JPH07265361A - 車椅子 - Google Patents

車椅子

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Publication number
JPH07265361A
JPH07265361A JP6080910A JP8091094A JPH07265361A JP H07265361 A JPH07265361 A JP H07265361A JP 6080910 A JP6080910 A JP 6080910A JP 8091094 A JP8091094 A JP 8091094A JP H07265361 A JPH07265361 A JP H07265361A
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JP
Japan
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joystick
wheelchair
battery
operation device
armrest
Prior art date
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Application number
JP6080910A
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English (en)
Inventor
Sumio Yagi
澄夫 八木
Jiyunji Terada
潤史 寺田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジョイスティック操作装置を最適位置に配置
しながら移乗の妨げとならないようにすると共に、運搬
時等にも邪魔にならない車椅子を提供する。 【構成】 左右一対の前輪20と、左右一対の後輪21
と、このそれぞれの後輪21に対向して設けられ接離可
能な駆動装置22と、この駆動装置22を制御する制御
装置15と、この制御装置15に走行指令を送るジョイ
ステック操作装置34とを備え、このジョイステック操
作装置34により走行する車椅子において、ジョイステ
ック操作装置34をひじ掛け部33に設け、このジョイ
ステック操作装置34は回転軸36を支点にしてひじ掛
け部33より前方のセット位置と、ひじ掛け部33側の
収納位置に移動可能に構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歩行の不自由な人が
使用する車椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行の不自由な人が使用する車椅
子として、左右一対の前輪と、左右一対の後輪と、この
それぞれの後輪に対向して設けられ接離可能な駆動装置
と、この駆動装置を制御する制御装置と、この制御装置
に走行指令を送るジョイステック操作装置とを備え、こ
のジョイステック操作装置の操作レバーにより走行する
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このジョイ
ステック操作装置は、例えば特開平5−95976号公
報に開示されるように、車椅子フレーム前部のひじ掛け
前方近辺に固定され、ジョイスティック操作装置は走行
時に最適な位置にレイアウトされている。しかし、走行
時には最適位置にあっても、歩行の不自由な人が椅子に
座ったり、椅子から降りる時には移乗空間路に突起物と
して残ってしまい、移乗の妨げになっている。
【0004】この発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、請求項1記載の発明の目的は、ジョイスティック操
作装置を最適位置に配置しながら移乗の妨げとならない
ようにすると共に、運搬時等にも邪魔にならない車椅子
を提供することにあり、請求項2記載の発明の目的は、
さらにジョイスティック操作装置が後輪と干渉すること
がなく、しかも収納位置からセット位置への移動が容易
である車椅子を提供することにあり、請求項3記載の発
明の目的は、さらにジョイスティック操作装置のロック
を解除してセット位置から収納位置への移動が容易であ
る車椅子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、左右一対の前輪と、左右一
対の後輪と、このそれぞれの後輪に対向して設けられ接
離可能な駆動装置と、この駆動装置を制御する制御装置
と、この制御装置に走行指令を送るジョイステック操作
