JPH07264876A - Mosfetの内部ダイオードの破壊防止方法 - Google Patents

Mosfetの内部ダイオードの破壊防止方法

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JPH07264876A
JPH07264876A JP7009383A JP938395A JPH07264876A JP H07264876 A JPH07264876 A JP H07264876A JP 7009383 A JP7009383 A JP 7009383A JP 938395 A JP938395 A JP 938395A JP H07264876 A JPH07264876 A JP H07264876A
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巌 倉田
Toshihiro Nomura
年弘 野村
Masaaki Hisamoto
正昭 久本
Kiyokazu Nakamura
清和 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】MOSFETのみで上下アームを構成したイン
バータで、MOSFETの内部ダイドードの破壊を防止
する。 【構成】制御回路9にインバータ装置の出力電流のゼロ
クロス点信号を生成する機能と、ゼロクロス点を計測す
るカウンタを設け、前記カウンタのリセットをインバー
タ動作のn倍(n=1,2,3,・・・)の周期で行
い、前記カウンタの計測値が(n+1)以上になったと
きにはMOSFET11〜14のゲート信号を遮断し
て、MOSFETの内部ダイドードの逆回復電流が流れ
ることによる破壊を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば高周波インバ
ータ装置に使用され、上下アームのスイッチング素子と
してMOSFETを使用し、負荷への出力電流が出力電
圧に対して常に位相遅れで運転されるインバータ装置の
前記MOSFETの内部ダイオードの破壊防止方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来のインバータ装置の回路構成
図を示す。図4において、6は直流電源、11〜14は
MOSFET、11a〜14aはMOSFET11〜1
4の内部に寄生するダイオード(以下においては、内部
タイオードと称する)、10は制御回路、7は電流検出
器、8はリアクトルとコンデンサとを直列接続した構成
の負荷、21〜24は逆流防止ダイオード、31〜34
は転流ダイオードである。
【0003】MOSFET11〜14は制御回路10か
らのゲート信号によって制御されるものであって、その
動作を図5の動作波形図を参照しつつ説明する。図5に
おいて、IO は負荷8に流れるインバータ装置の出力電
流を示し、VO は負荷8にかかるインバータ装置の出力
電圧を示している。図5において、区間51ではMOS
FET11,14がオン状態にあり、電流IO は直流電
源6→逆流防止ダイオード21→MOSFET11→電
流検出器7→負荷8→逆流防止ダイオード24→MOS
FET14→直流電源6のルートで流れ、区間52でM
OSFET11,14へのゲート信号はオフ、MOSF
ET12,13のをオンすると、電流IO は直流電源6
→転流ダイオード32→電流検出器7→負荷8→転流ダ
イオード33→直流電源6のルートで流れ(転流ダイオ
ードに流れる電流を転流電流とも言う)、転流ダイオー
ド32,33に流れていた電流IO は減衰して0にな
る。次の区間53では直流電源6→逆流防止ダイオード
23→MOSFET13→負荷8→電流検出器7→逆流
防止ダイオード22→MOSFET12→直流電源6の
ルートで流れ、区間54で、MOSFET12,13へ
のゲート信号はオフ、MOSFET11,14のをオン
すると、電流IO は直流電源6→転流ダイオード34→
負荷8→電流検出器7→転流ダイオード31→直流電源
6のルートで流れ、転流ダイオード31,34に流れて
いた電流IO は減衰して0になる。
【0004】通常の動作では、上記区間51〜54繰り
返すことで負荷8に対し、区間50を周期とする交流電
力が供給され、また、制御回路10は、電流検出器7の
検出信号により負荷8への電流IO が電圧VO に対して
常に位相遅れとなるように、MOSFET11〜14へ
のゲート信号を出力している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき構成にお
