JP2001290361A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001290361A
JP2001290361A JP2000106644A JP2000106644A JP2001290361A JP 2001290361 A JP2001290361 A JP 2001290361A JP 2000106644 A JP2000106644 A JP 2000106644A JP 2000106644 A JP2000106644 A JP 2000106644A JP 2001290361 A JP2001290361 A JP 2001290361A
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sensitivity
toner
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image forming
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English (en)
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Hiroshi Kawamoto
博司 川本
Takeshi Yamagishi
健 山岸
Takashi Kitagawa
高志 北川
Toshiaki Ino
利昭 井野
Masayasu Narimatsu
正恭 成松
Tomoka Sakagami
友香 阪上
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー濃度検出手段自体の感度のばらつきだ
けでなく、トナー濃度検出手段を現像装置に設置したと
きの感度のばらつきをも抑制することができ、安定した
画質を得ることができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置13は、感光体ドラム1、
2成分現像剤を収容し、像担持体上の潜像を現像してト
ナー像を形成する現像装置4、現像剤中のトナー濃度に
応じた電圧値を出力するトナー濃度検出センサ24、出
力された電圧値に応じたトナー濃度に基づいてトナー濃
度を一定に保つよう制御するトナー濃度制御手段とを備
える。予め定められるトナー濃度の未使用の現像剤を所
定量だけ現像装置に収容したときの該トナー濃度および
センサ24の出力電圧値と、所定面積の潜像を現像した
後のトナー濃度およびセンサ24の出力電圧値とから、
センサ24の感度が求められ、求められた感度に応じて
トナー濃度が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2成分の現像剤に
よって像担持体上の潜像を現像する現像装置を備える画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置は、トナーとキャリアとを
混合して成る2成分現像剤によって像担持体である感光
体ドラム上の静電潜像を顕像化する現像装置を備える。
現像装置では、トナー量と、たとえばキャリアに対する
トナー濃度とを検出し、検出結果に応じてトナーホッパ
から現像装置へのトナー供給量が制御され、これによっ
て画質の安定化が図られる。トナー濃度の検出にはトナ
ー濃度に応じた電圧値を出力するトナー濃度センサが用
いられるが、各センサの感度は個々に異なる。したがっ
て感度のばらつきを補正する必要がある。たとえば特開
平5−224533号公報では、トナー濃度センサをそ
の感度に応じてランク分けし、各ランクに応じたトナー
エンプティレベルが準備され、使用するトナー濃度セン
サのランクに対応するエンプティレベルを選択すること
によって、トナーエンプティレベルの設定を変更する技
術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】2成分現像剤を使用す
る現像装置には上述したようにトナー濃度を制御するた
めにトナー濃度センサが設置されるが、該センサはトナ
ー濃度に応じた出力電圧、言い換えると感度がセンサ毎
に異なる。感度のばらつきをトナー濃度センサ自体で抑
えると製造コストが割高になる。また、前述の特開平5
−224533号公報のような補正では、センサ自体の
感度のばらつきを補正することはできるが、センサを現
像装置に設置したときの組立て条件による感度のばらつ
きは補正することができない。たとえば、トナー濃度セ
ンサとこれに対向する撹拌部材との間隔によって生じる
トナー濃度の検出感度のばらつきは補正できない。
【0004】本発明の目的は、トナー濃度検出手段自体
