JPH07268963A

JPH07268963A - 組立式ユニットハウスおよびその組立方法

Info

Publication number: JPH07268963A
Application number: JP8240294A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiko Hirata; 一彦平田; Muneo Omoe; 宗夫重茂; Hiroyasu Takahashi; 弘康高橋
Original assignee: KOMATSU HOUSE KK
Current assignee: KOMATSU HOUSE KK
Priority date: 1994-03-28
Filing date: 1994-03-28
Publication date: 1995-10-17

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は運搬時にはコンパクトにして運搬個
数を増すとともに戸外の保管も可能にし、組立時には容
易に組み立てられ、かつ、床面積、屋根面積の拡大し、
部屋面積が容易に拡大する組立式ユニットハウスおよび
その組立方法に関する。【構成】床部材と、床部材に起伏自在に取着された柱
部材と、屋根部材とからなり、長手方向を軸として拡張
する床材を有する床部材と、長手方向を軸として拡張す
る屋根材を有する屋根部材と、床部材と屋根部材とを繋
ぎ、床部材の長手方向に沿って折り畳み可能に取着され
た間柱と、間柱と床部材あるいは間柱と屋根部材とを離
脱、あるいは、固定する止着部材からなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、組立式ユニットハウス
およびその組立方法に係わり、特には、運搬時にはコン
パクトに密封され、組立時には容易に組み立てられると
ともに、天井パネル、壁パネル、あるいは、間仕切りパ
ネルの選択が容易で、かつ、床面積、屋根面積が拡大す
る組立式ユニットハウスおよび組立方法に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、組立式ユニットハウスとして、特
開昭５４−９４１２号あるいは特開平３−１１５６３３
号公報が知られている。特開昭５４−９４１２号公報に
よれば、ユニットハウスを分解して輸送を容易にするに
当たり、輸送時のみに使用する部材を節減し、且つ、輸
送先における組立作業を容易にしている。これによれ
ば、輸送先の現地において、梱包を開き、基部柱と基部
柱との間につなぎ柱を溶接などにより結合し、各側面に
壁パネルを嵌め込んで、ねじ止めあるいは溶接によって
床部材、屋根部材、基部柱と基部柱、つなぎ柱を取り付
ける。このようにして、ユニットハウスが組立られる。

【０００３】また、特開平３−１１５６３３号公報によ
れば、保管、運搬時は折り畳んでコンパクトにし、建築
現場において簡単に、一階建て、二階建などに組み立て
られる。これによれば、床部材と、その桁部側の両側に
下端部を枢軸により起伏自在に枢着し、起立状態におい
てボルトなどの止着具により固定するようにした柱部材
の上端に四隅をボルトなどの止着具により固定する屋根
部材よりなる組立式ユニットハウスにおいて、組立式ユ
ニットハウスを倉庫などで管理するとき、あるいは、運
送するときには、柱部材を床部材に沿わせて互いに内側
に折り畳み、この柱部材の間に間柱、パネル、窓枠を有
するパネル、扉枠などを置く。そして柱部材の上に屋根
部材を置く。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
特開昭５４−９４１２号では、梱包を用いており、相変
わらず輸送時のみに使用する部材が多く用いられてお
り、梱包するための作業工数がかかるとともに、梱包材
料等で多大の費用がかかるという欠点がある。また、床
面積、屋根面積は輸送時の梱包の平面の大きさと同じで
あり、広げることができない。

【０００５】また、特開平３−１１５６３３号公報で
は、梱包を用いた場合には上記の特開昭５４−９４１２
号と同じであり、梱包を用いない場合には保管時、ある
いは、運搬時に、部材にゴミ、あるいは、埃等が付着
し、組立時に清掃をしなければならず作業工数がかか
る。また、特開昭５４−９４１２号と同様に床面積、屋
根面積は輸送時の梱包の平面の大きさと同じであり、広
げることができない。また、組立られ輸送されるユニッ
トハウスも同様に運搬時の車両幅（妻側寸法、２３００
〜２４００ｍｍ）により制限を受け、ユニットハウスの
大きさは限定されるという問題がある。