装置とを備え、このジョイステック操作装置により走行
する車椅子において、前記ジョイステック操作装置をひ
じ掛け部に設け、このジョイステック操作装置は回転軸
を支点にして前記ひじ掛け部より前方のセット位置と、
前記ひじ掛け部側の収納位置に移動可能に構成したこと
を特徴としている。
【0006】請求項2記載の発明の車椅子は、前記ジョ
イステック操作装置の回転軸を前側へ傾倒して設け、前
記ジョイステック操作装置は前記ひじ掛け部より前方の
セット位置より、前記ひじ掛け部側の収納位置を高く構
成したことを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明の車椅子は、前記ジョ
イステック操作装置を前記ひじ掛け部より前方のセット
位置に保持するロック手段と、このロック手段のロック
解除により前記ジョイステック操作装置をセット位置か
ら車体外側の位置に移動させる付勢手段とを備えること
を特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、走行時にはジョイス
テック操作装置がひじ掛け部より前方のセット位置にあ
り、操作が容易な最適位置にある。移乗や運搬時には、
ジョイステック操作装置をセット位置からひじ掛け部側
の収納位置に移動し、移乗の妨げとならないようにする
と共に、運搬時等にも邪魔にならないようにする。
【0009】請求項2記載の発明では、ジョイステック
操作装置の回転軸を前側へ傾倒して設け、ジョイステッ
ク操作装置はひじ掛け部より前方のセット位置より、ひ
じ掛け部側の収納位置を高くしたから、ジョイステック
操作装置が後輪と干渉することがなく、簡単な構造で、
しかも容易にジョイステック操作装置を収納位置から自
重の作用によりセット位置に移動させることができる。
【0010】請求項3記載の発明では、ロック手段によ
りジョイステック操作装置はひじ掛け部より前方のセッ
ト位置に保持されるが、ロックが解除されると、ジョイ
ステック操作装置をセット位置から車体外側の位置に移
動させ、フリーな状態にあるからジョイステック操作装
置をセット位置から収納位置へ容易に移動させることが
できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の車椅子の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は車椅子の手動走行状態の
側面図、図2は車椅子の駐車状態の側面図、図3は車椅
子の電動走行状態の側面図、図4は車椅子の移乗状態の
側面図、図5は車椅子の正面図、図6は車椅子の平面
図、図7は車椅子の底面図、図8は車椅子の折り畳み状
態の正面図である。
【0012】車椅子の車椅子フレーム1は、左右一対の
下横フレーム2、上横フレーム3、前縦フレーム4、後
縦フレーム5及びひじ掛けフレーム6から構成され、こ
れらはそれぞれ左右で溶接して一体化されている。左右
の上横フレーム3の前側は屈曲して前下方へ延び、下端
部に前側に向く支持パイプ7が固定され、この支持パイ
プ7に足掛け8が折り畳み可能に設けられている。
【0013】また、左右の下横フレーム2には、一対の
クロスフレーム9とクロスステー10の下部が回動可能
に設けられ、このクロスフレーム9及びクロスステー1
0の上部にはシートフレーム11が設けられ、このシー
トフレーム11に腰掛けシート12が取り付けられてい
る。一対のクロスフレーム9及びクロスステー10の中
央部は連結ピン13,14で回動可能に連結され、車椅
子はクロスフレーム9及びクロスステー10によって折
り畳み可能になっている。内側のクロスフレーム9とク
ロスステー10との間に制御装置15が保持皿16を介
して保持されている。
【0014】上横フーム3の上方には、ひじ掛けフレー
ム6と後縦フレーム5との間にバッテリ収納部17が設
けられ、バッテリ収納部17の蓋18でひじ掛けが兼用
されている。バッテリ収納部17にはバッテリ19が収
納され、このバッテリ収納部17は左側に設けられてい
るが、右側に設けてもよく、あるいは両側に設けても良
い。
【0015】左右の前縦フレーム4の下部には、キャス
ター形式の前輪20が設けられ、また左右の後縦フレー
ム5の下部には、後輪21が回動可能に設けられてい
る。
【0016】後輪21の前側には、駆動装置22が配置
され、この駆動装置22はモータ23、減速機24及び
駆動ローラ25等から構成され、駆動装置22は支持プ
レート26に取り付けられている。この支持プレート2
6は上横フレーム3に固定した取付プレート27に移動
可能に取り付けられ、これにより駆動装置22の駆動ロ
