JPH07271174A - トナー濃度の制御装置 - Google Patents

トナー濃度の制御装置

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JPH07271174A
JPH07271174A JP6063122A JP6312294A JPH07271174A JP H07271174 A JPH07271174 A JP H07271174A JP 6063122 A JP6063122 A JP 6063122A JP 6312294 A JP6312294 A JP 6312294A JP H07271174 A JPH07271174 A JP H07271174A
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JP
Japan
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toner
toner density
value
control
toner concentration
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Withdrawn
Application number
JP6063122A
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English (en)
Inventor
Chihiro Kato
千博 加藤
Kunio Tsuboi
邦雄 坪井
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 現像槽12に充填した現像剤が十分均一とな
るように攪拌スクリュー22で一定時間攪拌した後、ト
ナー濃度センサ32の出力電圧Vd2をRAMに記憶す
る。この出力電圧Vd2とROMに格納したテーブルと
を比較して、補正値を決定し、出力電圧Vd2に補正値
を加算して制御電圧Vd1を得る。制御電圧Vd1を閾
値としてトナー濃度を制御する。 【効果】 トナー濃度制御の精度を向上することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はトナー濃度の制御装置
に関し、特にたとえば静電転写プロセスを利用する画像
形成装置におけるトナー濃度制御の初期設定などに用い
られる、トナー濃度の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真現像剤は、電子写真もしくは静
電記録等の現像に用いられるものであるが、磁性キャリ
アに対するトナーの濃度が低下すると、現像画像の濃度
が薄くなり、反対に混合比率が高くなると画像の濃度が
濃くなり過ぎるとともに、カブリが増え、機内汚れなど
の不都合を生じる。したがって、適正な色調の画像を連
続して得るためには、現像剤中のトナー濃度を検出し、
その濃度を一定レベルに保つ必要がある。その手段とし
て、従来より一般に知られているのがキャリアの透磁率
を検知するトナー濃度センサである。
【0003】透磁率検知のトナー濃度センサの場合、図
12に示すようにトナー濃度TCの低下すなわち磁性キ
ャリアの濃度の上昇によって、透磁率が上昇しトナー濃
度センサの出力電圧Voutが上昇する。図12の透磁
率微分感度(ΔVout/ΔTC)は、トナー濃度TC
の変化に対する出力電圧Voutの変化の度合いを表す
特性である。言い換えれば、トナー濃度の変化1%に対
する補正値を表す。
【0004】一般のトナー濃度センサは、出力電圧Vo
utのレベルが出力範囲の中央付近にあるとき透磁率微
分感度が最も大きく、出力範囲が中央から離れるに従い
透磁率微分感度は低下し、出力電圧Voutが検知範囲
から外れると透磁率が変化しても出力は変化しない傾向
にある。このトナー濃度センサでは、トナー濃度が低下
して出力電圧Voutが上昇する。そして、出力電圧V
outの或るレベルを制御電圧(閾値)Vdとして、出
力電圧Voutが制御電圧Vdより上昇すればトナーを
補給し、制御電圧Vdを超えなければトナー補給は実行
されない。
【0005】したがって、出力電圧Voutの出力範囲
の中央付近すなわち最も感度の高いレベルにトナー濃度
制御の制御電圧Vdを設定し、透磁率微分感度(ΔVo
ut/ΔTC)の高い範囲で制御するのが一般的であ
