JPH07269269A - 被破壊物の破壊装置 - Google Patents

被破壊物の破壊装置

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JPH07269269A
JPH07269269A JP32112294A JP32112294A JPH07269269A JP H07269269 A JPH07269269 A JP H07269269A JP 32112294 A JP32112294 A JP 32112294A JP 32112294 A JP32112294 A JP 32112294A JP H07269269 A JPH07269269 A JP H07269269A
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鉄也 井上
Hidehiko Maehata
英彦 前畑
Hiroshige Arai
浩成 荒井
Harukuni Matsuyama
治邦 松山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エネルギー供給回路9から所定の容量の電気
エネルギーが短時間の間に両金属細線8a,8bに分割
して供給され、金属細線8a,8bは、破壊容器2の深
さ方向に離間して配置されているので、エネルギー供給
回路9に近い側の一方の金属細線8aに電気エネルギー
が供給され、次に極めてわずかな時間だけずれて他方の
金属細線8bに電気エネルギーが供給され、破壊音は破
壊音低減装置36によって低減される。 【効果】 他方の金属細線に電気エネルギーが供給され
る際、一方の金属細線によって電気エネルギーが消費さ
れているので、他方の金属細線に供給される電気エネル
ギーは少なくなるが、一方の金属細線の溶融蒸発による
衝撃が被破壊物に伝わっているので、被破壊物に充分に
衝撃力を与えることができ、破壊音は破壊音低減装置3
6によって低減されて騒音公害を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電による衝撃エネル
ギーを用いた被破壊物の破壊装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図15に示すように、例えば岩盤
などの被破壊物50を破壊するための破壊装置51は、
一対の電極52,53の先端にCu,Al等からなる金
属細線54を接続し、この金属細線54に放電供給する
ために電源としてコンデンサー55を用いたものがあ
る。
【0003】そしてこの破壊装置51を用いて被破壊物
50を破壊する際は、被破壊物50の所定位置に装置挿
入穴56を穿ち、この装置挿入穴56に破壊用水57を
満たし、電極52,53および金属細線54を破壊用液
57に浸漬し、コンデンサー55に電気エネルギーを充
電蓄積して金属細線54に放電供給する。すると、金属
細線54が急激に溶融蒸発化するとともに破壊用液57
が気化してその衝撃力を受け、被破壊物50が破壊す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、被破壊
物50の上方から装置挿入穴56を穿つ場合は、この装
置挿入穴56に破壊用液57を満たすことができるが、
同図に示すように被破壊物50の破壊に適した位置がそ
の側部であって水平な方向に装置挿入穴56を穿つ必要
がある場合や、被破壊物50の破壊に適した位置がその
下部であって仰角方向に装置挿入穴56を穿つ必要があ
る場合であると、装置挿入穴56に破壊用液57を満た
すことができず、被破壊物50の破壊が困難となる。
【0005】また、金属細線54に電気エネルギーを供
給して被破壊物(例えばビルディング)50を解体する
際は近隣に民家がある場合も多く、被破壊物50の破壊
時には大きな破壊音が発生するので、この破壊音によっ
て民家に対する騒音公害が発生しやすい。
【0006】ところで近年、様々なイベントが開催され
るが、これに用いられるパビリオン等の仮施設的な構造
物は、多くの場合撤去期日が指定されている。そしてこ
れらの構造物を撤去する場合は、仮施設的な構造物であ
っても恒久的な構造物と同様の大がかりな規模の撤去工
事が必要であるし、またダイナマイトのように火薬を用
いた破壊方法は危険が伴う。
【0007】そこで本発明は上記課題を解決し得る被破
壊物の破壊装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、コンデンサーに一対の電極が接続
され、該両電極が金属細線を介して互いに接続され、前
記コンデンサーに予め充電蓄積した電気エネルギーを前
記電極を介して短時間で金属細線に放電供給することに
