JPH0727141Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH0727141Y2
JPH0727141Y2 JP15085289U JP15085289U JPH0727141Y2 JP H0727141 Y2 JPH0727141 Y2 JP H0727141Y2 JP 15085289 U JP15085289 U JP 15085289U JP 15085289 U JP15085289 U JP 15085289U JP H0727141 Y2 JPH0727141 Y2 JP H0727141Y2
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gas
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injection molding
flow passage
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JP15085289U
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巧 高橋
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えばプラスチック等の合成樹脂を所定の形
状に射出成形する金型の改良に関する。
[従来の技術] 例えばカセットテープ用ハーフ等の樹脂成形品は、合成
樹脂を成形用金型内に射出して成形される。その際従来
では、プラスチックの射出成形時に発生するガスを金型
から抜くために、金型にガス抜き用の溝や隙間を設け、
発生するガスをその圧力によってこのガス抜き用溝や隙
間から抜いていた。
また、前記のガスを強制的に抜くため、例えば真空ポン
プを、ガス抜き用の溝や隙間に接続する手段が提案され
ている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、金型の溝や隙間からガスをその圧力によ
り抜く従来の金型装置では、発生するガスの抜けが悪
く、金型の内部にタール状のものが溜まりやすい。この
タールが溜ると、プラスチックを金型に射出する際の充
填性が悪くなり、成形された製品に巣(ショートモール
ディング)が発生しやすくなる等、金型の動作が悪くな
り、かつ成形品、品質が悪くなる。このため、成形作業
を行う場合には、或る程度の時間毎に、金型に溜ったタ
ール状のものを除去するため、成形作業を一時中断して
金型の内部を掃除しなければならない。しかしこの作業
は、装置の稼働率を低下させ、生産性を高める障害とな
る。
他方、真空ポンプにより強制的にガス抜きを行なえば、
ガス抜け効果は高くなるが、真空ポンプや同ポンプにタ
ールが吸引されないようにするための濾過設備等が必要
となり、さらには、吸引したガスによって前記濾過設備
に溜まるタールを取り除くメンテナンスが必要となり、
実際には装置の稼働率を高める効果に乏しい。
そこで、本考案の目的は、前記の従来技術における問題
点に鑑み、タールの拭き取り作業の必要性を排し、成形
装置の稼働率を低下させることなく、設備のメンテナン
スの必要も少ない実用的な射出成形用金型を提供するこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] すなわち、前記目的を達成するため本考案では、合成樹
脂を所定の形状に射出成形するための成形部が形成され
た射出成形用金型であって、前記成形部に通じるガス抜
通路と、前記成形部の周囲に気体流通路を設け、該気体
流通路に一部流路断面積が狭くなった絞り部を形成する
と共に、前記絞り部に前記ガス抜通路を連通させた射出
成形用金型を提供する。
[作用] 前記の本考案による射出成形用金型では、前記気体流通
路に形成された絞り部の流路断面積が一部狭いため、そ
こを気体が通過する際、気体の流速が速くなり、同絞り
部に連通したガス抜通路がベンチュリー効果によって負
圧となる。前記射出成形用金型内部で発生したガスは、
この負圧によって前記ガス抜通路に強制的に吸引され、
さらに前記気体流通路を通して外部に導き出される。
[実施例] 以下、本考案の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第1図に本考案による射出成形用金型での例として、カ
セットテープ用ハーフを成形するための射出成形用金型
の固定側の型が示されている。この固定側の型10の略中
央部には、射出成形すべきカセットテープ用ハーフの外
形の型が成形部11として形成されている。一方、第2図
には、前記固定側の型10の表面に重ね合わせられる可動
側の型20が示されている。その中央部には、やはり射出
成形すべきカセットテープ用ハーフの内側面の型が成形
部21として形成されている。これらの固定側の型10と可
動側の型20によって金型が構成され、重ね合わせてこれ
ら両型10、20の間に溶解したプラスチックを注入し、第
3図に示す様なカセットテープ用ハーフ100が成形され
る。
第1図において、前記固定側の型10の表面に前記カセッ
トテープ用ハーフの成形部11の他に、その周辺部(具体
的には、前記カセットテープのハーフの上下の辺部)
に、ガス抜きの小孔を形成するための溝12、12…が形成
されている。そして、これらのガス抜きの小孔用の溝1
2、12…は、前記カセットテープのハーフの成形部11の
周囲を取り巻く様に形成したガス抜通路用の溝13に通じ
ている。
さらに、前記ガス抜通路用の溝13を囲むように、空気が
流通する気体流通路用の溝14が形成されている。この気
体流通路用の溝14の一部に気体導入口15が設けられ、さ
らにこれから離れて別の所に気体排出口16が設けられて
いる。また、前記気体流通路用の溝14の一部、より具体