【０００６】本発明は上記問題点に着目し、組立式ユニ
ットハウスおよびその組立方法に係わり、特には、運搬
時にはコンパクトにして運搬個数を増すとともに戸外の
保管も可能にし、組立時には容易に組み立てられ、か
つ、床面積、屋根面積の拡大し、部屋面積が容易に拡大
する組立式ユニットハウスおよびその組立方法の提供を
目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係わる組立式ユ
ニットハウスおよび組立方法の第１の発明では、床部材
と、床部材に起伏自在に取着された柱部材と、屋根部材
とからなる組立式ユニットハウスにおいて、長手方向を
軸として拡張する床材を有する床部材と、長手方向を軸
として拡張する屋根材を有する屋根部材と、床部材と屋
根部材とを繋ぎ、床部材の長手方向に沿って折り畳み可
能に取着された間柱と、間柱と床部材あるいは間柱と屋
根部材とを離脱、あるいは、固定する止着部材からなる
ことを特徴としている。

【０００８】第２の発明では、第１発明と同じ組立式ユ
ニットハウスにおいて、運搬、あるいは保管時の雨、
埃、ゴミ等の侵入を防止するために、床部材側に固設し
た短い柱に折り畳み自在に取着した間柱を床部材側に折
り畳むとともに、床部材側の短い柱に屋根部材に固設し
た短い柱を取着して高さを低くし、かつ、長手側は拡張
する屋根材で、妻側は板を取着することにより密封する
ことを特徴としている。

【０００９】第３の発明では、第１発明と同じ組立式ユ
ニットハウスにおいて、運搬時の外形形状を小さくする
ため、床部材側に固設した短い柱に折り畳み自在に取着
した間柱を床部材側に折り畳むとともに、内方の床部材
に拡張する床材を回動させて重ねるとともに、拡張する
屋根材も下方に回動させ折り畳むことにより幅を狭くす
ることを特徴とする。

【００１０】第１発明、第２発明、および、第３の発明
を主体とする第４の発明では、トラック等に車載して運
搬する組立式ユニットハウスで、床部部材および屋根部
部材の幅方向（妻側）の寸法が９００ｍｍあるいは１８
００ｍｍであり、かつ、長手方向の床材および屋根材を
取着する寸法が９００ｍｍの整数倍である。

【００１１】第４の発明を主体とする第５の発明では、
拡張する床材および拡張する屋根材が幅方向の寸法が４
５０ｍｍあるいは９００ｍｍであり、かつ、長手方向の
寸法が９００ｍｍの整数倍である。

【００１２】第４の発明あるいは第５の発明を主体とす
る第６の発明では、天井パネルがほぼ９００ｍｍの正方
形、あるいは、ほぼ９００ｍｍ×１８００ｍｍの長方形
である。

【００１３】第４の発明あるいは第５の発明を主体とす
る第６の発明では、壁パネルの幅方向の寸法がほぼ９０
０ｍｍ、あるいは、ほぼ１８００ｍｍの長方形である。

【００１４】第８の発明では、床部材と、床部材に起伏
自在に取着された柱部材と、屋根部材とからなる組立式
ユニットハウスの組立方法において、内方の床部材に重
ねられている拡張する床材を外方に回動して張り出し内
方の床部材と同一平面の床を形成し、床部材側に折り畳
まれた間柱を起こして床部材に固設した短い柱に止着部
材により固定し、さらに、拡張する屋根材を外側上方に
起こして屋根を拡張し、拡張した屋根を間柱の上方に載
せて止着部材により固定することを特徴とする。