より、金属細線を急激に溶融蒸発させ、その衝撃力で被
破壊物を破壊する破壊装置において、前記電極および金
属細線が破壊容器に充填された破壊用流動物質に浸漬さ
れて破壊容器に封入され、前記金属細線は被破壊物に形
成した装着穴の深さ方向にずらして電極に複数本接続さ
れたものである。
【0009】また、コンデンサーに複数本の電極が接続
され、該両電極が金属細線を介して互いに接続され、前
記コンデンサーに予め充電蓄積した電気エネルギーを前
記電極を介して短時間で金属細線に放電供給することに
より、金属細線を急激に溶融蒸発させ、その衝撃力で被
破壊物を破壊する破壊装置において、前記電極および金
属細線が破壊容器に充填された破壊用流動物質に浸漬さ
れて破壊容器に封入され、前記電極は三本以上とされ、
該電極のうちの一本を他の電極との共通電極として、該
共通電極と他のそれぞれの電極とが金属細線を介して接
続され、前記共通電極と他のそれぞれの電極との間に前
記コンデンサーが接続されたものである。
【0010】また、コンデンサーに複数本の電極が接続
され、該両電極が金属細線を介して互いに接続され、前
記コンデンサーに予め充電蓄積した電気エネルギーを前
記電極を介して短時間で金属細線に放電供給することに
より、金属細線を急激に溶融蒸発させ、その衝撃力で被
破壊物を破壊する破壊装置において、前記電極および金
属細線が破壊容器に充填された破壊用流動物質に浸漬さ
れて破壊容器に封入され、前記複数本の電極のうち一対
の電極間どうしに金属細線が接続され、該金属細線は被
破壊物に形成した装着穴の深さ方向に平行に接続される
とともに装着穴の深さ方向にずらして配置されたもので
ある。
【0011】また、被破壊物の破壊時に発生する破壊音
を低減させるための破壊音低減装置を備えた被破壊物の
破壊装置である。さらに、破壊音低減装置は、内筒と、
該内筒の外側に配置した外筒とを備え、前記内筒の周面
に所定の大きさの共鳴用孔が複数個形成され、内筒と外
筒との間に共鳴用空間が設けられたものである。
【0012】
【作用】上記構成において、被破壊物に破壊容器を装着
するための装着穴を穿ち、この装着穴に破壊装置の破壊
容器を装着し、所定の容量の電気エネルギーをコンデン
サーに蓄積し、短時間の間に金属細線に電気エネルギー
を供給すると、この電気エネルギーが複数の金属細線に
分割して供給されて多点放電が行われ、被破壊物を破壊
する。
【0013】また被破壊物に装着穴を穿ち、この装着穴
に破壊容器を装着し、コンデンサーに所定の電気エネル
ギーを蓄積し、同時またはタイミングをずらして電気エ
ネルギーを供給すると、これが共通電極を介して短時間
の間に金属細線に供給されて溶融蒸発し、破壊用流動物
質が気化してその衝撃力で被破壊物を破壊する。
【0014】また被破壊物に形成した装着穴に破壊容器
を装着し、コンデンサーに所定の電気エネルギーを蓄積
し、各金属細線に同時またはタイミングをずらして電気
エネルギーを供給すると、短時間の間に両金属細線に電
気エネルギーが供給され、金属細線は破壊容器の深さ方
向にずらして配置していることにより、破壊容器の深さ
方向にずれた位置で衝撃力が発生する。
【0015】さらに、前記破壊音低減装置は、内筒と、
該内筒に外嵌された外筒とを備え、前記内筒の周面に所
定の大きさの共鳴用孔が複数個形成され、内筒と外筒と
の間に共鳴用空間が設けられたものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明破壊装置の実施例を図面に基づ
いて説明する。まず本発明の第一実施例を図1の破壊装
置1の一部破断正面図、図2の破壊容器2を被破壊物の
装着穴20aに装着した状態の全体構成図、図3の衝撃
力Pとその発生時間tとの関係を示すグラフ図、図4の
別の被破壊物を破壊する場合の断面図に基づいて説明す
る。
【0017】図1に示すように、本発明の第一実施例に
係る破壊装置1は、プラスチックゴム(合成ゴム)や防
水処理紙製の破壊容器2に破壊用流動物質3(例えば
水)が充填され、前記破壊容器2の天板2aに一対の電
極棒4,4(例えばCuからなる)が、貫通孔2bから
挿入され、前記両電極棒4,4は前記天板2aにナット
B1(又はかしめ)により固定されて破壊用流動物質3
に浸漬されるとともに破壊容器2に封入されている。
【0018】この破壊容器2は、岩盤などの被破壊物を
破壊する際、その被破壊物に形成する装着穴20aに装
着するものである。また前記両電極棒4,4は、その途
中が電極棒4,4を平行に保持するための保持部材7,
7で保持され、両電極棒4,4の先端部には、一対の金
属細線8a,8b(例えばCu,Alからなる)が、前
記破壊容器2の深さ方向(装着穴20aの深さ方向)に
