JPH0727152B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0727152B2
JPH0727152B2 JP1974290A JP1974290A JPH0727152B2 JP H0727152 B2 JPH0727152 B2 JP H0727152B2 JP 1974290 A JP1974290 A JP 1974290A JP 1974290 A JP1974290 A JP 1974290A JP H0727152 B2 JPH0727152 B2 JP H0727152B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は測光領域の複数領域を独立に焦点検出可能な焦
点検出装置を備え且つ測光領域を複数領域に分割して測
光する測光装置を有するカメラに関する。
〔従来の技術〕
従来より、被写界を複数の領域に分割し、それぞれの領
域毎の輝度信号を出力し、これら複数の輝度信号を用い
て、撮影画面に適正露出を与えるようにした測光装置が
種々提案されている。
例えば、実公昭51−9271号公報では、複数の光電素子か
らの出力のうち、最大値と最小値との相加平均値を測光
値とする測光装置を提案している。
また、特公昭63−7330号公報では、被写界を中央の領域
と、2領域以上に分割して、中央領域を囲むように配置
された複数の外側領域とで測光し、この複数の領域の輝
度の最大値と最小値の間に設定される基準値で、各領域
の輝度を規格化し、この規格化出力に基づいて被写界を
類別し、その類別出力により、測光値を演算する測光装
置を提案している。
以上の従来例では撮影画面内における主被写体の配置に
関する考慮は少なかったが、自動焦点検出装置を備えた
カメラ等に搭載することを想定し、撮影画面内における
主被写体の配置を大いに考慮したものも提案されてい
る。
例えば、特開昭61−279829号公報では、画面中央部を主
被写体の配置される位置とし、被写界を少なくとも画面
中央部を中心とする同心円状の複数領域を含む複数領域
に分割して、撮影倍率の情報に基づいて主被写体の大き
さを想定して同心円状の領域の輝度信号を選択的に用い
ることによって主被写体の輝度を正確に求めることを可
能とした測光装置を提案している。また、同公報では、
主被写体の輝度の他に背景の輝度も算出し、これらの輝
度差を利用した測光値演算式の変更も提案しており、主
被写体に対して適正な露出を与えるばかりでなく、主被
写体が小さい場合には、撮影状況にあった適正な露出を
与えることも可能としている。
また、特開昭62−184319号公報でも、画面中央部を、主
被写体の配置され易い位置とて、被写界を、画面中央部
の領域と、その外側の領域と、さらにその外側の領域
の、少なくとも3つの領域に分割して、この複数の領域
の輝度信号と、相隣接する領域間の輝度信号の差に基づ
いて、主被写体の概略の大きさと撮影状況を同時に判別
して、適正な露出を与える測光装置を提案している。同
公報では、主被写体の概略の大きさを輝度信号の差を用
いて判断するため、撮影倍率を用いて主被写体の大きさ
を推定するものに比べて、主被写体の実際の大きさに依
存し難くなって、適正な露出を安定的に得ることが可能
となるという利点がある。
ここに引用した2件の従来例において、画面中央を主被
写体の配置され易い位置と想定したのは、自動焦点検出
装置を備えたカメラの焦点検出領域が一般に画面中央部
に設定されていたからである。一方、昨今の自動焦点検
出装置には、焦点検出領域を複数個持つものが提案され
ており、そのような自動焦点検出装置を備えたカメラに
おいては、複数の焦点検出装置のおのおのに(従って画
面中央部以外の特定領域にも)主被写体が配置され易く
なる。
そこで、このように複数の焦点検出領域を有するカメラ
に適した測光装置とて、特開平1−202720号公報が提案
されている。同公報では、前述の撮影倍率の情報に基づ
いて、主被写体の輝度を求める特開昭61−279829号公報
の提案を応用し、撮影倍率の情報、撮影レンズの焦点距
離の情報の他に、選択された焦点検出領域の情報と、そ
の領域が合焦状態にあるときの他の焦点検出領域の合焦
状態の情報に基づいて、測光領域と、測光領域に対する
重み付けを変更する演算を行い、主被写体の輝度を正確
に求めて、これを自然光撮影のための測光値として出力
している。
〔発明が解決しようとしている課題〕
上記従来例の測光装置のうち、被写界の複数点を独立に
測距可能な測距装置を備えたカメラに好適な測光装置と
なるように構成されたものは、上記特開平1−202720号
公報のみである。同公報は、複数の測距点の合焦状態を
考慮するという思想が付加されてはいるが、基本的な技
術思想としては、撮影倍率に応じて測光値演算の際に考
慮する被写界領域を変化させて主被写体の輝度を正確に
求めようとした、特開昭61−279829号公報に開示されて
いるものを用いている。
したがって、主被写体の実際の大きさが、当初想定した
大きさと異なる場合には主被写体の輝度を誤って測定し
てしまい、適正な露出を得るのが困難となるという同公
報に開示された測光装置の欠点をもそのまま踏襲してし
まっている。また、このように撮影倍率に応じて測光値
演算の際に考慮する被写界領域を変化させるという技術
思想では撮影倍率が小さくなったとき、狭い領域を主被
写体と判断するべきか、あるいは被写界の略全域を主被
写体と判断するべきかという撮影状況判断の不連続点が
発生する。また、測距対象領域とそれ以外の領域の輝度
差が大きい場合には、この判断の結果により測光値が大
きく変化してしまうという問題もあった。また、このよ
う測光装置では、測光装置からの出力である輝度信号の
他に、撮影レンズの焦点距離の情報と、被写体距離の情
報を測光値演算に用いることが不可欠となり、特に一眼
レフレツクスカメラにおいては諸情報の通信、信号処理
等の装置が複雑になるという欠点もあった。
また、上記従来例の特開平1−202720号公報では、複数
の測距点の合焦状態を考慮して、主被写体の存在範囲を
推測して、各測距点に対応する被写界領域の輝度信号に
対する重み付けを変更するという思想が開示されてい
る。このような考え方は、撮影倍率が大きく、主被写体
が撮影画面のかなり多くの部分を占めている場合や、複
数の測距点の撮影画面内における間隔が小さい場合には
有効である。しかしながら、複数の測距点が撮影画面内
である程度の間隔を隔てて配置され、主被写体が撮影画
面を占める割合があまり大きくない場合等の一般的な場
合には、略合焦状態にある複数の測距点の間に背景が配
置されることになるため、特に主被写体と背景の輝度差
が大きい場合には、効果が少なくなるという問題を有し
ている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、撮影画面内の複数領域を独立に焦点検出可能
に構成された焦点検出手段を備えたカメラにおいて、測
光領域を複数の小領域に分割し、分割された小領域毎の
輝度を検出する受光手段と、前記焦点検出領域の選択に
応じてあらかじめ設定された組み合わせに前記複数の小
領域を区分けするものであって、選択された焦点検出領
域を含む第1の領域と、該第1の領域の周囲となり且つ
複数の該小領域を含む第2の領域と、該第2の領域の周
囲となり且つ該第2の領域とは異なる組み合わせとなる
複数の該小領域を含む第3の領域の少なくとも3つの領
域に区分けする設定手段と、前記受光手段により得られ
た各小領域の輝度を用いると共に、前記設定手段によっ