る。ところが、初期設定時のトナー濃度に対する出力電
圧Voutのレベルは、現像剤を現像容器内に充填した
場合、通常現像剤のキャリア透磁率,キャリア飽和磁化
値および諸環境特性等のばらつきによって、必ずしも制
御電圧Vdを出力するとは限らず、ばらつきを有してい
る。
【0006】したがって、初期設定時には、トナー濃度
センサからの出力電圧Voutのばらつきを抑制するた
めに、トナー濃度センサの磁心の位置を調整もしくはト
ナー濃度センサに本体側から電圧を印加して出力電圧V
outのレベルをコントロールして、トナー濃度センサ
からの出力電圧Voutを制御電圧Vdと一致させてい
る。
【0007】また、上述の場合とは異なり、トナー濃度
センサの出力電圧Voutを一定にしない場合、従来で
はトナー濃度センサの初期設定時の出力電圧Voutを
本体側マイコンのメモリに入力し、その出力電圧Vou
tレベルを制御電圧(閾値)としてトナー濃度を制御し
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、出力電圧Vo
utを一定値にするための調整を行わない従来例におい
て、初期トナー濃度からトナー濃度を変化させて制御す
る場合がある。この場合、初期トナー濃度の出力電圧V
out(=制御電圧)に対して補正値を加算または減算
することによって、変化後のトナー濃度の制御電圧(閾
値)が得られ、この制御電圧に基づいてトナー濃度を制
御する。図13に、初期トナー濃度TC2(たとえば8
%)より低めのトナー濃度TC1(たとえば6%)で制
御する場合を示し、トナー濃度センサの出力電圧Vd2
に補正値を加算してトナー濃度TC1の制御電圧Vd1
を設定している。
【0009】この場合、トナー濃度センサの初期トナー
濃度TC2に対する出力電圧Vd2のレベルが一定でな
く、またそれに伴って、その出力電圧V2のレベルでの
透磁率微分感度にばらつきがある。したがって、初期ト
ナー濃度からトナー濃度を変化させて制御する場合、補
正値(Vd1−Vd2)が一定レベルであれば変化後の
制御トナー濃度にかなりのばらつきを生じることにな
り、結果として制御トナー濃度が適正でなく、画像濃度
の低下,地かぶりの発生および機内の汚れを招いてい
た。
【0010】それゆえに、この発明の主たる目的は、ト
ナー濃度制御の精度を向上できる、トナー濃度の制御装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、二成分現
像剤のトナー濃度の制御装置であって、トナー濃度に応
じた出力値を得る検知手段、トナー濃度が第1トナー濃
度のときに検知手段から出力される第1出力値に応じて
補正値を設定する補正値設定手段、第1出力値に補正値
を加算または減算して第2トナー濃度の制御値を設定す
る制御値設定手段、および制御値と検知手段の出力値と
の比較に応じてトナー濃度を第2トナー濃度になるよう
に制御する制御手段を備える、トナー濃度の制御装置で
ある。
【0012】第2の発明は、二成分現像剤のトナー濃度
の制御装置であって、トナー濃度に応じた出力値を得る
検知手段、トナー濃度が第1トナー濃度のときの検知手
段の透磁率微分感度を測定する測定手段、透磁率微分感
度に応じて補正値を設定する補正値設定手段、トナー濃
度が第1トナー濃度のときに検知手段から出力される第
1出力値に補正値を加算または減算して第2トナー濃度
の制御値を設定する制御値設定手段、および制御値と検
知手段の出力値との比較に応じてトナー濃度を第2トナ
ー濃度になるように制御する制御手段を備える、トナー
濃度の制御装置である。
【0013】第3の発明は、二成分現像剤のトナー濃度
の制御装置であって、トナー濃度に応じた出力値を得る
検知手段、トナー濃度が第1トナー濃度のときの検知手
段の透磁率微分感度を測定する測定手段、透磁率微分感
度に応じて補正値を設定する補正値設定手段、トナー濃
度が第2トナー濃度のときの制御値に補正値を加算また
は減算して第1トナー濃度の第1出力値を設定する出力
値設定手段、および制御値と検知手段の出力値との比較
に応じてトナー濃度を第2トナー濃度になるように制御
する制御手段を備える、トナー濃度の制御装置である。
【0014】
【作用】第1の発明では、トナー濃度が第1トナー濃度
のとき(たとえば現像剤初期設定時)の検知手段からの
第1出力値に応じて、記憶手段を参照して補正値を設定
する。第1出力値にこの補正値を加算または減算するこ