ーラ25と後輪21のタイヤ28とを接触および離間す
る。
【0017】支持プレート26には、駆動レバー29と
駐車ブレーキレバー30が設けられ、この駆動レバー2
9と駐車ブレーキレバー30が図1に示す位置にある時
には、駆動ローラ25が後輪21のタイヤ28に圧接し
ていないし、駐車ブレーキ用ピン31も後輪21のタイ
ヤ28に圧接していない手動走行状態である。
【0018】駐車ブレーキレバー30を図2に示すよう
に前側へ操作すると、リンク機構32を介して駐車ブレ
ーキ用ピン31が後輪21の方向へ移動して、後輪21
のタイヤ28に圧接され、駐車状態となる。また、駆動
レバー29を図3に示すように前側へ操作すると、駆動
装置22が後輪21の方向へ移動して、駆動ローラ25
が後輪21のタイヤ28に圧接され、電動走行状態にな
って後輪21を回転させる。
【0019】ひじ掛け部33にはジョイステック操作装
置34が設けられ、このジョイステック操作装置34
は、ひじ掛け部33に取り付けた支持部35に回転軸3
6を介して支持されたアーム37と、操作レバー38を
有する操作部39からなっている。ジョイステック操作
装置34は、図4に示すようにアーム37が回転軸36
を支点にしてひじ掛け部33より前方のセット位置と、
ひじ掛け部33側の収納位置に移動可能である。
【0020】ジョイステック操作装置34の操作部39
は電気配線40を介して制御装置15と接続され、バッ
テリ19及び駆動装置22のモータ23も同様に電気配
線41,42を介して制御装置15と接続されている。
図3に示す電動走行状態に置いて、ジョイステック操作
装置34の操作レバー38の操作により、制御装置15
に走行指令を送り、駆動装置22のモータ23を制御し
て走行する。
【0021】ジョイステック操作装置34と制御装置1
5とを接続する電気配線40は、操作部39からアーム
37に沿ってひじ掛けフレーム6に導かれ、このひじ掛
けフレーム6に沿って下方に延び、さらに上横フレーム
3から後縦フレーム5に沿って、さらにクロスステー1
0から制御装置15に接続されている。また、バッテリ
19と制御装置15とを接続する電気配線41は、後縦
フレーム5に沿って、さらにクロスステー10から制御
装置15に接続されている。さらに、左右の駆動装置2
2のモータ23と制御装置15とを接続する電気配線4
2は、モータ23からクロスフレーム9に沿って制御装
置15に接続されている。
【0022】このように、それぞれの電気配線40,4
1,42は、車椅子フレーム1、さらにはクロスフレー
ム9やクロスステー10に沿って設け、係止具43によ
り保持しているから、車椅子の折り畳み時等に邪魔にな
ることが防止され、しかも折り畳んでも、ねじれ、曲げ
等が最も少ない。
【0023】次に、制御装置15の配置を、図9乃至図
12に基づいて説明する。図9は制御装置の側面図、図
10は図9のA矢視図、図11は図9のXI−XI線に沿う
断面図、図12は図9のXII−XII線に沿う断面図であ
る。
【0024】内側のクロスフレーム9と内側のクロスス
テー10との間において、下側の略半分の位置に保持皿
16を配置し、この保持皿16に形成した係止片16a
をクロスステー10に係合し、さらに係止具43により
クロスステー10に取り付け、また係止具43によりク
ロスフレーム9に取り付けている。この保持皿16にコ
ネクタ15a〜15cを内側にして制御装置15を載
せ、保持皿16の中央に設けた係止片16bにゴムバン
ド46を掛けて制御装置15を保持する。制御装置15
のコネクタ15aに接続した電気配線42はクロスフレ
ーム9の係止具43により保持されて駆動装置22のモ
ータ23に導かれる。また、制御装置15のコネクタ1
5b,15cに接続した電気配線40,41はクロスス
テー10の係止具43により保持されてジョイステック
操作装置34の操作部39及びバッテリ19に導かれ
る。このように、内側のクロスフレーム9と内側のクロ
スステー10との間において、下側の略半分の位置に制
御装置15を配置することで、折り畳んでも支障がな
く、しかもコンパクトであり、さらに腰掛けシート12
の下方位置に配置され、チリ、ホコリがかかりにくい。
また、内側のクロスフレーム9と内側のクロスステー1
0との間において、上側の略半分の位置に制御装置15
を配置しても同様にチリ、ホコリがかかりにくい。
【0025】次に、バッテリ19のバッテリ収納部17
を、図13乃至図17に基づいて説明する。図13はバ
ッテリロック解除状態の断面図、図14は図13のXIV
−XIV線に沿う断面図、図15はバッテリロック状態の