て区分けされた領域の重み付けを変えて測光値を演算す
る演算手段と、を備えたカメラを特徴とする。
又、上記設定手段は選択された焦点検出領域が複数の場
合には、あらかじめ設定された特定の焦点検出領域を選
択して、この特定の焦点検出領域に応じて複数の小領域
は区分けされたことを特徴とする。
又、上記演算手段は選択された焦点検出領域より離れた
領域の輝度は重み付けを小さくして演算したことを特徴
とする。
又、撮影画面内の複数領域を独立に焦点検出可能に構成
され、複数の焦点検出領域のうち1つを撮影者が任意に
選択する第1のモードと、焦点検出領域を自動的に選択
する第2のモードとを備えたカメラにおいて、測光領域
を複数の小領域に分割し、分割された小領域毎の輝度を
検出する受光手段と、前記焦点検出領域の選択に応じて
あらかじめ設定された組み合わせに前記複数の小領域を
区分けするものであって、選択された焦点検出領域を含
む第1の領域と、該第1の領域の周囲となり且つ複数の
該小領域を含む第2の領域と、該第2の領域の周囲とな
り且つ該第2の領域とは異なる組み合わせとなる複数の
該小領域を含む第3の領域の少なくとも3つの領域に区
分けする設定手段と、前記受光手段により得られた各小
領域の輝度を用いると共に、前記設定手段によって区分
けされた領域の重み付けを変えて測光値を演算する演算
手段と、を備えたカメラを特徴とする。
〔実施例〕
第1図〜第12図は、本発明の第1実施例を示す図であ
り、3個の焦点検出領域を具備するカメラの測光装置を
表すものである。
第1図は本発明第1実施例の測光用受光部の受光面の分
割形状を示す図であり、被写界に投影した状態を示して
いる。同図において、S01,S02…S15は15領域に分割さ
れた複数の受光用小領域を表し、SL,SC,SRは、測光用
受光部と同様に被写界に投影された焦点検出視野を表し
ている。本実施例では、第1図に示すように被写界を、
3個の焦点検出領域(焦点検出方式には、前回合焦した
状態でのデフオーカス量を検出する方式と、毎回絶対量
的な被写体の距離を検出する方式等がある。)を含んだ
3個の小領域とその周囲の12個の小領域の計15個の小領
域に分割して各小領域毎に被写界輝度の測光を行ってい
る。
第2図は本発明第1実施例の光学配置を示す図であり、
同図において1は投影レンズ、2はクイツクリターンミ
ラー、3はピント板、4はペンタダハプリズム、5は測
光用結像レンズ、6は測光用受光部、7は接眼レンズ、
8は瞳孔位置、9はサブミラー、10は視野マスク、11は
集光レンズ、12は全反射ミラー、13は瞳分割マスク、14
は焦点検出用結像レンズ、15は焦点検出用受光部、16は
フイルム面である。本実施例では、投影レンズ1によ
り、ピント板3上に結像する被写体像を、測光用結像レ
ンズ5によって測光用受光部6上に結像させて第1図に
示した15個の小領域に分割して測光を行っており、また
撮影レンズ1の予定結像面近傍に配置された視野マスク
10の近傍に結像する一部の被写体像を焦点検出用結像レ
ンズ14によって焦点検出用受光用15上に結像させて第1
図に示した3個の焦点検出視野に相当する領域の焦点検
出を行っている。
第3図は、第2図の焦点検出光学系を展開した斜視図で
あり、同図に示すように投影レンズ1の予定結像面近傍
に配置された視野マスク10に3つの開口を設け、この3
つの開口の近傍に結像する被写体像を、焦点検出用結像
レンズ14によって、それぞれ2像に分割して、焦点検出
用受光部15に結像させて投影画面内の3点の焦点検出を
行っている。
第4図は、本発明第1実施例の回路構成を示すブロック
図である。同図において、SPD01,SPD02…,SPD15はそ
れぞれ第1図に示した15個の受光用小領域S01,S02…,
S15を測光するシリコンフオトダイオード(SPD)であ
り、それぞれの小領域の輝度に応じた光電流を発生させ
ている。AMP01,AMP02…,AMP15及びDI01,DI02,…,D
I15は、それぞれ演算増幅器及び圧縮ダイオードであ
り、シリコンフオトダイオード(SPD)と演算増幅器及
び圧縮ダイオードを組み合わせて、第1図の15個の受光
用小領域に対応する受光手段を構成している。17は測光
回路AECKTであり、複数の受光用小領域の輝度に対応す
る出力信号をそれぞれA/D変換し、デジタル信号として
出力している。18は測光モード選択スイツチAESWであ
り、操作者の意志により被写界の輝度の分布状態に応じ
て、カメラが自動的に投影画面に好適な露出を決定する
いわゆる評価測光と、被写界の特定領域の輝度信号を出
力して、これに基づいて操作者が経験を生かして露出を
決定する部分測光の、いずれか1つの測光モードを選択
することを可能としている。15は第3図に対応する焦点
検出用受光部であり、CCDL1とCCDL2、CCDC1とCCDC2、及
びCCDR1とCCDR2はそれぞれ第1図の焦点検出視野SL
SC,SRに対応する3対の受光素子列である。1対の受光
素子列には、第2図及び第3図に示した光学系により、
撮影画面の所定領域に結像する被写界光のうち、撮影レ
ンズの射出瞳面上の異なった2つの領域を通過した光束
のみが取り出されて結像するように構成されており、こ
れら1対の受光素子列からの出力信号を比較することに
よりデフオーカス量の検出を可能としている。19は焦点
検出回路AFCKTであり焦点検出用受光部15に設けられた
3対の受光素子列からの出力信号に基づいて、上述のよ
うにして、第1図の3の焦点検出視野SL,SC,SRに対応
する被写界のデフオーカス量をそれぞれ検出し、3つの
デフオーカス量の情報をデジタル信号として出力してい
る。20は焦点検出選択スイツチAFSWであり、操作者の意
志により、第1図の3つの焦点検出視野SL,SC,SRに対
応する被写界のデフオーカス量の分布状態に応じて、カ
メラが自動的に撮影画面に好適な合焦位置を決定する自
動選択モードと、第1図の3つの焦点検出視野のうちの
いずれか1つの焦点検出視野を操作者が選択的に決定す
る任意選択モードのいずれかを選択することを可能と
し、さらに任意選択モードでは、この焦点検出点選択ス
イツチにより選択する焦点検出点を指示できるように構
成されている。第4図において測光回路AECKT17、測光
モード選択スイツチAESW18、焦点検出回路AFCKT19、焦
点検出点選出スイツチAFSW20からの入力信号はマイクロ
コンピユーターの内部データバスラインBUS21に接続さ
れ、各種制御に用いられている。
また、第4図において、22は各種メモリーに記憶されて
いるプログラムを用いて、上述の各種入力信号を処理
し、各種制御機構の作動を指示する中央演算処理装置CP
U、22は各種プログラムを記憶している読み出し専用メ
モリーROM、24は演算のためのワークエリアのランダム
アクセスメモリーRAM、25は表示制御機構DPCNTL、26は
シヤツター秒時制御機構STCNTL、27は汎用入出力ポート
PIOであり、それぞれマイクロコンピユーターの内部デ
ータバスラインBUS21に接続されている。CPU22は上述の
入力信号を用いてROM23に記憶されているプログラムに
従った演算をRAM24をアクセスすることによって実行
し、演算結果に基づいてDPCNTL25、STCNTL26によって表
示及びシヤツタ秒時の制御を行い、PIO27にレンズの制
御のための信号を出力する。
第4図28はコネクタCNCTであり、カメラとレンズの間の
通信を行っている。29は投影レンズ固有の情報を記憶し
ている読み出し専用メモリーLROM、30は撮影レンズの焦
点位置制御機構AFCNTL、31は撮影レンズの絞り制御機構
