JP2885063B2 - 軟水器の塩水タンクにおける塩水水位並びに塩水濃度の検出方法及びその装置 - Google Patents

軟水器の塩水タンクにおける塩水水位並びに塩水濃度の検出方法及びその装置

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JP2885063B2
JP2885063B2 JP6083819A JP8381994A JP2885063B2 JP 2885063 B2 JP2885063 B2 JP 2885063B2 JP 6083819 A JP6083819 A JP 6083819A JP 8381994 A JP8381994 A JP 8381994A JP 2885063 B2 JP2885063 B2 JP 2885063B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、硬度分を含む原水を
軟水化処理する軟水器の再生用塩水を収容する塩水タン
クに関するものであり、更に詳細には、塩水タンク内の
塩水の水位並びに濃度を検出すると共に、自動的に検出
値の校正を行なう方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、軟水器は、原水に含まれ
る硬度分を除去することによって、軟水を得るもので、
一般にイオン交換樹脂が用いられている。このような軟
水器においては、硬度分の総除去量は、イオン交換樹脂
の種類,量によって決まる一定の量(一般にはこの量を
樹脂能力と称している。)となっている。従って、軟水
器による軟水化処理を継続して行くと、遂には、硬度分
を除去できなくなるため、その前に、塩水を作用させて
樹脂能力の回復(一般に再生と称している。)を行なう
必要がある。
【0003】近年においては、前述のような原水の軟水
化処理とイオン交換樹脂の再生処理を交互に繰返すよう
に構成した自動式の軟水器が多用されており、このよう
な自動式の軟水器においては、イオン交換樹脂を収容し
た処理容器と、軟水化処理と再生処理のための流路を自
動的に切替えるコントロールバルブと、イオン交換樹脂
を再生するための塩水を貯留する塩水タンクとを備えて
いる。
【0004】そして、再生時には、コントロールバルブ
により再生時の流路に切替接続することにより、再生用
塩水を塩水タンクから処理容器内に導入し、この後、次
回の再生に用いる塩水を生成するために、塩水タンク内
に所定水位まで原水を供給し(補水)、予め多量に投入
された再生用塩を溶解して高濃度の塩水を作成してい
る。尚、この際の塩水濃度は、原水補水後の希釈された
塩水が、塩水タンク内に予め多量に投入された塩を次回
の再生処理までの間、常温下で溶解して得られるもので
あり、また、次回の再生までの間、静置状態下に置かれ
ることにより、溶解して得られるものであるため、完全
には飽和濃度とはならないが、通常、20重量%以上と
なる。また、このような高い濃度の塩水が直接処理容器
内に導入される場合もあるが、通常の軟水器において
は、エゼクタを利用してこの塩水を原水の流体圧力によ
って吸引し、原水と共に塩水を導入するため、実際に処
理容器内に流入する塩水の濃度は希釈されているが、こ
の時点においての塩水濃度は10重量%以上を確保する
のが好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の軟水器においては、再生に使用する塩水は略飽和濃度
であることを前提として、この塩水を所定量、樹脂に対
して作用させている。塩水の導入量並びに補水量の制御
に関しては、一般には、再生用の塩水タンク内の水位の
上限位置をフロートバルブによって、水位の下限位置を
塩水の吸込み口によって行なうもの、前記上限位置並び
に下限位置の2点をフロートスイッチや電極式等の水位
検出器を設けることによって行なうもの、上限位置をフ
ロートバルブによって、下限位置を前記の水位検出器を
設けることによって行なうもの等があるが、接続する処
理容器のイオン交換樹脂の容量に応じた塩水量を供給す
るために検出水位を変更する場合、その調整が繁雑であ
り、適用性が低いという問題がある。また、このように
塩水タンク内の上限位置並びに下限位置を検出すること
によって塩水を供給するものにおいては、再生用塩の溶
解によっても水位が変動するため、一定量の塩水を供給
できないという問題もある。
【0006】更に、投入塩の量が不足している場合、投