いて、例えば、負荷8を構成するリアクトルの一部また
は全部に渡って短絡し、負荷8の回路定数が急変して電
流IO の周波数が制御回路10で対応範囲をこえるほど
急激に上昇した場合に、次のような問題が発生する。
【0006】電流IO の周波数が急激に上昇すると、電
流IO と電圧VO の関係は図5の区間55,56に示す
ようになり、区間55において電流IO は直流電源6→
逆流防止ダイオード21→MOSFET11→電流検出
器7→負荷8→逆流防止ダイオード24→MOSFET
14→直流電源6のルートで流れ、区間56において直
流電源6→転流ダイオード34→負荷8→電流検出器7
→転流ダイオード31→直流電源6のルートで流れる。
【0007】しかしながら区間56ではMOSFETの
スイッチングが電流IO の周波数の急変に対応できてな
いため、制御装置10から通常のタイミング即ち転流ダ
イオードが逆回復しないタイミングで出力されるゲート
信号によりMOSFET11,14をオフ、MOSFE
T12,13をオンすると、直流電源6に対して転流ダ
イオード31→逆流防止ダイドード32→MOSFET
12の短絡回路ができ、転流ダイオード31に急峻な逆
回復電流が流れてしまい、同様に転流ダイオード34に
も急峻な逆回復電流が流れてしまい、また、オン・オフ
タイミングが逆の場合には転流ダイオード32,33に
急峻な逆回復電流が流れてしまうという問題があった。
【0008】そこで、従来は転流ダイオード31〜34
には、急峻な逆回復電流に対して堅牢な構造の素子を用
い、またMOSFET11〜14に逆流防止ダイドード
21〜24を接続してMOSFETの内部ダイオード1
1a〜14aが上記の急峻な逆回復電流によって破壊さ
れないようにしていた。上記のごとき構成によれば、M
OSFETの内部ダイオード11a〜14aを破壊から
保護することができるものの、1つのMOSFETに対
して2つのダイオードを接続する必要があり、コスト
増,構成の大型化という問題があった。
【0009】この発明は、上記従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであって、MOSFETによってインバ
ータ装置を構成する際に、MOSFETの外部にダイド
ードを接続することなくその内部ダイオードを転流ダイ
オードとして用いても、MOSFETの内部ダイオード
が破壊されないようにするためのMOSFETの内部ダ
イオードの破壊防止方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この第1の発明では、直流電源に、MOSFETか
らなる上下アームが接続され、この上アームと下アーム
の接続点に負荷を接続し、この負荷に前記MOSFET
のオン時間を調整して、前記負荷に対して常に電圧より
位相の遅れた交流電流を出力するフルブリッジまたはハ
ーフブリッジインバータ装置の前記MOSFETの内部
ダイオードの破壊防止方法において、前記インバータ装
置の出力電流の周波数が予め定めた周波数より高くなっ
たことを検知したときに前記MOSFETのゲート信号
を遮断する。
【0011】第2の発明では、前記MOSFETの内部
ダイオードの破壊防止方法において、前記出力電流のゼ
ロクロス点を検出し、該ゼロクロス点が予め定めた時刻
より先に検出されたときに前記MOSFETのゲート信
号を遮断する。第3の発明では、前記MOSFETの内
部ダイオードの破壊防止方法において、前記インバータ
装置の動作の半周期のn倍(n=1,2,3,・・・)
毎に任意の時点でリセットされる1つまたは複数個のカ
ウンタによって前記出力電流のゼロクロス点を計測し、
カウント開始からリセットされるまでの期間に前記カウ
ンタのうち少なくとも1つの計測値がn+1回に達した
ときに前記MOSFETのゲート信号を遮断する。
【0012】第4の発明では、前記MOSFETの内部
ダイオードの破壊防止方法において、前記インバータ装
置の動作の半周期のn倍(n=1,2,3,・・・)毎
に任意の時点でリセットされ、かつリセットのタイミン
グが互いに異なる複数個のカウンタによって前記出力電
流のゼロクロス点を計測し、カウント開始からリセット
されるまでの期間に前記カウンタのうち少なくとも1つ
の計測値がn+1回に達したときに前記MOSFETの
ゲート信号を遮断する。
【0013】第5の発明では、前記MOSFETの内部
ダイオードの破壊防止方法において、前記インバータ装
