JPH07266758A - 情報記録媒体及びこれに用いられる転写箔 - Google Patents

情報記録媒体及びこれに用いられる転写箔

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JPH07266758A
JPH07266758A JP6061660A JP6166094A JPH07266758A JP H07266758 A JPH07266758 A JP H07266758A JP 6061660 A JP6061660 A JP 6061660A JP 6166094 A JP6166094 A JP 6166094A JP H07266758 A JPH07266758 A JP H07266758A
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JP6061660A
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Inventor
Naoaki Shindou
直彰 新藤
Masao Kuroiwa
政夫 黒岩
Shiyoutei Chiyou
松弟 張
Toru Endo
徹 遠藤
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ホログラムに書込まれた情報の感知を困難に
し、さらに情報記録媒体の偽造、改ざんを防止する。 【構成】磁気パターンが不規則な模様として設けられた
ランダム磁気層とホログラムエンボスを施したホログラ
ム形成層とを組み合わせて用いた情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カード、例えばクレジ
ットカード、キャッシュカード、プリペイドカードの偽
造、改ざん防止等に用いられる磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラムは、従来より、その優れた立
体的美観から各種物品の表面に装飾を行う目的で実用に
供されている。
【0003】近年、このホログラムは、ディスプレイと
しての立体的美観の他に、ホログラムの複製・偽造が非
常に難しいことから、情報記録媒体への適用が検討さ
れ、種々の提案がなされている。
【0004】その利用の一つとして、特定の情報パター
ンをホログラムに成形し、可視波長領域のレーザー光を
照射することにより、その情報パターンをすりガラス等
の結像面に結像、再生する単一光再生型ホログラムがあ
る。
【0005】また、この特定の情報パターンとして、バ
ーコードやカルラコード等の比較的単純な識別マークを
用いて、再生された前記特定の情報パターンを光センサ
ー等で機械的に読み取ることを目的とする機械読取りホ
ログラムが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の情報記録媒体
は、いずれも光を照射することにより情報を確認するも
のであるため、目視により情報の有無が感知されやす
い。さらには、識別マークが単純であるために偽造され
る可能性が高い。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ホログラムに書込まれた情報が感知されにくく、
偽造、改ざん防止効果の極めて高い磁気情報を有するホ
ログラム付き情報記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0008】また、本発明の他の目的は、このような効
果を持つ磁気情報を有するホログラム転写箔を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気情報を有す
るホログラム付き情報記録媒体は、基材上に、磁性材料
と高分子結合剤とを含む磁気パターンが不規則な模様と
して設けられたランダム磁気層、反射性薄膜層、及びホ
ログラムエンボスを施したホログラム形成層を順次積層
してなることを特徴とする。
【0010】このホログラム形成層上には、情報記録媒
体のホログラム形成層、ランダム磁気層への外部からの
化学的、機械的損傷を防止するための保護膜を設けるこ
とができる。
【0011】また、本発明の磁気情報を有するホログラ
ム転写箔は、支持体上に、剥離可能な剥離性保護層、ホ
ログラムエンボスを施したホログラム層、反射性薄膜
層、磁性材料と高分子結合剤とを含む磁気パターンが不
規則な模様として設けられたランダム磁気層、及び感熱
接着層を順次積層してなることを特徴とする。
【0012】情報記録媒体及び転写箔磁気材料は、60
Oe以下の保磁力を有する軟質磁性材料からなること