APCNTLである。投影レンズ内に具備されるLROM29、AFCN
TL30、APCNTL31、CNCT28を介してカメラのPIO27に接続
されており、カメラのCPUの指示に従って読み出し、ま
たは制御機構の作動が行われるように構成されている。
本実施例では、以上説明したように、測光回路AECKT1
7、測光モード選択スイツチAESW18、焦点検出回路AFCKT
19、焦点検出点選択スイツチAFSW20からの入力信号に基
づいて、マイクロコンピユーターを用いてカメラの表示
装置、シヤツター、撮影レンズの焦点位置調節、及び絞
りの制御を行っている。
次に本発明第1実施例の動作を第5図〜第8図にて説明
する。
第5図〜第8図は本発明第1実施例のフローチヤートで
あり、第5図はメインルーチン、第6図〜第8図は各サ
ブルーチンを表すものである。
まず、第5図のメインルーチンを説明する。
STEP01:メインルーチン カメラにおいて、被写界の輝度に相当する情報、予め設
定された複数の焦点検出点のそれぞれのデフオーカス量
の情報、撮影者の意志に基づいた測光モード選択情報、
及び焦点検出点選択情報を用いて焦点位置調節の制御と
シヤツター秒時及び絞り設定による露出の制御及び表示
の制御を取り扱う。クイツクリターンミラーの駆動制御
やフイルム給送機構の制御等、メインルーチンが取り扱
うべき項目は他にもあるが、ここでは本発明のカメラの
測光装置に関係のある項目のみを取り出しており、簡単
のためその他は省略している。
STEP02:AFCKT19から3つの焦点検出点のデフオーカス量
の信号を取り込む。デフオーカス量はそれぞれの焦点検
出点に対応する1対ずつのラインセンサ、CCDL1とCC
DL2、CCDC1とCCDC2、及びCCDR1とCCDR2の出力信号のず
れ量を検出することによって算出し、デジタル信号とし
て取り込んでいる。
STEP03:AFSW20からの焦点検出点選択信号、及びAFCKT19
からのデフオーカス量の信号を取り込み、撮影者が、3
つの焦点検出点のうちの1つの焦点検出点を選択した場
合には、その焦点検出点に対応する信号を出力し、撮影
者が焦点検出点をカメラによる自動選択とした場合に
は、3つのデフオーカス量の信号から被写体距離の最も
近い焦点検出点を検知し、その焦点検出点に対応する信
号を出力する焦点検出点選択サブルーチンであり、焦点
検出点信号SELを出力する。
STEP04:3つの焦点検出点のデフオーカス量の信号と、上
述の焦点検出点信号SELから、焦点調節すべきデフオー
カス量を決定し、AFCNTL30によって撮影レンズの焦点調
節を行う。
STEP05:AECKT17から、15個の小領域の輝度に対応する信
号を、デジタル信号として取り込む。
STEP06:AESW18からの入力信号を取り込み、撮影者の意
志に応じた測光モードとして測光モード信号MODEを出力
する測光モード選択サブルーチンである。本実施例では
測光モードは評価測光と部分測光のいずれか一方と撮影
者が選択的に決定するものとしたため、撮影者が入力し
た測光モード、すなわち評価測光または部分測光に対応
する信号を測光モード信号MODEとしてそのまま出力して
いる。本実施例とは異なるが、測光モードをカメラが自
動的に決定するような測光装置を想定した場合には、こ
こで選択された測光モードに対応した信号を出力するこ
とになる。
STEP07:AECKT17から取り込んだ信号を、LROM29から取り
込まれる撮影レンズ固有の情報等に基づいて適宜補正し
て、各小領域に対応する被写界の輝度信号を出力し、さ
らに、これら複数の輝度信号を用いて、上述の焦点検出
点信号STL、及び測光モード信号MODEに基づいて決定さ
れる演算を行なう測光値演算サブルーチンであって、測
光値Eを出力する。
STEP08:カメラに予め設定されたプログラムに基づい
て、測光値Eからシヤツター秒時と絞り値を決定し、出
力する。撮影者の意志により、プログラムモードの他
に、シヤツター優先モード、絞り優先モード等の撮影モ
ード切り換えを可能としても良く、いずれの場合にも、
それらのプログラムに基づいて、ここでシヤツター秒時
と絞り値を決定する。
STEP09:シヤツター秒時と絞り値の露出情報及び必要に
応じて焦点検出点選択情報や、測光モード選択情報等を
DPCNTL25によってカメラの表示装置に表示する。
STEP10:上述のように決定されたシヤツター秒時と、絞
り値に基づいて、STCNTL26によってシヤツター秒時を制
御し、APCNTL31によって撮影レンズの絞りを制御する。
以上STEP02〜STEP10で、カメラにおける一連の撮影動作
を終了し、次の撮影動作に備えるため、STEP02の状態に
戻る。
次に各サブルーチンを説明する。
第6図は第5図のSTEP03焦点検出点選択サブルーチンを
表すフローチヤートである。
STEP11:焦点検出点選択サブルーチン STEP12:AFSW20から焦点検出点選択情報を取り込む。AFS
W20は、撮影者が、焦点検出点をカメラによる自動選択
と設定した場合には、焦点検出点選択信号AUTOを出力
し、撮影者が1つの焦点検出点を選択的に設定する場合
では、撮影画面左側に位置する焦点検出点SLを選択した
場合には焦点検出点選択信号FLを出力し、撮影画面中央
に位置する焦点検出点SCを選択した場合には、焦点検出
点選択信号FCを出力し、撮影画面右側に位置する焦点検
出点SRを選択した場合には、焦点検出点選択信号FRを出
力する。
STEP13:焦点検出点選択信号がAUTOであるか否かを判断
する。AUTOである場合にはSTEP14へ進み、AUTOでない場
合にはSTEP15に進む。
STEP14:焦点検出点選択信号がAUTOである場合、AFCKT19
から出力されるデフオーカス量の信号を用いて、3つの
焦点検出点SL,SC,SRのうち被写体距離が最も近距離で
ある焦点検出点を識別し、その焦点検出点に相当する信
号Nearest(FL,FC,FR)を出力する。なお、複数の焦点
検出点が等距離であり且つ近距離として検出された場合
には、中央の焦点検出点SCの信号FCを出力する。
STEP15:撮影者による選択、またはカメラによる自動選
択によって決定された焦点検出点に応じて焦点検出点信
号SELを決定する。焦点検出点信号SELはFL,FC,FRのいず
れか1つを出力する。
STEP16:メインルーチンへリターン。
第7図は第5図のSTEP06測光モード選択サブルーチンを
表すフローチヤートである。
STEP21:測光モード選択サブルーチン。
STEP22:AESW18から測光モード選択情報を取り込む。AES
Wは、撮影者が評価測光または部分測光のいずれか一方
を選択するスイツチであり、評価測光を選択した場合に
は出力信号EVを出力し、部分測光を選択した場合には出
力信号PAを出力する。
STEP23:AESWの出力信号であるEV、またはPAを測光モー
ド信号MODEとしてそのまま出力する。本実施例では測光
モードの選択は撮影者の意志のみによって決定する構成
としたため測光モード信号MODEは、測光モード選択スイ
ツチAESWからの入力信号をそのまま出力している。
STEP24:メインルーチンへリターン。
第8図は、第5図のSTEP07測光値演算サブルーチンを表
すフローチヤートである。
STEP31:測光値演算サブルーチン。
STEP32:AECKT17から出力される15個の小領域の輝度に対
応するデジタル信号D01,D02,D03,…,D15を取り込
む。
STEP33:LROM33から装着された撮影レンズに固有の情報
を取り込む。撮影レンズに固有の情報とは、撮影レンズ
の開放Fナンバー、焦点距離、射出瞳位置、絞り開放時
