JPH07265720A - 軟水器の塩水タンクにおける塩水供給量並びに補水量の検出方法 - Google Patents

軟水器の塩水タンクにおける塩水供給量並びに補水量の検出方法

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JPH07265720A
JPH07265720A JP6083820A JP8382094A JPH07265720A JP H07265720 A JPH07265720 A JP H07265720A JP 6083820 A JP6083820 A JP 6083820A JP 8382094 A JP8382094 A JP 8382094A JP H07265720 A JPH07265720 A JP H07265720A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟水器の塩水タンクにおいて、イオン交換樹
脂の再生に使用される塩水の供給量と、その後に供給さ
れる補水量を簡単な構成で確実に把握することにより、
確実な再生と、塩の浪費を防止することである。 【構成】 塩水タンク(13)内の塩水圧力の変化に基づい
て塩水タンク(13)内の水位を監視し、水位の変化と前記
塩水タンク(13)の形状とから前記水位が隔壁部材(15)よ
り下方の位置で変化する際の単位時間当たりの変化水量
を求める。そして、この単位時間当たりの変化水量に基
づいて前記隔壁部材(15)より下方の変化水量と前記隔壁
部材(15)より上方の変化水量とを求め、これらの水量を
合計することにより水量の全変化量、即ち、塩水タンク
(13)における塩水供給量並びに補水量を、隔壁部材(15)
上に残留する再生用塩(16)の量に関係なく、実際の塩水
供給量並びに補水量を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、硬度分を含む原水を
軟水化処理する軟水器の再生用塩水を収容する塩水タン
クに関するものであり、更に詳細には、再生時に使用す
る塩水量並びにその後の原水補水時の補水水量とを、塩
水タンク内に投入された再生用塩の残留量に関係なく検
出する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、軟水器は、原水に含まれ
る硬度分を除去することによって、軟水を得るもので、
一般にイオン交換樹脂が用いられている。このような軟
水器においては、イオン交換樹脂の種類,量によって硬
度分の総除去量が決まっており(一般にはこの量を樹脂
能力と称している。)、この樹脂能力が飽和状態となっ
て、硬度分を除去できなくなる前に、塩水を作用させて
樹脂能力の回復(一般に再生と称している。)を行なっ
ている。
【0003】近年においては、前述のような原水の軟水
化処理とイオン交換樹脂の再生処理を交互に繰返すよう
に構成した自動式の軟水器が多用されており、このよう
な自動式の軟水器においては、イオン交換樹脂を収容し
た処理容器と、軟水化処理と再生処理のための流路を自
動的に切替えるコントロールバルブと、イオン交換樹脂
を再生するための塩水を貯留する塩水タンクとを備えて
いる。そして、再生時には、コントロールバルブにより
再生時の流路に切替接続することにより、再生用塩水を
塩水タンクから処理容器内に導入し、この後、次回の再
生に用いる塩水を生成するために、塩水タンク内に所定
水位まで原水を供給し(補水)、予め多量に投入された
再生用塩を溶解して飽和濃度に近い高濃度の塩水を作成
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の軟水器においては、再生に使用する塩水は略飽和濃度
であることを前提として、この塩水を所定量、樹脂に対
して作用させている。塩水の導入量並びに補水量の制御
に関しては、一般には、再生用の塩水タンク内の水位の
上限位置をフロートバルブによって、水位の下限位置を
塩水の吸込み口によって行なうもの、前記上限位置並び
に下限位置の2点をフロートスイッチや電極式等の水位
検出器を設けることによって行なうもの、上限位置をフ
ロートバルブによって、下限位置を前記の水位検出器を
設けることによって行なうもの等がある。
【0005】このように、塩水タンク内において水位差
によってのみ、塩水の導入量並びに補水量を制御する場
合、予め多量に投入する再生用塩の残留量によって、そ
の塩水の総量が変化する。特に一般的な形式の軟水器に
おける塩水タンクは、この塩水タンクの内側上部を水の
流通を妨げない隔壁部材によって区画し、この隔壁部材