がこのましい。このような材料を用いると、弱いバイヤ
ス磁場でも応答し得、高出力が得られるとともに、読取
りの際のバイヤス磁場による残留磁化を極めて低減し得
ることから、マグネットビューアー、磁性流体等によっ
てその磁気パターンを隠蔽することができる。このよう
に60 Oe以下の保磁力を有する軟質磁性材料を用い
ることにより情報の感知が難しくなり、改ざん、偽造が
なお一層防止できる。
【0013】
【作用】本発明においては、ホログラム層と、その下に
設けられたランダム磁気層とが組み合わせて用いられて
いるもので、ランダム磁気層は、反射性薄膜の下に設け
られている。このため、ホログラムに書き込まれた情報
が関知されにくい。また、磁気パターンが不規則な模様
として設けられており、磁気情報は各媒体によって異な
るため、さらに偽造、改ざんが難しい。例え偽造、改ざ
んが行なわれても、それらの読取りデータと、予め読み
取った基準データ、コード番号及び磁気ストライプ等と
を照合することにより、真偽の判定が可能である。
【0014】
【実施例】本発明の情報記録媒体の一例を示す概略図を
図1に示す。
【0015】図1に示すように、この情報記録媒体は、
基材1と、基材1上に形成された磁気パターン層2と、
この磁気層2の上に形成されたホログラム形成層3と、
このホログラム形成層3上に蒸着された反射性薄膜層4
と、この反射性薄膜層4上に形成されたプライマー層5
と、このプライマー層5上に形成された保護膜6とか
ら、構成される。プライマー層5は、反射性薄膜層3と
保護膜6との密着強度を強めるために設けられる。
【0016】基材1としては、例えば紙、ガラス、プラ
スチック、金属、木等の材料を使用することができる。
このような材料は、要求される強度、可撓性、重量、接
着性、及び加工適性等に応じて適宜選択し得る。また、
その厚さは、必要に応じて自由に選択し得る。
【0017】磁気パターン層2は、磁性材料と高分子結
合剤とからなり、例えば印刷法によって不規則な模様で
設けられている。図2は、このような磁気パターン層の
不規則模様の一例を表す平面図である。例えば図2に示
すような磁気パターンは、基材1上に磁性インキを用い
てグラビア法によって印刷することができる。この磁性
インキ材料は、高分子結合剤を含む溶媒中に磁性材料を
分散させたものである。
【0018】磁性材料としては、Fe、Ni、Mn、Z
n、Co、パーマロイ、センダスト、Mn−Znフェラ
イト、Ni−Znフェライト、Mnフェライト、Znフ
ェライト、FeS、マグネタイト、γ−酸化鉄、Co被
着γ−酸化鉄、バリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライト、二酸化クロム等の金属、合金及び金属化合物
の粉末が使用できる。好ましくは60 Oe以下の保磁
力を有する軟質磁性材料を使用する。
【0019】高分子結合剤としては、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体樹脂、ゴム系樹脂、エポキシ樹脂、セル
ロース樹脂などの熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が使用可
能であるがこれらに限定されるものではない。
【0020】これらの磁気パターン層は、基材1に例え
ばグラビア印刷、スクリーン印刷、あるいはオフセット
印刷等の印刷法、例えば静電印刷法、インクジェット
法、あるいは転写法等の各種印字法、または例えば部分
蒸着、スパッタリング等によって形成される。この磁気
パターン層は、ホログラム形成層の厚さを介して読取り
可能な厚さで設けることができ、この厚さは通常約3〜
20μmである。
【0021】また、磁気パターン層は、高分子結合剤を
含む溶媒中に磁気ファイバーを分散させたものを塗布す
ることにより形成することができる。図3に、このよう
な磁気ファイバーを用いて形成された磁気パターン層の
不規則模様の他の例を表す平面図を示す。図3に示すよ
うに、磁気ファイバー22は、基材1中に不規則に分散
されている。
【0022】基材1と磁気パターン層2との間には、そ
の接着性を向上するためにプライマー層(図示せず)を
設けることができる。この材料としては、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ゴム系樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸
共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合樹