離間して、かつ溶接やかしめにより破壊容器2の深さ方
向に直角な方向に平行に取り付けられている。
【0019】そして前記両電極棒4,4が天板2aから
突出した部分が端子5,5とされ、前記天板2aに端子
5,5に絶縁皮膜が形成されるのを防止する端子カバー
6が取り付けられている。
【0020】前記両金属細線8a,8bに電気エネルギ
ーを供給するためのエネルギー供給回路9が設けられ、
該エネルギー供給回路9は、前記端子5,5に接続され
た電源装置10と、該電源装置10と一方の端子5との
間に直列接続されて前記電源装置10に蓄積する電気エ
ネルギー量を制御するための制御回路11と、該制御回
路11と一方の端子5との間に接続された放電スイッチ
12と、前記電源装置10と両端子5,5との間に並列
接続されたコンデンサーからなるエネルギー蓄積回路1
3とから構成されている。
【0021】次に本発明の第一実施例に係る破壊装置1
を用いて岩盤H1(被破壊物)を破壊する破壊方法を説
明する。図2に示すように、岩盤H1に、本発明の破壊
容器2を装着するための装着穴20aを例えば鉛直方向
に穿ち、この装着穴20aに破壊容器2を装着する。
【0022】そして上記のエネルギー供給回路9を端子
5,5に接続し、所定の容量の電気エネルギーをエネル
ギー蓄積回路13に蓄積し、放電スイッチ12をオンす
る。こうすることにより、短時間の間に両金属細線8
a,8bに電気エネルギーが分割されて供給される。
【0023】ところで金属細線8a,8bは、破壊容器
2の深さ方向に離間して配置されているので、まずエネ
ルギー供給回路9に近い側の一方の金属細線8aに電気
エネルギーが供給され、次に極めてわずかな時間だけず
れて他方の金属細線8bに電気エネルギーが供給され
る。このようにして、両金属細線8a,8bが溶融蒸発
するとともに破壊用流動物質3が気化し、その衝撃力で
岩盤H1を破壊したり、あるいは脆弱化させたりするこ
とができる。
【0024】なお、他方の金属細線8bに電気エネルギ
ーが供給される際、既に一方の金属細線8aによって電
気エネルギーが消費されているので、この分だけ他方の
金属細線8bに供給される電気エネルギーは少なくなる
が、一方の金属細線8aの溶融蒸発による衝撃が被破壊
物に伝わっていることにより、被破壊物に充分に衝撃力
を与えることができる。
【0025】ところで大きな衝撃力を得るためには、電
源装置10の電圧値を大きくすればよいが、技術的制約
やエネルギー効率、破壊効率を考慮すると、一本の金属
細線を用いた一点放電よりも、エネルギー蓄積回路に蓄
積された電気エネルギーを分割して用いる多点放電の方
が優れるため、上記のように二本の金属細線8a,8b
を電極棒4,4に接続して被破壊物を破壊するようにし
たのである。(例えば1000V−100μFの一点放
電よりも、1000V−50μFの二点放電の方が被破
壊物に対する衝撃力を向上することができる。) また図示しないが、岩盤の途中部分(側部)を破壊する
場合は、装着穴を水平方向に穿ち、この装着穴に破壊装
置を側方から装着し、上記と同様にして金属細線に電気
エネルギーを供給して破壊する。
【0026】そして岩盤の途中部分に水平方向に装着穴
を穿っても、破壊装置の破壊容器にはすでに破壊用流動
物質が充填されているので、破壊用流動物質が装着穴か
らこぼれだすといったことがなく、従って本発明の第一
実施例によれば、岩盤に穿つ装着穴の方向がどのような
方向であっても対応できる。
【0027】次に図4に基づいて、ビルディングなどの
構造物H2(被破壊物)を破壊する場合の破壊方法を説
明する。これは、構造物H2の柱などを施工する際に、
コンクリート中に上記のように構成した破壊装置1を、
予め所定箇所に埋設しておくものである。
【0028】この場合、端子5,5の先端を電線14で
構造物H2の表面にまで導出しておき、これを絶縁材か
らなる端子台15に取付け、この端子台15はボルトB
2により構造物H2に固定し、この端子台15は端子カ
バー16で覆っておく。
【0029】そして構造物H2の破壊時に、上記実施例
と同様にエネルギー供給回路9を端子5,5に接続し、
所定の容量の電気エネルギーをエネルギー蓄積回路13
に蓄積し、放電スイッチ12をオンする。
【0030】このようにすることにより、短時間の間に
各金属細線8a,8bに電気エネルギーが分割されて供
給され、各金属細線8a,8bが溶融蒸発し破壊用流動
物質3が気化してその衝撃力で構造物H2を破壊し、あ
るいは脆弱化させることができる。
【0031】そして、本発明の第一実施例によれば電気
エネルギーを供給しない限り破壊装置1が爆発すること
がないので、破壊装置1を予め構造物H2に埋設したと
しても、ダイナマイトのように構造物H2の振動による