入時の再生塩が、外形を保ったまま内部に空洞を生じる
ように溶解し、所謂塩橋が生じている場合、再生塩の残
留量や、温度、タンク形状(大きさや形)に起因して塩
の溶解速度が変動した場合には、塩水濃度はイオン交換
樹脂の再生に必要な濃度に達せず、そのため、前記のよ
うに濃度に関係なく塩水タンク内における所定水位まで
の量の塩水を作用させる再生方式では、樹脂能力の再生
不良を引き起こし、完全に能力が再生されないまま軟水
化処理に移行する。すると、次回の再生時期が到達する
前に樹脂能力が飽和してしまい、硬度分が下流側の使用
機器に洩れるといった不具合いが生じる。この不具合い
を防止するためには、塩水タンク内の塩水濃度を監視す
る必要があり、従来一般的には塩水の電気伝導度から塩
水濃度を求める電極式の濃度検出器が用いられている
が、このような電極式の濃度検出器では、前記のような
高濃度の塩水では測定値の誤差が大きく、しかも、前記
電気伝導度は温度によって大きく影響されるため、その
測定値は不正確なものとなっている。
【0007】即ち、この発明が解決しようとする課題
は、イオン交換樹脂の再生に必要な濃度の塩水を必要量
供給し、確実な再生と、塩の浪費を防止するためにこの
塩水を収容する塩水タンク内の塩水水位並びに塩水濃度
を簡単な構成で確実に検出することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の課題
に鑑みてなされたもので、その検出方法としては、原水
中の硬度分を除去するためのイオン交換樹脂を収納して
なる処理容器に対して接続され、イオン交換樹脂の能力
再生のために供給する塩水を収容し、塩水供給後に原水
を補給する塩水タンクにおいて、塩水タンク内の水位変
動の下限位置より下方の位置にて塩水圧力の液圧の変化
を検出すると共に、塩水タンク内の水位が予め設定した
基準水位に達したかどうかを検出し、前記の塩水圧力の
変化に基づいて塩水タンク内の塩水の水位並びに濃度を
演算処理によって求めると共に、前記基準水位への到達
検出信号を検出した時点で、前記演算処理によって求め
た塩水水位を基準水位に校正すると共に前記演算処理に
よって求めた塩水濃度をこの時点での検出圧力値に基づ
いて校正するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】また、その検出装置としては、原水中の硬
度分を除去するためのイオン交換樹脂を収納してなる処
理容器に対して接続され、イオン交換樹脂の能力再生の
ために供給する塩水を収容し、塩水供給後は、原水を補
給する塩水タンクにおいて、塩水タンク内の水位変動の
下限位置よりも下方の位置における塩水圧力の変化を検
出するための塩水圧力検出器と、塩水タンク内の水位が
前記水位変動範囲内の適宜の位置に予め設定した基準水
位に達したかどうかを検出するための基準水位検出器
と、前記塩水圧力検出器によって検出した塩水圧力の変
化に基づいて塩水タンク内の塩水の水位並びに濃度を演
算処理によって求めると共に、前記基準水位検出器から
の塩水の基準水位への到達検出信号を検出した時点で、
前記演算処理によって求めた塩水水位を基準水位に校正
すると共に前記演算処理によって求めた塩水濃度をこの
時点での検出圧力値に基づいて校正する演算処理装置を
備えていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】この発明に係る軟水器の塩水タンクにおける塩
水水位並びに塩水濃度の検出方法によれば、塩水タンク
(13)から処理容器(11)への塩水供給による水位変化,塩
水タンク(13)内への原水の補水による水位変化,補水後
の塩水タンク内での再生用塩の溶解による比重変化並び
に水位変化を、塩水タンク(13)内の水位変動の下限位置
より下方の位置における液圧の変化として検出し、前記
塩水の圧力変化に基づいて塩水タンク(13)内の塩水の水
位並びに濃度を演算処理によって求める。そして、塩水
タンク(13)内の水位が予め設定した基準水位に達したか
どうかを検出し、前記基準水位への到達検出信号を検出
した時点で、前記演算処理によって求めた塩水水位を基
準水位に校正すると共に前記演算処理によって求めた塩
水濃度をこの時点での検出圧力値に基づいて校正するこ
とにより、常に正確な塩水水位並びに塩水濃度を検出す
る。
【0011】また、この発明に係る軟水器の塩水タンク
における塩水水位並びに塩水濃度の検出装置によれば、
