JP2590157Y2 - 多翼円錐状鋼管杭 - Google Patents

多翼円錐状鋼管杭

Info

Publication number
JP2590157Y2
JP2590157Y2 JP1992073954U JP7395492U JP2590157Y2 JP 2590157 Y2 JP2590157 Y2 JP 2590157Y2 JP 1992073954 U JP1992073954 U JP 1992073954U JP 7395492 U JP7395492 U JP 7395492U JP 2590157 Y2 JP2590157 Y2 JP 2590157Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
steel pipe
spiral
wing
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992073954U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0634041U (ja
Inventor
汎 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Geotech Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Geotech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyoda Geotech Co Ltd filed Critical Chiyoda Geotech Co Ltd
Priority to JP1992073954U priority Critical patent/JP2590157Y2/ja
Publication of JPH0634041U publication Critical patent/JPH0634041U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2590157Y2 publication Critical patent/JP2590157Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、軟弱な沖積地盤におい
て使用するに適した多翼円錐状鋼管杭に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】わが国の都市は、河川を中心に発達した
沖積平野に集中しているが、その地盤は、地表面は特に
圧密を受けていない軟弱層が厚く介在し、下部に行くに
したがって上層部土砂等による永年の土圧密を受け、杭
の支持層ではないが比較的地表面よりやや強度のある加
圧密層が存在し、杭の先端を支持する支持層は、深い所
では地表から60m以上の深さにある。
【0003】ところで、都市の中低層建築物の基礎杭
は、主として経済的な事情から、深い支持層にまで達す
る長尺の支持杭を使用できないでいるため、年月の経過
とともに、地盤の不等沈下などにより、建物の変形沈下
がおき、建築後のトラブルを起こすことが多くなってい
る。そこで、このような軟弱地盤における中低層建築物
の基礎工として、近頃は、異形摩擦杭、ソイルセメント
改良杭、小径長尺のコンクリート杭の使用、或は、通称
ベタ基礎といわれる浮基礎工法が採用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、それらの杭基
礎工法は施工が大がかりであるため道路幅が広く、施工
敷地が広い建設地に主として用いられ、6M以下の狭小
道路、または狭小敷地には、施工機械ならびに杭材料の
搬入が難しく、施工が不可能な場合が多い。また、支持
力も建物の荷重と地盤の圧密、収縮による荷重に充分抗
し得ないというのが実情である。
【0005】本考案は、上記従来の基礎杭における欠点
を改善し、軟弱地盤での充分な支持力を有し、しかも、
回転させるだけの極めて簡易な方法で無排土により施工
することのできるようにした、多翼円錐状鋼管杭を提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、請求項1の多翼円錐状鋼管杭は、鋼
管製の杭本体1の下端に、底板2と掘削刃3,4とを設
け、この杭本体1の下端から、杭本体1の外径の0.5
〜2倍の長さ部分を杭の直進を誘導する直管部6とし
て、その上方位置に、ほぼ一巻きにわたるネジ込み用の
螺旋翼が複数個5a〜5d翼径の3〜4倍の間隔で隔設
されており、それら各螺旋翼5a〜5dは同一ピッチに
形成されているとともに、最下部の螺旋翼5aは杭本体
1の外径のほぼ2倍の外径を有し、上部の螺旋翼になる
にしたがい一定の比率で大径となっており、かつ、各螺
旋翼5a〜5dをその始端が互いに平面方向にほぼ90
°づつづらしてあることを特徴とするものである。
【0007】また請求項2の多翼円錐状鋼管杭は、請求
項1のものにおいて、杭本体1の下端に、杭本体1内へ
土砂を流入させる通孔7が設けられていることを特徴と
するものである。
【0008】また、請求項の多翼円錐状鋼管杭は、請求
項1または2において、杭本体1の頭端に、杭本体1と
同径の鋼管杭8が接続されていることを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】本考案の鋼管杭は上述のように構成されてお