置の出力電流の絶対値の瞬時値が、該出力電流の周波数
の周期より十分長い周期で該絶対値のピーク値に比例,
追従する比較値を越えたことを検知したときに前記MO
SFETのゲート信号を遮断する。第6の発明では、前
記MOSFETの内部ダイオードの破壊防止方法におい
て、前記インバータ装置の出力電流の接線の傾きの絶対
値が該インバータ装置のスイッチング動作半周期前の同
絶対値よりも増加したことを検知したときに前記MOS
FETのゲート信号を遮断する。
【0014】第7の発明では、前記MOSFETの内部
ダイオードの破壊防止方法において、前記インバータ装
置の出力電流の絶対値のピーク値を該出力電流の周波数
の周期より十分長い周期で保持し、この保持したピーク
値から前記絶対値を減算した値で充電し、この充電した
値の最大値を前記出力電流の周波数の周期の半分の期間
で零に放電する充放電回路の出力値に前記絶対値を加算
した値が、前記出力電流の周波数の周期より十分長い周
期で前記絶対値のピーク値に比例,追従する比較値を越
えたことを検知したときに前記MOSFETのゲート信
号を遮断する。
【0015】
【作用】上記第1〜第4の発明によれば、通常動作では
負荷への出力電流が出力電圧に対して常に遅れた位相に
なるように制御回路からMOSFETのゲート信号をオ
ン・オフさせるのでMOSFETの内部ダイオードには
急峻な逆回復電流が流れることはなく、前記負荷を構成
するリアクトルの一部または全部が短絡される等によっ
て、前記負荷の回路定数が急変し、前記出力電流の周波
数が急激に上昇した場合には、このことを検知して速や
かに全てのMOSFETのゲート信号を遮断するので、
従来例のようにMOSFETの外部に逆流防止ダイドー
ドと転流ダイオードとを付加しなくても、急峻な逆回復
電流が流れずにインバータ装置は停止し、MOSFET
の急峻な逆回復電流による破壊が防止される。
【0016】また、上記第5の発明によれば、前記負荷
を構成するリアクトルの一部または全部が短絡される等
によって、前記負荷の回路定数が急変し、前記出力電流
の絶対値が急激に上昇した場合には、このことを検知し
て速やかに全てのMOSFETのゲート信号を遮断する
ので、従来例のようにMOSFETの外部に逆流防止ダ
イドードと転流ダイオードとを付加しなくても、急峻な
逆回復電流が流れずにインバータ装置は停止し、MOS
FETの急峻な逆回復電流による破壊が防止される。
【0017】さらに、上記第6,第7の発明によれば、
前記負荷を構成するリアクトルの一部または全部が短絡
される等によって、前記負荷の回路定数が急変し、前記
出力電流の周波数または絶対値が急激に上昇した場合に
は、このことを検知して速やかに全てのMOSFETの
ゲート信号を遮断するので、従来例のようにMOSFE
Tの外部に逆流防止ダイドードと転流ダイオードとを付
加しなくても、急峻な逆回復電流が流れずにインバータ
装置は停止し、MOSFETの急峻な逆回復電流による
破壊が防止される。
【0018】
【実施例】図1はこの発明の実施例を示すインバータ装
置の回路構成図であり、図2は図1の動作を示す動作波
形図である。以下において、図4と同一の機能を有する
ものには同一符号を付して説明を省略し、異なる機能の
ものを中心に説明する。ここで、図1において、9はイ
ンバータ装置を制御する制御回路であり、制御回路9
は、図2(a)に示すインバータ出力電流IO のゼロク
ロス点を示すゼロクロス点信号(図2(f))を生成す
る機能と、1つまたは複数のカウンタとを備えている。
【0019】まず、この発明の第1の実施例として、前
記制御回路9が、インバータ動作の半周期毎にリセット
され互いにリセットタイミングの異なる2つのカウンタ
A,Bが備えている場合について説明する。該カウンタ
A,Bは、前記ゼロクロス点信号を図2(f),(h)
の如くカウントするのであるが、カウンタA,Bは共に
インバータ動作の半周期毎にリセットされるため、通常
はゼロクロス点信号を1つカウントして(カウント値
1)リセットされ、そのカウント値は「2」になること
はない。
【0020】ここで、負荷8を構成するリアクトルの一
部または全部が短絡されるなどの異常が発生し、負荷8
の回路定数が急変して出力電流IO の周波数が急激に上
昇すると、異常発生直前のゼロクロス点から異常発生直
後のゼロクロス点までの時間は短くなるため、前記カウ
ンタA,Bのうち少なくとも一方のカウンタはリセット
タイミングが来る前に2つ目のゼロクロス点信号をカウ