塩水タンク(13)から処理容器(11)への塩水供給による水
位変化,塩水タンク(13)内への原水の補水による水位変
化,補水後の塩水タンク内での再生用塩の溶解による比
重変化並びに水位変化を、塩水タンク(13)内の水位変動
の下限位置より下方の位置にて塩水圧力検出器(21)によ
って塩水タンク(13)内の液圧の変化として検出し、この
検出信号を演算処理装置(20)に出力する。この塩水圧力
検出器(21)からの塩水圧力の検出信号を受信した演算処
理装置(20)は、前記塩水圧力検出器(21)によって検出し
た塩水圧力の変化に基づいて演算処理によって塩水タン
ク(13)内の塩水の水位並びに濃度を演算処理によって求
める。そして、演算処理装置(20)に前記基準水位検出器
(22)からの塩水の基準水位への到達検出信号が入力され
た時点で、前記演算処理によって求めた塩水水位を基準
水位に校正すると共に前記演算処理によって求めた塩水
濃度をこの時点での検出圧力値に基づいて校正すること
により、常に正確な塩水水位並びに塩水濃度を検出す
る。
【0012】
【実施例】以下、この発明の具体的な実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。尚、図1は、この発明に係る塩
水の水位と濃度の検出装置を備えた軟水器の構成を例示
するものであり、軟水器の通常の軟水化処理動作、並び
に、再生動作時に関する構成は省略して、この発明を説
明するにあたって必要な基本的構成のみを図示してい
る。また、図2は、この発明における塩水の水位と濃度
の検出原理を説明するために経過時間と塩水圧力との関
係を示す図面である。
【0013】図1において、軟水器(10)は、イオン交換
樹脂を収容してなる処理容器(11)と、軟水器(10)の軟水
化処理動作と再生動作を切替えるためのコントロールバ
ルブ(12)と、再生用塩水を貯留した塩水タンク(13)と、
後述するような各種検出器からの信号や内蔵のタイマに
より、上記コントロールバルブを所定の動作状態に切替
える制御装置(17)とを有している。
【0014】前記コントロールバルブ(12)は、この実施
例では、処理容器(11)の上部に組み付けてあり、制御装
置(17)により、軟水器(10)内部の各流路と軟水器(10)に
接続した以下の各種流路、即ち、原水を軟水器に供給す
る原水ライン(1) ,軟水化処理後の処理液を後続の需要
箇所に供給するための処理水ライン(2) ,塩水タンク(1
3)から延び、塩水の導入と補水を行なうための塩水ライ
ン(14),再生時における処理容器からの排水を行なうた
めのドレン排出ライン(3) とを選択的に切替え、軟水器
(10)の軟水化処理動作と再生動作を切替えるように構成
してある。
【0015】前記塩水タンク(13)は、その内部を、ネッ
トや多孔板等の水の流通を妨げず再生用塩(16)を保持し
得る隔壁部材(15)によって区画してあり、この隔壁部材
(15)上に再生用塩(一般には、適宜の大きさの塊状のも
のである)(16)を供給する。この隔壁部材(15)上に保持
された状態で供給される再生用塩(16)は、イオン交換樹
脂再生後に前記塩水ライン(14)を介して原水を供給する
補水時において、この隔壁部材(15)より上方の位置まで
補水することによって原水に溶解し、規定の濃度、即
ち、前述したような飽和濃度に近い高濃度の塩水を生成
する。
【0016】前記制御装置(17)は、周知のように、各種
検出器、例えば、原水(或は、処理水)の通水量を検出
する流量検出器や、原水の供給圧力を検出するための原
水供給圧検出器等の各種検出器から軟水器の運転情況を
把握し、前記コントロールバルブ(12)を所定の動作状態
(軟水化処理と再生動作への切替え等)に切替えると共
に、内蔵のタイマ(図示省略)における設定値により軟
水器の各種の運転状態(前記の軟水化処理や、再生動作
中における原水の導入による洗浄動作等)を所定時間保
持するべく制御を行う。
【0017】さて、この発明においては、塩水タンク(1
3)内の液圧の変化を検出し、この塩水圧力の変化に基づ
いて塩水タンク(13)内の塩水の水位並びに濃度を演算処
理によって求めると共に、塩水タンク(13)内の水位が予
め設定した基準水位に達したかどうかを検出し、基準水
位への到達検出信号を検出した時点で、前記演算処理に
よって求めた塩水水位を基準水位に校正するようにした
ものであるから、塩水圧力検出器(21),基準水位検出器
