JPH07265346A - カイロ用粘着部材、及びこれを備えてなる使い捨てカイロ - Google Patents

カイロ用粘着部材、及びこれを備えてなる使い捨てカイロ

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JPH07265346A
JPH07265346A JP5860594A JP5860594A JPH07265346A JP H07265346 A JPH07265346 A JP H07265346A JP 5860594 A JP5860594 A JP 5860594A JP 5860594 A JP5860594 A JP 5860594A JP H07265346 A JPH07265346 A JP H07265346A
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adhesive
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JP5860594A
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Masaaki Arakawa
正章 荒川
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例えば衣類や身体の任意の所定箇
所に自在に貼着でき、かつ使用後も剥がしやすいカイロ
用粘着部材(例えば粘着シートなど)、及びこの粘着部
材を備えた使い捨てカイロに関する。 【構成】 温熱効果を有する使い捨てカイロを被着体に
貼着固定するための粘着部材であって、該粘着剤の被着
体に対する接着力において、温熱効果を発現する前の接
着力に対して、発熱中及び/又は発熱後冷却した後の各
段階における接着力が4倍以下であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば衣類や身体の任
意の所定箇所に自在に貼着でき、かつ使用後も剥がしや
すいカイロ用粘着部材(例えば粘着シートなど)、及び
この粘着部材を備えた使い捨てカイロに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】粘着剤
や粘着シートなどにより、衣類や人体などの被着体に自
在に貼着できる使い捨てカイロが知られている(例え
ば、特開平1−297059号公報等)。このカイロは
発熱により温熱効果を発現するため、従来のカイロに設
けられている粘着シートでは、発熱前に被着体に貼った
後、発熱(使用)後に剥がそうとすると、粘着剤の被着
体に対する接着力が熱により異常に上昇して、剥がしに
くかったり、衣類を破いたり、人体の皮膚を赤変させた
りするなどの欠点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の問題点
を改善するためになされたもので、発熱(使用)前と、
発熱中及び/又は発熱後冷却した後(使用後)との接着
力に差の少ない粘着部材を用いることで、よりつけやす
く、かつ使用後も剥がしやすい使い捨てカイロを提供す
る。
【0004】即ち本発明は、温熱効果を有する使い捨て
カイロを被着体に貼着固定するための粘着部材であっ
て、該粘着剤の被着体に対する接着力において、温熱効
果を発現する前の接着力に対して、発熱中及び/又は発
熱後冷却した後の各段階における接着力が4倍以下であ
ることを特徴とするカイロ用粘着部材を提供する。 さ
らに本発明は、この粘着部材を備えてなる使い捨てカイ
ロも提供する。
【0005】本発明において粘着部材とは、粘着剤自体
や粘着剤を任意の基材上に設けてなる粘着シートなどで
あり、この粘着剤の対被着体接着力の、カイロの発熱前
と、発熱中又は発熱後の冷却後との差が4倍以下、好ま
しくは1.5〜2.5倍である。 例えば綿布に対する
初期(発熱前、例えば常温(23℃))接着力は、40
0〜600g/25mm程度で、発熱中(50〜60℃)及
びその後常温に下がったときの接着力は、500〜70
0g/25mm程度とするのが、接着固定の信頼性及び剥離
の簡便性などの点から望ましいが、これらに特に限定さ
れるものではない。
【0006】また本発明においては、被着体に上記粘着
部材を貼り付けた後剥離する際、その剥離速度が少なく
とも3m/分以上における、好ましくは5〜10m/分
程度における被着体(綿布)に対する接着力(剥離力)
が、剥離速度の増加につれて減少するという特徴を有す