とによって、第2トナー濃度の制御値が設定される。こ
のように第1出力値に応じて補正値を変化させることに
よって、第1出力値のばらつきおよびそれに伴う透磁率
微分感度のばらつきを吸収する。したがって、補正後の
制御値を閾値として、第1トナー濃度から変化した第2
トナー濃度で制御する。
【0015】第2の発明では、第1トナー濃度において
検知手段に複数の異なる印加電圧を与えて対応するそれ
ぞれの出力値を測定する。これらの印加電圧と対応する
出力値とに基づいて印加電圧微分感度を求める。この印
加電圧微分感度に基づいて透磁率微分感度を求める。補
正値は、第1トナー濃度における透磁率微分感度に応じ
て設定される。第1出力値からこの補正値を加算または
減算して第2トナー濃度の制御値を得るので、第1トナ
ー濃度における透磁率微分感度にばらつきがあってもそ
のばらつきを吸収することができる。したがって、第2
トナー濃度の制御値によって第2トナー濃度で高精度に
制御する。
【0016】第3の発明では、第2の発明と同様にして
補正値を求め、第2トナー濃度の制御値から補正値を加
算または減算して第1トナー濃度の出力値を設定する。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、トナー濃度制御の精
度を向上することができ、画像濃度の低下,地かぶりま
たは機内汚れ等の不都合の発生を抑え、適正な画像を連
続して得ることができる。この発明の上述の目的,その
他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下
の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0018】
【実施例】この発明のトナー濃度の制御装置を用いた一
実施例として、図1に画像形成装置10を示す。現像剤
としては、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤が用
いられる。図1に示す画像形成装置10は現像槽12を
含む。現像槽12はその上面に現像槽上蓋14を含む。
現像剤は、後述する現像剤の初期設定動作以前に、この
現像槽上蓋14を開けて現像槽12に予め充填されてい
る。現像槽上蓋14の右側端部近傍には、トナーを充填
する補給トナー充填槽16が配置される。補給トナー充
填槽16の内部中央には、トナーを攪拌するためのアジ
テータスクリュー18が配置され、補給トナー充填槽1
6の底部のトナー排出部近傍には補給スクリュー20が
配置される。現像槽12内でありかつ補給トナー充填槽
16の下方には、攪拌スクリュー22が配置され、攪拌
スクリュー22とは攪拌遮断壁24を隔てて供給スクリ
ュー26が配置される。供給スクリュー26の近傍には
現像ローラ28が配置され、現像ローラ28の上部には
現像剤の層厚を規制するための規制ブレード30が配置
される。そして、現像槽12の底面外側でありかつ攪拌
スクリュー22に対応する位置には、トナー濃度センサ
32が配置される。トナー濃度センサ32には、たとえ
ば差動トランス形センサが用いられ、図2(A)に示す
ように構成される。
【0019】図2(A)に示すトナー濃度センサ32は
ケース34aと突起状の感知部34bとを含む。感知部
34bには、図2(B)に示す差動トランス34cが格
納され、端子がケース34aから引き出されている。図
2(B)に示すように、差動トランス34cは、駆動コ
イルL1,検出コイルL2および基準コイルL3を同一
のコア34dに巻回したものである。そして、駆動コイ
ルL1をOSC34eによって高周波(略400kH
z)で駆動すると、差動出力すなわち出力電圧Vout
=(V3−V2)が出力される。V2は検出コイルL2
の両端電圧を、V3は基準コイルL3の両端電圧をそれ
ぞれ示す。ここで、感知部34bに格納される駆動コイ
ルL1,検出コイルL2および基準コイルL3は、感知
部34bの近傍の磁力すなわちトナー濃度の影響を受
け、それに相当する出力電圧Voutがトナー濃度セン
サ32の出力となる。したがって、所望のトナー濃度に
対する出力電圧Voutを予め設定しておけば、トナー
濃度が変化すると、それに伴って出力電圧Voutも変
化するのでトナー濃度の変化を検知できる。なお、駆動
コイルL1に印加電圧Vcontを加えることによって
駆動コイルL1の周波数が変化し、その結果、基準コイ