の周辺光量落ちの情報等である。
STEP34:撮影レンズ固有の情報を用いて、AECKTからの15
個の出力信号をそれぞれ補正する補正データδ01
δ02,…,δ15を決定し、各小領域毎の輝度信号を算出
する。即ち、輝度信号V01,V02,…,V15を、次式 V01=D01+δ01 V02=D02+δ02 : : V15=D15+δ15 より求めて出力する。なお補正データδ01,δ02,…,
δ15は、ROM23に予め記憶されたテーブルから、上述の
撮影レンズ固有の情報に基づいて、選択して決定するも
のとする。また、演算によって算出するようにすること
も可能である。
STEP35:焦点検出点信号SELが、撮影画面左側の焦点検出
点を表す信号FLであるか否かを判断する。SEL=FLであ
ればSTEP37へ進みSEL≠FLであればSTEP36へ進む。
STEP36:焦点検出点信号SELが撮影画面中央の焦点検出点
を表す信号FCであるか否かを判断する。SEL=FCであれ
ばSTEP38へ進み、SEL≠FCであればSTEP39へ進む。
STEP35,STEP36により、焦点検出点に応じた分類を行っ
ており、焦点検出点が左側のときはSTEP37に進み、焦点
検出点が中央のときはSTEP38に進み、それ以外のとき、
即ち、焦点検出点が右側のときはSTEP39へ進む。
STEP37〜STEP39は、15個に分類された小領域を、焦点検
出点付近の領域、その周囲の領域、及びさらにその周囲
の周辺領域の3つの中領域に分類し、各中領域の平均輝
度を算出し、出力している。この際、15個の小領域は、
必ずいずれか1つの中領域に含まれるように分類する。
各中領域の平均輝度の信号は、焦点検出点付近の領域の
平均輝度信号をA、その周囲の領域の平均輝度信号を
B、さらにその周囲の周辺領域の平均輝度信号をCとし
てそれぞれ出力する。
STEP37:左側の焦点検出点が選択された場合の中領域の
分類を決定し、各中領域の平均輝度信号A,B,Cを次式に
基づいて出力する。
A=V07 B=(V02+V06+V08+V12)/4 C=(V01+V03+V04+V05+V09+V10+V11+V13+V14
+V15)/10 STEP38:中央の焦点検出点が選択された場合の中領域の
分類を決定し、各中領域の平均輝度信号A,B,Cを次式に
基づいて出力する。
A=V08 B=(V03+V07+V09+V13)/4 C=(V01+V02+V04+V05+V06+V10+V11+V12+V14
+V15)/10 STEP39:右側の焦点検出点が選択された場合の中領域の
分類を決定し、各中領域の平均輝度信号A,B,Cを次式に
基づいて出力する。
A=V09 B=(V04+V08+V10+V14)/4 C=(V01+V02+V03+V05+V06+V07+V11+V12+V13
+V15)/10 STEP40:測光モード信号MODEが、評価測光を表す信号EV
であるか否かを判断する。MODE=EVの場合にはSTEP41へ
進み、MODE≠EV、即ちMODE=PAの場合にはSTEP44へ進
む。
STEP41:測光モードとして評価測光が選択されているの
で評価測光の演算を行なう。STEP37〜STEP39て求められ
た焦点検出点付近の中領域の平均輝度信号A、その周囲
の中領域の平均輝度信号B、及びさらにその周囲の周辺
の中領域の平均輝度信号Cのすべてを用い、焦点検出点
近傍の重点度を高くした、略全画面の重み付け平均輝度
信号E0を次式より求める。
E0=(A+B+C)/3 上式では、3つの中領域の輝度信号A、B、Cを単純に
加算平均しているだけだが、焦点検出点付近の中領域の
面積をS(A)、その周囲の中領域の面積をS(B)、
さらにその周囲の周辺の中領域の面積をS(C)とする
と、3つの中領域の面積比が、 S(A):S(B):S(C)=1:4:10 となっているため、この演算を行うことにより、焦点検
出点近傍の重点度を高くした重み付け平均輝度が算出さ
れる。この際、3つの中領域A、B、Cの重点度J
(A)、J(B)、J(C)は面積比の逆数に比例し、 J(A):J(B):J(C)=1:0.25:0.1 となる。なお、以後の説明では、上式のE0を求める演算
を「焦点検出点重点平均測光」と称する。
STEP42:STEP37〜STEP39で求められた中領域の平均輝度
信号及びそれら平均輝度信号の差を用いることによっ
て、撮影状況を類推し、露出補正値αを選択的に決定す
る補正値選択サブルーチンである。詳細は後述する。
STEP43:前述の焦点検出点重点平均測光E0に、補正値選
択サブルーチンから出力される露出補正値αを加算する
という自動露出補正を行い、測光値Eを次式により求め
る。
E=E0+α STEP41〜STEP43によって求められる測光値Eが本実施例
の評価測光による測光値である。
STEP44:STEP40で測光モード信号がMODE≠EVのとき、即
ちMODE=PAのとき、測光モードとして、部分測光が選択
されているので、部分測光の演算を行う。部分測光では
STEP37〜STEP39で求められた中領域の平均輝度信号のう
ち、焦点検出点付近の中領域の平均輝度信号Aのみを用
いて、この値をそのまま、測光値Eとして出力する。即
ち、 E=A 本実施例では、焦点検出点付近の中領域としては、焦点
検出点の選択に対応して、その焦点検出点を含む1つの
受光用小領域を選択する構成となっており、従って、部
分測光はこの受光用小領域の輝度信号そのものとなる。
STEP45:メインルーチンへリターン。
以上説明したようにして、測光値演算サブルーチンで
は、測光モードとして、評価測光が選択された場合に
も、部分測光が選択された場合にも、焦点検出点の選択
に連動して測光領域に対する重点度、あるいは測光領域
そのものを変更して、撮影者の意志を受けいれた適切な
測光値演算を可能としている。
第9図は第8図のSTEP42補正値選択サブルーチンを表す
フローチヤートである。
STEP51:補正値選択サブルーチン。
STEP52:焦点検出点付近の中領域の平均輝度信号A、そ
の周囲の中領域の平均輝度信号B、さらにその周囲の周
辺の中領域の平均輝度信号Cを用いて相隣接する中領域
の輝度信号AとB、及びBとCの差、ΔBA及びΔCBを次
式より求める。
ΔBA=B−A ΔCB=C−B STEP53:周辺の中領域の平均輝度信号Cを、所定の輝度
に相当する信号K(ここでは屋外の状況であるか、室内
の状況であるかを識別する程度の値とする)と比較し、
被写界の概略の明るさを認識する。ここで周辺の中領域
の平均輝度信号Cを用いるのは、主被写体の反射率の影
響を受け難く、主被写体の置かれている状況を類推する
のに最も敵しているからである。C≧Kのとき、即ち、
屋外の状況であると判断されたときはSTEP54へ進み、C
<Kのとき、即ち室内の状況であると判断されたとき
は、STEP71へ進む。
STEP54:周辺中領域の平均輝度が所定値Kより高く、屋
外のシーンであると判断されたとき、まず、輝度差ΔBA
を正の符号を持つ所定値PH1と比較する。ΔBA<PH1の場
合はSTEP55へ進み、ΔBA≧PH1の場合はSTEP56へ進む。
STEP55:ΔBA<PH1の場合は、さらにΔBAを負の符号を持
つ所定値PH2と比較する。ΔBA<PH2の場合はSTEP60へ進
み、ΔBA≧PH2の場合、即ちPH2≦ΔBA<PH1の場合にはS
TEP58へ進む。
STEP54、STEP55により、輝度差ΔBAを次の3通りに分類
している。
PH1≦ΔBA;ΔBAは絶対値の大きい正の値 PH2≦ΔBA<PH1;ΔBAは絶対値が小さい。
ΔBA<PH2;ΔBAは絶対値の大きい負の値。
