JPH07271081A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JPH07271081A
JPH07271081A JP6063232A JP6323294A JPH07271081A JP H07271081 A JPH07271081 A JP H07271081A JP 6063232 A JP6063232 A JP 6063232A JP 6323294 A JP6323294 A JP 6323294A JP H07271081 A JPH07271081 A JP H07271081A
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JP
Japan
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infrared
toner
copying
region
absorbing property
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Application number
JP6063232A
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English (en)
Inventor
Osahisa Matsudaira
長久 松平
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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Publication of JPH07271081A publication Critical patent/JPH07271081A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、赤外線読取り装置にて機械読取りは
可能であるが目視が困難な任意形状の赤外線吸収パター
ンを複写防止用画像として簡便に形成でき、電子写真方
式の複写機による再複写を防止することを最も主要な目
的としている。 【構成】本発明は、複写が禁止されているもしくは複写
を不能にする必要がある複写対象の複写を防止するよう
に、電子写真方式の複写機における複写防止用画像の形
成に用いられるトナーにおいて、赤外線領域に光吸収性
を有し、可視光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質
から成ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写が禁止されている
もしくは複写を不能にする必要がある複写対象の複写を
防止するように、電子写真方式の複写機における複写防
止用画像の形成に用いられるトナーに係り、特に赤外線
読取り装置にて機械読取りは可能であるが目視が困難な
任意形状の赤外線吸収パターンを複写防止用画像として
簡便に形成でき、電子写真方式の複写機による再複写を
防止できる電子写真用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機の高性能化に伴って、紙
幣、有価証券(証券類)等の複写対象が複写される犯罪
が発生してきている。
【0003】そこで、このような犯罪の発生を防止する
目的で、最近では、赤外線吸収パターン(バーコードパ
ターンや秘密情報パターン等)を、複写対象を構成する
紙やシートの地肌に印字して形成することが行なわれて
きている。この赤外線吸収パターンは、赤外線読取り装
置にて機械読取り可能なものである。
【0004】そして、従来から、この種の赤外線吸収パ
ターンを形成する場合、カーボンブラックといった赤外
線吸収物質を含有する一般に使用されている黒色トナー
が使われている。
【0005】これは、例えば図2に示すように、株件等
の外表面を構成する白色のベース紙a上に帯パターン状
に印刷して、赤外吸収部b1と赤外非吸収部a1とから
なる赤外検知のバーコードb等を構成するものである。
【0006】なお、証券類、IDカード等のセキュリテ
ィー性が要求される対象に適用される場合には、印刷イ
ンキを用いて赤外線吸収パターンを形成し、固定情報パ
ターンとして形成される。また、固定情報でなく、可変
情報パターンについては、熱転写方式により形成し、そ
のセキュリティ性を高める方法が考えられている。
【0007】ところで、上記カーボンブラックやロイコ
染料等の赤外線吸収物質は、可視光領域においても光吸
収性を有するため、上記赤外線吸収パターンは、赤外線
読取り装置にて機械読取りされると共に、目視も可能な
パターンである。
【0008】このため、書籍等に適用された場合には、
そのデザインに悪影響を及ぼすことがあり、また上記証
券類、IDカード等のセキュリティー性が要求される対