ルL3の両端電圧が変化し、ひいては出力電圧Vout
を変化させることができる。ちなみに、この実施例で
は、印加電圧Vcontを与えないので駆動コイルL1
の周波数は一定のままであるが、後述する他の実施例で
は、印加電圧Vcontを与えて出力電圧Voutを調
整する点に留意されたい。
【0020】また、画像形成装置10は、図3に示すよ
うに、CPU36を含む。CPU36からはD/A変換
器38を介して印加電圧Vcontがトナー濃度センサ
32に与えられる。トナー濃度センサ32からは出力電
圧VoutがA/D変換器40を介してCPU36に与
えられる。CPU36にはI/Oインタフェース42を
介して、駆動装置44,操作キー46,表示装置48お
よびセンサ50が接続される。駆動装置44は、図1に
示すアジテータスクリュー18,攪拌スクリュー22,
供給スクリュー26および現像ローラ28等を駆動す
る。操作キー46および表示装置48は、図示しない画
像形成装置本体のたとえば上面に形成される。センサ5
0は、たとえば用紙の有無等を検知するセンサ等であ
る。
【0021】また、CPU36には、RAM52および
ROM54が接続される。ROM54には、初期設定等
の実行プログラムを含むCPU36の制御プログラムが
格納される。RAM52には、トナー濃度センサ32に
よって検知される出力電圧が格納される。図4(A)に
示すように、たとえば、初期設定時の出力電圧Vd2や
補正後の制御電圧Vd1が格納される。
【0022】また、初期設定時のトナー濃度センサ32
からの出力電圧Vd2は、図5に示すように、トナー濃
度に応じて変化する。制御プログラムによってこの出力
電圧Vd2は、0からMaxまで、そのレベルに応じて
複数に区分される。ここでは、0〜a,a〜b,b〜
c,c〜d,d〜maxと5等分している。そして、そ
の各区分に応じて補正値(Vd1−Vd2)が設定され
る。図6に示すテーブルは、初期設定時のトナー濃度が
8%であり、それからトナー濃度を変化させて6%のト
ナー濃度で制御しようとする場合の出力電圧Vd2の段
階区分と、それぞれに対応する補正値とを示す。図6に
示すようなテーブルが、ROM54に格納される。
【0023】このような画像形成装置10の動作を、図
7を参照して説明する。図7に示す現像剤の初期設定が
開始すると、ステップS1において、予め現像槽12内
に充填された現像剤が現像槽12内で十分に均一となる
ように、攪拌スクリュー22で一定時間攪拌する。そし
て、ステップS3において、トナー濃度をトナー濃度セ
ンサ32で検知し、トナー濃度センサ32の出力電圧V
d2をRAM52に格納する。この格納した出力電圧V
d2のレベルは初期設定出力値である。次いで、ステッ
プS5において、出力電圧Vd2のレベルを、ROM5
4に格納されている図6に示すようなテーブルと照合し
て、補正値を決定する。そして、出力電圧Vd2に補正
値を加算した値を制御電圧Vd1とし、現像剤の初期設
定を終了する。そして、その制御電圧Vd1に基づいて
トナー濃度制御を行う。
【0024】図8を参照して、さらに具体的に説明す
る。初期設定時のトナー濃度が8%であり、そのトナー
濃度を変化させて6%のトナー濃度で制御することを前
提とする。まず、トナー濃度が8%の場合のトナー濃度
センサ32からの出力電圧Vd2が、図8(A)に示す
ように4.5Vと高めの場合には、図6から補正値は
0.05Vとなる。したがって、制御電圧Vd1は4.
5+0.05=4.55Vとなる。また、図8(B)に
示す場合には、出力電圧Vd2は2.5Vであり、透磁
率微分感度が高い領域に存在するので、その分補正値も
大きくなる。すなわち、図6から補正値は0.3Vとな
り、制御電圧Vd1は2.5+0.3=2.8Vとな
る。さらに、図8(C)に示す場合には、トナー濃度セ
ンサ32からの出力電圧Vd2は0.5Vと低く、これ
は透磁率微分感度の低い領域に存在する。したがって、
図6からわかるように補正値も小さく、0.5Vとな
り、制御電圧Vd1は0.5+0.05=2.55Vと
なる。
【0025】図8(A)〜(C)からわかるように、出
力電圧Vd2および透磁率微分感度(傾きa,b,cで
示す)がばらついても、補正値を変化させて制御電圧V
d1を設定すると、いずれの場合も6%のトナー濃度で
精度よく制御することができる。すなわち、制御電圧V
d1を基準電圧(閾値)として、トナー濃度センサ32
