JPH08113694A - 剥離部の構造、及び使い捨てオムツの剥離部の構造 - Google Patents

剥離部の構造、及び使い捨てオムツの剥離部の構造

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JPH08113694A
JPH08113694A JP6252146A JP25214694A JPH08113694A JP H08113694 A JPH08113694 A JP H08113694A JP 6252146 A JP6252146 A JP 6252146A JP 25214694 A JP25214694 A JP 25214694A JP H08113694 A JPH08113694 A JP H08113694A
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正章 荒川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、剥離音を軽減した剥離部の構造に
関し、その用途は何ら限定されないが、例えば種々の生
活関連用品、具体的には主として紙オムツ用粘着テープ
の剥離部を提供することを目的とする。 【構成】 その境界面が、被着体の表面と粘着剤層の表
面とから構成される剥離部、もしくは被着体に設けられ
た離型処理層の表面と粘着剤層の表面とから構成される
剥離部において、該粘着剤層を構成する粘着剤のポリマ
ーが、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
Aと共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBと
からなるブロック共重合体で、ブロックAの含有量が1
7重量%以上であるブロック共重合体、又は/及びトリ
ブロック量が90%以上であるブロック共重合体、又は
/及び3個以上の末端重合体ブロックAを有する放射状
ブロック共重合体からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剥離音を軽減した剥離
部の構造に関し、その用途は何ら限定されないが、例え
ば種々の生活関連用品、具体的には主として紙オムツ用
粘着テープの剥離部に利用され、補強フィルム(以下、
フロンタルテープともいう)、バックシート、リリース
テープなどの背面に、特定の粘着剤層を有する粘着テー
プ(以下、ファスナーテープともいう)を剥離自在に接
着固定する剥離部を提供することを目的とする。 さら
には、生理用ナプキンなど他の使い捨て吸収物品に利用
される剥離部の構造としても、又、医療用、包装用、文
具用テープなどの種々の生活関連用品における剥離部の
構造としても好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばオムツ用テープ分野におい
て、剥離音を軽減するために種々のテープシステムが提
案されており、具体的には、おむつのテープシステムに
おいてファスナーテープとフロンタルテープとの剥離音
軽減のために、フロンタルテープの表面にシリコーン系
離型剤を使用してなる剥離部の構造や(特開平5−17
728号、特開平5−146467号、特開平5−32
9184号など)、フロンタルテープの表面にシリコー
ン系、ウレタン系、長鎖アルキル系離型剤を使用してな
る剥離部の構造(特開平5−247419号、特開平6
−65546号、特開平6−105868号など)が知
られている。 これらの剥離部の構造においては、いず
れもフロンタルテープなどの被着体表面に離型剤層を設
けることが必須であり、特にシリコーン系離型剤が剥離
音の軽減化につながる剥離振動(剥離チャートパターン
の上下の揺れ)を小さくできるという点で好適に用いら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、離型剤
層を設けることは、従来の粘着剤層を用いる限り必須で
あるが、その塗布が必要で製造工程が増えること、粘着
剤の種類に応じて適切な離型剤を選択する必要があるこ
となどの欠点もあり、特に従来好ましいとされていたシ
リコーン系離型剤を用いることはコスト的に不利となる
場合があった。
【0004】さらに、従来のファスナーテープの粘着剤
層は、被着体に対する接着力が強めに設計されており、
一方、薄層のバックシート上には補強フィルムが貼られ
てバックシートの破れを防止している。 そのため、被
着体が非常に薄層で柔らかいポリエチレン製のバックシ
ートや不織布製のバックシートである場合、直接粘着テ