上に多量の再生用塩(一般には、適宜の大きさの塊状の
ものである)を供給しておき、イオン交換樹脂再生後の
原水の補水時において、この隔壁部材より上方の規定位
置にまで補水することによって原水に溶解し、所定の濃
度、即ち、飽和濃度に近い高濃度の塩水を生成する構成
となっている。従って、この隔壁部材より下方において
は、水位差に基づく塩水量の検出が可能であるが、この
隔壁部材より上方においては、再生用塩の残留情況によ
り塩水タンクの断面積が制限され、また、この再生用塩
は再生の繰返しにより減少して行くため、前記のように
水位に基づく水量の検出に大幅な誤差を生じる。する
と、塩水を処理容器内に導入してイオン交換樹脂の能力
再生を行う際に、塩水量が不足して樹脂能力の再生が不
完全に終わったり、塩水量が過剰となって塩の浪費を招
く。特に塩水量の不足によって樹脂能力の再生が不完全
な場合には、次回の再生動作までに樹脂能力が飽和して
しまい、処理水側に原水中の硬度分が漏れることにな
る。
【0006】従って、この発明が解決しようとする課題
は、イオン交換樹脂の再生用の塩水を収容する塩水タン
クにおいて、イオン交換樹脂の再生に使用する塩水の量
と、その後に供給される補水量を簡単な構成で確実に検
出することにより、確実な再生と、塩の浪費を防止する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の課題
に鑑みてなされたもので、イオン交換樹脂を収容した処
理容器に対して、その内側上部に水の流通を妨げない隔
壁部材を配置した塩水タンクを接続し、イオン交換樹脂
の能力再生時には、前記塩水タンクの隔壁部材より下方
の位置まで能力再生用の塩水を処理容器に供給した後、
この隔壁部材より上方の位置まで原水を補水することに
よって、隔壁部材の上面に供給された再生用塩を溶解
し、次回の再生のための所定濃度の塩水を得るものにお
いて、塩水タンク内の塩水水位の変動の低水位位置より
下方位置にて塩水圧力の変化を検出することにより、こ
の塩水圧力の変化に基づいて塩水タンク内の水位を監視
し、この水位の変化と前記塩水タンク(13)の形状とから
前記水位が隔壁部材より下方の位置で変化する際の単位
時間当たりの変化水量を求め、この単位時間当たりの変
化水量に基づいて前記隔壁部材より下方の変化水量と前
記隔壁部材より上方の変化水量とを求め、これらの水量
を合計することにより水量の全変化量を求めることを第
1の特徴とする軟水器の塩水タンクにおける塩水供給量
並びに補水量の検出方法である。
【0008】更に、前記塩水タンク内における塩水水位
が隔壁部材の位置に到達したことを別個の水位検出手段
によって検出するようにしたことを第2の特徴とする軟
水器の塩水タンクにおける塩水供給量並びに補水量の検
出方法である。
【0009】
【作用】この発明に係る塩水供給量並びに補水量の検出
方法によれば、塩水タンク(13)内の塩水圧力の変化に基
づいて塩水タンク(13)内の水位を監視し、水位の変化と
前記塩水タンク(13)の形状とから前記水位が隔壁部材(1
5)より下方の位置で変化する際の単位時間当たりの変化
水量を求める。そして、この単位時間当たりの変化水量
に基づいて前記隔壁部材(15)より下方の変化水量と前記
隔壁部材(15)より上方の変化水量とを求め、これらの水
量を合計することにより水量の全変化量、即ち、塩水タ
ンク(13)における塩水供給量並びに補水量を、隔壁部材
(15)上に残留する再生用塩(16)の量に関係なく、実際の
塩水供給量並びに補水量を求める。また、前記隔壁部材
(15)の位置に該当する水位の検出は、前記の圧力変化に
基づいて演算処理によって求める他、適宜の検出手段に
よって直接検出することによって行なう。
【0010】
【実施例】以下、この発明の具体的な実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。尚、図1は、この発明に係る塩
水供給量と補水量の検出方法を適用した軟水器の構成を
例示するものであり、軟水器の通常の軟水化処理動作に
関する構成は省略して、この発明を説明するにあたって
必要な基本的構成のみを図示している。また、図2は、
この発明における塩水供給量並びに補水量の検出原理を
説明するために経過時間と塩水圧力との関係を示す図面
である。
【0011】図1において、軟水器(10)は、イオン交換
樹脂を収容してなる処理容器(11)と、軟水器(10)の軟水
化処理動作と再生動作を切替えるためのコントロールバ
ルブ(12)と、再生用塩水を貯留した塩水タンク(13)と、