の出力電圧Voutが制御電圧Vd1を超えればトナー
を補給し、制御電圧Vd1を超えなければトナーの補給
を禁止することによって、トナー濃度を6%に高い精度
で制御できる。
【0026】この実施例によれば、現像剤充填時におい
てトナー濃度センサ32の初期設定出力値すなわち出力
電圧Vd2を一定値に調整することなく、トナー濃度制
御の精度をより向上することができる。したがって、画
像濃度の低下,地かぶりまたは機内汚れ等の不都合の発
生を抑制した画像形成装置10を得ることができる。す
なわち、この実施例では、印加電圧Vcontによる補
正を行うことなく、トナー濃度センサ32の出力電圧V
d2のばらつきを補正できる。
【0027】なお、上述の実施例では、出力電圧Vd2
のレベルの段階区分を5段階としたが、この区分は任意
でよい。この区分をできるだけ細かくした方が、トナー
濃度制御の精度をより向上することができる。次いで、
この発明の他の実施例を説明する。トナー濃度の変化1
%に対する補正値を表す透磁率微分感度は、同じトナー
濃度であっても製品(トナー濃度センサ32)毎にばら
つく恐れがある。したがって、各製品毎に個々の透磁率
微分感度を求める。
【0028】すなわち、図9は、トナー濃度センサ32
への印加電圧Vcontと出力電圧Voutとの関係を
示す。ここで、トナー濃度は初期設定濃度(たとえば8
%)で一定であり、印加電圧微分感度(ΔVout/Δ
Vcont)は、印加電圧Vcontの変化に対する出
力電圧Voutの変化の割合を表す特性である。この印
加電圧微分感度(ΔVout/ΔVcont)は、図1
0に示すように、透磁率微分感度(ΔVout/ΔT
C)とばらつきなく相関する特性があり、透磁率微分感
度(ΔVout/ΔTC)は印加電圧微分感度(ΔVo
ut/ΔVcont)の1次関数として表すことができ
る。したがって、初期設定時に印加電圧Vcontを変
化させてその印加電圧微分感度(ΔVout/ΔVco
nt)を測定すれば、透磁率微分感度(ΔVout/Δ
TC)を求めることができる。
【0029】求められた透磁率微分感度に従って補正値
を求め、所望のトナー濃度に対する制御電圧Vd1を決
定する。以下、図11を参照して、上述の原理を利用し
た実施例の動作を説明する。なお、この実施例の構成
は、図1および図3に示す画像形成装置10と同様に構
成されるが、RAM52には図4(B)に示すデータが
格納される点、およびROM54のプログラムによって
初期設定時のトナー濃度に対応する出力電圧Vd2が予
め設定されている点に留意されたい。
【0030】図11において、現像剤の初期設定を開始
すると、ステップS11において、先の実施例と同様に
現像剤が現像槽12内で十分均一となるように一定時間
攪拌される。次いで、ステップS13において、CPU
36からトナー濃度センサ32へ第1の印加電圧Vco
ntを出力し、対応するトナー濃度センサ32からの出
力電圧VoutをCPU36が読み取り、RAM52へ
格納する。次いでステップS15において、CPU36
からトナー濃度センサ32へ第2の印加電圧Vcont
を出力し、対応するトナー濃度センサ32からの出力電
圧VoutをCPU36が読み取り、RAM52へ格納
する。さらに、ステップS17において、CPU36か
らトナー濃度センサ32へ第3の印加電圧Vcontを
出力し、対応するトナー濃度センサ32からの出力電圧
VoutをCPU36が読み取り、RAM52へ格納す
る。
【0031】すなわち、CPU30によって調整された
3種類以上の信号をCPU30から発振して印加電圧V
contを変化させ、トナー濃度センサ32の出力電圧
Voutを変化させる。このときの出力電圧Vout
は、出力電圧Vd2近傍の出力レベルを中心とし、出力
電圧Voutの変化幅は実使用の範囲以上とする。次い
で、ステップS19において、ステップS13ないしス
テップS17でそれぞれ得られた出力電圧Voutに基
づいて、印加電圧微分感度(ΔVout/ΔVcon
t)を求め、その印加電圧微分感度(ΔVout/ΔV
cont)をROM54に格納されたプログラム中の関
数に代入して、透磁率微分感度(ΔVout/ΔTC)
を求める。
【0032】ステップS21において、透磁率微分感度
(ΔVout/ΔTC)に基づいて、補正値を求める。
この補正値を出力電圧Vd2に加算または減算すること