脂、及びそれらと粘着付与剤との混合物、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂等を使用することができる。こ
れらの樹脂のうちから例えばカード基材あるいはサイン
パネル基材の材質との接着制を考慮して、任意の樹脂を
選定される。これらの樹脂をグラビアコート法、ロール
コート法、ブレードコート法、押し出しコーティング法
等の手法で基材1の表面に所定の厚さに塗布して形成す
ることができる。その膜厚は、3〜30μmが好まし
い。
【0023】ホログラム形成層3は、表面レリーフ型ホ
ログラムスタンプにて、加熱、加圧によりホログラムを
形成するための層である。ホログラム形成層3に用いら
れる樹脂としては、例えば2液反応ウレタン樹脂を使用
することができる。この樹脂は、エンボス成形性が良好
でプレスムラが生じにくく、明るい再生画像が得られ、
その上、反射層(透明薄膜層)と接着性も良好である。
【0024】このような2液反応ウレタン樹脂として
は、耐溶剤性、耐熱性、加工性などの諸物性からポリエ
ーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリル
ポリオール等のポリオール成分と、イソシアネート基を
持つプレポリマーからなるポリオール硬化型ウレタン樹
脂を用いることができる。特に好ましいのは、そのポリ
オール成分のガラス転移点が70〜150℃の範囲にあ
り、かつそのOH基が50〜150であるアクリルポリ
オール樹脂である。このようなアクリルポリオール樹脂
は、塗工適性が良好であり、ホログラム転写箔に要求さ
れるエンボス系精製が極めて良好になる。また、イソシ
アネート成分としては、トルエンジイソシアネート(T
DI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(HMDI)等を用いること
ができる。
【0025】また、ホログラム形成層3に用いられる樹
脂には、さら塗布特性を向上せしめる調整剤を添加する
ことができる。このような調整剤としては、ニトロセル
ロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートブ
チレート、セルロースアセテートプロピオネート、エチ
ルセルロース、及びメチルセルロース等があげられる。
このような調整剤は、例えば2液反応型ウレタン樹脂に
対し、30重量%以下、好ましくは5〜20重量%の割
合で添加し得る。
【0026】このようなホログラム形成層は、塗料化し
た樹脂をロールコート、ブレードコート等の方法により
塗布、乾燥することにより形成し得る。この厚さは、通
常約0.5〜5μmに設定され得る。
【0027】このようにして得られたホログラム形成層
は、ニッケル、金、クロム等がメッキされた表面レリー
フ型スタンパまたはホログラムスタンパに対し接着性を
示さず。しかも反射性薄膜層に対しては良好な接着性を
示す。
【0028】反射性薄膜層4は、入射光線を反射する層
で、例えばアルミニウム、スズ等の金属光沢を有する無
機材料を真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレー
ティング法等により形成することができる。この厚さ
は、通常約500〜1000Aに設定される。
【0029】プライマー層5は、反射性薄膜層4と保護
膜6との密着強度を高めるために設けることができる。
使用し得る熱可塑性樹脂としては、例えば線状飽和ポリ
エステルなどのポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂などの塩化ビニル系樹脂、ポリ
アクリル酸、ポリアクリル酸−2−メトキシエチル、ポ
リアクリル酸メチル、ポリアクリル酸−2−ナフチル、
ポリアクリル酸イソボルニル、ポリメタクリロメチル、
ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸−t−ブチ
ル、ポリメタクリル酸イソブチル、ポリメタクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸メチルとメタクリル酸アルキル
(但し、アルキル基の炭素数は2〜6)の共重合樹脂な
どのアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリビニルベンゼ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、スチレンとメ
タクリル酸アルキル(但しアルキル基の炭素数は、1〜
6)のビニル系樹脂などである。
【0030】プライマー層5は、まず接着層組成物を適