ープを貼付すると、接着後に再剥離する際にバックシー
トが破れてしまうという問題があった。
【0005】本発明者らは、この点に鑑み、粘着剤層を
構成する粘着剤ポリマーとして特定のポリマーを採用す
ることにより、かかる粘着剤層が接着される被着体に特
に離型剤層を設けることなく、また必要に応じて設ける
場合でもその種類を問うことなく、必要な接着力を維持
できかつ剥離音を軽減でき、さらに被着体を破壊するこ
となく繰り返し再剥離できる剥離部の構造が得られるこ
とを見い出し、本発明に至ったものである。
【0006】即ち本発明は、その境界面が、被着体の表
面と粘着剤層の表面とから構成される剥離部、もしくは
被着体に必要に応じて設けられた離型剤層の表面と粘着
剤層の表面とから構成される剥離部において、該粘着剤
層を構成する粘着剤のポリマーが、ビニル芳香族化合物
を主体とする重合体ブロックAと共役ジエン化合物を主
体とする重合体ブロックBとからなるブロック共重合体
で、ブロックAの含有量が17重量%以上であるブロッ
ク共重合体、又は/及びトリブロック量が90%以上で
あるブロック共重合体、又は/及び3個以上の末端重合
体ブロックAを有する放射状ブロック共重合体からなる
ことを特徴とする剥離部の構造を提供する。
【0007】また本発明は、さらに具体的には、オムツ
本体のバックシートの表面、もしくは該バックシート上
に設けられたフロンタルテープの表面あるいは該フロン
タルテープの表面に必要に応じて設けられた離型剤層の
表面に、粘着剤層を有するファスナーテープを剥離自在
に固定する使い捨てオムツの剥離部の構造において、前
記粘着剤層を構成する粘着剤のポリマーが、ビニル芳香
族化合物を主体とする重合体ブロックAと共役ジエン化
合物を主体とする重合体ブロックBとからなるブロック
共重合体で、ブロックAの含有量が17重量%以上であ
るブロック共重合体、又は/及びトリブロック量が90
%以上であるブロック共重合体、又は/及び3個以上の
末端重合体ブロックAを有する放射状ブロック共重合体
からなることを特徴とする使い捨てオムツの剥離部の構
造を提供する。
【0008】
【発明の構成及び作用】本発明において前記粘着剤層を
構成する粘着剤のポリマーとしては、ビニル芳香族化合
物を主体とする重合体ブロックAと共役ジエン化合物を
主体とする重合体ブロックBとからなるブロック共重合
体で、特にスチレン系合成ブロックコポリマー(例えば
SIS、SBS、これらの水添タイプの単独、あるいは
2つ以上の混合物など)が好ましく、かつスチレン含有
量が17重量%以上、特に17〜30重量%程度が好ま
しく用いられる。 このスチレン含有量が多いのが好ま
しい理由は、スチレン量を多くすると、粘着剤の弾性率
が高くなり、被着体、例えば繊維や凹凸面への粘着剤の
めり込みを防止することができ、その結果剥離時に軽く
剥がすことができるからであると考えられる。
【0009】かかるポリマーの具体例としては、例え
ば、商品名クインタックSH-108、クインタック-3450
(日本ゼオン社製)、ベクター-V-4111D(トーネックス
社製)、クレイトン-D-1117 、クレイトン-D-1113X(シ
ェル化学社製)などが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0010】また、他のポリマーとしては、ビニル芳香
族化合物を主体とする重合体ブロックAと共役ジエン化
合物を主体とする重合体ブロックBとからなるブロック
共重合体で、トリブロック量が90%以上、好ましくは
90%〜100%であるスチレン系ブロックコポリマー
等のブロック共重合体を主成分とするものも好適に用い
られる。 かかるコポリマーを用いることにより、経時
や加温等により粘着剤が柔らかくなったときの糸引き性
が減少し、軽く剥がすことができると考えられる。
【0011】かかるポリマーの具体例としては、例え
ば、商品名クインタックSH-108、クインタック-3450
(日本ゼオン社製)、ベクター-V-4111D(トーネックス
社製)、クレイトン-D-1117 、クレイトン-D-1113X(シ
ェル化学社製)などが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0012】また、本発明の粘着剤を構成する他のポリ
マーとして、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブ
ロックAと共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