爆発の心配がなく安全であり、また破壊装置1を予め構
造物H2に埋設することにより、構造物H2に装着穴を
穿つといった装置設置のための工程を省略することがで
きる。
【0032】このように本発明の第一実施例によれば、
岩盤のような被破壊物に水平方向や仰角方向に装着穴を
穿つ必要がある場合であっても、破壊容器に破壊用流動
物質が充填されていることにより、破壊用流動物質が装
着穴からこぼれ出してしまうことがなく、従ってあらゆ
る方向の装着穴に装着することができ、また本実施例に
おける破壊装置は、電気エネルギーを供給しない限り爆
発することがないので、ビルディングあるいはパビリオ
ンなどのように破壊する時期が予め設定されているよう
な被破壊物の場合は、破壊装置を被破壊物に埋設したと
しても、ダイナマイトのように被破壊物の振動による爆
発の心配がなく安全であり、さらに被破壊物に装着穴を
穿つといった設置のための工程を省略することができ
る。
【0033】また所定量の電気エネルギーを各金属細線
8a,8bに分割して供給し、二点放電とすることによ
り、一点放電の場合と同じ衝撃力を得るのに必要な電気
エネルギーの量が少なくてすむ。
【0034】なお広範囲の被破壊物を破壊する際、複数
個の破壊装置に電気配線を接続してこれをまとめ、各破
壊装置に一度に又は順に電気エネルギーを供給すること
により、効率のよい破壊が可能になる。
【0035】ところで、上記実施例では破壊容器2内に
破壊用流動物質3として水などを用いたが、本発明の破
壊装置1はこれに限定されるものではなく、水の代わり
にゼラチンや寒天などのゲル状物質を充填し、このゲル
状物質に電極棒4および金属細線8を浸漬するよう構成
してもよい。
【0036】この場合も上記実施例と同様に、岩盤H1
に装着穴20aを形成して、この装着穴20aにゲル状
物質を用いた破壊容器2を装着し、所定の容量の電気エ
ネルギーをエネルギー蓄積回路13に蓄積し、放電スイ
ッチ12をオンして短時間の間に金属細線8a,8bに
電気エネルギーを供給することにより岩盤H1を破壊す
ることができる。
【0037】そして、このゲル状物質を用いる破壊装置
1の場合、ゲル状物質は衝撃力の伝達速度に優れている
ので、被破壊物を破壊する際の破壊エネルギー効率が良
好であり、またゲル状物質は破壊容器2に充填する作業
が容易であるので、破壊装置1を容易に製造することが
できる。
【0038】次に本発明の第二実施例を、図5の破壊容
器2を被破壊物に装着した状態の全体構成図、図6およ
び図7の衝撃力Pとその発生時間tとの関係を示すグラ
フ図に基づいて説明する。
【0039】本発明の第二実施例に係る破壊装置1は、
破壊容器2内に破壊用流動物質3が充填され、前記破壊
容器2内に一対で一組の電極棒4,4が二組挿入され、
各組の電極棒4,4どうしは絶縁され、各組の一方どう
しおよび他方どうしの電極棒4,4の先端部が金属細線
8a,8bによって接続され、各組の各一方どうしおよ
び他方どうしの電極棒4,4の端子5,5がそれぞれエ
ネルギー供給回路9,9に接続されたものである。
【0040】なお前記エネルギー供給回路9,9の構成
は上記第一実施例と同様であるので省略する。次に上記
構成における被破壊物の破壊方法を説明すると、まず上
記第一実施例と同様に被破壊物(岩盤H1など)に装着
穴20aを穿ち、破壊容器2を装着する。
【0041】そして各エネルギー供給回路9,9を端子
5,5に接続し、各エネルギー供給回路9,9のエネル
ギー蓄積回路13,13に同一の量の電気エネルギーを
蓄積し、各放電スイッチ12,12を同時にオンする。
そうすると、短時間の間に両金属細線8a,8bに電気
エネルギーが供給され、両金属細線8a,8bが溶融蒸
発するとともに破壊用流動物質3が気化し、その衝撃力
で被破壊物を破壊したり脆弱化したりすることができ
る。
【0042】この第二実施例の破壊装置1によれば、一
対で一組の電極棒4,4を二組破壊容器2内に挿入し、
各組の電極棒4,4に金属細線8a,8bを接続したの
で、一本の金属細線に一個のエネルギー供給回路を設け
て破壊する場合に比べて倍の衝撃力を得ることができ
る。
【0043】なおこの破壊装置1による衝撃力Pとその
発生時間tとの関係は、図6に示すようになり、それぞ
れの装置による衝撃力を合成したものとなる。なお上記
第二実施例では、金属細線8a,8bに対して同時に電
気エネルギーを供給するようにしたが、これに限定され
るものではなく、例えば各エネルギー供給回路9,9の
放電スイッチ12,12をオンするタイミングをずらす
ことにより、多段放電するようにしてもよい。
【0044】そしてこのように順次金属細線8a,8b
に電気エネルギーを供給することにより、被破壊物に対