象に適用された場合には、電子写真方式の複写機による
再複写により、偽造、改ざんのターゲットになり易いと
いう問題がある。
【0009】そこで、従来においては、上記赤外線吸収
パターンに対し、赤外線は透過させるが可視光は透過さ
せない性質を有するプロセスインキ(イエロー、マゼン
タ、シアン)により色合わせを行なって、上記赤外線吸
収パターンの目視を困難にしたり、上記プロセスインキ
を適当な比率で混合させてグレー系もしくは黒系インキ
を求め、このインキにより上記赤外線吸収パターンを隠
蔽して、その目視を困難にする等の方法が採られている
(例えば、“特開昭58−134782号公報”、“特
開昭58−171995号公報”)。
【0010】しかしながら、このような方法を採った場
合には、赤外線吸収パターンを形成した後に、上記プロ
セスインキを用いた色合わせのための印刷や隠蔽部の印
刷等の別工程が必要となり、その分だけ赤外線吸収パタ
ーンの形成工程が繁雑になってしまうという問題があ
る。
【0011】また、上記隠蔽部を形成した場合には、こ
の隠蔽部が表面に露出してしまうため、上記同様にデザ
イン上の制限を受け易くなり、その適用対象が限られた
ものとなる問題がある。
【0012】さらに、上記隠蔽部等の存在によって、赤
外線吸収パターンの存在も想像され易くなり、上記赤外
線吸収パターンが目視された場合と同様に、電子写真方
式の複写機による再複写により偽造、改ざんの恐れを有
しており、解決策としては不十分である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
電子写真用トナーにおいては、赤外線吸収パターンを形
成する場合に、形成工程が繁雑となり、電子写真方式の
複写機による再複写により偽造、改ざんの恐れを有する
という問題があった。
【0014】本発明は、上記のような問題を解消するた
めに成されたもので、赤外線読取り装置にて機械読取り
は可能であるが目視が困難な任意形状の赤外線吸収パタ
ーンを複写防止用画像として簡便に形成でき、電子写真
方式の複写機による再複写を防止することが可能な電子
写真用トナーを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、複写が禁止されているもしくは複写を
不能にする必要がある複写対象の複写を防止するよう
に、電子写真方式の複写機における複写防止用画像の形
成に用いられるトナーにおいて、赤外線領域に光吸収性
を有し、可視光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質
から成る。
【0016】ここで、特に上記赤外線領域に光吸収性を
有し、可視光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質と
しては、キャリヤと、少なくともバインダー樹脂とで構
成される。
【0017】また、上記赤外線領域に光吸収性を有し、
可視光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質として
は、Fe2+および/またはCu2+を含有するガラス系粉
末化合物からなる色材の含有量が5.0〜40.0重量
%である。
【0018】さらに、上記赤外線領域に光吸収性を有
し、可視光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質とし
ては、Fe2+および/またはCu2+を含有しかつ五二酸
化リンを主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末化合物か
らなる色材の含有量が5.0〜40.0重量%である。
【0019】さらにまた、上記赤外線領域に光吸収性を
有し、可視光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質と
しては、下記一般式(I)で表わされるアミニウム化合
物からなる色材の含有量が5.0〜40.0重量%であ
る。
【0020】
【化2】 但し、式中、nは1または2の自然数、Rは水素または
炭素数1〜12のアルキル基または炭素数2〜5のアル
キル基、X- は過塩素酸塩(ClO4 - )、フッ化ホウ
素酸塩(BF4 - )、トリクロル酢酸塩(CCl3 CO
- )、トリフルオロ酢酸塩(CF3 COO- )、ヘキ
サフルオロアンチモン酸塩(SbF6 -)、ベンゼンス
ルフオン酸塩(C6 5 SO3 - )、エタンスルフォン
酸塩(C2 5 SO3 - )、リン酸塩(PO4 -3)のい
ずれかまたはこれらの混合物を表わす。
【0021】
【作用】従って、本発明の電子写真用トナーは、赤外線
領域に光吸収性を有し、可視光領域では光吸収性のない
赤外線吸収物質から成ることにより、電子写真方式の複
写機により機械読み取り可能な赤外線吸収パターン(バ