クBとからなるブロック共重合体で、かつ3個以上の末
端重合体ブロックAを有する放射状ブロック共重合体か
らなるものを用いることも好ましい。
【0013】ビニル芳香族化合物のブロックAはドメイ
ンと呼ばれる領域をつくり、架橋と同じ働きをする構造
をとりポリマーの凝集力を高めている。 よって構造的
にはゴム成分の共役ジエン化合物を取り囲む形となり、
末端重合体ブロックAの数が多いほど取り囲む箇所が増
加し、ぬれを発現させるゴム成分を多く取り囲むことに
なり、被着体の繊維への粘着剤のめり込みを防止するこ
とができ、その結果剥離時に軽く剥がすことができると
考えられる。
【0014】かかるポリマーの具体例としては、例え
ば、商品名クインタック SH-108 、クインタック 3450
(日本ゼオン社製)、クレントン D-1320X、クレイトン
RP-6404(シェル化学社製)、クレントン D-1114Xなど
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0015】即ち、本発明においては、上記した如く粘
着剤層を構成するポリマーとして、ビニル芳香族化合物
を主体とする重合体ブロックAの含有量が17重量%以
上であるブロック共重合体、又は/及びトリブロック量
が90%以上であるブロック共重合体、又は/及び3個
以上の末端重合体ブロックAを有する放射状ブロック共
重合体、という条件の少なくとも一つを満たすものを適
宜選択することができる。
【0016】さらにこの種のポリマーは、ホットメルト
化が容易であるため、溶剤タイプに比べて生産性が向上
しかつ無公害化が図れるという利点もある。 また粘着
剤層の厚さは、特に限定されないが、通常10〜60μ
m程度、特に30〜50μm程度が好ましい。
【0017】また上記粘着剤層には、粘着付与樹脂(タ
ッキファイヤー)、軟化剤(オイル、液状樹脂等)、老
化防止剤などを含有させることができる。 また、必要
に応じて、チタン白、亜鉛華、炭酸カルシウム、タル
ク、白マイカなどの充填剤や着色剤などを含有させるこ
ともできる。
【0018】本発明において、境界面の一方を構成する
粘着剤層は、通常、適宜基材シートの片面もしくは両面
に形成されて、粘着テープもしくはシートとして構成さ
れている。 かかる基材は特に限定されないが、例え
ば、不織布、ポリエステル系、ポリオレフィン系(例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、あるいはこれらのブ
レンド物)等のプラスチックフィルム、発泡体、もしく
はこれらの複合体が好ましい。
【0019】また、本発明においては、粘着剤層の被着
体に対する初期接着力と、接着後剥離するときの接着力
(剥離力)の比が、1:4以下、好ましくは1:2以下
となるように上記粘着剤を選択することが好ましい。
上記接着力の比が4を超えると、粘着剤層を被着体から
剥離するときに、被着体を破壊する恐れがあるからであ
る。
【0020】また、本発明においては、粘着剤層と被着
体の間で、102 mm/min 以上の剥離速度で剥離したと
きの音圧レベルが80dB以下であることが好ましい。
80dB以下とすることにより、剥離音の軽減効果が
顕著に現れ、剥離の際のバリバリという耳障りな剥離音
を抑止できるからである。
【0021】本発明において、境界面の一方を構成する
被着体は、特に限定されないが、例えばオムツの剥離部
におけるバックシート、もしくはこのバックシート上に
設けられたフロンタルテープが用いられる。 特にバッ
クシートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のポリオレフィン系フィルム(比較的薄いフィルム、例
えば15〜30μm程度)、該フィルムとポリオレフィ
ン製不織布との複合体(スパンボンド、ピンポイント)
などからなり、かつ該バックシートの表面が離型処理さ
れていないものが用いられる。 また、フロンタルテー
プとしては、ポリオレフィン系フィルムからなり、かつ
該フロンタルテープの表面が離型処理されていないもの
が用いられる。
【0022】また、本発明においては、上記被着体の表
面上に、必要に応じて離型剤層を設けることもできる
が、その場合であっても、その種類は限定されることな
いのも本発明の特徴のひとつであり、例えば従来は剥離
音が軽減できないとされていた長鎖アルキル系離型剤を
用いることができる。 ここで長鎖アルキル系離型剤と
は、一般には炭素数Cが12以上で剥離性が発現し、例
えばポリビニルアルコール(PVA)やポリ酢酸ビニル
等のポリマーに長鎖アルキル基を結合させたものや、長
