JPH0727020U - 同軸カールコード - Google Patents

同軸カールコード

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JPH0727020U
JPH0727020U JP6072993U JP6072993U JPH0727020U JP H0727020 U JPH0727020 U JP H0727020U JP 6072993 U JP6072993 U JP 6072993U JP 6072993 U JP6072993 U JP 6072993U JP H0727020 U JPH0727020 U JP H0727020U
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JP
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conductor
coaxial
fluororesin
copper
cord
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悦郎 岩壁
順一 田中
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岡野電線株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 中心導体1は撚線導体で構成し、絶縁体2は
粗くらせん巻きしたフッ素樹脂ひも2aと、フッ素樹脂
チューブ2bとで構成し、外部導体3は密にらせん巻き
した多数の銅細線3aと、その上にらせん巻きした銅テ
ープ3bとで構成し、中心導体1の撚り方向、フッ素樹
脂ひも2a、銅細線3aおよび銅テープ3bの巻き方向
はすべて同軸コード5のカール方向と逆にした。 【効果】 伸縮時に中心導体、絶縁体および外部導体に
無理がかからず、伸縮が繰り返されても断線が生じにく
い同軸カールコードが得られる。絶縁体がカール成形時
の熱で変形することがなく中心導体と外部導体間の寸法
を正確に保持できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、伸縮性の必要な高周波信号伝送線として用いられる同軸カールコー ドに関するものである。同軸カールコードは例えば自動車用の電話機と車体に取 りつけられたアンテナとの間で高周波信号(1GHz、1.5GHz)を伝送す る場合などに使用される。
【0002】
【従来の技術】
同軸カールコードは、中心導体、絶縁体、外部導体および樹脂シースからなる 同軸コードを、コイルばね状にカール成形し、伸縮性をもたせたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
同軸カールコードは使用時に伸縮が繰り返されるため、伸縮によって中心導体 および外部導体の断線や、絶縁体の変形などが生じないようにしなければならな い。また同軸コードをカール成形するときには 120〜130 ℃程度に加熱する必要 があるため、その熱で絶縁体が溶融したり、変形したりすることのないようにし なければならない。
【0004】 本考案の目的は、上記のような課題を解決した同軸カールコードを提供するこ とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案は、中心導体、絶縁体、外部導体および樹脂シ ースからなる同軸コードを、コイルばね状にカール成形してなる同軸カールコー ドにおいて、 中心導体は撚線導体で構成し、 絶縁体は中心導体の外周に間隔をあけてらせん巻きしたフッ素樹脂ひもと、そ の上に被覆したフッ素樹脂チューブとで構成し、 外部導体はフッ素樹脂チューブの外周に密にらせん巻きした多数の銅細線と、 その外周面を覆うようにらせん巻きした銅テープとで構成し、 中心導体の撚り方向、フッ素樹脂ひもの巻き方向、銅細線の巻き方向および銅 テープの巻き方向はすべて同軸コードのカール方向と逆にした、 ことを特徴とする。
【0006】
【作用】
中心導体に撚線導体を使用し、絶縁体にフッ素樹脂ひものらせん巻きを採用し 、外部導体に細線および銅テープのらせん巻きを採用したのは、屈曲に対する十 分な可撓性を得るためである。 また絶縁体の材質にフッ素樹脂を使用したのは、その耐熱性により、カール成 形時の熱で絶縁体が変形しないようにするためである。またフッ素樹脂は誘電率 が小さいので、信号の減衰率を小さくするのにも有効である。
【0007】 またフッ素樹脂ひもを間隔をあけてらせん巻きしたのは、フッ素樹脂チューブ 内のフッ素樹脂ひもの間に空間をつくり、絶縁層としての等価誘電率を低下させ 、減衰率を小さくするためである。 また外部導体を多数の銅細線のらせん巻きと銅テープのらせん巻きで構成した のは、可撓性を得ることのほか、十分な電流容量と遮蔽性能を得るためである。
【0008】 さらに撚線導体の撚り方向、フッ素樹脂ひもの巻き方向、細線の巻き方向およ び銅テープの巻き方向をすべて同軸コードのカール方向と逆にしたのは、この構 造が最も伸縮の繰り返しに強いことが実験により確かめられたためである。これ は次のように説明できる。すなわち、同軸カールコードが伸縮する時には内部の 同軸コアに繰り返し捻じりが加わるが、各層の巻き方向とカール方向を上記のよ うな関係にしておくと、同軸カールコードが引っ張られて伸びる時には同軸コア の各層の巻きが少し弛み、逆に縮む時には同軸コアの各層の巻きが元の状態にも どるようになるため、同軸コアの各層に無理な力がかからない。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例に係る同軸カールコードを示す。図において、1は中 心導体で、通常は銅線の撚線導体で構成される。中心導体1としてはこのほか銅 被覆鋼線の撚線、鋼線または銅被覆鋼線のまわりに銅線を撚り合わせた複合撚線 などを使用することも可能である。また撚線用の銅線、銅被覆鋼線、鋼線として は表面に錫メッキ又は銀メッキを施したものを使用するとよい。
【0010】 2は絶縁体で、中心導体1の外周に間隔をあけてらせん巻きしたフッ素樹脂ひ も2aと、その上に押出被覆したフッ素樹脂チューブ2bとで構成されている。 フッ素樹脂ひも2aおよびフッ素樹脂チューブ2b用のフッ素樹脂としては、P FA(4フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体)または FEP(4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体)などを使用すること が好ましい。フッ素樹脂ひも2aは間隔をあけてらせん巻きされているため、フ ッ素樹脂チューブ2b内のフッ素樹脂ひも2aの間に空間ができる。この空間は 絶縁層としての等価誘電率を低下させるのに有効である。
【0011】 3は外部導体で、フッ素樹脂チューブ2bの外周に密にらせん巻きした多数の 銅細線3aと、その外周面を覆うようにらせん巻き(具体的にはラップ巻き)し た銅テープ3bとで構成されている。銅細線3aは表面に錫メッキまたは銀メッ キを施したものであってもよい。銅テープ3bとしては銅テープ単独でもよいが 、銅テープとポリエステルテープの複合テープを使用することもできる。
【0012】 外部導体3は、可撓性の面からは銅細線3aのみが好ましいが、銅細線のみで は屈曲時に銅細線間に隙間があきやすく十分な遮蔽性能が得られない。また遮蔽 性能の面からは銅テープ3bのみでもよいが、銅テープのみでは必要な電流容量 を得るために銅テープの厚さが厚くなり、十分な可撓性が得られない。したがっ て外部導体3は上記のような2層構造にすることが望ましい。
【0013】 4は外部導体3の外周に押出被覆された樹脂シースである。その材質は通常の 場合、ポリウレタンである。この樹脂シース4を被覆した状態のものが同軸コー ド5であり、この同軸コード5をコイルばね状に巻いて加熱すると、樹脂シース 4がその形状にくせづけされ、伸縮性を有する同軸カールコードとなる。
【0014】 図示の同軸コード5のカール方向(巻き方向)は右巻き(S撚り方向)である 。これに対し、中心導体1の撚り方向は左撚り(Z撚り)、フッ素樹脂ひも2a の巻き方向も左巻き(Z撚り方向)、銅細線3aおよび銅テープ3bの巻き方向 も左巻き(Z撚り方向)である。このように各層の巻き方向を同軸コードのカー ル方向と逆にすると、同軸カールコードの伸縮試験で、断線が発生するまでの伸 縮回数は約15,000回となる。
【0015】 これに対し、中心導体の撚り方向、フッ素樹脂ひもの巻き方向、細線の巻き方 向および銅テープの巻き方向を、いずれか一つでも同軸コードのカール方向と同 じにした同軸カールコードは、伸縮試験で断線が発生するまでの伸縮回数が 117 〜185 回にすぎなかった。したがって撚線導体の撚り方向、フッ素樹脂ひもの巻 き方向、細線の巻き方向および銅テープの巻き方向をすべて同軸コードのカール 方向と逆にすることは、同軸カールコードの寿命を長くするのにきわめて効果が ある。
【0016】 なお上記実施例では、同軸コードのカール方向が右巻きの場合を示したが、こ れが左巻きの場合は、中心導体の撚り方向は右撚り、フッ素樹脂ひも、銅細線お よび銅テープの巻き方向は右巻きとなる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、中心導体の撚り方向、フッ素樹脂ひもの 巻き方向、銅細線の巻き方向および銅テープの巻き方向をすべて同軸コードのカ ール方向と逆にしたことにより、伸縮時に中心導体、絶縁体および外部導体に無 理がかからず、伸縮が繰り返されても断線が生じにくい同軸カールコードを得る ことができる。
【0018】 また絶縁体が耐熱性のあるフッ素樹脂ひもとフッ素樹脂チューブで構成されて いるため、カール成形時の熱で変形することがなく中心導体と外部導体間の寸法 を正確に保持できると共に、フッ素樹脂ひもの間に空間があるため絶縁層として の等価誘電率を低くできる。このため減衰率が小さくなり、良好な伝送特性を得 ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る同軸カールコード
を、端部を段剥ぎ状態にして示す正面図。
【符号の説明】
1:中心導体(撚線導体) 2:絶縁体 2a:フッ素樹脂ひも 2b:フッ素樹脂チューブ 3:外部導体 3a:銅細線 3b:銅テープ 4:樹脂シース 5:同軸コード

