝撃力が加わっても、
上記中尾栓筒部長さの約半分の密嵌大径部が呈する嵌着
力でもって充分圧着状態の維持が可能である。上記圧着
状態の判別は、中尾栓の筒部を外尾栓の筒部よりも長く
したことで外尾栓の胴部先端部と中尾栓の頭部底面との
間に隙間が形成されるから、この隙間の大小から判断可
能である。
【0008】軸筒後部に外尾栓と中尾栓の嵌着体を密嵌
することで蛇行状空気流通路は完成され、インキ吸蔵体
からの脱落インキは中尾栓内に溜まることになる。そし
て中尾栓の小径部と外尾栓筒部内面との間に形成された
環状空間箇所が二段目のインク溜として控えているの
で、上記蛇行状空気流通路を脱落インクで閉塞するおそ
れはなくすことができる。
【0009】
【実施例】本考案になるリフィールの尾栓箇所の断面図
を示した図1において、図4と同一部品は同一符号を用
いている。軸筒1後部に外尾栓2と中尾栓3の嵌着体が
密嵌される点では図4と変りはない。しかし、中尾栓3
の筒部は上記外尾栓2の筒部長さよりも長くしている
点、その筒部全長の約半分に当る頭部側を密嵌大径部3
a、残りを小径部3bとしている点、小径部3bの先端
部3cは薄肉としている点で相違している。中尾栓3の
胴部先端を外尾栓2頭部底面に圧着した図示の密嵌状態
で、上記のように中尾栓3の筒部は上記外尾栓2の筒部
よりも長いから、外尾栓2の胴部先端部と中尾栓3の頭
部底面との間に必然的に隙間13が形成され、また中尾
栓3の小径部3bと外尾栓2筒部内面との間に環状空間
箇所14が形成される。隙間13の寸法を外部から確認
することで、中尾栓3の先端部3cが外尾栓2頭部底面
に確実に圧着したかどうかがわかる。中尾栓3の先端部
3cが外尾栓2頭部底面に圧着することで、衝撃等でイ
ンキ吸蔵体11から脱落したインキは中尾栓3内に溜ま
ることになる。
【0010】小径部3bの先端部3cは、前記のとおり
薄肉とする。図1の例では先端に向かってテーパー状に
し、ナイフエッジ状先端部としている。このナイフエッ
ジ状先端部は圧着により塑性変形し、その反発弾性力は
極く弱い。従って衝撃等の外力を受けた際に、中尾栓3
の密嵌大径部3aによる嵌着力でもって充分中尾栓3の
固定ができ該圧着箇所に隙間を生じなくする。図1のナ
イフエッジ状先端部に代えて、図2の如き先端部内側が
環状薄肉部であっても同様である。これに反して若し中
尾栓3の先端部3cが厚いものであると、外尾栓2の頭
部底面に圧着した際の反発弾性力を強いものとするか
ら、中尾栓3の密嵌大径部3aによる嵌着力だけでは衝
撃力等を受けたときに該圧着箇所に隙間を生じ、インキ
吸蔵体11から脱落したインキが該隙間を通って中尾栓
3外に漏れ、以下に記す蛇行状空気流通路を塞ぐおそれ
を増すことになって不可である。
【0011】軸筒1内外を連通させる蛇行状空気流通路
を形成するには、上記隙間13と連通する溝5,7を外
尾栓2の外周面長手方向および上記中尾栓3密嵌大径部
3aの外周面長手方向に夫々穿設すると共に、中尾栓3
小径部3bのほぼ中間に貫通横孔15を穿設する。中尾
栓3の溝7と貫通横孔15の好ましい位置関係は、相互
の位相が180°ずらしていることである。
【0012】図3は図1に示した尾栓構造を有するリフ
ィール全体の断面図である。溝5、隙間13、溝7、環
状空間箇所14、貫通横孔15からなるこの蛇行状空気
流通路は、特に細い溝7にインクが詰まると軸筒1内外
の空気連通機能を損うことになるが、上記のように中尾
栓3内に溜まったインキは中尾栓3外に漏出しなくさせ
たことによって、蛇行状空気流通路は常に支障なく機能
する。尚、図3中、16は軸筒1先端の筆記部を示して
いる。
【0013】
【考案の効果】本考案は、上記のように外尾栓の頭部底
面に圧着される中尾栓の先端部を薄肉としたから、両者
を圧着させた状態で中尾栓先端部での反発弾性力を弱い
ものとなし、該圧着箇所を引き離すような衝撃等の外力
が加わっても、中尾栓筒部の半分に当る頭部側の密嵌大
径部が奏する嵌着力で充分な中尾栓の固定がなされるよ
うにする。この結果、該圧着箇所からのインキ漏れはな
く、インキ吸蔵体からの脱落インキは中尾栓内にとどま
ることになる。また貫通横孔は中尾栓先端部から離して
設けたので、本来、該貫通横孔からのインク流出はない
が、仮にあったとしても、外尾栓筒部内面と中尾栓小径
部との間に形成した環状隙間箇所が二次的インク溜とし
て控えているから、該流出インキで蛇行状空気流通路を
塞ぐおそれはない。また、中尾栓の筒部を外尾栓の筒部
よりも長くしたから、外尾栓の胴部先端部と中尾栓の頭
部底面との間に隙間が形成され、この隙間の大小から上
記圧着状態の判別が可能だし、外尾栓と中尾栓の嵌着体
をリフィールの軸筒後部に密嵌するだけで軸筒内外を連
通する蛇行状空気流通路を完成させることができる点で
有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になるリフィールの尾栓構造の一実施例
を示す断面図である。
【図2】本考案になるリフィールの尾栓構造の図1とは
異なる実施例を示す断面図である。
【図3】図1に示した尾栓構造を有するリフィール全体
の断面図である。
【図4】従来のリフィールの尾栓構造の例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1…リフィールの軸筒 2…外尾栓 3…中尾栓 3a…密嵌大径部 3b…小径部 3c…先端部 5…溝 7…溝 11…インキ吸蔵体 13…隙間 14…環状空間箇所 15…貫通横孔 16…筆記部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部に筆記部16を構成した軸筒1内
    に水性インキを含浸したインキ吸蔵体11を内蔵し、該
    軸筒1後部に外尾栓2と中尾栓3の嵌着体を密嵌し、そ
    れら軸筒1、外尾栓2、中尾栓3の間に軸筒1内外を連
    通する蛇行状空気流通路を形成したリフイールの尾栓構
    造において、外尾栓2の筒部長さよりも長くした中尾栓
    3の筒部長さの約半分に当る頭部側を密嵌大径部3a、
    残りを小径部3bとなすと共に、該小径部3bの先端部
    3cを薄肉となし、該薄肉の先端部3cを外尾栓2頭部
    底面に圧着した密嵌状態で外尾栓2の胴部先端部と中尾
    栓3の頭部底面との間の隙間13および中尾栓3の小径
    部3bと外尾栓3筒部内面との間の環状空間箇所14を
    夫々形成せしめ、上記隙間13と連通する溝5,7を上
    記外尾栓2と上記中尾栓3の密嵌大径部3aの夫々の外
    周面長手方向に穿設し、中尾栓3小径部3bのほぼ中間
    に貫通孔15を穿設したことを特徴とする水性ボールペ
    ン等リフイールの尾栓構造。
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