して二回に分けて衝撃力を与えて被破壊物を破壊し、ま
たは脆弱化することができる。この場合の衝撃力Pとそ
の発生時間tとの関係は、図7に示すように、タイミン
グをずらして衝撃力が二回に分けて発生する。
【0045】また上記実施例では各エネルギー蓄積回路
13,13に同一の容量の電気エネルギーを蓄積した
が、各エネルギー蓄積回路13,13で異なった量の電
気エネルギーを蓄積しても、上記実施例と同様の作用効
果を奏し得る。
【0046】次に本発明の第三実施例を、図8の破壊容
器2を装着穴20aに装着した状態の全体構成図に基づ
いて説明する。本発明の第三実施例に係る破壊装置1
は、上記第一実施例と同様の構成を有する破壊容器2内
に破壊用流動物質3が充填され、前記破壊容器2内に三
本の電極棒4a,4b,4cが挿入され、この電極棒4
a,4b,4cどうしの位置関係は、一本の電極棒4a
を中心としてその電極棒4aの両側に他の二本の電極棒
4b,4cが配置されている。
【0047】すなわち、所定の電極棒4aを他の二本の
電極棒4b,4cの共通電極棒として、該共通電極棒と
他のそれぞれの電極棒4b,4cとが、先端部に配置さ
れた金属細線8a,8bを介して接続され、前記共通電
極棒の端子5aと一方の電極棒4bの端子5bに接続さ
れたエネルギー供給回路9と、前記共通電極棒4aの端
子5aと他方の電極棒4cの端子5cに接続したエネル
ギー供給回路9とを有している。なお各エネルギー供給
回路9,9の構成は上記第一実施例と同様であるので省
略する。
【0048】上記構成における被破壊物破壊方法は、第
一実施例と同様に被破壊物に装着穴20aを穿ち、この
装着穴20aに破壊容器2を装着する。そして各エネル
ギー供給回路9,9をそれぞれ端子5a,5b,5cに
接続し、各エネルギー供給回路9,9のエネルギー蓄積
回路13,13に同一の量のまたは異なった量の電気エ
ネルギーを蓄積し、各放電スイッチ12,12を同時ま
たはタイミングをずらしてオンする。
【0049】そうすると、短時間の間に中央の電極棒4
aを共通電極棒として各金属細線8a,8bに電気エネ
ルギーが供給され、両金属細線8a,8bが同時または
タイミングがずれて溶融蒸発し、破壊用流動物質3が気
化してその衝撃力で被破壊物を破壊したり、脆弱化した
りすることができる。
【0050】この第三実施例によれば、上記第二実施例
と同様に、一本の金属細線に一個のエネルギー供給回路
を設けて被破壊物を破壊する場合に比べて大きな衝撃力
を得ることができる。
【0051】また三本の電極棒4a,4b,4cを一組
としてそのうち一本を共通電極棒とし、この共通電極棒
に接続した電線を共通電線としてこの二個のエネルギー
供給回路9,9を構成できるので、破壊装置1全体の構
成を簡略化することができるにもかかわらず大きな衝撃
力を有することができる。
【0052】なお上記第三実施例では、三本の電極棒4
a,4b,4cを一組としてそのうち一本を共通電極棒
としたがこれに限定されるものではなく、図9に示すよ
うに、五本の電極棒4を一組として、そのうち一本の電
極棒4を中心とし、その円周上に他の四本の電極棒4を
配置し、共通電極棒4と他のそれぞれの電極棒4との間
に金属細線8を接続し、共通電極棒4に接続する電線を
共通電線とし、四個のエネルギー供給回路9を設けるよ
う構成することもできる。
【0053】この場合、三本の電極棒のうち一本を共通
電極棒として二本の帰属細線を接続したものに比べ、さ
らに大きな衝撃力を得ることができる。次に本発明の第
四実施例を、図10の破壊容器2を被破壊物に装着した
状態の全体構成図に基づいて説明すると、破壊容器2に
絶縁性被覆体30(ケーブルより線)に被覆された二本
の電極線31がU字形に折り曲げられて挿入され、各電
極線31はその途中部分に破壊容器2の深さ方向に平行
でかつ同一長さ同一位置に配置した金属細線8a,8b
を有し、各組の金属細線8a,8bは絶縁性被覆体30
の一部をはぎ取って電極線31の芯線一本を残すことに
よって形成されて、破壊用流動物質3中に露出して浸漬
され、各組の一方の電極線31どうしが、前記破壊容器
2の外部で端子5,5によって接続されて一本となり、
これが共通電極線となっている。
【0054】また各電極線31どうしは固縛部材34に
よって、絶縁性被覆体30を介して固縛して束ねられて
いる。そして各組の金属細線8a,8bに電気エネルギ
ーを供給するための、第三実施例と同様のエネルギー供
給回路9,9が設けられている。
【0055】このように構成された第四実施例における
破壊装置1において、被破壊物に形成した装着穴20a
に破壊容器2を装着して放電スイッチ12,12を同時
またはタイミングをずらしてオンすると、短時間の間に