によって、所望のトナー濃度における制御電圧Vd1が
得られ、その制御電圧Vd1をRAM52へ格納する。
次いで、ステップS23において、初期設定時の出力電
圧Voutが出力電圧Vd2と一致するように印加電圧
Vcontを変化させ、印加電圧Vcontの値を適正
に設定する。そして、その印加電圧VcontをRAM
52へ格納する。したがって、所望のトナー濃度に対応
する制御電圧Vd1を閾値として、トナー濃度を制御で
きる。
【0033】この実施例の動作をより具体的に説明す
る。現像剤の初期設定を開始すると、まず一定時間(た
とえば3分間)現像剤の攪拌を実行し、トナー濃度セン
サ32の出力電圧Voutを安定させる。その後、第1
の印加電圧(3V)をトナー濃度センサ32に印加する
と、そのときのトナー濃度センサ32の出力電圧Vou
tは1Vとなる。次いで、第2の印加電圧(6V)をト
ナー濃度センサ32に印加すると、トナー濃度センサ3
2の出力電圧Voutは2.5Vとなる。さらに、第3
の印加電圧(9V)をトナー濃度センサ32に印加する
と、トナー濃度センサ32の出力電圧Voutは4Vと
なる。トナー濃度センサ32からのこれらの出力電圧V
out(1V,2.5V,4V)は、それぞれRAM5
2に格納され、ROM54に格納されたプログラムによ
って印加電圧微分感度(ΔVout/ΔVcont)が
計算される。この計算は、数1に示すように、第1およ
び第2印加電圧を印加した場合の印加電圧微分感度と、
第2および第3の印加電圧を印加した場合の印加電圧微
分感度とを平均化して実行される。
【0034】
【数1】
【0035】数1より、印加電圧微分感度は0.5と算
出される。また、図10に示すように、印加電圧微分感
度と透磁率微分感度との間には1次関数の関係がある。
この1次関数は、たとえば数2に示される。
【0036】
【数2】f(x)=0.5・x+0.05 そして、数1の計算値「0.5」を数2の関数f(x)
に代入すると、透磁率微分感度f(0.5)(V/%)
が求められ、この実施例ではf(0.5)=0.3(V
/%)となる。
【0037】ここで、現像剤の初期トナー濃度が8%で
あり、制御したいトナー濃度が6%であれば、補正値は
0.3(V/%)×(8−6)%=0.6Vとなる。し
たがって、初期トナー濃度(8%)でのトナー濃度セン
サ32からの出力電圧Vd2を、予めたとえば2.3V
に設定していたとすれば、6%トナー濃度での制御電圧
Vd1は、(2.3V+0.6V)=2.9Vとなり、
2.9Vを閾値としてトナー濃度を6%に制御できる。
【0038】この実施例のように、印加電圧微分感度
(ΔVout/ΔVcont)の特性を初期設定時に測
定して透磁率微分感度(ΔVout/ΔTC)を求め、
その透磁率微分感度に基づいて個々の画像形成装置10
毎の補正値を求める。したがって、トナー濃度センサ3
2の透磁率微分感度などの感度のばらつきを吸収でき、
トナー濃度制御の精度が向上する。すなわち、この実施
例では、トナー濃度センサ32の印加電圧特性を利用
し、印加電圧Vcontを変化することによってトナー
濃度センサ32の出力電圧Voutを調整し、トナー濃
度センサ32の感度のばらつきを吸収している。
【0039】なお、この実施例では、出力電圧Vd2を
固定して、その後求められた補正値を出力電圧Vd2に
加算して制御電圧Vd1を求めたが、これに限定されな
い。すなわち、制御電圧Vd1を固定し、この制御電圧
Vd1に補正値を減算または加算することによって出力
電圧Vd2を求めるようにしてもよい。このとき、初期
設定時のトナー濃度に対して出力電圧Vout=出力電
圧Vd2になるように、印加電圧Vcontを調整す
る。このようにすればプログラムが簡単になる。
【0040】また、上述の各実施例では出力電圧Vd2
に補正値を加算する場合について述べたが、出力電圧V
2から補正値を減算する場合すなわちトナー濃度を初期
設定時のトナー濃度より高いトナー濃度に変化させて制
御する場合であっても同様に適用できることはいうまで
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図解図である。
【図2】(A)はトナー濃度センサの一例を示す外観図
であり、(B)はトナー濃度センサに含まれる差動トラ
ンスを示す回路図である。
【図3】図1実施例で用いられる構成を示すブロック図
である。
【図4】RAMのメモリマップの一例を示す図解図であ