後述するような各種検出器からの信号や内蔵のタイマに
より、上記コントロールバルブを所定の動作状態に切替
える制御装置(17)とを有している。
【0012】前記コントロールバルブ(12)は、この実施
例では、処理容器(11)の上部に組み付けてあり、制御装
置(17)により、軟水器(10)内部の各流路と軟水器(10)に
接続した以下の各種流路、即ち、原水を軟水器に供給す
る原水ライン(1) ,軟水化処理後の処理液を後続の需要
箇所に供給するための処理水ライン(2) ,塩水タンク(1
3)から延び、塩水の導入と補水を行なうための塩水ライ
ン(14),再生時における処理容器からの排水を行なうた
めのドレン排出ライン(3) とを選択的に切替え、軟水器
(10)の軟水化処理動作と再生動作を切替えるように構成
してある。
【0013】前記塩水タンク(13)は、その内部を、ネッ
トや多孔板等の水の流通を妨げず再生用塩(16)を保持し
得る隔壁部材(15)によって区画してあり、この隔壁部材
(15)上に再生用塩(一般には、適宜の大きさの塊状のも
のである)(16)を供給する。この隔壁部材(15)上に保持
された状態で供給される再生用塩(16)は、イオン交換樹
脂再生後に前記塩水ライン(14)を介して原水を供給する
補水時において、この隔壁部材(15)より上方の水位(以
下、高水位位置と称する。)まで補水することによって
原水に溶解し、規定の濃度、即ち、前述したような飽和
濃度に近い高濃度の塩水を生成する。また、再生時にお
ける塩水供給は、この隔壁部材(15)より下方の水位(以
下、低水位位置と称する。)まで行なうことによって、
処理容器(11)内のイオン交換樹脂の再生を行なう。
【0014】前記制御装置(17)は、周知のように、各種
検出器、例えば、原水(或は、処理水)の通水量を検出
する流量検出器や、原水の供給圧力を検出するための原
水供給圧検出器等の各種検出器から軟水器の運転情況を
把握し、前記コントロールバルブ(12)を所定の動作状態
(軟水化処理と再生動作への切替え等)に切替えると共
に、内蔵のタイマ(図示省略)における設定値により軟
水器の各種の運転状態(前記の軟水化処理や、再生動作
中における原水の導入による洗浄動作等)を所定時間保
持するべく制御を行う。
【0015】さて、この発明においては、塩水タンク(1
3)内の水位が隔壁部材(15)より下方の位置で変化する際
の単位時間当たりの変化水量を求め、この単位時間当た
りの変化水量に基づいて前記隔壁部材(15)より上方の変
化水量と前記隔壁部材(15)より下方の変化水量とを求
め、これらの水量を合計することにより、隔壁部材(15)
上に残留する再生用塩(16)の量に関係なく水量の全変化
量、即ち、塩水タンクにおける塩水供給量並びに補水量
を求めるようにしたものであるから、塩水タンク(13)内
の水位を検出するための水位検出手段(21)と、この水位
検出手段(21)からの信号を演算処理する演算処理装置(2
0)を備えている。
【0016】前記水位検出手段(21)は、この実施例にお
いては、圧力検出器を用いたものであり、この圧力検出
器(以下、塩水圧力検出器と称する)(21)は、塩水タン
ク(13)内の塩水圧力の変化を検出することにより、この
塩水圧力の変化に基づいて塩水タンク(13)内の水位を検
出する構成である。即ち、この塩水圧力検出器(21)は、
塩水タンク(13)から処理容器(11)への塩水供給による水
位変化,塩水タンク(13)内への原水の補水による水位変
化,補水後の塩水タンク内での再生用塩の溶解による比
重変化並びに水位変化を塩水タンク(13)内の塩水液面か
ら塩水圧力検出装置(21)までの液圧の変化として検出
し、その検出値を演算処理装置(20)に出力し、演算処理
装置(20)において後述の演算処理を行なうことによって
水位の変化を検出する。尚、この塩水圧力検出器(21)の
取付位置は、塩水タンク(13)の底部近くとしてあるが、
処理容器(11)内への塩水供給後の水位、即ち、前記の低
水位位置よりも下方であれはよく、好ましくは常時確実
に塩水の圧力を検出できるように、塩水圧力検出器(21)
の圧力検出部分が常時塩水に水没する位置とするのが好
ましい。
【0017】前記の演算処理装置(20)において、塩水圧
力検出器(21)によって検出した塩水圧力の変化に基づい
て塩水タンク(13)内の塩水の水位を求める演算処理内容
と塩水供給量並びに補水量を求める演算処理内容につい
て図2を参照しながら以下に説明する。先ず、塩水タン
ク(13)から処理容器(11)内への塩水の供給が終了し、コ
ントロールバルブ(12)の作用により補水動作に移行した