ーコードパターンや秘密情報パターン等)を印字でき、
また地紋等の印刷パターンによる影響を受けることがな
く、さらに不可視な赤外線吸収パターンとすることがで
き、偽造、改ざんが極めて難しくなり、セキュリティー
面からも好ましい。
【0022】これにより、赤外線読取り装置にて機械読
取りは可能であるが目視が困難な任意形状の赤外線吸収
パターンを複写防止用画像として簡便に形成することが
可能となり、電子写真方式の複写機による再複写を防止
することができる。
【0023】
【実施例】本発明は、赤外線領域に光吸収性を有し、可
視光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質からなるも
のであって、赤外線読取り装置にて機械読取り可能な赤
外線吸収パターン(バーコードパターンや秘密情報パタ
ーン等)を、複写防止用画像として簡便に形成できる電
子写真用のトナーを提供するものである。
【0024】以下、本発明の一実施例について詳細に説
明する。
【0025】本実施例による電子写真用トナーは、キャ
リヤ、バインダー樹脂、着色剤、荷電制御剤、離型剤、
熱ローラ定着用のオフセット防止剤、および外添剤によ
り構成している。
【0026】ここで、上記着色剤としては、例えば赤外
線吸収材料であるシアニン系、フタロシアニン系、ナフ
タロシアニン系、ナフトキノン系、アントラキノン系、
アミニウム系、ジオチール金属錯塩系、ジインモニウム
系、トリフェニルメタン系、クロニックメチン系、アズ
レニオウム系、ピリリウム系、染料が有効であり、特に
可視光領域での着色性を考えると、Fe2+および/また
はCu2+を含有するガラス顔料、ジインモニウム系の材
料である、N,N,N′,N′,テトラキス(P−ジ−
ブチルアミノ)Pフェニレンジアミニウム塩に代表され
る化合物を、5.0〜40.0重量%、より好ましくは
10〜30重量%を含有させる。
【0027】このFe2+および/またはCu2+を含有す
るガラス系粉末材料について、さらに具体的に説明する
と、このガラス系粉末材料は、五二酸化リン(P
2 5 )を主成分とし、酸化鉄および/または酸化銅を
1.0重量%以上含む粉末材料で、より好ましくは五二
酸化リンを重量%で35.0〜80.0%、酸化鉄およ
び酸化銅を重量%でそれぞれ0〜3.0%含むガラス系
粉末材料である。
【0028】なお、上記ガラス系粉末材料内には、必要
に応じて、以下のような化合物を含有していてもよい。
すなわち、 Al2 3 2.0〜10.0重量% B2 3 1.0〜30.0重量% MgO 3.0〜10.0重量% ZnO 0〜 3.0重量% K2 O 0〜15.0重量% BaO 0〜10.0重量% SrO 0〜 1.0重量% Ni,Co,Se 微量% また、N,N,N′,N′,テトラキス(P−ジ−ブチ
ルアミノ)Pフェニルレンジアミニウム塩に代表される
化合物について、さらに具体的に説明すると、下記一般
式(I)で表わされるアミニウム化合物からなる色材を
主成分とするトナーであり、
【化3】 [但し、式中、nは1または2の自然数、Rは水素また
は炭素数1〜12のアルキル基または炭素数2〜5のア
ルキル基、X- は過塩素酸塩(ClO4 - )、フッ化ホ
ウ素酸塩(BF4 - )、トリクロル酢酸塩(CCl3
OO- )、トリフルオロ酢酸塩(CF3 COO- )、ヘ
キサフルオロアンチモン酸塩(SbF6 -)、ベンゼン
スルフオン酸塩(C6 5 SO3 - )、エタンスルフォ
ン酸塩(C2 5 SO3 - )、リン酸塩(PO4 -3)の
いずれかまたはこれらの混合物を表わす]により構成さ
れているものであり、このものを5.0〜40.0重量
%、より好ましくは30〜40重量%含有させる。
【0029】次に、上記バインダー樹脂としては、例え
ばポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリア
ミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアマ
イド、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テル
ペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環
族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィ
ン、パラフィンワックス、ポリスチレン、ポリP−クロ
ルスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレンおよびそ
の置換体の単重合体、スチレン−P−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルナフタレン共重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共