ントしそのカウント値が「2」となる。
【0021】制御回路9は、前記カウンタA,Bのうち
1つでもそのカウント値が「2」になった時点でMOS
FET11〜14に対する全てのゲート信号遮断(OF
F)し、MOSFET11〜14の内部ダイオードに急
峻な逆回復電流が流れるのを阻止する。また、前記負荷
8における異常が図5の如きタイミングで発生したとし
ても、この発明によれば区間55の終わりであるゼロク
ロス点を検出した時点でMOSFET11〜14に対す
る全てのゲート信号遮断し、同様に、MOSFET11
〜14の内部ダイオードに急峻な逆回復電流が流れるの
を阻止する。
【0022】次に、この発明の第2の実施例として、制
御回路9が、インバータ動作の半周期のn倍周期毎(こ
こではn=2の場合)にリセットされ互いにリセットタ
イミングの異なる2つのカウンタC,Dを備えている場
合について説明する。図3は図2と同様の動作波形図で
あるが、カウンタのリセットタイミングが異なるため、
図3(i),(j)の波形が図2(g),(h)とは異
なっている。カウンタC,Dはインバータ動作の半周期
の2倍周期でリセットされるため、カウンタC,Dにお
いてゼロクロス点信号(図3(f))は図3(i),
(j)の如く、「2」まで(nまで)カウントされる。
【0023】ここで、負荷8を構成するリアクトルの一
部または全部が短絡されるなどの異常が発生し、負荷8
の回路定数が急変して出力電流IO の周波数が急激に上
昇すると、異常発生直前のゼロクロス点から異常発生直
後のゼロクロス点までの時間は短くなるため、前記カウ
ンタC,Dのうち少なくとも一方のカウンタはリセット
タイミングが来る前に3つ目のゼロクロス点信号をカウ
ントしそのカウント値が「3」即ち「n+1」となる。
【0024】制御回路9は、前記カウンタC,Dのうち
1つでもそのカウント値が「3」になった時点でMOS
FET11〜14に対する全てのゲート信号遮断(OF
F)し、MOSFET11〜14の内部ダイオードに急
峻な逆回復電流が流れるのを阻止する。上記の如く、イ
ンバータ動作の半周期のn倍毎に任意の時点でリセット
される1つまたは複数個のカウンタを設け、あるいは、
インバータ動作の半周期のn倍毎に任意の時点でリセッ
トされ、かつリセットタイミングの異なる1つまたは複
数個のカウンタを設けることにより、出力電流IO の周
波数が急激に上昇するような異常がインバータ動作のど
のタイミングで発生してもこれを素早く検知できMOS
FET12〜14の内部ダイオードのに急峻な逆回復電
流が流れるのを阻止することができる。
【0025】また、この発明の第3の実施例として、制
御回路9が図6に示す絶対値変換回路91と比較値発生
回路92と比較器93とを備えている場合について、図
7に示す図6の回路の動作波形図を参照しつつ、以下に
説明する。すなわち図6の回路は、図7(a)に示す出
力電流IO を図7(b)に示す絶対値に変換する絶対値
変換回路91の出力と、前記出力電流IO の周波数の周
期より十分長い周期で該IO の絶対値のピーク値に比
例,追従する図7(c)に示す比較値を発生する比較値
発生回路92の出力とを比較する比較器93から構成さ
れる。
【0026】通常の動作状態では(図7(c),区間
(A))、出力電流IO の絶対値の瞬時値が、出力電流
O の周波数の周期より十分長い周期で該IO の絶対値
のピーク値の変化に比例,追従させた比較値を越えるこ
とはない。ここで、負荷8を構成するリアクトルの一部
または全部が短絡されるなどの異常が発生し、負荷8の
回路定数が急変して出力電流IO が急激に上昇すると
(図7(a))、出力電流IO の絶対値の瞬時値が、急
激な出力電流IO の変化には比例,追従しない前記比較
値を越えた時点で(図7(c),区間(B))、比較器
93が動作して(図7(d))、MOSFET11〜1
4に対する全てのゲート信号遮断(OFF)し、MOS
FET11〜14の内部ダイオードに急峻な逆回復電流
が流れるのを阻止する。
【0027】さらに、この発明の第4の実施例として、
制御回路9が図8に示す絶対値変換回路91とピークホ
ールド回路94と充放電回路95と加算器96と比較値
発生回路97と比較器98とを備えている場合につい
て、図9に示す図8の回路の動作波形図を参照しつつ、
以下に説明する。すなわち図8の回路は、図9(a)に
示す出力電流IO を図9(b)に示す絶対値に変換する
絶対値変換回路91の出力と、この出力電流IO の絶対
値のピーク値を該出力電流の周波数の周期より十分長い