の感度のばらつきだけでなく、トナー濃度検出手段を現
像装置に設置したときの感度のばらつきをも抑制するこ
とができ、安定した画質を得ることができる画像形成装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、像担持体と、
2成分の現像剤を収容する現像装置であって、像担持体
上に形成された潜像を現像剤によって現像しトナー像を
形成する現像装置と、現像装置に収容された現像剤中の
トナー濃度に応じた電圧値を出力するトナー濃度検出手
段と、トナー濃度検出手段からの出力電圧値に対応する
トナー濃度に基づいてトナー濃度を一定となるように制
御するトナー濃度制御手段とを備える画像形成装置であ
って、前記トナー濃度制御手段は、予め定められるトナ
ー濃度の所定量の現像剤を現像装置に収容したときの該
トナー濃度および前記トナー濃度検出手段からの出力電
圧値と、所定面積の潜像を現像した後のトナー濃度およ
び前記トナー濃度検出手段からの出力電圧値とから、単
位トナー濃度変化時の出力電圧値の変化量であるトナー
濃度検出手段の感度を求め、求めた該感度に応じてトナ
ー濃度を制御することを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0006】本発明に従えば、現像装置に実際に設置さ
れたトナー濃度検出手段の感度を把握することができ、
これによって設置されたトナー濃度検出手段に対して最
適な感度ばらつきの補正を行うことが可能となり、画像
形成装置毎にトナー濃度が異なることが無くなり、安定
した画質を得ることが可能となる。またトナーの飛散を
抑えることが可能となる。
【0007】トナー濃度検出手段を用いてトナー濃度を
検出し制御する従来の機構では、トナー濃度検出手段の
個々に異なる感度のばらつきを考慮したトナー濃度の制
御は行われていない。このため、トナーエンプティ時の
トナー濃度が各トナー濃度検出手段において同じ電圧で
制御されていても、現像装置によってトナー濃度が異な
ることとなる。したがって、画像形成装置毎にトナー濃
度が変化して画質が不安定となる。またトナー濃度が不
安定な装置ではトナーの飛散が問題となる。トナー濃度
検出手段自体で感度のばらつきを抑えようとすると製造
コストが割高となり、たとえトナー濃度検出手段自体の
感度ばらつきを抑えることができたとしても、トナー濃
度検出手段を現像装置に設置する組立て条件によって感
度がばらつく。
【0008】これに対して本発明では、トナー濃度検出
手段の実使用における感度を上述したようにして把握
し、把握した感度に基づいてトナー濃度を制御するよう
にしているので、設置されたトナー濃度検出手段におい
て最適な感度ばらつきの補正を行うことが可能となる。
【0009】また本発明は、前記画像形成装置は前記像
担持体付近の湿度を検出する湿度検出手段を含み、前記
トナー濃度制御手段は、トナー濃度検出手段からの出力
電圧値と湿度検出手段によって検出された湿度とに基づ
いてトナー濃度を一定となるように制御するトナー濃度
制御手段であって、求めたトナー濃度検出手段の前記感
度と予め定められる基準感度との比較結果に応じてトナ
ー濃度を制御するトナー濃度制御手段であることを特徴
とする。
【0010】本発明に従えば、トナー濃度検出手段によ
って検出されたトナー濃度と湿度検出手段によって検出
された湿度とに基づいてトナー濃度が制御され、特に設
置されたトナー濃度検出手段の実使用における感度が上
述したのと同様にして把握され、予め定められる環境補
正テーブルの基準感度との比較結果に応じてトナー濃度
が制御される。これによって、トナー濃度検出手段が設
置された現像装置の環境に応じた感度ばらつきの補正を
行うことが可能となり、さらに安定した画質を得ること
が可能となる。
【0011】環境に応じてトナー濃度検出手段の感度ば
らつきを補正する従来の機構では、トナー濃度検出手段
の個々に異なる感度のばらつきを考慮したトナー濃度の
制御は行われていない。このため上述したように画像形
成装置毎にトナー濃度が変化して画質が不安定となる。
また、トナー濃度検出手段自体で感度のばらつきを抑え
てもトナー濃度検出手段を現像装置に設置する組立て条
件によって感度がばらつく。
【0012】これに対して本発明では、トナー濃度検出
手段の実使用における感度を上述したようにして把握
し、予め定められる環境補正テーブルの基準感度との比
較結果に応じてトナー濃度を制御するようにしているの
で、トナー濃度検出手段において環境を考慮した最適な
感度ばらつきの補正を行うことが可能となる。
【0013】また本発明は、前記画像形成装置は複数の
基準感度曲線を記憶し、前記トナー濃度制御手段は、記