【００１５】

【作用】上記構成によれば、運搬時には、床部材側に固
設した短い柱に折り畳み可能として取着した間柱を折り
畳み、かつ、床部材側の短い柱に屋根部材に固設した短
い柱をワンタッチの止着部材により取着し、運搬時の高
さを低くしている。また、拡張する床材を内方に折り畳
み内方の床部材に重ね、かつ、拡張する屋根材を内側下
方に折り畳み連結した床部材側と屋根部材の短い柱に沿
わすことにより幅方向（妻側から見た幅）をコンパクト
にしている。このとき、ユニットハウスは、長手側（妻
側でない方）は拡張する屋根材で、妻側は板を取着する
ことにより密封して運搬、および保管し、雨、埃、ゴミ
等の侵入を防止している。これにより、現在市販の通常
の１０ｔｏｎトラックでも３個の運搬が可能であるとと
もに、戸外での保管を可能にしている。

【００１６】組立の現地では、基礎の上に置いたユニッ
トハウスから妻側の板、および屋根部材を取り外し、内
方の床部材に重ねられている拡張する床材を外方に回動
させて張り出すことにより内方の床部材と同一平面の床
を構成することができる。次に、床部材側に折り畳まれ
た間柱を起こして床部材に固設した短い柱にワンタッチ
の止着部材により固定する。さらに、拡張する屋根材を
外側上方に起こして屋根を拡張する。これにより、妻側
より見た床と同じ長さの屋根が形成され、即ち、拡張さ
れる床面積と同一の屋根の面積を容易に拡張することが
できる。この拡張された屋根部材を間柱の上方に載せ、
ワンタッチの止着部材により固定する。これにより、拡
張した床面積と屋根により容易に拡大した部屋ができ
る。

【００１７】また、このユニットハウスは、長方形の妻
側を９００、あるいは、１８００ｍｍに、長手側を９０
０ｍｍの整数倍に選んでいる。これにより、天井パネル
はほぼ９００ｍｍの正方形、あるいは、ほぼ９００×１
８００ｍｍの長方形を適宜に組み合わせることにより容
易に取着することができる。また、壁パネルも同様に長
さ方向をほぼ９００、あるいは、ほぼ１８００ｍｍの扉
付の壁パネル、窓付の壁パネル、あるいは壁パネルを適
宜に組み合わせることにより容易に取着することができ
る。これにより容易にユニットハウスを組み立てること
ができる。さらに、間仕切りは、この天井パネルの取着
位置に合わせて仕切ることにより容易に部屋を設けるこ
とができる。

【００１８】

【実施例】次に本発明に係わる組立式ユニットハウスお
よびその組立方法の１実施例につき図面を参照して詳細
に説明する。図１は本発明を説明するための組立式ユニ
ットハウスの床部材、間柱、および、屋根部材の組立状
態時の斜視図である。図２は組立式ユニットハウスの床
部材、間柱、および、屋根部材の運搬状態時の斜視図で
ある。図３は組立式ユニットハウスの運搬状態時の斜視
図である。図４は組立式ユニットハウスの妻側からの側
面図であり、左半分は運搬状態時を示し、右半分は床部
材および屋根部材を拡張した状態（間柱は折り畳んだ状
態）を示す。図５、図６は間柱と柱を固定する止着部材
を示し、図５は平面図、図６は側面断面図である。図
７、図８は天井パネルの取着状態を示し、図７は側面
図、図８は平面図である。図９、図１０は壁パネルの取
着状態を示し、図９は壁パネルの断面図、図１０は壁パ
ネルの側面図である。図１１、図１２は間仕切りパネル
の取着状態を示し、図１１は間仕切りパネルの上方の断
面図、図１２は間仕切りパネル下方の断面図である。

【００１９】図１、図２において、組立式ユニットハウ
ス１は長方形の形状に構成され、長手方向を軸として拡
張する床材を有する床部材１０と、長手方向を軸として
拡張する屋根材を有する屋根部材２０と、床部材１０と
屋根部材２０とを繋ぎ、床部材１０の長手方向に沿って
折り畳み可能に取着された間柱３０と、間柱３０と床部
材１０、あるいは屋根部材２０とを脱着、かつ、固定可
能な止着部材４０からなる。また、組立式ユニットハウ
ス１には、上記構成の外に、図７、図９および図１１に
示す、天井パネル５０と、壁パネル６０と、あるいは、
間仕切りパネル７０が付設され、ユニットハウスとして
構成される。

