JPH0727179Y2 - 音と光を発生するカードと書籍類 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的； （産業上の利用分野） この考案は、クリスマスカード，バレンタインカード，
バースデーカード等のカードや絵本，雑誌，文学書，写
真集，ポスター等の書籍類、更にコンパクトディスク等
のパッケージを対象とし、音（例えば音楽のメロディ，
人の声等）が出ると共に文字や絵柄等が点滅又は点灯す
るように見える音と光を発生するカードと書籍類に関す
る。

（従来の技術） 従来よりマイクロ電池や半導体ICを利用した音と光の出
るカードや書籍類が考えられてるが、この場合の光は、
発光ダイオード等の１つ又は複数の発光素子を点滅又は
点灯させているにすぎなかった。

（考案が解決しようとする課題） ところで上述したように、従来の音と光の出るカードや
書籍類は、発光ダイオード等の１つまたは複数の発光素
子を点滅又は点灯されているにすぎなかったが、最近で
はそれを更に発展させ文字や図形等として工夫を凝らし
て発光表示することが望まれている。

この考案は上述のような事情から成されたものであり、
この考案の目的は、カードや書類類からそれらに適した
音を発光させまた文字や絵柄等を発光させることによ
り、利用者がそれらの立体的な効果を十分に楽しむこと
ができる音と光を発生するカードと書類類を提供するこ
とにある。

考案の構成； （課題を解決するための手段） この考案は、クリスマスカード，バレンタインカード，
バースデーカード等のカードや絵本，雑誌，文学書，写
真集，ポスター等の書籍類、更にコンパクトディスク等
のパッケージを対象とし、音（例えば音楽のメロディ，
人の声等）が出ると共に文字や絵柄等が点滅又は点灯す
るように見える音と光を発生するカードと書籍類に関す
るものであり、この考案の上記目的は、音発生回路と、
前記音発生回路に接続されたスピーカと、裏面から掘削
される方法で正面から見た場合に文字，絵柄等が表現さ
れる透明板と、前記透明板の端面に位置し、発光した光
が前記端面から前記透明板内を透過するように構成した
発光素子と、前記音発生回路，スピーカ及び発光素子に
電力を供給する電池と、前記電池の電力供給のオンオフ
制御を行なうスイッチ手段とを平板状に構成することに
よって達成される。

（作用） この考案にあっては、音発生回路にスピーカを接続し、
裏面から掘削される方法で正面から見た場合に文字，絵
柄等が表現される透明板に対してその側面に発光素子を
位置させ、発光した光がその端面から透明板内を透過す
るように構成し、スイッチ手段のオンオフにより電池の
電力をそれらに供給することにより、スピーカより音が
発生すると共に発光素子から発光した光が掘削溝に反射
するので、文字，絵柄等が発光しているように見える。

（実施例） 以下、図面に基づいてこの考案の実施例について詳細に
説明する。

第１図は、この考案の一実施例である音と光を発生する
カード１の概略構造を示す図である。第２図は、透明板
50の外観を示す図である。

そこで、カード１は表紙２を開いて利用されるようにな
っており、通常このカード１の内容を表わす文字，絵柄
60が透明板50に刻まれており、その下部の切込み52には
発光ダイオード22が嵌込まれている。尚、表紙２には打
抜き穴70が設けられいるので閉じられた状態でも絵柄60
を見得る。また、透明板50にはアクリル板やガラス板等
が使用され、それに表わされる文字，絵柄60は第２図に
示すようにその裏面に溝を掘削して形成されている。そ
こで、表紙２を開いて押しボタンスイッチ11を押すと裏
板３内に見えないように埋設されている音発生装置10及
び点灯・点滅装置20が作動して、音発生装置10のスピー
カから音が出力されると共に、点灯・点滅装置20に接続
された発光ダイオード22が点灯又は点滅されるようにな
っている。このようにして発光ダイオード22が点灯又は
点滅すると、その光が透明板50の端面から透過して文
字，絵柄60を形成する溝に反射し、正面から見るとあた
かもその文字，絵柄60自体が発光しているかのような現
象が生じる。尚、透明板50の背面にアルミ等の反射板51
を敷くことにより、その効果は更に顕著となる。音発生
装置10及び点灯・点滅装置20は裏板３と裏紙との間に埋
設されており、この音発生装置10及び点灯・点滅装置20
に共通に設けらている押しボタンスイッチ11がそれらの
起動スイッチとなっている。また、押しボタンスイッチ
11の位置は小孔が設けられて明確にされている。

利用者が表紙２を開けて押しボタンスイッチ11を押す
と、押しボタンスイイッチ11は回路系をオンし、これに
より音発生装置10及び点灯・点滅装置20を作動させて、
音発生装置10もスピーカから音が出力されると共に点灯
・点滅装置20に接続された発光ダイオード22を点灯又は
点滅させるものである。

第３図（Ａ）及び（Ｂ）は、この考案に適用することが
できる押しボタンスイッチ11その他を共有した音発生装
置10及び点灯・点滅装置20の構造を示すものであり、音
発生装置10及び点灯・点滅装置20の各素子は矩形状の薄
い基板12の上に装着されている。また、薄い円板状のマ
イクロ電池13は弾性作用を有する押え板16で上部を押え
られて着脱可能に基板12に装着されており、IC素子で成
る音発生回路14と無安定マルチバイブレータ等の1C素子
で成る点灯・点滅回路21とは基板12の回路パターンに並
列に装着されている。更に、音を外部に出力するための
スピーカ（電圧ブザー等）15が薄型円形状に構成されて
音発生回路14に接続されると共に発光ダイオード22が点
灯・点滅回路21に接続されている。そして、押しボタン
スイッチ11がリード線17を介して一端が音発生回路14及
び点灯・点滅回路21に、他端がマイクロ電池13の側面に
接触するように取付けられている。ここで、音発生回路
14及び点灯・点滅回路21の回路構成を示すと第４図のよ
うになっており、押しボタンスイッチが押されて回路系
がオン状態となりマイクロ電池13からの電力供給によっ
て音発生回路14及びスピーカ15が作動して所定時間だけ
音楽等のメロディが出力されると共に、点灯・点滅回路
21が作動して発光ダイオード22が点灯又は点滅する。

