JPH072677Y2 - 多翼鋼管杭 - Google Patents

多翼鋼管杭

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JPH072677Y2
JPH072677Y2 JP1987191819U JP19181987U JPH072677Y2 JP H072677 Y2 JPH072677 Y2 JP H072677Y2 JP 1987191819 U JP1987191819 U JP 1987191819U JP 19181987 U JP19181987 U JP 19181987U JP H072677 Y2 JPH072677 Y2 JP H072677Y2
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pile
steel pipe
spiral
pipe pile
blade
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JP1987191819U
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Inventor
勝之 吉田
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吉田 耕之
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、無振動で地中に回転埋設する多翼鋼管杭に関
するものである。
(従来の技術) 従来、杭を無振動で地中に埋設するには、スパイラルオ
ーガによって埋設孔を掘削し、その孔をセメントミルク
等の注入液で充満させた後、節付異形杭等を挿入するよ
うにしている。しかし、このような工法では、埋設した
杭周りの形成状態は円柱状となり、異形杭本来の凹凸に
よる支持力が活用できないという問題を有している。そ
こで近年は、全長にわたって連続した螺旋翼を形成して
コンクリートスパイラル杭を、地中に回転させながら埋
設することが行われるようになってきた。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、このスパイラル杭を埋設する工法では、杭の製
作が非常に面倒で価格が高くなるばかりでなく、特に硬
質地盤への埋設が困難であり、また、杭全長にわたる連
続スパイラルによって掘削された杭体積分の土砂が、杭
と入れ替わり地上に搬出される結果、摩擦力が少なくな
るとともに、地上に出た大量の土砂やセメントミルクの
処分廃棄にも難がある、といった欠点を有している。
本考案は、前述のような従来の基礎杭における欠点を解
決し、回転推進という簡単な方法で、地中への杭の埋設
が安定よく容易に行い得るとともに、翼部の支圧力と杭
周辺の摩擦とにより大きな支持力と引き抜き力のある多
翼鋼管杭を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 次に、本考案の構成について、実施例に対応する図面を
参照して説明すると、本考案は、下端に環状に形成した
底板2を取付けてこれに掘削刃4,4を突設した鋼管杭本
体1の外周面に、そのほぼ全長にわたり、鋼管杭本体の
外径より2〜3倍の外径を有し、その外径のほぼ4分の
1のピッチとしたほぼ一巻きにわたる螺旋翼の多数を、
螺旋翼のピッチの倍数長さの等間隔をおいて突設したこ
とを特徴とするものである。
(作用) 本考案の多翼鋼管杭は前述のように構成されており、施
工にあたっては、杭1の上端部に、図示を省略した回転
駆動キャップを結合し、杭をネジ込むように回転させる
と、杭下端の掘削刃により杭先端の土砂は掘削軟化して
流動化し、その土砂は環状底板2の規制作用でその一部
が杭本体1内に流入する。そして、大径の螺旋翼3aは土
砂に喰込んで土の組成を反力として回転推進し、軟化し
た土砂の一部を杭側面に押し出しながら、鋼管杭を地中
に無排土でネジり込んで行く。杭の沈降にともない、上
部にある螺旋翼3aも順次地中に喰い込んで、更に回転推
進力を増して行く。そのため、硬質な地盤での施工で
も、掘削した土砂の一部を杭本体1内ににがすことにな
って、杭を能率よく埋設して行くことになり、しかも、
杭本体1内の土砂の目詰りも防止される。
埋設された鋼管杭は、多数の大径な螺旋翼3a〜3dの支持
力と杭の表面摩擦力とによって、剛性のよい非常に大き
な支持力が発揮される。
(実施例) 以下、本考案の実施例について、図面を参照して説明す
る。
図において、1は鋼管製の杭本体で、その下端には環状
の底板2が取付けられており、環状底板2には下方に向
けて掘削刃4,4が突設されている。また、杭本体1の下
端部には、その外周面に沿って翼巾の大きい螺旋翼3aが
突設されている。この螺旋翼3aは、杭本体1の外径の2
〜3倍の外径を有しており、ほぼ一巻きにわたり連続し
て形成されている。また、螺旋翼3aのピッチlは、螺旋
翼3aの外径のほぼ4分の1という小ピッチのものとなっ
ている。そして、杭本体1には、その全長にわたり、前
記の螺旋翼3aと同様の螺旋翼3b,3c…が、それぞれ上下
に所定の等距離間隔をおいて設けられている。それら各
螺旋翼3a,3b…の間隔は、螺旋翼3aのピッチlの倍数長
さに設定されている。
図示の実施例では、1本の杭本体1に4個の螺旋翼3a〜