STEP56:PH1≦ΔBAの場合、さらにΔCBを正の符号を持つ
所定値QH1と比較する。ΔCB<QH1の場合はSTEP57へ進
み、ΔCB≧QH1の場合はSTEP62へ進む。
STEP57:ΔCB<QH1の場合は、さらにΔCBを負の符号を持
つ所定値QH2と比較する。ΔCB<QH2の場合はSTEP64へ進
み、ΔCB≧QH2の場合、即ちQH2≦ΔCB<QH1の場合にはS
TEP63へ進む。
STEP56、STEP57により、輝度差ΔCBを次の3通りに分類
している。
QH1≦ΔCB;ΔCBは絶対値が大きい正の値 QH2≦ΔCB<QH1;ΔCBは絶対値が小さい。
ΔCB<QH2;ΔCBは絶対値が大きい負の値。
STEP58:PH2≦ΔBA<PH1の場合、さらにΔCBを正の符号
を持つ所定値QH1と比較する。ΔCB<QH1の場合はSTEP65
へ進み、ΔCB≧QH1の場合はSTEP59へ進む。
STEP59:ΔCB<QH1の場合は、さらにΔCBを負の符号を持
つ所定値QH2と比較する。ΔCB<QH2の場合はSTEP67へ進
み、ΔCB≧QH2の場合、即ちQH2≦ΔCB<QH1の場合にはS
TEP66へ進む。
STEP58、STEP59により、輝度差ΔCBをSTEP56、STEP57で
行ったのと同様の3通りに分類している。
STEP60:ΔBA<PH2の場合、さらにΔCBを正の符号を持つ
所定値QH1と比較する。ΔCB<QH1の場合はSTEP68へ進
み、ΔCB≧QH1の場合はSTEP61へ進む STEP61:ΔCB<QH1の場合は、さらにΔCBを負の符号を持
つ所定値QH2と比較する。ΔCB<QH2の場合はSTEP70へ進
み、ΔCB≧QH2の場合、即ちQH2≦ΔCB<QH1の場合はSTE
P69へ進む。
STEP60、STEP61により、輝度差ΔCBを、STEP56、STEP57
で行ったのと同様の3通りに分類している。
STEP53で屋外のシーンであると判断されたときには、以
上説明したようにSTEP54〜STEP61によって、被写界の状
況を9通りに分類して露出補正値αを選択するようにし
ている。
STEP62〜STEP70:STEP54〜STEP61によって分類された被
写界状況に適した露出補正値αをそれぞれ出力する。α
の値は本実施例では、αH1、αH2及び0の3つの値のみ
(但し、αH1<αH2<0)としており、この3つの値の
うち、いずれか1つを選択している。露出補正値αの決
定方法については後述する。
STEP71:周辺の中領域の平均輝度が所定値Kより低く、
室内のシーンであると判断されたとき、まず、輝度差Δ
BAを正の符号を持つ所定値PL1と比較する。ΔBA<PL1
場合はSTEP72へ進み、ΔBA≧PL1の場合はSTEP73へ進
む。
STEP72:ΔBA<PL1の場合は、さらにΔBAを負の符号を持
つ所定値PL2と比較する。ΔBA<PL2の場合はSTEP77へ進
み、ΔBA≧PL2の場合、即ちPL2≦ΔBA<PL1の場合にはS
TEP75へ進む。
STEP71、STEP72により、輝度差ΔBAを次の3通りに分類
している。
PL1≦ΔBA;ΔBAは絶対値の大きい正の値。
PL2≦ΔBA<PL1;ΔBAは絶対値が小さい。
ΔBA<PL2;ΔBAは絶対値の大きい負の値。
STEP73:PL1≦ΔBAの場合、さらにΔCBを正の符号を持つ
所定値QL1と比較する。ΔCB<QL1の場合はSTEP74へ進
み、ΔCB≧QL1の場合はSTEP79へ進む。
STEP74:ΔCB<QL1の場合は、さらにΔCBを負の符号を持
つ所定値QL2と比較する。ΔCB<QL2の場合はSTEP81へ進
み、ΔCB≧QL2の場合、即ちQL2≦ΔCB<QL1の場合にはS
TEP80へ進む。
STEP73、STEP74により、輝度差ΔCBを次の3通りに分類
している。
QL1≦ΔCB;ΔCBは絶対値が大きい正の値。
QL2≦ΔCB<QL1;ΔCBは絶対値が小さい。
ΔCB<QL2;ΔCBは絶対値が大きい負の値。
STEP75:PL2≦ΔBA<PL1の場合、さらにΔCBを正の符号
を持つ所定値QL1と比較する。ΔCB<QL1の場合はSTEP76
へ進み、ΔCB≧QL1の場合はSTEP82へ進む。
STEP76:ΔCB<QL1の場合は、さらにΔCBを負の符号を持
つ所定値QL2と比較する。ΔCB<QL2の場合はSTEP84へ進
み、ΔCB≧QL2の場合、即ちQL2≦ΔCB<QL1の場合にはS
TEP83へ進む。
STEP75、STEP76により、輝度差ΔCBを、STEP73、STEP74
で行ったのと同様の3通りに分類している。
STEP77:ΔBA<PL2の場合、さらにΔCBを正の符号を持つ
所定値QL1と比較する。ΔCB<QL1の場合はSTEP78へ進
み、ΔCB≧QL1の場合はSTEP85へ進む。
STEP78:ΔCB<QL1の場合は、さらに、ΔCBを負の符号を
持つ所定値QL2と比較する。ΔCB<QL2の場合はSTEP87へ
進み、ΔCB≧QL2の場合、即ちQL2≦ΔCB<QL1の場合に
はSTEP86へ進む。
STEP77、STEP78により、輝度差ΔCBを、STEP73,STEP74
で行ったのと同様の3通りに分類している。
STEP53で室内のシーンであると判断されたときには、以
上説明したようにSTEP71〜STEP78によって、被写界の状
況を9通りに分類して露出補正値αを選択するようにし
ている。
STEP79〜STEP87:STEP71〜STEP78によって分類された被
写界状況に適した露出補正値αをそれぞれ出力する。α
の値は本実施例では、αL1、αL2及び0の3つの値のみ
(但し、αL1<0<αL2)としており、この3つの値の
うち、いずれか1つを選択している。露出補正値αの決
定方法については後述する。
STEP88:測光値演算サブルーチンへリターン。
補正値選択サブルーチンでは、以上説明したようにして
被写界の状況を類推し、適切な補正値αを出力してい
る。
次に露出補正値αの決定方法について説明する。第9図
のSTEP62〜STEP70、及びSTEP79〜STEP87に分類された18
通りの状態を、ΔBA、ΔCBを両座標軸とする座標平面内
で表すと、第10図(a),(b)のようになる。また、
第9図のSTEP62〜STEP70、及びSTEP79〜STEP87の状態
は、各中領域の輝度信号A,B,Cを棒グラフで示すと第11
図(a),(b)のようになる。第11図には、それぞれ
の状況での焦点検出点重点平均測光値E0、露出補正値
α、及び評価測光値Eも併せて模式化して示してある。
第10図、第11図を参照しながら、以下に各条件下での被
写界の状況と、露出補正値αの決定方法を説明する。
(a)K≦Cのとき:屋外のシーン (a−i)PH1<ΔBA、QH1<ΔCB (STEP62) 第10図(a)に示したように、ΔBAが正の所定値PH1
り大きく、ΔCBが正の所定値QH1より大きい場合で、第1
1図(a)の(i)に示したような輝度分布の場合であ
る。このような場合は、背景部分が高輝度で主要被写体
部分が相対的に低輝度になっているため、一般的に逆光
シーンであると推定できる。しかも、輝度信号A、輝度
信号B、輝度信号Cが段階的に変化しているため、焦点
検出点付近に配置されている主要被写体は輝度信号Aを
出力する領域と輝度信号Bを出力する領域の一部に渡っ
て存在していると考えられる。このような輝度分布の場
合、焦点検出点重点平均測光値E0は図示のような出力と
なるが、上述の主要被写体の輝度を十分に考慮しつつ、
背景の輝度も多少考慮して、適正な露出を与えるために
は、負の符号を持った比較的絶対値の大きい補正値αH1