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心導体(1)、絶縁体(2)、外部導体
    (3)および樹脂シース(4)からなる同軸コード
    (5)を、コイルばね状にカール成形してなる同軸カー
    ルコードにおいて、 中心導体(1)は撚線導体で構成し、 絶縁体(2)は中心導体の外周に間隔をあけてらせん巻
    きしたフッ素樹脂ひも(2a)と、その上に被覆したフ
    ッ素樹脂チューブ(2b)とで構成し、 外部導体(3)はフッ素樹脂チューブの外周に密にらせ
    ん巻きした多数の銅細線(3a)と、その外周面を覆う
    ようにらせん巻きした銅テープ(3b)とで構成し、 中心導体(1)の撚り方向、フッ素樹脂ひも(2a)の
    巻き方向、銅細線(3a)の巻き方向および銅テープ
    (3b)の巻き方向はすべて同軸コード(5)のカール
    方向と逆にした、 ことを特徴とする同軸カールコード。
JP6072993U 1993-10-18 1993-10-18 同軸カールコード Expired - Lifetime JPH0754898Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6072993U JPH0754898Y2 (ja) 1993-10-18 1993-10-18 同軸カールコード

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JP6072993U JPH0754898Y2 (ja) 1993-10-18 1993-10-18 同軸カールコード

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JPH0727020U true JPH0727020U (ja) 1995-05-19
JPH0754898Y2 JPH0754898Y2 (ja) 1995-12-18

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006202641A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 同軸ケーブル及び多心同軸ケーブル
JP2007026714A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 伸縮式給電ケーブル

Cited By (3)

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