鎖アルキルとモノマーとの共重合体などが挙げられる。
具体的には、ピーロイル1010(一方社油脂工業社製)
などを挙げることができる。
【0023】さらに詳しくは、例えば被着体が後述のフ
ロンタルテープの場合、通常紙オムツへ設ける前はロー
ル状であるため、そこからテープを巻き戻すために、必
要に応じてその表面に離型剤層を設けることが好まし
い。
【0024】以下、本発明の剥離部の構造の一例とし
て、図面に基づいて使い捨てオムツの剥離部の構造につ
いて説明するが、本発明は生理用ナプキンなど他の使い
捨て吸収物品の剥離部の構造としても用いられるほか、
医療用テープを用いた剥離部の構造として病院で深夜に
他の患者の睡眠を妨げることなく使用するのに適してお
り、また量的に多く用いられる包装用テープを用いた段
ボール等の剥離部の構造としても剥離音が軽減されるこ
とから有用である。 更に、一般にロール状態のテープ
においてもテープ巻層間で剥離部が構成されるが、これ
に本発明の剥離部の構造を適用すると、テープの巻戻し
時の剥離音が軽減されるので、作業場での剥離音に伴う
環境改善にも有効である。
【0025】本発明の剥離部の構造を、さらに詳しく添
付図面に基づいて説明する。図1は紙オムツAの各部位
を示す説明図であって、Bはバックシート、Cはベルト
部のトップシート、Dはリリーステープ、Eはファスナ
ーテープである。
【0026】図2は、本発明の剥離部の構造を紙オムツ
AのバックシートBとファスナーテープEとの接合に用
いた場合の構造例を示している。 ここでは、バックシ
ートB上に直接、テープ支持体1上に本発明の特定の粘
着剤層2を設けたファスナーテープEが粘着剤層2を介
して剥離自在に接着固定され、バックシートBの表面と
と粘着剤層2との境界面で本発明の剥離部が構成されて
いる。
【0027】また図3は、本発明の他の実例を示す説明
図であって、紙オムツAのバックシートB上にさらにフ
ロンタルテープFを設けた例であり、図4は、本発明の
剥離部の構造を、紙オムツAのバックシートB上のフロ
ンタルテープFとファスナーテープEとの接合に用いた
場合の構造例を示している。 表面に長鎖アルキル系離
型剤層3を塗設したフィルム4からなるフロンタルテー
プFが、バックシートB上に接着剤5によって接合され
ている。 一方、このフロンタルテープFの離型剤層3
上にはファスナーテープEが粘着剤層2を介して剥離自
在に接着固定され、粘着剤層2と離型剤層3との境界面
で本発明の剥離部が構成されている。
【0028】図5は、本発明の剥離部の構造を生理用ナ
プキンに応用した実例を示す説明図である。 ナプキン
Nの一端側内面には本発明で用いる粘着剤層2が設けら
れ、ナプキンNが折り畳まれ、粘着剤層2とナプキンN
の他端側内面6との境界面で本発明の剥離部が構成され
ている。
【0029】図6は、本発明の剥離部の構造をロール状
テープTに応用した実例を示している。即ち、テープT
の内面側には本発明の特定の粘着剤層2が設けられる一
方、背面側には長鎖アルキル系離型剤層3が塗設され、
こうしたロール状態においては、各巻層の境界面で粘着
剤層2と離型剤層3とが当接する剥離部が構成される。
【0030】図7及び図8はロール状テープTを医療用
テープあるいは段ボール包装用テープとして使用する実
例である。即ち、図7のようにテープTをラップしつつ
巻回すれば、ラップ部分で同様に本発明の剥離部の構造
が構成され、図8のように予め段ボールの封止部に離型
剤を塗設し、テープT(背面の離型処理は省略可能であ
る)を貼着封止することにより、同様に本発明の剥離部
の構造が得られる。
【0031】
【発明の効果】本発明の剥離部の構造は、特に被着体に
離型剤層を設けるたとなく、また必要に応じて設ける場
合でもその種類を問うことなく、必要な接着力を維持で
き、固定時にテープ等の部材が外れにくいと共に、剥離
時においては剥離音を軽減でき剥がし易いという効果を
有する。 さらに、被着体の強度が比較的小さい場合で
も、被着体を破ることなく何度も再剥離できるという効
果もある。 従って、その用途は何ら限定されないが、
特に紙オムツ等の剥離部の構造やその他の剥離固定を目
的とした使い捨て吸収物品の剥離部の構造として、又、
医療用、包装用、文具用テープなどの種々の生活関連用
品における剥離部の構造として有用である。
【0032】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に何ら限定されない。 なお、ここで