を用いて、第11図(a)の(i)に示したように評価測
光値Eを出力するのが良い。
(a−ii)PH1<ΔBA、QH2<ΔCB≦QH1 (STEP63) 第10図(a)に示したように、ΔBAが正の所定値PH1
り大きく、ΔCBが負の所定値QH2より大きくかつ正の所
定値QH1より小さい場合で、第11図(a)の(ii)に示
したように輝度分布の場合である。このような場合も
(i)の場合と同様に逆光シーンであると推定できる。
輝度信号のばらつきに注目すると輝度信号Aのみが相対
的に低輝度になっており、主要被写体は輝度信号Aを出
力する領域のみに配置されていると考えられる。また、
このような場合の主要被写体の大きさは、輝度信号Aを
出力する領域とほぼ同程度である場合と、この領域より
やや小さい場合が考えられ、前者の場合は輝度差ΔBAが
比較的大きく現れ、後者の場合には、輝度信号Aそのも
のが既に背景の輝度の影響を受けてしまい、輝度差ΔBA
が比較的小さくなるという傾向を示す。いずれの場合に
も、輝度差ΔBAが正の所定値PH1より大きく、焦点検出
点付近に相対的に低輝度の主要被写体が配置されている
ことを検知した場合には、図示したような焦点検出点重
点平均測光値E0に対して、主要被写体の輝度を十分に考
慮しつつ、背景の輝度も多少考慮して、(i)の場合と
略同等の補正値αH1を用いて評価測光値Eを出力するの
が良い。
(a−iii)PH1<ΔBA、ΔCB≦QH2 (STEP64) 第10図(a)に示したように、ΔBAが正の所定値PH1
り大きく、ΔCBが負の所定値QH2より小さい場合で、第1
1図(a)の(iii)に示したような輝度分布の場合であ
る。このような輝度分布が現れるのは、輝度信号Bを出
力する領域に局所的に高輝度の被写体が存在する場合で
ある。このような場合には、この局所的な高輝度被写体
の影響を排除するように補正すれば、全画面に好適な露
出を与えることが可能となるため、第11図(a)の(ii
i)に示したように負の符号を持った比較的絶対値の小
さい補正値αH2を用いて、評価測光値Eを出力するのが
良い。
(a−iv)PH2<ΔBA≦PH1、QH1<ΔCB (STEP65) 第10図(a)に示したように、ΔBAが負の所定値PH2
り大きくかつ正の所定値PH1より小さく、ΔCBが正の所
定値QH1より大きい場合で、第11図(a)の(iv)に示
したような輝度分布の場合である。このような場合も
(i)の場合と同様に逆光シーンであると推定できる。
輝度信号のばらつきに注目すると、輝度信号Aと輝度信
号Bが、輝度信号Cに対して低輝度になっており、主要
被写体は、輝度信号Aを出力する領域と輝度信号Bを出
力する領域というかなり広範囲の領域に渡って配置され
ていると考えられる。このような輝度分布の場合、主要
被写体と判断された領域を、より重視した測光値を出力
するのが良いが、焦点検出点重点平均測光値E0は図示の
ように、多少、高輝度の背景領域の輝度の影響を受ける
ため、(iii)の場合と略同等の補正値αH2を用いて評
価測光値Eを出力するのが良い。
(a−v)PH2<ΔBA≦PH1、 QH2<ΔCB≦QH1、 (STEP66) 第10図(a)に示したように、ΔBAが負の所定値PH2
り大きく、かつ正の所定値PH1より小さく、ΔCBが負の
所定値QH2より大きく、かつ正の所定値QH1より小さい場
合で、第11図(a)の(v)に示したような輝度差の小
さい場合である。このような輝度分布となるのは、(i
i)の場合と類似したシーンで主要被写体の大きさがさ
らに小さくなって主要被写体部分の輝度の検出が困難と
なった逆光シーンの場合と、(iv)の場合と類似したシ
ーンで、主要被写体の大きさがさらに大きくなって略全
画面を主要被写体とする風景シーン等の場合が想定され
る。主要被写体が小さい逆光シーンの場合も、このよう
な状況下では逆光の風景シーンとして取り扱った方が良
く、従って画面全体に適正な露出を与えるように補正値
を0として、焦点検出点重点平均測光値E0をそのまま評
価測光値Eとして利用するのが良い。
(a−vi)PH2<ΔBA≦PH1、ΔCB≦QH2 (STEP67) 第10図(a)に示したように、ΔBAが負の所定値PH2
り大きくかつ正の所定値PH1より小さく、ΔCBが負の所
定値QH2より小さい場合で、第11図(a)の(vi)に示
したような輝度分布の場合である。このような輝度分布
が現れるのは、輝度信号Aを出力する領域と輝度信号B
を出力する領域の双方にかなり高輝度の主要被写体が配
置される場合であり、さらに多くの場合、このように屋
外の一般的な明るさを示す輝度信号Cに対して、かなり
高輝度の主要被写体は反射率の高い(白っぽい)被写体
である。従って、このような場合には、主要被写体部分
をある程度白っぽく描写するように図示のように、(ii
i)の場合と略同等の補正値αH2を用いて評価測光値E
を出力するのが良い。
(a−vii)ΔBA≦PH2,QH1<ΔCB (STEP68) 第10図(a)に示したように、ΔBAが負の所定値PH2
り小さく、ΔCBが正の所定値QH1より大きい場合で、第1
1図(a)の(vii)に示したような輝度分布の場合であ
る。このような輝度分布が現れるのは、主要被写体その
ものが、かなりの明暗比を持っている場合や、特殊な構
図の風景シーンが想定されるが、いずれもあまり一般的
なシーンではなく、頻度も少ない。このような場合には
全画面に対して適正な露出を与えるようにするのが良
く、(v)の場合と同様に補正値を0として、焦点検出
点重点平均測光値E0をそのまま評価測光値Eとして出力
するのが良い。
(a−viii)ΔBA≦PH2、QH2<ΔCB≦QH1 (STEP69) 第10図(a)に示したように、ΔBAが負の所定値PH2
り小さく、ΔCBが負の所定値QH2より大きく、かつ正の
所定値QH1より小さい場合で、第11図(a)の(viii)
に示したような輝度分布の場合である。このような場合
は(vi)の場合と同様に、主要被写体が反射率の高い
(白っぽい)被写体であることが推定できる。また、こ
のような場合は、主要被写体部分の大きさは(vi)の場
合と較べて小さいと判断することができる。このような
被写体の場合には主要被写体部分をある程度白っぽく描
写することが必要になるが、図示のように焦点検出点重
点平均測光値E0をそのまま用いれば、ほぼ所望の露出を
与えることが可能となるため、補正値0を用いて評価測
光値Eを出力するのが良い。
(a−ix)ΔBA≦PH2、ΔCB≦QH2 (STEP70) 第10図(a)に示したように、ΔBAが負の所定値PH2
り小さく、ΔCBが負の所定値QH2より小さい場合で、第1
1図(a)の(ix)に示したような輝度分布の場合であ
る。このような場合も(vi)の場合と同様の被写体であ
ることが推定され、主要被写体の大きさは(vi)の場合
と(viii)の場合の中間的な大きさであると判断でき、
また、このような場合は、(vi)や(viii)の場合と較
べて焦点検出点付近の領域が更に高輝度になっており、
更に反射率の高い被写体が配置されているか、あるいは
何らかの光源が配置されている場合と判断できる。この
ような場合には、図示のように焦点検出点重点平均測光
値E0をそのまま用いても、主要被写体部分はある程度白
っぽく描写されるが、画面周辺分とのバランスを考慮
し、主要被写体部分を更に白っぽく描写するため、(ii
i)と略同等の補正値αH2を用いて、評価測光値Eを出
力するのが良い。
(b)C<Kのとき:室内のシーン (b−i)PL1<ΔBA、QL1<ΔCB (STEP79) 第10図(b)に示したようにΔBAが正の所定値PL1より