る。
【図5】トナー濃度と出力電圧Voutとの関係を示す
グラフである。
【図6】ROMに格納されるテーブルの一例を示す図解
図である。
【図7】この実施例の動作の一例を示すフロー図であ
る。
【図8】出力電圧Vd2が異なっても、補正値を変化さ
せることによって制御電圧Vd1を適正に設定できるこ
とを示すグラフである。
【図9】印加電圧微分感度の一例を示すグラフである。
【図10】印加電圧微分感度と透磁率微分感度との関係
の一例を示すグラフである。
【図11】この実施例の他の動作の一例を示すフロー図
である。
【図12】トナー濃度と出力電圧Voutとの関係を示
すグラフである。
【図13】補正値(Vd1−Vd2)を設け、初期トナ
ー濃度TC2より低めのトナー濃度TC1で制御する場
合を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
10 …画像形成装置 16 …補給トナー充填槽 22 …攪拌スクリュー 32 …トナー濃度センサ 36 …CPU 52 …RAM 54 …ROM

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二成分現像剤のトナー濃度の制御装置であ
    って、 トナー濃度に応じた出力値を得る検知手段、 前記トナー濃度が第1トナー濃度のときに前記検知手段
    から出力される第1出力値に応じて補正値を設定する補
    正値設定手段、 前記第1出力値に前記補正値を加算または減算して第2
    トナー濃度の制御値を設定する制御値設定手段、および
    前記制御値と前記検知手段の出力値との比較に応じてト
    ナー濃度を前記第2トナー濃度になるように制御する制
    御手段を備える、トナー濃度の制御装置。
  2. 【請求項2】前記第1出力値と前記補正値との対応関係
    を記憶する記憶手段を含み、 前記検知手段から前記第1出力値が得られたとき前記記
    憶手段を参照して対応する前記補正値を設定する、請求
    項1記載のトナー濃度の制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1出力値はそのレベルに応じて複数
    に区分され、その区分毎に前記補正値が設定される、請
    求項1または2記載のトナー濃度の制御装置。
  4. 【請求項4】二成分現像剤のトナー濃度の制御装置であ
    って、 トナー濃度に応じた出力値を得る検知手段、 前記トナー濃度が第1トナー濃度のときの前記検知手段
    の透磁率微分感度を測定する測定手段、 前記透磁率微分感度に応じて補正値を設定する補正値設
    定手段、 前記トナー濃度が前記第1トナー濃度のときに前記検知
    手段から出力される前記第1出力値に前記補正値を加算
    または減算して第2トナー濃度の制御値を設定する制御
    値設定手段、および前記制御値と前記検知手段の出力値
    との比較に応じてトナー濃度を前記第2トナー濃度にな
    るように制御する制御手段を備える、トナー濃度の制御
    装置。
  5. 【請求項5】二成分現像剤のトナー濃度の制御装置であ
    って、 トナー濃度に応じた出力値を得る検知手段、 前記トナー濃度が第1トナー濃度のときの前記検知手段
    の透磁率微分感度を測定する測定手段、 前記透磁率微分感度に応じて補正値を設定する補正値設
    定手段、 前記トナー濃度が第2トナー濃度のときの制御値に前記
    補正値を加算または減算して前記第1トナー濃度の第1
    出力値を設定する出力値設定手段、および前記制御値と
    前記検知手段の出力値との比較に応じてトナー濃度を前
    記第2トナー濃度になるように制御する制御手段を備え
    る、トナー濃度の制御装置。
  6. 【請求項6】前記透磁率微分感度は前記検知手段の前記
    第1トナー濃度における印加電圧微分感度に基づいて設
    定される、請求項4または5記載のトナー濃度の制御装
    置。
  7. 【請求項7】前記印加電圧微分感度は、前記検知手段に
    複数の異なる印加電圧を与えたときの各印加電圧と対応
    する各出力値とに基づいて設定される、請求項6記載の
    トナー濃度の制御装置。
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