断面図、図16は図15のXVI−XVI線に沿う断面図、図
17は図15のXVII−XVII線に沿うバッテリの断面図で
ある。
【0026】ひじ掛けフレーム6と後縦フレーム5に上
ケース50を固定し、この上ケース50に下ケース51
を固定してバッテリ収納部17が形成され、上ケース5
0には蓋18がヒンジ52を介して開閉可能に設けられ
ている。上ケース50の開口部の周辺には突起50aが
形成され、この突起50aにより水が内部に侵入するこ
とを防止するシールとなっている。
【0027】下ケース51の内側にはガイド53,54
が設けられ、バッテリ19の収納時のガイドとなっいて
いる。さらに、下ケース51の底部には放電時及び充電
時に使用する正の接点55と、負の接点56が設けら
れ、また充電時に使用する負の接点57が設けられ、こ
れらの接点55〜57に電気配線41が接続されてい
る。また、下ケース51の底部には、位置決め突起58
と、押し上げバネ59が設けられ、さらにロックレバー
60が設けられている。
【0028】従って、バッテリ19をバッテリ収納部1
7に収納する際には、ひじ掛けと兼用される蓋18を開
け、バッテリ収納部17にバッテリ19を挿入するが、
図13及び図14に示すように、底部の押し上げバネ5
9でバッテリ19は自重だけではロックされない。この
ため、手で軽く押すと、図15及び図16に示すよう
に、ロックレバー60の爪60aがバッテリ19のケー
ス61の係合部61aに係止され、バッテリ19をロッ
クする。そして、ひじ掛けの蓋18を閉じ、この状態で
底部の位置決め突起58がバッテリ19のケース61の
穴部61bに係合して位置決めされ、接点55〜57が
バッテリ19の接点62〜64に電気的に接続される。
【0029】バッテリ19の取り出しは、ひじ掛けの蓋
18を開け、リリースボタン65を軽く押すと、ロッド
66によってロックレバー60が押されて外側へ回転し
て、爪60aがバッテリ19のケース61の係合部61
aから外れ、ロックが解かれる。このため、バッテリ1
9が押し上げバネ59によって上方に持ち上げられ、図
13に示すように浮上する。従って、バッテリ19を容
易に取り出すことができ、その後ひじ掛けの蓋18を閉
じる。
【0030】バッテリ19はケース61に持ち上げバン
ド67が設けられ、ケース61の内部には,図15及び
図16に示すように、円筒型Ni−Cd電池68を一段
に平たく接着して連結し、20個の電池68を直列に接
続して納めている。この電池68の正端子が電気配線6
9を介して接点62に接続され、電池68の負の端子が
電気配線70を介して接点63,64に接続されてい
る。このように、バッテリ19が薄型になっており、し
かも車椅子に取り付けるバッテリ収納部17にバッテリ
19と前後方向の関係でロックレバー60とリリースボ
タン65からなるロック機構を配置しており、操縦者と
ホイールの間のスペースに納まる幅の狭いバッテリ収納
部17となっている。
【0031】また、バッテリ19側に板バネとコイルス
プリングの接点62,63,64を、そしてバッテリ収
納部17側にピン形の接点55,56,57を使用し
て、ロック機構と合わせてバッテリ収納部17とバッテ
リ19を電気的に接続しており、コネクタを使用せずに
バッテリ19を接続することができる。
【0032】また、ひじ掛けとバッテリ収納部17の蓋
18を兼用して省スペースであり、さらにバッテリ収納
部17の上部に設けた蓋18を閉めると、上から雨水等
が降っても、突起50aによって蓋18を閉めた部分か
ら水が入らないようになっており、防水性を向上してい
る。また、蓋18の中に、リリースボタン65を収納し
たから、外部から誤ってリリースボタン65を操作して
バッテリ19の取出しを行なうことが防止される。
【0033】従来、バッテリはシート下部もしくは、介
助用ステップの上部等に配置され、またバッテリからの
電気配線は通常のカプラーが使用されている。従って、
従来のバッテリの操作位置では障害者自らが車椅子に乗
ったままでバッテリを着脱することは不可能で、バッテ
リ切れの時に一人で充電済のスペアバッテリに載せ替え
るということはできず、必ず搭載しているバッテリを充
電しなければならない。車椅子から降りれば着脱は可能
だが、指が自由に使え、ある程度の握力がないと現状の
コネクタは操作できない。そこで、バッテリ切れの車椅
子を充電しようとすると車椅子は充電器の横に置いてお
かなければならなくなり、手動・電動切替式であるにも
かかわらず、手動車椅子としての移動もできなくなる。
【0034】この実施例では、バッテリ19とバッテリ