部とは重量部を示す。 実施例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 100部 (日本ゼオン社製、放射状、SH─108、スチレン含有量25%、 トリブロック量60%) 水添石油系樹脂(丸善石油社製、マルカレッツ) 100部 石油系液状樹脂(YS−レジン) 70部 老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010) 2部 上記の配合の粘着剤(ホットメルトタイプ)を、ホット
メルトコーターで、ポリエチレンとポリプロピレンのブ
レンドフィルム(配合比50/50、厚さ100μm)
に、40μm厚となるように塗布し、本発明で用いる固
定用粘着テープを得た。
【0033】実施例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 100部 (日本ゼオン社製、線状、クインタック3433、スチレン含有量17%、 トリブロック量40%) 水添石油系樹脂(丸善石油社製、マルカレッツ) 80部 老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010) 2部 上記の配合の粘着剤(ホットメルトタイプ)を、ホット
メルトコーターで、ポリエステルフィルム(約40μm
厚)の基材上に、40μm厚となるように塗布し、本発
明で用いる固定用粘着テープを得た。
【0034】実施例3 スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 100部 (トーネックス社製、ベクターV4111D、スチレン含有量18%、 トリブロック量99%以上) 水添石油系樹脂(丸善石油社製、マルカレッツ) 100部 軟化剤(パラフィンオイル) 50部 老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010) 2部 上記の配合の粘着剤(ホットメルトタイプ)を用いて、
実施例1と同様にして、本発明で用いる固定用粘着テー
プを得た。
【0035】比較例1 ポリアクリル酸2−エチルヘキシル 100部 イソシアネート系架橋剤 4部 老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010) 2部 上記の配合の粘着剤を、トルエン中に混合し、実施例1
と同様の基材シート上に30μm厚となるように塗布し
て、粘着テープを得た。
【0036】比較例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 100部 (シエル化学社製、クレイトン TR-1107、線状、スチレン含有量14% トリブロック量85%) 水添石油系樹脂(丸善石油社製、マルカレッツ) 80部 老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010) 2部 上記の配合の粘着剤を、実施例1及び2と同様にして作
成し、実施例2と同様の基材シート上に30μm厚とな
るように塗布して、50〜80℃でトルエンを飛ばし、
粘着テープを得た。
【0037】比較例3 スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 100部 (日本ゼオン社製、クインタック SL-113 、線状、スチレン含有量15%、 トリブロック量20%) 水添石油系樹脂(丸善石油社製、マルカレッツ) 100部 軟化剤(パラフィンオイル) 10部 老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010) 2部 上記の配合の粘着剤(ホットメルトタイプ)を、ホット
メルトコーターで、実施例1と同様の基材上に、30μ
m厚となるように塗布し、粘着テープを得た。
【0038】評価 各実施例及び比較例で得られた粘着テープをファスニン
グテープとし、被着体としては、以下のA,B,Cを用
い、以下の方法で評価し、その結果を表1に示した。 被着体A:ポリプロピレンフィルム(40μm) 被着体B:ポリプロピレンフィルム(25μm)の表面
に、長鎖アルキル系離型剤(一方社油脂工業社製、ピー
ロイル1010)を0.3g/m2で塗布したもの 被着体C:透湿性ポリエチレンフィルム(30μm)上
に点状に塗布した接着剤を介してポリプロピレン製不織
布(坪量25g/m2 )を貼り合わせたもの
【0039】〔剥離力〕ステンレス板の上に固定させた
各々の被着体の面上に2kgローラー1往復で粘着テープ
を貼着し、貼着後3分以内にテンシロンにより300mm
/分の引張速度にて、23℃における180°ピーリン
グ力(剥離力)を測定した。