両金属細線8a,8bに電気エネルギーが供給され、両
金属細線8a,8bは同時またはタイミングがずれて溶
融蒸発し、破壊用流動物質3が気化してその衝撃力で被
破壊物を破壊したり脆弱化させたりすることができる。
【0056】この第四実施例によれば、二本の電極線3
1を破壊容器2の外部で接続して共通電極とすることに
より、破壊装置1全体の構成を簡略化することができる
とともに一本の金属細線に一個のエネルギー供給回路を
設けて被破壊物を破壊する場合に比べて、大きな衝撃力
を得ることができる。
【0057】次に本発明の第五実施例を、図11の要部
拡大断面図、図12の電極線31の位置関係を示す平面
図、図13の衝撃力の発生位置を示す断面図に基づいて
説明すると、これは、四本の電極線31がU字形に折り
曲げられて破壊容器2に内装され、各電極線31のそれ
ぞれの一側が破壊容器2の中心位置に配置され、その外
周上に、他側の各電極線31が配置され、各電極線31
の途中には、上記第四実施例と同様の金属細線8を有
し、各電極線31の金属細線8は、前記破壊容器2の深
さ方向に平行に配置されるとともに破壊容器2の深さ方
向にずらして配置されている。
【0058】なお破壊容器2の中心に配置された四本の
電極線31どうしは、前記破壊容器2の外部で端子5に
よって接続されて共通電極線とされている。また図示し
ないが、前記共通電極線と各電極線31との間にはエネ
ルギー供給回路が接続されている。
【0059】上記第五実施例において、被破壊物に形成
した装着穴20aに破壊容器2を装着して放電スイッチ
を同時またはタイミングをずらしてオンすると、短時間
の間に両金属細線8に電気エネルギーが供給され、金属
細線8は同時またはタイミングがずれて溶融蒸発し、破
壊用流動物質3が気化してその衝撃力で被破壊物が破壊
したり脆弱化する。
【0060】この第五実施例によれば、上記第二実施例
と同様に、一本の金属細線に一個のエネルギー供給回路
を設けて被破壊物を破壊する場合に比べて、大きな衝撃
力を得ることができる。
【0061】また本発明の第五実施例は、四個の金属細
線を破壊容器2の深さ方向にずらして配置しているの
で、図13に示すように、各金属細線8に電気エネルギ
ーを供給することにより、被破壊物の装着穴20aの深
さ方向の複数所定位置で衝撃力が発生する。従って被破
壊物の破壊しようとする部分が厚い場合には特に有効で
ある。
【0062】次に本発明の第六実施例を図14に基づい
て説明すると、これは、前述の第一実施例と同様に、破
壊容器2に破壊用流動物質3が充填され、該破壊用流動
物質3を破壊容器2内に充填するためのシリコンゴム製
の栓35が破壊容器2の途中まで挿入され、さらに破壊
容器2に、後述の破壊音低減装置36を取り付けるため
の取付け部材37が設けられている。
【0063】該取付け部材37の内部は中空とされ、一
端部(図において下端部)は破壊容器2の開口端に挿入
し易いよう表面が複数段の鋸刃状に形成され、他端部
(図において上端部)の表面にはねじ37aが形成さ
れ、途中部分には構造物H2に形成した装着穴20aの
開口端に取付け部材37を固定するためのゴム製の環体
38が外嵌されている。
【0064】そして取付け部材37内には、第一実施例
と同様のエネルギー供給回路(図示せず)に端子5,5
が接続された一対の電極4,4が挿通され、該電極4,
4の先端側は前記栓35の周面に形成した一対の溝(図
示せず)に嵌合して二又に振り分けられ、電極4,4の
先端部に一対の金属細線8a,8bが、破壊容器2の深
さ方向に離間して平行に取り付けられている。
【0065】前記破壊音低減装置36は、取付け部材3
7のねじ37aに螺合する押さえねじ39に取り付けら
れ、構造物H2の破壊時に発生する破壊音を共鳴によっ
て低減するものである。
【0066】この破壊音低減装置36は、押さえねじ3
9の拡径部上面に溶接されるとともに電極4,4の途中
部分を内装する内筒40と、該内筒40の外側に配置し
た外筒41と、内筒40と外筒41のそれぞれの上下端
部に差渡して一体的に形成され内筒40の外周面と外筒
41の内周面との間に共鳴空間42を形成するための環
状蓋部材43,44とから構成され、前記内筒40の周
側部には、所定の大きさでかつ所定の個数の共鳴用孔4
0aが形成されている。
【0067】上記第六実施例において、破壊容器2に破
壊用流動物質3を投入し、電極4,4を取り付けた栓3
5を装着することにより破壊容器2に破壊用流動物質3
を充填し、取付け部材37の内部に電極4,4を挿通し
て取付け部材37の一端部を破壊容器2の開口端に装着
し、環体38が装着穴20aの開口端に全部入るように
して破壊容器2を装着穴20aに装着し、内筒40に電
極4,4を挿通して、取付け部材37のねじ37aに、