このような構造において、カード１は通常閉じられた状
態で取引，販売されるので、押しボタンスイッチ11が自
動的にオンとなることはない。したがって、第４図に示
すように押しボタンスイッチ11はオフとなっており、マ
イクロ電池13からの電力は点灯・点滅回路21,音発生回
路14及びスピーカ15には供給されず、従って発光ダイオ
ード22は発光せずスピーカ15からも音は発生しない。そ
して、カード１が販売されて利用者がカード１を利用す
る段階になると、利用者は表紙２を開けて要求に応じて
押しボタンスイッチ11を押すので、それにより回路系が
導通する。つまり、第４図の回路構成で押しボタンスイ
ッチ11がオンするので、マイクロ電池13からの電力が点
灯・点滅回路21,音発生回路14及びスピーカ15に供給さ
れ、点灯・点滅回路21に接続された発光ダイオード22が
点灯又は点滅すると共に音発生回路14から所定時間だけ
出力される音声信号がスピーカ15を介して外部に出力さ
れる。これにより、カード１の利用者はその表紙２を開
いて押しボタンスイッチ11を押すと透明板11に刻まれた
内容に関連したメロディを聞くと共にその表示自体があ
たかも点灯又は点滅しているかのように見えるので、カ
ードからより一層の効果を楽しむことが可能となる。そ
して、カードを開いた時から所定時間が経過すると音発
生回路14は音声信号の出力を停止するので、スピーカ15
からは音声が出力されなくなる。

第５図は、この考案の他の実施例である音と光を発生す
る書籍30の概略構造を示す図である。そこで、書籍30は
表紙31を開いて利用されるようになっており、見返しペ
ージ32にはこの書籍の書名，著者名や絵柄等が通常に表
現されると共に、表紙31の裏面には透明板50が埋め込ま
れ、その透明板50にも同様に書名，著者名や絵柄等が掘
削されている。また、透明板50の下部の見えない部分に
は切込みがあり発光ダイオード22が嵌込まれており、更
に、前述したと同様な音発生装置10及び点灯・点滅装置
20が見えないように、またそれらが共有する押しボタン
スイッチ11が表面に見えるように埋め込まれている。そ
こで、表紙31を開けて押しボタンスイッチ11を押すと、
音発生装置10及び点灯・点滅装置20が作動して音発生装
置10のスピーカ15から音が出力されると共に、点灯・点
滅装置20に接続された発光ダイオード22を点灯又は点滅
させるようになっている。

音発生装置10及び点灯・点滅装置20と表紙31との埋設構
造は第６図にようになっており、表紙31の凹部に音発生
装置10及び点灯・点滅装置20を装着し、その上方を見返
し用紙33で覆われている。また、押しボタンスイッチ11
が見返し用紙33の孔を開けた場合に取付けられており、
見返し用紙33の表面から操作できるようになっている。

そこで、利用者によって表紙31が開けられ押しボタンス
イッチ11が押されると、回路系がオンされて電池から電
力が供給され、音発生装置10及び点灯・点滅装置20が作
動する。従って、音発生装置10のスピーカ15から音が出
力されると共に点灯・点滅装置20に接続された発光ダイ
オード22が点灯又は点滅する。それにより、その光が透
明板50の端面から透過して書名，著者名や絵柄等を形成
する溝に反射し、正面から見るとあたかもその書名，著
者名や絵柄等自体が発光しているかのように見え、発生
する音と相俟ってその効果を楽しむことができる。

考案の効果； 以上のようにこの考案の音と光を発生するカードと書籍
類によれば、カードや書籍類からそれらに適した音を発
生させ、また文字や絵柄等を発光させることにより、利
用者は目と耳からその立体的な効果を十分に楽しむこと
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の概略構造を示す図、第２
図は透明板50の外観を示す図、第３図はこの考案に採用
した回路部装置の外観を示す図、第４図はその回路図、
第５図はこの考案の他の実施例を示す図、第６図は他の
実施例における装置の埋設構造を示す図である。 １……カード、2,31……表紙、３……裏板、10……音発
生装置、11……押しボタンスイッチ、13……マイクロ電
池、14……音発生回路、15……スピーカ、20……点灯・
点滅装置、21……点灯・点滅回路、22……発光ダイオー
ド、30……書籍、32……見返しページ、50……透明板、
60……文字，絵柄、70……打抜き穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】音発生回路と、前記音発生回路に接続され
   たスピーカと、裏面から掘削される方法で正面から見た
   場合に文字，絵柄等が表現される透明板と、前記透明板
   の端面に位置し、発光した光が前記端面から前記透明板
   内を透過するように構成した発光素子と、前記音発生回
   路，スピーカ及び発光素子に電力を供給する電池と、前
   記電池の電力供給のオンオフ制御を行なうスイッチ手段
   とを平板状に構成したことを特徴とする音と光を発生す
   るカードと書籍類。