り、その埋設にあたっては、杭本体1の頭端部に、図示
を略した回転押し込み駆動装置を取り付け、その駆動に
よって杭本体1をネジ込むように回転させながら地盤に
押圧する。それにより、下端の掘削刃3,4が杭先端の
土砂を掘削軟化させ、杭本体外周に突設したネジ込み用
の螺旋翼5a〜5dが、掘削した土砂に食い込み、土の
組成を反力として回転推進し、地上に土砂を排出するこ
となく、鋼管杭をネジリ込んで埋設が行われる。
【0010】この場合、杭先端部の掘削、軟化された土
砂は、その全部または一部が杭の外側に押し付けられ、
杭周りの地盤は圧密、強化されたものとなる。そして、
埋設された鋼管杭は、隔設した螺旋翼5a〜5dが、全
体的に上方に広がった円錐状を形成することになるた
め、螺旋翼5a〜5dによる垂直方向支圧力ばかりでな
く、その円錐状によるクサビ効果が働いて、斜め方向に
対する支圧力も付加されることになり、大きな支持力が
得られるのである。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図3において、1は鋼管製の杭本体
で、その下端には、底板2が設けられているとともに、
底板2より下方に突出する掘削刃3と杭本体1の側面に
突出して傾斜した掘削刃4とが設けられている。
【0012】また、杭本体1の外周には、杭本体1の下
端から所要距離Lだけ隔てた位置から上方に向けて、ほ
ぼ等間隔をおき、ほぼ一巻きにわたる複数の螺旋翼5a
〜5dが突設されている。各螺旋翼5a〜5dのピッチ
Pは同様である。そして、例えば杭本体1の外径の2分
の1程度の小ピッチのものとなっており、また、各螺旋
翼5a〜5dの間隔、すなわち、その始端O,O間の距
離は、2〜4倍、好ましくはほぼ3倍の長さに設定され
る。さらに、最下部にある螺旋翼5aは、杭本体1の外
径のほぼ2倍の外径を有しているとともに、その螺旋翼
5aから上部のもの5b〜5dになるにしたがい、一定
の比率で順次大径のものとなり、それら螺旋翼5a〜5
dの外側端を結ぶ線Aが上開きの逆円錐状をなすように
なっている。上記の杭本体1の下端から最下部の螺旋翼
5aまでの距離Lにわたる部分は、鋼管杭の貫入にあた
って、その直進を誘導するのに重要な働きをさせる直管
部分6となる。なお、図示の実施例では、螺旋翼の数は
5a〜5dの4個となっているが、この螺旋翼の数は適
宜増減できる。
【0013】そして、各螺旋翼5a〜5dをその始端O
の位置が互に平面方向に例えば90°づつづらせたもの
となっている。このようにすれば、螺旋翼5a〜5dの
地盤への切り込み時に受ける大きな抵抗が、各螺旋翼5
a〜5dの回転平面の一個に集中してかかることが防止
でき、直進精度を良好に保てることになる。
【0014】図3は、杭本体の下端部の他の実施例を示
したものである。すなわち、この実施例では、杭本体1
の下端は塞がれておらず、通孔7が形成されているとと
もに、杭本体1の側面に突出した掘削刃4,4が設けら
れている。この実施例のものは、地盤が硬くネジ込み抵
抗が大きな場合に、掘削された杭先端部の土砂の一部が
通孔7から杭本体1内に流入するため、ネジ込抵抗の軽
減が図れることになる。なお、通孔7は、さきの実施例
における底板2に設けるようにしてもよい。
【0015】また、本考案では、図4に示すように、上
記鋼管杭の杭本体1の頭端に、杭本体1と同径の螺旋翼
なしの鋼管杭8を溶接等により接続することができる。
この実施例のものは、杭の埋設深さが長くなった場合に
適している。本考案の鋼管杭は、その効果をより大きな
ものとするためには、各螺旋翼5a〜5dが地表に近い
末圧密地盤を過ぎて、一定値以上の強度のある安定した
深部の地層に埋設されることが望ましい。そのようにす
れば、各螺旋翼5a〜5dによる支持効果に加え、各螺
旋翼5a〜5d全体の円錐状クサビ効果が地層に働き、
一層大きな摩擦力とクサビ効果による合成支持力が得ら
れる。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の鋼管杭に
よれば、ネジ込用の大径の螺旋翼を複数隔設するととも
に直管部分が設けてあるので、杭は回転押込み駆動によ
り地中にネジリ込まれるとともに、貫入にあたっての直
進安定性がよく、埋設が容易で能率よくしかも正確に行
なえる。そして、大径の各螺旋翼の支圧力と、各螺旋翼
全体の円錐形状による地中のクサビ効果とにより優れた
支持力が発揮される。また、各螺旋翼の始端がほぼ90
°づつずらせてあるので、螺旋翼による切込み抵抗が一
方に偏ることなく、特に硬質地盤の埋設に適用する。
【0017】請求項2の鋼管杭では、杭本体内にも土砂
が流入するので、硬い地盤への埋設も容易となる。ま
た、請求項3の鋼管杭では、螺旋翼を深い強固な地盤に
ネジ込んで支持させることができ、一層大きな合成支持
力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側面図である。
【図2】同要部の側断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す要部側断面図であ
る。
【図4】本考案のさらに他の実施例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 杭本体 2 底板 3,4 掘削刃 5a〜5d 螺旋翼 6 直管部分 7 通孔 8 鋼管杭