重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸
ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合
体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレ
ン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタア
クリル酸ブチル共重合体、スチレン−dクロルメタアク
リル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共
重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、ス
チレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビ
ニルメチルケトン共重合体、スチレンブタジエン共重合
体、スチレン−イソブレン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸
共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合等のス
チレン系共重合体が単独或いは混合して使用でき、特に
線状ポリエステル樹脂、スチレン−メタクリル酸ブチル
共重合体が有効であり、50.0〜90.0重量%、よ
り好ましくは40〜80重量%含有させる。
【0030】次に、上記荷電制御剤としては、例えばア
ルキルサリチル酸の金属錯体、ジカルボン酸の金属錯
体、多環体サリチル酸金属塩、4級アンモニウム塩、ベ
ンゾチアゾール誘導体、グアナミン誘動体、ジブチルチ
ンオキサイド、含窒素化合物等が有効であり、1.0〜
5.0重量%、より好ましくは2〜4重量%添加する。
【0031】一方、上記熱ローラ定着用のオフセット防
止剤としては、例えば低分子量ポリプロピレン、低分子
量ポリエチレン等を0〜5.0重量%、より好ましくは
1〜3重量%添加する。
【0032】また、上記外添剤としては、トナーの流動
性向上、摩擦帯電量の調整、クリーニング性向上を目的
として、例えばコロイダルシリカ、酸化チタン、アルミ
ナ、脂肪酸金属塩等を0〜5.0重量%、より好ましく
は1〜3重量%添加してなる。
【0033】以上の材料を混練し、さらに1.0〜1
0.0μm径の微粒子に形成する。
【0034】さらに、上記キャリヤとしては、例えば還
元鉄粉、アトマイズ鉄粉、窒化鉄粉、銅、ニッケル、亜
鉛、コバルト、マンガン、マグネシウム等のフェライト
粉末や樹脂中にマグネタイト等の微粉末磁性体を分散さ
せたものである。さらにまた、キャリア表面を、例えば
ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、
シリコン系樹脂等により被覆した樹脂コートキャリヤも
多く使用される。
【0035】次に、本実施例の電子写真用トナーのより
具体的な例について説明する。
【0036】(第1の具体例)電子写真用トナーとし
て、下記に示すような赤外線吸収トナーを得た。
【0037】 顔料:P2 5 …78.0重量%、Al2 3 …5.2重量%、BaO…9. 0重量%、MgO…5.4重量%、CuO…1.7重量%、SrO…0.05重 量%からなる混合物を溶融し、ガラス化したものを粉砕したもの 40.0重量部 バインダー樹脂:スチレン−ブチルメタクリレート−マレイン酸共重合体 50.0重量部 荷電制御部:ベンジルジメチル−ヘキサデシルアンモニウムクロライド 4.0重量部 添加剤: ポリエチレンパウダー 3.0重量部 コロイダルシリカ 3.0重量部 の組成を有する平均粒径6μmのトナー 次に、この赤外線吸収トナーを用いて、電子写真方式に
てバーコードパターンを印字した。
【0038】このバーコードパターンは、波長850n
mを用いた赤外センサーにより読み取りでき、さらに下
地に設けた地紋の影響は受けず、バーコードパターンの
目視はできなかった。
【0039】さらに、このバーコードパターンをカラー
複写機で複写したが、バーコードパターンはコピーされ
ず、機械読み取りもできず、複写機による偽造、改ざん
はできなかった。
【0040】(第2の具体例)電子写真用トナーとし
て、下記に示すような赤外線吸収トナーを得た。
【0041】 顔料:P2 5 …78.0重量%、Al2 3 …5.2重量%、BaO…9. 0重量%、MgO…5.4重量%、CuO…1.7重量%、SrO…0.05重 量%からなる混合物を溶融し、ガラス化したものを熱処理することにより、結晶 化を行ない、顔料の白色度と赤外吸収能を向上させた後粉砕したもの 40.0重量部 バインダー樹脂:スチレン−ブチルメタクリレート−マレイン酸共重合体 50.0重量部 荷電制御部:ベンジルジメチル−ヘキサデシルアンモニウムクロライド 4.0重量部 添加剤: ポリエチレンパウダー 3.0重量部 コロイダルシリカ 3.0重量部 の組成を有する平均粒径6μmのトナー 次に、この赤外線吸収トナーを用いて、電子写真方式に