【００２０】床部材１０は、長方形の四隅に短い柱１１
を固設された床部部材１２と、床部部材１２に図示しな
い連結部材により１８０°回動自在（図１の矢印Ｒ）に
取着された長手方向を軸として拡張する床材１３とから
なっている。このとき、図４に示すように、床部部材１
２の高さＨａと床材１３の高さＨｂとは同じ寸法に設定
され、床材１３が１８０°回動自在に拡張した状態で
は、床部部材１２と床材１３とは同一平面になる。床部
部材１２には、後述する壁パネル６０、あるいは、運搬
時に密封する板を取着するボルト穴１２ａが、また、床
材１３には壁パネル６０を取着するボルト穴１２ｂが明
けられている。上記の床材１３を回動する図示しない連
結部材にはダブルヒンジを用いると良い。

【００２１】上記のユニットハウスで車両で運搬するも
のでは、長方形の妻側の床部部材１２の寸法Ｋａ（図４
に示す）を９００、あるいは、１８００ｍｍに、長手側
の床材１３の寸法Ｋｂ（図１に示す）、即ち、床材１３
を取着する床部部材１２の寸法を９００ｍｍの整数倍に
選んでいる。また、拡張する床材１３の寸法Ｋｃ（図４
に示す）は、片側で長方形の妻側の床部部材１２の寸法
Ｋａの半分、即ち４５０ｍｍあるいは９００ｍｍに設定
されている。または、使用する拡大する部屋の大きさに
より、床部部材１２の妻側の幅が寸法Ｋａ１８００ｍｍ
に対して、拡張する床材１３の妻側の幅が寸法Ｋｃ４５
０ｍｍに設定している。また、上記において、半間を９
００ｍｍに、１間を１８００ｍｍにしたが、地方によ
り、半間を９１０ｍｍに、１間を１８２０ｍｍにしたも
のも使用されている。従って、以下でも、上記の半間を
９００ｍｍに、１間を１８００ｍｍに限定されることな
く、ほぼ近い数値を使用してその整数倍を使用しても良
い。

【００２２】屋根部材２０は、長方形の四隅に短い柱２
１を固設された屋根部部材２２と、屋根部部材２２の長
手側方に固設されたＵ型鋼材２３と、Ｕ型鋼材２３に取
着された連結部材２４と、連結部材２４により９０°回
動自在に取着された拡張する屋根材２５とからなってい
る。このとき、拡張する屋根材２５は下方から上方に回
動して拡張する。図４に示すように、この９０°回動自
在（矢印Ｑ）して拡張した屋根材２５の端面（Ｗ）の長
さ寸法Ｌａは拡張する床材１３の寸法Ｌｂ（図４におい
てＫｃと同一寸法である）と端面（Ｖ）が同一の位置に
くるように設定されている。このように、屋根材２５の
端面（Ｗ）の長さ寸法Ｌａと拡張する床材１３の端面
（Ｖ）の寸法Ｌｂとが同一の位置であり、この組立式ユ
ニットハウスを連棟として配置した場合には、連棟の間
に屋根材２５の寸法Ｌａと床材１３の寸法Ｌｂとが２倍
に拡張した部屋を作ることができる。

【００２３】また、運搬状態では、図４に示すように、
拡張する屋根材２５の端面（Ｗ）は、床部部材１２の床
面（Ｍ）よりも下に、床部部材１２の基礎３に当接する
面（Ｎ）よりも高くして、床部部材１２面と拡張する屋
根材２５の面が床部部材１２に重なるように設定され、
運搬状態では長手方向の密封を保っている。屋根部部材
２２には、後述する壁パネル６０、あるいは、運搬時に
密封する板を取着するボルト穴２２ａ（図１に示す）
が、また、屋根材２５には壁パネル６０を取着するボル
ト穴２２ｂが明けられている。なお、上記では、Ｕ型鋼
材２３を介して連結部材２４と屋根材２５とを連結した
が、屋根部部材２２に直に連結部材２４し、それに屋根
材２５とを連結し、取着しても良い。