憶された該基準感度曲線の中から求めた前記感度に最も
近い感度の基準感度曲線を選択し、選択した該基準感度
曲線によってトナー濃度を制御することを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、記憶された複数の基準感
度曲線の中から求めた感度に最も近い感度の曲線が選択
され、選択された基準感度曲線によってトナー濃度が制
御される。トナー濃度検出手段の実際の感度は使用範囲
の上下限付近では中心部に比べて低い。トナー濃度検出
手段の感度の使用範囲の上下限付近を使用する場合、中
心部を使用する場合とは感度の傾きが異なり、補正量が
過剰となって現像装置内のトナー濃度が不安定となる。
したがって画質が不安定となる。
【0015】これに対して本発明では、記憶された複数
の基準感度曲線の中から求めた感度に最も近い感度の曲
線を選択し、選択した基準感度曲線によってトナー濃度
を制御するようにしているので、感度が低下している使
用範囲の上下限付近であっても、補正量が過剰になるこ
とはなく、安定したトナー濃度を得ることができき、安
定した画質を得ることが可能となる。
【0016】また本発明は、前記トナー濃度制御手段
は、前記感度を複数求め、求めた複数の該感度から感度
曲線を作成し、作成した該感度曲線によってトナー濃度
を制御することを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、前記感度を求める場合、
現像によるトナーの消費を複数回行って複数の感度を求
め、求めた複数の感度から感度曲線が作成される。上述
したようにトナー濃度検出手段の使用範囲の上下限付近
では中心部よりも感度が低くなっているが、本発明で上
述したようにして感度曲線を作成することによって、よ
り精度の高い感度曲線を作成することが可能となり、さ
らに安定したトナー濃度を得ることができ、安定した画
質を得ることが可能となる。
【0018】また本発明は、前記トナー濃度制御手段
は、選択した前記基準感度曲線において該基準感度曲線
の予め定められる基準電圧値と前記トナー濃度検出手段
からの現像前の出力電圧値との差を補正することを特徴
とする。
【0019】本発明に従えば、トナー濃度検出手段の基
準感度曲線が上述したようにして選択され、選択された
基準感度曲線において該基準感度曲線の予め定められる
基準電圧値とトナー濃度検出手段からの現像前の出力電
圧値との差が補正されるので、さらに安定したトナー濃
度を得ることができ、安定した画質を得ることが可能と
なる。
【0020】また本発明は、前記トナー濃度制御手段
は、作成した前記感度曲線において該感度曲線の予め定
められる基準電圧値と前記トナー濃度検出手段からの現
像前の出力電圧値との差を補正することを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、上述したようにして作成
された感度曲線においても、該基準感度曲線の予め定め
られる基準電圧値とトナー濃度検出手段からの現像前の
出力電圧値との差が補正されるので、さらに安定したト
ナー濃度を得ることができ、安定した画質を得ることが
可能となる。
【0022】また本発明は、前記トナー濃度制御手段
は、前記トナー濃度検出手段の感度を求め、求めた該感
度に応じたトナー濃度の制御を現像剤の寿命までの間に
定期的に行うことを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、現像剤の寿命までの間に
定期的に、トナー濃度検出手段の実使用における感度が
求められ、求められた感度に応じてトナー濃度が制御さ
れる。これによって、現像剤の劣化によって発生するト
ナー濃度検出手段の感度の変化を検出することが可能と
なり、現像剤の寿命までの間、安定したトナー濃度を得
ることができ、安定した画質を得ることが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある画像形成装置13を示す断面図である。画像形成装
置13は、大略的に、像担持体である感光体1、帯電装
置2、露光装置3、トナーとキャリアとで構成される2
成分の現像剤を収容する現像装置4、転写装置5、クリ
ーナ装置6および定着装置7を備える。
【0025】感光体1の表面は帯電装置2によって単一
極性の電荷帯電を受ける。また、原稿台9の上に載置さ
れた原稿8の画像面が露光装置3からの光源光によって
照射され、その反射光が電荷帯電を受けた感光体1に露
光される。これによって感光体1の表面には静電潜像が
形成される。
【0026】静電潜像は現像装置4から供給されたトナ
ーによって顕像化される。また、感光体1の回転に同期