てバーコードパターンを印字した。具体例1と同様に、
電子写真方式にてコードを設け、機械読み取りを行なっ
たが、同様に赤外センサーにより読み取りでき、さらに
下地に設けた地紋の影響は受けず、バーコードパターン
の目視はできなかった。
【0042】同様に、このバーコードパターンをカラー
複写機で複写したが、バーコードパターンはコピーされ
ず、機械読み取りもできず、複写機による偽造、改ざん
はできなかった。
【0043】(第3の具体例)電子写真用トナーとし
て、下記に示すような赤外線吸収トナーを得た。
【0044】 染料:N,N,N′,N′−テトラキス(P−ジ−n−ブチルアミノフェニル )Pフェニレンジアミニウムの過塩素酸塩 30.0重量部 バインダー樹脂:スチレン−n−ブチルメタクリレー共重合樹脂 60.0重量部 荷電制御部:ベンジルジメチル−ヘキサデシルアンモニウムクロライド 4.0重量部 添加剤: ポリエチレンパウダー 3.0重量部 コロイダルシリカ 3.0重量部 の組成を有する平均粒径6μmのトナー 次に、この赤外線吸収トナーを用いて、前記具体例1と
同様に、電子写真方式にてバーコードパターンを印字し
て設け、機械読み取りを行なったが、同様に赤外センサ
ーにより読み取りでき、さらに下地に設けた地紋の影響
は受けず、コードの目視はできなかった。
【0045】同様に、このバーコードパターンをカラー
複写機で複写したが、バーコードパターンはコピーされ
ず、機械読み取りもできず、複写機による偽造、改ざん
はできなかった。
【0046】上述したように、本実施例による電子写真
用トナーである赤外線吸収トナーにおいては、電子写真
方式の複写機により機械読み取り可能な赤外線吸収パタ
ーン(バーコードパターン)を印字することができ、ま
た地紋等の印刷パターンによる影響を受けることがな
く、さらに不可視な赤外線吸収パターン(バーコードパ
ターン9とすることができ、偽造、改ざんが極めて難し
くなり、セキュリティー面からして産業利用性は多大で
ある。
【0047】これにより、赤外線読取り装置にて機械読
取りは可能であるが、目視が困難な任意形状の赤外線吸
収パターンを、複写防止用画像として簡便に形成するこ
とが可能となり、前述したような電子写真方式の複写機
による再複写を防止することができる。
【0048】図1は、本発明による電子写真用トナーを
用いて形成した複写防止用画像を機会読み取りする場合
の波長の一例を示す特性図である。図1において、Aは
上記第1および第2の各具体例の場合、Bは上記第3の
具体例の場合をそれぞれ示している。
【0049】なお、上記において、電子写真方式の複写
機による再複写がなされたか否かを判定するための具体
的な手段としては、例えば本発明者により既に出願され
ている“特願平4−312277号”に開示されている
複写機を適用することができる。
【0050】すなわち、この複写機は、ある複写対象に
予め複写防止画像パターンが印刷されている状態で、そ
の複写防止画像パターンを記憶手段に予め登録してお
き、複写の際に、赤外光源から赤外光を複写対象に照射
し、ラインセンサ等の画像情報入力手段によって、複写
対象からの反射赤外光よりその複写対象の赤外画像情報
を検出し、この検出した赤外画像情報と予め登録してい
る複写防止画像パターンとを比較し、その結果、両者が
一致もしくは類似している場合には、複写否と判定して
所定の複写防止処理を実行し、それ以外の場合には、複
写可と判定して複写対象の複写処理を実行すると共に、
必要に応じて、赤外透過フィルタを画像情報入力手段か
ら他の所定の場所へ移動して、複写を開始するものであ
る。
【0051】以上により、予め所定の複写防止画像パタ
ーンのみを記憶させればよいので、少ないメモリ容量で
複写対象の複写可否を迅速に判定することができる。
【0052】また、複写否と判定した場合には、例えば
複写処理の停止または所定の内容を併せた複写を実行
し、さらに複写防止画像パターンが人に見えないことか
ら、複写防止処理を施していることが第三者に容易に気
付かれることなく確実に不正防止を実行することができ
る。
【0053】さらに、複写対象に複写防止画像パターン
を赤外吸収材料で形成することにより、当該複写防止画
像パターンでは光の赤外領域が著しく吸収されるので、
複写可否判定処理を正確に実行することができる。
【0054】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。
【0055】上記実施例では、赤外線領域に光吸収性を
有し、可視光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質か