大きく、ΔCBが正の所定値QL1より大きい場合で、第11
図(b)の(i)に示したような輝度分布の場合であ
る。このような場合は、背景部分があまり高輝度でない
上に、主要被写体部分が背景部分に較べてかなり低輝度
になっているため、室内の照明光によって照明されない
位置に主要被写体が配置されているシーン等が想定され
る。また、焦点検出点付近にやや反射率の低い(黒っぽ
い)被写体が配置されているようなシーンも想定され
る。また、主要被写体の大きさは(a−i)と同様に輝
度信号Aを出力する領域と輝度信号(b)を出力する領
域の一部に渡って存在していると考えられる。このよう
な条件下では、撮影者が観察した被写界の状況を撮影者
の感覚にあわせて描写するためには、主要被写体部分
が、そのデイテール部が再現されなくならない程度に、
やや黒っぽく描写されるような露出を与えることが望ま
しい。従って、第11図(b)の(i)に示したように、
焦点検出点重点平均測光値E0に対して、負の符号を持っ
た比較的絶対値の小さい補正値αL1を用いて、評価測光
値Eを求めるのが良い。
(b−ii)PL1<ΔBA、QL2<ΔCB≦QL1 (STEP80) 第11図(b)に示したように、ΔBAが正の所定値PL1
り大きく、ΔCBが負の所定値QL2より大きく、かつ、正
の所定値QL1より小さい場合、第11図(b)の(ii)に
示したような輝度分布の場合である。このような場合も
(i)の場合と同様に主要被写体部分が暗いシーンであ
ると推定できる。また、主要被写体の大きさは(a−i
i)と同様に(i)の場合よりやや小さいと判断するこ
とができる。この様な場合でも(i)の場合と同様に、
主要被写体部分をやや黒っぽく描写することが望まし
く、そのため、図示のように、(i)の場合と略同等の
補正値αL1を用いて評価測光値Eを出力するのが良い。
(b−iii)PL1<ΔBA、ΔCB≦QL2 (STEP81) 第11図(b)に示したように、ΔBAが正の所定値PL1
り大きく、ΔCBが負の所定値QL2より小さい場合で、第1
1図(b)の(iii)に示したような輝度分布の場合であ
る。このような輝度分布が現れるのは、輝度信号Bを出
力する領域に、照明用光源等のように局所的に高輝度の
被写体が存在する場合である。このような場合には、焦
点検出点重点平均測光値E0は、この高輝度領域の影響を
受けて、主要被写体部分を多少黒っぽく描写するとい
う、このようなシーンに好適な露出を与えるため、図示
のように、補正値を0として、焦点検出点重点平均測光
値E0をそのまま評価測光値Eとして出力するのが良い。
(b−iv)PL2<ΔBA≦PL1、QL1<ΔCB (STEP82) 第10図(b)に示したように、ΔBAが負の所定値PL2
り大きく、かつ、正の所定値PL1より小さく、ΔCBが正
の所定値QL1より大きい場合で、第11図(b)の(iv)
に示したような輝度分布の場合である。このような場合
も(i)の場合と同様に主被写体部分が暗いシーンであ
ると推定できる。また、主要被写体の大きさは(a−i
v)と同様に、(i)の場合より大きく、撮影画面のか
なり広範囲の領域に渡って配置されていると判断するこ
とができる。このような場合でも、(i)の場合と同様
に主要被写体部分をやや黒っぽく描写することが望まし
いが、図示のように焦点検出点重点平均測光値E0は、そ
のままでもかなり好適な露出を与えるような値となって
いるため、補正値を0として、焦点検出点重点平均測光
値E0をそのまま評価測光値として出力するのが良い。
(b−v)PL2<ΔBA≦PL1、 QL2<ΔCB≦QL2 (STEP83) 第10図(c)に示したように、ΔBAが負の所定値PL2
り大きく、かつ正の所定値PL1より小さく、ΔCBが負の
所定値QL2より大きく、かつ正の所定値QL1より小さい場
合で、第11図(b)の(v)に示したような輝度差の小
さい場合である。このような輝度分布は(a−v)と同
様の状況で現れるが、特に室内のシーンでは、各領域内
に明部と暗部が混在し、中領域として輝度信号A,B,Cを
出力したとき、結果的に輝度差が小さくなっているシー
ンも少なくない。このような場合には、(a−v)と同
様に画面全体に適正な露出を与えるように補正値を0と
して、焦点検出点重点平均測光値E0をそのまま評価測光
値Eとして出力するのが良い。
(b−vi)PL2<ΔBA≦PL1、ΔCB≦QL2 (STEP84) 第10図(b)に示したように、ΔBAが負の所定値PL2
り大きく、かつ正の所定値PL1より小さく、ΔCBが負の
所定値QL2より小さい場合、第11図(b)の(vi)に示
したよう輝度分布の場合である。このような輝度分布が
現れるのは、輝度信号Aを出力する領域と輝度信号Bを
出力する領域の双方に、主要被写体が存在し、その主要
被写体が照明光によって照明され、その他の背景領域と
較べて、相対的に高輝度となった場合等である。このよ
うな場合には、背景部分の輝度信号も多少は考慮しつ
つ、主要被写体部分を重視した、好適な露出を与えるよ
うにするため、図示のように、正の符号を持った補正値
αL2を用いて、評価測光値Eを出力するのが良い。
(b−vii)ΔBA≦PL2、QL1<ΔCB (STEP85) 第10図(b)に示したように、ΔBAが負の所定値PL2
り小さく、ΔCBが、正の所定値QL1より大きい場合で、
第11図(b)の(vii)に示したような輝度分布の場合
である。このような輝度分布が現れるのは(a−vii)
と同様、特殊な状況下であり、この場合にも(a−vi
i)と同様に全画面に対して適正な露出を与えるように
するのが良く、従って補正値を0として、焦点検出点重
点平均測光値E0をそのまま、評価測光値Eとして出力す
るのが良い。
(b−viii)ΔBA≦PL2、QL2<ΔCB≦QL1 (STEP86) 第10図(b)に示したように、ΔBAが負の所定値PL2
り小さく、ΔCBが負の所定値QL2より大きく、かつ、正
の所定値QL1より小さい場合で、第11図(b)の(vii
i)に示したような輝度分布の場合である。このような
場合は(vi)の場合と同様に、主要被写体部分のみが照
明光等によって、相対的に高輝度となっているようなシ
ーンであると推定できる。また、主要被写体部分の大き
さについては、輝度信号の分布状態から、(vi)の場合
と較べて、小さいと判断することができる。このような
場合は、主要被写体部分の輝度信号を重視しつつ、背景
の輝度信号もある程度考慮した露出を与えるために、図
示のように焦点検出点重点平均測光値E0に対して、(v
i)の場合と略同等の補正値αL2を用いて評価測光値E
を出力するのが良い。
(b−ix)ΔBA≦PL2、ΔCB≦QL2 (STEP87) 第10図(b)に示したように、ΔBAが負の所定値PL2
り小さく、ΔCBが負の所定値QL2より小さい場合で、第1
1図(b)の(ix)に示したような輝度分布の場合であ
る。このような場合も(vi)の場合と同様の被写体であ
ることが推定され、主要被写体の大きさは、(vi)の場
合と(viii)の場合の中間的な大きさであると判断でき
る。また、このような場合は、(vi)や(viii)の場合
と較べて、焦点検出点付近の領域が更に高輝度となって
おり、照明光等によって照明された主要被写体が反射率
のやや高い(やや白っぽい)被写体であるか、あるい
は、主要被写体の背後、または近傍に照明用光源が配置
されているようなシーンが想定される。このような場合
には、焦点検出点近傍領域をやや白っぽく描写するよう
にして、主要被写体部分を重視しつつ、画面全体のバラ
ンスを考慮した露出を与えるため、図示のように、(v