状態(図中の領域A)では、原水が塩水ライン(14)を介
して塩水タンク(13)内に所定量供給され、この供給量に
応じて塩水の水位が低水位位置から上昇し、この水位の
上昇に伴って検出圧力値もaから増加していく。この補
水開始直後における塩水タンク内の塩水濃度は前記した
ように飽和濃度に近い規定の濃度であり、補水として供
給される原水の比重と前記の規定の濃度から水位の上昇
分に相当する圧力変化が生じるため、この圧力変化に基
づいて上昇する水位を検出する。
【0018】このようにして演算処理装置(20)は水位の
変化を監視し、前記塩水圧力検出器(21)の検出圧力値が
bに達すると水位が隔壁部材(15)の位置に到達したと判
断する。そして、前記補水を開始してからの低水位位置
から隔壁部材(15)の位置に到達するまでの時間に基づ
き、塩水タンク(13)の形状から、前記低水位位置から隔
壁部材(15)の位置までの補水量と単位時間当たりの補水
量を求める。尚、この際の単位時間当たりの補水量の算
出にあたって、その基準となる所要時間は補水を開始し
てから隔壁部材(15)の位置に到達するまでの時間を利用
する他、水位がその間で変化している状態において適宜
の範囲を選択し、この範囲内の水位の変化時間を測定し
て演算しても、また、適宜の時間範囲を決定し、その時
間範囲内における水位の変化量から算出することも可能
である。また、この演算処理に際して前記補水開始前に
塩水タンクに残留する塩水量(或は、塩水タンク底部か
ら低水位位置までの水位),低水位位置と隔壁部材(15)
との間隔,並びに,塩水タンクの形状に関する定数(即
ち、断面積や、水位と断面積の関係)は、予め、設計上
或は実験的に求めて前記演算処理装置(20)に設定してお
けばよく、また、前記検出圧力bも、予め、設計上或は
実験的に求めて前記演算処理装置(20)に設定しておけば
よい。
【0019】この後、更に補水を行うが、この際の経過
時間と前記の単位時間当たりの補水量とから隔壁部材(1
5)の位置からの補水量を求め、この水量と前記の低水位
位置から隔壁部材(15)の位置までの補水量を合計して総
補水量を得る。そして、この合計した補水量が所定の値
となった時点において、演算処理装置(20)は制御装置(1
7)に制御信号を出力し、この制御装置(17)は補水動作を
停止するべく、コントロールバルブ(12)を制御する。こ
こで、前記の合計した補水量が所定の値となった時点の
水位を高水位位置とし、またこの状態では、図2に示す
ように塩水圧力検出器(21)の検出圧力値はcとなってい
る。この際、補水に要する時間は短時間であり、水位が
隔壁部材(15)を越えて、即ち、再生用塩に達してからの
補水時間は更に短時間であるので、再生用塩は殆ど溶解
することはないため、以上の演算処理によって、極めて
正確に総補水量を検出得ることができる。尚、この演算
処理に際して検出圧力値cの値は、その範囲、例えば、
補水後の水位が隔壁部材(15)以上であり塩水タンク(13)
開口部より低位となるような範囲を予め、設計上或は実
験的に求めて前記演算処理装置(20)に設定しておけばよ
い。
【0020】次に、塩水タンク(13)内への原水の供給
(補水)が終了し、次回の再生時までの待機状態に移行
した状態(図中の領域B)では、塩水タンク(13)内にお
いて希釈状態にある塩水が、隔壁部材(15)上に予め多量
に投入された再生用塩(16)を溶解しその比重を増すた
め、検出圧力値は、cからdに増加する。この際の再生
用塩(16)の溶解は、常温下であり、また、静置状態下に
置かれるため、緩慢に行われ、塩水の濃度が徐々に増加
し、飽和濃度に対応する濃度に達すると以後は殆ど変化
がない。従って、補水終了直後からの検出圧力値は徐々
に上昇し、圧力dに達した時点で所定の塩水濃度に達し
たことを検出することができる。この領域Bにおいて、
次回の再生開始までに、検出圧力が圧力dに達しない場
合は、塩水濃度が規定の濃度よりも低いと判別する。こ
の場合には、演算処理装置(20)は、再生動作に移行しな
いようにコントロールバルブ(12)に対して制御信号を発
し、また、周知の報知手段によって塩水濃度不足を知ら
せる警報を発するようにするのが好ましい。尚、この演
算処理に際して前記補水完了後に溶解する再生用の塩の
量は、予め、設計上或は実験的に求めて前記演算処理装
置(20)に設定しておけばよい。また、前記検出圧力d
も、その範囲、例えば、塩溶解後の塩濃度が再生を行な
えるに十分な一定濃度以上あり、水位が塩水タンク(13)
開口部より低位となるような範囲を、予め、設計上或は
実験的に求めて前記演算処理装置(20)に設定しておけば