らなる電子写真用トナーが、キャリヤ、バインダー樹
脂、着色剤、荷電制御剤、離型剤、熱ローラ定着用のオ
フセット防止剤、および外添剤により構成される場合に
ついて説明したが、これに限らず、赤外線領域に光吸収
性を有し、可視光領域では光吸収性のない赤外線吸収物
質からなる電子写真用トナーとしては、キャリヤと、少
なくともバインダー樹脂とで構成するようにすればよ
い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
写が禁止されているもしくは複写を不能にする必要があ
る複写対象の複写を防止するように、電子写真方式の複
写機における複写防止用画像の形成に用いられるトナー
において、赤外線領域に光吸収性を有し、可視光領域で
は光吸収性のない赤外線吸収物質から成っているので、
赤外線読取り装置にて機械読取りは可能であるが目視が
困難な任意形状の赤外線吸収パターンを複写防止用画像
として簡便に形成でき、電子写真方式の複写機による再
複写を防止することが可能な電子写真用トナーが提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子写真用トナーを用いて形成し
た複写防止用画像を機械読み取りする場合の波長の一例
を示す特性図。
【図2】電子写真用トナーを用いて赤外線吸収パターン
(バーコード)を形成する場合の一例を説明するための
概要図。
【符号の説明】
a…ベース紙、a1…赤外非吸収部、b…赤外検知のバ
ーコード、b1…赤外吸収部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 361 365

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複写が禁止されているもしくは複写を不
    能にする必要がある複写対象の複写を防止するように、
    電子写真方式の複写機における複写防止用画像の形成に
    用いられるトナーにおいて、 赤外線領域に光吸収性を有し、可視光領域では光吸収性
    のない赤外線吸収物質から成ることを特徴とする電子写
    真用トナー。
  2. 【請求項2】 前記赤外線領域に光吸収性を有し、可視
    光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質としては、キ
    ャリヤと、少なくともバインダー樹脂とで構成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子写真用トナー。
  3. 【請求項3】 前記赤外線領域に光吸収性を有し、可視
    光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質としては、F
    2+および/またはCu2+を含有するガラス系粉末化合
    物からなる色材の含有量が5.0〜40.0重量%であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用トナ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記赤外線領域に光吸収性を有し、可視
    光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質としては、F
    2+および/またはCu2+を含有しかつ五二酸化リンを
    主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末化合物からなる色
    材の含有量が5.0〜40.0重量%であることを特徴
    とする請求項1に記載の電子写真用トナー。
  5. 【請求項5】 前記赤外線領域に光吸収性を有し、可視
    光領域では光吸収性のない赤外線吸収物質としては、下
    記一般式(I)で表わされるアミニウム化合物からなる
    色材の含有量が5.0〜40.0重量%であることを特
    徴とする請求項1に記載の電子写真用トナー。 【化1】 但し、式中、nは1または2の自然数、Rは水素または
    炭素数1〜12のアルキル基または炭素数2〜5のアル
    キル基、X- は過塩素酸塩(ClO4 - )、フッ化ホウ
    素酸塩(BF4 - )、トリクロル酢酸塩(CCl3 CO
    - )、トリフルオロ酢酸塩(CF3 COO- )、ヘキ
    サフルオロアンチモン酸塩(SbF6 -)、ベンゼンス
    ルフオン酸塩(C6 5 SO3 - )、エタンスルフォン
    酸塩(C2 5 SO3 - )、リン酸塩(PO4 -3)のい
    ずれかまたはこれらの混合物を表わす。
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