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼管製の杭本体の下端に、底板と掘削刃と
    を設け、この杭本体の下端から、杭本体の外径の0.5
    〜2倍の長さ部分を杭の直進を誘導する直管部として、
    その上方位置に、ほぼ一巻きにわたるネジ込み用の螺旋
    翼が複数個、翼径の3〜4倍の間隔で隔設されており、
    それら各螺旋翼は同一ピッチに形成されるとともに、最
    下部の螺旋翼は杭本体の外径のほぼ2倍の外径を有し、
    上部の螺旋翼になるにしたがい一定の比率で大径となっ
    ており、かつ、各螺旋翼をその始端の位置が互いに平面
    方向にほぼ90°づつづらしてあることを特徴とする、
    多翼円錐状鋼管杭。
  2. 【請求項2】杭本体の下端に、この杭本体内へ土砂を流
    入させる通孔が設けられていることを特徴とする、請求
    項1記載の多翼円錐状鋼管杭
  3. 【請求項3】杭本体の頭端に、杭本体と同径の鋼管杭が
    接続されていることを特徴とする、請求項1または2記
    載の多翼円錐状鋼管杭。
JP1992073954U 1992-09-30 1992-09-30 多翼円錐状鋼管杭 Expired - Lifetime JP2590157Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992073954U JP2590157Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 多翼円錐状鋼管杭

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992073954U JP2590157Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 多翼円錐状鋼管杭

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0634041U JPH0634041U (ja) 1994-05-06
JP2590157Y2 true JP2590157Y2 (ja) 1999-02-10

Family

ID=13532987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992073954U Expired - Lifetime JP2590157Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 多翼円錐状鋼管杭

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2590157Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3784773B2 (ja) * 2002-01-31 2006-06-14 千代田工営株式会社 基礎杭
KR100932952B1 (ko) * 2008-10-09 2009-12-21 시지엔지니어링(주) 다양한 선단부를 갖는 말뚝부재
JP5842046B1 (ja) 2014-10-21 2016-01-13 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 回転圧入鋼管杭
JP7272444B2 (ja) * 2020-02-07 2023-05-12 Jfeスチール株式会社 鋼管杭
CN113969799B (zh) * 2021-12-06 2023-12-22 辽宁沈通电力桩基础研发有限公司 一种长短螺旋锚

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0634041U (ja) 1994-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5265500B2 (ja) 杭の中掘工法、基礎杭構造
JP2590157Y2 (ja) 多翼円錐状鋼管杭
JP3372627B2 (ja) 逆円錐状多翼鋼管杭の埋設工法
JPH0262648B2 (ja)
JPH0419080Y2 (ja)
JPH0542524B2 (ja)
JPH0458850B2 (ja)
CN109944251A (zh) 软质岩层钢板桩打入的引孔施工方法
JP2001098541A (ja) 鋼管ソイルセメント合成杭及びその施工法と装置
JP2691831B2 (ja) 円錐状多翼鋼管摩擦杭及びその埋設工法
JPS6325130B2 (ja)
JP2004190313A (ja) 翼付き鋼管杭
JP4645091B2 (ja) 拡頭杭及び該拡頭杭の施工方法
JP3015935B2 (ja) 基礎地盤の掘孔装置
JP2002105956A (ja) Mc式拡底パイプアンカーの地盤装着
JP2001164566A (ja) 鋼管杭及びその埋設方法
JPH0881953A (ja) 螺旋翼付き角型柱鋼管杭
JP2003232035A (ja) 回転埋設鋼管杭用の拡底板、及びこの拡底板の回転埋設鋼管杭への取付け方法
JPS63161219A (ja) 基礎杭及びその建て込み方法
JPH0892956A (ja) 多段螺旋翼付き角型柱鋼管杭
JP3019988B2 (ja) 硬質地盤掘削用オーガ
JPH072677Y2 (ja) 多翼鋼管杭
JP3015842B2 (ja) 掘削工法
JP2005282161A (ja) 回転貫入鋼管杭
JP2881481B2 (ja) 深層混合処理機及びこれによるパイルキャップ工法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term