当な溶剤により塗料化し、その塗料をグラビア塗布、ロ
ールコーティング塗布、またはバーコード塗布などの塗
布方法で塗布、乾燥して形成され得る。
【0031】保護層6は、要求される強度、可撓性、接
着性、加工適性等によって種々選択され得る。例えば、
塩化ビニール樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等
のシートュフィルム)が使用できる。また、その厚さは
目的によって適宜選択し得るが、記録情報の改ざんを防
止するという観点から、できるだけ厚い方がこのまし
い。この厚さは、通常5μm以上が好ましい。
【0032】本発明の第2の態様にかかる転写箔は、第
1の態様にかかる情報記録媒体と同様の機能を示すもの
で、熱圧により基材上に接着して使用し得る。
【0033】この転写箔の一例の構造を表す概略図を図
4に示す。図4に示すように、この転写箔し、支持フィ
ルム9上に剥離可能に設けられた剥離性保護層8、ホロ
グラムエンボスを施したホログラムエンボス層3、反射
性薄膜層(透明薄膜)4、磁気パターン層2、接着層7
を積層した構造を有する。この転写箔は、熱圧により、
各種基材(被転写体)に転写することにより、全面もし
くは部分的に情報記録媒体として使用し得る。
【0034】この転写箔は、熱圧により転写箔を基材上
に転写させ、その後支持フィルムを剥がして使用され
る。このような使用のために転写箔には次のような特性
が要求される。
【0035】熱転写時には、支持フィルム9には、転写
時の熱圧で軟化変形しない耐熱性が要求される。また、
接着層7は、熱圧で容易に基材すなわち被転写体に接着
する性質が要求される。
【0036】また、転写後には、支持フィルム9は、転
写箔から容易に剥離する性質がなければならない。この
性質を向上する機能が支持フィルム9とホログラム形成
層3との間に形成された剥離性保護膜8に要求される。
この剥離性保護膜8には、さらに転写箔を保護する機能
が要求される。保護膜の機能としては、ホログラム形成
層、磁気パターン層の外部からの化学的、機械的損傷を
防止することがあげられる。
【0037】以上の要求を満たす支持フィルム9として
は、例えば二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリエチレンナフタレートフィルム等があげられ
る。
【0038】剥離性保護膜8としては、熱可塑性樹脂と
耐摩擦剤との混合物を使用することができる。かかる熱
可塑性樹脂としてポリメチルメタアクリレート、または
エポキシ樹脂等が使用できる。これらは剥離が容易であ
る。一方、耐摩擦剤としてはテフロンパウダー、ポリエ
チレンパウダー、動物系ワックス、植物系ワックス、鉱
物系ワックス、石油系ワックスなどの天然ワックス、合
成炭化水素系ワックス、脂肪酸アルコールと酸系ワック
ス、脂肪酸エステルとグリセライド系ワックス、水素化
ワックス、合成ケトン系ワックス、アミン及びアマイド
系ワックス、塩素化炭化水素系ワックス、合成動物ロウ
系ワックス、アルファーオレフィン系ワックスなどの合
成ワックス、及びステアリン酸亜鉛などの高級脂肪酸の
金属塩などをあげることができる。
【0039】剥離性保護膜8は、熱可塑性樹脂と耐摩擦
剤の合計量100重量部に対し、熱可塑性樹脂85〜9
5重量部、耐摩擦剤5〜15重量部の割合で混合する。
また、塗布量は、約1〜3g/m2 が好ましい。また、
これにより厚さ約1〜5μmの剥離性保護膜8が得られ
る。
【0040】このような剥離性保護膜8は、剥離性保護
膜用組成物を適当な溶剤により塗料かし、その塗料をグ
ラビア塗布、ロールコーティング塗布、またはバーコー
ド塗布などの塗布方法で塗布し、乾燥することにより形
成し得る。
【0041】接着層7は、熱及び圧力を与えることでプ
ラスチック材料等の基材(被転写体)表面に接着するこ
とが必要があることから、ガラス転移点50〜130℃
の熱可塑性樹脂が好ましい。ガラス転移点が130℃以
上であると、熱転写に必要な温度が高くなり、プラスチ
ック基材が変形する傾向がある。
【0042】接着層7として使用し得る熱可塑性樹脂と
して、例えば線状飽和ポリエステルなどのポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂などの塩
化ビニル系樹脂、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸−2
−メトキシエチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリ
ル酸−2−ナフチル、ポリアクリル酸イソボルニル、ポ