【0040】〔初期接着力〕23℃の雰囲気下で、各被
着体に、各粘着シートを2kgローラーの1往復で圧着
し、23℃×1日放置後、テンシロンにより300mm/
分の引張速度にて23℃における180°ピーリング力
を測定した。
【0041】〔使用後接着力(剥離力)〕 (a)40℃温度で5kg荷重下で1週間保存後の接着
力を、上記と同様の方法で測定した。 (b)常温(23℃)で6ケ月放置後の接着力を、上記
と同様の方法で測定した。 共に、接着力は23℃雰囲気下に一日放置後、23℃で
測定した。 この結果から、本発明の粘着テープを使用
した場合、使用後の接着力の上昇が小さいことがわか
る。
【0042】〔音圧レベルの測定〕サンプルとして、市
販の紙オムツに各被着体を貼り付け、これに本発明の粘
着テープを700gローラーを1往復させて圧着して得
た。 圧着後3分以内に、この粘着テープを剥離速度1
0mm/分〜50m/分、測定距離100mmとして、積分型
精密騒音計を用いて、初期剥離時の剥離音を測定した。
なお、その際の周囲のブランクのデシベルを測定した
ところ、50dBであることを確認した。
【0043】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離部の構造を紙オムツに使用した状
態を示す説明図である。
【図2】紙オムツのファスナー部における本発明の実例
を示す断面説明図である。
【図3】本発明の剥離部の構造を紙オムツに使用した状
態を示す説明図である。
【図4】紙オムツのファスナー部における本発明の実例
を示す断面説明図である。
【図5】本発明の他の応用例を示す説明図である。
【図6】本発明の他の応用例を示す説明図である。
【図7】本発明の他の応用例を示す説明図である。
【図8】本発明の他の応用例を示す説明図である。
【符号の説明】
A オムツ本体 B バックシート E ファスナーテープ F フロンタルテープ 2 粘着剤層 3 離型剤層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その境界面が、被着体の表面と粘着剤層
    の表面とから構成される剥離部、もしくは被着体に設け
    られた離型処理層の表面と粘着剤層の表面とから構成さ
    れる剥離部において、該粘着剤層を構成する粘着剤のポ
    リマーが、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロ
    ックAと共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック
    Bとからなるブロック共重合体で、ブロックAの含有量
    が17重量%以上であるブロック共重合体、又は/及び
    トリブロック量が90%以上であるブロック共重合体、
    又は/及び3個以上の末端重合体ブロックAを有する放
    射状ブロック共重合体からなることを特徴とする剥離部
    の構造。
  2. 【請求項2】 オムツ本体のバックシートの表面、もし
    くは該バックシート上に設けられたフロンタルテープの
    表面に、粘着剤層を有するファスナーテープを剥離自在
    に固定する使い捨てオムツの剥離部の構造において、前
    記粘着剤層を構成する粘着剤のポリマーが、ビニル芳香
    族化合物を主体とする重合体ブロックAと共役ジエン化
    合物を主体とする重合体ブロックBとからなるブロック
    共重合体で、ブロックAの含有量が17重量%以上であ
    るブロック共重合体、又は/及びトリブロック量が90
    %以上であるブロック共重合体、又は/及び3個以上の
    末端重合体ブロックAを有する放射状ブロック共重合体
    からなることを特徴とする使い捨てオムツの剥離部の構
    造。
  3. 【請求項3】 バックシートが、ポリオレフィン系フィ
    ルムもしくはこれと不織布との複合体からなり、かつ該
    バックシートの表面が離型処理されていない、もしくは
    長鎖アルキル系離型剤層が設けられていることを特徴と
    する請求項2記載の使い捨てオムツの剥離部の構造。
  4. 【請求項4】 フロンタルテープが、ポリオレフィン系
    フィルムからなり、かつ該フロンタルテープの表面が離
    型処理されていない、もしくは長鎖アルキル系離型剤層
    が設けられていることを特徴とする請求項2記載の使い
    捨てオムツの剥離部の構造。
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