【００２４】間柱３０は、床部部材１２に固設された短
い柱１１に、床部材１０の長手方向に沿って折り畳み可
能に連結部材３１（図６に示す）により取着されてお
り、組立時には、間柱３０と床部材１０、あるいは、間
柱３０と屋根部材２０とを繋いでいる。運搬時には、図
２に示すように、床部材１０の長手方向に沿って折り畳
まれている。

【００２５】図５、図６に示す止着部材４０は、柱１１
の先端（上部では、間柱３０の先端）に固設されたボデ
ィ４１と、ボディ４１に固設されメスネジ部４２ａを有
するコーンナット４２と、ボディ４１に回転自在に支持
され、かつ、メスネジ部４２ａに螺合するオスネジ部４
３ａを有するコーン４３と、コーン４３を回転するレバ
ー４４と、間柱３０の先端（上部では、柱２１の先端）
に固設されたロッキングプレート４５とから構成されて
いる。コーン４３は上部先端４３ａが挿入し易いよう
に傾斜しており、かつ、コーン４３は回動により固定す
る傾斜面４３ｂを有している。また、コーン４３の下方
にはコーン４３を回転するレバー４４を挿入する穴４３
ｄが明けられている。ロッキングプレート４５には、コ
ーン４３が挿入される穴４５ａが明けられている。柱１
１の先端近傍には、レバー４４をコーン４３の穴４３ｄ
に挿入するための穴１１ｅが柱１１に明けられている。

【００２６】上記構成において、間柱３０と床部材１
０、あるいは間柱３０と屋根部材２０とを挿入、あるい
は離脱するときには、ロッキングプレート４５の穴４５
ａとコーン４３との方向を図５に示すように一致させて
いる。固定する時には、レバー４４をコーン４３の穴４
３ｄに挿入して、コーン４３を回動させ、ネジ部により
コーン４３を下方に移動させて傾斜面４３ｂをロッキン
グプレート４５に当接させて間柱３０と床部材１０、あ
るいは間柱３０と屋根部材２０とを固定する。

【００２７】図７、図８に示す天井パネル５０は、天井
パネル板５１と、所定の幅を有する天井目地５２と、天
井目地５２を天井板５３に取り付けるボルト５４とから
なる。天井パネル板５１は、正方形、あるいは、長方形
よりなり、その天井パネル板５１には蛍光灯５５、５６
あるいは図示しない換気装置が付設されているものもあ
る。天井パネル５０は正方形では、一辺の寸法がほぼ９
００ｍｍで、長方形ではほぼ９００ｍｍ×１８００ｍｍ
で構成されている。正確には、天井パネル板５１は正方
形では一辺の寸法が９００ｍｍから天井目地５２の所定
の幅Ｂを引いた寸法から構成されている。また、長方形
では、短辺の寸法が９００ｍｍから天井目地５２の所定
の幅Ｂを引いた寸法であり、長辺が１８００ｍｍから天
井目地５２の所定の幅Ｂを引いた寸法より構成されてい
る。

【００２８】前記構成において、ユニットハウスは、前
記のごとく、長方形の妻側を９００、あるいは、１８０
０ｍｍに、長手側を９００ｍｍの整数倍に選んでいる。
これにより、天井パネル５０はほぼ９００ｍｍの正方
形、あるいは、ほぼ９００×１８００ｍｍの長方形を適
宜に組み合わせることにより容易に取着することができ
る。また、蛍光灯５５、５６あるいは図示しない換気装
置も適宜の位置に容易に配置することができる。