リアクリル酸、ポリメタクリロメチル、ポリメタクリル
酸エチル、ポリメタクリル酸−t−ブチル、ポリメタク
リル酸イソブチル、ポリメタクリル酸フェニル、メタク
リル酸メチルとメタクリル酸アルキル(但しアルキル基
の炭素数は2〜6)の共重合樹脂などのアクリル樹脂、
ポリスチレン、及びポリビニルベンゼン、スチレン−ブ
タジエン共重合樹脂、スチレンとメタクリル酸アルキル
(但しアルキル基の炭素数は1〜6)の共重合樹脂など
のビニル系樹脂等があげられる。
【0043】接着層7の塗工は、先ず、接着層組成物を
適当な溶剤により塗料化し、その塗料をグラビア塗布、
ロールコーティンク塗布、またはバーコート塗布などの
塗布方法により塗布し、乾燥して行なうことができる。
【0044】このようにして得られた転写箔は、基材
(被転写体)上に配置し、熱及び圧力を加え、接着して
転写することができる。転写後、支持フィルム9のみを
剥離削除して使用に供する。この転写は、接着層7の熱
可塑性樹脂の軟化点以上の温度に加熱して行なわれる。
通常約150〜250℃である。熱圧の時間は、通常1
〜10秒である。
【0045】このようにして転写された転写箔は、基材
上に情報記録媒体を構成する。転写箔を転写してなる情
報記録媒体の構造を表す概略図を図5に示す。図中、参
照符号は、図4にて用いたものと同じである。
【0046】以下に本発明の情報記録媒体及び転写箔に
ついてその具体例を示す。
【0047】具体例 具体例1 具体例1は、本発明の磁気情報を有するホログラム付き
情報記録媒体に関する。 以下の材料を用いて基材上に
情報記録媒体を形成した。
【0048】 材料 基材 塩化ビニルシート(厚さ 0.56mm) 磁気パターン層 マグネタイト 10部 アクリル樹脂 3部 トルエン(溶剤) 20部 ホログラム形成層 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂とウレタン樹脂の混合物 25部 イソシアネート硬化剤 3部 メチルエチルケトン 65部 トルエン 30部 反射性薄膜 アルミニウム プライマー層 30部 ポリエステル系樹脂 70部 トルエン(溶剤) 保護層 透明塩化ビニルシート(厚さ0.1mm) この情報記録媒体は、基材上に磁気パターンをスクリー
ン印刷法にて3μmし、この上にホログラム形成層を5
μm塗布し、この形成層上にホログラムパターンを12
0℃の熱で成形した。
【0049】さらに、アルミニウムの反射薄膜を蒸着法
により1000A形成した。その後接着層をスクリーン
法にて3μm塗布した後、保護シートとして塩化ビニル
を被せ70℃の熱で接着させた、 具体例2 具体例1は本発明の磁気情報を有するホログラム転写箔
に関する。
【0050】以下の材料を用いて支持体上にホログラム
転写箔を形成し、これを基材上に転写した。
【0051】 材料 支持フィルム ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ25μm) 剥離保護層 アクリル樹脂 25部 トルエン 30部 メチルエチルケトン 30部 メチルイソブチルケトン 15部 ホログラム形成層 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂とウレタン樹脂の混合物 25部 イソシアネート硬化剤(TDI) 3部 メチルエチルケトン 65部 トルエン 30部 反射性薄膜 アルミニウム 10部 磁気パターン層 マグネタイト 10部 アクリル樹脂 3部 トルエン(溶剤) 20部 感熱接着剤 ポリエステル系樹脂 30部 トルエン(溶剤) 70部 基材(被転写体) 塩化ビニルシート(厚さ 0.75mm) 上記材料を用い、支持フィルム上にグラビア法にて剥離
性保護膜を2μm、ホログラム形成層を3μm、各々塗
布した。このように塗布されたホログラム形成層にホロ
グラムパターンを120℃の熱で成形した。
【0052】このホログラムパターンを有する層上にA
lの反射性薄膜(透明薄膜)を真空蒸着法により100
0A蒸着した。次に、この上に図2に示すような磁気パ
ターン層をシルクスクリーン印刷法を用いて塗布し、得
られた磁気パターン層上に感熱接着層をグラビア法にて
5μm塗布し、転写箔を得た。
【0053】この転写箔を、その感熱接着層を下にして
塩化ビニルシート上に配置し、130℃の熱で転写を行
なった。
【0054】その後、支持フィルムを剥離除去し、得ら
れたサンプルについて磁気出力を測定した。その一例と
して、図6に、図2のAで表す読取り位置における出力
波形を表すグラフ図を示す。このような出力波形は、各