る。 これは、人がカイロを剥がす速度は、通常10m
/分前後であるため、この剥離速度領域で接着力(剥離
力)が減少するということは、実用上剥離し易いという
効果がある。
【0007】本発明において用いる粘着剤は、スチレン
系合成ブロックコポリマー(例えばSIS、SBS、こ
れらのの水添タイプの単独、あるいは2つ以上の混合物
など)が好ましく、かつスチレン含有量が15重量%以
上、特に20〜30重量%程度が好ましく用いられる。
このスチレン含有量が多いのが好ましい理由は、スチ
レン量を多くすると、粘着剤の弾性率が高くなり、カイ
ロが発熱して粘着剤が柔らかくなったとき、被着体、例
えば繊維への粘着剤のめり込みを防止することができ、
その結果剥離時に軽く剥がすことができると考えられ
る。
【0008】かかるポリマーの具体例としては、例え
ば、商品名クインタックSH-108、クインタック-3450
(日本ゼオン社製)、ベクター-V-4111D(トーネックス
社製)、クレイトン-D-1117 、クレイトン-D-1113X(シ
ェル化学社製)などが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0009】また、本発明における粘着剤としては、ト
リブロック量が50%以上、好ましくは60%〜90%
であるスチレン系ブロックコポリマーを主成分とするも
のも好適に用いられる。 かかるポリマーを用いること
により、カイロが発熱して粘着剤が柔らかくなったとき
の糸引き性が減少し、軽く剥がすことができると考えら
れ、人体に対しては皮膚が赤変しにくいという利点があ
る。
【0010】かかるポリマーの具体例としては、例え
ば、商品名クインタックSH-108、クインタック-3450
(日本ゼオン社製)、ベクター-V-4111D(トーネックス
社製)、クレイトン-D-1117 、クレイトン-D-1113X(シ
ェル化学社製)などが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0011】さらにこの種のポリマーは、ホットメルト
化が容易であるため、溶剤タイプに比べて生産性が向上
しかつ無公害化が図れるという利点もある。 また粘着
剤層の厚さは、特に限定されないが、例えば衣類等に貼
る場合は通常10〜60μm程度、特に20〜30μm
程度が好ましく、人体に貼る場合は通常100〜300
μm程度、特に100〜150μm程度が好ましい。ま
た上記粘着剤組成物には、粘着付与樹脂(タッキファイ
ヤー)、軟化剤(オイル、液状樹脂等)、老化防止剤な
どを含有させることができる。 また、必要に応じて、
チタン白、亜鉛華、炭酸カルシウム、タルク、白マイカ
などの充填剤や着色剤などを含有させることもできる。
【0012】前記粘着剤層の形成パターンは、特に限定
されず、全面あるいはスジ状、ドット状など部分的に設
けることができ、また文字や絵を描くごとくスクリーン
塗工することもできる。 また、少なくとも一端をドラ
イエッジとすることもできる。 その形成方法も限定さ
れないが、ホットメルト状態で塗工することが好まし
い。
【0013】本発明の粘着部材は、粘着剤層のみでも構
成し得るが、特に適宜基材シートの片面もしくは両面
に、本発明の特定の粘着剤層を形成してなる粘着シート
として提供することが好ましい。 両面に粘着剤層を有
する場合は、片面側を被着体への固定用、他面側をカイ
ロとの接合用とすることができる。 さらにこの粘着剤
層を保護するため、両面離型処理されたセパレータを設
けることもできる。
【0014】上記基材は特に限定されないが、例えば、
衣類と貼るタイプの場合、ポリエステル系、ポリオレフ
ィン系(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、あるい
はこれらのブレンド物)等のプラスチックフィルムが好
ましく、特にカイロと接合できるように、ヒートシール
層を少なくとも片側に設けることが好ましい。
【0015】また、人体に貼るタイプの場合、風合いや
熱の伝わり方をマイルドにするため、つまり直接カイロ
の発熱温度が伝わらないように、例えば不織布や発泡体
を用いるることにより、空気を包む断熱層を形成させる
ことが好ましい。 この場合にも、少なくとも片側にカ
イロとの接合用にヒートシール層を設けることが好まし
い。また、不織布や発泡体層を設けると、厚さ効果で剥
離の際の角度が180°近くより減少し、90°近い角
度になることで剪断方向の力が減少し、剥離力を減ずる