して用紙カセット10から給紙された用紙は、感光体1
と転写装置5との間の転写位置に導かれる。転写位置で
は、感光体1の表面に形成されたトナー像が転写装置5
によって用紙上に転写される。トナー像が転写された用
紙は定着装置7に搬送され、加熱および加圧されてトナ
ー像が定着される。一方、転写工程を終えた感光体1の
表面に残留する未転写のトナーはクリーナ装置6によっ
て回収される。
【0027】なお、本形態の画像形成装置13では原稿
8からの反射光が感光体1に露光される露光位置に近接
して、感光体1を露光するブランクランプ11を備え
る。また感光体1の付近の湿度を検出する湿度センサ1
2を備える。
【0028】図2は、現像装置4を示す断面図である。
現像装置4は、現像剤が収容される容器状の現像槽21
と、該現像槽21の内部に回転自在に設けられる現像ロ
ーラ22および撹拌ローラ23とを備える。現像ローラ
22はマグネットローラであり、現像槽21の開口部2
1aから感光体1の表面に対向するようにして設けられ
る。撹拌ローラ23は現像槽21の内部に収容された現
像剤を撹拌する。
【0029】なお、本形態の現像装置4では現像槽21
内のトナーの濃度に応じた電圧値を出力するトナー濃度
センサ24が現像槽21の側面に取付けられている。ト
ナー濃度センサ24は、たとえば透磁率センサで実現さ
れる。
【0030】まず、上述のようにして構成される画像形
成装置13の第1実施例について説明する。第1実施例
では、現像装置4の現像槽21に未使用の現像剤が投入
される。ここで、投入される現像剤は予め定められるト
ナー濃度(現像前のトナー濃度)を有し、所定量だけ投
入される。次に、感光体1、現像槽21内の現像ローラ
22および撹拌ローラ23を所定時間だけ回転させる初
期動作の後、トナー濃度センサ24による現像槽21内
のトナー濃度の検出が行われ、現像前の電圧値(基準電
圧値)が出力される。
【0031】続いて、感光体1の表面が帯電装置2によ
って均一に帯電され、ブランクランプ11によって露光
されて感光体1の上に所定面積の静電潜像が作成され、
該静電潜像が現像装置4によって現像されて感光体1の
上にトナー像が作成される。このとき現像槽21内のト
ナーが消費され、現像槽21内の現像剤は現像後のトナ
ー濃度となる。また、トナー濃度センサ24による現像
槽21内のトナー濃度の検出が行われ、現像後の電圧値
が出力される。
【0032】現像前のトナー濃度およびセンサ24から
の出力電圧値と、現像後のトナー濃度およびセンサ24
からの出力電圧値とから、トナー濃度センサ24の単位
トナー濃度変化時の出力電圧値の変化量である感度が求
められる。画像形成装置13では求められた感度に応じ
てトナー濃度が制御される。なお、感光体1上のトナー
像はクリーナ装置6によって回収される。
【0033】具体的に、現像槽21にトナー濃度5%の
未使用の現像剤を400gだけ投入した。上述した初期
動作の後のトナー濃度センサ24からの出力電圧値(基
準電圧値)は2.5Vであった。次に、感光体1の表面
を均一に帯電した後、ブランクランプ11によって25
cm×100cm=2500cm2の静電潜像を作成
し、現像装置4によって現像した。このときの感光体1
へのトナー付着量は0.8mg/cm2であったことか
ら、2gのトナーが消費されたこととなり、現像後のト
ナー濃度は4.5%となる。また、現像後のトナー濃度
センサ24からの出力電圧値は2.7Vであった。
【0034】現像前後のトナー濃度とセンサ24からの
出力電圧値とをプロットすると図3に示されるような感
度曲線が得られ、トナー濃度センサ24の単位トナー濃
度変化時の出力電圧値の変化量である感度0.4V/1
%が求められる。
【0035】第1実施例の画像形成装置13では現像装
置4にトナー濃度センサ24を設置し、上述したように
して実使用時のトナー濃度センサ24の感度を把握する
ので、設置されたセンサ24において最適な感度ばらつ
きの補正を行って、トナー濃度の安定した画質を得るこ
とが可能となる。また、トナーの飛散を抑えることが可
能となる。
【0036】次に第2実施例について説明する。第2実
施例の画像形成装置13は、トナー濃度センサ24によ
って検出されたトナー濃度だけでなく湿度センサ12に
よって検出された湿度にも基づいてトナー濃度を制御
し、特に上述したようにして実使用時の感度を求め、求
めた感度と予め定められる基準感度との比較結果に応じ
てトナー濃度を制御する。
【0037】画像形成装置13はトナー濃度制御の基準
電圧値を補正するために、図4に示されるような環境補
正テーブルを備える。環境補正テーブルは各湿度におけ
るセンサ24からの出力電圧値をプロットしたものであ