破壊音低減装置36が溶接された押さえねじ39を螺合
するようにして、破壊装置を構造物H2に設置する。
【0068】この破壊装置において、第一実施例と同様
に、エネルギー供給回路から所定の容量の電気エネルギ
ーを短時間で両金属細線8a,8bに供給すると、金属
細線8a,8bは、破壊容器2の深さ方向に離間して配
置されているので、まずエネルギー供給回路に近い側の
一方の金属細線8aに電気エネルギーが供給され、次に
極めてわずかな時間だけずれて他方の金属細線8bに電
気エネルギーが供給される。そして両金属細線8a,8
bが溶融蒸発すると、破壊用流動物質3が気化し、その
衝撃力で構造物H2を破壊したり、あるいは構造物H2
が脆弱化する。
【0069】そして、構造物H2の破壊時には破壊音が
発生するが、この破壊音が有する周波数に共鳴するよう
破壊音低減装置36を設計しておくことにより、この破
壊音低減装置36に破壊時の音エネルギーが吸収され、
破壊音を抑えることができる。
【0070】なお破壊音低減装置36の設計は次のよう
にして行なう。共鳴周波数fr (Hz)は下記の(1)
式によって求めることができる。
【0071】
【数1】 ところで、上記(1)式において、Gはコンダクタンス
であり、下記の(2)式によって求めることができる。
【0072】
【数2】 なお上記(1)式および(2)式において、C:音速
(=350m/s),V:共鳴空間の容積(m3 ),
n:共鳴用孔の個数,d:共鳴用孔の長さ(m)=内筒
の板厚,R:共鳴用孔の直径(m),L:外筒の長さ
(m)である。
【0073】以下に、fr =200Hzとする場合を考
えてみると、(1)式から、 G/V≒12.9・・・(3) となり、いま、R:1×10-3m、n:10個、d:1
×10-3mに設定してこれらの値を上記(2)式に代入
し計算すると、 G=4.4×10-3・・・(4) となる。
【0074】上記(3)式および(4)式より、 V=3.4×102 cm3 ・・・(5) となる。
【0075】ここで、内筒径:1×10-2m、L:0.
1mに設定して、上記(5)式の値になるように、外筒
径:xを求めると、 x=6.6cm となる。
【0076】以上のようにして、構造物H2の破壊時に
発生する破壊音を低減させるための破壊音低減装置36
を設計することができる。このように本発明の第六実施
例によれば、構造物H2の破壊時に発生する破壊音を共
鳴によって低減させる破壊音低減装置36を設けたの
で、被破壊物50の破壊時に発生する破壊音を抑えるこ
とができ、従って、破壊しようとする構造物H2の近隣
に民家がある場合であっても、この破壊音によって民家
に対する騒音公害の発生を防止することができる。
【0077】なお、上記破壊音低減装置36は、第一実
施例で示したように破壊容器2の深さ方向に離間して配
置した一対の金属細線8a,8bを有したものに設けた
がこれに限定されるものではなく、第二実施例〜第五実
施例のように金属細線を配設した破壊装置にも適応でき
る。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
おける破壊装置は破壊容器に破壊用流動物質を充填して
いるので、被破壊物に水平方向や仰角方向に装置装着用
の装着穴を穿つ必要がある場合であっても、破壊用流動
物質が装着穴からこぼれ出してしまうことがなく、あら
ゆる方向の装着穴に装着することができる。
【0079】また一対の電極に装着穴の深さ方向にずら
して複数本の金属細線を接続することにより多点放電と
なり、一点放電の場合と同じ衝撃力を得るのに必要な電
気エネルギーの量が少なくてすむ。
【0080】また破壊容器内に複数本の電極を内装し、
そのうちの一本を他の電極の共通電極とすることによ
り、一本の金属細線に一個のエネルギー供給回路を設け
て被破壊物を破壊する場合に比べて大きな衝撃力を得る
ことができる。
【0081】また破壊容器内に複数本の電極を内装し、
一対の電極間に接続された金属細線を装着穴の深さ方向
に平行に配置するとともに装着穴の深さ方向にずらして
配置しているので、被破壊物の破壊しようとする部分が
厚い場合に破壊効率を向上することができる。
【0082】さらに構造物の破壊時に発生する破壊音を
低減させる破壊音低減装置を設けたので、これによって
被破壊物の破壊時の破壊音を抑えることができ、従っ
て、破壊しようとする被破壊物の近隣に民家などがある
場合であっても、民家に対する騒音公害の発生を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す破壊装置の一部破断
要部正面図である。
【図2】同じく破壊容器を被破壊物の装着穴に装着した
状態の全体構成図である。