ことができ、剥がし易い粘着部材とすることもできる。
かかる不織布又は発泡体層の好ましい厚さは、50μ
m〜5mm程度であり、特に100μm〜1mm程度で
ある。 具体的な不織布としては、かかる厚さになるよ
うな坪量を有すれば特に限定されず、例えばナイロン、
レーヨン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエステ
ルと他のポリマーとの芯鞘構造物、綿、その他これらの
混合タイプなどが好ましく用いられる。 また、発泡体
としては、ウレタン系、オレフィン系、スチレン系など
のゴム系が好ましく、特にウレタン系が好ましく用いら
れる。
【0016】上記基材の片側に粘着剤を設ける方法に応
じて、粘着剤としてポリオレフィン系、スチレン系、ポ
リエステル系等の感熱性でタックを有するタイプや、常
温ではタックのないホットメルトタイプが好ましく用い
られる。
【0017】また、前記ヒートシール層を用いる場合、
そのヒートシール層の材質としては、常温でタックのな
いエチレン─酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン(超低
密タイプを含む)、エチレン─アクリル共重合体(EM
MA、EAA等)などが好ましく用いられる。
【0018】本発明においては、例えば本発明の粘着シ
ートで発熱性組成物を被覆したり、またこの粘着シート
を、通常の接着剤層やヒートシール層によって、使い捨
てカイロの表面に設けることにより、衣類や身体などに
貼り付けることのできる使い捨てカイロを提供すること
ができる。
【0019】以下、本発明の実例を図面にもとづいて説
明する。図1は、本発明のカイロ用粘着部材の実例(粘
着シート)を示す断面図であり、基材シート1上に本発
明の粘着剤層2がスジ状に部分的に設けられ、粘着剤層
2上にはセパレータ3が設けられている。 ここで、基
材シート1は、ヒートシール層又はホットメルト系粘着
剤層11と、通常のプラスチックフィルム層又は不織布
や発泡体層12とが積層されてなる。
【0020】図2は、本発明の粘着部材を設けてなる使
い捨てカイロの実例を示す断面図であり、鉄粉などを主
成分とする発熱体組成物4が通気性を有する多孔質フィ
ルム5及び基材シート1で包装されており、両者はヒー
トシール部Hで接合されている。 この基材シート1上
にスジ状に本発明の粘着剤層2が部分的に形成されてい
る。 かかる粘着剤層2の表面は、さらにセパレータ3
で保護されている。この使い捨てカイロの使用時には、
セパレータ3を剥がすことにより、粘着剤層2により衣
類や身体などに貼着することができる。
【0021】図3は、本発明のカイロ用粘着部材の他例
(粘着シート)を示す断面図であり、基材シート1上に
本発明の粘着剤層2が両端部以外の全面に設けられ(ド
ライエッジタイプ)、粘着剤層2上にはセパレータ3が
設けられている。 ここで、基材シート1は、ホットメ
ルト系粘着剤層13と、不織布層14とが積層されてな
る。かかる粘着シートは、不織布基材のため伝熱がゆる
やかで低温やけどを防止でき、かつドライエッジのため
セパレータ3を剥がしやすいという効果を有する。
【0022】図4は、本発明のカイロ用粘着部材の他例
(粘着シート)を示す断面図であり、基材シート1上に
本発明の粘着剤層2が全面に設けられ、粘着剤層2上に
はセパレータ3が設けられている。 ここで、基材シー
ト1は、ホットメルト系粘着剤層13と、発泡体層15
とが積層されてなる。
【0023】
【発明の効果】本発明では、発熱前(使用前)と発熱中
及び/又は発熱後冷却後(使用後)の接着力に差の少な
い粘着剤を用いた粘着部材を用いることにより、衣類や
身体などの被着体に付けやすく、かつ使用後は剥がしや
すい使い捨てカイロを得ることができる。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に何ら限定されない。 なお、ここで
部とは重量部を示す。 実施例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 100部 (日本ゼオン社製、分岐型、SH─108、スチレン含有量25%) 水添石油系樹脂(丸善石油社製、マルカレッツ) 80部 軟化剤(パラフィンオイル) 10部 老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010) 2部 上記の配合の粘着剤(ホットメルトタイプ)を、ホット
メルトコーターで、ポリエチレン層(80μm厚)とエ