【００２９】図９、図１０に示す壁パネル６０は、壁パ
ネル板６１と、所定の幅を有する壁目地６２と、壁パネ
ル板６１を床部材１０あるいは屋根部材２０に取り付け
るボルト６３とからなる。壁パネル板６１は長方形より
なり、その壁パネル板６１には扉、あるいは窓はが付設
しているものもある。壁パネル６０は長方形では、短辺
の寸法がほぼ９００ｍｍか、あるいは１８００ｍｍで構
成されている。正確には、壁パネル板６１は９００ｍｍ
から壁目地６２の所定の幅Ｄを引いた寸法、あるいは、
１８００ｍｍから壁目地６２の所定の幅Ｄを引いた寸法
より構成されている。

【００３０】前記構成において、ユニットハウスは、前
記のごとく、長方形の妻側を９００、あるいは、１８０
０ｍｍに、長手側を９００ｍｍの整数倍に選んでいる。
これにより、壁パネル６０も同様に長さ方向をほぼ９０
０、あるいは、１８００ｍｍの扉付の壁パネル、窓付の
壁パネル、あるいは壁パネルを適宜に組み合わせること
により容易に取着することができる。

【００３１】図１０、図１１に示す間仕切りパネル７０
は、間仕切りパネル板７１と、間仕切りパネル板の上方
を天井板５３に取着する取付金具７２と、間仕切りパネ
ル板の下方を床部部材１２に取着する取付金具７３と、
取付金具７２と取付金具７３とを取り付けるボルト７
４、７５とからなる。上記において、天井３に取着する
取付金具７２は天井パネル板を取り付ける天井目地５２
を同時に押さえながら天井３に取着している。間仕切り
パネル７０は長方形で、長方形の短辺の寸法が９００ｍ
ｍ、あるいは、１８００ｍｍの寸法より構成されてい
る。高さ方向は所定の寸法に設定されている。前記構成
において、間仕切りパネル板７１は天井目地５２の位置
に合わせて設置されているので、前記壁パネル板と同様
に長さ方向を９００、あるいは、１８００ｍｍの間仕切
りパネル板あるいは図示しない扉付間仕切りパネル板を
適宜に組み合わせることにより容易に取着することがで
きる。

【００３２】上記の部材を用いて、次にユニットハウス
の運搬から現地での組立方法について説明する。図３に
示すような運搬状態の長方形のユニットハウス、例え
ば、現在市販の通常の１０ｔｏｎトラックで３個搭載可
能な、長手方向が７２００ｍｍ、短辺方向（妻側）が１
８００ｍｍのユニットハウスが運搬され、戸外で保管さ
れている。このユニットハウスを用いて広い部屋を作る
場合について説明する。このユニットハウスは、所定の
間隔を離して長手方向を沿わして平行に基礎３の上に置
かれる。このユニットハウスから妻側の板６を取り外す
とともに、レバー４４によりコーン４３を回動させてコ
ーン４３をロッキングプレート４５から離し、間柱３０
と屋根部材２０とを繋いでいる止着部材４０を解除す
る。

【００３３】次に、図示しないクレーンのフックに掛け
られたワイヤー等を屋根部部材２２のフックボルト７
（図４に示す）にかけ、屋根部材を床部材より降ろす。
さらに、ユニットハウスの両側に、内方の床部部材１２
に重ねられている拡張する床材１３を外方に回動させて
張り出す。これにより、ユニットハウスの両側に内方の
床部部材１２と同一平面の床を構成することができる。
また、一方では、クレーン等により地面に降ろされた低
い位置での拡張する屋根材２５を外側上方に起こして屋
根材２５を拡張し、固定する。これにより、床と同じ長
さの屋根材２５の長さ、即ち、拡張した床材１３の床面
積と同一の屋根材２５の面積を容易に拡張することがで
きる。