(22),並びにこれらの検出器からの信号を演算処理する
演算処理装置(20)を備えている。
【0018】前記塩水圧力検出器(21)は、塩水タンク(1
3)の底部近くに取付けてあり、塩水タンク(13)内の塩水
液面から塩水圧力検出装置(21)までの液圧を検出し、そ
の検出値を演算処理装置(20)に出力する。尚、この塩水
圧力検出器(21)の取付位置は、処理容器(11)内への塩水
供給後の水位(下限位置)よりも下方であれはよく、好
ましくは塩水圧力検出器(21)の圧力検出部分が常時塩水
に水没する位置とすることにより、常時確実に塩水の圧
力を検出することになる。
【0019】前記基準水位検出器(22)は、塩水タンク(1
3)内の前記水位変動範囲内、即ち、塩水供給前(或は補
水後)の上限位置と前記の塩水供給後の下限位置との間
の適宜の位置に予め設定した基準水位に達したかどうか
を検出するもので、塩水タンク(13)内の塩水を処理容器
(11)への供給する際に下降する水位、或は、塩水タンク
(13)内に原水を補水する際に上昇する水位が、前記の基
準水位に到達した場合に、その到達検出信号を演算処理
装置(20)に出力する。尚、この基準水位検出器(22)とし
ては、例えば、所定の水位に達した時点で検出信号を発
するフロートスイッチや、電極式の水位検出端を用いた
もの等、周知の水位検出器を用いることができ、取付け
に際しては、その水位の検出位置を前記の基準水位に設
定する。
【0020】前記の演算処理装置(20)は、塩水圧力検出
器(21)によって検出した塩水圧力の変化に基づいて塩水
タンク(13)内の塩水の水位並びに濃度を演算処理によっ
て求めると共に、前記基準水位検出器(22)からの塩水の
基準水位への到達検出信号を検出した時点で、前記演算
処理によって求めた塩水水位を基準水位に校正するもの
であるから、以下のような水位並びに濃度を求める演算
処理機能と、演算処理によって求めた水位並びに濃度を
校正する演算処理機能とを備えている。
【0021】前者の水位並びに濃度を求める演算処理機
能については、塩水圧力検出器(21)からの塩水圧力の検
出値から、塩水タンク(13)から処理容器(11)への塩水供
給による水位変化,塩水タンク(13)内への原水の補水に
よる水位変化,補水後の塩水タンク内での再生用塩の溶
解による比重変化並びに水位変化を求めるものであり、
この演算処理内容を、図2を参照しながら説明する。
【0022】先ず、前回の補水後、所定時間経過した塩
水タンク(13)内には、所定水位で、かつ、飽和濃度に近
い濃度の塩水が貯留されている状態(図中の領域A)に
おいては、検出圧力値aに殆ど変化はなく、従って、こ
の場合の塩水の水位は、前記の規定の濃度に基づいて塩
水の比重を求めることにより、検出圧力値aから演算処
理によって求める。
【0023】そして、コントロールバルブ(12)の作用に
より軟水器(10)が再生動作に移行した状態(図中の領域
B)では、塩水タンク(13)内の塩水が塩水ライン(14)を
介して所定量、処理容器(11)内に供給され、塩水の供給
量に応じて塩水タンク(13)内の水位が低下し、この水位
の低下に伴って検出圧力値もaからbに低下する。この
場合の塩水の濃度は、前記の領域Aと同一濃度であるの
で、前記同様に、その比重並びに検出圧力値aと検出圧
力値bとの差から水位の低下量を演算処理によって求め
る。
【0024】次に、処理容器(11)内への塩水の供給が終
了し、コントロールバルブ(12)の作用により補水動作に
移行した状態(図中の領域C)では、原水が塩水ライン
(14)を介して塩水タンク(13)内に所定量供給され、この
供給量に応じて塩水の水位が上昇し、この水位の上昇に
伴って検出圧力値もbからcに増加し、圧力cに達した
時点で補水により所定の水位に達したことを検出する。
この際、補水に要する時間は短時間であり、塩水水位が
再生用塩に達してからの補水時間は更に短時間であるの
で、再生用塩は殆ど溶解することはなく、また、補水開
始直後の塩水濃度は前記領域A,Bと同一濃度である。
従って、この補水完了時点における塩水は、補水開始前
の飽和濃度に近い濃度の塩水を補水時の原水によって希
釈した状態となっており、前記補水開始前に塩水タンク
(13)に残留する塩水量と補水量から求まる塩水の比重に
基づいて容易に算出することができる。尚、この演算処
理に際して前記補水開始前に塩水タンクに残留する塩水