よい。以後は、塩水タンク(13)内の塩水は略飽和濃度と
なっているため、殆ど、塩水の比重の変化、即ち、検出
圧力値に変化はない。
【0021】そして、コントロールバルブ(12)の作用に
より軟水器(10)が再生動作に移行した状態(図中の領域
C)では、塩水タンク(13)内の塩水が塩水ライン(14)を
介して処理容器(11)内に供給され、塩水の供給量に応じ
て塩水タンク(13)内の水位は前記の高水位位置から低下
するため、この水位の下降に伴って塩水圧力検出器(21)
による検出圧力値もdから減少していき、前記塩水圧力
検出器(21)の検出圧力値がeに達すると塩水タンク(13)
内の水位が隔壁部材(15)の位置に到達したと判断し、水
位が前記高水位位置から隔壁部材(15)の位置に到達する
までの時間を算出する。尚、この塩水供給時における塩
水圧力検出器(21)による検出圧力は、略飽和濃度の塩水
の水位変化に対応するものであり、前記の補水時におけ
る塩水圧力検出器(21)による検出圧力は、塩水タンク内
に残留する略飽和濃度の塩水を原水によって希釈しなが
らの水位変化に対応するものである。従って、隔壁部材
(15)の位置に該当する検出圧力値は、補水時と塩水供給
時においてその濃度差から異なるものとなるが、前記し
た補水開始前に塩水タンクに残留する塩水量(或は、塩
水タンク底部から低水位位置までの水位),低水位位置
と隔壁部材(15)との間隔,並びに,塩水タンクの形状に
関する定数(即ち、断面積や、水位と断面積の関係)等
から演算処理によって求めることができるが、この圧力
eの値は、予め、設計上或は実験的に求めて前記演算処
理装置(20)に設定してもよい。
【0022】この後、更に塩水の供給を行うが、この際
の単位時間当たりの水位の変化量の算出は、水位が前記
隔壁部材(15)以下になってから水位が変化している状態
において、適宜の範囲を選択し、この範囲内の水位の変
化時間を測定して演算するか、或は、適宜の時間範囲を
決定し、その時間範囲内における水位の変化量に基づ
き、塩水タンク(13)の形状から求める。そして、前記の
単位時間当たりの水位の変化量に基づき、塩水の供給を
開始してから隔壁部材(15)の位置に到達するまでの時間
から、隔壁部材(15)より上方の部分の塩水供給量を求
め、隔壁部材(15)の位置に到達してからの経過時間と前
記の単位時間当たりの補水量とから隔壁部材(15)の位置
からの塩水供給量を求め、この水量と前記の隔壁部材(1
5)の位置までの水量を合計して総塩水供給量を得る。そ
して、この合計した塩水供給量が所定の値となった時点
において、演算処理装置(20)は制御装置(17)に制御信号
を出力し、この制御装置(17)は塩水供給動作を停止する
べく、コントロールバルブ(12)を制御する。ここで、前
記の合計した塩水供給量が値となった時点の水位を低水
位位置とし、またこの状態では、図2に示すように塩水
圧力検出器(21)の検出圧力値はa’となっている。
【0023】以上のように、この発明によれば、隔壁部
材(15)上に投入された再生用塩の量の多少に関らず、塩
水供給量と補水水量を確実に検出することにより、必要
な塩水を供給すると共に必要な補水量を導入することが
でる。従って、この発明によれば、塩水を処理容器(11)
内に導入してイオン交換樹脂の能力再生を行う際に、塩
水量が不足して樹脂能力の再生が不完全に終わったり、
塩水量が過剰となって塩の浪費を招くのを防止する有効
な手段となり、塩水量の不足によって樹脂能力の再生が
不完全な場合には、処理水側に原水中の硬度分が漏れる
ことを予測し、予め警報を発するように構成することも
できる。
【0024】図3はこの発明に係る第2に実施例を示す
ものである。この第2の実施例は、前記の第1の実施例
が隔壁部材(15)に該当する水位を演算処理によって求め
ているのに対し、隔壁部材(15)に該当する水位を検出す
る隔壁部材水位検出器(22)を塩水タンク(13)に設けるこ
とによって、直接的に検出するようにしたものである。
従って、この場合の演算処理装置(20)による水位の演算
処理は、高水位位置と低水位値のみを行なえばよい。ま
た、この隔壁部材水位検出器(22)による隔壁部材(15)に
該当する水位の検出信号によって、前記塩水圧力検出器
(21)に基づいて演算処理によって求めた水位を校正する
ようにしてもよく、この場合は、塩水圧力検出器(21)を
用いた水位検出機能の校正が自動的に行われるため、よ
り正確な塩水供給量並びに補水量の検出を行なえる。
尚、前記の隔壁部材水位検出器(22)としては、例えば、