3dを設けたものとなっているが、螺旋翼の数は適宜増減
できる。鋼管杭の埋設深さが長くなる場合には、この鋼
管杭に他の杭本体1を溶接又はネジ式継手等によりつな
ぎ合せて使用する。
本考案鋼管杭の埋設にあたっては、第4図のように、杭
本体1の上端部に図示を省略した回動押込み駆動装置を
取付け、その駆動によって、杭本体1を回動しながら地
中に押込んで行くのである。それにより、下端の掘削刃
4の作用で杭先端部の土砂aは、掘削、軟化して流動化
し、そのほぼ半数は環状板2より杭本体1内に流入し、
杭の沈降が容易となる。そして、杭本体1の外周面に突
設した翼巾が大でピッチを短くした螺旋翼3aが掘削した
土砂a及び地盤bに喰い込み、土の組成を反力として回
転推進し、流動化した杭本体1の外側にある土砂aを杭
側面に押しのけ、圧縮しながら、鋼管杭を地中にネジり
込んで行くことになる。この場合、鋼管杭の1回転毎の
推進長さは螺旋翼3aのピッチlの長さとほぼ同等とな
る。鋼管杭の推進、沈降が進むことにより、上方に設け
られた螺旋杭3b〜3dも次々と地盤bに喰い込み、同様に
回転推進することになる。この場合、それらの螺旋翼3b
〜3dは下端部の螺旋翼3aと連続した螺旋軸跡c上にある
ので、地盤bへの喰い込みも良好で、回転推進が容易に
行われることになる。
したがって、本考案の鋼管杭では、螺旋翼3a〜3dの回転
推進によって杭の沈降が行われることになるので、杭の
埋設は無排土で行われ、しかも杭周りの地盤は圧密され
たものとなる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の鋼管杭は、次のように多
くの優れた効果を奏するものである。
(1) 下端掘削刃を突設した鋼管杭本体の外周面に、
そのほぼ全長にわたり、大径の螺旋翼を多数間隔をおい
て設けたので、掘削刃による土砂の掘削、軟化、流動化
と、その土砂及び地盤への各螺旋翼の喰い込みによっ
て、僅かな押圧力によって杭を回転させるだけで、無排
土で埋設ができ、特に、掘削された土砂は、環状板が設
けてあるので、螺旋翼によって周囲の地盤への圧入ので
きない一部の土砂は杭本体内に流入することによって、
硬質地盤での施工も容易に行える。
(2) 螺旋翼は大径、巾広であり、多数設けられてい
るので、螺旋翼全体の面積に相応する大きな支持力が得
られ、軟弱地盤から硬質地盤まで広く適用することがで
きる。
(3) 螺旋翼のピッチは、その外径のほぼ4分の1と
いう回転推進に適したピッチとしているので、僅かな圧
力によって杭を回転させるだけで、杭の推進貫入が容易
に効率よく行われる。
(4) 各螺旋翼相互の間隔は、螺旋翼のピッチの倍数
長さとなっているので、最下段より上部にある各螺旋翼
は、下位にある螺旋翼の回転軌跡に沿って進むことにな
るため、地盤への喰い込み抵抗が大巾に軽減されること
になり、少ない動力で杭の回転推進ができる。
(5) 螺旋翼は、ほぼ一巻きのものを間隔をおいて設
けられているため、構造が簡単で製作が容易であり安価
に提供することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案鋼管杭の一実施例を示す側面図、第2図
は同下部の拡大縦断面図、第3図は同底面図、第4図は
埋設状態の説明図である。 1……杭本体、2……環状底板 3a〜3d……螺旋翼、4……掘削刃

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端に環状に形成した底板を取付けてこれ
    に掘削刃を突設した鋼管杭本体の外周面に、そのほぼ全
    長にわたり、鋼管杭本体の外径より2〜3倍の外径を有
    し、その外径のほぼ4分の1のピッチとしたほぼ一巻き
    にわたる螺旋翼の多数を、螺旋翼のピッチの倍数長さの
    等間隔をおいて突設したことを特徴とする、多翼鋼管
    杭。
JP1987191819U 1987-12-17 1987-12-17 多翼鋼管杭 Expired - Lifetime JPH072677Y2 (ja)

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JP1987191819U JPH072677Y2 (ja) 1987-12-17 1987-12-17 多翼鋼管杭

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JPH0198231U JPH0198231U (ja) 1989-06-30
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JP6237078B2 (ja) * 2012-11-21 2017-11-29 新日鐵住金株式会社 杭の継手構造及び杭の立設方法
JP2023023295A (ja) * 2021-08-05 2023-02-16 Jfeスチール株式会社 回転貫入鋼管杭、該回転貫入鋼管杭の施工方法

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JPS60181434U (ja) * 1984-05-09 1985-12-02 吉田 耕之 基礎杭

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