i)の場合と略同等の補正値αL2を用いて、評価測光値
Eを出力するのが良い。
以上説明したように、本実施例では、被写界の状況を18
通りに分類して、各条件下で最適な露出補正値αを選択
的に決定するよう構成している。なお、上述の露出補正
値の大小関係を整理すると次のようになる。
αH1<αH2<0 αL1<0<αL2 また、αH1またはαH2と、αL1の大小関係については、
所定値PH1,PH2,QH1,QH2,PL1,PL2,QL1,QL2の設定
に応じて異なるが輝度差ΔBA及びΔCBが略同等の値の場
合で比較すると、一般にαH2<αL1とすることが望まし
い。
以上説明した露出補正値αの決定方法では説明を簡単に
するため輝度差ΔBA、及びΔCBによる被写界の分類を9
通りずつ行ったが、例えば、第11図(a)及び(b)
の、(ii)の状態と(v)の状態の分類等のように、輝
度差に応じて露出補正値αの選択結果が大きく変化する
ような状況下では、特に、より綿密な分類を行うように
するのが望ましい。また、輝度信号cに基づいて被写界
の分類を行うところでも、より綿密な分類を行うように
することが望ましい。このように被写界を、より綿密に
分類することは、撮影構図が微小変化した場合の露出む
らを少なくして、安定した露出を得ることを可能とす
る。
なお、上述の輝度信号差ΔBA及びΔCBと、撮影画面周辺
部の輝度信号Cを用いて、被写界の状況を類進して適正
測光値を出力するように構成した測光装置は同出願人の
特開昭62−184319号公報に開示されている。
また、本実施例における焦点検出点重点平均測光は、選
択された焦点検出点の位置に応じて、分割された小領域
の輝度信号の重要度を係数とした加算平均値を求める演
算であって、左側の焦点検出点を選択したとき、中央の
焦点検出点を選択したとき、及び右側の焦点検出点を選
択したときの各領域の重要度の係数はそれぞれ第12図
(a),(b),(c)のようになっている。重要度の
係数の組合せはこの限りではないことは言うまでもな
い。
〔他の実施例〕
第13図(a),(b)は本発明の他の実施例の測光用受
光部の分割形状を示す図である。本発明第1実施例にお
いて、測光用受光部は、15個の形状の等しい小領域に分
割したが、第13図のように、形状と面積の異なる小領域
に分割しても良い。ただし、このような場合には、小領
域の輝度信号を中領域に分類する際、焦点検出点の選択
によって、各中領域の面積が大きく変化しないように留
意しなければならない。
第13図(a),(b)においては、被写界を11個の小領
域に分割して測光するようにしているが、このように、
分割数を少なくすることは、測光回路を簡略にし、測光
用受光素子のコストの低減化を可能にするという利点が
ある。また、第13図のように測光用受光部を分割した場
合には、さらに撮影画面周辺部に配置される受光用小領
域を直列に接続して、測光用受光部の実質的な分割数
を、より少なくすることもできる。このようにして、測
光用受光部の分割数を少なくする技術は同出願人の特開
昭60−125527号公報に開示されている。
〔発明の効果〕
本発明は焦点検出領域の選択に応じて、選択された焦点
検出領域を含む第1の領域と、該第1の領域の周囲とな
り且つ複数の輝度検出用小領域を含む第2の領域と、該
第2の領域の周囲となり且つ該第2の領域とは異なる組
み合わせとなる複数の該小領域を含む第3の領域の少な
くとも3つの領域に区分けし、区分けされた領域の重み
付けを変えて測光値を演算したことにより、主被写体を
中心とした重み付けが行えるので、適正な測光値を得る
ことができる。
又、選択された焦点検出領域が複数の場合でも、あらか
じめ設定された特定の焦点検出領域を選択して区分けす
るようにしたので、常に区分けを可能とした。
又、選択された焦点検出領域より離れた領域は重み付け
を小さくして演算したので、主被写体の輝度を重み付け
を大きくし、背景に対応する輝度の重み付けを小さくす
ることになり、主被写体を重視した測光値を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明第1実施例の測光用受光部の分割形状
を表す図、 第2図は、本発明第1実施例のカメラの光学系の断面
図、 第3図は、本発明第1実施例の複数点焦点検出光学系の
斜視図、 第4図は、本発明第1実施例のカメラの回路構成を表す
図、 第5図〜第9図は、本発明第1実施例のフローチヤー
ト、 第10図〜第12図は、本発明第1実施例のフローチヤート
説明のための説明図、 第13図は、本発明の他の実施例の測光用受光部の分割形
状を表す図。 6……測光用受光部 15……焦点検出用受光部 22……中央演算処理装置CPU

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影画面内の複数領域を独立に焦点検出可
    能に構成された焦点検出手段を備えたカメラにおいて、 測光領域を複数の小領域に分割し、分割された小領域毎
    の輝度を検出する受光手段と、 前記焦点検出領域の選択に応じてあらかじめ設定された
    組み合わせに前記複数の小領域を区分けするものであっ
    て、選択された焦点検出領域を含む第1の領域と、該第
    1の領域の周囲となり且つ複数の該小領域を含む第2の
    領域と、該第2の領域の周囲となり且つ該第2の領域と
    は異なる組み合わせとなる複数の該小領域を含む第3の
    領域の少なくとも3つの領域に区分けする設定手段と、 前記受光手段により得られた各小領域の輝度を用いると
    共に、前記設定手段によって区分けされた領域の重み付
    けを変えて測光値を演算する演算手段と、を備えたこと
    を特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】上記設定手段は選択された焦点検出領域が
    複数の場合には、あらかじめ設定された特定の焦点検出
    領域を選択して、この特定の焦点検出領域に応じて複数
    の小領域は区分けされたことを特徴とする請求項(1)
    記載のカメラ。
  3. 【請求項3】上記演算手段は選択された焦点検出領域よ
    り離れた領域の輝度は重み付けを小さくして演算したこ
    とを特徴とする請求項(1)または(2)記載のカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】撮影画面内の複数領域を独立に焦点検出可
    能に構成され、複数の焦点検出領域のうちの1つを撮影
    者が任意に選択する第1のモードと、焦点検出領域を自
    動的に選択する第2のモードとを備えたカメラにおい
    て、 測光領域を複数の小領域に分割し、分割された小領域毎
    の輝度を検出する受光手段と、 前記焦点検出領域の選択に応じてあらかじめ設定された
    組み合わせに前記複数の小領域を区分けするものであっ
    て、選択された焦点検出領域を含む第1の領域と、該第
    1の領域の周囲となり且つ複数の該小領域を含む第2の
    領域と、該第2の領域の周囲となり且つ該第2の領域と
    は異なる組み合わせとなる複数の該小領域を含む第3の
    領域の少なくとも3つの領域に区分けする設定手段と、 前記受光手段により得られた各小領域の輝度を用いると
    共に、前記設定手段によって区分けされた領域の重み付
    けを変えて測光値を演算する演算手段と、を備えたこと
    を特徴とするカメラ。
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