る。上述した現像前のセンサ24からの基準電圧出力時
に湿度センサ12によって湿度が検出される。また、現
像後のセンサ24からの電圧出力時にも湿度センサ12
によって湿度が検出される。現像前後の湿度差を求め、
図4の環境補正テーブルから電圧差を求め、基準電圧が
補正される。
【0038】具体的に、画像形成装置13は図5に示さ
れるような基準感度0.5V/1%に基づいてトナー濃
度の制御を行う基準電圧値を補正するために図4に示さ
れるような環境補正テーブルを備え、上述したようにし
て図3に示される実使用時のセンサ24の感度0.4V
/1%を求め、基準感度0.5V/1%と比較する。こ
れによって、実使用時の感度は基準感度の1.25倍で
あることが判り、図4の環境補正テーブルの値に係数
1.25を乗じる補正を行う。
【0039】第2実施例の画像形成装置13では、実際
に設置されたトナー濃度センサ24の実使用における感
度を上述したようにして把握し、環境補正テーブルの基
準感度との比較結果に応じてトナー濃度を制御するの
で、設置されたセンサ24において環境を考慮した最適
な感度ばらつきの補正を行って、トナー濃度の安定した
画質を得ることが可能となる。また、トナーの飛散を抑
えることが可能となる。
【0040】次に第3実施例について説明する。第3実
施例の画像形成装置13は、図6に示されるような複数
の基準感度曲線を記憶する。トナー濃度センサ24の実
際の感度は直線的ではなく、図7に示されるようにトナ
ー濃度の比較的高い領域と低い領域において中心領域よ
りも傾きが緩い曲線となっている。そこで、第1実施例
と同様にして図3に示される実使用時のセンサ24の感
度0.4V/1%を求め、図6の複数の基準感度曲線の
中から求めた感度に最も近い感度の曲線を選択して、ト
ナー濃度の制御に使用する。
【0041】第3実施例の画像形成装置13によれば、
感度が低下している使用範囲の上下限付近でも補正量が
過剰になることはなく、安定したトナー濃度を得ること
ができる。したがって、安定した画質を得ることが可能
となる。
【0042】次に第4実施例について説明する。第4実
施例の画像形成装置13は、第1実施例でのトナー濃度
の検出を複数回行って、各トナー濃度に応じた複数の出
力電圧値を得る。これによって、図8に示されるような
感度が鈍くなっているトナー濃度が比較的低い領域を含
む感度曲線を作成して、トナー濃度の制御に使用する。
【0043】具体的に、現像槽21内にトナー濃度5%
の未使用の現像剤を400gだけ投入した。上述した初
期動作の後のトナー濃度センサ24からの出力電圧値
(基準電圧値)は2.5Vであった。次に、感光体1の
表面を均一に帯電した後、ブランクランプ11によって
25cm×50cm=1250cm2の静電潜像を作成
し、現像装置4によって現像した。このときの感光体1
へのトナー付着量は0.8mg/cm2であったことか
ら、1gのトナーが消費されたこととなり、現像後のト
ナー濃度は4.75%となる。また、現像後のトナー濃
度センサ24からの出力電圧値は2.6Vであった。
【0044】このような動作を繰返すことによって、図
8に示されるような感度曲線が作成される。作成された
感度曲線によってトナー濃度が制御され、たとえば画像
形成装置13が備える図6の複数の基準感度曲線の中か
ら、得られた図8の感度曲線に最も近い曲線を選択し
て、トナー濃度の制御に使用する。このような第4実施
例の画像形成装置13によれば、より精度の高い感度曲
線を作成することが可能となって、より安定したトナー
濃度を得ることができ、安定した画質を得ることが可能
となる。
【0045】次に第5実施例について説明する。画像形
成装置13が備える図6の複数の基準感度曲線の基準電
圧値(中心電圧値)は2.5Vであり、第1実施例での
基準電圧値2.5Vと同じである。したがって、第3実
施例にて基準感度曲線を選択することは可能である。し
かし、基準電圧値が2.5Vからずれた場合、基準感度
曲線を選択することができない。そこで、第5実施例で
は、第1実施例での基準電圧値が2.5Vではなかった
場合、たとえば2.3Vであった場合、その差である
0.2Vを図6の複数の基準感度曲線の基準電圧値に補
正する。このような第5実施例の画像形成装置13によ
れば、より安定したトナー濃度を得ることができ、安定
した画質を得ることが可能となる。
【0046】次に第6実施例について説明する。第6実
施例では、第4実施例のようにして図8の感度曲線を作
成した場合も、第5実施例と同様にして基準電圧値を補
正する。これによって、基準電圧値がずれた場合であっ
ても、基準感度曲線を選択することが可能となる。した
がって、より安定したトナー濃度を得ることができ、安