的には、前記気体導入口15と気体排出口16との中間位置
に、前後の部分より流路断面積が狭くなった絞り部17、
17が形成されている。そして、これらの絞り部17、17の
流路断面積が最も狭い部分に小孔用の溝18、18の開口部
が開口しており、この溝18、18は、前記ガス抜通路用の
溝13に通じている。
第4図に前記気体流通路用の溝14に設けられた気体導入
口15及び気体排出口16の構造が、第5図(a)及び
(b)に前記気体排出口16の詳細な構造が示されてい
る。これらの図から明らかな様に、前記気体排出口16に
は、その上下にピン161、162を突き出した弁体163が上
下動自在に挿入されている。第5図(a)で示された様
に、固定側の型10に可動側の型20が重ね合わせられてい
ない状態では、バネ164の働きによって前記弁体163が上
方に押し上げられ、これが前記気体排出口16の弁座165
に当接しており、気体の流路が閉鎖されている。これに
対し、固定側の型10に可動側の型20が重ね合わせられる
と、第5図(b)で示された様に、前記可動側の型20が
バネ164の弾力に抗して弁体163の上に突き出したピン16
1を押し下げることから、弁体163が弁座165から離れ、
流路が開く。第5図では、気体排出口16の弁機構につい
て示したが、気体導入口15も同様の弁機構を備える。
気体導入口15と気体排出口16に前述のような弁機構を適
用することにより、これら気体導入口15と気体排出口16
を通してコンプレッサーから気体流通路に圧搾空気を供
給した場合、金型を開いた時には圧搾空気が流れず、金
型が閉じたとき、つまり金型に樹脂を射出して成形する
ときだけ気体流通路に圧搾空気が供給されるため、無駄
な空気の漏れがない。
第6図に、カセットテープのハーフを一度に2個成形す
ることの出来る固定側の型10′及び可動側の型20′が示
されている。この実施例では、前記の実施例とは異な
り、前記固定側の型10′及び可動側の型20′にそれぞれ
一対のカセットテープハーフの成形部11′、11′が形成
されている。この実施例では、ガス抜きの小孔を形成す
るための溝12′、12′…の数、ガス抜通路用の溝13′の
形や配置、さらには気体流通路用の溝14′の形状におい
て既に述べた第1図の実施例と多少の違いがあるが、そ
の他の構成は実質的に同様である。
この第6図に示す実施例において、先ず、前記固定側の
型10′の表面に前記可動側の型20′を被せて合わせて固
定する。その後、この金型に溶融したプラスチックを射
出すると共に、コンプレッサー50から圧搾空気を供給す
る。この圧搾空気は、図中に矢印で示す様に、前記固定
側の型10′に設けられた気体導入口15′から溝14′で形
成される気体流通路を通って気体排出口16′、16′へと
流れ出す。この時、前記気体流通路の絞り部17′、17′
を通過する空気の流速が他の部分より速くなるため、前
記絞り部17′、17′に通じた溝13で形成されるガス抜通
路がベンチュリー効果により負圧となる。そしてこの負
圧により、前記ガス抜きの小孔を形成するための溝1
2′、12′…を通して前記金型内部で発生したガスが強
制的に吸い出され、この吸い出されたガスが前記絞り部
17′、17′から前記気体排出口16′、16′を通して外部
に導き出される。
前記の実施例では、第7図(a)に示す様に、固定側の
型10、10′に、前記ガス抜きの小孔用の溝12、12′、ガ
ス抜通路用の溝13、13′、気体流通路用の溝14、14′が
形成されている。しかし、この様な構造のみに限らず、
例えば第7図(b)に示す様に、これらを前記固定側の
型10、10′及び可動側の型20、20′の双方の対応する部
分に形成したり、あるいは第7図(c)に示す様に、前
記可動側の型20、20′にのみ形成することも可能であ
る。
[考案の効果] 以上の説明からも明らかなように、本考案による射出成
形用金型によれば、射出成形用金型の中にタールが溜ま
り難く、そのため長時間に亙って安定した成形が可能と
なる。従って、金型のメンテナンスを頻繁に行なう必要
がなく、その稼働率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の実施例である射出成形用金
型の成形部を示す平面図、第3図は前記射出成形用金型
で成形された成形品の例としてカセットテープ用ハーフ
を示す斜視図、第4図及び第5図(a)、(b)は前記
射出成形用金型の気体導入口及び気体排出口の構造の例
を示す一部拡大断面図、第6図は本考案の他の実施例で
ある射出成形用金型を示す全体構成図、第7図(a)、
(b)及び(c)は金型に形成する空気の通路の構造の
例を示す要部拡大断面斜視図である。 10、10′……固定側の型、11、11′……成形部、12、1
2′……ガス抜きの小孔用の溝、20、20′……可動側の
型、21……成形部、13、13′……ガス抜通路の溝、14、
14′……気体流通路用の溝、15、15′……気体導入口、
16、16′……気体排出口、17、17′……絞り部、18……
小孔用の溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂を所定の形状に射出成形するため
    の成形部が形成された射出成形用金型であって、前記成
    形部に通じるガス抜通路と、前記成形部の周囲に気体流
    通路を設け、該気体流通路に一部流路断面積が狭くなっ
    た絞り部を形成すると共に、前記絞り部に前記ガス抜通
    路を連通させたことを特徴とする射出成形用金型。
JP15085289U 1989-12-30 1989-12-30 射出成形用金型 Expired - Lifetime JPH0727141Y2 (ja)

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