【図3】同じく時間と衝撃力の関係を示すグラフ図であ
る。
【図4】同じく別の被破壊物を破壊する場合の断面図で
ある。
【図5】本発明の第二実施例を示す破壊装置の破壊容器
を被破壊物に装着した状態の全体構成図である。
【図6】同じく時間と衝撃力の関係を示すグラフ図であ
る。
【図7】同じく時間と衝撃力の関係を示すグラフ図であ
る。
【図8】本発明の第三実施例を示す破壊装置の破壊容器
を装着穴に装着した状態の全体構成図である。
【図9】同じく電極棒の位置関係を示す平面図である。
【図10】本発明の第四実施例を示す破壊装置の破壊容
器を装着穴に装着した状態の全体構成図である。
【図11】本発明の第五実施例を示す破壊装置の要部拡
大断面図である。
【図12】同じく電極線の位置関係を示す平面図であ
る。
【図13】同じく衝撃力の発生位置を示す断面図であ
る。
【図14】本発明の第六実施例を示す破壊装置の要部拡
大断面図である。
【図15】従来の破壊装置の使用状態の断面図である。
【符号の説明】
1 破壊装置 2 破壊容器 3 破壊用流動物質 4 電極棒 5 端子 8 金属細線 9 エネルギー供給回路 10 電源装置 11 制御回路 12 放電スイッチ 13 エネルギー蓄積回路 15 端子台 20a 装着穴 20c 溝 20d 隔壁 31 電極線 32 共通電極線 33 共通電極線 35 栓 36 破壊音低減装置 37 取付け部材 40 内筒 40a 共鳴用孔 41 外筒 H1 岩盤 H2 構造物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 治邦 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサーに一対の電極が接続され、
    該両電極が金属細線を介して互いに接続され、前記コン
    デンサーに予め充電蓄積した電気エネルギーを前記電極
    を介して短時間で金属細線に放電供給することにより、
    金属細線を急激に溶融蒸発させ、その衝撃力で被破壊物
    を破壊する破壊装置において、前記電極および金属細線
    が破壊容器に充填された破壊用流動物質に浸漬されて破
    壊容器に封入され、前記金属細線は被破壊物に形成した
    装着穴の深さ方向にずらして電極に複数本接続されたこ
    とを特徴とする被破壊物の破壊装置。
  2. 【請求項2】 コンデンサーに複数本の電極が接続さ
    れ、該両電極が金属細線を介して互いに接続され、前記
    コンデンサーに予め充電蓄積した電気エネルギーを前記
    電極を介して短時間で金属細線に放電供給することによ
    り、金属細線を急激に溶融蒸発させ、その衝撃力で被破
    壊物を破壊する破壊装置において、前記電極および金属
    細線が破壊容器に充填された破壊用流動物質に浸漬され
    て破壊容器に封入され、前記電極は三本以上とされ、該
    電極のうちの一本を他の電極との共通電極として、該共
    通電極と他のそれぞれの電極とが金属細線を介して接続
    され、前記共通電極と他のそれぞれの電極との間に前記
    コンデンサーが接続されたことを特徴とする被破壊物の
    破壊装置。
  3. 【請求項3】 コンデンサーに複数本の電極が接続さ
    れ、該両電極が金属細線を介して互いに接続され、前記
    コンデンサーに予め充電蓄積した電気エネルギーを前記
    電極を介して短時間で金属細線に放電供給することによ
    り、金属細線を急激に溶融蒸発させ、その衝撃力で被破
    壊物を破壊する破壊装置において、前記電極および金属
    細線が破壊容器に充填された破壊用流動物質に浸漬され
    て破壊容器に封入され、前記複数本の電極のうち一対の
    電極間どうしに金属細線が接続され、該金属細線は被破
    壊物に形成した装着穴の深さ方向に平行に接続されると
    ともに装着穴の深さ方向にずらして配置されたことを特
    徴とする被破壊物の破壊装置。
  4. 【請求項4】 被破壊物の破壊時に発生する破壊音を低
    減させるための破壊音低減装置を備えたことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3記載の被破壊物の破壊装置。
  5. 【請求項5】 破壊音低減装置は、内筒と、該内筒の外
    側に配置した外筒とを備え、前記内筒の周面に所定の大
    きさの共鳴用孔が複数個形成され、内筒と外筒との間に
    共鳴用空間が設けられたことを特徴とする請求項4記載
    の被破壊物の破壊装置。
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