【００３４】次に、床部材側に折り畳まれた間柱３０を
起こして床部部材１２に固設した短い柱１１の先端のコ
ーン４３に間柱３０に固設されたロッキングプレート４
５を挿入し、次にレバー４４をコーン４３の穴４３ｄに
挿入して、コーン４３を回動させ、コーン４３を下方に
移動させロッキングプレート４５に当接させて間柱３０
と床部材１０を固定する。この直立した間柱３０上方
に、間柱３０と柱１１との接合と同様に、ロッキングプ
レート４５の穴４５ａとコーン４３との方向を図５に示
すように一致させた後に、拡張された屋根部材２０を間
柱３０の上方に載せる。

【００３５】屋根部材２０が間柱３０に載せたら、前記
と同様に、間柱３０と屋根部材２０の柱２１とを止着部
材４０により固定する。これを順次繰り返すことによ
り、組立式ユニットハウス１を連設することができる。
この後に、組立式ユニットハウス１の外方に壁パネル
板６１を壁目地６２を用いながら所定の位置に取着す
る。また、組立式ユニットハウス１の内面の天井部の所
定の位置に天井パネル板５１を天井目地５２により取着
し、また、所定の位置に間仕切りパネル板７１を設置
し、ユニットハウスの組立が終了する。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
運搬時には、床部部材側に固設した短い柱に折り畳み可
能として取着した間柱を折り畳み、かつ、床部部材側に
固設した短い柱に屋根部部材に固設した短い柱を取着し
て運搬時の高さを低くし、さらに、幅方向は内方の床部
部材に拡張する床材を回動させて重ねるとともに、拡張
する屋根材も下方に回動させ折り畳むことにより幅を狭
くして全体をコンパクトにしている。この状態のユニッ
トハウスは、長手側は拡張する屋根材で、妻側は板を取
着することにより密封して運搬、および保管し、雨、
埃、ゴミ等の侵入を防止し、戸外での保管を可能にして
いる。

【００３７】組立の現地では、内方の床部部材に重ねら
れている拡張する床材を外方に回動して張り出すことに
より拡張した床材と内方の床部部材とを同一平面の床
に、また床部材側に折り畳まれた間柱を起こして床部部
材に固設した短い柱にワンタッチの止着部材により固定
し、さらに、拡張する屋根材を外側上方に起こして屋根
材を拡張し、この拡張された屋根を間柱の上方に載せ、
ワンタッチの止着部材により固定することによりユニッ
トハウスは容易に組み立てられる。

【００３８】さらに、このユニットハウスは、長方形の
妻側をほぼ９００、あるいは、１８００ｍｍに、長手側
を９００ｍｍの整数倍に選び、天井パネルはほぼ９００
ｍｍの正方形、あるいは、ほぼ９００×１８００ｍｍの
長方形で、また、壁パネルも同様に長さ方向をほぼ９０
０、あるいは、ほぼ１８００ｍｍで構成し、この天井パ
ネルおよび壁パネルを適宜に組み合わせることにより容
易にユニットハウスに取着でき、容易にユニットハウス
を組み立てることができる。さらに、間仕切りは天井パ
ネルの取着位置に合わせて仕切ることにより容易に部屋
を設けることができるという優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を説明するための組立式ユニットハウス
の床部材、間柱、および、屋根部材の組立状態時の斜視
図である。