定した画質を得ることが可能となる。
【0047】次に第7実施例について説明する。第7実
施例では、第4実施例での図8の感度曲線を作成する動
作を、現像剤の寿命までの間に現像剤の使用状況に応じ
て定期的、たとえば1000枚毎に行う。画像形成装置
13が備える図6の複数の基準感度曲線の中から、得ら
れた感度曲線に最も近い曲線を選択して、トナー濃度の
補正に使用する。これによって、現像剤の劣化によって
発生するトナー濃度センサ24の感度曲線の変化を検出
することが可能となり、現像剤の寿命までの間、安定し
たトナー濃度を得ることができ、安定した画質を得るこ
とが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、実際に設
置されたトナー濃度検出手段の感度を把握するので、設
置されたトナー濃度検出手段に対して最適な感度ばらつ
きの補正を行うことが可能となり、画像形成装置毎のト
ナー濃度のばらつきが無くなって、安定した画質を得る
ことが可能となる。またトナーの飛散を抑えることが可
能となる。
【0049】また本発明によれば、トナー濃度検出手段
によって検出されたトナー濃度と湿度検出手段によって
検出された湿度とに基づいてトナー濃度が制御され、特
に設置されたトナー濃度検出手段の感度を把握し、予め
定められる環境補正テーブルの基準感度との比較結果に
応じてトナー濃度が補正される。これによって、設置さ
れた現像装置の環境に応じた感度ばらつきの補正を行う
ことが可能となり、さらに安定した画質を得ることが可
能となる。
【0050】また本発明によれば、記憶された複数の基
準感度曲線の中から求めた感度に最も近い感度の曲線を
選択し、選択した基準感度曲線によってトナー濃度が制
御される。したがって、感度が低下している使用範囲の
上下限付近でも補正量が過剰になることはなく、安定し
たトナー濃度を得ることができ、安定した画質を得るこ
とが可能となる。
【0051】また本発明によれば、感度を複数求め、求
めた複数の感度から感度曲線を作成するので、より精度
の高い感度曲線が得られ、作成した該感度曲線によって
トナー濃度を制御するので、さらに安定した画質を得る
ことが可能となる。
【0052】また本発明によれば、選択された基準感度
曲線において該基準感度曲線の基準電圧値とトナー濃度
検出手段からの現像前の出力電圧値との差が補正され
る。したがって、さらに安定したトナー濃度を得ること
ができ、安定した画質を得ることが可能となる。
【0053】また本発明によれば、作成された感度曲線
においても該感度曲線の基準電圧値とトナー濃度検出手
段からの現像前の出力電圧値との差が補正される。した
がって、さらに安定したトナー濃度を得ることができ、
安定した画質を得ることが可能となる。
【0054】また本発明によれば、現像剤の寿命までの
間に定期的に、トナー濃度検出手段の実使用における感
度が求められ、求められた感度に応じてトナー濃度が制
御される。したがって、現像剤の寿命までの間、安定し
たトナー濃度を得ることができ、安定した画質を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である画像形成装置13
を示す断面図である。
【図2】現像装置4を示す断面図である。
【図3】現像前後のトナー濃度とセンサ24からの出力
電圧値とをプロットした感度曲線を示すグラフである。
【図4】環境補正テーブルを示すグラフである。
【図5】基準感度曲線を示すグラフである。
【図6】第3実施例の画像形成装置13が記憶する複数
の基準感度曲線を示すグラフである。
【図7】トナー濃度センサ24の実際の感度曲線を示す
グラフである。
【図8】第4実施例の画像形成装置13が作成する感度
曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体) 2 帯電装置 3 露光装置 4 現像装置 5 転写装置 7 定着装置 11 ブランクランプ 12 湿度センサ 13 画像形成装置 21 現像槽 22 現像ローラ 23 攪拌ローラ 24 トナー濃度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 高志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 井野 利昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 成松 正恭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 阪上 友香 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H077 DA10 DA16 DA18 DA36 DA62 GA02 GA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、 2成分の現像剤を収容する現像装置であって、像担持体