チレン─酢酸ビニル共重合体層(酢酸ビニル含有量15
%)の片側ヒートシール層(20μm厚)とからなる基
材シートのポリエチレン層側に、30μm厚となるよう
に塗布し、本発明の衣類貼り付け用粘着シートを得た。
【0025】実施例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 100部 (日本ゼオン社製、クインタック3433、トリブロック量70%) 水添石油系樹脂(丸善石油社製、マルカレッツ) 80部 軟化剤(パラフィンオイル) 60部 老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010) 2部 上記の配合の粘着剤(ホットメルトタイプ)を、ホット
メルトコーターで、ポリエステル系不織布(約400μ
m厚)の基材上に、100μm厚となるように塗布し、
本発明の人体貼り付け用粘着シートを得た。
【0026】比較例1 ポリアクリル酸エチルヘキシル 100部 イソシアネート系架橋剤 4部 老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010) 2部 上記の配合の粘着剤を、トルエン中に混合し、実施例1
と同様の基材シート上に30μm厚となるように塗布し
て、粘着シートを得た。
【0027】比較例2 ポリアクリル酸ブチル 100部 ポリアクリル酸エチルヘキシル 100部 ポリアクリル酸 20部 イソシアネート系架橋剤 2部 老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010) 2部 上記の配合の粘着剤を、トルエン中に混合し、実施例2
と同様の基材シート上に100μm厚となるように塗布
して、50〜80℃でトルエンを飛ばし、粘着シートを
得た。
【0028】比較例3 スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 25部 (シェル化学社製、カリフレックスTR-1107 、スチレン含量14%) 水添石油系樹脂(荒川化学社製、アルコン) 40部 軟化剤(パラフィンオイル) 30部 老化防止剤(三菱化成社製、サンウエットIM-300MPS ) 5部 上記の配合の粘着剤(ホットメルトタイプ)を、ホット
メルトコーターで、ポリエステル系不織布(約400μ
m厚)の基材上に、100μm厚となるように塗布し、
人体貼り付け用粘着シートを得た。
【0029】評価 各実施例及び比較例で得られた粘着シートを、以下の方
法で評価した。 評価1〔対衣類への温度─時間による接着力変化〕 被着体に綿布としてグンゼYG肌着(一回洗濯済)を用
い、カイロの発熱前、発熱中、発熱後の冷却後の温度条
件を測定し、その同一雰囲気下で、テンシロンにて30
0mm/分の速度で23℃における接着力(180°ピー
リング力)を測定した。 各粘着シートの被着体への圧
着条件は、23℃の雰囲気下で3kgローラーの2往復
で貼り付け、各温度、時間条件に放置した。 なお、初
期(発熱前)以外は、さらに5kg荷重下で放置した。
得られた結果を図5に示す。
【0030】さらに、被着体としての衣類の種類を代
え、50〜60℃(図5では55℃)における(初期よ
り約80分後)接着力を、発熱中の接着力とし、また、
55℃から冷却して常温(23℃)に戻った後における
(約1100分後)接着力を、発熱後冷却後の接着力と
して、各条件下での接着力(g/20mm)、及び発熱前に対
する発熱中又は発熱後の接着力の増加の度合いを表1に
示した。
【0031】
【0032】評価2〔人体に対する接着力変化〕以下の
(1) 〜(3) の条件下で測定した結果を表2に示した。 (1) (発熱前)プッシュプルゲージで2名の身体の腕
に、各粘着シートを貼った直後の接着力(23℃)を測
定した。 (2) (発熱中)腕に貼った粘着シートの上から40〜5
0℃の発熱温度のカイロをのせ、包帯で巻いて固定後、
2時間後カイロを取り除いた直後の接着力を測定した。 (3) (発熱後)発熱後、温かいと感じなくなったら、包
帯を外し、カイロを取り除き23℃の雰囲気下に身体を
2時間放置後、接着力を測定した。 さらに、発熱前(1)に対する発熱中(2)又は発熱後
(3)の接着力の増加の度合いを表2に併せて示した。
【0033】
【0034】評価3〔対綿布に対する剥離速度と剥離力
(接着力)との関係〕 サンプルとして評価1における発熱冷却後のものを使用
し、被着体はグンゼYG肌着としてテンシロンにて各温