量は、予め、設計上或は実験的に求めて前記演算処理装
置(20)に設定しておけばよく、また、前記検出圧力c
も、予め、設計上或は実験的に求めて前記演算処理装置
(20)に設定しておけばよい。
【0025】次に、塩水タンク(13)内への原水の供給
(補水)が終了し、次回の再生時までの待機状態に移行
した状態(図中の領域D)では、塩水タンク(13)内にお
いて希釈状態にある塩水が、隔壁部材(15)上に予め多量
に投入された再生用塩(16)を溶解しその比重を増すた
め、検出圧力値は、cからdに増加する。この際の再生
用塩(16)の溶解は、常温下であり、また、静置状態下に
置かれるため、緩慢に行われ、塩水の濃度が徐々に増加
し、飽和濃度に対応する濃度に達すると以後は殆ど変化
がない。そのため、補水直後からの検出圧力値は徐々に
上昇し、圧力dに達した時点で所定の塩水濃度に達した
ことを検出する。この領域Dにおいて、次回の再生開始
までに、検出圧力が圧力dに達しない場合は、塩水濃度
が規定の濃度よりも低いと判別する。この場合には、演
算処理装置(20)は、再生動作に移行しないようにコント
ロールバルブ(12)に対して制御信号を発し、また、周知
の報知手段によって塩水濃度不足を知らせる警報を発す
るようにするのが好ましい。尚、この演算処理に際して
前記補水完了後に溶解する再生用の塩の量は、予め、設
計上或は実験的に求めて前記演算処理装置(20)に設定し
ておけばよく、また、前記検出圧力dも、予め、設計上
或は実験的に求めて前記演算処理装置(20)に設定してお
けばよい。以後は、塩水タンク(13)内の塩水は略飽和濃
度となっているため、殆ど、塩水の比重の変化、即ち、
検出圧力値に変化はなく、圧力dとaは、略同一の値と
なる。
【0022】このように、この発明によれば、塩水タン
ク(13)内の塩水の圧力変化を塩水圧力検出器(21)によっ
て検出することにより、塩水水位並びに塩水濃度を確実
に検出できるため、塩水タンク(13)の容量や供給塩水量
を変更する場合においても、演算処理装置(20)における
処理内容、例えば、検出圧力から水位などを演算処理す
る際の係数などを修正するのみで、同一の構成部品によ
って対応することができるので、調整が簡単であり、し
かも、汎用性に優れる。
【0023】後者の演算処理によって求めた水位並びに
濃度を校正する演算処理機能については、演算処理装置
(20)は、基準水位検出器(22)からの塩水水位の基準水位
への到達信号を受信するとその時点で前記演算処理によ
って求めた塩水水位を基準水位に校正することにより、
常に正確な塩水水位並びに塩水濃度を検出する。ここで
演算処理装置(20)において、基準水位への到達の検出信
号を受信した時点が塩水タンク(13)から処理容器(11)へ
の塩水供給時の場合(前記図2における領域B)は、塩
水タンク(13)内の水位が低下している状態であり、検出
圧力値もaからbに低下している状態である。そして、
この水位が前記基準水位に達し、演算処理装置(20)が基
準水位への到達信号を受信した時点での前記演算処理に
よる水位の値と基準水位を比較演算し、演算処理による
結果の水位を前記基準水位に校正する。尚、この際の校
正は演算処理による水位の値でなくとも、前記塩水圧力
検出器(21)からの圧力検出信号自体を校正してもよい。
また、前記の塩水圧力検出器(21)の圧力検出位置と基準
水位検出器(22)による基準水位位置との水位差は固定で
あるため、基準水位検出器(22)からの塩水水位の基準水
位への到達信号を受信した時点において、前記の水位差
から塩水の比重を求め、この塩水の比重からの塩水濃度
の校正を行なう。この濃度の校正は、塩水供給時おいて
は、その間、前述のように塩水濃度に変化はないため、
その比重から容易に行なうことができ、これにより、略
飽和濃度としていた前提となる塩水濃度を校正すること
ができ、この校正後の塩水塩水濃度値は、この後の水位
の低下量、次の補水時における水位の上昇量、更には、
補水後の再生用塩の溶解による濃度変化を演算処理によ
って求める際の基準値となる。
【0024】一方、演算処理装置(20)において、基準水
位への到達の検出信号を受信した時点が塩水タンク(13)
への原水の補水時の場合(前記図2における領域C)
は、塩水タンク(13)内の水位が上昇している状態であ
り、検出圧力値もbからcに上昇している状態である。
そして、この水位が前記基準水位に達し、演算処理装置
(20)が基準水位への到達信号を受信した時点での前記演