収納部17への配置によって、幅広い症状の障害者がバ
ッテリ19を自ら一人で簡単に着脱できるようになり、
片マヒの人は片手で着脱ができる。指の不自由な人、握
力少ない人も両手では蓋18を開けた状態ではバッテリ
19が浮き上がっており、しかもバッテリ19が薄いた
め挟んで着脱できる。また、バッテリ切れの時にも容易
に充電済のスペアバッテリに交換できる。また、バッテ
リ19のみ充電し、充電中にも手動車椅子として移動で
きる。また、車椅子の重心位置付近にバッテリ19をレ
イアウトすることで、バッテリ搭載による車椅子の運動
性能の悪化を防げる。さらに、ひじ掛け部33の下にバ
ッテ収納部17をレイアウトすることで、手動車椅子の
特徴である折り畳み性を損なわずに、バッテリ19の搭
載を可能にできる。
【0035】なお、バッテリ19は両側のバッテリ収納
部17に収納しても良く、この場合片方を予備とするこ
とができ、また両方のバッテリ19を並列に接続して走
行距離を長くするようにしても良い。
【0036】次に、ジョイステック操作装置を、図18
乃至図23に基づいて詳細に説明する。図18はセット
位置のジョイステック操作装置の側面図、図19はロッ
ク解除時のジョイステック操作装置の側面図、図20は
収納位置のジョイステック操作装置の側面図、図21は
セット位置のジョイステック操作装置の平面図、図22
はロック解除時のジョイステック操作装置の平面図、図
23は収納位置のジョイステック操作装置の平面図であ
る。
【0037】このジョイステック操作装置34はアーム
37を介して回転軸36を支点にしてひじ掛け部33よ
り前方のセット位置と、ひじ掛け部33側の収納位置に
移動可能である。アーム37の支持部35には保護カバ
ー80が設けられ、この保護カバー80を前側に開くこ
とでロック手段を構成するロックレバー81を操作可能
になっている。このロックレバー81はアーム37に支
持ピン82で回動可能に設けられ、このロックレバー8
1の爪部81aを支持部35に係合してロックされる。
このアーム37はスプリング83で付勢されたピン84
により常に収納方向に押圧され、このスプリング83及
びピン84により、ロック解除により前記ジョイステッ
ク操作装置34をセット位置から車体外側の位置に移動
させる付勢手段を構成している。
【0038】従って、収納時にはアーム37にある保護
カバー80を前方へ開け、ロックレバー81を後方へ軽
く押す。これにより、アーム37がスプリング83によ
り付勢されるピン84の力で外へ押し出される。そし
て、アーム37を回転軸36を支点として移動させ、こ
のアーム37を収納位置にあるラッチ85に軽く押し付
けてロックする。
【0039】一方、セットするには、収納位置にあるラ
ッチ85からアーム37を外す。アーム37は回転軸3
6が前側へ倒れているため、操作部39自身の重量でセ
ット位置に戻り、ロックレバー81の爪部81aが支持
部35に係合してロックされる。このセットされると
き、アーム37がスプリング83で付勢されるピ84ン
に当接するため、衝撃をスプリング83で緩和すること
ができる。そして、ロックレバー81の保護カバー80
を閉じる。
【0040】このように、ジョイステック操作装置34
をひじ掛け部33に設け、走行時にはジョイステック操
作装置34がひじ掛け部33より前方のセット位置にあ
り、操作の最適位置にある。移乗や運搬時には、ジョイ
ステック操作装置34をひじ掛け部33より前方のセッ
ト位置からひじ掛け部33側の収納位置に移動し、移乗
の妨げとならないようにすると共に、運搬時等にも邪魔
にならないようにする。
【0041】また、ジョイステック操作装置34の回転
軸36を前側へ傾倒して設け、ジョイステック操作装置
34はひじ掛け部33より前方のセット位置より、ひじ
掛け部33より上方の収納位置を高くしたから、ジョイ
ステック操作装置34が後輪21と干渉することがな
く、簡単な構造で、しかも容易にジョイステック操作装
置34を収納位置から自重の作用によりセット位置に移
動させることができる。
【0042】また、ジョイステック操作装置34はひじ
掛け部33より前方のセット位置に保持されるが、ロッ
クが解除されると、ジョイステック操作装置34をセッ
ト位置から車体外側の位置に移動させ、フリーな状態に
あるからジョイステック操作装置34をセット位置から
収納位置へ容易に移動させることができる。
【0043】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、ジョイステック操作装置をひじ掛け部に設け、走行
時にはジョイステック操作装置がひじ掛け部より前方の