周期で保持するピークホールド回路94と、この保持し
たホールド値(図9(c))から前記絶対値を減算した
値で充電し、この充電した値の最大値を前記出力電流の
周波数の周期の半分の期間で零に放電する充放電回路9
5と、この充放電回路95の出力値(図9(c))に前
記IO の絶対値を加算する加算器96と、前記出力電流
O の周波数の周期より十分長い周期で前記絶対値のピ
ーク値に比例,追従する比較値を発生する比較値発生回
路97と、加算器96の出力値(図9(d))と比較値
発生回路97の出力値(図9(d))とを比較する比較
器98とから構成される。
【0028】通常の動作状態では(図9(e),区間
(C))、前記加算器の出力値(図9(d))が、前記
出力電流IO の周波数の周期より十分大きな周期で該I
O の絶対値のピーク値の変化に比例,追従させた比較値
(図9(d))を越えることはない。ここで、負荷8を
構成するリアクトルの一部または全部が短絡されるなど
の異常が発生し、負荷8の回路定数が急変して出力電流
O の周波数が急激に上昇すると(図9(a))、充放
電回路95は出力は、前述の放電が終わらないうちに次
の充電が行われ(図9(c))、この充放電回路95は
出力値と前記IO の絶対値を加算する加算器96の出力
値(図9(d))は、増大し、この増大した値が前記比
較値を越えた時点で(図9(e),区間(D))、比較
器98が動作して(図9(e))、MOSFET11〜
14に対する全てのゲート信号遮断(OFF)し、MO
SFET11〜14の内部ダイオードに急峻な逆回復電
流が流れるのを阻止する。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、インバータ装置の負
荷を構成するリアクトルの一部または全部が短絡される
等によって、前記負荷の回路定数が急変し、インバータ
装置の出力電流の周波数、又は絶対値が急激に上昇した
場合には、このことを検知して速やかに全てのMOSF
ETのゲート信号遮断するので、従来例のようにMOS
FETの外部に逆流防止ダイオードと転流ダイオードと
を付加しなくても、急峻な逆回復電流が流れずにインバ
ータ装置は停止し、MOSFETの急峻な逆回復電流に
よる破壊が防止されるので、インバータ装置の小型化,
コストダウンが計れる。
【0030】さらに、MOSFETのみで上下アームが
構成できるので、従来の方法に比べて、インバータ装置
の電力用半導体素子の通電損失が減少し、インバータ装
置の変換効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すインバータ装置の回路
構成図
【図2】図1の動作を説明する波形図
【図3】図1の動作を説明する波形図
【図4】従来例を示すインバータ装置の回路構成図
【図5】図4の動作を説明する波形図
【図6】この発明の第3の実施例を説明する回路構成図
【図7】図6の動作を説明する波形図
【図8】この発明の第4の実施例を説明する回路構成図
【図9】図8の動作を説明する波形図
【符号の説明】
6…直流電源、7…電流検出器、8…負荷、9,10…
制御回路、11〜14…MOSFET、11a〜14a
…MOSFETの内部ダイオード、21〜24…逆流防
止ダイオード、31〜34…転流ダイオード、I0 …出
力電流、V0 …出力電圧、91…絶対値変換回路、9
2,97…比較値発生回路、93,98…比較器、94
…ピークホールド回路、95…充放電回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 清和 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源に、MOSFETからなる上下ア
    ームが接続され、この上アームと下アームの接続点に負
    荷を接続し、この負荷に前記MOSFETのオン時間を
    調整して、前記負荷に対して常に電圧より位相の遅れた
    交流電流を出力するフルブリッジまたはハーフブリッジ
    インバータ装置の前記MOSFETの内部ダイオードの
    破壊防止方法において、 前記インバータ装置の出力電流の周波数が予め定めた周
    波数より高くなったことを検知したときに前記MOSF
    ETのゲート信号を遮断することを特徴とするMOSF
    ETの内部ダイオードの破壊防止方法。
  2. 【請求項2】直流電源に、MOSFETからなる上下ア
    ームが接続され、この上アームと下アームの接続点に負