所定の水位に達した時点で検出信号を発するフロートス
イッチや、電極式の水位検出端を用いたもの等、周知の
水位検出器を用いることができ、取付けに際しては、そ
の水位の検出位置を前記の隔壁部材(15)に該当する水位
に設定する。
【0025】尚、図1,3に示す実施例においては、こ
の発明に係る演算処理装置(20)は、軟水器(10)のコント
ロールバルブ(12)を制御するための制御装置(17)とは別
個に設けているが、前記制御装置(17)内に一体的に組込
んであってもよい。
【0026】
【発明の効果】この発明は、以上のような構成であり、
イオン交換樹脂の再生に使用される塩水の供給量と、そ
の後に供給される補水量を簡単な構成で確実に把握する
ことができるから、イオン交換樹脂の能力再生を行う際
の塩水供給量の過不足を検出する有効な手段となる。従
って、この発明によって、軟水器の再生不良を生じるの
を確実に防止できることができるため、後流側への硬度
分を漏れるのを確実に防止でき、非常に安全性の高い軟
水器の再生制御が可能で、後流側に安定して軟水を供給
することができ、また、塩水供給量並びに補水量を確実
に把握することができることから、不要に多量の塩水を
させる必要がなく、また、再生用塩の浪費も防止できる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を説明するための図
面である。
【図2】この発明における塩水供給量と補水量の検出原
理を説明するための図面である。
【図3】この発明の他の実施例の構成を説明するための
図面である。
【符号の説明】
(10) 軟水器 (11) 処理容器 (13) 塩水タンク (14) 塩水ライン (15) 隔壁部材 (16) 再生用塩 (20) 演算処理装置 (21) 塩水圧力検出器 (22) 隔壁部材水位検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝垣 英俊 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換樹脂を収容した処理容器(11)
    に対して、その内側上部に水の流通を妨げない隔壁部材
    (15)を配置した塩水タンク(13)を接続し、イオン交換樹
    脂の能力再生時には、前記塩水タンク(13)の隔壁部材(1
    5)より下方の位置まで能力再生用の塩水を処理容器(11)
    に供給した後、この隔壁部材(15)より上方の位置まで原
    水を補水することによって、隔壁部材(15)の上面に供給
    された再生用塩(16)を溶解し、次回の再生のための所定
    濃度の塩水を得るものにおいて、塩水タンク(13)内の塩
    水水位の変動の低水位位置より下方位置にて塩水圧力の
    変化を検出することにより、この塩水圧力の変化に基づ
    いて塩水タンク(13)内の水位を監視し、この水位の変化
    と前記塩水タンク(13)の形状とから前記水位が隔壁部材
    (15)より下方の位置で変化する際の単位時間当たりの変
    化水量を求め、この単位時間当たりの変化水量に基づい
    て前記隔壁部材(15)より上方の変化水量と前記隔壁部材
    (15)より下方の変化水量とを求め、これらの水量を合計
    することにより水量の全変化量を求めることを特徴とす
    る軟水器の塩水タンクにおける塩水供給量並びに補水量
    の検出方法。
  2. 【請求項2】 前記塩水タンク(13)内における塩水水位
    が隔壁部材(15)の位置に到達したことを別個の水位検出
    手段によって検出するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の軟水器の塩水タンクにおける塩水供給量並び
    に補水量の検出方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010029778A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Miura Co Ltd イオン交換システム
JP2011031214A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Miura Co Ltd 軟水装置の塩水供給装置
CN107741261A (zh) * 2017-11-13 2018-02-27 上海开能环保设备股份有限公司 缺盐警报器及含其的软水处理器

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