々サンプルにより異なるものであった。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、目視により情報が関知
され難く、かつ偽造、改ざん防止効果の極めて高い磁気
情報を有するホログラム付き情報記録媒体が得られる。
また、このような情報記録媒体を簡単に転写し得る磁気
情報を有するホログラム転写箔が得られる。さらに、本
発明によれば、例え偽造、改ざんが行なわれても、それ
らの読取りデータと、予め読み取った基準データ、コー
ド番号及び磁気ストライプ等とを照合することにより、
真偽の判定が可能である
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる情報記録媒体の一例を示す概略
図。
【図2】本発明にかかる情報記録媒体に形成される磁気
パターン層の不規則模様の一例を表す平面図。
【図3】磁気パターン層の不規則模様の他の例を表す平
面図。
【図4】本発明の転写箔の一例の構造を表す概略図
【図5】本発明にかかる転写箔の一例を転写してなる情
報記録媒体の構造を表す概略図。
【図6】本発明に用いられる磁気パターンの一例にかか
る出力波形を表すグラフ図。
【符号の説明】
1…基材 2…磁気パターン層 3…ホログラム形成層 4…反射性薄膜層 5…プライマー層 6…保護層 7…接着層 8…剥離性保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03H 1/18 G06K 19/06 19/10 (72)発明者 遠藤 徹 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、磁性材料と高分子結合剤とを
    含む磁気パターンが不規則な模様として設けられたラン
    ダム磁気層、反射性薄膜層、及びホログラムエンボスを
    施したホログラム形成層を順次積層してなることを特徴
    とする磁気情報を有するホログラム付き情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記磁気材料は、60 Oe以下の保磁
    力を有する軟質磁性材料からなることを特徴とする請求
    項1に記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 支持体上に、剥離可能な剥離性保護層、
    ホログラムエンボスを施したホログラム層、反射性薄膜
    層、磁性材料と高分子結合剤とを含む磁気パターンが不
    規則な模様として設けられたランダム磁気層、及び感熱
    接着層を順次積層してなることを特徴とする磁気情報を
    有するホログラム転写箔。
  4. 【請求項4】 前記磁気材料は、60 Oe以下の保磁
    力を有する軟質磁性材料からなることを特徴とする請求
    項1に記載のホログラム転写箔。
JP6061660A 1994-03-30 1994-03-30 情報記録媒体及びこれに用いられる転写箔 Pending JPH07266758A (ja)

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JP6061660A JPH07266758A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 情報記録媒体及びこれに用いられる転写箔

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JP6061660A Pending JPH07266758A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 情報記録媒体及びこれに用いられる転写箔

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JP (1) JPH07266758A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006524849A (ja) * 2003-04-29 2006-11-02 シクパ・ホールディング・ソシエテ・アノニム 文書と物品の認証のための方法及び装置

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JP2006524849A (ja) * 2003-04-29 2006-11-02 シクパ・ホールディング・ソシエテ・アノニム 文書と物品の認証のための方法及び装置

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