    上に形成された潜像を現像剤によって現像しトナー像を
    形成する現像装置と、 現像装置に収容された現像剤中のトナー濃度に応じた電
    圧値を出力するトナー濃度検出手段と、 トナー濃度検出手段からの出力電圧値に対応するトナー
    濃度に基づいてトナー濃度を一定となるように制御する
    トナー濃度制御手段とを備える画像形成装置であって、 前記トナー濃度制御手段は、予め定められるトナー濃度
    の所定量の現像剤を現像装置に収容したときの該トナー
    濃度および前記トナー濃度検出手段からの出力電圧値
    と、所定面積の潜像を現像した後のトナー濃度および前
    記トナー濃度検出手段からの出力電圧値とから、単位ト
    ナー濃度変化時の出力電圧値の変化量であるトナー濃度
    検出手段の感度を求め、求めた該感度に応じてトナー濃
    度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像形成装置は前記像担持体付近の
    湿度を検出する湿度検出手段を含み、 前記トナー濃度制御手段は、トナー濃度検出手段からの
    出力電圧値と湿度検出手段によって検出された湿度とに
    基づいてトナー濃度を一定となるように制御するトナー
    濃度制御手段であって、求めたトナー濃度検出手段の前
    記感度と予め定められる基準感度との比較結果に応じて
    トナー濃度を制御するトナー濃度制御手段であることを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成装置は複数の基準感度曲線
    を記憶し、 前記トナー濃度制御手段は、記憶された該基準感度曲線
    の中から求めた前記感度に最も近い感度の基準感度曲線
    を選択し、選択した該基準感度曲線によってトナー濃度
    を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記トナー濃度制御手段は、前記感度を
    複数求め、求めた複数の該感度から感度曲線を作成し、
    作成した該感度曲線によってトナー濃度を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記トナー濃度制御手段は、選択した前
    記基準感度曲線において該基準感度曲線の予め定められ
    る基準電圧値と前記トナー濃度検出手段からの現像前の
    出力電圧値との差を補正することを特徴とする請求項3
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記トナー濃度制御手段は、作成した前
    記感度曲線において該感度曲線の予め定められる基準電
    圧値と前記トナー濃度検出手段からの現像前の出力電圧
    値との差を補正することを特徴とする請求項4記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記トナー濃度制御手段は、前記トナー
    濃度検出手段の感度を求め、求めた該感度に応じたトナ
    ー濃度の制御を現像剤の寿命までの間に定期的に行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121855A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2010127950A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Kyocera Mita Corp 現像装置、画像形成装置及びトナー補給方法
US9280137B2 (en) 2012-04-27 2016-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with development contrast control

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JP2010127950A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Kyocera Mita Corp 現像装置、画像形成装置及びトナー補給方法
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