度に対する剥離力(接着力)を測定し、その結果を図6
に示した。 かかる結果から、本発明の粘着シートは、
剥離速度が高速の実用域になるにつれ接着力が下がり剥
がしやすい粘着シートであることが分かる。
【0035】評価4〔剥がし易さのモニターテスト〕 5名の腕に貼った粘着シートを、カイロ発熱冷却後に剥
がした場合の剥がしやすさを、以下の基準で評価しその
結果を表3に示した。 なお、目視観察によれば、各人
とも剥がす速度は、はじめはゆっくりで徐々に速くな
り、最後は約5〜15m/分程度であった。 ○ 非常に剥がしやすい △ やや剥がしやすい × やや剥がしにくい ×× 剥がしにくい
【0036】
【0037】この結果から、本発明の粘着シートは、人
体に対しても剥離速度の高速域で剥離力が下がり、剥が
しやすい粘着シートであることがわかる。
【0038】以上からわかるように、本発明のカイロ用
粘着シートは、発熱後の接着力の上昇が少なく、したが
ってカイロ使用後も剥がしやすく、衣類や人体に対して
非常に剥がしやすいことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着部材(シート)の一例を示す断面
図である。
【図2】本発明の粘着部材(シート)を設けてなる使い
捨てカイロの一例を示す断面図である。
【図3】本発明の粘着部材(シート)の他例を示す断面
図である。
【図4】本発明の粘着部材(シート)の他例を示す断面
図である。
【図5】本発明の実施例における温度─時間による接着
力変化を示すグラフである。
【図6】本発明の実施例における剥離速度と接着力(剥
離力)との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 基材シート 11 ヒートシール層又はホットメルト層 12 フィルム層又は不織布あるいは発泡体層 2 粘着剤層 3 セパレータ 4 発熱体組成物 5 多孔質フィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温熱効果を有する使い捨てカイロを被着
    体に貼着固定するための粘着部材であって、該粘着剤の
    被着体に対する接着力において、温熱効果を発現する前
    の接着力に対して、発熱中及び/又は発熱後冷却した後
    の各段階における接着力が4倍以下であることを特徴と
    するカイロ用粘着部材。
  2. 【請求項2】 剥離速度が少なくとも3m/分以上にお
    ける被着体に対する接着力(剥離力)が、剥離速度の増
    加につれて減少することを特徴とする請求項1記載のカ
    イロ用粘着部材。
  3. 【請求項3】 粘着部材を構成する粘着剤が、スチレン
    系ブロックコポリマーを主成分とし、そのスチレン含有
    量が15重量%以上、又は/及びトリブロック量が50
    %以上であることを特徴とする請求項1記載のカイロ用
    粘着部材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の粘着部材を備えてな
    る使い捨てカイロ。
JP5860594A 1994-03-29 1994-03-29 カイロ用粘着部材、及びこれを備えてなる使い捨てカイロ Pending JPH07265346A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000026818A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Nitto Denko Corp 粘着層、粘着シート及び使捨てカイロ
JP2000044902A (ja) * 1998-07-31 2000-02-15 Nitto Denko Corp カイロ用粘着部材、及びこれを備えてなる使い捨てカイロ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000026818A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Nitto Denko Corp 粘着層、粘着シート及び使捨てカイロ
JP2000044902A (ja) * 1998-07-31 2000-02-15 Nitto Denko Corp カイロ用粘着部材、及びこれを備えてなる使い捨てカイロ

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