セット位置にあり、操作が容易な最適位置にある。移乗
や運搬時には、ジョイステック操作装置をセット位置か
らひじ掛け部側の収納位置に移動し、移乗の妨げとなら
ないようにすると共に、運搬時等にも邪魔にならないよ
うにする。
【0044】請求項2記載の発明は、ジョイステック操
作装置の回転軸を前側へ傾倒して設け、ジョイステック
操作装置はひじ掛け部より前方のセット位置より、ひじ
掛け部側の収納位置を高くしたから、ジョイステック操
作装置が後輪と干渉することがなく、簡単な構造で、し
かも容易にジョイステック操作装置を収納位置から自重
の作用によりセット位置に移動させることができる。
【0045】請求項3記載の発明は、ロック手段により
ジョイステック操作装置はひじ掛け部より前方のセット
位置に保持されるが、ロックが解除されると、ジョイス
テック操作装置をセット位置から車体外側の位置に移動
させ、フリーな状態にあるからジョイステック操作装置
をセット位置から収納位置へ容易に移動させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車椅子の手動走行状態の側面図である。
【図2】車椅子の駐車状態の側面図である。
【図3】車椅子の電動走行状態の側面図である。
【図4】車椅子の移乗状態の側面図である。
【図5】車椅子の正面図である。
【図6】車椅子の平面図である。
【図7】車椅子の底面図である。
【図8】車椅子の折り畳み状態の正面図である。
【図9】制御装置の側面図である。
【図10】図9のA矢視図である。
【図11】図9のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図9のXII−XII線に沿う断面図である。
【図13】バッテリロック解除状態の断面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿う断面図である。
【図15】バッテリロック状態の断面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。
【図17】図15のXVII−XVII線に沿うバッテリの断面
図である。
【図18】セット位置のジョイステック操作装置の側面
図である。
【図19】ロック解除時のジョイステック操作装置の側
面図である。
【図20】収納位置のジョイステック操作装置の側面図
である。
【図21】セット位置のジョイステック操作装置の平面
図である。
【図22】ロック解除時のジョイステック操作装置の平
面図である。
【図23】収納位置のジョイステック操作装置の平面図
である。
【符号の説明】
15 制御装置 20 前輪 21 後輪 22 駆動装置 33 てひじ掛け部 34 ジョイステック操作装置 36 回転軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の前輪と、左右一対の後輪と、
    このそれぞれの後輪に対向して設けられ接離可能な駆動
    装置と、この駆動装置を制御する制御装置と、この制御
    装置に走行指令を送るジョイステック操作装置とを備
    え、このジョイステック操作装置により走行する車椅子
    において、前記ジョイステック操作装置をひじ掛け部に
    設け、このジョイステック操作装置は回転軸を支点にし
    て前記ひじ掛け部より前方のセット位置と、前記ひじ掛
    け部側の収納位置に移動可能に構成したことを特徴とす
    る車椅子。
  2. 【請求項2】 前記ジョイステック操作装置の回転軸を
    前側へ傾倒して設け、前記ジョイステック操作装置は前
    記ひじ掛け部より前方のセット位置より、前記ひじ掛け
    部側の収納位置を高く構成したことを特徴とする請求項
    1記載の車椅子。
  3. 【請求項3】 前記ジョイステック操作装置を前記ひじ
    掛け部より前方のセット位置に保持するロック手段と、
    このロック手段のロック解除により前記ジョイステック
    操作装置をセット位置から車体外側の位置に移動させる
    付勢手段とを備えることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の車椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103083148A (zh) * 2013-01-23 2013-05-08 苏州经贸职业技术学院 多功能病人椅
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