    荷を接続し、この負荷に前記MOSFETのオン時間を
    調整して、前記負荷に対して常に電圧より位相の遅れた
    交流電流を出力するフルブリッジまたはハーフブリッジ
    インバータ装置の前記MOSFETの内部ダイオードの
    破壊防止方法において、 前記出力電流のゼロクロス点を検出し、該ゼロクロス点
    が予め定めた時刻より先に検出されたときに前記MOS
    FETのゲート信号を遮断することを特徴とするMOS
    FETの内部ダイオードの破壊防止方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のMOSFETの内部ダイ
    オードの破壊防止方法において、 前記インバータ装置の動作の半周期のn倍(n=1,
    2,3,・・・)毎に任意の時点でリセットされる1つ
    または複数個のカウンタによって前記出力電流のゼロク
    ロス点を計測し、カウント開始からリセットされるまで
    の期間に前記カウンタのうち少なくとも1つの計測値が
    n+1回に達したときに前記MOSFETのゲート信号
    を遮断することを特徴とするMOSFETの内部ダイオ
    ードの破壊防止方法。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のMOSFETの内部ダイ
    オードの破壊防止方法において、 前記インバータ装置の動作の半周期のn倍(n=1,
    2,3,・・・)毎に任意の時点でリセットされ、かつ
    リセットのタイミングが互いに異なる複数個のカウンタ
    によって前記出力電流のゼロクロス点を計測し、カウン
    ト開始からリセットされるまでの期間に前記カウンタの
    うち少なくとも1つの計測値がn+1回に達したときに
    前記MOSFETのゲート信号を遮断することを特徴と
    するMOSFETの内部ダイオードの破壊防止方法。
  5. 【請求項5】直流電源に、MOSFETからなる上下ア
    ームが接続され、この上アームと下アームの接続点に負
    荷を接続し、この負荷に前記MOSFETのオン時間を
    調整して、前記負荷に対して常に電圧より位相の遅れた
    交流電流を出力するフルブリッジまたはハーフブリッジ
    インバータ装置の前記MOSFETの内部ダイオードの
    破壊防止方法において、 前記インバータ装置の出力電流の絶対値の瞬時値が、該
    出力電流の周波数の周期より十分長い周期で該絶対値の
    ピーク値に比例,追従する比較値を越えたことを検知し
    たときに前記MOSFETのゲート信号を遮断すること
    を特徴とするMOSFETの内部ダイオードの破壊防止
    方法。
  6. 【請求項6】直流電源に、MOSFETからなる上下ア
    ームが接続され、この上アームと下アームの接続点に負
    荷を接続し、この負荷に前記MOSFETのオン時間を
    調整して、前記負荷に対して常に電圧より位相の遅れた
    交流電流を出力するフルブリッジまたはハーフブリッジ
    インバータ装置の前記MOSFETの内部ダイオードの
    破壊防止方法において、 前記インバータ装置の出力電流の接線の傾きの絶対値が
    該インバータ装置のスイッチング動作半周期前の同絶対
    値よりも増加したことを検知したときに前記MOSFE
    Tのゲート信号を遮断することを特徴とするMOSFE
    Tの内部ダイオードの破壊防止方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のMOSFETの内部ダイ
    オードの破壊防止方法において、 前記インバータ装置の出力電流の絶対値のピーク値を該
    出力電流の周波数の周期より十分長い周期で保持し、こ
    の保持したピーク値から前記絶対値を減算した値で充電
    し、この充電した値の最大値を前記出力電流の周波数の
    周期の半分の期間で零に放電する充放電回路の出力値に
    前記絶対値を加算した値が、前記出力電流の周波数の周
    期より十分長い周期で前記絶対値のピーク値に比例,追
    従する比較値を越えたことを検知したときに前記MOS
    FETのゲート信号を遮断することを特徴とするMOS
    FETの内部ダイオードの破壊防止方法。
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