【図２】本発明の組立式ユニットハウスの床部材、間
柱、および、屋根部材の運搬状態時の斜視図である。

【図３】本発明の組立式ユニットハウスの運搬状態時の
斜視図である。

【図４】本発明の組立式ユニットハウスの妻側からの側
面図である。

【図５】本発明の間柱と柱を固定する止着部材の平面図
である。

【図６】本発明の間柱と柱を固定する止着部材の側面断
面図である。

【図７】天井パネルの取着状態を示す側面図である。

【図８】天井パネルの取着状態を示す平面図である。

【図９】壁パネルの取着状態を示す壁パネルの断面図で
ある。

【図１０】壁パネルの取着状態を示す壁パネルの側面図
である。

【図１１】間仕切りパネルの取着状態を示すパネルの上
方の断面図である。

【図１２】間仕切りパネルの取着状態を示すパネルの下
方の断面図である。

【符号の説明】

１……組立式ユニットハウス、３……基礎、６……板、
１０……床部材、１１……床材の短い柱、１２……床部
部材、１３……拡張する床材、１４……側方取付板、１
４ａ……溝、１５……折り曲げ板、２０……屋根部材、
２１……屋根材の短い柱、２２……屋根部部材、２４…
…連結部材、２５……拡張する屋根材、３０……間柱、
４０……止着部材、５０……天井パネル、５１……天井
パネル板、５２……天井目地、６０……壁パネル、６１
……壁パネル板、６２……壁目地、７０……間仕切りパ
ネル、７１……間仕切りパネル板、７２、７３……取付
金具。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】床部材と、床部材に起伏自在に取着され
た柱部材と、屋根部材とからなる組立式ユニットハウス
において、長手方向を軸として拡張する床材を有する床
部材と、長手方向を軸として拡張する屋根材を有する屋
根部材と、床部材と屋根部材とを繋ぎ、床部材の長手方
向に沿って折り畳み可能に取着された間柱と、間柱と床
部材あるいは間柱と屋根部材とを離脱、あるいは、固定
する止着部材からなることを特徴とする組立式ユニット
ハウス。
【請求項２】床部材と、床部材に起伏自在に取着され
た柱部材と、屋根部材とからなる組立式ユニットハウス
において、運搬、あるいは保管時の雨、埃、ゴミ等の侵
入を防止するために、床部材側に固設した短い柱に折り
畳み自在に取着した間柱を床部材側に折り畳むととも
に、床部材側の短い柱に屋根部材に固設した短い柱を取
着して高さを低くし、かつ、長手側は拡張する屋根材
で、妻側は板を取着することにより密封することを特徴
とする組立式ユニットハウス。
【請求項３】床部材と、床部材に起伏自在に取着され
た柱部材と、屋根部材とからなる組立式ユニットハウス
において、運搬時の外形形状を小さくするため、床部材
側に固設した短い柱に折り畳み自在に取着した間柱を床
部材側に折り畳むとともに、内方の床部材に拡張する床
材を回動させて重ねるとともに、拡張する屋根材も下方
に回動させ折り畳むことにより幅を狭くすることを特徴
とする組立式ユニットハウス。
【請求項４】請求項１、請求項２、又は、請求項３に
おいて、トラック等に車載して運搬する組立式ユニット
ハウスで、床部部材および屋根部部材の幅方向の寸法が
９００ｍｍあるいは１８００ｍｍであり、かつ、長手方
向の床材および屋根材を取着する寸法が９００ｍｍの整
数倍である組立式ユニットハウス。
【請求項５】請求項４において、拡張する床材および
拡張する屋根材が幅方向の寸法が４５０ｍｍあるいは９
００ｍｍであり、かつ、長手方向の寸法が９００ｍｍの
整数倍である組立式ユニットハウス。
【請求項６】請求項４、又は、請求項５において、天
井パネルがほぼ９００ｍｍの正方形、あるいは、ほぼ９
００ｍｍ×１８００ｍｍの長方形である組立式ユニット
ハウス。
【請求項７】請求項４、又は、請求項５において、壁
パネルの幅方向の寸法がほぼ９００ｍｍ、あるいは、ほ
ぼ１８００ｍｍの長方形である組立式ユニットハウス。
【請求項８】床部材と、床部材に起伏自在に取着され
た柱部材と、屋根部材とからなる組立式ユニットハウス
の組立方法において、内方の床部材に重ねられている拡
張する床材を外方に回動して張り出し内方の床部材と同
一平面の床を形成し、床部材側に折り畳まれた間柱を起
こして床部材に固設した短い柱に止着部材により固定
し、さらに、拡張する屋根材を外側上方に起こして屋根
を拡張し、拡張した屋根を間柱の上方に載せて止着部材
により固定することを特徴とする組立式ユニットハウス
の組立方法。