算処理による水位の値と基準水位を比較演算し、演算処
理による結果の水位を前記基準水位に校正する。尚、こ
の際の校正は演算処理による水位の値でなくとも、前記
塩水圧力検出器(21)からの圧力検出信号自体を校正して
もよい。この際の塩水は前述したように補水開始前の飽
和濃度に近い濃度の塩水が補水時の原水によって希釈さ
れている状態であり、この補水時の水位は前記補水開始
前に塩水タンク(13)に残留する塩水の量並びにその濃度
と補水量から求まる塩水の濃度(或は比重)に基づいて
容易に算出することができるが、塩水タンク(13)に残留
する塩水の濃度(或は比重)は、前記塩水供給時に校正
した塩水の比重(或は、塩水の濃度)の値を用いること
により、一層正確に求めることができ、更に、塩水の水
位が前記基準水位に達した時点で前述のように水位差か
ら塩水の比重を求めてこの値によって校正を行なうこと
により、以後の水位の変化を正確に検出することができ
る。また、塩水水位が再生用塩に達してからの水位の上
昇分は前述同様に再生用塩は殆ど溶解することはなく同
様の希釈状態とみなすことができるため、前述同様の演
算処理によって行なうことができるが、以上のように、
塩水の比重の校正を行なうことにより、補水完了時点で
の塩水濃度を確実に検出できることになる。従って、補
水完了時点の塩水濃度(或は比重)を確実に検出できる
ことから、この後に徐々に溶解する再生用塩による濃度
の変化や水位の変化も確実に検出できることになり、例
えば、投入塩量の不足や前述の塩橋の発生により塩水濃
度が不足している場合を確実に検出できる。
【0025】以上のように基準水位検出信号(22)からの
信号を利用して校正を行なうことにより、塩水タンク(1
3)内の水位の検出は確実に行われることになり、更に、
補水完了後、徐々に変化する塩水圧力から塩水濃度を演
算処理によって求める場合(前記図2における領域D)
においても、基準水位の到達信号によって演算処理によ
る検出圧力値(或は水位自体)を校正してあるため、そ
の時点で算出できる塩水の比重を正確に把握することが
でき、これによって塩水の濃度並びに水位を正確に検出
することができる。このような校正操作によって、特
に、塩水供給時において低濃度の塩水を繰返し供給した
場合等に塩水圧力検出器の特性,温度の影響,塩水の濃
度の検出誤差やその他の外因等により、それぞれの要因
に起因する小さな誤差が蓄積され、実際の塩水タンク(1
3)内の水位並びに濃度と演算処理による塩水タンク(13)
内の水位並びに濃度とに大きな差が生じ、制御不能にな
るのを有効に防止できる。
【0026】以上の説明において、基準水位検出器(22)
からの信号に基づいて水位並びに濃度の演算処理結果を
校正する処理は、塩水供給時と補水時において行なって
おり、このようにすると、塩水供給時、並びに補水時に
おいての検出水位の校正が可能であり、最も好ましい
が、軟水器の一回の再生動作中における塩水供給動作と
この後の補水動作との間においては、生じる誤差は少な
いため、演算処理を簡略化するために、塩水供給時或は
補水時の何れか一方において校正処理を行なうようにし
ても良く、また、再生動作の度に校正処理を行なわずと
も適宜の再生回数毎に行なうようにしてもよい。また、
この発明においては、塩水タンク(13)内の塩水の水位及
び濃度を確実に検出できるため、塩水の濃度に応じて塩
水の供給量を変更し、処理容器(11)内のイオン交換樹脂
に一定量の塩を作用するように構成することも可能であ
り、このような構成とすることにより、イオン交換樹脂
の確実な再生と再生用塩の浪費の防止を達成できる。
尚、図示する実施例においては、この発明に係る演算処
理装置(20)は、軟水器(10)のコントロールバルブ(12)を
制御するための制御装置(17)とは別個に設けているが、
前記制御装置(17)内に一体的に組込んであってもよい。
【0027】
【発明の効果】この発明は、以上のような構成であり、
塩水タンク内の塩水の水位並びに濃度を確実に検出する
ことができ、更に、この検出値を自動的に校正すること
を簡単な構成で達成したものであるから、イオン交換樹
脂の再生に必要な量の塩水を確実に導入することがで
き、樹脂能力を完全に再生することができる。従って、
軟水器の再生不良を生じるのを確実に防止できるため、
後流側への硬度分を漏れるのを確実に防止でき、非常に
安全性の高い軟水器の再生制御が可能で、後流側に安定
して軟水を供給することができ、また、塩水の供給量並
びに塩水濃度を確実に把握することができるため、不要
に多量の塩水をさせる必要がなく、また、再生用塩の浪
費も防止できることになる。また、この発明によれば、
塩水タンク内の塩水の圧力変化を塩水圧力検出器によっ
て検出することにより、塩水水位並びに塩水濃度を確実
に検出できるため、塩水タンクの容量や供給塩水量を変
更する場合においても、演算処理装置における処理内
容、例えば、検出圧力から水位などを演算処理する際の
係数などを修正するのみで、同一の構成部品によって対
応することができるので、調整が簡単であり、しかも、
汎用性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を説明するための図
面である。
【図2】この発明における塩水の水位と濃度の検出原理
を説明するための図面である。
【符号の説明】
(10) 軟水器 (11) 処理容器 (13) 塩水タンク (14) 塩水ライン (20) 演算処理装置 (21) 塩水圧力検出器 (22) 基準水位検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 9/26 G01N 9/26 A (72)発明者 竹松 賢一郎 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株 式会社 内 (72)発明者 友澤 秀昭 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株 式会社 内 (72)発明者 溝垣 英俊 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株 式会社 内 審査官 森口 正治 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 23/00 - 25/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水中の硬度分を除去するためのイオン
    交換樹脂を収納してなる処理容器(11)に対して接続さ
    れ、イオン交換樹脂の能力再生のために供給する塩水を
    収容し、塩水供給後に原水を補給する塩水タンク(13)に
    おいて、塩水タンク(13)内の水位変動の下限位置よりも
    下方の位置にて塩水圧力の変化を検出すると共に、塩水
    タンク(13)内の水位が予め設定した基準水位に達したか
    どうかを検出し、前記の塩水圧力の変化に基づいて塩水
    タンク(13)内の塩水の水位並びに濃度を演算処理によっ
    て求めると共に、前記基準水位への到達検出信号を検出
    した時点で、前記演算処理によって求めた塩水水位を基
    準水位に校正すると共に前記演算処理によって求めた塩
    水濃度をこの時点での検出圧力値に基づいて校正するよ
    うにしたことを特徴とする軟水器の塩水タンクにおける
    塩水水位並びに塩水濃度の検出方法。
  2. 【請求項2】 原水中の硬度分を除去するためのイオン
    交換樹脂を収納してなる処理容器(11)に対して接続さ
    れ、イオン交換樹脂の能力再生のために供給する塩水を
    収容し、塩水供給後に原水を補給する塩水タンク(13)に
    おいて、塩水タンク(13)内の水位変動の下限位置よりも
    下方の位置における塩水圧力の変化を検出するための塩
    水圧力検出器(21)と、塩水タンク(13)内の水位が前記水
    位変動範囲内の適宜の位置に予め設定した基準水位に達
    したかどうかを検出するための基準水位検出器(22)と、
    前記塩水圧力検出器(21)によって検出した塩水圧力の変
    化に基づいて塩水タンク(13)内の塩水の水位並びに濃度
    を演算処理によって求めると共に、前記基準水位検出器
    (22)からの塩水の基準水位への到達検出信号を検出した
    時点で、前記演算処理によって求めた塩水水位を基準水
    位に校正すると共に前記演算処理によって求めた塩水濃
    度をこの時点での検出圧力値に基づいて校正する演算処
    理装置(20)を備えていることを特徴とする軟水器の塩水
    タンクにおける塩水水位並びに塩水濃度の検出装置。
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